2007 J1第7節
試合日時:2007年04月22日(日) 16時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 万博記念競技場
- 14,495人
- 19.9℃/80%
- 雨のち曇、中風
- 全面良芝、水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 菊地 秀夫
- 松村 和彦
- 相樂 亨/武田 進
- 辺見 康裕
- 増井 隆司
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
バレー | 前半7分[得点] | |
シジクレイ | 前半14分[得点] | |
バレー | 前半23分[得点] | |
山口 智 | 前半29分[警告] | |
前半42分[警告] | 鈴木 秀人 | |
後半0分[交代] | 村井 慎二(in) ← 中山 雅史(out) | |
後半9分[交代] | 犬塚 友輔(in) ← 鈴木 秀人(out) | |
後半21分[警告] | マルキーニョス パラナ | |
後半24分[得点] | 村井 慎二 | |
後半28分[交代] | カレン ロバート(in) ← 菊地 直哉(out) | |
後半33分[得点] | 村井 慎二 | |
マグノ アウベス(out) → 家長 昭博(in) | 後半34分[交代] | |
橋本 英郎 | 後半35分[得点] | |
後半36分[警告] | 成岡 翔 | |
二川 孝広 | 後半41分[得点] | |
明神 智和(out) → 寺田 紳一(in) | 後半43分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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西野朗 | 監 督 | アジウソン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第7節、ここまで4勝2敗と成績的には悪くないジュビロ磐田。
内容は全てが完勝という訳ではないがしっかり一つずつ勝負しているアジウソン監督らしいスタイルで進んでいる。
今日の相手はアウェイでのガンバ大阪。
現在Jリーグトップクラスの実力チームだけに簡単には勝てないはずだが、こうした相手ほどアジウソン監督の研究し尽くした戦術が機能する。
天候が雨でピッチがスリッピーというところが心配されるがこの条件も上手く自分たちの力にしたいところ。
メンバーは日本代表合宿から帰ってきたGK川口能活。
DFラインは加賀健一・鈴木秀人・大井健太郎・上田康太が入った。上田康太が五輪代表での遠征から帰ってきてすぐの先発とあって疲労が心配されるが彼のタフな精神力と欠かせない戦術理解にアジウソン監督は起用を決断。
MFはここ最近のパラナ・ファブリシオ・菊地直哉・成岡翔でダイアモンド型。
FWは日本代表初選出で勢いに乗る太田吉彰と中央に中山雅史がポジションを取る。
キープレーヤーは攻撃は中山雅史、守備面ではファブリシオ。
ガンバ大阪のポゼッションサッカーで中盤を作り、速攻でも遅攻でも仕掛けてくる安定したサッカーをどこまで抑えられるかがポイントだ。
マグノアウベス・バレーそしてベンチに座る播戸竜二も含めガンバ大阪の攻撃陣の研究を時間をかけてしてきたジュビロの戦い方がみどころだ。
この試合に勝利するとまた一気に順位が上がる。先制点がカギとなる。
- 前半15分まで
- ガンバ大阪ボールでキックオフ。ファーストシュートは二川孝広、大きくゴールマウスを外れる。
バレーに加賀健一、マグノアウベスに大井健太郎を付け、鈴木秀人がカバーリング。上田康太を少し前に出しマンマーク気味に戦う。
4分、バレーがジュビロディフェンスラインのぽっかり空いたスペースに入ってくる。右足での強烈シュートはゴール左隅に飛ぶが川口能活がセーブ。
5分、ガンバの左からのCKも川口能活がキャッチ。リズムはガンバ大阪が掴んでいる。
6分、左サイドから安田理大が上がってくる。ペナルティエリア内に進入し仕掛けてくる。加賀健一が切り返しに引っかかるが鈴木秀人がカバー。
7分、左サイドから安田理大が右足でセンタリング、ニアでバレーが頭で流す。大井健太郎とバレーが競りに行くがバレーの身体に当たりボールはゴールネットに突き刺さってしまう。早くもガンバに先制される。【0-1】
9分、右から太田吉彰がCKを蹴るが中で競り勝つことが出来ない。
