2007 J1第6節
試合日時:2007年04月14日(土) 16時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- ヤマハスタジアム(磐田)
- 11,864人
- 17.8℃/36%
- 晴、弱風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 小城 得達
- 家本 政明
- 廣嶋 禎数 / 岡野 尚士
- 村上 伸次
- 花澤 秀登
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
成岡 翔 | 後半9分[得点] | |
後半18分[交代] | 吉田 孝行(in) ← 狩野 健太(out) | |
中山 雅史(out) → 船谷 圭祐(in) | 後半21分[交代] | |
後半29分[交代] | 小宮山 尊信(in) ← 山瀬 幸宏(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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アジウソン | 監 督 | 早野宏史 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第6節16時キックオフの横浜F・マリノス戦。ホームヤマハスタジアムには早くからサックスブルーサポーターが詰め掛けてくれている。ピッチコンディションに天候も良好、少し風が強いことだけが心配される。そしてもうひとつ、今日は怪我人と五輪代表が不在ということが不安だ。
6人の怪我人に3人の五輪代表選手。ベンチ外の選手が2人だけという台所事情。ベンチも含め、若いメンバー揃った。
その中でも先発FWとして登場する中山雅史に期待が集まる。ゴンゴールが出れば必ずチームは勢いが増す、そして勝利への道を歩める。
その後ろに太田吉彰と成岡翔が入り、中盤はマルキーニョス パラナ・ファブリシオ・菊地直哉と構成。
DFラインはセンターに大井健太郎と鈴木秀人、そして左に村井慎二、右に加賀健一が先発出場。加賀健一の縦へのチャレンジが何度見られるか!?高い身体能力を存分に楽しんでもらいたい。
脳震盪で1試合は休暇を取ったがGKには川口能活が戻ってきてくれた。
ベンチメンバーがみどころ、山崎亮平・森野徹・岡田隆・森下俊ら日ごろサテライトで鍛えている顔ぶれが出番を待っている。
総力戦となることが予想される。最後までアジウソンサッカーらしく戦い1点でも多くゴールを!
対する横浜FMは若き選手がようやく形になってきている。この勢いをどうにか止めたい。
キープレーヤーは坂田大輔・大島秀夫の2トップに山瀬兄弟。そして静岡学園出身の狩野健太の攻撃力。
そして中澤佑二・栗原勇蔵のセンターをどう交わしていくかが勝負の分かれ道となる。
ホームでは絶対に負けられない。スタートから自分たちのリズムで先制点を狙いたい。若い選手の可能性どベテラン選手の経験を見てほしい。
- 前半15分まで
- 横浜FMボールでキックオフ。菊地直哉・太田吉彰・加賀健一が右から仕掛け立ち上がりから積極的に動いていく。
2分、まずは大きな展開ではっきりしたプレーを心がける両チーム。
3分、ファブリシオが右から突破しセンタリング、中山雅史が飛び込むもGKにキャッチされる。続けて加賀健一が縦に仕掛ける。持ち味であるスピードで勝負するが抜ききれない。
4分、太田吉彰がハーフラインからスピードに乗ったドリブル、右に成岡翔・左に中山雅史と開き中山雅史にパスが出るが流れてしまう。
5分、太田吉彰が相手のミスを狙い右サイドを突破し、センタリングに中山雅史が入るがGKがキャッチ。
6分、大井健太郎のクリアが小さくなり坂田大輔に奪われる。すぐに鈴木秀人がカバーし、中では加賀健一が大島秀夫と競る。
