第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝
試合日時:2006年12月23日(土) 13時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分 延長30分 PK戦
- 埼玉スタジアム2002
- 27,242人
- 13.9℃、39%
- 晴、弱風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 森津 陽太郎
- 岡田 正義
- 名木 利幸/石沢 知
- 東城 穣
- 中野 和俊
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半15分[警告] | 福西 崇史 | |
長谷部 誠 | 前半19分[警告] | |
前半31分[得点] | 前田 遼一 | |
平川 忠亮(out) → 小野 伸二(in) | ハーフタイム[交代] | |
後半1分[得点] | 福西 崇史 | |
永井 雄一郎 | 後半9分[得点] | |
後半16分[警告] | ファブリシオ | |
小野 伸二 | 後半18分[得点] | |
後半25分[交代] | 船谷 圭祐(in) ← 西 紀寛(out) | |
後半28分[警告] | 上田 康太 | |
ポンテ | 後半31分[警告] | |
後半32分[交代] | 大井 健太郎(in) ← 福西 崇史(out) | |
小野 伸二 | 後半35分[得点] | |
後半36分[得点] | 犬塚 友輔 | |
後半37分[交代] | カレン ロバート(in) ← 鈴木 秀人(out) | |
山田 暢久 | 後半41分[警告] | |
永井 雄一郎(out) → 黒部 光昭(in) | 前・後半終了後[交代] | |
相馬 崇人(out) → 酒井 友之(in) | 延長前半12分[交代] | |
鈴木 啓太 | 延長前半13分[警告] | |
120分[累積警告/退場] | ファブリシオ→ | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ブッフバルト | 監 督 | アジウソン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝。
会場を埼玉スタジアム2002として13時キックオフされる。相手はこのスタジアムをホームとする浦和レッズ。言わずと知れた2006J1リーグチャンピオンだ。快晴の空の下、綺麗な芝の緑に真っ赤なサポーターが詰めかけ会場内クリスマスソングをかけ雰囲気を作っている。明日のクリスマスイブを前に、緑と赤そしてボールやゴールの白で華やかだ。その一角にサックスブルーサポーターが集まっている。完全アウェイの戦い、チームとしてサポーターも含めまとまるかがポイントとなる。
モチベーションはレッズよりジュビロが上であることは明らかだ。優勝の後、浦和は怪我人が治療に専念し、レギュラーメンバーも疲れが溜まっているはず。対する磐田は元日決勝へ向けアジウソン監督がブラジル人スタッフと共に気持ちを一つにしている。もちろん怪我や疲れから離脱している選手もいる。中山雅史・服部年宏・田中誠・川口能活らは怪我のためベンチにも入らない。それでも勢いのある若手が挑戦者として勝負してくれる。
犬塚友輔・上田康太・太田吉彰そして今日は西紀寛がスタメンで復活を誓う。好調な前田遼一・菊地直哉に加え韓国代表から金珍圭が戻り守備でもまとめてくれる。ゲームキャプテン福西崇史がどこまでフィットしているか!?ポイントとなるだろう。
ベンチに成岡翔も戻り総力戦で勝利を目指す。ここが山場2006年最後にならないよう、2007年元日まであと二つ。ここからは強い気持ちを持っている方が結果を残せるだろう。
- 前半15分まで
- 浦和ボールでキックオフ。開始早々西紀寛がゴールを突進し、チャンスを作るが決まらない。
