第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦
試合日時:2006年11月04日(土) 13時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分 延長30分 PK戦
- ヤマハスタジアム(磐田)
- 5,557人
- 20.8℃、47%
- 晴れ、無風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 杉山 隆一
- 扇谷 健司
- 伊藤 力喜雄/村上 孝治
- 西野 崇
- 花澤 秀登
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前田 遼一 | 前半9分[得点] | |
前半31分[警告] | 落合 正幸 | |
前半39分[交代] | 藏川 洋平(in) ← 石川 直樹(out) | |
ハーフタイム[交代] | ドゥンビア(in) ← 石舘 靖樹(out) | |
カレン ロバート(out) → 服部 年宏(in) | 後半7分[交代] | |
後半11分[得点] | ドゥンビア | |
福西 崇史(out) → 中山 雅史(in) | 後半19分[交代] | |
後半25分[交代] | 平山 智規(in) ← 谷澤 達也(out) | |
田中 誠(out) → 大井健太郎(in) | 後半34分[交代] | |
大井健太郎 | 延長前半9分[警告] | |
川口 能活 | 延長後半10分[警告] | |
延長後半14分[累積警告/退場] | 落合 正幸→ | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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アジウソン | 監 督 | 石崎 信弘 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2006天皇杯の初戦がやってきた。ジュビロ磐田は4回戦からの出場で相手は柏レイソル。皆さんご存知、去年までJ1にいた強豪だ!今シーズンも昇格争いを繰り広げ調子を上げている。メンバーこそ若返っているが侮れない相手。このメンバーと初めての対戦とありゲームの入り方に気を付けたい。スタジアムは3連休の中日とあり早くから席が埋まってきている。前節、Jリーグでは浦和相手に勝利した勢いが選手・チームそしてサポーターに残っている。メンバーもほぼそのまま。足を痛めた鈴木秀人のところに金珍圭が入った他は変わらない。ベンチに座る中山雅史・西紀寛らどのタイミングで登場してくるか!?が今日は楽しみ。好調な太田吉彰・犬塚友輔・菊地直哉が今日も活躍してくれるところを見てほしい。前田遼一・カレン ロバートが柏の若い守備陣にどう切り込んでいくか!?レイソルのジュニユースで育ったカレン ロバートにも大注目だ。天皇杯独特の雰囲気に負けないようしっかり自分たちのサッカーをしてほしい。リアクションサッカーと見られるアジウソン監督がどう采配するか!?トーナメント戦はとにかく90分後に1点でも多く得点を上げていた方が上に上がる。泥臭くてもよい。気持ちで勝利を掴みたい。
- 前半15分まで
- 立ち上がり1分前田遼一のポストプレーから福西崇史がファーストシュート!GKの正面となるがジュビロがリズムを作ろうとペースを掴む。
3分、再び前田遼一のポストプレーからスルーして福西崇史。若いレイソルディフェンダーから早い時間帯でゴールがほしいところ。
5分、相手のミスパスからカレン ロバートがドリブル、一人交わし太田吉彰へラストパスを出すがボールが流れてしまう。その後も犬塚友輔の個人技から右サイドをドリブル突破、センタリングが合わないがチャンスは作れている。
7分、太田吉彰が起点となり落としたボールをカレン ロバートがミドルシュート!GK正面が続く。
9分、相手のミスをカレン ロバートが拾い太田吉彰へ繋ぐ。最後は前田遼一がフリーでボールを受けしっかりゴール右隅へ決める。先制点が早い時間帯に入った。このまま追加点を狙い大量得点で終えたい試合。【1-0】
11分、完全にジュビロがボールポゼッションを上げる。キープはできるがここからどうリズムを作って攻撃を組み立てるかが今日のポイントだろう。プレスも強くなければスペースもある。簡単なミスを減らしテンポ良く攻撃を仕掛けたいところ。
15分、前田遼一が下がり起点を作る。どのポジションでもボールは繋げる、問題は決定機をどう作り生かすか!?
