2007 J1第34節
試合日時:2007年12月01日(土) 14時33分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- ヤマハスタジアム(磐田)
- 13,923人
- 15.0℃/41%
- 晴、弱風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 岡村 新太郎
- 穴沢 努
- 安元利充/中原美智雄
- 野田 祐樹
- 花澤 秀登
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
西 紀寛 | 前半24分[警告] | |
前田 遼一 | 前半37分[警告] | |
前田 遼一 | 前半40分[得点] | |
後半0分[交代] | 佐藤 由紀彦(in) ← 鈴木 達也(out) | |
林 丈統 | 後半1分[得点] | |
後半12分[交代] | ドゥンビア(in) ← 北嶋 秀朗(out) | |
林 丈統(out) → カレン ロバート(in) | 後半14分[交代] | |
上田 康太 | 後半16分[得点] | |
後半29分[交代] | 大久保 哲哉(in) ← 太田 圭輔(out) | |
西 紀寛(out) → 成岡 翔(in) | 後半29分[交代] | |
犬塚 友輔 | 後半30分[得点] | |
上田 康太(out) → 中山 雅史(in) | 後半39分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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内山 篤 | 監 督 | 石崎 信弘 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2007年もいよいよ最終戦を迎える。ホーム・ヤマハスタジアムにて14時33分キックオフの柏レイソル戦。
柏といえば開幕戦で0-4と敗戦した相手。何が何でも勝ちきりたい試合となる。
天候は快晴!サックスブルーの空に包まれ綺麗な緑が広がるピッチに前座試合で子供たちが走り回っている。
コンディションは最高、選手たちのモチベーション最高潮となり今季ラストのリーグ戦に全てをぶつける。
監督・コーチの続投が決定し、来期への準備という面でも内容そして結果が欲しい。
スタメンはGK川口能活、DF鈴木秀人・田中誠・茶野隆行とベテラン勢で固める。
ボランチに犬塚友輔と上田康太の日本人コンビ。そして右にパラナ、左に村井慎二、トップ下に西紀寛が復帰した。
肩の脱臼から予定を上回る回復で最終戦に間に合わせた。
2トップは前田遼一とレンタル移籍中の林丈統。
この一戦で新たな可能性、来期に繋がる何かを掴みたい。
ベンチの中山雅史・カレン ロバート・成岡翔・太田吉彰・エンリケ・加賀健一・八田直樹と豪華なメンバーもスタンバイ。
柏の右サイド、太田兄弟対決や五輪FWカレンvs李忠成など楽しみな対決はスタートからは実現しなかったが90分間の中でいつ出てくるか見所となる。
本日誕生日を迎えた村井慎二が左サイドから起点を作ればゲームを優勢に進めらるはず。
佐藤洋平引退セレモニーも試合後準備されているなど、今日の試合は順位に関係なく勝たなければいけない。
全員で気持ちで勝負する。そしてサポーターと一丸となりスタジアム全体を夢と感動の歓喜に包みたい。
ジュビロらしいサッカーで2007年Jリーグを終幕させたい。
- 前半15分まで
- 試合前、前々節で100試合出場を達成した太田吉彰が兄の太田圭輔選手から花束贈呈があり会場を盛り上げる。
ジュビロボールでキックオフ。
内山監督が上田と西を呼び立ち上がりの指示を出す。
2分立て続けに左サイドの村井慎二からセンタリング、前田遼一がゴール前に飛び込むがシュートにはならない。
4分西が右サイドで起点を作ると中央の前田に当て折り返しをもらい林へクロスを上げる。ヘディングで折り返すが前田にはつながらない。
5分右からパラナ・前田と粘りクロス。こぼれ球を犬塚がミドルシュート!強烈だったがGK南の正面で決まらない。
