2007 J1第19節
試合日時:2007年08月11日(土) 19時05分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- ホームズスタジアム神戸
- 12,624人
- 28℃ / 78%
- 晴 / 弱風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 二村 昭雄
- 片山 義継
- 佐藤 秀明 / 安元 利充
- 小曽根 潮
- 渡 進治
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
レアンドロ | 前半21分[得点] | |
坪内 秀介 | 後半4分[警告] | |
後半10分[警告] | 大井 健太郎 | |
酒井 友之(out) → 田中 英雄(in) | 後半13分[交代] | |
後半14分[退場] | ファブリシオ | |
後半17分[交代] | 加賀 健一(in) ← 西 紀寛(out) | |
朴 康造 | 後半24分[得点] | |
レアンドロ | 後半28分[得点] | |
後半29分[交代] | 村井 慎二(in) ← 成岡 翔(out) | |
坪内 秀介(out) → 石櫃 洋祐(in) | 後半31分[交代] | |
レアンドロ(out) → 栗原 圭介(in) | 後半38分[交代] | |
大久保 嘉人 | 後半43分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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松田 浩監督 | 監 督 | アジウソン監督 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 6月30日以来となるJリーグ。日本代表のアジアカップやオールスターサッカーがあり、いよいよJ1リーグ後半戦がスタートする。
中断期間に各チームあらゆる準備をしてきている。神戸は酒井友之を浦和から完全移籍で獲得し、ディビッドソン純マーカスも新潟から補強した。
オールスターでMVPを獲得した大久保嘉人の存在や近藤祐介・レアンドロの得点感覚には十分注意したい。12節にホームで敗れている相手だけにどうしてもこの試合は負けられない。
今年は開幕戦を落としている。後半戦の開幕戦というこの試合では同じ失敗はできない。試合への入り方をしっかり集中し積極的に勝負したいところ。
ホームズスタジアム神戸は日中32度まで上がり蒸し暑かった。試合1時間前になりピッチには日差しは入ってこない。風も少しずつ入ってきて涼しさも感じられる。しかしサポーター席ではまだまだ団扇が欠かせない。
ピッチコンディションも芝がはげボコボコした箇所が目立つ。
ジュビロはこの中断期間でMFエンリケを獲得したがブラジルサッカー協会からの書類が揃わず来週から出場可能ということになってしまった。
アジウソン監督が期待していた選手だっただけに残念そうではあったが今いる選手たちの調子を見れば心配もない。
ケガからの復帰で100%に戻ってきた前田遼一を筆頭に完全復活の西紀寛と日の丸戦士・太田吉彰が1.5列目から飛び出す。
成岡翔がゲームを作り、ファブリシオとパラナがボランチへ。
田中誠の出場停止のポジションには茶野隆行が入り大井健太郎とセンターバックを組む。犬塚友輔が右で上田康太が左。
GKは日本の守護神川口能活だ!
ベンチはオールスターMIPの中山雅史、五輪代表のエース・カレン ロバート。そして船谷圭祐・村井慎二・加賀健一・鈴木秀人・松井謙弥がスタンバイ。
この試合も先制点がカギとなるが、後期のジュビロは攻撃的なサッカーを是非見てほしい。ポイントは西紀寛と太田吉彰のアクセント。
大量得点でスッキリ勝利し、夏休みの子供たちにサックスブルーの夢と感動を与えられるようチーム一丸となり戦いたい。
- 前半15分まで
- ジュビロボールでキックオフ。下げたボールを茶野隆行がキックミスし近藤祐介がいきなりロングシュートを狙ってくるがゴールを大きく外し。GK川口能活が落ち着こうと指示をする。
1分、左からボッティがドリブルで突破してくる。上田康太と大井健太郎が厳しくプレスをかけるがファールとなりFKを与えてしまう。中に合わせられ河本裕之の頭に当たるがゴールマウスはとらえられない。
4分、神戸が左からクロスを上がるがGK川口能活が飛び出しジャンプキャッチ。
