試合速報

  • 町田
  • 2 終了 1

2023年8月12日 vs FC町田ゼルビア

18:00 Gスタ

インタビュー他

横内 昭展

監督

──試合の総括

まずは、サポーターが本当に我々のホームスタジアムのような雰囲気を出してくれました。アップのときもそうですし、僕らがバスでスタジアムに入るときから、たくさんの声援をいただいて、試合が終わるまで僕らのことを信じて声援を送ってくれたサポーターに、まずは感謝したいということと、勝利をお届けできなかったことを凄く申し訳なく思っています。

試合に関しては、我々が町田を想定したことの中から2失点してしまったというところで、それを防ぎきれなかったというところでは、我々にまだ力が無いな、力が足りないなと思っています。ただ、それでも選手は最後のエネルギー、一滴も残らずピッチで出してくれて、最後に得点を奪ってくれました。そこに関して僕は非常に満足していますし、選手を誇りに思っています。

──相手のストロングを封じるために準備してきたと思いますが、どのようなところが手強かったですか?

1失点目のPKになる前のシーンは、あそこから長いボールが背後にというところは十分予測はしていました。そこでうちの2センターバックが2枚剥がされた時点で、最後は(鈴木)海音がファウルを犯してしまいましたけど、そういう状況を作られたということ、そこを二人で抑えきれなかったというところです。もう1点は、これも長いボールから背後に走られたと思うのですが、その前でいかにPKを獲得した選手を捕まえておくべきだったかというところです。準備はしてきましたが、そこで個で剥がされてしまったと。剥がされてもそこをチームでカバーできなかったというところは、まだまだ昇格のためにやるべきことはたくさんあるなと思っています。

──首位との差が離れてしまいましたが、残りの十数試合をどう戦っていきたいですか?

僕らは追いかけるだけなので、この試合の前にも言いましたが、僕たちはそこにしがみつくような、そういうゲームを毎試合やっていかなくてはいけないなと思っています。今日の試合で全て終わりというわけではなくて、今おっしゃったように十数試合残っていますし、今日負けたからというわけではなく、次のゲームにしっかり目を向けて、またチーム一丸となって準備していきたいなと思っています。

──1点リードを許すと堅さのある難しい相手に対し、後半頭から交代も含めて動くことも考えられたと思いますが、そこで動かなかった理由を教えてください

まずは交代しなかった理由として、失点のシーン以外はしっかり抑えることができていた、そしてボールも動かせるようになってきたというところで、失点以外のところでは私自身評価していました。なので、そのままのメンバーでこの流れでいこうと決断しました。2点取られてからは、やはりもっと前にパワーをというところで交代のカードを切っていったつもりですし、途中から入ってきた選手も力を振り絞ってくれたと思っています。

──悔しい敗戦になったと思いますが、昇格に向けてここから大事なことは何だと考えていますか?

たくさんありますが、やり続けてきたことをさらにやり続ける、そして自分たちがやってきたことを信じて、残りの試合全てを戦えるかどうかだけだと僕は思っています。

松原 后

松原 后

選手

──試合を振り返って

入りから相手の良さを出させずに、自分たちのサッカーをしながら試合を進められていたと思いますが、2失点ともロングボールから相手の強みを出させてしまいました。そこを上手く対応できなかった自分たちの力不足がそのまま結果に出たと思います。

──試合終盤に1点を返しました

横さん(横内監督)から左サイドハーフに入れという指示があり、アディショナルタイムが長いと思っていたので、せめて同点までにはもっていきたいと思っていました。その気持ちがゴールに繋がったかなと思います。今日は大勢のサポーターが詰めかけてくれましたし、ジュビロがこの試合に懸ける思いはサポーターの皆さんも、自分たちも同じだったと思いますし、このまま終わったら“漢じゃない”と感じていました。少しでも意地を見せたいと思ってプレーしていました。

──全力を尽くして戦った中で、悔しい結果となりました。試合終了時の思いを

自分たちは今シーズン素晴らしいサッカーをしていると思います。ただそういった中でこういう首位に勝てなかった現実は、自分たちで素直に受取れて、自分たちが弱かったと認めなければいけません。それは凄く辛いことですが、認められるからこそ成長できると思っています。

──リーグ戦はまだ12試合残っています

一人ひとりがもっと諦めない姿勢だったり、このクラブを背負って戦うことに責任と自信を持って戦わなければいけないと思います。そういったところを自分は一番に見せていきたいと思いますし、この敗戦はサポーターの皆さんに申し訳ないですが、それでも付いてきてくれるサポーターがいれば一緒に戦って欲しいです。自分たちは前を向いてやっていくだけです。前を向いてJ1昇格だけを目指して戦っていきたいと思います。

藤川 虎太朗

藤川 虎太朗

選手

──途中からピッチに入りましたが、相手の守備のどこを突いていこうと考えていましたか?

なかなか中央で受けられる選手がいなかったので、あそこで自分が受けて、ターンしてボールを前に運べればと思っていました。

──今日は首位町田との一戦でしたが、この敗戦をどう受け止めていますか?

