決勝トーナメント 準々決勝 第2戦
試合日時:2006年06月08日(木) 19時05分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- ヤマハスタジアム(磐田)
- 4,452人
- 20.5℃/80%
- 曇一時雨/無風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 松浦 敏夫
- 柏原 丈二
- 中井 恒/伊藤 力喜雄
- 野田 祐樹
- 花澤 秀登
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半19分[得点] | マルケス | |
茶野 隆行 | 前半33分[退場] | |
服部 年宏 | 前半37分[警告] | |
後半17分[警告] | 清水 範久 | |
成岡 翔(out) → 名波 浩(in) | 後半18分[交代] | |
太田 吉彰(out) → カレン ロバート(in) | 後半18分[交代] | |
西 紀寛 | 後半19分[警告] | |
後半25分[警告] | 平野 孝 | |
後半27分[交代] | 久保 竜彦(in) ← 清水 範久(out) | |
鈴木 秀人(out) → 船谷 圭祐(in) | 後半32分[交代] | |
後半38分[警告] | 河合 竜二 | |
後半40分[交代] | 上野 良治(in) ← 河合 竜二(out) | |
後半43分[得点] | 久保 竜彦 | |
後半44分[交代] | 狩野 健太(in) ← マルケス(out) | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
山本 昌邦 | 監 督 | 岡田 武史 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 平日の夜ということでスタジアムに早くから足を運ぶ姿は少ない。少しずつ染まるサックスブルーのサポーターたちが期待することはただ一つ。勝利という結果。今日の試合、1-0で勝てばトータル勝ち点で勝利。2-1だと延長など様々な展開が考えられる。アウェイで1ゴールをあげていることを強みとし、しっかり守備からそしてゴールを奪いたい。
曇り空から時より雨が落ちてくる。ピッチコンディションは良好だが、ボールの走りは早そうだ。前節では攻守の切り替えが早く、ゴール前での争いが多くなった相手。横浜F・マリノスと再び90分を戦う。1戦目では警戒していたセットプレーでやられた。今週も高さ対策はしてきたが、やはりそこがポイントになるだろう。両チームメンバー変更はほとんど無いが、ベンチに注目してほしい。中山雅史が帰ってきてくれた。この人がいると試合に入るまでの緊迫感が違う。
試合への入り方が大事なこの試合、選手達がスタジアムに到着するとサポーター席からは「絶対に勝とう」という横断幕が!この試合で一度、W杯休暇に入る。気持ちよくリフレッシュできるようにこの試合、勝負にこだわりたい。注目は前田遼一と成岡翔。この2人が活躍してくれなければ結果は出ない。そして昨日誕生日を迎えたカレン ロバートも楽しみだ。太田吉彰と西紀寛の両ウイングが走り、ファブリシオと菊地直哉が中盤を支配する。鈴木秀人と服部年宏が安定させ、茶野隆行と大井健太郎が相手の攻撃を跳ね返す。GK松井謙弥が全て止め、無失点で勝利!準決勝進出へ向け最後の90分が今始まる。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。
立ち上がりから横浜が激しく追ってくる。プレスを避けるためバックパスが多くなり、大井健太郎が大きく蹴る。松井謙弥がボールをセットしゴールキックを蹴り少し落ち着かせる。
1分、吉田孝行がDFラインの裏に飛び出すが松井謙弥が飛び出しカット。横浜は吉田孝行・清水範久のスピードで裏を狙ってくる。茶野隆行と大井健太郎でラインコントロールしながら弾くが気を付けたい。
3分、前田遼一が頭で繋ぎ、成岡翔が逆サイドへ展開、太田吉彰がセンタリングし前田遼一が飛び込むがGKにキャッチされる。