3分、前田遼一がドリブルで起点となる。右の太田吉彰へ展開し、クロスボールを西紀寛へ合わせるが頭を超えてしまう。少し長めの芝で選手たちが足を滑らすシーンが多く見られる。
7分、右から太田吉彰がCKを蹴る、ファーサイドで金珍圭が頭に当てるがGKがキャッチ。
8分、ファブリシオの高い位置での守備からボールは福西崇史へ渡る。ミドルを狙うがゴール左に外れる。
9分、菊地直哉がポンテへ厳しくマーク。
10分、金珍圭が山田へ執拗にマーク。両チームの中盤での争いが激しくなる展開、決定機を作れないまま前半15分を過ぎた。福西崇史が少し下がりバランスをとるシーンが増える。
15分、福西崇史がポンテへ、スライディングタックルをしたところでイエローカードが出てしまう。
- 前半30分まで
- 左サイドバックの上田康太からクロスボールを入れる。DFに当たりCK、太田吉彰がショートで西紀寛に当てる。角度のないところからドリブルしパスを選択。GKに防がれるが西紀寛が起点を作るとチャンスが訪れそうな期待が膨らむ。
19分、永井の落としからポンテがシュート体勢となるが、ファブリシオが奪い福西崇史とワンツーで中央を駆け上がる。長谷部に倒され相手にイエローカード。
20分、右の犬塚友輔がスペースへ走る。浦和の相馬とこのサイドの駆け引きが勝負の分かれ道となるかもしれない。
22分、福西崇史がフリーで中央を駆け上がる。西紀寛と前田遼一が開き左に出た西紀寛へラストパス。しかし繋がらずチャンスは作れない。
25分、浦和の右サイドで展開され左の相馬へ渡る。犬塚友輔が中に交わされると右足でのシュートを打たれる。GK佐藤洋平がキャッチするが気を付けたい展開。
27分、犬塚友輔からボランチの菊地直哉へパスが入ると前が空いている。ドリブルで突っかけミドルシュート!ゴールマウスを捕らえられないがチャンスを作った。
28分、犬塚友輔からのアーリークロスを前田遼一に合わせる。坪井が頭で触り前田遼一に合わないが可能性を感じるパスだった。
30分、太田吉彰が左サイドへ飛び出す。上田康太からの縦パスを受けると前田遼一の動きを見てニアに合わせる。しかしGKにキャッチされシュートが打てない。磐田の方がチャンスを作ってる。ここからが勝負。
- 前半45分まで
- 32分、犬塚友輔からのクロスボールが前田遼一に頭にピタリと合う。坪井の頭上を越え、前田遼一がしっかり頭でゴールへ流し込んだ。先制点はジュビロ磐田!アウェイのようなこのスタジアムでの先制点は大きい。【0-1】
36分、西紀寛からサイドチェンジで犬塚友輔へ、福西崇史に縦パスが入ると坪井と1対1になる。シュートは打てないがチャンスが生まれる。これで得たCKを太田吉彰が蹴り前田遼一がニアで頭に合わせる。ゴールはゴール左隅に飛んでいくがギリギリポスト左に外れてしまった。
この試合、前田遼一の高さが完全に勝っている。そして足元でも起点となっている。追加点を狙いたい流れ。
39分、ポンテのCKをニアで触られると細貝の足元へ飛んでしまう。フリーだったがキックミス。危険だった形を逃れる。
40分、ボールを奪い速攻を福西崇史が仕掛けるが長谷部とぶつかり両者倒れてしまう。福西崇史が起き上がるが長谷部はタンカで一度外に出る。
43分、犬塚友輔が相馬との1対1で勝負センタリングを上げに行くがゴールラインを割ってしまう。
前半ロスタイム2分、西紀寛がドリブルで勝負するも鈴木啓太に防がれる。浦和の山田がスピードに乗ったドリブルも鈴木秀人と犬塚友輔で挟み死守。
前半ラストプレー、西紀寛が左右に動きながら起点を作るが決定機を作れず前半終了。
- 後半15分まで
- 後半ジュビロは交代なし、浦和は平川に代えて小野を投入していくる。
1分、上田康太のクロスボールを前田遼一が頭で落とし福西崇史がボレー!ゴール左隅に決まり追加点。【0-2】
2分、福西崇史のドリブルから右に出た前田遼一が西紀寛への鋭いクロスボールを上げるが届かない。
