Dグループ 第9日
試合日時:2006年05月21日(日) 15時01分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 鴨池陸上競技場
- 7041人
- 27.0℃/50%
- 晴/弱風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 﨑谷 誠一
- 柏原 丈二
- 名木 利幸/村上 孝治
- 今村 亮一
- 北本 章
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半36分[警告] | スピラール | |
ハーフタイム[交代] | 大森 征之(in) ← 中村 直志(out) | |
後半6分[交代] | 藤田 俊哉(in) ← 青山 隼(out) | |
西 紀寛(out) → 船谷 圭祐(in) | 後半10分[交代] | |
成岡 翔(out) → 名波 浩(in) | 後半10分[交代] | |
後半20分[警告] | 津田 知宏 | |
船谷 圭祐 | 後半21分[得点] | |
後半26分[交代] | 片山 奨典(in) ← 津田 知宏(out) | |
茶野 隆行 | 後半27分[警告] | |
後半28分[警告] | 山口 慶 | |
後半29分[得点] | 本田 圭佑 | |
前田 遼一 | 後半34分[得点] | |
前田 遼一(out) → 中山 雅史(in) | 後半35分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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山本 昌邦 | 監 督 | セフ フェルホーセン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- ヤマザキナビスコ杯予選もいよいよ最終戦となった。最後の最後まで混戦となったDグループ、他グループの結果も気になるところだがまず目の前の勝負に集中したい。勝利することは最低条件、そして2点差以上が優位な点差となる。会場はキャンプ地・鹿児島県鴨池陸上競技場。慣れているピッチで名古屋グランパスエイトと対戦する。鹿児島の天候は晴れ、雲も少し残るが気温は高い。25度ほどまで上がる予報だ。半袖のお客さんも多く、選手たちにとっては厳しい暑さとなるかもしれない。この暑さに得意なのがブラジル人MFファブリシオだろう。菊地直哉とのボランチで攻守のアクセントを付けたいところ。ジュビロのスタメンは前節と同じ。中2日という日程でもここが山場とあり気持ちから負けていられない。前節で復帰戦を飾った西紀寛が今日は気合いが入る。前節では決定機を2本外し敗戦となっているだけにこの試合への意気込みは凄まじい。そして成岡翔も満足行く内容ではなかっただけにここで魅せつけてほしい。太田吉彰・前田遼一の運動量も相手を苦しめてくれそうだ。ポイントは立ち上がりと先制点、更にベンチのメンバーに注目したい。相手の名古屋も調子が良いとは言えない。この試合、勝利こそが絶対条件。緑色の芝にスタンド、遠く鹿児島まで来てくれた磐田サポーター!そして鹿児島はじめ九州のジュビロサポーターへおもしろいサッカーを魅せたい。チーム一丸となり戦い抜く。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。
1分、右の太田吉彰からセンタリング、西紀寛が詰めるがシュートは打てない。
2分、菊地直哉が前線に飛び出し倒されるがノーファール。
4分、名古屋のクロスボールを古賀正紘が受けるが茶野隆行がカット。
5分、名古屋のFK。ゴールまで35分までの距離から中村直志が蹴り上がっていた増川隆洋の頭に合わせる。
6分、名古屋の右サイドからクロスボールが上がり古賀正紘の頭。この形を繰り返す名古屋の攻撃に要注意。
7分、西紀寛が中央で粘り左からオーバーラップする服部年宏を使う。シュートを放つがGKに防がれる。
10分、中盤で西紀寛と太田吉彰が左右入れ替わりファブリシオと菊地直哉がボールを動かすがなかなか決め球が出せない。
12分、西紀寛と菊地直哉が続けて相手の衝突し、ピッチに倒れタンカが出る。すぐに起き上がるが心配なプレーだった。
14分、ジュビロの右サイドから太田吉彰がCKを蹴る。前田遼一が飛び込むが手前でカットされる。
