熊本城築城400年祭 記念試合
試合日時:2007年02月18日(日) 13時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 熊本県民総合運動公園陸上競技場
- 4547人
- 19℃/45%
- 曇/弱風
- 良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 三本木 正敏
- 前田 拓哉
- 上園 圭司/佐々木 裕三
- 大月 崇綱
- 東 恵大
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
喜名 哲裕 | 前半42分[警告] | |
高橋 泰 | 前半44分[警告] | |
ハーフタイム[交代] | 加賀 健一(in) ← 犬塚 友輔(out) | |
ハーフタイム[交代] | 大井 健太郎(in) ← 田中 誠(out) | |
ハーフタイム[交代] | 岡田 隆(in) ← 村井 慎二(out) | |
ハーフタイム[交代] | 林 丈統(in) ← 成岡 翔(out) | |
ハーフタイム[交代] | 中山 雅史(in) ← 西 紀寛(out) | |
熊谷 雅彦(out) → 森川 拓巳(in) | ハーフタイム[交代] | |
市村 篤司(out) → 山口 武士(in) | 後半17分[交代] | |
高橋 泰(out) → 小林 陽介(in) | 後半17分[交代] | |
後半23分[得点] | 中山 雅史 | |
後半26分[交代] | 森下 俊(in) ← 船谷 圭祐(out) | |
喜名 哲裕(out) → 宮崎 大志郎(in) | 後半30分[交代] | |
松岡 康暢(out) → 河野 健一(in) | 後半36分[交代] | |
鈴木 祐輔(out) → 大瀧 直也(in) | 後半40分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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池谷 友良 | 監 督 | アジウソン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2007年最初の公式戦。「熊本城築城400年祭 記念試合」プレシーズンマッチ ロッソ熊本(JFL)戦が熊本運動公園陸上競技場(KKWING)にて13時キックオフされる。
11日間の鹿児島キャンプを終えて、今朝移動して来たジュビロメンバー。キャンプでの疲れもあるが、この試合は合宿の総仕上げとして集中力を高める。チーム内ポジション争いも激しい中、誰がどんなアピールをしてくれるか!?楽しみが多い。
会場は今朝まで雨が降っていたが試合開始を前に太陽が顔を覗かせる。ピッチコンディションも良好なようだ。GKには川口能活・松井謙弥が代表で不在なため、佐藤洋平が入りベンチに八田直樹が座る。DFは4枚で右に犬塚友輔、左に怪我からの長期離脱の乗り越えた村井慎二、センターにはゲームキャプテンの田中誠と茶野隆行が入る。今シーズンは鈴木秀人がゲームキャプテンに任命されているが、手を骨折したためこの試合は出場しない。ボランチに新加入のマルキーニョス パラナが入り、その少し前に右・菊地直哉、左・船谷圭祐がポジションを取る。トップ下には成岡翔。FWに西紀寛と太田吉彰という布陣で2007アジウソンサッカーの初戦を飾る。
ベンチには7人登録できるという変則ルール。この試合全ての選手が交代できるということでアジウソン監督は全部使うと明言している。相手ロッソ熊本は数多くのJリーグチームとの試合を重ねている。シーズン前ということで怪我や警告など注意したいが、若いチームだけに恐れることなく現段階の100%の力を発揮し九州のジュビロファンを喜ばせて欲しい。
3月4日のJリーグ開幕を前に、一戦一戦が大事、日々成長する2007ジュビロがついに始動する。
- 前半15分まで
- ロッソボールでキックオフ。スタートから太田吉彰が前線でボールを追う。菊地直哉もアグレッシブにプレスをかけ、まずプレッシャーをかけていく。
1分、西紀寛が左からドリブルで仕掛けセンタリング、ファーサイドに太田吉彰と成岡翔が入るがDFにカットされる。左サイドに入る村井慎二も久しぶり公式戦ということで慎重にコントロールしていく。
2分、裏に走った村井慎二にボールが繋がるがオフサイド。
4分、パラナ・村井慎二のサイドをやられるが田中誠が中央でカバー、少しバランスが悪くなったが、すぐに修正に入る。やはり田中誠の存在感が大きい。