- 前半30分まで
- スタンドが静かになると選手たちの声が聞こえる。天皇杯らしいゆったりとした風が流れるが勝負事ということは変わらない。選手たちがどこまで意識を高め結果を出せるか!?自分との勝負となる試合。
19分、柏の鈴木達也がドリブルで中に切り込み左足シュートを放つがゴール左に外れる。
20分、柏の弱いバックパスを前田遼一が狙う。安定しない柏の守備陣の隙をしっかりついていきたい。
21分、柏が永井俊太・谷澤達也と仕掛けてくるが田中誠・金珍圭そして川口能活がしっかりセーブ。落ち着いた対応で安定している。
23分、福西崇史からファブリシオそして右の犬塚友輔に繋ぎクロスボールをカレン ロバートが落とす。菊地直哉がひとり交わし左足でシュートを放つ。ゴール上を超えてしまうが展開としては良かった。
24分、谷澤達也が左サイドで起点を作るとシュートまで持って行く。川口能活がキャッチするが打たせたくないところ。
26分、菊地直哉が鈴木達也のドリブルに最後までついて行く。
27分、太田吉彰がベンチに向かい何やら話しをしている。腰を押さえ痛い表情を見せる。
30分、柏の右からのCK。直接川口能活がキャッチし速攻へ繋げる。ファブリシオがドリブルで上がるがラストパスがずれてしまう。
- 前半45分まで
- 32分、左サイドで太田吉彰がファールを受ける。FKのキッカーは上田康太、田中誠の頭に合い折り返したところにカレン ロバート・前田遼一が詰めるがGKにキャッチされてしまう。
34分、柏が大きなクロスボールに落合正幸が飛び出す。川口能活がキャッチし犬塚友輔へ展開。
35分、福西崇史のドリブルからカレン ロバートへオフサイドぎりぎりのパス。中へ切り返しシュートを打ちに行くがコントロールミス。
37分、柏ベンチが動く左サイドバックの石川直樹が足を痛めた模様。藏川洋平が準備する。
38分、柏が前がかりになり勝負してくる。田中誠・金珍圭が身体を張り決定機は作らせないが金珍圭が腕を強打し一度倒れこんでしまう。外で治療をしピッチへ戻る。
41分、犬塚友輔が右サイドから緩急を使ったドリブルで突破する。ラストパスを前田遼一に送るがGKに防がれてしまう。
42分、福西崇史のテクニックから上田康太へスルーパス。ペナルティエリア内で倒されるがノーファール。
43分、上田康太が再び倒されFKを得る。ゴールまで30mほど、これをファブリシオが蹴り外にいた上田康太へ繋ぐ。そこからセンタリングをファーサイドへ上げ前田遼一が頭でシュートを狙う。
44分、右に出た佐藤由紀彦のセンタリングに鈴木達也がジャンピングボレーでシュートを放つ。強烈な弾道だったが川口能活がスーパーセーブ。これは決定的なシーンだった。気を緩めてはいけない。そしてここで前半終了。まだまだ油断できない得点差だ。
- 後半15分まで
- 後半スタートから柏がメンバーを代えてきた。石舘靖樹に代えドゥンビアが入る。
1分、菊地直哉が縦に飛び出しペナルティエリア内に侵入、折り返すが中には合わない。ドゥンビアがまず挨拶代わりのミドルシュートを放ってくる。ゴール上を超えるが気を付けたい選手。
2分、前半同様中盤でしっかりボールを回し展開、ラストパスが決まればチャンスを作れそうだがそこまでは作れていない。
4分、ドゥンビアが個人技からリズムを変えてくる。柏の攻撃陣が動き出したところでアジウソン監督が動き出す。服部年宏が準備し交代はカレン ロバート。ドゥンビアの身体能力が目立ってきている。ここで服部年宏を左サイドバックにし、上田康太を上げる。
8分、速攻から福西崇史・太田吉彰・前田遼一が絡むがシュートが打てない。
9分、佐藤由紀彦の突破からCKとなる。
10分、柏のリズムある攻撃が続く。アジウソン監督も前に出て必死に指示を出す。ここが勝負の分かれ目となるかもしれない。
11分、磐田のミスからドゥンビアにやられてしまう。【1-1】
13分、磐田の攻撃が動き出す。右から太田吉彰・犬塚友輔、更には上田康太が絡み中の福西崇史へ合わせる。
- 後半30分まで
- 16分、福西崇史が右サイドを突破し中の前田遼一合わせて行くがDFに当たってしまう。
18分、右サイドからのFKを佐藤由紀彦が蹴っていく中で混戦となりGK川口能活もファンブルしてしまう。柏のドゥンビアが入ってから流れが変わる。そしてここでアジウソン監督が中山雅史を投入する。代わるのは福西崇史。中山雅史が前線に入り起点を作っていく。
19分、ファブリシオのパスを受けタイミング良くラストパス。
20分にはロングパスをDFの裏で受けワントラップからゴールへ向うが追いつかない。
22分、左サイドからクロスボールがファーサイドの中山雅史に繋がる。中に入ってきた服部年宏に一度当て中山雅史が再びシュート!
