Dグループ 第4日
試合日時:2006年04月26日(水) 19時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- さいたま市浦和駒場スタジアム
- 5111人
- 16.1℃/51%
- 曇/弱風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 大野 辰巳
- 山西 博文
- 抱山 公彦/下村 昌昭
- 鍋島 將起
- 大塚 重徳
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
平岡 靖成 | 前半6分[警告] | |
前半10分[警告] | 金 珍圭 | |
トニーニョ | 前半35分[警告] | |
グラウ | 前半41分[得点] | |
ハーフタイム[交代] | 福西 崇史(in) ← 田中 誠(out) | |
グラウ(out) → 桜井 直人(in) | ハーフタイム[交代] | |
後半9分[得点] | ファブリシオ | |
森田 浩史 | 後半11分[得点] | |
後半16分[交代] | 中山 雅史(in) ← 前田 遼一(out) | |
後半23分[得点] | 中山 雅史 | |
久永 辰徳(out) → 橋本 早十(in) | 後半33分[交代] | |
後半34分[交代] | 船谷 圭祐(in) ← 成岡 翔(out) | |
森田 浩史(out) → 若林 学(in) | 後半37分[交代] | |
桜井 直人 | 後半38分[警告] | |
後半41分[得点] | 村井 慎二 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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三浦 俊也 | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 5チームで争われる2006ヤマザキナビスコカップ。ジュビロ磐田が入るDグループのみが5チームでの変則となっている。ジュビロはここまで1勝1分1敗、3位という成績。他チームの試合数が少ないため比べることが出来ないが決して良い状況ではない。アウェイであろうと勝利すること、勝ち点3を奪うことが絶対条件となる。会場は駒場スタジアム。曇り空で肌寒い気温。ピッチも少しめくれている部分もありベストとは言えない。それでも今のジュビロには言い訳する時間はない。メンバーもしっかり現在のベストで挑む。GK川口能活にDF服部年宏・田中誠・金珍圭・鈴木秀人と不動の布陣。ボランチにファブリシオと菊地直哉、福西崇史はベンチからのスタート。右に太田吉彰、左に村井慎二、トップ下は成岡翔。そしてFWに前田遼一。コンディションを見て最も強いメンバーが並ぶ。そして今日もベンチが豪華だ!松井謙弥・茶野隆行・福西崇史・名波浩・船谷圭祐・西野泰正・そして中山雅史。どんなカードがいつ切られるのか!?山本昌邦監督の采配にも注目が集まる。そして相手のメンバーを見てびっくり。元ジュビロのロドリーゴ グラウが先発出場!どんなパフォーマンスを磐田相手に見せてくれるか!?ここはポイントになりそうだ。大宮も数名出ない選手はいるが、現在のベストとなっている。予選とはいえ、ここからが正念場となる。絶対に勝ち点3を奪って磐田に戻る。平日の夜に駒場まで来てくれたサックスブルーサポーターと共に戦いたい。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。
45秒、いきなりグラウのヘディングシュートで決定的な場面を作られる。川口能活のファインセーブで止めるが危険な展開。立ち上がり集中して簡単に処理したい。
2分、左から村井慎二のCKとなるがニアで大宮DFに跳ね返される。
3分、ファブリシオから前田遼一へスルーパス。両者タイミング良く動いた。
4分、前田遼一が前線から激しくプレスに行く。
6分、成岡翔が前を向いてドリブル、ひとり交わしに行ったところで平岡がスライディング。FKを得る、ゴール右45度25mの位置から蹴ったのは金珍圭ではなくファブリシオ!壁を越えて右隅に飛ぶがGKに防がれる。
