2007 J1第30節
試合日時:2007年10月27日(土) 15時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 東北電力ビッグスワンスタジアム
- 34,446人
- 17.4度 / 86%
- 雨、強風
- 全面良芝 水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 川上 信夫
- 扇谷 健司
- 中込 均 / 犬飼 一郎
- 大塚 晴弘
- 高橋 瞳
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半20分[得点] | 前田 遼一 | |
エジミウソン | 前半37分[得点] | |
後半13分[警告] | 前田 遼一 | |
後半14分[交代] | 太田 吉彰(in) ← 成岡 翔(out) | |
後半21分[交代] | 林 丈統(in) ← 西 紀寛(out) | |
後半26分[警告] | 林 丈統 | |
矢野 貴章(out) → 河原 和寿(in) | 後半29分[交代] | |
坂本 將貴(out) → 寺川 能人(in) | 後半38分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 淳 | 監 督 | 内山 篤 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第30節、アウェイ新潟東北電力ビックスワンスタジアムに乗り込んだジュビロ磐田。あいにくの雨で移動するサポーターも苦労している。
台風の影響から広い範囲での大雨、ピッチコンディションも不安なほど降り続く。
気温も肌寒く、観客席ではコートを着用する姿が目立つほど。
アウェイでの戦いとあってジュビロは早くからスタジアム入りをした。いつもはホテルで行う試合前ミーティングもスタジアム内の控え室で行った。
早くから準備しこの一戦に集中力を高めている。
相手は6位のアルビレックス新潟、7位のジュビロにとってどうしても勝ちたい相手。順位を少しでも上げるためにはこうした勝負に勝利が必要になる。
試合前、新潟コーチの石井知幸氏と挨拶するスタッフ選手も多くいた。ジュビロを知るスタッフが相手にいることも気になるが、それでも自分たちの築き上げてきたチームカラーを大切に正面から勝負したい。
スタメンはベストな布陣。前節のケガが心配された茶野隆行も復活。ファブリシオのいないボランチには上田康太が入り、左にパラナがスタンバイ。
右は太田吉彰ではなく調子を上げている成岡翔が先発。前の3人は西紀寛を前にカレン ロバートと前田遼一というコンビネーション。
先発が全てではないがまず立ち上がりからこのフォーメーションで先制点を奪いに行く。浸透してきた内山スタイルが試合ごとに向上している。
ベンチの中山雅史・林丈統・太田吉彰を含め豪華なメンバーが最後の最後まで一丸となり戦っていく。
アウェイまで駆けつけてくれたジュビロサポーターのためにも、そして磐田で待つホームタウンの皆さんにも良い知らせが出来るよう全力で挑戦する。
オレンジ一色のスタジアムにサックスブルーの風を吹き込んでいく。
爽やかなサックスブルーのパスサッカーで今日も勝ち点3を信じてください!
- 前半15分まで
- 立ち上がり50秒、右サイドの成岡からクロス。DFの裏に出ると前田とカレンが詰めるがGKが飛び出しキャッチ。
1分、新潟右サイドからマルシオ リシャルデスがドリブルで仕掛けて来るが茶野が豪快なスライディングでブロック。
3分西が競り合い、カレンからエンリケへ繋ぐと右サイド、成岡と加賀で縦に崩すがカバーリングに防がれる。再び西から右の成岡へ、センタリングを上げるが前田・カレンの間へ落ちる。
4分新潟の左サイドから矢野がスピードあるドリブルで突破、センタリングをGK川口がキャッチ。しっかり田中もカバーリングをしていた。
5分上田からパラナへのパスをインターセプトされるがすぐに切り替え上田が自らで守備。ファールになるがボールを止める。