7分、田中隼磨が縦に仕掛けてくるが村井慎二が下がってカバーし、奪うと速攻を仕掛け逆サイドの太田吉彰へ展開。菊地直哉もアグレッシブにその前にサポートし、ボールが出るがトラップをミスしてしまう。
9分、成岡翔から中山雅史へスルーパス、DFとGKの間に出るがGKの飛び出しにカバーされる。
10分、菊地直哉が中盤で身体を張り、粘りあるディフェンスを見せる。攻守の切り替えも速く集中している。
11分、右サイドから加賀健一がキックフェイントで中に入る。中山雅史の裏にいた成岡翔に合わせるがシュートシーンとはならない。
13分、中澤佑二のドリブルによるオーバラップにパラナとファブリシオが厳しくプレス。クイックリスタートで右から狩野健太のドリブル、大井健太郎がチェックに行くが気をつけたいところ。
15分、横浜FMの前線も動きを見せてくるが、まだ決定機を作られてはいない。中盤で成岡翔がパラナへ落とす。右の太田吉彰へ展開し、そこからクロスボールが入ると中山雅史が頭で飛び込む。可能性を感じる展開に会場が湧き上がる。
- 前半30分まで
- 17分、太田吉彰が前を向いてボールを受けるとドリブルで中へ、中山雅史がクロスして右に飛び出したところを一度使いリターンをもらう。右足でのシュートシーンとなるがゴール上を越えてしまった。
18分、連動した横浜FMの攻撃、大島秀夫・坂田大輔・山瀬功治・山瀬幸宏・狩野健太と流れるように前に出て出てくる。
19分、山瀬功治へ加賀健一がスライディング、このプレーで山瀬功治が足首を痛めタンカで外へ出た。
21分、治療をした山瀬功治がピッチに戻る。
22分、菊地直哉が高い位置でボールに絡むシーンが目立つ。そして加賀健一の強く速い守備も目立っている。
23分、村井慎二がロングパスを胸でコントロール、独特なドリブルからセンタリングを上げ、そこに菊地直哉が飛び込むがGKがキャッチ。
24分、菊地直哉→ファブリシオ→加賀健一で飛び出すが中澤佑二がカバーする。
25分、坂田大輔がスピードに乗ったドリブルで左サイドを駆け上がってくるが鈴木秀人がカット。
26分、田中裕介が左サイドを出てくるが加賀健一のプレス、川口能活のカバーでキャッチ。
27分、加賀健一から太田吉彰へ縦に入るとドリブルで中へ切り込む。中山雅史の動き出しに合わせ右アウトサイドでスルーパス。しかしGKの飛び出しにカットされる。
27分、ハーフウェーラインでファブリシオを中心とした守備からカット、そのまま右を駆け上がる。ファーサイドの中山雅史にクロスボールが入るが流れてしまう。
29分、ロングボールに菊地直哉が長い距離を右サイドから走っていく。コーナーキック、大井健太郎・鈴木秀人が飛び込むが中澤佑二がクリア。
30分、パラナからタッチラインぎりぎりで太田吉彰を走らせる。コーナーぎりぎりからセンタリングを上げるがこれはラインを割っていた。
- 前半45分まで
- 33分、鈴木秀人が落ち着いてボールを捌く、坂田大輔がチェックに来るがしっかり動きを見て逆へ展開。このリズムが前線にも反映される。
34分、成岡翔がミドルレンジから右足による強烈シュート!
35分、中山雅史も前線からボールを追いかけ守備でも貢献していく。太田吉彰・ファブリシオ・菊地直哉とプレスをかけ相手の攻撃を潰していく。
36分、左の村井慎二からクロスボール、中山雅史と成岡翔が中でクロスし成岡翔の動きに合うがGKが飛び出す。
38分、横浜FMの怒涛の攻撃、ペナルティエリア内で混戦となるが鈴木秀人・大井健太郎・加賀健一が身体を張り死守。そこから攻撃は太田吉彰・成岡翔・中山雅史に菊地直哉が加わり厚みを出していく。
40分、坂田大輔が左サイドから仕掛けてくる。加賀健一が対応するがセンタリングを上げられるが中で大井健太郎が大島秀夫と競りスライディングクリア。