6分、右から太田吉彰が走り突破し、逆サイドの西紀寛に繋げ船谷圭祐の走り出しに合わせる。ダイレクトで左足シュートを放つがGKに当たってしまう。決定的だっただけに決めておきたいところ。
7分、西紀寛→太田吉彰→成岡翔→村井慎二と繋ぐがオフサイド。ぎりぎりのプレーで引っかかるが良い流れができている。
10分、西紀寛と村井慎二で絡み左サイドを崩していく。
12分、パラナ→菊地直哉→太田吉彰→菊地直哉→村井慎二と展開し、成岡翔がサポートするがシュートまで持っていけない。
13分、パラナからのスルーパスを西紀寛が受け、右45度からワントラップシュート!しかしGKの正面となってしまう。
14分、成岡翔→パラナ→村井慎二と流れるような展開にサポーターが沸き上がる。15分パラナ・田中誠・茶野隆行の中心に守備を固め速攻を仕掛ける。相手のサッカーは分かってきた、そろそろゴールが欲しいところ。
- 前半30分まで
- 16分、右サイドで成岡翔が引っ張られファウルを奪う。太田吉彰がFKを蹴り中に合わせるがシュートにはならない。
19分、西紀寛が右からペナルティエリア内に入り込む。切り替えしを2度行い、中の船谷圭祐へ合わせる、しかし届かない。
20分、茶野隆行から逆サイドの村井慎二へロングキック、カットされると船谷圭祐がプレス。ファウルになるが切り替えが早い。
21分、ロッソ熊本の北川にミドルシュートを打たれるがGK佐藤洋平がしっかりセーブ。落ち着いた守備ができている。
22分、西紀寛のヒールパスから村井慎二が裏に出る。太田吉彰へDFラインぎりぎりでスルーパスが出たかに見えたがオフサイド。
23分、船谷圭祐のアウトサイドノールックパスから成岡翔とワンツーで中央を突破。右45度からのシュートだったが左効きの船谷圭祐には右足でのシュートは難しかったようだ。フリーだったがゴール左に外れてしまう。
27分、太田吉彰が足を押さえ倒れているのを見ながら中盤でパスを回し様子をみる。右サイドから相手のバランスが悪くなった箇所を見つけ犬塚友輔が突破に行くがゴールライン際でファウルとなってしまう。
29分、西紀寛が切り替え早く前線で動く。村井慎二も積極的に攻撃参加しコーナーキックを奪う。左からCKを船谷圭祐がセット、ショートを使い村井慎二が中に入れる。成岡翔らが入り込むが先に触れない。
30分、熊本が右サイドをワイドに仕掛けてくるが上手くオフサイドを取る。アジウソン監督が大きなジェスチャーで指示を送る。
- 前半45分まで
- 32分、右サイドから太田吉彰がFKを蹴り、ニアで菊地直哉が頭で合わせるがゴール左に外れる。
33分、茶野隆行が前に出てボールを奪いに行ったところでボールが後ろにこぼれてしまう。マークのズレを衝かれシュートまで持っていかれるがミスに助けられる。
35分、成岡翔がドリブルで左サイドを上がる、サイドに出た菊地直哉に当て前線の太田吉彰そして再び菊地直哉から逆サイドの西紀寛へ展開。ヘディングで落としたところに成岡翔がジャンピングボレーとなるがミートしない。
37分、中央の成岡翔から左に出た船谷圭祐へパスが出る。ドリブルで前に突っかけ、ひとつ後ろの太田吉彰がシュートを放つ。DFに当たりCK。これで得たCKを船谷圭祐が蹴り、中央で犬塚友輔が高い打点からヘディングシュート!しかしゴール上を越える。
38分には速攻からロッソ熊本のシュートシーンとなるがゴールマウスには飛んでこない。
39分、左サイドから西紀寛が細かいワンツーで太田吉彰・船谷圭祐・菊地直哉と絡みシュートを打つが、GK正面。
41分、左サイドからパラナが飛び出したところでボールを奪われると速攻でピンチとなる。成岡翔がカバーし、菊地直哉が急いで戻るがぎりぎりのところでクリア。
42分、茶野隆行が相手と交錯した際、膝を強打。衝撃の音が外に聞こえるほどだったが、タンカで一度外に出て治療し再びピッチに戻る。
44分、茶野隆行と菊地直哉の間の横にドリブルされると再びミドルシュートを打たれてしまう。GK佐藤洋平の正面だったが気を付けたい。44分西紀寛が左サイドからドリブルしセンタリング、ファーサイドで成岡翔が頭に合わせるがGK正面。
ロスタイム1分、成岡翔が左サイドから細かいステップでDFとDFの間にできたシュートコースを狙っていくがキックミス。
ここで前半終了。後半へ向け一度控え室に戻り修正をする。プレシーズンマッチとはいえゴールという結果が欲しい展開。
- 後半15分まで
- 後半スタートから田中誠に代わり大井健太郎。犬塚友輔に代わり加賀健一。村井慎二に代わり岡田隆。成岡翔に代わり林丈統。西紀寛に代わり中山雅史が入った。
