試合速報

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  • 清水

2022年2月26日 vs 清水エスパルス

13:30 エコパ

インタビュー他

伊藤 彰

監督

──ハーフタイムコメント

・攻撃の時のリスク管理をしっかりしよう

・奪った後はマイボールにしよう

・一つになって勝ちに行こう!

──試合の総括

まずは、足を運んでくださったファン・サポーターの皆様方の前で勝点を取れなかったことが凄く残念ですし、申し訳なく思っています。試合の流れとしては、自分たちのミスから先に点を取られてしまいました。一番危ないショートカウンターという、相手の速い攻撃を抑えきれなかったというところがありました。そこから前半はゲームコントロールしながら追い付いたこと、失点シーン以外の残り30分位は、自分たちのペースで進んで、追い付いて、もう1点取れるチャンスはありました。そこで決めきれなかったことは残念です。後半に入って、少しラインが下がってしまったかなというところがあります。自分たちが良い状態でボールを握れていたこともあり、ちょっと後半の入りで下がってしまったことが悔やまれるなと感じています。後半2人退場者が出ましたが、ピッチの9名の選手たちがしっかりとハードワークをしてくれて、危ない場面もありましたが、何とか凌いでくれたかなと思います。2人少なくなった中で戦えたことを次に繋げていかなくてはいけないですし、顔を上げて、もう一度チーム一つになって戦っていきたいと思います。

──上手くいかなかったところはどのようなところでしたか?

相手のストロングポイントを出させてしまったところだと感じています。相手が少し、前線で前残りをしてくるところのリスクマネジメントやケアはしていたのですが、思った以上に鈴木(唯)選手の速さであったり、浮いているところのポジションを掴みきれなかったというところがありました。あとは自分たちがゲームをコントロールしている中で、もう少し前に楔を入れるボール出しや、そういう場面がもっと出てくると良かったかなと。前半の最後の方はよくできていたので、それが全体的にもっともっとできるようになってくれば、もっと攻撃的に良い状況が作れると思っています。

──次の京都戦に向けての修正点は?

まずは攻撃しているときの我々の守備陣形や、そうしたところのリスクマネジメント、回収能力が重要になってくるかなと思います。あとは戻るスピードや球際の強さも改善していかなくてはいけないと思っています。

──鈴木雄斗選手に効果的にボールが入る場面があったと思いますが、意識していたことは?

これは一つの攻撃の形として、雄斗のところから行こうという話はしていました。その中で左で作りながら右に持って来て、右のところからというのもありましたし、相手のダブルボランチの脇が空いているというのは一つあったので、そういう意味ではそこをしっかり突いていこうと。特に我々の右サイド、相手の左サイドのところでの攻撃的なポジションは我々が優位に立っていたところもあったと思います。そういうところは狙って、準備してきたものが出せたかなとは思います。

──後半の立ち上がりが、試合のターニングポイントになったと思います

まず左サイドのところで、ちょっと距離が遠くなってしまったことは少し修正点かなと思っています。特にヤット(遠藤保仁)のところが少し高い位置を取り始めてやっていたので、そういう意味では後ろの押し上げでしたりとか、そこに入れるボールだったりというところが少し足りなかったかなと思います。我々が失点したシーンの前などは、同サイド、同サイドで攻めて行くことが多くて、チェンジサイドすることによって相手を広げたりというところを、もっともっとやっていかなくてはいけないかなということは感じています。チームとして同サイドで攻めることが多いのですが、もう少しチェンジサイドというところは、今後取り入れていかなくてはいけないかなと思っています。

──攻撃面の課題について

ボールの奪われ方が悪いというか、自分たちがボールを動かす手前のところで奪われることが多いというのは凄く感じているので、そこはしっかり改善することと、裏へのランニングをワイドのところでできないと、相手を押し込むこともできないと思いますし、クロスまで行かないと思いますので、今はそこが一番課題かなと思っています。どちらかと言うと、ボールを動かす作業と、前に行くスピード感だったり、J2だとゆったりやりながら崩せた場面もあるかもしれませんが、J1だと速さだったり守る強さがあって、そういうところで押し出されてしまうことが多くなるので、なので頂点にボールが入らなくなってきているということがあると思います。ですので、その辺りはもう少し速くサイドから攻撃するということも取り入れていかないといけないなと思っています。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──試合を振り返って

負けてしまったことが全ての試合なので、内容どうこうではなく結果が付いてこなかったことが残念です。

──勝点3を手にするために今一番必要だと思うことは?