24分、左の上田康太からのアーリークロスで中山雅史がDFとGKの間に飛び込む。GKがファンブルしたところを狙うがファールとなる。中山雅史の頑張りで再び磐田へ流れがやってくる。
25分、柏ベンチが二人目を投入。谷澤達也に代え平山智規が入る。
26分、ドゥンビアに対し金珍圭が厳しく当たりにいく。
28分、前線からプレスをかけていく。前田遼一・中山雅史・太田吉彰と走りボールを奪う。
29分、服部年宏のパスカットから上田康太→中山雅史と繋ぎ最後は前田遼一のミドルシュート!これはGKに防がれるがシュートをもっと増やしていきたいところ。
- 後半45分まで
- 31分、柏の左サイドからドゥンビアが粘りセンタリングを上げていく。中で2人が飛び込みシュート打たれるがGK川口能活がキャッチ。ピンチの後はチャンスがやってくる。
33分、太田吉彰の速攻から前田遼一に当て中山雅史へ流す。左足でのシュートを放ちGKが弾いたところに前田遼一が飛び込むが柏の必死な守備にネットを揺らすことが出来ない。
35分、柏の選手が倒れこんでいる間に田中誠も足を押さえピッチの外に出る。スパイクを脱ぎ大井健太郎と交代。田中誠の足の具合も心配だ。
36分、ゲーム展開が激しく動いてくる。両者プレスが激しくなりチャンスが連続する。
37分、柏のドゥンビアが起点となり最後はシュートがゴールバー直撃。そこからの速攻で中山雅史がペナルティエリア内で勝負しこぼれたボールに太田吉彰が左足シュートというシーンを作るがブロックされてしまう。
39分、太田吉彰と犬塚友輔のコンビネーションで右サイドを突破、ラストパスを中山雅史が受け右足で中に合わせるがシュートとはならない。
41分、中山雅史が頭で繋ぎ前田遼一が勝負する。シュートを放つがブロックされボールがこぼれる。そこに服部年宏が右足で詰めるがミートしない。
43分、ドゥンビアが右サイドから個人技を披露。最後は右サイドから強烈なミドルを打たれゴール左スレスレを外れていく。危ない場面に川口能活が怒鳴る。
44分、犬塚友輔が縦に勝負、一人は交わすがカバーリングにカットされる。
ロスタイム4分と表示。柏の攻撃陣が縦縦と攻め思い切ったシュートを放ってくる。柏のCK、そしてドゥンビアの個人技からシュート。
3分が経過したところで上田康太のクロスを上がって来た菊地直哉に合わせる。しかしシュートが打てず延長戦へ突入してしまう。
- 延長前半
- 延長戦は15分ハーフの戦い。両チームベンチ前で円陣を組みピッチへ別れる。
24秒、大井健太郎のミスパスからドゥンビアに渡してしまう。金珍圭がカバーするが危ないシーンだった。Vゴールではないため落ち着いて勝負してほしいが次の1点が大きいことは全員が分かっている。
2分、中山雅史のポストプレーから前田遼一に前を向かせる。
3分、大井健太郎とドゥンビアが競り合う。
4分、太田吉彰がロングパスをDFラインの裏で受けGKの飛び出したところを見てループ気味な弾道のシュートを放つ。ゴールバーに当たり、中山雅史が詰めるがミートしない。
5分、右サイドから菊地直哉のセンタリングはGKがキャッチ。中で中山雅史が準備する。
6分、中盤がなくなってきたゲーム展開で攻守の切り替えが早くなる。犬塚友輔がDFラインでカットするとそのまま太田吉彰の速攻へ繋がる。ドリブルでつっかけ中山雅史へパス。右45度からシュートではなく中の前田遼一へ合わせてきた。GKと競り合いとなるが前田遼一の足に当たりゴールラインを割ってしまう。
