試合速報

  • 4 終了 1
  • 藤枝

2023年7月16日 vs 藤枝MYFC

19:00 ヤマハ

インタビュー他

横内 昭展

監督

──試合の総括

今日は13,000人以上のサポーターに集まっていただき、終始我々の背中を押していただいて、本当に感謝しています。また、勝利をサポーターと分かち合えたというのは我々にとっても本当に嬉しかったです。7連戦の最後の試合ということで、絶対勝って終わろうと。また、静岡県のクラブ同士の戦いというところにも、選手たちのモチベーションがあったと思います。少し激しいプレーも今日の試合は多かったと思いますが、それくらい気持ちの入った試合をしてくれたと思っています。ただ、立ち上がりにああいう一瞬の隙から失点を許してしまったということは、まだまだ突き詰めていかなくてはいけないことがあるなと。甘さみたいなものが出てしまったかなと思っています。ただ、そのあと我慢強く戦って、前半でリードすることができて、後半も3点目を取りに行くというところ、泥臭いゴールでしたが本当に選手が最後までゴールを目指してプレーしてくれた、それに尽きると思っています。

──後半立ち上がりの3点目について、相手GKがビルドアップに加わるという分析のもと、狙っていた形だったのでしょうか?

前半も後半も、開始直後というのは必ず前線からプレッシャーをかけにいくというのは我々としては持っています。その中で、時間帯や状況によって取れるチャンスがあるときは、どのチームであっても奪いに行くと。それができないときに、どうブロックを敷いていくかというところで、選手たちは臨機応変にやってくれていますし、今日もそういう中で前から行けるということをあそこで判断して、行ってくれたと思っています。ただ、相手がGKを使ってビルドアップしてくるというのは前回対戦して分かっていますし、情報としてもありましたので、そういうところも踏まえ、選手がしっかり対応してくれたなと思います。

──7連戦が終わりましたが、次に向けて

選手全員にオフを与えましたので、まずは家族だったり友人だったり、そういう方との時間も十分大事にしてもらって、リフレッシュしてもらいたいというのが一番です。まだまだリーグ戦は続きますので、頭はすでに次の群馬戦に向けてもらっていますが体はしっかり休めてほしいなと。そこからまた次の試合に向けて準備していきたいと思います。

──昇格するチームは、今日のように先制されても慌てずに戦い、逆転勝ちできるような力を持っていると思います。そのあたりのチームの成長ぶりはどう感じていますか?

もちろん無失点で終わらせたいという思いのもと、そこに向けてプレーしていると思うのですが、今日みたいに早々に失点してしまうこともあります。その中で、我慢強くどれだけ戦えるかというのは、シーズンが始まってからもずっと僕は選手に要求していました。それが少しずつ、まだまだ少しずつですけど、我慢強くやれたかなと思っています。ただ、天皇杯はやはりそこで我慢しきれずに失点を重ねてしまいましたし、チームとしてはまだまだそういうところは未完成かなと思っています。

──今日の試合で一番評価しているところは?

しっかり戦う姿勢を1試合通して見せてくれたかなというところです。藤枝は得点力のあるチーム、しかもゴール前で本当に思い切りよくシュートを打つと言いますか、足を振ってくるチームなのですが、そこに関しては最後まで身体を張って、やらせなかったかなと。GKの(三浦)龍輝含めて全員が集中してやってくれたなと思っています。

──今日の勝利で2位に浮上しました

そうですね。ただ、リーグ戦はまだ結構残っているので、現時点の順位というのは僕はそんなに気にしていないです。本当に目の前の試合しか見えていないと言いますか、見ていません。監督としてはこれじゃいけないのかもしれないですが、目の前の一戦に勝つことで順位というのは付いてくると思っていますので、そこまでは気にしていないです。

──天皇杯で神戸に差を見せつけられて敗戦したあとに臨む今日の試合は、非常に大事な一戦だったと思います

天皇杯が終わって、チーム全員が悔しい思いをしました。それは試合に出ていても出ていなくても同じだったと思います。J1神戸を相手に、もっとやれたんじゃないかという思いでいたんじゃないかなと。ただ、選手はその思いプラス、今日のゲームに向けて切り替えてくれたと。なので、こういうゲームをすることができたと僕は思っています。天皇杯で試合に出ていない選手が今日は出ていましたが、本当にチーム全員でこのリーグ戦、カップ戦を含めて戦っているというところで、全員が天皇杯が終わってすぐに今日の一戦に目を向けてくれたということには、僕も感謝しています。

上原 力也

上原 力也

選手

──試合を振り返って

同じ静岡のチームとの対戦ということもありますが、そうでなかったとしても僕たちにとって非常に重要な一戦だったので、ホームで勝てたことは良かったです。この7連戦をチーム全員で乗り切ることができました、それはレベルの高い競争があってこそだと思うので、引き続きみんなでやっていきたいと思います。

──前半終了間際の良い時間帯に上原選手の逆転ゴールが決まりました

立ち上がりに出鼻をくじかれたと言いますか、先に失点をしてしまって、追いかけなければいけない立場になりました。その中で、前半のうちに逆転できたことはチームとしてポジティブに捉えられると思います。時間帯も非常に良かったので得点できて嬉しかったです。

──今日の自身のパフォーマンスについてはどう感じていますか?

