ワールドチャレンジマッチ セビリアFC JAPAN TOUR 2006
試合日時:2006年08月06日(日) 18時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 静岡スタジアム エコパ
- 4084人
- 26.1℃/87%
- 晴/弱風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 臼井 郁夫
- 岡田 正義
- 名木 利幸/石沢 知
- 扇谷 健司
- 皆川 広紀
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半2分[得点] | マククラ | |
前半13分[警告] | アドリアーノ・コレイア | |
前田 遼一 | 前半15分[得点] | |
前半24分[得点] | アドリアーノ・コレイア | |
金 珍圭 | 後半7分[警告] | |
後半8分[得点] | マククラ | |
服部 年宏 | 後半12分[得点] | |
茶野 隆行(out) → 大井 健太郎(in) | 後半13分[交代] | |
服部 年宏(out) → 藤井 貴(in) | 後半13分[交代] | |
後半13分[交代] | アントニオ・プエルタ(in) ← チェバントン(out) | |
後半13分[交代] | ケパ(in) ← マククラ(out) | |
後半13分[交代] | ペップ・ルイス・マルティ(in) ← ダニエル・アルヴェス(out) | |
前田 遼一(out) → 中山 雅史(in) | 後半20分[交代] | |
成岡 翔(out) → 船谷 圭祐(in) | 後半20分[交代] | |
金 珍圭 (out) → 犬塚 友輔(in) | 後半22分[交代] | |
福西 崇史(out) → 名波 浩(in) | 後半25分[交代] | |
後半30分[交代] | アルファロ(in) ← フェルナンド・サレス(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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アジウソン | 監 督 | ファン・デ・ラ・クルス・ラモス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 今年も夏の豪華プレシーズンマッチの時期がやってきた。スペインの強豪セビリアFCを静岡スタジアムエコパにて迎え撃つ。18時キックオフのスタジアムにはまだ夕日が差込み暑さも残っている。セビリアFCの選手たちが到着すると早速ピッチへ登場し記念撮影をカメラやビデオを撮っている。タイトルのかかっていない試合ということでリフレッシュモードな雰囲気を醸し出している。しかし、試合が始まれば本気モードになるのが一流選手の証。先日行われた、新潟との試合では6-0と完勝をしている。テクニックとスピードのある攻撃、セットプレーも含め得点を取る場所を知っている彼らのプレーが楽しみだ。そんなサッカーを見るために集まったサポーターがゆっくりと自分たちのリズムで楽しんでいる。例年の豪華欧州チームとの対戦で慣れてしまったのか?今年のお客さまの入りが悪い。メインスタンドと応援席以外がほぼ空席。少しどんよりした空気だが、サッカーの質が一流なのは確か。ジュビロの選手たちもそれを十分分かっている。注目はGK松井謙弥とMF上田康太、ベンチの大井健太郎・犬塚友輔・藤井貴など若い選手がどこまでポテンシャルの高さを見せられるか!?がみどころだろう。世界レベルのサッカーにアジウソンサッカーがどこまで形を作れるか!?いつもと違う、サッカーの世界を存分に楽しみんでみましょう!