15分、左で西紀寛と成岡翔が絡みクロスボールを送る。前田遼一が頭で流すがGK正面。続けて右の太田吉彰からクロスボールが出るが今度はゴール左に外れる。ここまでは両チーム同じようなリズム。ペースが掴めていない。
- 前半30分まで
- 18分、西紀寛と太田吉彰がサイドを変える。西紀寛が倒されFKを得ると自らゴール前にクロスボールを上げる。前田遼一の手前でGKにパンチングされチャンスは作れない。
19分、前田遼一が前線に走り、深さを作るとこぼれ球を太田吉彰が拾いシュートを放つ。
20分、名古屋中村直志が左サイドから右足シュート!GK松井謙弥が落ち着いてキャッチするが打たせたくないエリア。
23分、右CKを西紀寛が蹴る。中で混戦となり茶野隆行が相手に削られる。
25分、西紀寛が左サイドで個人技を魅せドリブルで切り込む。再び右からのCKを得る。ミスキックでチャンスを作れない。リズムが良くない時間帯、セットプレーで何とかゴールが欲しい。
28分、吉村圭司が右足で意外性のあるミドルシュートを放つ。松井謙弥も届かず会場がどよめくがゴール右に外れた。決定機を作れない両チーム。両者、セットプレーがカギとなるかもしれない。
- 前半45分まで
- 34分、太田吉彰の前のスペースを使うが走りきれない。急激に熱くなった気温が影響しているのか、両チーム動きが重そうだ。
36分、ファブリシオが中盤でドリブルで仕掛けるがファールで止められる。ここまで成岡翔の動きが目立たない。
37分、左から服部年宏がオーバーラップ。マイナスボールのセンタリングを上げ成岡翔が左足にミートさせるがゴール左に外れる。
39分、名古屋のロングボールに大井健太郎がクリアミス。山口慶がフリーで突破しGKと1対1となるがシュートミスで助かった。決定的なシーンを作られ冷や汗が出る。
42分、前田遼一が相手を背負い起点を作るがプレスに押し出される。
43分、鈴木秀人が古賀正紘と空中戦を競り合った際に体勢を崩し地面に叩きつけられるがすぐに起き上がる。
44分、太田吉彰が相手DFの頭を超えたボールを詰めシュートを狙いに行くがその手前で倒される。
前半ロスタイム1分と表示。この試合最大の敵は急激に上がった九州独特の暑さなのか?動きの重さが心配になる。後半の立て直しに期待したい。
- 後半15分まで
- 後半、名古屋は中村直志を下げ大森征之を投入してきた。ジュビロは交代なし。一度頭をリフレッシュさせ同じメンバーで再度チャレンジしていく。
2分、左から服部年宏が一人交わしクロスを入れる。
3分には西紀寛がロングシュートを放つがゴールを脅かすことはできない。
5分、リズムが掴めない名古屋は10番藤田俊哉を入れてくる。32番青山隼がアウトする。藤田俊哉のいやらしい動きに要注意。
7分、ファブリシオがミドルレンジから強烈なシュートを放つがGK正面。
8分、成岡翔が中盤で身体を張り粘る。右の太田吉彰へ展開しクロスボールに前田遼一が飛び込むが合わない。
10分、磐田ベンチも動いてくる。名波浩と船谷圭祐が準備。代わるのは成岡翔と西紀寛。そのままトップ下と左に入りゲームを作り直す。
11分、名波浩と船谷圭祐が絡みボールを動かしていく。ここからゲームが動きそうだ。
23分、船谷圭祐が前からボールを追いかけ名波浩・ファブリシオ・菊地直哉が連動する。前でプレスがかかるとDFラインで奪えるようになり攻撃への展開もスムーズになる。名古屋も藤田俊哉の動きで活性化している。
のこり30分。まず1点を奪いたい。
- 後半30分まで
- 名波浩が中央で顔を出しボールを受ける。
21分、船谷圭祐が左サイドでボールを受けると独特のリズムでドリブルを開始する。スルスルと抜け出し角度のないところからGKの股を狙いシュートが決まる。貴重な1点が決まる。決勝トーナメント進出にはまだ得点が必要だ。流れは磐田にある。名波浩・船谷圭祐がリズムを作る。24分、名古屋左からのCK。中でマークを固めクリア。大井健太郎・茶野隆行が耐える。
26分、名古屋ベンチは津田知宏を下げ片山奨典を入れる。
28分、名古屋のセットプレー、左サイドから本田圭佑が蹴る。この人のプレスキックには要注意。中でスピラールが競るが前田遼一がマークする。
29分、前田遼一がボールを受け前を向くがオフサイド。
29分、中盤で名波浩とポジションにに藤田俊哉が詰める。奪うとドリブルを開始、ジュビロDFがズルズル下がりスペースを作ってしまう。FWの動きにつられた磐田DFの右、本田圭佑がフリーで受け左足で左隅へシュート!同点とされる。痛い失点。
- 後半45分まで
- 同点となった瞬間、中山雅史が準備する。