3分、浦和が右から左へ、そして最後は永井のヘディングシュートで決定機となるがここは佐藤洋平のファインセーブ。キャッチがライン上だったこともあり浦和の猛抗議もあったが主審は得点とは認めない。
浦和も小野を中心に攻撃を組み立て直す。ポンテも熱くなり中盤で身体を張る。仕掛けてくる浦和、それを守り速攻を狙う磐田。
8分、右から山田がセンタリング、永井が飛び込みポンテが詰める。
9分、浦和の攻撃が形になってしまう。センタリングに永井が頭で飛び込む。GK佐藤洋平ともつれるが先に触られゴールラインを割ってしまう。1点返されゲームが動く。【1-2】
15分、中盤でボールが回る時間帯、菊地直哉から前田遼一へ鋭い縦パスが入るも通らない。アクセントを付けどう決定的な仕事ができるか!?勝負はまだまだ分からない。
- 後半30分まで
- 17分、ペナルティエリアぎりぎり外からのFKをポンテが蹴る。ここは壁がしっかり防ぐ。
18分、右に流れたボールからクロスが上がる。犬塚友輔と小野が頭で飛び込むが先に触ったのは小野だった。ゴールネットが揺れ同点。ゲームは振り出しに戻ってしまう。【2-2】
21分、小野が左サイドへ流れボールを受けると菊地直哉が対応。
22分、右サイドで西紀寛が前線からボールを追いかける。ファウルにはなるが西紀寛の気持ちが表れたプレー。
23分、レッズの速攻からまたしても永井がチャンスを作る。菊地直哉のカバーでボールを奪うが十分注意したい場所。
24分、アジウソン監督が動く、西紀寛に代え船谷圭祐を投入。
25分、左サイドから上田康太が得たFKを自らで蹴っていく。
26分、ファブリシオがボールをキープし菊地直哉へ横パス。直接右足でミドルを狙ったいくがGK正面。
27分、太田吉彰がペナルティエリア内でDFを引き付けると後ろから飛び出してきた犬塚友輔をへ合わせる。ワントラップから左足シュート!フリーだったがゴール上を越えてしまった。
28分には福西崇史がDFの間をすり抜け突破。シュートはブロックされるが起点となる。
29分、ロングボールから永井が起点となりポンテのシュート!両者シュートシーンが多くなってくる。
30分、船谷圭祐から太田吉彰へ展開、得意なドリブルで右サイドを突破するがカバーに入ったDFにセンタリングをブロックされる。
- 後半45分まで
- 33分、福西崇史を下げ大井健太郎を入れる。DFを3バックにして両サイドを高い位置にする。
34分、太田吉彰がドリブルで仕掛けペナルティエリア内で菊地直哉へパス。ひとり交わし左足でシュートを放つがGKがキャッチ。
35分、前田遼一がポストとなり船谷圭祐の動きを見るがブロックされシュートシーンとなならない。
36分、小野がDFラインの裏へ出る。GK佐藤洋平が飛び出すと頭上を越え大井健太郎のカバーも届かず逆転。【3-2】
しかし1分後、前田遼一がポストとなりDFと共につぶれ、そのこぼれ球を犬塚友輔がつめ、角度のないところから決め同点に。【3-3】
残り10分。ここで鈴木秀人を下げ、カレン ロバートを入れる。再び4バックへ戻し前線の人数を増やす。
39分、右サイドで菊地直哉が倒されFK、太田吉彰と船谷圭祐がボール横に立つ。ファーサイドへ船谷圭祐が大井健太郎の頭合わせ蹴るがゴールラインを出てしまう。中盤がない攻守の切り替えが早い展開となり運動量が増える。若返った磐田のメンバーが運動量を増やしラスト勝負に出る。
42分、上田康太→カレン ロバート→船谷圭祐と繋ぐがシュートがDFに当たってしまう。
44分、ポンテ・小野・永井と怒涛の攻めが来るが菊地直哉・大井健太郎・金珍圭・佐藤洋平が死守。
ロスタイム3分。ラストプレー、ファブリシオから菊地直哉・船谷圭祐・最後はカレン ロバートでシュートを打つが左足で放ったボールはゴール上へ。
永井と金珍圭が競り合いシュートがゴールマウスを越えたところで永井の足が攣りここでタイムアップ。延長戦に突入する。
- 延長前半
- ベンチ前、全選手スタッフが円陣を組み気持ちを入れ直す。浦和は永井に代え黒部を投入してくる。
キックオフはジュビロから、いきなりファブリシオがロングシュートを狙う。メンバーは変わっていないが戦い方を確認する。