4分、横浜のロングボールに松井謙弥が飛び出しクリアしようとするが空振り。CKを与えてしまう。やはり横浜のセットプレーは恐さがある。マグロンの186cmが目立っている。
5分、相手のミスを狙い前田遼一がシュート体勢に入るが足を取られ倒れてしまう。
6分、左サイドから平野孝に突破されチャンスを作られる。マグロンのシュートが菊地直哉に当たりCK。右CKを平野孝が蹴り、ニアでファブリシオが弾く。再びCK、中で激しいポジションチェンジでやり合うがここはファウルをもらいクリア。
9分、前田遼一が前線で起点になるが激しいバックチャージを受ける。横浜のDF陣のプレスが厳しい。栗原勇蔵・松田直樹・那須大亮の壁を打ち破りたいところ。
11分、太田吉彰が右サイドを駆け上がりCKを奪う。
13分にも前田遼一がポストに入るがバックチャージで倒される。
14分、左から服部年宏がセンタリングを上げるが前田遼一の頭には合わない。
15分、鈴木秀人の切り替えしから左足でクロスボール、前田遼一が競るがシュートは打てない。
- 前半30分まで
- 17分、鈴木秀人・成岡翔・菊地直哉でプレスをかけ中盤でボールを奪う。18分、成岡翔が栗原勇蔵を背負いファウルと受ける。リスタートを西紀寛が素早く太田吉彰へ繋げるが主審に止められる。
19分、左サイドで西紀寛が戻りディフェンス、クリアしたボールを服部年宏に繋ごうと出すが相手に奪われてしまう。清水範久からのセンタリングをマルケスに合わせられボレーシュートを決められる。痛い先制点、そしてアウェイゴールを奪われた。【0-1】
23分、成岡翔が前線へ上がり起点を作るとファブリシオがシュートを打ちに行くがブロックされる。その直後、ファブリシオと松田直樹が何やら言い合いをしたらしい。松田直樹が激しく主審に詰め寄る。ゲーム展開が熱くなっていく。負けられない戦い、前半から動きある内容。
26分、西紀寛から菊地直哉へスルーパス、通らないがCKを奪う。
27分、中盤でお互い厳しいチェックが繰り返えされる。
28分、西紀寛がゴールから35m左寄りでFKを得る。キッカーはファブリシオ、しかしゴールを大きく超えてしまう。30分大きな展開から前田遼一が突破を仕掛けるが自由にさせてもらえない。
- 前半45分まで
- 33分、西紀寛から前田遼一へ縦に入れるとワンフェイントで相手を交わし成岡翔へスルーパス、しかし松田直樹にブロックされる。
34分、裏に吉田孝行が突破したところを茶野隆行が防ぎに行く。足がもつれ両者倒れると主審が笛を吹く。判定は茶野隆行への1発レッドカード。ここで茶野隆行が退場となりひとり少ない状態となる。
山本監督が大井健太郎を呼び、指示を出す。4バックのままで菊地直哉を左ストッパーへ入れる。大井健太郎が右センターで鈴木秀人が右サイド、服部年宏を左サイドバック。そして1ボランチでファブリシオという緊急事態に試合が荒れる。
37分、服部年宏がオフサイドラインギリギリで突破しようとするが、オフサイドを取られる。不満な仕草を身体で表現するとイエローカードが出てしまう。山本監督が何度もベンチを出て指示を出す。数的不利から横浜F・マリノスにボール支配率を上げられる。
前半ロスタイム2分。
FW吉田孝行の動き出しで起点を作られだしている。辛抱し後半から勝負したい。西紀寛がどうしても得点をあげたい気持ちを表れ前線に残るシーンが多く見られる。前半終了。ある時間から勝負をかけるしかない。
- 後半15分まで
- 強い雨が降ってくる。スタンドではポンチョ(カッパ)を着ての応援となる。サックスブルーのポンチョを着たサポーターとマリノスカラーの傘を振り回す横浜サポーター。両チーム交代はないが、ここからの45分は激しく動きそうな予感。
服部年宏と鈴木秀人が控え室でスタッフ陣と確認し、遅れてピッチへ戻ってくる。どう後半戦うか!?少ないチャンスをモノにするしかない。厳しい戦いを勝ち取りたい。
3分、左からのCKをニアでマグロンに合わせられる。しかし直前に肘を出しファウルと判定。
4分、右サイドから太田吉彰がFK、中で大井健太郎が飛び込むが触れない。
6分、雨が降りピッチがスリッピーになってくる。足を取られボールが滑る。ハッキリした展開、そして身体を張った気持ちあるプレーが必要となる。