9分、犬塚友輔からのクロスボールに中山雅史が入るがGKにキャッチ、そこから速攻を仕掛けられる。ドゥンビアに大井健太郎が後ろから行きイエローカードが出てしまう。
10分、柏の右からの展開で中央へパスが出たところでダイレクトシュートが飛び出す。佐藤由紀彦の放ったシュートはゴール右ポスト外。危険なシーンに会場がどよめく。
11分、前田遼一が右コーナーまで走りサポートに入った太田吉彰へ出す。中央にいた中山雅史に合わせるがDFに当たってしまう。ここで得たCKを太田吉彰が蹴りニアサイドで大井健太郎がヘディンユシュート!
13分、犬塚友輔のクロスボールに中山雅史の頭が競り勝ちシュートとなるがGKに防がれる。
13分、柏のクロスボールに犬塚友輔と飛び出してきたGK川口能活が交錯。こぼれたボールをシュートされるが大井健太郎がスライディングでカバー。決定的なピンチを救った。
15分、太田吉彰が右からクロスを上げファーサイドで中山雅史が打点の高いヘディングシュート!これがGKに当たり弾かれる。
ここで延長前半が終了。残り15分の戦い。
- 延長後半
- 延長後半を前に再び円陣を組む。
1分、中山雅史のポストプレーから太田吉彰が前に勝負、右の犬塚友輔へ出しセンタリングに中山雅史のダイビングヘッドが飛び出すが相手の必死なブロックでゴールネットを揺らすことができない。
3分、柏の左サイド平山智規からドゥンビアの頭。
4分にも佐藤由紀彦のミドルシュートで柏にチャンスを作られる。金珍圭・大井健太郎がゴール前を死守するが危ない場面も作られている。
5分、ファブリシオの速攻から中山雅史がゴール正面30mのところでファールを受ける。距離があるFKのため金珍圭が直接狙っていくがゴール右に外れてしまった。
7分、中盤で菊地直哉が粘り右の犬塚友輔へ繋ぐ。クロスボールを上げるが中の味方の頭の上を超えてしまう。
8分、ロングキックからドゥンビアの個人技でチャンスを作る。
9分、柏のペナルティエリア内からのシュートがゴール左スレスレを外れる。
11分、クロスボールに前田遼一・服部年宏と飛び込むがハンドを取られてしまう。
残り5分、焦りが見えてくる。GK川口能活からのスローがズレてしまい繋がらない。
13分、右から犬塚友輔が突破一人交わしペナルティエリア内のファブリシオへ繋ぐがシュートが打てずCK。太田吉彰が蹴り前田遼一が頭に当てるがゴール上を超える。
15分、菊地直哉が粘り身体を張り上田康太へ繋げた。上田康太から攻撃しようとしたところで笛が鳴り相手にイエローカードが出る。流してほしかった展開に服部年宏・中山雅史らが抗議。このFKも生かせずタイムアップ。PK合戦となる。
- PK戦
- 一人目 柏 永井俊太○ 磐田 中山雅史○
二人目 柏 鈴木達也○ 磐田 ファブリシオ×
三人目 柏 佐藤由紀彦○ 磐田 前田遼一○
四人目 柏 藏川洋平× 磐田 太田吉彰○
五人目 柏 平山智規○ 磐田 金珍圭○
六人目 柏 ドゥンビア○ 磐田 上田康太○
七人目 柏 小林亮○ 磐田 服部年宏○
八人目 柏 小林祐三× 磐田 菊地直哉×
九人目 柏 加藤慎也○ 磐田 川口能活○
(柏レイソルに退場者と怪我人が出たため九人に合わせて行っています。)
