2007 J1第33節
試合日時:2007年11月24日(土) 14時05分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 九州石油ドーム
- 23,381人
- 17.4度 / 41%
- 晴 / 無風
- 良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 小城 得達
- 吉田 寿光
- 中井 恒 / 上荒 敬司
- 今村 亮一
- 甲斐 省二
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
鈴木 慎吾 | 前半15分[得点] | |
後半7分[交代] | 鈴木 秀人(in) ← 大井 健太郎(out) | |
後半18分[交代] | 林 丈統(in) ← カレン ロバート(out) | |
上本 大海(out) → 福元 洋平(in) | 後半18分[交代] | |
山崎 雅人(out) → アウグスト(in) | 後半27分[交代] | |
後半32分[交代] | 村井 慎二(in) ← マルキーニョス パラナ(out) | |
梅崎 司(out) → 西山 哲平(in) | 後半40分[交代] | |
後半40分[警告] | 鈴木 秀人 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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シャムスカ | 監 督 | 内山 篤 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 残り2節となったJリーグ2007。会場をアウェイ大分とし、14時5分キックオフされる。
天候は晴れ、磐田よりも少し温かく感じる。ピッチコンディションは最高とは言えないが綺麗な会場が準備された。
大分はホーム最終戦、更に勝つとJ1残留が確定するとあり選手・チーム・サポーター全員で気合を入れている。
もちろんジュビロもモチベーションを高める。
遠くアウェイの地へ駆けつけてくれたサポーターたちが一つにまとまり応援をしてくれている。選手たちもその気持ちに応えようと控え室でミーティングを行いスタメンではない中山雅史を中心に全選手とポジショニングの確認をする。
試合前、大分の上本大海がジュビロに挨拶に来ていた。元ジュビロということで多くの元同僚がいる。内山・柳下、両恩師にも挨拶をしこの一戦へ気持ちを高ぶらせている。
若き頃、前田遼一vs上本大海という1対1の勝負で居残り練習をした思い出話などもしお互いどれだけ成長しているか!?の勝負も見所となりそうだ。
五輪予選から帰ってきたカレン ロバート・上田康太が揃ってスタメンに戻っている。対する大分も西川周作・梅崎司が名を連ねた。
ジュビロキラーとして注意が必要な高松大樹の動きをどう封じるかがポイントとなりそうだ。
ジュビロは西紀寛の怪我以外はほぼベストが揃う。前田遼一を軸に、成岡翔・太田吉彰が仕掛けゴールを量産してくる。
五輪予選に出場できなかったカレン ロバート・上田康太の意地を今日は見せたい。
残り2つ、少しでも上のレベルを目指しジュビロらしい伝統あるスタイルを継続させ新しいカラーも加え形を作っていきたい。
立ち上がりから、そして先制点。そして90分間通してポゼッションを高め自分たちのサッカーをしたい。
自分との戦い、サポーターのためにも必ず勝利が必要だ。
- 前半15分まで
- 1分ファーストシュートは大分・山崎雅人。右に流れながら茶野隆行のプレスを掻い潜りシュートを放つがGK川口能活がキャッチ。
2分高松大樹のポストプレーから山崎雅人が走り出す形。大井健太郎がチェックに行き川口能活がカバーしたところで防ぐが気をつけたいプレー。この形でラインを上げリズムを掴むのが大分の作戦。
4分成岡翔のインターセプトから前田遼一に繋ぎボールを回していく。カレン ロバートの運動量と両サイドの押し上げでペースを掴もうと量チームの攻防が続く。
5分エンリケが中盤で倒されFKを得る。
7分大分右サイド、藤田→エジミウソン→梅崎でシュートまで持っていく。川口能活の正面でキャッチするが危険な形を作られる。
8分カレン ロバートがホベルトと接触。肩を押さえ倒れこむ。