5分、ジュビロはここまで縦に大きな展開で前田遼一を起点としようと展開する場面が多い。神戸は大久保嘉人・朴康造の両サイドを起点に近藤祐介・レアンドロが前線で仕掛ける形を多く見せている。
8分、成岡翔が今日最初のシュートをミドルで放つ。ゴールを大きく外れるが積極的に狙いたい場面。
9分、ボランチの酒井友之が大久保嘉人とのワンツーで中央を突破してくる。左足でのシュートがゴール左ポストに直撃!危ない展開。
11分、ファブリシオを中心に展開力を増やし右の犬塚友輔へ連続して出していくが繋がらない。
12分、その犬塚友輔の裏を狙われファブリシオが引き出され起点を作られるが成岡翔が下がりカバーする。
13分、右からの神戸CK、中央でレアンドロの頭に合うがシュートにはならない。しかしリズムは神戸。新システムの西紀寛が上手く使えない。後ろでボールを回しリズムを整えなおす。
15分、ジュビロが初めてのCKを奪う。右から上田康太が蹴りGKの出られない場所へ蹴るがスペースに入り込めずシュートが打てない。
- 前半30分まで
- 17分、西紀寛から太田吉彰へスルーパスでDFの裏を狙う。GKが飛び出しクリアするがそのボールをファブリシオが拾いドリブルで勝負する。DF一人を交わし崩れている守備ラインを見てシュートを放つが残り一人のDFに当たってしまった。左に西紀寛がフリーで手を広げて悔しがっていた。
20分、太田吉彰の犬塚友輔の右サイドでミス、相手サイドバックの坪内秀介にフリーで突破されるが犬塚友輔が頑張って戻り最後のところでブロックする。
21分、DFラインが崩れ出している裏を狙われた。ロングボールで大井健太郎と川口能活の間に出されたパスにレアンドロが右ゴールエリア隅から逆サイドネットへゴール!先制点は神戸に決まってしまう。【1-0】
24分、神戸の動き出しが早い。中盤でのプレスが次から次と来ると右の太田吉彰と左の西紀寛がポジションを入れ替わる。
25分、ジュビロのCKから速攻を受けてしまう。ラストパスに再びレアンドロがドリブル。GK川口能活と勝負となる。交わされるが外に追い出しシュートは打たせなかったが危ない場面が続き上手く主導権を握れない。
28分、ようやく成岡翔・西紀寛・ファブリシオを中心に中盤で細かいパスが回り出す。犬塚友輔・茶野隆行の絡み右サイドを崩すと成岡翔から前田遼一を目掛けクロスを上げる。DFの守備でシュートは打てないが逆サイドに出た太田吉彰が拾い再びクロス。ファブリシオが2列目からフリーで飛び出すがシュートミス。この決定機は決めたかった。
- 前半45分まで
- 32分、右から犬塚友輔が再三ボールを受けるが上手く崩せず成岡翔がサポートしながらクロスボールを上げるが中央の前田遼一に合わず、逆サイドの西紀寛にも届かない。
33分、ファブリシオから前田遼一へロングフィード。頭ですらし西紀寛に繋げようとするがシュートまではいかない。上田康太の攻撃参加も少なくどうもボールが落ち着かない。低い位置でボールを回す時間が長くなり神戸サポーターからはブーイング。茶野隆行から右の犬塚友輔にフィードしたところでミスとなってしまう。
36分、中央でファブリシオから前田遼一・太田吉彰と下がってきてボールを受けるシーンが多くなる。
37分、太田吉彰がドリブルで仕掛け中央の前田遼一に合わせるが起点が作れない。大井健太郎まで下げたボールを更にGK川口能活までも下げて立て直すシーンが多くなる。
39分、守備ラインから中盤のスペースで成岡翔に繋げ前田遼一を経由し西紀寛の強引なドリブルで仕掛けてみるがコンビネーションが上手く合わない。
41分、茶野隆行が近藤祐介へ厳しくプレス、中では大井健太郎がレアンドロを捕まえる。
42分、朴康造の強烈無回転ミドルシュートを放たれる。川口能活がパンチングで弾くがクロスボールに大久保嘉人のジャンピングボレーでシュートを狙うが川口能活がセーブ。
44分、ラストプレーで太田吉彰→成岡翔と右サイドから繋ぎ、前田遼一の動き出しを見たがここで前半終了。立ち上がりから上手くリズムに乗れず先制点も奪われ良くないジュビロが出てしまった。
さあ、ここからどう立て直せるかが後半戦のジュビロのポイントとなる。
- 後半15分まで
- 後半スタートからの交代はなし。どう修正して挑んでいけるのか!?見所にしたい。
1分、右サイドで犬塚友輔が倒されFKを得る。太田吉彰が蹴り大井健太郎がゴール中央で頭で飛び込むが触るのがやっとだった。
