Jユースサハラカップ2006第14回Jリーグユース選手権決勝トーナメント2回戦
試合日時:2006年12月03日(日) 13時00分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長20分+PK戦)
- 東京ガス深川グラウンド
- 330人
- 13.1℃/31%
- 晴、無風
- 良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 福田 哲郎
- 中山 高志、野口 豪志
- 赤沼 潤也
- 藤原 夕
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
森本 昴太 | 前半2分[得点] | |
森本 昴太 | 前半26分[得点] | |
平野 又三 | 前半27分[警告] | |
ハーフタイム[交代] | 原田 開(in) ← 鈴木 翔悟(out) | |
平野 又三(out) → 山浦 公裕(in) | ハーフタイム[交代] | |
山浦 公裕 | 後半0分[得点] | |
中野 遼太郎(out) → 城間 由太(in) | 後半10分[交代] | |
岩渕 良太(out) → 大竹 洋平(in) | 後半16分[交代] | |
森本 昴太(out) → 岡田 翔平(in) | 後半29分[交代] | |
岡田 翔平 | 後半38分[得点] | |
大竹 洋平 | 後半39分[得点] | |
後半40分[交代] | 伊藤 佑介(in) ← 中島 良輔(out) | |
後半41分[交代] | 高瀬 雄大(in) ← 進士 和矢(out) | |
山村 佑樹(out) → 稲葉 基輝(in) | 後半41分[交代] | |
後半44分[警告] | 須崎 恭平 | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
福井 哲 | 監 督 | 内山 篤 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前
- 東京は晴れ。冬らしい冷たい空気に包まれて入るが、それがまた清々しくもある。東京ガス深川グラウンドは、当初メインスタンドしか開放しない予定だったが、観客が次第に増えてきたことから、キックオフ直前にバックスタンドを開放した。
サハラカップ決勝トーナメント第2戦、ジュビロユースの対戦相手はFC東京U-18。東日本の強豪(FC東京・横浜FM・浦和レッズ・東京V)が集まった予選Aグループを一位で通過してきたチームだけに、今最も調子がいいチームといっていいだろう。
ジュビロユースのスタメンは前節と同じ。ベンチを見ると、夏以降ケガに苦しんできた原田開の名前がある。リズムを変えたいときには、この選手のスピードある突破が欠かせない。内山監督がどのタイミングでこの選手を使うか、楽しみだ。
メインスタンドから、ジュビロサポーターの大きな声が上がる。選手がピッチに広がった。まもなくキックオフ!
- 前半15分まで
- FC東京のキックオフで試合開始。キックオフからのボールを、左サイドで進士がファウルをして相手にFKを与えてしまう。直接ゴールを狙われたが、わずかに枠の外でホッとする。最初から集中したいところ。
前半2分、FC東京が右サイドからの攻撃。岩渕がドリブルで突破。須崎もディフェンスに入るがかわされて、岩渕がゴール前で横パス。そこに詰めた森村がチョンとあわせ、ゴール。ジュビロ、早い時間帯に先制点を奪われてしまう。
前半6分、GK松本からのフィードがFC東京ゴール前へ。稲葉が頭で合わせようとするが、東京GK権田がキャッチ。
試合開始早々からFC東京の素早いプレスに、やや押され気味のジュビロユース。なかなかパスがつなげず、ロングパスでの攻撃が多くなっている。
前半9分、FC東京の左サイドからのFK。ジュビロDFにわずかにあたりCK。ゴール前での駆け引きに、審判から注意が与えられる。CKは山本がクリア。
前半12分、右サイドの鈴木翔悟が粘ってボールを奪って、CKのチャンス。しかしゴール前の選手のヘディングはゴール枠の上。
前半14分、FC東京平野の突破を須崎がファウルで止め、相手にFKを与えてしまう。FKはジュビロDFの頭に当たってゴールラインを割る。続くCKは、FC東京はショートコーナーを狙ったが、白井がそれを読んでクリア。
- 前半30分まで
- ピッチが少しゆるいのが、選手が踏ん張ったところは芝がはがれてきている。選手たちはこの柔らかいピッチがやりにくそうだ。
前半18分、稲葉が自分でドリブル突破してシュート。ボールはわずかに右にポストにはじかれる。惜しい!
この時間帯、FC東京のマークが厳しく、なかなかボールを思うように持たせてもらえないジュビロの選手たち。攻撃も散漫で、決定的なチャンスはほとんど作ることが出来ない。
前半25分、右サイド田中ー鈴木翔悟のワンツーから田中が前にパスを送るが誰にも合わず。
前半26分、FC東京の選手のドリブル突破をジュビロの選手が一度はクリアするが、こぼれ球を拾われ、再び走りこんできた森村に合わされ、FC東京2点目。
追加点を奪ったFC東京が勢いに乗ってきた。厳しい時間帯ではあるが、試合はまだ前半。あきらめずに攻めたいジュビロ。しかし、中盤でのパスがほとんどつながらず、パスカットされて逆に相手の攻撃になってしまっている。
- 前半終了まで
- ピッチが柔らかく軸足が安定しないのか、ミスが多いジュビロユース。ボールとは関係のないところでも選手が転んでいる。
前半33分、FC東京のCK。加藤がクリアしたボールが稲葉につながり、そのままゴール目指してドリブル。一気に速攻を仕掛けるが、FC東京の守備陣が懸命に戻りクリア。
前半36分、FC東京中野が右サイドからクロスを上げるが、味方に合わず。
前半37分、白井からのパスを受けた稲葉がドリブルしてシュートするが、東京GKに阻まれCK。続くCK。須崎のヘディングは大きくゴールの上へ外れる。
前半終盤、両チーム、ゴール前へのロングフィードが多くなってきた。ジュビロDFは裏のスペースを注意したい。
前半FC東京の攻撃をしのいだ後にチャンス。ゴール前に山本も攻めあがって、稲葉・押谷にパスを出そうとするが、FC東京DFが身体を入れてブロック。しかし、山本の落ち着いたボールさばきは安定感がある。まさに攻守の起点。
ロスタイムはほとんどなく、前半終了。
- 後半15分まで
- ハーフタイムの選手交代。ジュビロ鈴木翔悟に替え原田開投入。
キックオフ直後、FC東京の速攻。ハーフタイムに替わって入ったばかりの山浦がファーストタッチでシュート!これが決まり3点目。
後半2分、押谷が山本からのスルーパスにうまくあわせシュートを放つが、わずかに左ポストの横にそれる。惜しい!