カレン ロバートが右サイドでDFと接触。FKをファブリシオが蹴るが中の選手には合わない。
3分、浦和の右サイドからのCKを、ポンテが蹴り黒部が頭で合わせるが佐藤洋平がセーブ。
8分、カレン ロバートがボールを受けるシーンが多くなるとチェックも厳しくなってくる。後ろからのプレスに倒されファウルを受ける。
9分、ポンテが長い距離をドリブルで上がりフリーでミドルシュート!ゴール左に外れるが注意しなければいけないところ。10分にも右サイドからマイナスボールをポンテがシュート。
11分、太田吉彰がペナルティエリア内でこぼれ球から突破するがボディチャージで倒される。
12分、相馬が足を攣り倒れタンカで外に出される。すかさず酒井を入れ整える。
14分、ファブリシオがテクニックあるドリブルで押しあがり右の犬塚友輔へ。クロスボールに前田遼一とカレン ロバートが飛び込むが触れない。ロスタイム1分。
太田吉彰にボールが入ったところで前線のカレン ロバート・前田遼一が動き出す。前田遼一が坪井と競り胸でトラップして前にでる。しかしシュートが打てない。ここで延長前半終了。のこり15分、次の1点が勝負となるだろう。
- 延長後半
- 1分、犬塚友輔のセンタリングにカレン ロバートがニアで飛び込む。GK・DFと競りボールが目の前にこぼれた。体勢を崩しながら左足を振ったがシュートできず地面を叩く。
3分、前田遼一がボールをキープしたところで鈴木啓太の顔面に肘は入ってしまいファウルとなる。
3分、カレン ロバートがスピードに乗ったドリブルから太田吉彰へ展開、再びカレン ロバートがサポートし左足に持ち変えシュートを放つがDFのブロックに合う。
5分、守備面も大井健太郎が落ち着いてボールを裁きポンテを自由にやらせない。
6分には太田吉彰のクロスを大井健太郎がヘディングシュート!GKにキャッチされるが狙っている。
7分、ポンテから長谷部と渡るが佐藤洋平が飛び出しキャッチ。
8分、菊地直哉が左から前田遼一とコンビネーションで飛び出しセンタリング。前田遼一が頭で落とすが繋がらない。
9分、長谷部と小野のワンツーからシュート!しっかりコースを消し決定機は作らせない。
10分、犬塚友輔の粘りある守備でCKとなる。CKの集中力を高めボールを奪うとそこからファブリシオが速攻を仕掛ける。自らでシュートを打つが最後まで諦めないサッカーが続く。
12分には前田遼一から太田吉彰へペナルティエリア内で繋ぎにいくが通らない。
13分、ファブリシオから前田遼一へスルーパス。DFを交わしフリーで右足シュートを放つがGKに当たってしまう。
14分には船谷圭祐の左足ボレーでゴール右隅を狙うが惜しくも外れる。
15分にはカレン ロバート・太田吉彰・船谷圭祐とシュートを打つが決まらずホイッスル。今大会2度目のPK合戦まで突入する。
- PK合戦
- 先行は浦和 1人目 小野 左下 ○
後攻は磐田 1人目 前田遼一 左下 ○
2人目 山田 右下 ○
2人目 太田吉彰 左上 ○
3人目 ポンテ 左下 ○
3人目 金珍圭 左上 ○
4人目 酒井 右上 ○
4人目 上田康太 左上 ○
5人目 長谷部 左下 ○
5人目 ファブリシオ 中央 ○
6人目 都築 中央 ○
6人目 船谷圭祐 左下 ○
7人目 内館 右上 ○
7人目 カレンロバート 左上 ○
8人目 鈴木 右上 ○
8人目 菊地直哉 左下 ○
9人目 坪井 左上 ○
9人目 大井健太郎 左上 ○
10人目 細貝 中央 ○
10人目 犬塚友輔 左 ×
終了直後 ファブリシオが主審への抗議でイエローカードが出てしまう。本日2枚目となりレッドカード。悔しさが悪い形で表現されてしまう。2006年シーズンも終わった、最後の最後まで本当に暖かいご声援ありがとう御座いました。来シーズンもどうぞよろしくお願い致します。
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 アジウソン監督