9分、右からのCKで再びニアサイドに蹴り前田遼一・金珍圭らが詰めていく。
10分、金珍圭が中盤で森田にスライディング。これでイエローカードを受ける。
11分、大宮がゴール前で混戦からチャンスを作る。相手のトラップミスに助けられるが少しバタバタしている時間帯。集中した安定感が必要とされる。
13分、大宮の攻撃に受身になるジュビロ。リアクションサッカーになっている。この時間帯、主導権は大宮アルディージャ。大宮は藤本を起点に中盤を作り森田・グラウが動き出す。守備はボランチ小林慶行と佐伯がしっかりバランスを見ている。
15分、ジュビロの中盤で上手くプレスが嵌らない。まず後ろからたのバランスを整えたい。
- 前半30分まで
- 20分、大宮グラウのヒールパスからDFラインの裏を狙う。服部年宏がクリアするがそのスローインからクロスボールを上げ、森田が入る。頭を超えたところにグラウが飛び込む。足には当たらないが危ないシーン。少しずつのズレがまだジュビロ守備体系にある。服部年宏が「前線からもっと行け!」と手を広げ指示を出す。下がりすぎているボランチのラインももっと押し上げたい。
23分、距離のある大宮のFK、ゴール前に人数をかけていく。
24分、太田吉彰がひとりでドリブル突破。ペナルティエリア内に入ったところで角度のないところから強引にシュートを打っていく。
24分、大宮右サイドからのFK高さを使ってくるが服部年宏がクリア。こぼれ球をグラウがボレーシュート。ミートしないが要注意な選手。
25分、村井慎二が左サイドからドリブルで勝負する。もっと、サイドのプレーエリアを前に上げたい。
27分、中盤でジュビロのミスパスが出ると守備陣が整わないうちに攻め込まれる。
29分、中盤でプレスが甘くなったところで藤本にロングシュートを打たれる。グラウも起点となり前半30分までも大宮が主導権を握っている。
- 前半45分まで
- 32分、大宮の遠い位置からのFKもゴール前に蹴りこみ平岡の高さを使う。
33分、大宮のFW森田にボールを集め反転からシュートを狙ってくるがここは鈴木秀人がカット。
34分、金珍圭がボールを奪うとダイレクトで菊地直哉の前へパスを出す。
35分、村井慎二がプレスをかけトニーニョからボールを奪う。手を出しボールを止めてしまったトニーニョにイエローカード。左サイドからのFK成岡翔が蹴りGKの前に前田遼一が飛び込む。鋭い弾道だったがGKが先にパンチング。こぼれをファブリシオがシュートするがゴール右に大きく外れる。
38分、磐田ベンチ裏では福西崇史がウォーミングアップを開始。菊地直哉・ファブリシオのボランチの前後のバランスが少し気になる。
40分、前田遼一の動き出しでボールを受けるがその後、中に成岡翔・太田吉彰・村井慎二が入れない。
42分、大宮CK左からニアに蹴ったボールを頭ですらされ、ファーサイドで森田のヘディングシュートに合ってしまう。GK川口能活がファインセーブするが弾いたところにグラウが詰め。先制点を許してしまう。グラウはソックスからアルディージャのフラックをかざしジュビロサポーターの前を走り抜けた。
43分、速攻から成岡翔がドリブル、DFを引きつけ右の太田吉彰へラストパス。シュートを放つがGKの飛び出しにブロックされる。
ロスタイム1分、立て続けにジュビロのCKとなるが決定機は作れない。ここで前半終了。ハーフタイム、バランスの修正が必要となる。
- 後半15分まで
- 後半スタートから両チーム選手を交代していきた。磐田は田中誠に代え福西崇史。菊地直哉がセンターバックに下がり福西崇史とファブリシオでのボランチを作って後半45分勝負する。前半ボランチのバランスが今ひとつだっただけにこの修正でどう変わっていくかがみどころ。大宮はグラウがアウトし桜井がイン。福西崇史が高い位置でポジションをとりファブリシオがカバーリングをする。
7分、金珍圭とファブリシオで同時にプレスをかけたところで裏を取られる。CKとなるがGK川口能活がキャッチ。
9分、ファブリシオが35mの位置からおもいきり良いシュートがゴールネットを突き刺した。
しかし11分、桜井を起点に森田へスルーパス、菊地直哉を交わしシュートを決められる。ジュビロDF陣はオフサイドを主張、線審に抗議するが判定は覆らず。同点にした直後、再び突き放される。