2分、神戸の速攻から右サイドを崩されクロスを上げられるが茶野隆行がブロック。
3分、右からのクロスボールに成岡翔が頭で流し前田遼一が胸トラップからキックフェイントでDFを交わしシュートを放ちに行くがGKが飛び出しブロックされる。
4分、神戸の攻撃を成岡翔が戻りプレスをかけファブリシオが奪い取る。太田吉彰に繋げるとドリブルを開始。ここはファールによって止まられる。
5分、DFラインからボールを回すがプレスがかかりながらの展開が続き、後ろに戻すが苦しい場所への展開となり良い攻撃ができない。
6分、右から太田吉彰が個人による突破で打開しようとするがラストパスが繋がらず苦しい時間が続く。
7分、右から太田吉彰がドリブル、ファブリシオが右に開きDFが右をケアしたところで直接シュートを放つ。ゴールバー直撃で惜しいシーンを作った。
8分、パラナが中盤で前を向き良い形でボールを持つと中央に成岡翔、右に前田遼一、左に西紀寛というパスコースができる。西紀寛へ繋ぎ西の中へ切り込みながらのシュートとなるがDFにブロックされる。
10分、前がかりとなってきたジュビロだが悪い形で奪われ速攻を受けてしまう。大井健太郎が近藤祐介を後ろから引っ張りイエローカードとなる。
11分、神戸の左サイドからのFK、角度が無かったが直接ボッティが狙ってくる。GK川口能活が冷静にセーブするが立て続けにCKを与え、神戸の勢いを押さえる時間が続く。
13分、上田康太から川口能活へ、そして茶野隆行から大井健太郎への展開もプレスをかけられキックミスでボールを失う。
14分、神戸・酒井友之に代え田中英雄が入る。
15分、右コーナーで近藤祐介へ対しファブリシオが何やら接触をしたようだ。主審が詰め寄りレッドカードが出されてしまう。ベンチでは加賀健一が急いで準備する。
- 後半30分まで
- 17分、加賀健一が投入され前線の西紀寛がアウトする。右サイドに加賀健一が入り、犬塚友輔がボランチに入った。一人少なくなったジュビロは前田遼一と太田吉彰そして成岡翔の攻撃力に託す。中盤はパラナと犬塚友輔で上田康太・加賀健一もサイドから攻撃参加を仕掛ける。茶野隆行と大井健太郎に粘りを見せてもらいたい。
21分、タッチライン際で茶野隆行と大久保嘉人が交錯、外にある看板まで飛び込み茶野隆行が衝突するが大事には至らなかった。
22分、パラナ・上田康太が粘りボールを奪うがクリアボールを拾えない。
24分、右サイドからレアンドロにクロスを上げられると朴康造がDFの間に入られフリーでシュートを打たれてしまう。2失点目、痛い展開にアジウソン監督が腕を組み考える。【2-0】
27分、アジウソン監督は村井慎二を呼んだ。ピッチ内では守備の時間ばかりが過ぎ攻撃へ力がかけられないでいる。
神戸の右からのCKをショートで始められ寄ったところでファーサイドに展開され折り返されるとレアンドロの右足によって3点目を叩き込まれた。【3-0】
直後の29分、成岡翔に代わり村井慎二を投入する。左に入れ上田康太を前に上げる。
- 後半45分まで
- 前線で村井慎二が倒され、上田康太がスライディングで守備をし前田遼一がDFを背負い何とか起点を作っていく。
35分、左サイドで村井慎二がフェイントで相手を交わしクロスボールを上げる。DFに弾かれるがパラナがワントラップからシュート!しかし大きくゴールを超える。
36分、右からクロスボールが上がり前田遼一がDFとDFの間で頭から飛び込むがミートしない。村井慎二が詰めるがゴールが奪えない。
37分、前田遼一が倒されゴール正面35mの位置でFKを得る。キッカーは上田康太。ゴールバーを超えネットを揺らすことができない。
38分、レアンドロに代わり栗原圭介が投入される。
39分、上田康太が左で持つと村井慎二が追い越し前に走る。パスが出るが北本久仁衛がカバーしセンタリングが上がらない。
40分、前線から太田吉彰がスピードを生かし守備に貢献。前で起点を作ろうと必死に守備をする。
41分、加賀健一が縦に勝負しCKを奪う。太田吉彰が蹴るが中に選手合わない。
43分、右からのCKを太田吉彰が蹴り前田遼一がファーサイドで打点の高いヘディングでシュートするが決まらない。直後、守備のバランスを失ったところを大久保嘉人に狙われDFラインの裏に飛び出されてしまう。フリーで打たれたシュートを川口能活も防ぎきらず4失点目。【4-0】
ロスタイムは4分、犬塚友輔が中盤でボールを持たされるとパラナはパスミス。最後の最後までリズムが掴めず川口能活が前に出て大声で指示を飛ばし鼓舞する。