十人目 柏 永井俊太○ 磐田 中山雅史○
十一人目 柏 鈴木達也× 磐田 ファブリシオ○
試合終了、最後まで緊迫した試合がPK十一人目で決まり何とか次にコマを進めることができた。
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 アジウソン監督
- 目標を達成できて、次のラウンドに移ることができた。もちろんいい内容の試合ではなかったが、でも勝つことが大事だったと思う。
Q. 前半15分過ぎから急に流れが止まった理由は?
A. マーキングがうまくできていなかった。それからポジショニングのミス。その辺りは修正しようとしたが、走らなかった部分があって、その分マークが甘くなった。相手チームがそれをうまく利用したということではないか。
Q. 「走らない」というのは、スタミナの問題か?それとも「走れなかった」のか?
A. そこらへんは選手に聞いてみないといけない。見た感じでは、ポジショニングのミスがあって、それを修正しようとした。選手によっては、試合によって調子に波があるというのは考えられる。試合によってモチベーションが違うということも考えられる。ともかく、今日の試合にはがっかりしている。そういう意味では、今後非常に多くのものを上達させなければならない。
Q. リーグ戦は優勝の可能性がないが、まだタイトルの可能性のある天皇杯であっても、選手のモチベーションは上がらないのか?
A. 選手は、ジュビロにいるというだけで、プロフェッショナルな選手であるというだけで、本当はモチベーションをあげる理由が十分にあるべき。今週、ずっと練習で、ミスするな、真剣にやれ、マークにつけ、と言ってきた。我々としては、ベスト(メンバー)を選んで、次に進みたい。
- 柏レイソル 石崎 信弘監督
- なかなかJ1のチームとやることは天皇杯以外ではないので、リーグ戦もあるが、若手のメンバーで戦っていこうと今日の試合に入った。立ち上がり、あまり試合に出ていない選手ばかりでどうしても少し緊張があったと思うが、立ち上がりのそういうスキを突かれて失点してしまった。ただ試合が落ち着いたときには、うまく機能できたと思う。PKという形で、次には進めないが、選手たちは本当によくがんばってくれた。この気持ちを、次のリーグ戦残り5試合につなげていけるようにしたい。
Q. 後半開始時、ポジションの入れ替えをしたが、その狙いと効果は?
A. 最初のメンバーチェンジは、石川の怪我で代えざるを得ず、藏川を右に持っていって、小林を左へ。どうしても左サイドが機能していなくて、谷澤を真ん中トップ下から左サイドへ、スピードのあるドゥンビア、そして(佐藤)由紀彦をトップ下へ。左サイドはそれほど機能しなかったが、右サイドで、蔵川と鈴木達也のところでうまく相手のDFラインを崩せた。そこでサイドチェンジしたときに、中のところで工夫があれば、点が取れたと思う。そういうところが課題。
- 川口 能活選手
- 悪い習慣になりつつあるのですが、いいゲームをした後の次のゲームがあまりいいゲームが出来ていない。今日は引き分けてPKで勝つことが出来ましたが、常に同じモチベーションで臨んで早い時間帯で主導権を握ることが出来る展開にしていきたい。そのような力はあると思うので、これからのチームの課題ですね。
延長戦に入った辺りからPK戦は覚悟していましたし、自分の中でもう少し早く決着をつけたかった。2本目はさわっていてあれを止めていれば少ない本数でゲームが決まっていたかも知れない。自分としてもPKで勝つことは出来ましたが、もう少し早く決着をつけたかったなと思います。(キッカーは)公式戦では初めてですが、練習で何回か蹴っていましたので決まってよかったです。他の選手達もしっかりと決めてくれたのでよかったです。PK戦は1本か2本止めればものに出来ると思っています。
- 金 珍圭選手
- 自分は外国人で日本に来てますからチームのために最善を尽くしていくことが大事だと思っています。
- 前田 遼一選手