ポジションは太田吉彰が2列目に下がり林丈統と中山雅史のツートップ。キャプテンマークは中山雅史が付ける。スタートから右の加賀健一が激しくプレスをかけ奪うとスピードある攻撃で自分のプレーをアピールする。熊本キャンプを行っているコンサドーレ札幌のメンバーも数名見に来ている中、古巣選手たちにも良いプレーを魅せたいところ。
4分、左サイドバックの岡田隆がオーバーラップからミドルシュートを放つ。ゴール上を越えていくが魅せ場を作ろうとアピールする。
6分、太田吉彰のパスに中山雅史が飛び出す。DFと交錯しこぼれ球を再び太田吉彰に繋ぐ。クロスボールを林丈統が頭で合わせるがオフサイド。
8分、加賀健一が1対1で奪ったボールを右サイドに出た太田吉彰が受ける。センタリングを林丈統・中山雅史に合わせるが繋がらない。こぼれ球を船谷圭祐が強烈ミドルを放つがゴール右。守備面は大井健太郎がアグレッシブにプレス、茶野隆行とコンビを組みゴール前を固める。
10分、右に出た太田吉彰からセンタリング、ニアに中山雅史が走り足元に合うが中山雅史の判断はスルーして林丈統へ。しかし林丈統には合わずシュートとならない。
11分、太田吉彰から林丈統の前のスペースへ鋭いパスが出るが合わなかった。しかしこうしたチャレンジがコンビネーションに繋がるはずだ。
13分、船谷圭祐がDFラインの裏に抜け出す。相手はオフサイドトラップをかけていたことから完全に遅れている。しかし船谷圭祐も判断が遅れた。シュートブロックをされゴールにはならない。ゲームに動きは出てきたが守備面も安定しなくなっている。
- 後半30分まで
- 19分、加賀健一のカットから茶野隆行のオーバーラップ、菊地直哉のカットからセンタリング。ボールを奪ってから早く仕掛けていく攻撃はできているが決定的な仕事ができていない。
21分、林丈統が起点になろうとボールを受けに動くがなかなか良い形が作れない。右の加賀健一も攻守共にスピードを武器にアプローチする。
23分、林丈統が右サイドでボールを受けると中山雅史へ絶妙なパスがDFラインの裏に出る。DFが裏をケアした瞬間、逆に切り替えした中山雅史が左足でゴール左隅にシュート!誰もが待っていたゴンゴールでスタジアムが沸き返る。【0-1】ジュビロ磐田先制!
26分、右サイドからロッソ熊本がセンタイリング、中央で大井健太郎が体勢を崩しながらもクリア。ここはオフサイドだったが集中した守備ができている。
27分、船谷圭祐に代わり森下俊が投入される。森下俊は左サイドバックへ岡田隆がひとつ前に上がる。ピッチ内では中山雅史が大きな声を張り上げ盛り上げる。
29分、加賀健一のオーバーラップで右サイドを駆け上がるがセンタリングは合わない。林丈統と中山雅史が前線から盛り上げまだまだシュートチャンスを作ってくれそうだ。
- 後半45分まで
- 31分、加賀健一の右サイドからの個人技でセンタリング、中山雅史が飛び込みDFにボールが当たりこぼれたところを林丈統が拾う。ワントラップでDFと交錯し倒れてしまうがチャンスは作れていた。林丈統が起点となって攻撃ができているシーンが続く。
37分、太田吉彰がボールを持つと林丈統が前に走り出しボールを受けに行く。少しボールがずれてしまうがタイミングは良かった。
38分、加賀健一がボールを奪うと太田吉彰へ絶妙なアウトサイドパスで突破。しかしワントラップが大きくなってしまいGKにキャッチされてしまう。
40分、大井健太郎がカットすると中山雅史の動きを見て前線へパス。中山雅史がドリブルで中へ突っかけ、林丈統の動きを見るが相手に読まれカットされる。
41分、数的不利な状態で大井健太郎がスライディングカット。
42分もロッソ熊本の右からクロスボールを入れられる。続けて左からもクロスボールを上げられるがここもGK佐藤洋平がキャッチ。
安定感ある守備で最後まで集中力を切らせない。中盤の動きがなくなってきた両チーム。守備ラインからFWラインまでのボールの動きが速くなる。
ロスタイム2分の表示。加賀健一がフリーで上がり逆の林丈統へ展開。再び逆の中山雅史へ優しいパスが出る。フリーで中山雅史がヘディングシュートを放つがゴールネットを外から突き刺してしまった。頭を抱える中山雅史、最後まで魅せ場を作ってくれたのは中山雅史だった。林丈統・岡田隆ら新加入組に村井慎二・加賀健一と復帰組も期待が高ぶるプレー、これからのジュビロ磐田が楽しみだ。
サポーター席前には「ここに居るみんなが磐田の顔であり主役であり誇りだ!共に新しい磐田を創っていこう!!」と書いてある。共に戦いましょう!