9分太田から前田へ縦パスが入る。ポストになるが深谷からバックチャージを受け倒される。
11分前田が上本と競り合いこぼれたボールを成岡が繋ぐ。カレンがドリブルで仕掛けるが突破できない。
12分中盤で球際が激しくなっていく。ボールを奪った大分は高松へ大きなパスでパターンを作っていく。
13分茶野がボールを奪うと前田の足元に縦パスを入れていく。深谷との背負った状態での競り合いが増えている。
14分右サイドでエンリケが粘り太田へ繋ぐ。クロスボールにカレンが強引にシュートを放っていくがゴールポスト直撃。そしてそこから大分の速攻となってしまう。加賀がゴールから30mの位置でファールで止める。
15分距離があったFK、鈴木慎吾の強烈左足が飛び出す。GKの前で誰かが触ったようにも見えた。弾道が伸び川口の手をかすめネットを揺らされる。先制点は大分。
- 前半30分まで
- 17分右サイドで太田が倒されFKを得る。上田が蹴り、中央で茶野・大井・カレン ・前田が飛び込むがGK西川にキャッチされる。
21分パラナが左からドリブルで仕掛け中に入っていくがボールを嫌な奪われ方で速攻を受けてしまう。エンリケがカットするがこの時間、勢いは大分。
23分上田→エンリケ→カレン→太田→上田→前田としっかり繋ぎながらペナルティエリアへ進入していくがシュートが打てない。右から太田がドリブルで仕掛けられるようになってくるが大分のリズムを変えることができない。
26分右で太田が縦に仕掛けながら、中の成岡へ繋ぐとカレンの飛び出しへスルーパスを送る。しかし合わず前を向けない。
28分茶野から上田へパスが出るとダイレクトでパラナを走らせる。深い位置でセンタリングを上げに行くが相手のブロックに引っかかり倒されてしまう。
29分大井のインターセプトからエンリケがドリブルで上がるがその後の展開がなく潰されてしまう。
30分カレンが強引にドリブル、こぼれ球をエンリケが強引にドリブル。最後は太田が右から強引にドリブルしていくが抉じ開けることが出来ない。
- 前半45分まで
- 33分加賀から太田へ預け再び加賀が縦で受けるがファールとなり突破できない。
34分左から梅崎が突破、DFとGKの間にセンタリングを上げられると山崎が飛び込んでくる。シュートミスに助けられるが危ない形を再び作られてしまう。
35分成岡・上田・エンリケ・カレン・前田・と連携しながら細かいパスが回っていく。成岡のスルーからカレンが受け前田へ出したところでカットされてしまう。
37分大分CKを川口がキャッチするとパナラへスローし速攻を仕掛けて行く。しかし周りとのコンビネーションが合わず孤立してボールを失ってしまう。
39分高松へロングボールが入ったところで茶野が競り合う。足を踏まれ倒れこむがすぐに立ち上がる。その間に内山監督が目の前にいたパラナへ指示を出す。なかなか巧く行かないゲームコントロール。
41分パラナがボールを持つと前田とワンツーで中央突破。ラストパスをカレンに送り右足シュートを狙っていくがDFにブロックされゴールマウスへ届かない。
43分前線で前田とカレンが守備からアグレッシブに行くがボールを良い形で奪えず最終ラインの川口まで渡りようやくマイボールとなる。
前半ロスタイムは1分。
前田の守備からボールを奪い成岡・カレンが絡んでいくが攻めの形が作れない。後半へどう修正していくか!?残り45分へ見所が多くある。
- 後半15分まで
- 後半スタートからの選手交代はなし。ジュビロボールでゲームが始まる。
1分右から太田、中盤でエンリケ、大井からの縦パスに前田がポストとなりカレンが反応するが繋がらない。
2分加賀から前田へロングボール。単純な一本のパスでは流石に崩せない。
5分最終ラインの大井が足を押さえ倒れたまま動けない。川口が駆け寄りベンチに×サインを出した。すぐに鈴木秀人が準備する。足を引きずりながらピッチを後にする大井健太郎。怪我の状態が心配される。
鈴木秀人はそのまま中央に入りラインをコントロールする。
8分加賀の裏に山崎が入ってくるが鈴木がカバーしクリア。代役が鈴木秀人ということで安心感はあるが怪我による交代カード1枚が後にひびいてこないか心配だ。
9分中盤でボールを奪った上田が自ら前に勝負しシュートまで持っていくゴールを大きく越えるがもっとシュートシーンを見たいところ。
11分前田がキープし左のパラナへ展開。クロスボールにカレンがファーサイドでシュートまで持って行くが決められない。こぼれ球を太田が詰めるもファールとなりチャンスを広げられない。