- 2週間のあいだが空いて勝つための準備をしましたが、前半は上手くいってもうちょっとリズムを高めていけば点を取ることができた。後半、小野選手が入ったことで問題が生じてカウンターアタックの試合になってしまって逆転された。延長戦に入って両チーム頑張ってやったと思います。しかしPKで負けてしまって、この大会は大切に思っていた大会だった。優勝するチャンスだったが、残念ながら負けてしまった。
浦和はJリーグで優勝したチームであり、何人か選手がいなかったのですがチームとして強く、負けてしまった。我々のサポーターにお詫びを申し上げます。
Q.後半の戦い方に関しては?
A.マーキングの問題があった。小野選手が入ってパス回しがよくなり、山田選手が右から上がってきて小野選手もやりやすくなったのではないか。
大井選手に交代したのは、鈴木選手と犬塚選手のカバーリングが上手くいっていなかったので、スリーバックにした。船谷選手の交代は攻撃を厚めにするという意味で、ブッフバルト監督がどう反応するかによって、カレン選手を入れようと思ってましたが、上手く機能せず点が取れなかった。
- 浦和レッドダイヤモンズ ブッフバルト監督
- 対戦相手がリーグの後半で調子を上げてきたジュビロということで、厳しい試合になるということは分かっていました。今日の試合運びとしては、最初からしっかりと飛ばしていこう。相手にプレッシャーをかけて、サイドからの攻撃、相手の穴を突こうということで、部分的には前半のうちにできていたところもありましたが、守備のところでネネ選手の突然の欠場。昨日の夜に胃腸炎で体調を崩しまして、出場できなくなった。ヘディングの強さがいつもより劣ってしまった。通常は制空権をしっかりと握っているのですが、今日は握れなかった。
ジュビロは前半のうちに1-0でリードしたのは妥当な結果だった。頑張ってみたのだが、ジュビロの方がよかった。後半に関して、前線のリズムを作りたいということで小野を投入して、山田を右サイドに回しました。山田はご存じの通りヘディングの強い選手ですので、右サイドでの制空権を確立しようと思いましたが、残念ながら後半すぐに2点目を失ってしまった。
小野を投入したことで、リズムがでてきてスピードも上がってきた。攻撃に関してはよくなった。チャンスも多く作れましたし、0-2から3-2に逆転した。こういうことが出来たチームに対してはほめたいと思います。対戦相手がジュビロといういいチームでありながらもひっくり返すことができたことはすばらしいこと。
典型的なカップ戦の試合だったかと思います。見に来たお客さんはわくわくしたのではないでしょうか。
延長に入っても両チームの選手がすごい疲労して、これはいかに選手達が集中して試合に取り組んでいたのか、力をだしきったかということの表れです。本来であれば両チームが勝者であってもおかしくない。
最終的にはPK戦になって、我々の方がついていた。それだけのことです。思い返せば、監督就任の1年目で、PK戦で2回も止まってます。1回はナビスコカップの決勝。2回目はチャンピオンシップでした。今回はうちにツキがあっただけです。
これで準決勝進出が決定して、素直に喜び、連覇したいと思います。
サッカー選手の一番辛いのが、休暇がまた短くなってしまったのが苦しいところでしょう(笑)
- 福西 崇史選手
- 負ける要素もあったろうし、勝てる要素もあったと思います。2-0とか1-0の後の展開が今年はこういう展開ばっかりだったので、(課題克服に)まだ時間がかかっているなと思います。
今年の結果をみんなが自分なりに反省して、少しでも自覚して良くなるようにしていかなければいけないと思います。
Q:この試合が今季ラストとなったことについて
A:この試合だけの問題ではなくて、一年を通して同じような流れの試合が多かったので、そこは自分たちで反省して繰り返さないようにすることが大事だと思いますし、これでお休みに入るのでゆっくり頭を休めてから新たに考え始めてもらえると思います。
Q:リーグ戦5位という成績は?