6分新潟が左サイドからFK、マルシオ リシャルデスの鋭いゴールへ向かうキックに川口がセーブ。こぼれ球を2度詰められるが田中らが足を出し何とかミスに助けられる。
8分西からカレンへの縦パスは少し長くなりシュートまで持っていけない。
10分左サイドのパラナからのスローイン、前田が受け中へドリブル。逆サイドの成岡に繋ぐとそのまま縦に勝負しシュートまで持っていく。
11分中盤でパラナ・上田・エンリケで守備、ボールを奪うと西を起点に右の成岡からクロスでカレン・前田という形。
12分前で勝負する加賀がインターセプト時に倒されファールをもらう。
少しスリッピーなピッチコンディション、ボールは走るが足を取られるシーンも多く見られる。
15分エジミウソンにフリーでボールが繋がると加賀が飛び込まず対応しスピードを遅らせる。シュート体勢に入るとエンリケが下がりブロックに入る。しっかり相手を見た守備が出来ている。
- 前半30分まで
- 17分西がボールを奪われると自分のミスを取り替えそうと後ろからスライディング。ファールとならなかったが累積警告が溜まっているだけに気をつけたいプレー。
20分ロングボールに前田が反応。DFがバウンドボールの処理が遅れているところに身体を寄せ強さでボールを奪うと、ダイレクトでGKの頭を越すループシュート。チャンスが少ないなか貴重な先制点を奪い取る。
21分新潟のゴール正面30mからのFK。名手マルシオ リシャルデスが直接狙うが壁でブロック。そこから速攻を仕掛け、再びロングボールに今度は西が反応。DFの裏に抜け出しフリーでシュートを放つがミス。決めておきたかったシーン。
24分右サイドでFKを得るとゴールへ向かうインスイングのキックを上田が蹴る。GKが飛び出すが、ここでキャッチミス。ボールがゴールへ向かうがカバーリングのDFがクリア。
25分カレンのポストから前田が前を向き左に出た西へ。中へドリブルで切り込みDFとDFの間からシュートを狙うがブロックしてきた足に当たってしまう。
26分上田が左サイドを駆け上がりCKを奪う。自らでセットしニアのパラナに合わせるが足に当たらずゴールならず。一度クリアされるが左サイドでパラナからのクロスを中央でカレンがヘディングシュート!ゴール右に外れるがシュートシーンが増えていく。
28分新潟の左サイドからCK、ニアで田中が身体を張りクリア。こぼれを再びセンタリングされるが川口がパンチング。雨脚が強く、スリッピーなコンディションを気をつけたい。
30分相手の起点となる右サイド、マルシオ リシャルデスへパラナが対応する。そしてエジミウソンには加賀がマーク。
- 前半45分まで
- 31分左からのクロスに前田がDFラインの裏へ飛び出しフリーでボールを受けるがシュートがミートしない。
33分左のパラナから前田へ、カレンの頭へ、最後は自らがこぼれ球をヘディングシュート。積極的に前へ勝負していく。
35分矢野へ田中が対応するとボールが滑りトラップが田中の股を抜けていく。裏を取られるが加賀がカバーしCKへ逃げる。
36分左からのCKを矢野がニアで触り中央エジミウソンが詰めるが触れない。触られたら1点という危ない場面。
37分矢野を後ろからマークした茶野が顔面を押さえ倒れる。肘が入ったようだ。
38分矢野vs茶野の位置からセンタリングを上げられるとエジミウソンへボールが渡る。田中が中をケアするがニアサイドをシュート!GK川口が対応したがゴールポストとの僅かな隙間をやられてしまう。
40分中盤で西のファールが目立ってくる。無理な体勢、強引なチェックと疲労とスリッピーなコンディションでゲームが激しさを増す。
41分新潟左からのクロスにエジミウソンが頭で飛び込んでくる。田中が身体を寄せシュートがゴール右に外れた。
42分早いパス回しから右の成岡へ繋ぐと加賀のオーバラップを使う。センタリングに前田の頭が反応するがゴール左へ外れてしまう。
44分攻守の切り替えが激しくなり両チームにチャンスが訪れる展開。
前半のロスタイムが1分と表示される。エジミウソンのポストプレーに矢野が反応。右サイドからのクロスに矢野がゴール前、右足シュートを放つがGK川口が身体でブロック。ここで前半終了となる。
- 後半15分まで