後半4分、左サイドの中島からのクロスは相手DFに当たってGK。そのGKはキッカーの軸足がすべって尻もち。チャンスにつながらず。
後半から入った原田は、豊富な運動量でリズムを作っている。しかし、FC東京の寄せの速さは、ジュビロユースがいままでの予選リーグで経験しなかったもの。全く余裕を与えてくれない。
後半10分、FC東京キャプテンマークをつけた10中野に替えて13城間IN。
後半13分、原田開が厳しいマークをかいくぐってシュートを試みるが、身体の大きなFC東京櫻井にブロックされる。しかし原田開あきらめずにボールを追う。チャンスにはならなかったが、気持ちの入ったプレー。
- 後半30分まで
- 後半15分、加藤充がロングシュートを放つがボールに力がない。
後半16分、FC東京 岩渕→大竹の選手交代。
後半16分、原田開がペナルティエリアで倒されるが、笛はなし。
後半19分、押谷からパスを受けた原田が右からクロスを上げるが、誰にも合わず。その直後、再び原田の右からのクロスに、稲葉・押谷の両FWが走りこむが誰も合わず。その裏に中島も走りこんでいたが、ボールは中島の足にわずかに当たっただけ。惜しい!しかし、原田が攻撃のリズムを作っている。
後半21分、左の稲葉がドリブル。シュートは打てないが、逆サイドに出たボールを原田がマイナスに戻す。稲葉のシュートはバウンドが合わず、ゴールの上に外れる。
後半24分ハーフウェイライン少し前からジュビロFK。山本が蹴ったボールを、ゴール前で白井がヘディングするが、東京GKキャッチ。
後半26分、FC東京のCKは逆サイドへ流れて、ジュビロの選手が拾う。
後半27分、前半よりも攻撃の形ができてきたジュビロだが、FC東京の出足が早く、パスをカットされてしまうシーンが目立つ。
後半29分FC東京選手交代。2得点した森村を下げ岡田IN。
- 試合終了まで
- 後半31分、原田がドリブル突破から中央にパスするが、転んでいたFC東京の選手が座り込んだままクリア。こぼれ球に山本が詰めるが、東京の選手と接触し、山本のファウルの判定。ジュビロベンチからは、判定が逆ではないかという異議の声。
後半32分、稲葉が自らパスを出し、そのまま前へダッシュ。その稲葉の前にナイスパスが出るが、稲葉のシュートはわずかに枠の外。スタンドからため息。
後半34分、押谷のシュートは東京DFがブロック。押谷、今日は厳しいマークに、ほとんど仕事をさせてもらえない。
後半36分、FC東京右サイドからゴール前にクロスが上がるが、ゴール前で須崎が倒され、ジュビロのFKに替わる。
後半37分、押谷が倒れながらのミドルシュート。力のあるボールだったが、ゴールの上に大きく外れる。
後半38分、FC東京流れるような攻撃で、最後はFW岡田がチョンとあわせるだけのゴールで4点目。
後半39分、気落ちしたジュビロユースの隙をついて、FC東京が畳み掛けるような攻撃。大竹のふわっとしたヘディングシュートは、GK松本の指先をわずかにすり抜け5点目。
後半40分ジュビロ中島→伊藤佑介。
後半41分ジュビロ進士→高瀬。
ロスタイム、押谷が右からドリブルしてゴール前にスピードのあるクロスを上げるが、誰にも合わず。
ロスタイム、ジュビロユースは最後まで攻撃を試みる。GK松本から「1点返そう!」という声が飛ぶ。タッチラインを割りそうなボールに原田がスライディングで走りこみ、気持ちの入ったプレーを見せる。
後半44分、ラフプレーで相手を止めた須崎に警告。
ロスタイムは3分。決定的なチャンスが作れないまま試合終了。
- 試合終了後
- Jユース杯で引退する3年生にとっては、これがジュビロユースでの最後の試合になった。グループリーグを順調に勝ち上がってきたジュビロユースにとって、この試合はジュビロユースがぶち当たった全国大会という大きな壁。ユニフォームに顔をうずめ泣いている山本。ベンチへの挨拶を終えてから座り込んで立ち上がれない。スタンドから「康裕、来年はお前ががんばれ!」と声がかけられる。ジュビロのゴールを守り続けた松本も、人目をはばからずに泣いていた。
3年生のうち、トップに上がるのはMF中島良輔ただ一人。他の選手は、また別のチームで、違うサッカー人生を歩むことになる。
試合としては残念な幕切れだったが、1,2年生の多いこのチームは、山本康裕・須崎・押谷・原田開らのチームの軸はそのままに、来年も戦うことが出来る。
来年ジュビロユースが見せてくれるであろう新しいサッカーにまた期待したい。
- お礼
- 2006年もジュビロユースをご声援いただき、ありがとうございました。全国どの会場でも暖かい声援を贈ってくださったサポーターの皆さん、選手のご父兄の皆さんに、心から御礼申し上げます。
選手、監督コメント