A:良いとは言えないですね。優勝争いはしなければいけないと思いますし、内容が伴った順位でありたいし、納得がいくことはないです。スッキリした勝利は無かったように思います。
この経験は必ず来年には生きるし、生かさなければ終わってしまうと思います。
- 前田 遼一選手
- 悔しいです。
ちょっと後半、早く2点目が入り過ぎちゃったかなと思いますね。最後にチャンスがあったので、ああいうところを決めれないとダメですね。最後決めたかったです。
(PK戦での敗退は)悔しいですね、あの負け方は。
(今季は)監督交代もあって、いろいろ大きく変わった1年かなと思います。良い経験が出来たと思います。
来年は今年以上にレベルアップして今年以上のプレーをしたいなと思います。
- 太田 吉彰選手
- 内容的には良いところもあり悪いところもあった。負けてしまったので残念ですが、仕方ないです。
しっかりと切り替えて、しっかりと休んで来年に備えたいと思います。
(PKは)けっこう(人数が)続いたので、また(2巡目の)順番が回ってくるんじゃないかなと思いましたけど、そこまではいきませんでしたね。
ワンちゃん(犬塚友輔選手)がしっかりと活躍してくれて、点も取りましたしアシストもしてくれたので(PKを外してしまったことは)攻められないと思います。
もっと良い形で点がたくさんとれれば良かったですけど…
Q:最終戦となってしまいましたが?
A:もっと自分たちのサッカーをしっかりとやらないといけないと思いますし、良い試合もあれば悪い試合もあるという波が非常に多いので、そこら辺をしっかりと常に良い試合ができるようにもっともっとしっかりとやっていきたいと思います。
- 金 珍圭選手
- Q:ケガが心配されましたが?
A:自分も心配でした。でも交代できる選手がいなかったので最後までやろうと思いました。今日は正直痛いのもありましたし、疲れもありましたのであまりチームのためになっていなかったと思います
浦和というのは大変強いチームで、優勝しましたし、来年はアジアチャンピオンズリーグにも出ますし、あとは小野選手が非常に素晴らしくプロフェッショナルな選手だと思います。彼から学ぶことが多いです。
僕は今まで優勝したことが無いので、どうにか今日勝って優勝したいと思っていました。後半に1点を喰らって、2点目3点目と喰らってしまって…話せることはありません。
- 犬塚 友輔選手
- スペースを無くしてボールを動かせればもう少し楽に戦えたと思います。
PKを蹴る前はレッズのサポーターに向かって決めたら気持いいだろうなと思っていたのですが、ダフっちゃいましたね。小学生以来ぶりにPKを外したのでショックでした。
私生活にしてもサッカーの自分のプレーにしても理想を考えさせられる一年でした。
- 佐藤 洋平選手
- 1回目のPKでも動くタイミングが早いと言われていた。自分は普段から動くタイミングが早いと言われる方ではないので。。
早いという判定をとられてから、自分の中で全くタイミングがとれなくなってあれだけPKが長引いてしまった。