10分、相手のDFラインが上がったところを狙い前田遼一が飛び出す。鈴木秀人から絶妙なスルーパスを前田遼一がシュート!ゴール右ポスト直撃でゴールならず。ここまでの一番のチャンスだった。
13分、鈴木秀人が再三上がるが足を痛めたようだ。足を押さえながら必死にセンタリングを上げる。何とかチャンスを活かしたい。ジュビロベンチが動く。名波浩とカレン ロバートが準備。ここから勝負をかける。
- 後半30分まで
- 17分、相手のCKから菊地直哉が奪い、西紀寛が繋げる。太田吉彰が倒されファウル。
ここで選手交代、太田吉彰と成岡翔が下がりカレン ロバートと前田遼一の2トップへ切り替える。名波浩にボールを集め攻撃陣が前を向く。西紀寛も前がかりでゴールを奪いに行く。
21分、西紀寛がマグロンに倒される。名波浩→前田遼一→菊地直哉→ファブリシオ。まずはボールポゼッションを上げ、リズムを立て直す。少し下がった位置から名波浩をまず見る。
25分、鈴木秀人がインターセプトを狙いボールを奪う。そのままドリブルに入るが後ろから倒されFK。距離はあるが名波浩から前田遼一の頭へ。CKとなる。
26分、名波浩が右サイドでボールを受けると鈴木秀人がオーバーラップ。絶妙なタイミングでセンタリングを上げ中で勝負するが決められない。
27分、鈴木秀人が足を押さえ倒れこみ一度外に出る。この時間9人となっているジュビロ。足が心配だが残る交代カードは1枚。
29分、鈴木秀人がピッチへ戻る。29分その鈴木秀人が足を引きずりながら交わされてしまう。ニアで頭でシュートを打たれゴールネットを揺らされるがオフサイド。鈴木秀人が×サイン。
- 後半45分まで
- 33分、鈴木秀人に代わり船谷圭祐が入る。
直後のCK、左右続けて横浜・平野孝が蹴っていく。船谷圭祐が入り前に入る。ベンチからは3バックと指示がでる。攻撃的にゴールだけを奪いに行く。速攻から右に菊地直哉そこから西紀寛に繋ぎドリブルで仕掛ける。3人の間を狙っていくが突破できない。ベンチから山本監督が船谷圭祐に必死に声を張り上げ指示を出す。
38分、菊地直哉が強引にドリブルし、相手と正面からぶつかりファウルを奪う。名波浩が蹴りファーサイドの西紀寛へ合わせ、中にボレーで上げるが繋がらない。
40分、カレン ロバートが松田直樹にドリブルで仕掛け倒されるがノーファウル。
残り5分、前線からボールを追い狙っていく。
43分、船谷圭祐から西紀寛へ縦に入れる。カレン ロバートが動き出すが繋がらない。
43分、左サイドにマルケスが出るとクロスボールが上がる。久保竜彦の打点の高いヘディングに合わせられ失点。痛すぎる追加点。【0-2】
ロスタイム3分の表示。横浜F・マリノスは狩野健太を入れボールキープに入る。ラストプレーも久保竜彦の個人技で突破を仕掛けCKを奪われる。時間を使われ試合終了。
2006年Jヤマザキナビスコカップもここで終わった。
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 山本昌邦 監督
- 早い時間に10人になって、選手はよく戦ったと思う。最後は、可能性を求めて2トップに変更して点を取りに行ったが、それでやられたワールドクラスの高さというものなので、それは戦略的にはしょうがない。
Q.2枚替えて2トップにしたのか?
A.2トップ。最初は攻撃の時には2トップ。守備の時には縦にトップ下、スペースを埋めるということ。
Q.最後に船谷選手は左に入ったのか?
A.あそこは名波も船谷も両方できるので、交代しながらという感じ。名波が左に出るケースが多かったので、まだフレッシュな船谷を左に移動させた。
Q.一人退場したとき、3バックにすることは考えなかったのか?
A.まだ時間があったので、後ろのバランスを崩さずにカウンターを狙っていこうと。一回引いて、中盤でひっかけてカウンターを狙うと。それはそこそこ機能して、チャンスもいくつか作っていた。一人少ないのでああいう形しかないと思う。その中で、ポストに当てたりしたが、ああいうのが入っていれば、またこちらに流れが来たかもしれない。うちが一人少ないので、ああいう中で相手にうまくカードをもらわせていくというような駆け引きは、まだまだできなかった。
Q.退場者を出す前も、マリノスの積極的なプレッシャーがあったが?