41分、コーナーキックからの流れで左サイドからクロスを上げられる。ファーサイドに上がったボールに中澤佑二打点の高いヘディングシュート!鈴木秀人が競るがシュートはゴール左に外れる。
42分、大井健太郎のスライディング、こぼれ球を大島秀夫に拾われフリーでミドルシュートを打たれてしまう。ゴール左ぎりぎりを外れる。危ない場面に川口能活が怒鳴る。
43分、村井慎二の右足シュートが飛び出すがGK正面。
44分、村井慎二からのクロスボールに中山雅史が頭で落とすが成岡翔には渡らない。中澤佑二にボールが入ったところで中山雅史がフォアチェック、こぼれを太田吉彰が狙いにいくがファウルの判定。
ロスタイム1分、ラインを上げる横浜FMディフェンス。起点となっている中山雅史を嫌がっているようだ。
前半、アグレッシブに展開し鋭い動きが多い。両者ゴール前にシーンも多くおもしろい試合となっている。
- 後半15分まで
- 交代なしで後半スタート、ジュビロボールでキックオフされた。
まず成岡翔がドリブルで仕掛ける。そして右に展開し太田吉彰、立ち上がりからアグレッシブなプレスと攻撃ができている。
坂田大輔と大島秀夫が横浜FMの攻撃を攻め上がってくると、すぐにジュビロの攻撃へ。太田吉彰が右から突破しコーナーキックを奪う。太田吉彰が蹴り中山雅史がダイビングヘッド、こぼれ球を鈴木秀人が狙っていくがミートしない。
8分、中山雅史が栗原勇蔵にペナルティエリア内で倒されるがノーファウル。
9分、村井慎二から柔らかいセンタリングに中山雅史が左足ボレー、ブロックされるが中山雅史が倒れながら粘り、成岡翔がシュート!ゴール右に決まり先制点はジュビロ磐田。【1-0】
11分、中山雅史と太田吉彰がペナルティエリア外で粘り、DFの間から太田吉彰が右足シュートを放つシーンを作り上げる。GKにファインセーブされるがこの時間は完全にジュビロのペース。
13分、横浜FMのコーナーキックをクリアしたところに成岡翔が拾う。速攻を仕掛け村井慎二のドリブルで押し上げる。右に出た太田吉彰へ繋ぎワントラップからシュートを放つがDFにブロックされる。その後も粘りクロスボール、ファーサイドで中山雅史が頭で合わせるがシュートとならない。
15分、両サイドから怒涛の攻撃を仕掛ける。右から中山雅史が身体を投げ出しセンタリング。逆に流れたところに村井慎二が走りセンタリングに太田吉彰が飛び込むが空振り。この時間帯どうしても追加点がほしい。
- 後半30分まで
- 18分、狩野健太に代わり吉田孝行を投入させる。
19分、坂田大輔が左に飛び出しシュートを狙いに行くが加賀健一がブロック。コーナーキックになるがここはGK川口能活がキャッチ。すかさず速攻を仕掛ける。太田吉彰→中山雅史→成岡翔と狙うがシュートとはならない。
21分、ここで中山雅史に代えて船谷圭祐を投入する。中山雅史にはスタジアム中から大きな拍手。ここまでの貢献が称えられる。
22分、横浜FMの右サイドからFK、山瀬幸宏が蹴り中で中澤佑二・栗原勇蔵らが飛び込むが川口能活がパンチング。
23分、横浜FMの攻撃を止めたところから太田吉彰の速攻、右に菊地直哉・左に成岡翔とサポートするが太田吉彰が自ら狙っていく。
24分、横浜FMの攻撃する時間が続く、ゴール前に下がり守備陣形を整えるジュビロ。ボールを奪うと太田吉彰を起点に速攻を仕掛ける。
25分、船谷圭祐・菊地直哉がサポートし、村井慎二のスルーパスが出るが成岡翔には繋がらない。
25分、太田吉彰が左サイドからドリブルで仕掛ける。引っ張られ倒れるが船谷圭祐がサポート。中澤佑二と1対1となるが抜ききれない。
27分、成岡翔の1トップ気味な布陣でロングボールに成岡翔が中澤佑二と競る。太田吉彰も速攻の起点として追加点を狙う。
28分、成岡翔のポストプレーから菊地直哉へ展開、右サイドから左の太田吉彰へサイドチェンジ。太田吉彰と成岡翔でペナルティエリア内で勝負。こぼれ球を船谷圭祐が右足でシュートするがブロックされてしまう。