まだまだミスもありますし、もっともっとできると自分でも思っているので、日頃の練習から少しずつ成長していければと思います。同じポジションには良い選手がたくさんいますし、そこを勝ち取らなければいけません。自分に厳しく、これからも勝利に貢献できるようにプレーしていきたいと思います。

──今日の勝利で2位に浮上しました

まずは目の前の一戦一戦に集中してやっていくことが大事だと思います。順位を気にしすぎることなく、次の試合に向けて準備していきます。

鈴木 雄斗

鈴木 雄斗

選手

──先制されましたが、少しずつ自分たちのペースに引き戻してきました

やるべきことは追加点を与えないこと、しっかり落ち着いて得点を奪いに行くこと、そこはある程度みんな共通理解があったので良かったと思います。まずは1点を取らせない、その中で1点をしっかり狙っていこうと。相手は後ろからビルドアップで繋いでくるチームでしたが、そこで無理に前に出て行かなかったですし、岡山戦や徳島戦の反省を活かすことができたゲームだったと思います。

──逆転勝利は今季初ですが、自信となるのでは?

そうですね。そこは成功体験として絶対大事な要素なので、試合をひっくり返すことができて良かったと思います。

──勝利を手にできたポイントは?

2点目を与えなかったことだと思います。相手は上手かったですし、ペナルティエリアまで何度も侵入されましたが、みんな最後のところでしっかり身体を張って守れていたので、そういうところは良かったと思います。

──この勝利で2位に浮上しました

今季序盤はなかなか上手くいかなかったですが、組織として機能し出してきて、やっていることが間違っていないということが結果に付いてきて今は凄く良い状態です。当たり前のことをしっかり毎試合できる選手が数多くいるので、それを残りの試合もやるだけだと思っています。これからもみんなで逞しく成長していけたらと思います。

ジャーメイン 良

ジャーメイン 良

選手

──試合を振り返って

点差ほど楽な試合ではなかったですし、相手も特徴を出して激しく来ていました。そういう中でしっかり取るべきところで点を取って、勝ち切れたのが良かったと思います。

──先制点を取られたあと、慌てずにプレーできていた印象です

そうですね。ここ最近は攻められていても慌てることなく守備ブロックをしっかり作って、攻撃に転じていけるゲームが続いていたので、今日も失点はしましたけど、そのあとしっかり慌てずにまずは1点返すというところで、(金子)翔太が良い形でPKをもらってくれたので、そこからは自分たちのペースで攻めることができました。

──ジャーメイン選手のゴールを狙う姿勢が、前半終了間際の上原選手のゴールに繋がりました

自分としては、自分が点を取るつもりでしっかり動き直してシュートにいきました。自分は決められなかったですが、最後はしっかり(上原)力也が詰めてくれて点になったので良かったと思います。

──相手GKへのプレスから後半の早い時間帯に3点目が生まれました

前半はあまり高い位置からプレスに行っていなかったので、相手もそこまで来るとは思っていなかったと思います。立ち上がりということもありましたし、チャンスがあったら1本狙おうと思っていたので、点になって良かったです。

──チームの4点目を決めた場面について

押し込まれて苦しい展開でしたけど、相手はだいぶリスクを負って点を取りに来ていたので、チャンスはあると思っていました。ドゥドゥが良いパスをくれたおかげです。

山本 康裕

山本 康裕

選手

──勝利を振り返って

ダービーの一つなので負けられないと思いましたし、試合を見て分かるように両チームとも、気持ちのこもった試合だったと思います。

──先制されたあとはどんなことを考えてプレーしていましたか?

ボールを回せない相手ではなかったですし、プレッシャーもそんなに感じなかったです。奪ったあとの1本2本をしっかり繋げば全然問題なかったのですが、そこは僕自身がもう少し引き出せれば良かったなと。長いボールが増えてしまって、そこで落ち着けなかったのは反省点だと思います。

──上原選手とのコンビで今日はどんなことを意識していましたか?