14分、福西崇史が中盤でファールをもらうと早いリスタートから前田遼一のシュートが出る。GK正面だったが形は良かった。
15分、ベンチ裏では中山雅史がスタンバイ。
- 後半30分まで
- 16分、中山雅史投入。前田遼一と代わりそのまま1トップへ入っていく。18分、福西崇史・金珍圭・ファブリシオがパワーでボールを奪いに行く。攻守の切り替えが早まりゲームが動いてくる。
20分、中盤でのプレスが激しくなっていく。福西崇史が行き、服部年宏が奪うと成岡翔へ繋ぎ鈴木秀人へ展開。クロスボールに中山雅史が飛び込むが届かない。福西崇史が前に残り攻撃に力をかける。
22分、ファブリシオのクロスボールに村井慎二がGKと競る。こぼれたボールを中山雅史が詰め同点。大宮がGKチャージを必死にアピールするがゴールが認められる。
25分、福西崇史が右サイドでボールを持つと中央にいた成岡翔の足元へパスを出す。ワントラップからシュートを放つがGKに防がれる。福西崇史が詰めるがGKがキャッチ。動きが出てきたゲーム展開。この時間帯に追加点が欲しい。
27分、ファブリシオが展開し太田吉彰→鈴木秀人→太田吉彰→成岡翔と流れるようにパスが繋がる。ファールを奪いFKからチャンスを作るがその後は速攻を受けてしまう。桜井・森田・藤本と出てくるが金珍圭がセーブ。そこからジュビロの速攻。中山雅史がDF2人を引きつれ福西崇史の押し上げを待つ。福西崇史の左足シュートを打つがDFに当たってしまう。このままでは終わらない展開となっていく。
- 後半45分まで
- 33分、大宮は橋本を投入。磐田は船谷圭祐を準備する。残り15分、両ベンチ勝負にくる。船谷圭祐は成岡翔と代わりトップ下に入った。
36分、左からのセンタリングを中山雅史が飛び込むDFと共につぶれる。流れたボールを太田吉彰が折り返しファブリシオがシュートするがゴール上を超えてしまう。ロングボールを中山雅史へ当てる攻撃が効果的になっている。中山雅史が競り勝つシーンが多く、そこから起点となっている。
37分、中山雅史のポストプレーから船谷圭祐が飛び出し、村井慎二へのラストパス。しかしカットされてしまう。
38分、大宮も3枚目のカード、森田を下げ若林を入れる。
38分、桜井がドリブルでDFラインを中央突破、強引に倒れたプレーにシュミレーションで桜井にイエローカード。
40分、右から船谷圭祐のCK。クロスしてニアの福西崇史の頭にピッタリ合うがシュートをGKにキャッチされる。
41分、船谷圭祐が右サイドでドリブル。緩急を使いゴールラインまでドリブル。右足で中に合わせ村井慎二が詰める。逆転ゴール!ゴールの中で倒れている村井慎二の元にファブリシオ・中山雅史らが祝福に行く。大宮もパワープレーに出てくる。CKから高さを使うがGKキャッチ。速攻から数的優位に攻め最後は船谷圭祐の切り替えしから右足シュート!しかしGKにキャッチされてしまう。
ロスタイム3分。ディフェンラインを上げていくが裏にボールが出てしまう。鈴木秀人がカバーリングしゴールを許さない。最後の最後まで集中力を切らせない守備陣が踏ん張り勝ち点3を奪い取った。ここからの巻き返しが期待できる。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- 2対1ぐらいの試合だったと思うのですが、前半は我々のサッカーができずに、いい入り方もできずにリズムもつかめなかった。後半は前からプレスもかかって、ラインも高い位置にキープできましたし、コンパクトな攻守で連動したサッカーができた。
後半は修正して3点取ったことはすごく大きかったと思いますし、選手を評価したいと思います。交代で入った中山、船谷、福西がいい仕事してくれました。90分通して最後の残り15分、20分の所で安定感がでてきた。週末のJリーグにしっかりと繋げたい。
- 三浦 俊也監督
- ナビスコカップということで、連戦が続くのでメンバーを代えました。攻撃という部分では期待していたメンバーでした。前半はボールもよく収まって、グラウもボランチの二人も収まっていた。五分五分、それ以上のゲームをしていた。決定機もこちらにあったので前半1-0という結果に関しては妥当だと思っています。後半は当然ジュビロが点を取りに来ますから、守備する時間が長くなるのかと思っていました。同点にされてすぐに逆転して守備の時間が増えました。ただ、アンラッキーな形で同点にされてしまいましたし、レフリングという部分では私自身では疑問を感じるようなゲームだったと思います。最低でも勝ち点1を取らなければいけないゲームだった。