33分、名波浩が左から右にサイドチェンジ、太田吉彰からのクロスを前田遼一がキレイに合わせゴール!再び1点をリードする。準備していた交代カードを書き換え、中山雅史が登場!前田遼一と代わり1トップに入る。ウォーミングアップで汗びっしょりのユニフォームでピッチへ登場。
ラスト10分にかける。他会場の結果が気になるところだがまずは目の前の試合に勝つこと。
39分、太田吉彰から中山雅史へ。
40分、太田吉彰からファブリシオへ出すがシュートがGK正面。もう1点欲しいところ。
41分、磐田DFラインが下がって跳ね返す。しかし下がりすぎに注意したい。中盤でのプレスをかけないとリズムを作られてしまう。
42分、中山雅史と秋田豊が激突。
44分、左からのセンタリングもファブリシオが戻りクリア。
ロスタイム3分と表示される。ラストプレー速攻から中山雅史が飛び出すがシュートを打ち切れない。最後の最後で名古屋がゴールから25mの位置からFK。本田圭佑が直接狙い。ゴールバー直撃。ゴールが決まらずここでタイムアップ。何とか勝ち点3を奪い取った。最後の最後まで厳しい試合となったがこの勝利は大きい。他会場の結果から決勝トーナメント進出が確定した。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- この暑さと、中2日という厳しい条件の中で、選手が最後まで集中を切らさずに一度追いつかれたのですが、最後突き放すまで落ち着いてプレーできたのが非常に良かった。若い選手を中心にスタートして、最後ベテランがしっかり逆転まで落ち着いたまま持って行けるというのは我々の選手層の厚さです。
決勝トーナメントに進むことが決まりましたので、6月のシーズンに向けていい準備をしたいと思います。
我々はここ(鴨池)でキャンプをしているのですが、たくさんのサポーターの方が応援に駆けつけていただいたので、この暑さの中でも選手の集中が切れそうな所で踏みとどまれた要因の一つではないかと思います。
たくさんのボランティアの方からサポートしてもらえるのですが、すばらしいピッチでいつもキャンプしているこの鴨池で、鹿児島のみなさんへ勝利をプレゼントできたことは非常によかったのではないかと思います。
来年もまたキャンプがあると思いますので、キャンプに胸を張ってこれるように勝ちにつながってよかったです。
- フェルフォーセン監督
- 試合終了まで何が起こるかわからないゲームだった。前半はジュビロのストライカーと後ろにいる10番(成岡翔)への対応が遅れてしまった。名古屋の守備は悪くなかったと思います。ジュビロさんの方も大きなチャンスは作れなかった。うちに大きなチャンスが来たのは山口(山口慶)のロングボールが通った場面だったと思います。
ただ、守備面での組織としての動きがよくなかった。
後半はポジションを変えて、一人ディフェンダーをミッドフィルダーのラインに上げました。青山(青山隼)を守備的ミッドフィルダーに置いたのですが、不運なことに交代せざるを得ませんでした。後半は徐々によくなっていったと思います。チャンスは多く作れなかったのですが、引き分けに持ち込むことはできた。
不運な場面でジュビロの方に得点を許してしまって、後ろに下がりながらの戦い方になってしまった。
2-2にするために前線への攻撃を仕掛けていったので、逆に後ろにスペースができた場面もあったと思います。最後の本田のフリーキックが点に結びつかなかったのはアンラッキーでした。このゲームは引き分けで終われたと思います。
ジュビロのみなさんには予選突破おめでとうと言いたいと思います。
- 菊地 直哉選手
- 点を取られた場面でも、自分がボールを後ろに下げてしまってやられているので、一つ前に出してあげればやられなかったと思うので、前を向いてプレーしたいです。
- 中山 雅史選手
- (フリーで抜けた場面で)シュートを打とうとは思いましけど、一発目で打てるんだったら打ちましたが、あそこで打ってどうこうというよりも、2-1の状態で入りましたから最悪それで終われればいいと監督から言われましたし、時間を上手く使うということを言われましたから、強引に行ってキーパーに取られて相手のボールになるよりも、ちょっと時間を使った方がいいかと思ってコーナーキックにしたのですが、ヨシ(太田吉彰選手)がドリブルで入っていってしまったので(笑)。
メンバーもリーグ戦とは違いますし、連携や個人のスキルアップなどを短い時間の中でなんとか少しでもチームとして成長できるようにしていきたい。