29分、横浜FMは山瀬幸宏に代わり小宮山尊信を入れてくる。
30分、成岡翔が飛び出し、起点を作ると菊地直哉がサポート。太田吉彰の突破を使うがカットされる。しかしすぐに守備に入る菊地直哉。気持ちの入った攻守の切り替えで残り15分追加点を狙っていく。
- 後半45分まで
- 33分、横浜FM左サイドから小宮山尊信が突破を仕掛けてくる。しかし加賀健一のハードプレスが鍵をかける。
34分、パラナが中盤で身体を張り守備、攻撃は船谷圭祐・村井慎二が上がり裏を狙っていく。
35分、村井慎二が太田吉彰とのワンツーで中に入っていく。フリーになった村井慎二が右足でミドルシュートを狙っていく。
36分、中山雅史がベンチ前に飛び出しピッチ内に声をかけている。アジウソン監督と共に外から大声を出し戦っている。加賀健一が足を痛めている様子。心配される。
38分、横浜FM左サイドからFK、ニアには高い横浜FM選手が何人も飛ぶ。身体を寄せて守備しパラナが大きくクリア。そのボールを成岡翔が競り、太田吉彰に繋げる。成岡翔と太田吉彰、そしてDF一人とGKという状況を作るがシュートを打ち切れずサポーターからため息が漏れる。
41分、菊地直哉が中盤でうまくファウルをもらう。右からファブリシオ、左から村井慎二が起点を作っていく。
43分、左サイドから船谷圭祐・村井慎二・太田吉彰が絡み仕掛けていくが横浜FMも奪った後の速攻を狙っている。中澤佑二も上がり高さで勝負。鈴木秀人が顔面を強打しながらもクリア。
ロスタイム2分、成岡翔が前線でボールを追い大井健太郎・鈴木秀人が最終ラインで身体を張る。速攻から船谷圭祐がボールを受けるがシュートへは行かずファブリシオへ下げる。右サイドでは菊地直哉がコーナーで時間を使い最後の最後まで守りきる。ファブリシオ・パラナが大きく蹴ったところでタイムアップ。最後まで集中した素晴らしいゲーム、ホームスタジアムでサポーターと歓喜を分かち合えたこと一番の収穫。
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 アジウソン監督
- まず、大井にしても、ヒデにしても、加賀にしても、マークがしっかりできたことがよかった。ただ前半はマークだけであまりチャンスが作れなかった。それが反省材料。加賀には攻撃の時、もっと前に出ていい、攻撃に参加していいと指示を出し、後半はそれがよくなって、右の加賀からいろんな展開でチャンスができて、そういう意味では後半はよかったと思う。1-0の状況で相手が点を取りに前に出てきたので、かなりカウンター攻撃が効いていた。5回くらい決定的なチャンスがあったが、残念ながら2点目が取れなかった。あそこで2点目が取れていれば、ゲームを早い段階で決定づけられたと思う。ただ、(勝ち点)3ポイントを目標にやってきたので、(勝ち点)12ポイントまで積み重ねられたことで、自分たちの目標を達成できたことには満足している。
Q. 犬塚に代えて加賀の起用は?
A. 代えた理由は、加賀の方がマークを強いと思ったから。マリノスというチームはスピードがあるし、14番(狩野)、32番(山瀬)の前への入り込みが非常に早くてうまい。そういうことを考えて、加賀にしっかりとマークさせて、ヒデを余らせる、そういう目的で加賀を起用した。その期待に応えて、加賀は素晴らしい試合をやってくれたと思う。
Q. これまでの試合と違って、今日は最後までゲームコントロールができたが、どこがよかったか?
A. 船谷を投入したのは、ゲームコントロールするのが目的。成岡をトップに上げてそこでコントロールする、マルキーニョス、村井、ファブリシオ、菊地などのその後ろの中盤の選手もそこで落ち着かせようと、うまくコントロールできた。やはりああいう試合はゲームコントロールすることが大事。そういう意味では、今日は頭を使ったプレーや頭脳的な配置によって、最後までゲームコントロールできたと思う。