7分中盤で林→西→パラナ→上田と繋ぐが粘り強い柏の守備を崩すことができない。
9分柏の左から鈴木達也・李忠成が攻めてくるが鈴木秀人がしっかりポイントを潰し突破を許さない。
11分北嶋秀朗のポストから柏右サイドの太田圭輔が走り出す。裏を狙われるが村井慎二が戻りスライディングでカット。
12分西紀寛が個人技で右から仕掛ける。パラナ・林丈統・前田遼一と絡みゴール前に入っていくがシュートが打てない。
13分犬塚友輔から林丈統がボールを受けると前を向き前田遼一へ預ける。キックフェイントで相手を交わしながらフリーになるがシュートが打てない。
15分ここまではジュビロがペースを握っている。西紀寛・林丈統・犬塚友輔らも機能している。
- 前半30分まで
- 17分鈴木秀人のクロス相手DFがミス。こぼれ球を前田遼一がフリーでシュート!しかしGK南雄太に弾かれる。上田康太が詰めるもDFに当たってしまう。
左の村井慎二からのセンタリング、林丈統・前田遼一・西紀寛の動き出しとチャンスは作れている。このリズムがあるうちにゴールが欲しいところ。
20分西紀寛と李忠成が競り合いの際衝突。主審が間に入り落ち着かせる。
21分左から林丈統がドリブルで勝負、ファールを誘う。コーナーからのFK、林丈統がインスイングで蹴るがDFに跳ね返される。
22分相手のボールを高い位置で西紀寛が奪うと自らでシュートへ。しかしゴール上を大きく越してしまう。
23分右サイドを犬塚友輔が強引に突破、ファールを受ける。再び林丈統と上田康太がボール横へ立つ。今度は上田康太が蹴るがGKとDFの間をすり抜けてしまう。茶野隆行が反応したが相手にブロックされ飛び込めない。
24分柏の速攻から太田圭輔がドリブル。右から中へ入ったところで鈴木秀人がファールしてしまう。
25分ゴールまで25mの位置、正面から永井俊太が蹴る。ゴール右にずれるが危険な形。
26分ロングボールを林丈統が頭で流すと西紀寛が反応。しかしDFのブロックで突破できない。続けて犬塚友輔のパスカットを林丈統が突破ファールを受ける。
27分上田康太がファーサイドへ蹴ると前田遼一が折り返す。そのボールに茶野隆行がジャンピングボレー!しかしゴール上を越えてしまう。
28分西紀寛から右サイドパラナへパス。フリーでセンタリング、前田遼一がニアに入り込むが相手DFが身体でブロックし入り込めない。
29分村井慎二が左サイドからドリブルで上がっていく。縦ではなく中へ切り込み右足シュート!しかしゴール上を超えていく。
30分上田康太が粘り犬塚友輔へ繋ぐ、前田遼一・林丈統と使いシュートシーンを作ろうと強引に行くが打てない。最後は西紀寛がミドルレンジから左足シュート!しかしゴールマウスは狙えない。
ここまでもジュビロのリズムでゲームが進む。
- 前半45分まで
- 31分西紀寛がボールを持ち前を向くとDFの裏へ林丈統が走っていく。バックスピンをかけたスルーパスを出すがGK南雄太が飛び出しキャッチされる。
34分最終ラインの田中誠・鈴木秀人・茶野隆行にGK川口能活も入れ相手FWのプレスを交わしていく。前線の西紀寛へ当てるとキープからパラナ・林丈統・前田遼一へと展開していく。
ペナルティーエリア内で勝負、こぼれ球をパラナが詰めるがブロックされシュートが打てない。西紀寛を中心に両サイドの村井慎二・パラナを使いFWを絡めた連携が巧く行っている。ボランチの犬塚友輔・上田康太も攻守のバランスが取れリズムを作れている。
37分スルーパスをDFラインの裏で受けた前田遼一が前を向くしかしオフサイド。笛の後にシュートを放ったとしイエローカードを受けてしまう。
39分茶野隆行と李忠成がゴールライン際で競り合う。ファールをもらいマイボールへする。柏の攻撃陣を機能させない。
40分右サイド、パラナがフリーでスルーパスを受けるとセンタリングに前田遼一が合わせゴール!バランスもスピードも西紀寛を中心に巧くいっている。しっかり崩し貴重な先制点を奪い取る。
43分鈴木達也が小林祐三・北嶋秀朗とワンツーしフリーでミドルシュートを放つ。GK川口能活の正面だったが気をつけたい形。