13分左サイドで高松が起点となるとそこにエンリケと鈴木がプレスに行く。巧く反転されると鈴木慎吾に展開されクロスボールに山崎が飛び込んでくる。触られた決定機というシーンを作られヒヤッとさせられる。
15分上本が足を痛めゲームが一時中断する。ロングボールに高松と茶野が競り合うが茶野のファールを取られてしまう。
ここまでもリズムは大分。
- 後半30分まで
- 17分両ベンチが動く。ジュビロはカレンに代え林丈統を準備させる。大分は足を痛めた上本を下げ福元洋平を投入する。
18分林丈統はそのままFWへ。前田を起点に成岡と1.5列目から動き出す位置を取る。
20分加賀がボールを持つと成岡が裏へ走り出す。このタイミングではパスが出せず次に太田の走り出しに合わせる。しかし長くなりゴールラインを割ってしまう。
21分前田のポストから上田のスルーパス。成岡が飛び出すが繋がらない。
22分大分の速攻から右に出た山崎が頑張り中央のエジミウソンへ。切り替えしに対応できずシュートを打たれてしまう。ゴールバー直撃!危険な形を作られ大分のサポーターが盛り上がる。
24分中盤でボールを回すのはジュビロ。上田から太田へ展開し戻ったボールを前田へクロス。しかし高さ勝負となり崩すことはできない。
25分加賀のインタセプトから自らでドリブル突破、しかしサポートが入らず倒される。
26分大分ベンチはアウグストを準備する。代わるのは山崎雅人。
28分パラナ→林→前田と左から崩そうとするもパスがずれる。
29分ジュビロベンチで村井慎二が準備する。左から上田が走りセンタリング。林の頭を越えたところで太田がトラップするがシュートは打てない。
30分太田が右足ではなく切り返した左足でゴールに向かうボールを中央に上げるが跳ね返され前田に合わない。
- 後半45分まで
- 32分大分エジミウソンが足を押さえタンカで外に運び出される。パラナに代わって入った村井はそのまま左サイドへ。
33分上田から村井へ展開すると独特のリズムで勝負。深い位置までドリブルしセンタリングするがDFに当たりCK。
34分速攻からアウグストにシュートを打たれる。戻った成岡と鈴木・加賀のい間でお見合いしてしまう。
35分相手FKを太田がカットすると前田へ展開。林の早い動き出しの裏へボールが出ると左足シュートまで持っていく。しかしDFのブロックでCKへ。チャンスを作るもヘディングシュートを西川にキャッチされ同点ゴールを奪えない。
38分太田のクロスに林ということろでCKになる。太田が左から蹴り中央で鈴木のアウトサイドシュート!さらにエンリケのジャンピングボレーが飛び出すが大分DFの身体を張った守備に防がれる。
逆サイドからのCK、ここでホベルトの肘が鈴木秀人の顔面に入ったようだ。鈴木とホベルトで小競り合いとなり鈴木秀人にイエローカードが出てしまう。
41分林がDFの裏へ抜け出し前田と前線の動きを激しくしていく。縦に入れるボールが増えラスト5分、攻撃へ勝負をかける。
最終ラインは茶野・鈴木・加賀でマーク、川口がカバーし上田・エンリケが中盤でバランスを取る。
43分大分が左サイドでFKを得るがアウグストがコーナーへ持って行き時間を使う。
44分左から村井がドリブル、クロスはブロックされる。クリアされるが加賀・鈴木・茶野がしっかりカバー。
ロスタイム4分、村井からエンリケへそこから逆サイドの太田へ。エンリケが縦に走っていくがCKを取るのがやっと。
CKから鈴木が飛び込むがカット、そこから速攻でアウグストのシュートまで持って行かれるが川口の正面。
西川がボールを保持し時間を使う。林がプレスをかけ急がせる。3分が過ぎたところ、左の村井からセンタリング。前田の頭を越えたところに太田がダイビングヘッド。ボールに触るがゴール左へ外れてしまう。
上田からクロスボールが入り前田・鈴木・エンリケが絡むが決めきれずタイムアップ。
大分はJ1残留が決まり大きく喜ぶ。ジュビロは早い時間帯から仕掛けることができず敗戦。今年も残り1試合、ホーム最終戦は何が何でも勝たなければいけない。
選手、監督コメント
- 内山 篤 監督
- ここ数試合、最初の決定的なチャンスをものにできなくて、その流れから今日もカウンターのFKから失点してしまいました。