- 両チーム交代なしでスタート。いきなりエジミウソンがドリブルでペナルティエリア内に入り込むが田中が身体を入れ死守。
2分エジミウソンが再び個人技とパワーで強引なドリブル。田中・茶野・加賀でプレス。
4分西からスローインを受けた成岡が縦にドリブル。しかし身体を入れられ突破できず起点が作れない。
7分中央から右の成岡にボールが出るとドリブルで勝負。突破を仕掛けCKを奪った。上田が蹴り茶野の頭に合わせるがシュートとならない。
8分、一度クリアされたボールを再び拾い西からカレンへ繋ぐと振り向きざまの右足シュート!しかしゴール左へ外れてしまう。
9分エンリケからDFラインの裏に飛び出した前田へ絶妙な縦パス、しかしDFとの1対1の勝負でブロックされシュートまで行けない。
10分坂本の左サイドからのシュート!これはGK川口がキャッチ。
11分矢野・エジミウソンがペナルティエリア内でミスを狙い飛び込んでくるがGK川口の飛び出しで何とかゴールを許さない。
13分パラナのスルーパスを前田がトラップでゴールへ向かいペナルティエリア内へドリブル。DFのスライディングを受け倒されるが主審の判定はシュミレーション。前田にイエローカードが出てしまう。
14分ジュビロベンチは太田を準備する。代わるのは成岡、そのまま右サイドへ入っていく。
- 後半30分まで
- 17分マルシオ リシャルデスがエンリケの股間を抜きドリブルで中央を上がってくる。左に出たエジミウソンに繋ぐがここは田中がカバー。新潟の左サイドから中野がドリブルで勝負してくる。太田が守備に引っ張られるがここは加賀がカバーしクリア。
18分左から西のセンタリングはカレン・前田に繋がらず逆に速攻を受ける。西がそのまま守備に戻り相手と縺れる。西が左腕を押さえながら倒れこみすぐにドクターが駆け寄るが×サイン。
21分西と代わり林丈統を投入する。これにより前田を少し下げ林とカレンの2トップへ。
23分新潟の右からのCK、ニアでパラナが頭でクリア。
24分中盤から長いスルーパスを受けた林が動き出しの早さでフリーで突破したかに見えたがトラップミス。シュートが打てない。
西のケガにより前線の選手が多くなったジュビロ。林・カレン・前田・太田と前に人数をかけ攻撃的に勝負するがなかなか決定機を作れない。中盤は上田・パラナ・エンリケ、攻守そして左右のバランスを取っていく。
28分前田に入ったパスをスルーし林とワンツーで裏を狙うが繋がらない。
29分林からのパスをカレンがDFを背負いながら反転しゴールへ向かう。フリーでシュートを打つことが出来たがボールは大きく外れてしまう。ここで新潟ベンチが動く。矢野貴章を下げ河原和寿を投入する。
- 後半45分まで
- 32分新潟右サイドの内田潤とパラナと1対1、センタリングを上げられるが川口がしっかりコースを見極めボールを流す。
33分カレンの前線の頑張りで右の太田へ繋ぐと相手を抜ききる前にシュート!DFに当たりCK、上田が蹴るがクリアされそこから速攻を受ける。
34分太田がスライディングで速攻を防ぎに行くがこれが逆に相手に渡りフリーで河原に繋がる。GKと1対1の絶体絶命なシーンも川口が飛び出しの速さで死守。こぼれ球をマルシオ リシャルデスがヘディングシュートするがミスとなりゴール左へ外れる。
37分再び新潟の速攻、ジュビロが前がかりになっているところはあるが中盤のバランスが悪いのは確か。上田・エンリケのボランチが良いバランスを保てない。対応に遅れ押し込まれるシーンが増える。
38分新潟が坂本を下げ寺川能人を投入。
39分ジュビロ守備ラインが少しずつ遅れながら対応、何とかボールを奪うがクリアとなり前線に良い形で繋がらない。
40分太田が右サイドでドリブルからクロスまで行くが中のカレンがシュートというシーンを作れない。
42分左からの新潟のCK、マルシオ リシャルデスがインスイングで蹴ってくる。ニアで田中がクリアするとカレン→太田→前田と速攻を仕掛けるが崩せず後ろへ下げて逆サイドのパラナへ展開。
44分高く上げたDFラインをエジミウソンに突破される。フリーでドリブルされペナルティエリア内に入ったところで田中がスライディング。ぎりぎりのところで足の当てブロックする。