10分、大井健太郎とバレーが球際を激しく奪い合う。
11分、中山雅史が裏を狙い走り出すが良いボールは出ない。
12分、中央でファブリシオから右の加賀健一へ展開、縦に太田吉彰が抜け出しセンタリング。しかし山口智・シジクレイの壁を越えることが出来ない。
13分、ガンバの左からのCK、シュートでファーサイドを狙ってくる川口能活のファインセーブで再びCKに。
14分、続けて左からCKを蹴られ再びファーサイドがフリーに、中央で混戦となったところで大きくクリアできず最後はシジクレイに押し込まれ2失点目。【0-2】
15分、前線で中山雅史とシジクレイが激しく衝突。両者身体を押さえ倒れこむ。気迫のプレーで何とかチームを引っ張ろう前線で中山雅史が動く。
- 前半30分まで
- 19分、大井健太郎がバレーと左サイドで1対1、足を出してしまい突破されるがパラナがカバー。
20分、ガンバの中盤から細かいパス回しに後手後手となり遠藤保仁がマグノアウベスと縦のワンツーで突破してくる鈴木秀人がスライディングでカットするが危険な形を作られる。
21分、ファブリシオからクロスボールをゴール間に送る。中山雅史と成岡翔が入るが競り勝てない。
22分、左サイドから安田理大がオーバーラップしてくる。中に絞っていた加賀健一が遅れて対応。ファーサイドにクロスを上げられ大井健太郎がゴールラインに逃げる。
23分、このCKを右から遠藤保仁が蹴る、中央でバレーがズドンと一発。頭で強烈なシュートをゴールネットに突き刺され3失点目。【0-3】
25分、ガンバの速攻からマグノアウベスに起点を作られ二川孝広とのパス交換で簡単にシュートまで持っていかれる。再び右からのCK。遠藤保仁が蹴り中で鈴木秀人がクリアに行くが足を滑らせボールが流れる。そこに再びシジクレイ!右足シュートは川口能活のファインセーブ。
危険が形が続き、ヒヤヒヤするシーンをまた作られる。
27分、大井健太郎が前に出てのインターセプト、そのままドリブルで攻撃に参加。中山雅史へラストパスを送り左足シュート!ゴールネットを揺らすがオフサイドの判定。
28分、左から二川孝広が突破しマグノアウベスの頭に合わせてくるが川口能活がキャッチ。それでもガンバの攻撃は連動しフィニッシュまで繋がっている。
29分、上田康太から中山雅史へスルーパス、ここを山口智が身体を張り死守。このプレーは中山雅史へのファールとしてイエローカードが出された。
30分、少しずつジュビロの攻撃する時間が多くなってくるがガンバは速攻からマグノアウベスという形も狙っている。
- 前半45分まで
- 34分、バレーを起点に安田理大がオーバーラップ、鈴木秀人が対応するがバランスの悪い守備が続く。
35分、ニアにマグノアウベスと大井健太郎が走る。川口能活の飛び出しでボールを奪うがうまく裏を付かれるシーンが目立つ。
36分、右に太田吉彰が走り空いたスペースにファブリシオが入ってくる。右足のミドルを放つがゴール左に外れる。
37分、前線のミスで速攻を受けると中山雅史が最終ラインまで戻り守備をする。ボールを奪うと成岡翔と太田吉彰が前に飛び出すが起点が作れない。
39分、ファブリシオ・パラナ・上田康太でサイドを変えながらチャンスを狙う。右からのクロスに成岡翔が飛び込むが先に相手に触られる。
これで得たCKからシュートを使い、クロスボールにフリーで再び成岡翔。ヘディングシュートがGK正面となってしまう。決定機だっただけに惜しい。
41分、ファブリシオから縦パスが入り中山雅史がポストになる。太田吉彰がサポートに入るが繋がらない。
42分、右サイドに出たバレーと鈴木秀人が1対1、鈴木秀人がスリッピーな芝に足を取られ滑ると身体を押さえに行ってしまう。ファールとなりFKを与える。右45度からのFKに遠藤保仁が蹴るがゴール上を外れる。
44分、中盤でボールを回しているジュビロは前にコースがなく結局GKまで下げる展開。上手く機能しない形のまま前半戦を終了する。
- 後半15分まで
- 後半スタートから中山雅史に代わり村井慎二を投入してくる。上田康太をトップ下に上げ成岡翔と太田吉彰をFWに配置。
1分、加賀健一のカットから成岡翔が起点となり菊地直哉・太田吉彰・村井慎二が飛び出すがパスは通らない。速攻からガンバがマグノアウベスドリブルで攻撃。鈴木秀人が俊足でカバーするがCKとなる。
2分、中盤に上がりボールを受けながらリズムと作り直したいジュビロは上田康太を起点に展開してくる。
3分、遠藤保仁が左からアーリークロス、マグノアウベスが入ってくるが川口能活が落ち着いて処理。