Q. ケガや五輪代表でFWが足りない中で出場した中山選手の今日のプレーの評価は?
A. 林もケガ、山﨑もそこまで成長していない若い選手なので、今日は中山を使ったわけだが、中山は自分が望んでいたプレーを完璧にやってくれたと思っている。真ん中でしっかり残ってキープするところはしっかりキープし、しっかりとゲームを作ってくれた。そういう意味では、非常にいいプレーをしてくれて満足。前田もまだ復帰できないし、西もケガ。非常に苦しいところではある (苦笑)。
- 横浜Fマリノス 早野 宏史監督
- この5連戦の中で、結果に至らなかった部分もあったが、流れを出してゴールを奪いに行くという形ができていただけに、今日のゲームにかける期待は大きかった。ただ中2日ということで疲労が心配されたが、コンディションは整えてきたが、フタをあけたところ、運動量というか球際の鋭さが今日はほとんど出ず、逆に1対1の局面の部分でジュビロに先手を奪われている部分があったので、今までの流れと違ったゲーム内容になってしまった。前半はそれでも何回かチャンスを作ったが、後半は両サイドの2列目のところが、決定的な仕事がなかなかできないということで選手を代えていったが、プラスに転じなかった。失点のシーンも、流れを作られて粘られてしまった。前節までの、シンプルな中盤からゴールを狙っていくという形が、今日はほとんど出なかったという感じがしている。非常に残念な結果だが、これから1週間あるので、選手たちのメンタリティーを立て直して、もう一度5連戦の最初のような流れ、中盤でのシンプルにボールと人が動いていくというようなことを、もう一度やっていきたい。
Q.ジュビロの攻撃の時、中盤のファブリシオやマルキーニョスパラナが自由にボールを持てていたが?
A. 向こうが前半3バック気味のバランスできたときに、田中隼磨があまって、狩野健太が引っ張り出されて、パラナと成岡のところが空いてきたので、後半は田中隼磨が村井について、健太が6番(パラナ)につくということにしたが、そのズレが修正できていながら、点が取れなかった。変えたところでまたズレてしまって、最後は2トップが残っても、完全にそこで回されている状況だった。攻撃に行ったところの裏返しだったと思うが、もう少し勇気を持ってゴールのほうに突っ込んでいく必要があった。
- 成岡 翔選手
- (得点に関しては)サイドから崩してセンタリングというシーンが多かったし、中で中山さんがFWとして1人で、自分がサポートする形で、FWぎみにつめていこうと前半からやってきて、うまくこぼれてきて良かったです。ああいう形でこぼれてくるとは思っていなかったし、至近距離で歩幅もうまく合わず、ああやって蹴るのが精一杯でした。ここ最近シュートを外してばかりだったのでとりあえずホッとしました。中山さんは良い動き出しをしてくれるので、中山さんの空いたスぺースに自分が入るように意識して気をつけていました。
1点目が入って、その後バタバタしてしまって、すごい前線の選手はカウンターばかりできつくなってきたので、そういうところは直さなければいけないし、1点を決めてから落ち着いてサッカーを進めることが今の課題だと思います。
システム上、ヨシくんが前目になっていますけど、実際ヨシくんは後ろから前から自由に動いて、自分は中山さんと2トップぎみで入っていこうとしていたので、その辺はうまくいって良かったです。
攻撃の選手としては、勝った試合でも1-0が多くて非常に厳しい試合が多いですけど、ホームのサポーターの皆さんの声援が最後の踏ん張り時に力を出してくれるし、最後2点目3点目を自分たちが決めればもっと楽な試合展開になると思うので、その辺りはもう少しやっていきたいです。やろうとしているサッカーや意思統一はできているので、最後フィニッシュできっちり得点を入れるかどうかにかかっていると思います。
- 中山 雅史選手
- まだまだ絡んでいかなければいけない部分で顔を出せなかったのも多かったですし、1トップでどっちかと言うと、真ん中で張れという指示も出ていたのですが、ハーフウェーライン付近では左右へのくさび、スペースへ抜けるのは良いとしても、ゴール前サイドから切り込んだ時には中にいなければいけないなと、後半はじまって2本か3本か、サイドとコンビを組もうとして出すぎてしまったところがあるので、もう少し中で勝負しなければいけないなと反省してます。
自分自身ひさしぶりの先発でしたし、自分もやれるという部分を見せておかなければというのもありましたし、それでも勝たないと意味がないので、勝ててよかったです。1つ1つを集中して戦えれば良いと思います。
- 鈴木 秀人選手