- 流れもよかったし、そのままいけると思ったのですがそんなに甘くなかったです。(相手に対して)油断はなかったのですが、もう少ししっかりとボールを回したかったと思います。もう少しチャンスを決めれるようにしたいです。(PKは)緊張感があってよかったです。
- 太田 吉彰選手
- なかなかうまくできなかったのでこのような結果になってしまったと思います。早い段階でもう1点、2点取れればこのようなこともなかったと思うのですが、点が入って安心してしまったのか、相手のペースになってしまいました。
(PKは)大丈夫でした。緊張しなかったです。
上にいくことが一番大事なので、一戦一戦しっかりと戦って、どんな戦い方でも上にいきたいと思います。
- 中山 雅史選手
- 1点取った後(が課題)ですね。ただ、1点取るまでに何本かチャンスがあって、そこを決められなかったのでイヤだなと思ってはいたんですが、1点とれたので良い感じだったんですが、やはりその後ですね。ちょっとズルズルズルズルなってしまったので、そこが修正できればと思います。
(入った時の指示は)2トップに戻して、サイドに追うというようりも中で待っているという形ですね。ただその分相手のボランチを僕と前田のどっちかでおさえろという形で入りました。入ってからはいろんなチャンスをもらったのですが、そこを決めきれなかったのもここまで試合を長引かせる原因を作ってしまったかなというのはあります。自分自身、良い位置に入れたなとは思うのですが、そこの決定力という部分ですよね。
やはり、1つ2つ3つと行かないと、相手も諦めてくれないというか気持ちが萎えないですよね。だから相手に追いつかれて、俄然相手も元気になってしまいましたし、どっちつかずという内容になっていってしまったので、そうならないようにもっとしっかりとした戦い方が必要かなと思います。
自分が入った時はそんなに相手が引いているとは思わなかったので、それよりも動きが止まっているという部分で、相手に追いつかれたところで相手の押せ押せに踊らされているというか、心理的にまだ同点なのだから、それからどれだけ落ち着いてやれるかなんですけどね。そこの慌てふためいているところを相手に衝かれている部分があったと思いますから、そういうところをもっと余裕を持っていければいいのですが、余裕を持ちすぎても良くないと思いますし、次の試合というものが得られたので、その部分では良かったと思います。
- 田中 誠選手
- 後半まったりしてしまったというか、向こうも来たという部分もあるんですけど、僕たちがこぼれ球を拾えなくて、運動量的にも落ちてしまってズルズルやられてしまった。後半立ち上がりのリズムが悪くてそのままズルズルいって失点してしまったかなと思います。後半の入り方がちょっと悪かったですね。けっこうサイドやられて、バイタルエリアからフリーで2列目からどんどん入ってくる選手が多くてついていけない場面があったので、その辺は集中力を欠いてしまったかなという感じはあります。
決めるところを決められれば良い戦い方ができたと思うのですが、1点入れてちょっと余裕があったのですが、そこでたたみかけるもう1点、追加点というのが前半中とれるチャンスがあったので、そこで相手のリズムに合わせてしまったのもあるし、そこは僕たちの悪いところだと思います。そこが、強い相手だと向かってくるところがあるのですが、ああいう試合になってくると、合わせて余裕をかましすぎて逆に拾われてリズムが悪くなってしまうという部分があるので、そこは反省をしないといけないと思います。
- カレン ロバート選手
- 立ち上がりは良かったのですが、(先取点が)入ってからどういうサッカーをすればいいのか悩んでしまったのかな、というのが個人的にはあったので、もっとシンプルにシュートとか打てば良かった。J2チームが相手だったので何でも出来るという感覚でいってしまったのでミスにつながったと反省です。「もしかしたらいけるのかも」と(難しいプレーを)チャレンジしてしまったので失敗してしまいました。