- 前半15分まで
- セビリアボールでキックオフ。ジュビロはJリーグ用とは違い胸に「YAMAHA」の文字を入れて登場。セビリアFCは蛍光色のオレンジのユニフォームで現れた。
2分、いきなりセビリアFCがチャンスを掴む。DFラインの間へスルーパスを出される。6→11→9でキレイに崩され失点。立ち上がり、ゲームが落ち着く前に得点を奪われてしまう。【0-1】
7分、鈴木秀人がカットし福西崇史が拾う。速攻で鈴木秀人から太田吉彰へパスを出すがスピードがないとすぐにカットされてしまう。難しいことはしていないがひとつひとつのプレーが正確で速いセビリアFCのサッカーがとても参考になる。ジュビロは新システムのバランスを整える。福西崇史が飛び出し、上田康太が走る。太田吉彰・成岡翔がスペースへ動き前田遼一がゴール前で勝負する。チャレンジの続く時間。
12分、ファブリシオから前田遼一・福西崇史の動きを見てスルーパス。しかし合わない。
13分、金珍圭と鈴木秀人のディフェンスラインが落ち着いてくる。
15分、中盤でパスを回しながら右サイドを突破していく。太田吉彰が縦に走り、センタリング。中にいた前田遼一がDFの上から競り勝ち叩きつける。GKの手前でバウンドする技ありのヘディングシュートが決まり同点!【1-1】
- 前半30分まで
- 18分、今度は太田吉彰が左サイドを突破、中へ切り返し上田康太がひとり交わして左足シュートを放つ。ゴール上を超えてしまうが惜しいシーン。
20分、9番の192cm長身を生かしたポストプレーからのドリブルが光る。ワンチャンスで必ずシュートまで行く形がさすがだ。しかし相手セビリアも太田吉彰など動きのある選手への対応に困っている。初めて対戦する相手への素早い対応能力がこの試合のポイントになりそうだ。24分、ミドルレンジでセビリアにボールを持たれるとすかさずファブリシオ・福西崇史・金珍圭がプレスをかける。しかしその裏を狙うスルーパス。
25分、8番が左サイドから茶野隆行を交わし中に入ってくる。逆ポストへ鋭いシュートを放つとGK松井謙弥がDFとかぶったのか反応が遅れる。2失点目。もったいない失点だった。【1-2】
26分、左サイドを太田吉彰が駆け上がる。CKを奪い、上田康太が蹴る。ファーポストで前田遼一の頭に合わせるがシュートを打ち切れない。
27分、9番のポストプレーからDFラインが前に引き出される。その裏を狙うセビリアの攻撃に何度か狙われる。
29分、DFラインでボールを回しながらパスコースを探していくがセビリアの前からのプレスに突破口を開けない。
- 前半45分まで
- 31分、上田康太がゴール前で倒されるとFKを得る。金珍圭が弾丸シュートを狙っていくがゴール上を大きく超えてしまう。
33分には左サイドで上田康太が身体を張ったディフェンス。相手と接触すると小競り合いを起こす。徐々に熱くなってくるピッチ。
35分、ファブリシオがクロスボールに対してオフサイドトラップをかける。しかし、上手くすり抜けられシュートを打たれてしまう。ゴールバー直撃で失点にはならなかったが気を付けなければならない場面。
38分、服部年宏・茶野隆行が高い位置を保ちワイドに開くがサイドチェンジの精度が悪い。中盤でゆっくりパスを回しながら両チームが出方を見ている。両チームDFラインから中盤まではパスが回るがラストの動き出しにセビリアと差があるように見える。前半最後まで太田吉彰・成岡翔が前田遼一の周りを走りボールを受けようとするが通らない。44分、速攻からファブリシオがドリブル。太田吉彰がゴールへ向い走り出すがラストパスをカットされてしまう。1-2で前半終了。セビリアのキーマンは9・11・8といったところ。後半もまだ得点シーンが見られそうだ。
- 後半15分まで
- 両チーム交代なしで後半スタート。
2分、上田康太→成岡翔→前田遼一とダイレクトでパスを繋ぐがラストパスを少しずれてしまう。繋がれば決定機だったがこうしたミスを減らしたい。
3分、左サイドで服部年宏からセンタリング、DFの足に当たった後福西崇史の前にこぼれる。左足ボレーとなるがゴール右に外れてしまう。決定的な場面だっただけに決めておきたかったシーン。
5分、右サイドを太田吉彰が長い距離を走りCKのチャンスを作る。セットプレーでは少し高さで負けるが少しずつチャンスを掴んでくる。
6分にも右から太田吉彰の切り替えしに前田遼一の頭。
7分、太田吉彰のCKをニアで福西崇史の頭を超え、鈴木秀人のヘディングシュート!リズムがジュビロに傾いてくる。