自分たちの背後を使われるのが一番嫌でしたし、相手がそこを狙いにしていたので、前半の最初の方は捕まえ切れなかったですけど、徐々に落ち着いて捕まえられるようになりました。2人で話し合っていましたが、センターバックも含めて良い関係ができたと思います。

──4点とも良い時間帯に決まりました

(上原)力也のゴールは、リードして前半を終えるのと、引き分けたまま終えるのでは全然違うので、みんなが絡んだ良いゴールだったと思います。後半も開始早々と終了間際に点が入って良かったです。

金子 翔太

金子 翔太

選手

──まずは今日の試合を振り返って

先制点を奪われたくなかったのですが、ああいう形で失点してしまいゲームプランから少しズレました。ただ、直近の試合でも失点しても慌てず自分たちのサッカーをすれば必ず点は取れるとみんな認識しています。同点ゴールのところは本来であれば倒れずにそのまま行きたかったのですが、ああいった形になって結果的にPKになりました。PKは練習しているので、キャリアの中で初めて右側に蹴りましたが、今後も見据えて右側に蹴って色々試していこうかなというところもあったので、一つゴールを取れて良かったです。

──リーグ戦でのゴールは3ヶ月ぶりです。金子選手にとっても大きなゴールになったのでは?

前線の選手がみんなまとまって点を取っていて、自分は少しゴールから離れていて、周りの選手からいじられることもありました。直近の試合ではシュートも打てていましたし、監督からも「翔太はシュート数が少ないからどんどん足を振って行け」ということは言われていたので、意識的にゴールを狙う回数というのは出ていて。前節もゴールに絡めたシーンも多かったので、近付いてきているなという感覚もありました。今日は結果的に、みんなのおかげですが2ゴールできて良かったです。

──ここからさらに乗って行けそうな試合になりましたか?

ゴールというのは前線の選手にとってバロメーターを上げるという意味でも凄く大事なことだと思います。どこかでチームが勝てば良いと思っていた自分もいたのですが、やはり前線の選手である以上、ゴールやアシストには絡まないといけないですし、そこは最近増えている感覚がありました。もちろん自分のプレースタイルでもあるチームのためにというところは最優先にあるのですが、結果的にゴールを取ってチームを勝たせるというプレーは必要になってくると思うので、この先の試合でも狙っていきたいと思っています。

──藤枝戦に臨むにあたって意識したことは?

前回の藤枝戦は怪我で出場できませんでしたが、藤枝は力のあるチームだということは自分自身もチームとしても思っていました。相手が前がかりになるところがあるので、ボールを奪ったあとにショートカウンターやゴール前に入って行く人数を増やせば、確実にゴールは生まれるということは前回対戦同様に思っていました。守備する時間も長かったですが、自分たちのターンが来て、攻撃の時間帯が来たときに、ゴールを目指せば必ず複数得点取れると思っていました。今日は結果的に4ゴール生まれて良かったなと思います。

──今日の勝利で2位に浮上しました

今までは上の順位を少し見据えてと言いますか、追い付けという感じで捉えていましたが、町田のところももちろん僕たちは照準を合わせていますし、優勝するためにはこの先取りこぼせません。今2位ですが、町田をしっかり意識していきたいですし、多少追われる側にもなると思うので、プレッシャーはあります。この先メンタル的なところとの戦いもあると思うので、自分たちにしっかりフォーカスして、一戦一戦大事に戦っていきたいと思います。

藤枝MYFC 須藤 大輔監督

──試合の総括

まず、このような雰囲気を作ってくださった方々に感謝したいと思います。静岡はサッカー王国でこのようなダービーができることを誇りにも思いますし、だからこそ勝ちたかったというところがあります。選手たちは前節の甲府戦から反省点を修正して前へのベクトルであったり、怖さを発揮するというところで上手く入って1点を取ったところは良かったのかなと思います。その他にも相手陣地に入って行くビルドアップ、それからミドルサードまでのテンポ、アタッキングサードでのシュートまで持って行く形というのは随所に見せられたのかなと。ただ、それだけではダメだと。内容良く、結果も手繰り寄せなくてはいけない中、ああいう形で失点をしました。PK、それから自陣でのミスと言いますか、やはり相手にチャンスを与えてはいけないところで、相手が優位に運んでしまったのかなと感じます。本来は、あそこで何点差になっても点を取りたいなというのはあります。カウンターを何度も受けましたが、それは致し方ないとして決め切るところはあったので、そこは磨いていきたいなと。甲府戦に続いて、やはり6位以内の相手との戦いにおいて、一本の一回の一個のプレーの重さをまた感じたので、じゃあそれってどこでやるのかと言うと、トレーニングのところで一個のプレーに対してもっと重きを置いてプレーするということ。例えば質を求めたり、圧力が来ていても剥がしたり、逆に圧力をかけて潰し切ったりということです。例えば今日はジャーメイン、ドゥドゥに対してキープされていたと。あそこを何がなんでも跳ね返す力というのは必要なのかなと感じました。我々がJ2に入ったときに、個人で剥がす、個人で潰すというところを目標にしていますので、またここからワンギア、ツーギア上げて、最後にこの悔しさを笑顔に変えられるようにしていきたいと思います。