- 川口 能活選手
- (毎試合ファインセーブ゙が目立つが)自分の間合いをしっかりと体に染み込ませて、チームのピンチを救えれば良いし、攻撃面でもそれを活かせればいいと思います。失点を与えてしまいましたけど、今日もある程度攻めさせて、それから自分が捕球してからカウンターという狙いはできているので、それを継続してやっていきたいです。
- ファブリシオ選手
- ブラジルでもああいうゴールを決めたことがあって、時には遠くからシュートを打って、もちろんはずれることもありますけど、上手くゴールに入っていいシュートになることもあるので思い切り打ちました。
後半は攻撃的になれたのは、監督も常に試合前のミーティングでリスクを冒しても攻撃的にいかなければいけないということを指示されていますが、前半はそれができなかった。後半は監督の指示通りみんなが前にでる攻撃的なサッカーができた。
自分たちもゴールの数が増えてきているのがいいことだと思うし、最後の決定力が大事で、3,4回チャンスを作ったら少なくとも半分ぐらいはゴールに結びつけたい。
- 福西 崇史選手
- 大宮の方が前半はペースも早かったが、後半は落ちてたので1点とれればいけるんじゃないかと思った。
- 船谷 圭祐選手
- このシーズンになってトップ下は初めてやった。練習でもやってなかったが、ずっとやっていたポジションです。あの時間だからプレッシャーもなく自由にやれたのですかね?(監督からは)入るときに1点取れと言われた。
- 服部 年宏選手
- 勝って良かったです。リズムいいときは翔(成岡)とボランチのところがいい距離で絡んでいるので、非常にいいリズムができているのですけど、 まだ少ないしミスも多いのでまだまだですね。
秀人(鈴木)はお互いに見てるからどっちが上がって、残るかというのがちゃんとできているので、逆に守備もカウンターを受けても3,4人は残っているのでその辺のバランスもいい。連戦でプレスが甘い所もあるし、その辺は不満足な所もあるけど、徐々には良くなっていくと思います。
- 鈴木 秀人選手
- 動きも少なかったし、大宮のプレスに後手後手になった。今日も3点とれたしいい形で攻撃できる時もあるので、だいぶ良くなったとは思います。
次は出場できないので、ゆっくり休んで残りのリーグに備えられる。
前半は中盤でゲームを作れなかったので、出てくるタイミングもそんなにかったし、後半福西が入って溜めができて、前に出るチャンスがあったので、福西がいなくてもああいう形をチーム全体で作らなければいけない。
結果がでたし、これから良くなってくると思います。
- 太田 吉彰選手
- 広島戦あたりから中で仕事が結構できてきているので、そこからだんだん意識してやっているのですが、まだまだ勉強不足。もっとスペースがある相手とやるときは上手く動けると思う。秀さん(鈴木)も上がりやすいと言ってくれているし、もっともっと動き回って相手を攪乱していければいいと思います。
ワントップをわざわざ意識しなくても動けるようになってきているので、もっとゴールへ向かうプレーを多くやっていきたい。
しっかり点を取って、勝たないとナビスコは次がなかったので勝つことだけを意識してやっていました。いい流れで連勝していきたいと思います。
- 中山 雅史選手
- 勝ち点3という最大の目標は達成しているので、精度を高めていきたい。村井がサイドというみなさんも意識があると思いますけど、村井自信も中に入っていかなければいけない。点を取ったシーンもそうですが、あれだけ中に絞ってくればそれだけチャンスが増えるということですよね。サイドでももちろん持ち味があるのですが、それプラス中への動きがあれば、よりチームにとって攻撃的になれるのではないかと思います。
しっかりとプレスをかけて、大宮のバックラインで繋がせないようにして、蹴らせればうちのディフェンスも跳ね返してくれると思いますし、相手のフォワードは高いところはありますけど、どっちつかずのボールを拾えればと思ってました。
ワントップと言えども、後ろからどんどん追い越してくれる、フォローしてくれればいいと思います。