色々なことが必要だと思います。まだまだ自分たちがやりたいこと全部はできていませんし、この2試合のことをしっかり反省して、次に繋げることが大事だと思います。

──鈴木雄斗選手のゴールをアシストしましたが、狙いについて教えてください

相手のDFラインが少し中途半端だったので、何本か狙っていました。(杉本)健勇もそのときしっかり動いてくれていたので、相手が少しつられたかなと思い、ボールを出しました。雄斗のタイミングも良かったですし、決めてくれた雄斗のおかげで付いたアシストですが、ああいう形は今後も狙っていきたいと思います。

──2人退場という難しい試合展開になりましたが、そのときの心境について

負けることは考えずに、どうにかして1点取って勝点1でも良いので取りたいという気持ちでした。

──この悔しさをどう繋げていきたいですか?

次のルヴァンカップに全力で挑んで、今日試合に出ていない選手たちもチャンスと思ってプレーすると思いますし、今日ここに出ていた選手たちも2試合で勝点1しか取れていないので、危機感を持ってチーム内で切磋琢磨することが大事だと思います。水曜日に向けて良い準備をしていきます。

──J1の強度に苦しんでいるという印象ですか?

相手がどうこうというよりは、自分たちのミスからというのがありますし、まだまだこれからだなというところもあります。ミスを恐れずにしっかり繋ぐところは繋ぐということをちゃんとやっていきたいと思います。

──静岡ダービーで得た収穫と、次のダービーへの意気込みを

今日は結果だけが必要なゲームだったので、収穫は特に無いですし、次の試合は絶対に勝つという気持ちをより強く持っていなければ戦えないと思います。次にエスパルスと当たるまでに他のゲームもありますから、とにかく次の1試合に向けて良い準備をして頑張りたいと思います。

──苦しい試合となりましたが、チームにどういう働きかけをしていきたいですか?

まだ慌てることはないと思いますが、のんびりしている暇もありません。そこは上手く、気持ちばかり焦ったり、みんながバラバラにならないように、そして悪いところばかりを探し過ぎないようにしたいと思います。

鈴木 雄斗

鈴木 雄斗

選手

──子どもの頃から見ていたという静岡ダービーでしたが、特別な思いがあったのでは?

そうですね。清水エスパルスにもご縁がありましたし、今ジュビロの選手として静岡ダービーに出場できているということを凄く嬉しく思いました。

──その中で、スーパーゴールも生まれました

前節の反省で、僕自身が背後に抜け出すランニングの数が少なかったということがあったので、そこは(大井)健太郎君や(遠藤)ヤットさん、同サイドの(伊藤)槙人君と話していたので、狙い通りの形というか、狙っていた形ではありました。

──今日の結果については、どう受け止めていますか?

悔しいです。本当に、どの試合でも絶対勝つためにプレーしているのですが、ライバルというチーム関係があって、サポーターの皆さんもかなり期待してくれていたと思うので、そこは悔しいし申し訳ない気持ちです。

──ループでのシュートは狙い通りでしたか?

ボールもギリギリでしたし、中に人がいたのはわかっていたのですが、細かく見えていたわけではなかったので、これは一か八かのシュートだなと思って、最後のところを集中して狙いにはいきました。

──次の戦いに向けて

次は、リーグ戦の前にルヴァンカップがあるので、本当にすぐ試合は来ますし、監督も言っていましたが、下を向いている暇は無いですし、苦しいときももちろんあるので、みんなで前を向いてやっていきたいなと思います。

──9人になっても最後までプレッシャーをかけて戦いました。そうした戦いは今後に繋がっていくのでは?

9人でのサッカーは、僕自身プロになってから初めてでした。どう攻めたら良いのか、どうボールを奪いに行けば良いのか難しかったので、試合中にもっと整理できていたらもう少し上手く試合を運べたかなと終わってから考えていたのですが、そこはまた映像を見て振り返りたいと思います。

──立ち上がりにシュートまで持ち込んだシーンがありました。相手の背後を取れるという感触はありましたか?

前半に関しては、凄く良かったと思います。金子と槙人君と流動的に相手を見ながらやっていこうという話をしていた中で、相手の背後を狙ってかき回せたところは良かったと思います。

──後半はなかなかボールが右サイドに来なかったと思いますが、ピッチではどう感じていましたか?

そのポイントは試合が終わってから健太郎君とも話していたところなのですが、4-4-2の相手に対して、同サイドで人数をかけて崩していくことはもちろん良いと思うのですが、大きなサイドチェンジも少なからずチャンスになると。そこはチームとして共通認識を持っていきたいと思います。サイドを変えるチャンスが無かったわけではないので、今後またすり合わせていきたいと思います。

清水エスパルス 平岡 宏章監督

──ハーフタイムコメント

・自陣で簡単にファールしないこと

・守備で簡単にはがされないこと/しっかり締めること

・サポーターに向かってゴールを決め切ろう

──試合の総括

率直に言って、嬉しい気持ちと悲しい気持ちと半々です。非常に良い試合をやってくれていたので、勝てたことは良いのですが、自分たちで掴んだというよりも勝利が転がってきたという形かなと思っています。