4分、成岡翔のミドルシュートがゴール左に外れるが惜しいシーンにジュビロサポーターが沸く。
5分、ガンバの中盤はサポートがしっかりしていてなかなかボールを手放さない。巧手の切り替えも早く手こずるジュビロ。
6分、鈴木秀人から成岡翔を縦に走らせる。DFラインと走りあいになるが起点は作れない。
7分、加賀健一が上手くインターセプトするがその後が展開できず再びボールを奪われてしまう。
8分、ファブリシオからサイドチェンジで村井慎二が飛び出すが通らない。ガンバの4バックが上手くバランスを保っている。ジュビロベンチでは犬塚友輔が準備。
9分、鈴木秀人を下げ犬塚友輔を入れた。鈴木秀人は足を引きづり下がっていく。加賀健一をセンターに入れ、犬塚友輔を右に出す。
12分、大井健太郎が足を滑らせクリアミス。遠藤保仁に拾われるとドリブルで仕掛けられ最後はマグノアウベスの右足シュート!川口能活にプレスで右に外れるが危険なプレーだった。
13分、右のファブリシオからグランダーの速いクロスが出るが太田吉彰・成岡翔が反応できない。ジュビロが攻撃した直後にはガンバの速攻。右から遠藤保仁が飛び出しゴール前のマグノアウベスの頭に合わせる。大井健太郎が競り川口能活がキャッチするが切り替えの速い展開となっている。
15分、パラナから右の太田吉彰へ展開し太田吉彰の後ろから犬塚友輔がオーバーラップ、センタリングを上げるが逆までボールは流れてしまう。
- 後半30分まで
- 19分、パラナから犬塚友輔をスペースへ走らせる。後半から登場に犬塚友輔の機動力で勝負する場面が増えていく。
20分、ファブリシオがゴールから右45度の位置で二川孝広を倒してしまう。FKを与えるとガンバはクイックスタートをするが川口能活は集中していた。
21分、ファブリシオがファウルをした後にボールを蹴ってしまいイエローカードが出てしまう。
23分、ファブリシオから右の太田吉彰へ展開するが頭を超え繋がらない。ジュビロの選手たちからストレスを感じるようになってくる。どうしても思い通りに形が作れない。
24分、犬塚友輔→成岡翔と右サイドで繋ぐとクロスボールにファーサイドから村井慎二が頭で飛び込む。キレイなクロスからのヘディングシュートでジュビロに勢いが戻ってくる。【1-3】
26分、カレン ロバートを準備させる。2点差の展開に最後まで勝利を目指すアジウソン采配。
27分、細かいパス回しから遠藤保仁が左から飛び出してくる。川口能活の飛び出しに助けられるが注意したい形。
28分、菊地直哉に代わりカレン ロバートを投入。左サイドから成岡翔と上田康太がヒールを使ったワンツーで相手DFラインを崩してくる。中にドリブルで入り切り返しからループシュートを狙うがゴール右に外れてしまった。
29分、左の村井慎二からリズムを持った攻撃が組み立てられる。残り15分最後まで絶対に諦めていはならない。
- 後半45分まで
- 33分、中盤でパラナが個人技で一人交わすと上田康太へスイッチ、前線が動き出したところで村井慎二が空く。村井慎二の強烈なミドルシュートがゴール右に突き刺さり2点目。ここで2-3と追い上げる。【2-3】
35分、バレーが前線で起点を作るとジュビロDFラインが引き付けられてしまう。ペナルティエリア外で橋本英郎がフリーとなる。大井健太郎が急いで飛び込むが股を抜けゴール左隅に突き刺さってしまう。
1点差に追いついた直後の4点目にショックが大きい。【2-4】
37分、左から村井慎二のクロスにカレン ロバートが頭で合わせる。ゴール上を越えるがタイミングは絶妙だった。後は決定力。
38分、ファブリシオが右から切り返しでDF二人を振り切る。シュートを放つがゴールマウスは捕らえられない。
41分、左サイドから崩されセンタリングに二川孝広がワントラップから素早いシュートでゴール。5失点目を失い残り時間が気になる。【2-5】
43分、右から太田吉彰が突破しクロスボールに上田康太が詰めるがシジクレイがカット。
44分、犬塚友輔が右から果敢に攻めていくが抜ききれない。
ロスタイム3分、大井健太郎・加賀健一を残し全員が押し上がる。守備陣の人数を減らしても攻撃に力を入れるが成岡翔・カレン ロバート・太田吉彰・上田康太・そして両サイドから村井慎二と犬塚友輔が飛び出すもここで試合終了。大きな課題の残る内容となってしまった。
選手、監督コメント
- アジウソン監督
- ジュビロとしては非常に入り方が悪かった。マーキングも間違っていたし選手の集中力もなかった。その中で失点を重ねてしまって、3-0になってしまった。3-0になった時点で相手は落ち着いて守備にまわれるので、そのまま試合を仕切られてしまったという形です。