選手、監督コメント
- アジウソン監督
- 良い親善試合になったと思います。いろいろ試せて、その修正をこれからやっていきたい。
2試合目であり、まだ足が重い部分があったので、体が頭の回転についていかなかったところもあったと思います。
後半はシステムを変えましたが、これは疲れを考えての変更でした。今回の試合は、ケガ人がでなかったことと、実戦を通して試せたことが良かったと思います。
- 池谷 友良監督[ロッソ熊本]
- 今日の全体の印象は、アグレッシブさがなかったというか、チャレンジする部分が少なかったと思いました。
修正するところはあと1ヶ月あるので、できてている部分もあるので、もっともっと高めていきたいと思っています。あとは、最終的にまだ試してない部分があるので、来月またコンビネーションも含めてやっていきたいと思っています。
- 村井 慎二選手
- Q.ひさしぶりの実戦でしたが。
足が”なまり”のように重くて、全然思うように動けなかったです。
正直、まだまだだと思います。でも、開幕までにここでそういう状態だと試せたのでよかったです。
Q.チームとしては?
もっと全体のコンディションをあげていかないと、連動して動けないと思うので、磐田に帰って開幕までに戦術を突き詰めていけたらいいと思います。
- 西 紀寛選手
- シュートをいっぱい外してしまったという感じです。チャンスの形的にはあったと思いますけど、今日は取られ方の悪い部分が見つかったので良かったと思います。
シュートが前回(14日の練習試合vs.愛媛FC)よりも多いことと、崩せた形も前回よりもいくつか多かったと思うので、そこは良かった。でも得点が入れられなかったのが一番の問題です。
開幕までに、もう少しビルドアップの丁寧さと動き方を詰めていけたらいいと思います。
後半ベンチから見ていたら高さがあったので、結構スムーズに加賀の頭で狙ったり、簡単な攻撃もあったように、そういう攻撃ももっとあってもいいと思いました。シュートはよく打っていたんですけど、取られ方が悪いと相手のカウンターをくらう場面もあったし、Jリーグのチームはもっと強いので、その時に全体でどうやってポジショニングをとるかというのをしっかりとやっていきたいです。
- 犬塚 友輔選手
- 試合のやりにくさをそれほど感じなかったのですが、ボールの回りが悪かったところもあったので、その辺をこれから考えていかないといけないと思います。相手に得点を取られてもおかしくない場面もあって、それは自分たちのボールの取られ方が悪い時なので、もう少しサポートのポジショニングなどを考えてやっていきたいです。ボールを回す時のそれぞれのポジショニングが悪かったので、そこが課題だと思います。
- 船谷 圭祐選手
- 個人的には、シュートを外してしまったし、良くなったです。もっとしっかりやらないと試合に出られないと思うので、もっと中盤でボールを触れるようにしていきたいです。
- 中山 雅史選手
- Q.林 丈統選手のパスからのゴールでしたが。
非常に良いタイミングでボールを出してくれましたし、後は走りこんで打つだけだったので、何本か林と2人コンビになってパス交換の場面があったのですが、もう少し自分の入り方を工夫していかなければいけなかったと思いますし、非常に動き出しも速くて、周りもしっかり見えている選手なので、そこを自分自身がうまくタイミングを合わせていければ、良い攻撃ができるんじゃないかなと思いました。
- 成岡 翔選手
- シュートまではもっていけましたけど、あとは決定力の問題で、感覚をもう少し取り戻せたらなと思います。
チームとしては、ビルドアップの時に不安な要素がでているというか、高い位置でボールを取られて、置き去りになってどうしてもピンチになるので、今ビルドアップの時に難しい部分があります。
- 太田 吉彰選手
- 良いところと悪いところがあって、繋がらずにイージーなミスもあって、カウンターが多くなってしまった時間帯があった。前半と後半、変わらずにできていた部分もあったので、その辺は続けていきたいし、悪いところはしっかりと直していきたいです。あとはしっかりと声を出していけば良いと思います。
今日の課題は動きだしが遅い分、前半苦労している部分もあったので、動きだしをもっと早くすることと、イージーなミスを無くすことですね。