ロスタイム2分、右の太田が前田から受けたパスを縦にドリブル。CKを奪いチャンスを広げる。上田が蹴り中央で田中が頭に当てるがゴール右へ外れてしまう。もう一度と狙いに行くがタイムアップ。1-1のドローで終了した。
選手、監督コメント
- 内山 篤監督
- 前半に限っては、ああいう形での得点を狙ってた部分もありました。前田が良い判断で決めてくれました。
前半の流れとしては左サイドはくさびが入りやすかった。右サイドは成岡が起点になっていました。相手のポジションの関係でそういう意識はあったのですが、もっと右サイドから加賀とかが絡んで崩していけたらと思ったのですが、最後のフィニッシュと全体のゲームで言えることですが、もう少し課題としてゴール前のスピードを上げていくことです。
後半も同じように何度かチャンスはあったのですが、決めきれなくてやっぱりゴール前でシュートまでいくことと、スピードをあげること。それともう一つは、少しバランスが自分たちで崩してしまって逆にカウンターをくらってしまうところ。
基本的にはボランチがあまり外に広げすぎない。常に安定したポジションでやってほしい。
Q.西選手を負傷退場のあと、前田選手をトップ下にしましたが、その意図は?
起点にはなりますから、そこからゴール前に入ってもらうことと、あとは林をいれることによって前に抜け出るスピードが欲しかった。
(林選手が)一番最初に入ってすぐに太田からちょっとコントロールが長かったですけど、ああいうプレーを林に続けて欲しかったので。
- 鈴木 淳 監督
- 雨の中沢山のサポーターにきてもらって応援してもらったのですが、勝ちきれなくて非常に残念です。
前半は本当につまらない失点をしてしまい、ペースを崩されたというか自分たちのリズムでできなかったと思いますが、エジミウソンが良い形で得点を取ってくれて、そこからは徐々に巻き返せたかなと思います。
後半はもう少し中盤をコンパクトにしたかったのですが、そこができずに間延びした形で押し込まれたり押し込んだりというゲーム展開になったと思います。後半の立ち上がりは自分たちのペースではできたかなと思いますが、そこから決めきれずに勝ちきれませんでした。
全体としては前節と同じように悪くはなかったですが、勝てなかったゲームでした。
- 川口 能活選手
- 前半に得点を入れられてしまったので、これ以上やれない気持ちで僕自身守っていました。
前半終了間近で追い付かれて、メンタル的に動揺してしまった部分が多少あったと思うので、自分はうしろでカバーしてチャンスの時に得点をとってもらうことを望んでいましたけど、新潟の勢いのある攻撃をなんとか耐えたという感じでゲームは支配されていたので、チャンスを決めきれなかったということがある。
前半から新潟の選手の方がハードワークしていたし、その辺の気迫の差はあったと思います。
- 田中 誠選手
- 新潟のワイドな攻めに多少マークに付ききれない場面もあったし、守りづらかった部分もありましたけど、なんとか1人1人が身体を張ってやれたと思います。
お互いチャンスはあったので、そこで決めるか決めないかで勝敗は分かれるところですけど、どちらもビッグチャンスが決まらずにお互い踏ん張ったし、決められなかったとも言えます。
- 太田 吉彰選手
- 相手の左が前半から空いていたので、そこをしっかり崩して得点に絡みたかったですけど、非常に残念です。
なんとか結果を残そうと思ってやっていましたけど、結果は出なかったので切り替えてまたやっていきたいです。
- 茶野 隆行選手
- 決められるチャンスのところで決めておかないといけない。
良く耐えたなと思える部分もあり、我慢する時間が長かった分、90分間集中を切らさずにと意識してやっていたので、チャンスが何度もあったので精度を高めるしかないですね。
- 前田 遼一選手
- やっぱり勝ちたかったという気持ちが強いです。
流れが良い時間に自分としてもチャンスを決めきれなかったので、そこが原因だと思います。シュートまではいけていたのであとは決めるだけ。もっと決定力を上げていかないといけないと思います。
今年の目標は「去年以上」なので、これから残り数試合で去年以上の成績を残せるように頑張ります。