A.マリノスは立ち上がりいつもそう。向こうは1点取れば有利になるので、そこを(うちが)踏ん張りきれなかったというところ。それは想定していたこと。やられたというより、自滅的な失点だったので、それは残念。僕が来たとき(スタメンの)平均年齢30歳前後だったことを考えれば、平均年齢24歳前後のチームが、このメンバーでマリノスとこれだけ戦っているのは評価したい。個々にはすごく評価できる選手もいる。
Q.休みの後で、、、、
A.お休みの後は僕にはありません。今、社長に辞表を出したので、身を引くことにします。
Q.(辞表は)受理されたのか?
A.はい、受理されました。今日のマリノス戦を持って、監督の職から身を引くということで、辞表を社長に渡したし、選手にも話した。
Q.前々から決めていたことですか?
A.昨日決断した。いろいろなことを考えて。サポーターの皆さん、関係者の皆さん、メディア・プレスの方々には、本当に多大なるご協力・応援をして頂きました。本当に感謝を申し上げます。さまざまな思いはあるが、ジュビロにとって、私が身を引くことが最善であるという僕の決断。
Q.今日勝ったら辞任はなかったのか?
A.今日勝っても(辞表は)出した。
Q.昨日決めていたのか?
A.昨日決めて書類も作っていたし、(社長には)ゲーム終わったら2-3分お願いしますと言ってあったので、今日負けた時にすぐに社長にお渡しした。
Q.(辞任の)一番大きな理由は?
A.今ここで話をしてもしょうがない。ジュビロにとって、僕が身を引くことが最善だと考えたということが一番の理由。数え上げればキリがないくらい話は出てくる。ただ一つではない。OBでもあるし、ジュビロ磐田のこれからの発展をお祈りしたい。
Q.選手達にはどう伝えたのか?
A.みんながんばってくれたので、ありがとうということだけ。今、社長に辞表を出して受理されたので、今日でお別れということ(を伝えた)。
Q.今後は?
A.まったく(未定)。明日からドイツに行く予定なので、それは仕事としてしっかりやりたい。
いろいろありがとうございました。
- 横浜Fマリノス 岡田 武史 監督
- この前、ジュビロとやったときに、ディフェンスが安定していなかったので、フォーバックに変えて不安定だったので、この4日間でそこの修正をやったが、試合の立ち上がりから、2-1で勝っているという緩みなく、非常に良い入り方だった。一人退場になったこともあるが、ディフェンスが安定していたことが一番。ハーフタイムに、こういう試合は相手が一人退場になったということで、1-0で勝っているという時は、今までの経験上難しい試合になる、と。もう1点とってこの試合を決めるのか、難しい試合にして、うちも退場者が出るというパターンになるのか。それは相手ではなく、うち次第だ、と言って送り出した。あのCKが入っていれば、もう少し楽な試合になっていたと思うが、やはり点が取れなくて、非常に苦しい試合だった。でも選手はそこで、バラバラになることなく、粘り強くよく戦ってくれたと思う。結果はやはりマルケス絡みでないと点が取れないというのが、現状。なんとかこの中盤で、それ以外でも点が取れるような形を作っていきたい。
- 太田 吉彰選手
- これからしっかりやっていきたい。今日は本当に不甲斐なくて申し訳なかったですけど、まだリーグは終わっていないので、ここからどんどん勝って、上位にいけるように頑張りたいと思います。
まずは点を取ること。ゴールへ向かう姿勢というところをしっかりやって、もっともっと点を取れれば、守備はあまり点を決められていないので、攻撃が2点3点とれれば勝てると思うので、そういうところを僕ら攻撃陣がしっかり話し合っていきたいと思います。
- 茶野 隆行選手
- (退場処分は)もうしょうがないです。レフェリーのジャッジなので、何とも言えないので、それに従うだけです。
リーグはまだ残っているので、それを目指して頑張るだけです。
- ファブリシオ選手
- (監督の辞任について)サッカーの世界ではよくあることなのですが、今回の辞任に関しては全て監督の責任とは思わないし、結果が残せなかったのは選手にも十分責任がある。
新しい監督で新体制になりますので、そこでもう一回自分たちのモチベーションを上げて、Jリーグを取るチャンスは十分にあるわけですから、そこで新たにスタートしたい。
- 鈴木 秀人選手
- 最初からしっかり守って、という戦い方をやれれば。。
次に向けて気持を切り替えてリーグ戦に向けて頑張りたいです。