後半になってジュビロがもう少し攻撃的になり、前に出られた。そこで2点返して1点差まで行ったのですが、その後また失点をしてしまった。ただ、後半だけに限って言えば、多少我々のサッカーが見せられたと思います。
- 西野朗監督
- ガンバ大阪らしいゲームができたという気がします。
今週は代表などがありケガ人の調整も最後までわからず、前節良い結果が出ませんでしたので、良い準備をしなければという状況だったので、多少不安はありましたけど、選手の意識が高くしっかりと修正した中で、非常にタフなゲームをしてくれたなという気がします。
内容については良いスタートの中で、前半は3点という想定外で、後半は少しリアクションサッカーになってしまったかなという気がします。後半2点を取られて目が覚めたというか、あの得点はやってはいけない部分で、ハーフタイムで3-0、4-0、5-0ともっていけるようにコントロールしなくてはいけない。今年は失点もこだわっていきたい中で、追加点を後半のはじめに取れたらなと思いました。早めに3点とれた試合の中での、後半の試合の運び方に問題があると思います。ただ、最後突き放せたので、そこは評価したいと思います。
- 村井 慎二選手
- もちろんシュートは狙っていました。1点目のヘディングシュートは翔が良いボールをくれたし、2点目のボレーシュートは、あまりあの位置から普段打たないですけど、入ってよかったです。
得点を取れたことは素直にうれしいですけど、自分が得点を決めても逆にたくさん点をとられているので、褒められた内容ではないと思います。中盤の崩し方は相手とだいぶ差があったと思います。
- 上田 康太選手
- 前半はサイドで孤立してしまった場面が多かったので、ボール受けたら中に入るようにを意識をしてやっていました。
試合への入り方が悪かったので、こういう結果になってしまったと思いますし、失点してから立て直そうとしても後手後手になってしまうので、自分たちから仕掛けて行きたかったです。
入り方は毎試合大事で、うまく入れる試合とそうでない試合があるので、常に良い状態で入れるようにみんなでやっていかないといけないと思います。
- 大井 健太郎選手
- 立ち上がりに入れられたのが良くなかったです。
こういうゲームを何度もしているし、ルーズボールも拾えないし、クリアしても第2次第3次と攻撃されてとぎれることがなかったので、辛かったです。
2トップにボールが入った時も、後ろの選手もどんどん飛び出てくるので、捕まえることができなかったのがイタイなと思いました。2点入れて追い上げたところで1番踏ん張らなければいけなかったのですが、人数かけて攻め込まれると誰かをフリーにさせてしまうので、もっとフォローやコーチングを自分で気づいてできたらいいと思います。
- カレン ロバート選手
- 3-2まで追いついた時点で、ジュビロのムードだったしまだ時間もあったのに、すぐ後に追加点を決められたので、また振り出しに戻ったようになってしまったし、攻撃も守備も課題が多かったと思います。
繋ぐところでみんながボールをもらいにこなかったような気がしたし、離れていたし、雨でトラップも難しいし、仲間が近くにいないとミスも増えてくるので、その辺りを考えていかないといけないと思います。
まだ下位にいるわけじゃないので、追いつける位置にいるので、次の試合からやり直せばまだまだチャンスあると思います。次まで1週間もあるし、勝っていけたら良いと思います。
- 成岡 翔選手
- 全体的にみたら力負けです。最初の3点はジュビロの集中力のなさがでたのであって、あの入り方ではしょうがない。こぼれ球も全部ガンバ大阪の方が出足が早かったし、気持の問題。
後半は相手がだいぶスペースを与えてくれたので、前を向いてシュートを打っていこうと思っていたし、ボールを受けるときは常にゴールを意識していた。
(アシストのシーンでは)村井さんがいい形で入ってくれたので(ゴールにつながり)よかった。
- 菊地 直哉選手
- 自分がサイドに開きすぎて、もう少し中で攻撃も守備もやれればよかったですね。前へのボール回しが全然できていない。相手との差はそこがかなりある。技術的な差もあるし、サポートの角度とか中盤の差が今日は出た。
ボールを回すことが、相手もそうですが、ジュビロも特徴があるので前へのボール回しをやりたい。今日はバックパスが多く、中盤でサポートをもっと流動的にもらっていいかなと思います。