もう少ししっかり修正していかないといけない。相手のペースで流れが作りきれなかったです。もう一つは後半の相手が守備的になった時の両サイドがなかなか機能しなかったところ。村井を投入して左サイドに関しては決定的なクロスを何本か上げてきたんですが、真ん中を固めてきた時に両サイドが機能すると有効に攻撃できたと思います。いずれにしてもまだまだ簡単なミスが多い。前にボールを運ぶときのタイミングなどでミスが重なるので精度を上げていかないと有効に展開できないし、ゴールに結びつかないのでそこらへんが課題です。
Q.5試合勝ち星がありませんがどういうところが修正点でしょうか。
簡単に言ってしまうと決めるべきところできちっと決めていかなくてはならない。
一つの勝負の分かれ目の中できっちりと決めなくてはいけない部分があるわけで、全くチャンスがないというわけではなく、この決定力を最初のビッグチャンスをものにするというところがチームの流れと併用しています。ただ、それだけの問題ではなく、イージーなミスがここにきて非常に多くて、そこで流れを失ってしまう。個人の問題もあれば、グループの問題もある。とにかくそういう精度を増さないと自分たちが主導権を握るサッカーになっていかない。リアクションを踏んでしまえば簡単だと思うのですが、自分たちが主導していくときにはイージーなミスが多い。そこの部分の精度を高めないと次の段階にいけないなと思っています。
Q.考えてパスコースを探していて流れるような展開になっていない。どこか迷っている感じがあるのか。
判断が遅くて、選べない、選んでいるうちに決断できない。ですからもう少しもっといい準備をして人が動いていかないといけない。一人動いて相手が一人動く、そこにパスを出してしまう。簡単に狙われているところに出してしまうので当然ミスの確率も高くなってします。パスコースが複数あった方が相手も絞りづらいし、その中で決断して、判断を早くしていく。これからの課題になっていくと思います。
- シャムスカ 監督
- いいゲームだっし、マークもしっかりできた。相手が疲れていたのもあるが、ゲーム自体もしっかり対応できた。ホームでの最後ということもあり、なんとしても勝ちたかった。他チームの結果に関わらず、我々の力で残留を決めたかったのでよかった。あとアウェイもう一戦あるので、できる限りのことをやっていきたい。後半戦に入ってからパフォーマンスも良かったし、いい結果になったのでこのモチベーションは来年のいいスタートにつながるようにしていきたい。
(一年を振り返って)選手が変わった後半戦といわれましたが、いろんな要素が加わってよくなっていったと思うので、こういった成績になっていったと思います。
選手たちのパフォーマンスがあがったし、前田にしろホベルト、エジミウソン、鈴木など前半戦に比べて後半戦のほうが選手の怪我が少なかった。あとそれとみんなの中の気持ちというものが変わったと思う。前半戦の困難を乗り越えて強い力を持ち、そこから好循環を生み、いろいろな要素が絡み合い後半戦は良い結果になったと思います。
- 川口 能活選手
- 負けてリードされているのにもかかわらず、ああいう試合をしているとよくない。
ヒデさん(鈴木秀人選手)が入ってから、後ろから吠えるが僕だけではなくなり、戦う姿勢を全面に出してくれた。お互い高いものを要求しあって、練習からやっていかないと変わらないと思います。
- 鈴木 秀人選手
- 最初から後手後手になっていた。
負けている状況で1点差なのに、タフがなく勝ちたい気持ちが明らかに負けていた。
来年のためにもやらなければいけないことも沢山あるのに、人もボールも動いていなかったので結局崩れない。練習でやっていかないとダメですね。残り試合少ないですけどしっかりやりたいと思います。
- 太田 吉彰選手
- チャンスというチャンスがなく、攻撃陣として反省しないといけない。
たった2回のチャンスしかなく、それでは勝てる訳がない。
選手間の距離が非常に遠くて、コンパクトにやりたいですけどサポートがなくボールを奪われる状態が続いている。誰かがリスクを背負って裏に抜けたり、動いていかないと絶対勝てないと思います。
確かに失点は少なくなりましたけど、それよりも得点が取れないと勝てないので、攻撃陣をなんとかしていかないといけない。
- カレン ロバート選手
- 相手に勢いもあったし、1人に対して2人がついてきていて相手の守備が良かった。
選手間の距離が遠く、いい距離でいないとパスも難しい。もう少ししっかりやっていかないと。