ラスト、フリーで出た加賀健一からのクロスボールも中に合わずタイムアップ。疲れきったジュビロ選手達が下を向き足が重い。最後まで応援してくれたサポーターの皆様へ頭を下げピッチを後にした。
選手、監督コメント
- アジウソン監督
- ボールを繋ぐことを求めていたのですが、残念ながら我々のミスから相手に先制されてしまいました。
ハーフタイムには修正して後半に臨んだわけですが、後半もミスから失点してしまって、そこでファブリシオが退場になってしまったのが痛かった。
退場の後も人を交代させて、なんとかしようとしたのですが、そこでもミスが重なって2点、3点、4点と入れられてしまって、今日は非常に残念で仕方のない試合になってしまいました。サポーターの皆様には本当に申し訳ないというその一言です。
ジュビロ磐田はこのままであるわけにはいかないので、少しでも1日でも早く立て直して、強いチームを作りたいと思います。
- 松田 浩監督
- 再開後の試合でホームで勝ち点3を取れたことにホッとしています。
中断期間に良い準備ができたと思っていましたけど、サッカーは始まってみないとわからないし、ホームで試合を迎えられたということがありがたかったです。サポーターの皆さんもひさしぶりの試合で、試合に餓えていたような雰囲気もあったし、我々が勝つ試合をやる雰囲気を作ってくれて、それが我々の勝利を後押ししてくれたと思います。非常に感謝しています。
あとは、相手が1人退場するまでは拮抗した試合という感じでしたけど、うまいこと前半のうちに得点も取れていましたし、数的有利になった後も、効率的に得点を取ってくれて締まった良い試合だったと思います。
- 太田 吉彰選手
- 今季の開幕戦と同じような状態だったので同じようなミスを繰り返してしまって、なかなかボールが前に進まなかったので、僕と前田さんとの距離も開いていましたし、チャンスらしいチャンスもあまりなかったので、相手の動きだしの方が全然速かったです。
次やるしかないです。
- 上田 康太選手
- 自分たちのミスが多くて、ボールの取られ方も悪く、簡単なミスをもっと減らさないといけないです。
自分としてはバランスを考えてやっていたんですけど、もっと長い距離を走らないといけないと思いました。
試合の入り方をしっかり考え直して、ミスをなくして、1人1人が助け合って仲間のミスをカバーできるようになっていかないとチームとしては強くなっていかないと思います。
切り替えてやるしかないので、練習から意識してやっていきたいです。
- 川口 能活選手
- 前半の立ち上がりからミスが多くて、そういう入り方をしてしまうと、全体のリズムも狂ってしまう。
軽率なミスが多すぎたと思います。
(ジュビロが)少し前がかりになっところがあって、またピッチ状況も悪くて、神戸の方がこのピッチに慣れているので、シンプルに縦1本のロングボールを入れてきたけど、こういうピッチ上ではそういうサッカーの方が良いでしょうし、無理につなごうとした僕らにサッカーの未熟さがあったかもしれません。それが、この結果につながった部分があったと思います不。
こんな負け方をしたら、本当は次なんてないですけど、試合があるということをチャンスに考えて気持ちを切り替えて戦うだけです。
- 成岡 翔選手
- 縦パスが入らなかった。もっと後ろから縦に入らないと、横パスだけでは展開も変わらない。
逆に、数本でも短いパスでも縦に入ったときは、確実に良い流れになっているので、ボランチを含めて中盤の選手の動き出しと、前の選手がパスを引き出す動きをしなければいけないと思っています。
ダイレクトのパスが少なくて、展開が遅くて囲まれて取られるパターンもあったし、もっと早い段階であいているところにパスが出れば。フリーな選手がいるのにそこに出ないという選択のミスもあったと思います。
ピッチはたしかに悪くて、イレギュラーもあったけど、単にミスが多かった。
次の試合まで練習の時間は短いですけれど、特に中盤の選手に要求していきたい。中盤が機能すれば、大丈夫だと思います。
- 茶野 隆行選手
- 足が止まっている場面が多すぎて、パスの出しどころがなかった。
出す場所がなくて、つまって蹴らされるというところがあったので、何とも言えないないです。ミスが多すぎて、失点もすべてミスからなので言葉にならないですけど、一から出直さないといけないと思います。
一人ひとりが自覚を持ってやるべきことをやっていくことだと思います。