44分犬塚友輔が左サイドから強引にドリブル突破。ブロックされるが積極的なプレーでチームを盛り上げる。
ロスタイム1分北嶋秀朗に田中誠がチェック、振り向かれると右の鈴木達也へ展開されセンタリングに李忠成の頭。危険なプレーだったがシュートはゴール右へ外れる。ここで前半終了。
- 後半15分まで
- 後半立ち上がりから鈴木達也に代わり佐藤由紀彦が登場する。
1分パラナのパスを林丈統テクニックでDFラインを抉じ開ける。前田遼一も粘りボールが上に上がったところで林丈統がオーバーヘッドシュート!ゴールネットを突き刺し追加点。
3分左から柏のFK。佐藤由紀彦が蹴り永井俊太が足に合わせる。犬塚友輔がコースに入り守備、ゴールは許さない。
5分茶野隆行からのクロスボールを近藤直也が頭に当てる。頭上に上がったボールを前田遼一と南雄太が競り合うがキーパーチャージ。
6分ロングボールをDFと競り合った林丈統。こぼれたボールをダイレクトでミドルシュート!GKのポジショニングを見て狙っていく。
7分柏DFとGKの連携ミスを林丈統が狙っていく。
8分速攻から茶野隆行のロングボールに西紀寛がフリーで受ける。右のパラナに当て再び縦で受けるとCKを奪う。
9分右から柏のFK、ゴール正面で茶野隆行と李忠成の頭が当たる。一度ゲームを止め主審が確認する。
10分右から柏のCK、プレスキックの制度が高い佐藤由紀彦が連続して蹴っていく。谷澤達也が頭に合わせるがゴール左へ外れる。
11分ペナルティエリア内で上田康太がボールを受けるとドリブルで前へ。しかしカットされCKとなる。西紀寛が蹴りファーサイドで田中誠が触るが流れてしまう。
12分北嶋秀朗に代わりドゥンビアが投入される。コートジボアール人の19歳、一発に気をつけたい。
13分ジュビロベンチもカレン ロバートが準備する。代わるのは林丈統。会場から大きな拍手が沸き起こる。
15分前田遼一がポストに入り身体を張る。FKを蹴るとすぐに逆サイドへ展開。西紀寛が受けると身体を張りペナルティエリア内で勝負。アウトサイドで中央へ流すと上田康太が左足で流し込み3点目。
- 後半30分まで
- 18分速攻から西紀寛から前田遼一へこぼれ球を村井慎二。逆サイドへボランチを使い展開しボールを失わない。
20分カレン ロバートのヒールパスから村井慎二が突破、再びヒールを使い上田康太へ、左サイドから崩しに行くがシュートまでは届かない。
21分上田康太からペナルティエリア内で西紀寛が受けると胸トラップからオーバーヘッド!中央で前田遼一が待つが繋がらない。
22分ドゥンビアがスピードに乗ったドリブルで仕掛けて来る。鈴木秀人が対応しパラナへ繋ぐ。速攻から前田遼一へ展開しカレン ロバートにフリーでシュートチャンスを与えるが打ち切れない。
23分再びパラナから1列下がった前田遼一へ当てる。アウトサイドでカレン ロバートへ出すとゴールへドリブル。GKと1対1というシーンを作るがゴール右へ大きく外してしまう。フリーで打てるチャンスが続くが4点目を奪えない。
25分ドゥンビアの前へスルーパスが出るが鈴木秀人がブロック。続けてDFラインの裏に出たボールは田中誠がラインを上げオフサイドを取る。
28分中盤でボールを回しながら西紀寛・前田遼一そしてラストパスをカレン ロバートへ繋ぐ。しかし中へ勝負し右足に持ち替えたところでカットされる。
29分村井慎二が左サイド独特のリズムから突破しニアサイドへ。カレン ロバートが飛び込めずGKがキャッチする。
30分ジュビロは西紀寛を下げ成岡翔を投入する。柏は太田圭輔を下げ大久保哲哉を投入してくる。
- 後半45分まで
- 31分犬塚友輔が中盤からドリブルで上がっていく。DFの間をすり抜けるとそのまま右足でミドルシュート!これがゴール左隅に突き刺さり4点目。豪快な綺麗な展開にスタジアムが沸き上がる。
34分左サイドから村井慎二がセンタリング、ニアにカレン ロバートそしてファーサイドに前田遼一。前田遼一がフリーでシュートするがミートせずGKにキャッチされる。ここで柏DFラインが味方同士で衝突。倒れ近藤直也がタンカで外に運び出される。
36分右からドゥンビアがドリブル、茶野隆行が身体を寄せるがセンタリングを上げられる。ファーサイドで鈴木秀人が外にクリア。頭で流したがこれがゴールバー直撃。