- 中山さんがスタメンから出ていたので、みんなも気合が入ったところがあったと思います。
今日は健一(加賀選手)だったけど、すごくよかったと思います。マークの受け渡しとか、多少気を使いましたが、その辺りもうまくやれていた。
ボランチには、攻守の切り換えが遅い場面があったので、そこを早くしようということを言っていました。1点取ったあと、いつも後手後手になって攻められるので、今日もそういうところはあったけど、それでもいつもよりは、中盤でつないで時間をつくってやれていたと思います。後ろはなるべくラインを上げるようにしていました。最後にシュートで終わるシーンが増やせればと思います。その前にもう少しゲームコントロールをして、後手後手にならないようにしたい。最後はキツかったですね。たまには1-0ではない試合をしたいです(笑)。でも、今日はみんな頑張ったと思います。
- 菊地 直哉選手
- 今日はDF陣が踏ん張ったということだと思います。
いつもよりは、バタバタした感じはなかった。自分のポジションはサイドっぽいところでやっていたので、なかなか慣れないところでしたけど、そんなに良くできたとは思わないけど、チームのことを考えたプレーに徹しました。
中山さんがいなくなってからは、翔(成岡選手)とかが非常に動いて起点になってくれたので、すごく楽でした。ただボールを後ろに運ぶ回数が多くなったので、あそこでもっとチームとして全体に前に意識を出さないといけないと思います。連敗をストップして、最低限のことはできたと思います。これからも1試合1試合、あまり遠くを見ずに勝ち星を拾っていくことだと思います。
- 村井 慎二選手
- センタリングについては、中山さんと話し合っていて、相手には中澤佑二さんもいて高いセンタリングを入れても跳ね返されてしまうので、低いボールで結構タイミングがあったのでよかったです。
DFなので守ることが第一優先で失点を0に抑えられたのと、相手の右サイドが特徴だと試合前に言っていて、それを抑えて消せたのはよかったです。最後、もう少し時間を作れるようなパス回しもあっていいのかなと思いますけど、ミスもあってもっと上手く繋げればと思います。
- 大井 健太郎選手
- 連敗を止められてよかったです。
今日は守りはよかったと思います。4バックというよりは、村井さんが高い位置で、バックが3枚っぽい感じでしたけど、守備の決まりごとがはっきりしていたし、誰かがボールにいったら一人はカバーするというチャレンジとカバーとか、やりたいことはできたと思います。3人でよく話をしながらできました。前線に中山さんがいたので、周りの選手もすごくやりやすかったと思いますし、中山さんがいなくなったあとも、翔が結構トップに残ってそこでもキープできたし、あとは向こうが前に出てきて、カウンターで何回かゴール前に運べた。あそこでもう1点とりたかったと思います。
翔のゴール?(取る時期が)遅いんじゃないですか?(笑)。
次はガンバ戦ですけど、良い選手がたくさんいるので気をつけて、まずは守備をしっかりして、そこから相手はとくに守備がすごく強いというイメージはないし、ウチの攻撃陣は点をとれると思うので、自信を持ってやっていければいいと思います。
- 加賀 健一選手
- 上がれ上がれと言われていましたけど、自分の体力では90分プレーするのはひさしぶりだったし、足もきつかったですけど、前半の回数くらい後半も上がらないといけないと思います。1回、坂田選手にぶっちぎられてしまって、あのプレーがなければ全体を通して良かったと思います。良かった時のプレーは自分自身の中に残らないけど、悪かった時のプレーは残るので、あそこで抜かれて最後健太郎が体を張ってクリアしましたけど、あそこで自分が最後までくらいついていかなければJ1のFWを抑えられないと思いました。ああいうプレーはJ1だとうまく対処しないとゴール前まで抜かれるというのがわかったりました。今まではJ2だったので、日本人で動き出しがあれだけ速い選手はいなかったので、良い経験にはなりました。
今日は役割がはっきりしていたので、そこを抑えられてよかったです。細かい修正部分もいろいろあって、今日の出来が満足とは言えないですけど、失点を0に抑えて勝って、勝ち点3がとれたので良かったです。
ヨシ(太田選手)には、普段からも助けられているし、いつも一緒にいてサッカーの話をしても、ヨシは俺のことを「自信を持っていればやれる」ということをずっと言ってくれていたので、ピッチに立った時に今日みたいに結果1-0で勝てて本当に良かったです。今までJ2リーグでの成績だったけど、ジュビロでの結果が出たので今後出られるかまだわからないですけど、次に出るチャンスがあったら今日みたいなプレーをしていきたいです。