暑いのはお互いさまですし、どれだけルーズにならずに戦えるかだと思います。今日はいい試合の入りでした。失点がないのがベストでしたが、最小失点に抑えられることができたし、追いつかれた後に突き放すことができたというのがあります。
- 太田 吉彰選手
- 前半は辛抱して後半勝負だと思っていたので、いつもよりはあまり走れなかったですが、結果はしっかり出たのでよかったと思います。
(前田選手へのパスは)すごい声で呼んでいたので、その声で気づいて、いいボールが行ってくれてよかったですね。ようやく合いました。
(ゲームプランとしては)スタートから得点を取りにいって、立ち上がり20分までに点を取ってこいと言われていたのですが、なかなか入らなかったので、結果的に後半2点取れてよかったと思います。2点差以上なら確実だったので狙っていました。前半の終わりは押し込まれてなかなか動けなくなったのですが、あそこは辛抱するところだった。
(相手のシステムについては)あまり気にせず自分の動きだけをしっかりやることを意識してやっていたので、よく裏も抜けられたし、とにかく勝てて次につなげられることが非常によかったと思います。
(名波選手と船谷選手は)非常に早いパス回しをしてくれるので、僕もタイミングを狙って動けていたのでよかったです。交代した後、修正できていい攻撃ができていたので、しっかり点につながってよかったです。
(西選手とのポジションチェンジは)自然と中に入っていったら変わるようにお互いなっているので、上手くできていると思いますし、よかったです。
- 服部 年宏選手
- 先制をされてしまうと厳しいのはわかっていたので、そこは守りながらとなっていたのですが(相手が)ロングボール一本なので何が起こるか分からず非常に難しかったです。それでも一本でやられなかったので、よかったと思います。
- 大井 健太郎選手
- 前半一回危ないシーンがあったのですが、それ以外は今日は完璧だったかなと思います。次は危なかったところを修正して、今回は相手が外してくれたからよかっただけなので、気をつけたいと思います。
茶野さんもヘディングが強いし、甲府と少し似ていたのでしかっりとそばに入ることだけを考えてやって、自分が行った時は「茶野さんがいる」と信頼をもって思い切ってできたと思います。
(オフサイドをかけたのは)甲府戦でできなかったところなので、二日で修正してしっかりとできたかなと思います。
今日はボランチとDFラインだけではなくて、菊地の運動量とかセンスが相当光ったゲームだったと思います。
相手の結果待ちではあったのですが、結果がついてきてくれて、これが自信に繋がっていけばいいと思います。
- 名波 浩選手
- (2点目のシーン)展開としては、横に揺さぶっていたから(相手DFが)ボールウォッチャーになっていたので、あれは簡単に点が入ると思っていた。まあ、シュートは巧かったですね。
(藤田選手とは)中学校時代からは、通算成績では多分負けていると思うんだけど、良いゲームをお互いしたいと思っていたし、実際に俊哉(藤田選手)が入って、名古屋のサッカーもガラッと変わったしね。やっぱり存在感がある。
- 西 紀寛選手
- みんなのおかげで勝てました。前半、もっと(ゴール前に)枚数がいても良かったんですけどね。形的には何回か良い場面もあったんだけど、僕をふくめフィニッシュが問題ですよね。前半、僕も取れそうなシーンあったんですが、枠に飛ばさないとダメ。今日はセットプレーとかでやられなくて良かった。
- 前田 遼一選手
- ゲームプランは、どんどん積極的に点を取りにいくという感じでした。僕の中では、前の試合ではあまり裏をとれなかったので、ガンガン裏を狙っていこうと思っていた。
相手のDFが背が高い分、後ろにはそんなに強くはないと思ったので、そういう考えでいきました。甲府戦から、チャンスで外す場面が多いので、しっかり決められるようにすることと、もう少し裏でボールを動かせるようにすることが、今後の僕の修正ポイントです。
暑くて体が重かったんですけど、相手もキツそうで同じだと思いました。みんなキツかったと思います。
- 茶野 隆行選手
- (名古屋の藤田選手が入ってから)やっぱり飛び出しが怖かったし、そこをキク(菊地選手)が上手くカバーしてくれた。後ろからも、それだけは注意しろと言っていた。最後まで集中を切らさずにできたことは、次に繋がると思います。
あとは勝たないといけないので、とにかくゼロに抑えるということだけは意識していました。後半イヤな取られ方したので、そこだけですね。その後は修正できたから、良かったかなとは思います。あとは、次に向かって精度を高くすることが課題になったと思います。頑張ります。