37分ジュビロベンチでは中山雅史が準備。代わるのは上田康太。
38分ドゥンビアが左からドリブルで仕掛けて来る。パラナが対応するが強靭な身体能力は危険を感じる。
39分中山雅史が投入されカレン ロバートが2列目へ、そして成岡翔がボランチへ下がる。
40分前田遼一が左サイドへ出ると中山雅史がゴール前へ、しかしセンタリングは上がらなかった。
41分村井慎二が左で仕掛けていくと中央で成岡翔がフリーになる。キックフェイントからシュートを放つがDFに当たる。
42分左サイドから村井慎二のFK、低いボールとなりクリアされる。
ロスタイム3分、最後の最後までゴールを狙い形を作っていく。
村井慎二がボールを持ち中で中山雅史・前田遼一が動き出すがシュートにならない。速攻からドゥンビア!切り替えしから左足シュートがゴール左ポストに直撃する。成岡翔がドリブルで上がったところでタイムアップ。2007年Jリーグが終わった。
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 内山 篤 監督
- 最終戦を迎えるにあたって、選手はもう一度攻守にアグレッシブなサッカーを、とにかくミスを恐れずにやろうと。その部分が一試合通じて攻守ともできたことが、やはり結果にもつながったと思う。それが一番の感想。
Q. 今日の試合は西選手が非常に効いていたと思うが?
A. おっしゃるとおり。(西選手は)モチベーションも含めて、試合をしていなくても、アクションサッカーの攻守のフィーリングは素質としてもっている。そういう意味ではキープレーヤーだったし、その期待にこたえるだけの活躍を十分にしてくれた。
Q. 最終的に9位という順位だったが、今後どの部分をどういう風に立ち直したいか?
A. 今日メンバーを入れ替えたのもあるが、自分が9月から監督になってから掲げるサッカーに対して全員が意識はしていたとは思うが、いろんな部分で少し質が落ちていた。今日の結果がまた競争につながると思うし、今後の可能性を非常に見せてくれたと思う。もちろん9位という成績は決して満足するものではないが、今後に向けてもう一度キチッと切磋琢磨して、求めるサッカーの方向性にさらなる確信を持てた。選手・スタッフ一丸となって、もう一度魅力あるサッカーを押し進める中で、確かな手応えと自信を持ってやっていきたい。
Q. 監督になって感じた手応えと課題は?天皇杯までのテーマは?
A. まず、チーム全体のコンセプトという点に関して、選手の意識というか、食いつきがすごくよくて、違う方向をむいてサッカーをしようということ(選手)がなかったので、それは僕にとってラッキーだったし、選手もそれを信じて進めてこられた。その方向性がしっかりしないと、問題が起きたときに分散してしまう。戻るところがあることは、修正につながる。選手はいろんな思いがあるとは思うが、まずそこを向いてくれたことは選手に感謝しているし、今後非常に可能性を秘めているところだと思う。ジュビロのサッカーをもう一度キチッと作り上げたいし、(その意味で)それがまず成果。細かなことはたくさんある。求めるものをキチッとした中で、攻守にわたるクオリティ・判断能力を共有することを、もっと高めなければならない。それに伴った技術も高めなければならない。今日の結果に満足せず、もっと高く、安定した力を確立していくこと。
僕はサッカーは確率だと思っている。得点も失点もほぼ同確率。精度を高くボールを運び、キチッとボールを奪う。そして失点しない。率の高い、精度の高いサッカーをしていかなければならない。強かった頃のジュビロとは選手も変わっているので、(今いる選手の)特徴を出しながら、一丸となって競争しながら、チーム全体の底上げをしていく。1シーズンを戦う中で、選手層を厚くしていかないと、さらに上を目指せない。全ての質を上げ、来季に向いたい。
もちろん天皇杯までの2週間は、タイトルが狙えるところなので、選手も僕自身もモチベーション高く、一戦必勝で、持っている力をすべて出し、次につながる、そして勝ちにこだわって天皇杯に臨みたい。