この一戦に懸ける思いが強かったのは当たり前ですが、監督が言っていたようにこの試合が全てではありません。まだまだ残りの試合があるので、そこに向けてしっかりシフトチェンジしていきたいなと思います。

──ここ数試合は良いパフォーマンスを継続していますが、ポジション争いへの思いを

もっともっと良いパフォーマンスを出せるように、今日の試合の反省点をしっかり見つめ直して、自分のためにやっていくことが大事かなと思います。競争がある中で自分の成長があって、その上にチームの成長があると思います。出られない選手がいるからこそ、出ている選手が手を抜くことは絶対にやってはいけないと思っています。自分がもしベンチから外れたときも、ふてくされずにチームのためにやる。そういう目に見えないみんなの気持ちが、J1に昇格するための力になってくると思うので、気持ちを切らさずにやっていきたいと思います。

鈴木 海音

鈴木 海音

選手

──相手の攻撃に対し、チームとしてしっかり準備して臨んだ中で、悔しさの残る結果になったと思います

ラフなボールを入れてくるということは分かっていたので、そこのリスク管理のところはしっかりしなくてはいけないと思っていました。PKになったところは、自分たちのリスク管理のところで裏1本でやられてしまった部分があるので、僕とリカ(リカルド グラッサ)でもっとできることがあったと思いますし、自分たちの前の選手たちをもっと動かして、自分がもっと引っ張っていかなくてはいけなかったと思います。それが今日できなかったというのは、自分にまだまだ実力がないと痛感した試合でしたし、一番悔しかったのは間違いないです。今までで一番悔しい経験ですけど、下を向いている暇はないので、前を向いてやっていくしかないと思っています。

後藤 啓介

後藤 啓介

選手

──途中出場でしたが、どんなことを考えてピッチに入りましたか?

0-2にされて、自分は点を取ることしかできないので、点を取りに行くことだけを考えていました。がむしゃらにボールを追い続ければボールはこぼれてくると思っていましたし、自分のところにボールが来ると思っていたので、必死に追うことだけを考えていました。

──そのがむしゃらな姿勢が得点を生み出しました

同じようなシーンがその前にも2回くらいあって、逸らしてしまったり、触れられなかったりしたので、あそこは何としてでも収めようと思っていました。上手く足元に収められたら良かったのですが、ボールが浮いてしまって、(松原)后君が走っていたのが見えたので、そこに出しました。

──悔しい結果になりましたが、今後どのように戦っていきたいですか?

悔しいのはサポーターも、選手も、スタッフも全員一緒なはずです。残り10試合以上ありますし、町田の優勝が決まったわけではありません。ここから全勝すれば逆転もあり得ますし、上を見て追っていくだけです。

──今日はサポーターがホームのような雰囲気を作り出してくれました

試合前から本当に熱い応援をしてくれていました。遠くまで来てくれたのに、この結果というのは申し訳ないなと思います。

──負けはしましたが、最後の得点は今後に繋がる得点となったのでは?

そうですね。最後には得失点差も大事になってくると思うので、そういう意味では今後に繋がる貴重な1点だったと思います。

FC町田ゼルビア 黒田 剛監督

──試合の総括

今日はまず首位攻防戦ということ、それから前回一人退場し1-1の引き分けで終わっているということ、色々な意味で勝たなくてはいけない理由があったということ、それを選手たちがまず勝ちたいという気持ちを全面に出し相手を上回ってくれたこと、これが大枠では我々の勝利に結び付いたのではないかなと。気迫の勝利、というところですね。そこがまず第一に言えるかなと思います。また、前半多少押し込まれるところもあったのですが、決定機までは作られることなく最後の最後まで身体を寄せて、クロスを上げさせなかったと。クロスからの得点が全得点の30%を占める磐田ですので、できるだけクロスを上げさせないことで我々の優位性を保てるというようなプランをしっかりと描きながら、サイドバック、サイドハーフ、それからボランチというところできちっとクロスを上げさせない形を徹底したというところが、功を奏した部分もあるのかなと思います。また、ジャーメインを使った背後、というところも、藤原、チャン ミンギュのチャレンジ&カバーがオフザボールのところで対応できていたと。そういうところで彼らのやりたいことをかなり制限させながら試合を進めることができたかなと。0-0でいくことが我々のプランであって、必ずチャンスが出てくる、相手の両サイドバックがかなり高いところに上がってくる、そこの間をしっかりと突いていこうというところで、藤尾がカウンターから持ち込みながらPKを得られたこと、または高くなった相手のラインのところにタイミング良く藤尾が出て行ってPKをもらえたこと、2つともプラン通りの出方ができたということ、これが凄く良かったと思います。できたら最後まで2-0という0にこだわっていきたかったのですが、一瞬の隙を突いてくるあたりが、やはり磐田さんの経験があるところかなというふうに感じています。よりこういったところ、最後の最後まで気を抜くことなく集中力を持って2-0だったら2-0で勝ち切れるゲームをさらに志向できるように頑張っていきたいなと思います。今日は選手たちが90分間、ハードワークでまたはハイプレスを徹底し、相手の制限を加えてくれたというところから本当に良いゲームをしてくれたなと思います。