8分、セビリアの左サイドからのセンタリングを金珍圭と9番の192cmマククラが競る。その背後からGK松井謙弥が飛び出しパンチングしにいくが先に触られ失点。【1-3】
10分にも左から崩され最後はクロスボールに7番がシュート。体勢を崩しながらだったためゴールマウスを外すが決定的だった。両ベンチで控え選手が準備をする。
12分、前田遼一が上手くDFラインの裏へ出る。GKと1対1になったが防がれこぼれ球を粘る。太田吉彰が拾いセンタリングに服部年宏が右足で合わせゴール。1点を返した。【2-3】
13分、服部年宏と茶野隆行がアウトし藤井貴と大井健太郎が入る。4バックから3バックに変更するようだ。藤井貴はFWに入り2トップに切り替える。
- 後半30分まで
- 16分、ベンチで船谷圭祐と中山雅史が準備する。今日の交代は6人まで、早い段階でアジウソン監督が仕掛けてくる。
17分にも右の太田吉彰からセンタリングで藤井貴が反応。
18分には左の上田康太からセンタリングで成岡翔と動きが出てくる。まだまだ勝負は分からない。
20分、前田遼一に代わり中山雅史を投入。成岡翔に代わり船谷圭祐を入れる。続いて、ベンチでは犬塚友輔がユニフォームになる。代わるのは金珍圭。続々と若手が投入される。若い選手たちでどこまでゲームを作れるか!?新たな見所も出てきた。前線の中山雅史と最終ラインの鈴木秀人が落ち着かせ勢いをつけたい。何とかこのメンバーでゴールという結果がほしいところ。3-5-2気味のシステムになり右の太田吉彰、左の上田康太からのチャンスを活かしたい。
26分、ボランチの福西崇史に代わり名波浩が入る。これで今日の交代は終了。6名全てを代えた。セビリアもゴール前での仕事に集中する。キャプテンマークは福西崇史から大井健太郎へ渡されている。
残り15分最後まで勝負にこだわりたい試合となってきた。
- 後半45分まで
- 31分、数的不利な状況で大井健太郎が最後まで粘って足を出す。CKになるが名波浩のクリアーでチャンスを作らせない。
33分、左の上田康太からのクロスボールを中山雅史が強引な体勢からヘディングシュート!GKが弾いたところに藤井貴が詰めるが触れない。同点ゴールが決まらない。
33分、右から太田吉彰がCKを蹴る。こぼれ球を犬塚友輔・鈴木秀人と粘り、藤井貴が拾い再び右の太田吉彰へ出す。クロスボールがDFに当たり再びCK。ジュビロのリズムでゲームが進む。名波浩がボールを配給し左右へボールを散らす。
37分、23番のケパへフリーでボールを渡してしまうとGKの位置を見てループシュートを放つ。ゴール上を超えるが技ありなプレーだった。
38分、右サイドの犬塚友輔が太田吉彰とワンツーで突破を仕掛ける。スライディングにカットされるがアグレッシブに動いていく。
39分、鈴木秀人が前に出てパスカットするとそのまま上がりミドルシュート!最後まで積極的なプレーでゴールを狙う。
40分、太田吉彰がスピードに乗ったドリブルで勝負。ファールで止められるがセビリアは最後まで太田吉彰を掴まえきれていない。
44分、セビリアの速攻から後手後手となるジュビロDFだが最後まで大井健太郎・鈴木秀人・犬塚友輔が着いて行く。
ロスタイム3分。再び速攻から攻め込まれるがファブリシオがカバーする。蒸し暑い日本の夏、体力を消耗しながらアジウソン監督が前線で指示を出す。ラスト、左に出た太田吉彰からのセンタリングに中山雅史が飛び込み、こぼれを藤井貴がフェイントからシュートを放つ。しかし決まらず試合終了。若きジュビロ戦士には貴重な経験となった。
選手、監督コメント
- アジウソン 監督 [ジュビロ磐田]
- いい試合ができたと思いますが、残念ながら負けてしまいました。後半はとてもよくて、ビルドアップが早くできたことといい繋ぎができるようになったのですが、不注意で失点してしまったことで負けてしまいました。
- ファン・デ・ラ・クルス・ラモス監督 [セビリアFC]
- 親善試合ということで両チームともいいプレーがあったと思います。ただこの暑さと湿気で、私たちのチームの動きとしては、いつもに比べ重い感じもありました。でもいい試合ができたと思います。
-今日は(新潟戦とは)メンバーをだいぶ代えてきましたが、どんなテーマをもって試合に入りましたか?
私たちはまだリーグ開幕前の前哨戦ということで、先日の試合とは全く違うメンバーでスタートしました。こうやって少しずつ準備を整えていって欲しいという気持ちでやっています。
-新潟戦と今日の試合と、どちがらベストメンバーにより近いのか?