Q. 今日の試合は監督の目指すサッカーが達成できた試合だったのでは?
A. レイソルさんに限らず、ジュビロのサッカーは、プレッシャーの中で相手の嫌がることをやらなければならない。今日一番大きかったのは、サポートの距離が長く取れたことと、パスの距離が長くなったこと。いわゆる広がりを作れたこと。スタートポジションを早く取れて、そこからアクションが起きた。動き出しが起きた。その部分が今日一番の成果。
- 柏レイソル 石崎 信弘 監督
- 開幕戦4-0で勝った磐田に、1年間やってきてどんな形で戦っていけるかということで、最終戦0-4で負けてしまったが、やはり出場停止や怪我など選手層の薄さはここにきて出た。来年につなげるためには、選手層を厚くしていくことと、もっと攻撃の部分で自分たちで点を取りにいけるように作っていかなければならない。
Q. シーズン前は勝ち点45が目標でそれはクリアしたが、今シーズンを振り返った感想は?
A. 45点を目標にして戦ってきて、それにむけて選手も、それが取れるまではよくがんばってくれた。やろうとしたサッカーも、前期の前半、後期の前半の、勝ち点が取れているときは、いい形でできていたと思う。しかし、選手層の薄さで、出場停止・けが人が出たところで、勝ち点が伸びていかない。そういうところで、まだまだ(J1に)上がったばかりのチーム。こういうところをレベルアップしていかないと、上位にはいけない。特に、勝ち点46を達成して時から、長らく勝てなくなっていた。目標を達成したところで、また次の目標に向っていける精神的な部分は、もっと強くなっていかないといけない。
Q. 今日の試合を振り返ってください。
A. ジュビロの方が、ボールがよく動いていたし、少し中盤の改善をしたいと。特にボールを奪った後、すぐ奪い返されていた。もう少しためができる、あるいはサイドチェンジができるように佐藤由紀彦を投入し、左サイドに谷澤を持っていった。結局は2点目、後半立ち上がりの失点。そのリズムを取る前に失点してしまったところは、痛かった。ただ、ゲーム内容としては後半の方が落ち着いてできていたし、チャンスも後半の方ができそうにはなっていた。やはり特に後半簡単に失点してしまうというとところ、その辺の弱さはまだまだあると思うし、そこを改善していかないといけないと思う。
- 前田 遼一選手
- 勝つことができて良かったです。
行くところと行かないところが守備でも攻撃でもはっきりしていたところがやりやすかったですし、今日の良かったところだと思います。
ゴールシーンは、マルキ(マルキーニョス・パラナ選手)が抜け出していて自分がフリーで外したかと思いましたけど、入ってよかったです。今日もいっぱいチャンスがありましたけど、外してしまったので、もっと練習してレベルアップしたいと思います。
今季はケガをしてしまって悔しい思いもありますけど、それを天皇杯、来年にぶつけていきたいなと思います。
- 林 丈統選手
- 勝ててよかったです。
最終戦でこういう活躍の場を与えてくれて、得点がとれて試合勝てて良かったです。
うまい具合に自分のところにボールが上がって、トラップしたら相手に取られると思ったのでその場の判断で、ああいう感じで決められてよかったです。チームメイトには「スーパーゴールだな」と言われました。
- 上田 康太選手
- アグレッシブにやろうと監督からも言われていました、開幕戦で負けた相手だし、絶対やってやろうという気持ちの部分が大きかったと思います。
今日は前でタメができていたので、自分も上がる時間があったし、西さんがスペースをあけてくれたり前向きで上がれるタイミングを作ってくれたので、自分が前目にプレーすることもできました。大分戦とは(試合への)入り方が全然違ったし、自分たちのやりたいことが多少できたと思います。前でボールを持つ状況も作れたけど、もう少し自分がどっしり受けられたらと思います。DFラインからあまり(パスを)もらえなかったので。プレッシャーがキツかったですけど、そこで自分がもっともらって前を向けたらもっと良い攻撃ができると思います。
ゴールシーンは、狙ったコースに蹴れて思った通りに決まったので良かったですけど、シュート以外反省点が多いです。今季は良い時と悪い時の波が結構あったので、常に高いレベルで良いプレーができるようにやっていきたいです。
- 犬塚 友輔選手
- 周りはみんなうまいので、ボールをつなぐ役は任せてしまおうと思っていました。だから自分は、速く判断をして、ポンポンとパスを速くさばく、前に当てる、ということだけをボランチとして意識しました。
康太(上田選手)の方がつなぎもうまいですし、西さんとかもすごくポジションチェンジするので、その動きを見て入れ替わったりするのも、もっと必要かなと思います。とくに潰し役を意識したわけではないけれど、結果的にはそうなりました。
ゴールは狙っていました。前半も打つ意識はあったし、ハーフタイムに今年は得点をとれていないというのが表に出ていたのを見て、だからというわけではないですけど、打ちに行こうという気持ちが、ああいうプレーになったと思います。
ドリブルをするスペースがあいていたし、ああいう2人のDFの間は抜きやすいものなので仕掛けていって、シュートを打てる体勢だったので打ちました。打ってゴールを見たら、もう入っていました。よかったです。得点をとれたのが嬉しかったです。
- 川口 能活選手
- 今日はほぼボールを支配していましたし、FKやセットプレーで多少ピンチを迎えるくらいで、ほとんど決定機を作らせなかった。チームとして、10月11月に停滞していましたけど、最後を締めることができてよかったです。こういうサッカーをしていく方向性が見えてきたし確立していきたい。
1点目(前田選手のゴール)が、最終ラインからビルドアップして得点に繋がったので本当に理想的でした。相手あってのことなので、あそこまでうまく行くことは本当に難しいですけど。
悪い流れを断ち切ろうと、球際も厳しくいっていましたし、動き回って最後に良いゲームができたと思います。
- 田中 誠選手
- 今日は自分たちのペースでプレーできたのでよかったです。目指してきたサッカーが今日できて、こういう試合を毎試合できればなと思います。
中盤でワンチャン(犬塚選手)が潰してくれて助かった。中盤で潰すと後ろは楽になる。そこでボールを拾えて攻撃に転じられると良いペースになるので、あの辺りが理想ですよね。
成績から見るとよくないんですけど、また次に繋がるようにみんなで質を上げてやっていきたいです。
- 村井 慎二選手
- 後半は、前半に上がった分体が疲れたし、この先もっとコンスタントに試合に出て、そういうところを上げて試合の体力をつけることができたらいいと思うし、もっとアップダウンの数を増やせるようにしたいと思います。
敵のサイドについては、茶野さんとはっきりと守備が出来たのでそこはうまくできた。茶野さんに助けられたと思います。中盤は、敵のプレスも速いのがわかったし、それ以上の気持ちと運動量で行こうと思っていたし、そこで上回れていたのが、勝利につながったんじゃないかなと思います。
- 茶野 隆行選手
- 柏は前線へのロングボールが最初から多かったので、蹴ってくるタイミングを見計らってラインを一瞬下げて、前を向いて処理できるようにということを、ディフェンスの3人で話していました。
ラインを下げると言っても、長いボールへの対処のためであって、引くわけではないです。そうやって前向きで対処できたし、難しいことはやらずシンプルにできたと思います。
サイドについては、相手のサイドハーフが高い位置で来ようとしていたけど、僕のサイドの前の村井になるべくそこでディフェンスさせないように、敵のサイドバックの方に行ってもらえるように中途半端な位置でケアをしてもらって、(敵のパスが)出たときに僕がサイドに流れるというディフェンスをしました。練習からチャレンジしながらやってきて、それがうまくいったと思います。
僕らDFラインがボールを持ったときは敵が前がかりにプレッシャーがくるので、あまり簡単には回せなかったし、長いボールが増えてしまったけど、でも、そこで遼一(前田選手)や林がうまくキープしてくれたし、2列目もうまく飛び出してプレーできていた。運動量としても、非常に多かったし良い試合でした。
気持ちが違うと、これだけチームもプレーもよくなるということが実感できた試合です。でも、最終戦だからといってこういう試合ができたというのではまだまだだと思うし、1年間を通して同じ気持ちでやらなくてはいけない。それができれば負けることはないと思います。もっともっと高めていきたいと思います。
- 西 紀寛選手
- 今日は5-0が目標だったので、満足はできないです。
中盤で相手を潰してボールが拾えていたのが大きかったと思うけど、でも、それが普通にできなければいけない。1試合だけよくできてもダメ。今日が良くても次が悪かったら意味がないです。