私たちのチームは、非常に幅広い22・3人の選手を揃えています。みんなの実力は拮抗しておりますので、現在の所まだ確定したスターティングメンバーというのはできていません。誰もがメンバーに入ってもおかしくはない、そういうチームだと思っています。
-マククラ選手について
彼はいつも非常に良いプレーをしてくれますけれど、いつでもFWの選手が点を入れるチャンスがより多いと思います。もちろん今日彼が2点入れてくれたことには大変満足しています。
-ジュビロの選手の中で印象に残ったのは?
技術的にも大変良いチームだと思います。ただ、個人的に特に誰に注意を引かれたというのは、チームのことをよく知らないということもありますし、申し上げることができません。
- 上田 康太選手
- いいアピールが出来たかわかりませんが、次またチャンスをもらえればがんばりたいです。
(ポジションについては)試合開始すぐは、高すぎると言われてたのでもう少しファブリの手伝いをしようと思いました。もっとボールを受けたかったのですが、相手がいい試合をしていたので大変でした。
(セリビアは)一人一人の技術が高かったです。ワンタッチなどボールの回すスピードが速いので、自分たちもできたらいいと思います。
(後半は)途中からサイドになったので、クロスをどんどん上げていこうと思いました。まだ、自分の思ったプレーはあまり出来ていませんが、結果を出さないといけないので結果を出したいです。
(チームの課題は)相手のやり方もあると思いますが、自分たちがどうやって組み立てていくかを考えていけたらいいと思います。
(これからは)全体的にもっとボールに絡んでいけたらいいと思います。世界のプレーが見れて、プレーのスピードや判断を速くしたり、一対一の強さなど自分の課題が見つかりました。
- 中山 雅史選手
- いいところもあれば、問題点も多いですからなんとも言えませんが。。
前線でうまくキープできればチャンスも広がるんですけどね。
(試合中は)とにかく真ん中で構えてという意識でいました。点の取られ方があっけなかったので、雰囲気に流されず、どんな試合でもちゃんとした気持ちでやらないといけないですね。
- 犬塚 友輔選手
- 守備のポジショニングと攻撃のビルドアップを正確にやっていけたらいいと思います。
- 前田 遼一選手
- 今与えられた役割をしっかりとやりたいです。
前半と後半のフォーメーションの違いは感じませんでした。
- 太田 吉彰選手
- 非常にいい経験になりました。流れの中でしっかりと点は取れましたけど、簡単に失点している場面やミスも多くあったので、しっかりと修正していきたいと思います。
次(鹿島アントラーズ戦)はしっかりと勝って、上位に食い込めるようにがんばっていきたいと思います。今日は思ったよりやれていたので、いい経験になりましたし、今後に生かしていきたいです。(相手は)中盤で落ち着いたところと、一瞬スピードがあったので見習いたいと思います。
- 茶野 隆行選手
- 立ち上がりから集中力がなかったですね。修正点や課題が出た試合だと思うので、鹿島戦までには気持ち切り替えてやっていくだけです。(セビリアFCは)個人個人は上手いし、パス回しはさすがで、間合いも上手かったので、勉強になる部分もありました。これからどんどん課題を見つけながら、一つ一つ上を目指してやるしかないですね。
なるべく高い位置で相手との駆け引きをやっていければいいのですが、前で主導権を得れば後ろは守りやすいと思うのでなるべく高い位置でとって、うまくサイドチェンジできれば効果的だと思います。内容よりも今は結果だと思うので、そこにこだわって精一杯のパフォーマンスをしてがんばりたいと思います。
- 服部 年宏選手
- 前にヨシが入ってきた時は上がりやすかった。連動性がまだ出てないから上がりきれない所はあると思います。
(後半は)スペースも空いてきたし、その分走れていたと思う。
(ゴールは)一年に一発なので、今年はここでだしてしまいました(笑)
(セビリアFCは)中盤でボールを回し始めると上手くて、なかなかとれなかった。意外と中へ中へで、やっぱり強かった。
(次は)慌てて攻めず、いい隙を見つけて攻めていく形が増えればいいと思います。