Dグループ 第1日
試合日時:2006年03月29日(水) 19時00分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 長居スタジアム
- 5461人
- 7.4℃/38%
- 晴/中風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 石崎 忠利
- 片山 義継
- 青木 隆/岡野 尚士
- 早川 一行
- 増井 隆司
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半23分[交代] | 松井 謙弥(in) ← 佐藤 洋平(out) | |
後半5分[交代] | 西野 泰正(in) ← カレン ロバート(out) | |
ピンゴ(out) → 山田 卓也(in) | 後半9分[交代] | |
森島 寛晃 | 後半20分[得点] | |
後半27分[警告] | 鈴木 秀人 | |
後半30分[交代] | 太田 吉彰(in) ← 成岡 翔(out) | |
ゼ カルロス | 後半31分[警告] | |
森島 寛晃(out) → 徳重 隆明(in) | 後半40分[交代] | |
酒本 憲幸(out) → 河村 崇大(in) | 後半44分[交代] | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小林 伸二 | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2006年ヤマザキナビスコ杯がここから始まる。初戦は大阪・長居スタジアム。セレッソ大阪と19時キックオフされる。平日の夜とありお客さんの入りはまだまだといったろころ。そして何より北風が肌に沁みる寒さが気になる。冬に逆戻りしたような気象が選手たちにどう影響するか!?ピッチコンディションは良好、空も青空が広がり、公園には桜も咲いているが気温は冬!春休みということもあり、子供たちがスタジアムの周りで遊んでいるのも目にするが、どこまでサポーターが入るか!?どんな試合となるか!?ヤマザキナビスコ杯予選らしいみどころもある。今日のジュビロの注目は、若手の動き。メンバーの平均年齢が23歳、セレッソは27歳となり磐田の若さと勢いがどう発揮されるかに勝負の分かれ道がありそうだ。日本代表川口能活・田中誠・福西崇史・村井慎二がいない。そして名波浩がコンディションを見て帯同を見合わせた。服部年宏も今日はベンチとなり、そのポジションに入る選手たちの活躍が今日の結果、更に未来のジュビロへ反映される。失敗を恐れてはいけない、チャレンジしてたくさん失敗もして欲しい、そして成功をどんどん自信につなげて欲しい。スタメンに入ったのは、森下俊・船谷圭祐・菊地直哉・金珍圭・成岡翔・カレン ロバートなど若き戦士が顔を揃えた。相手のセレッソはここまで不調だったようだが、やっとリズムを掴んできた。西澤・森島などベテランに要注意!そしてベンチにいるレンタル移籍中の河村も見たいところ。1試合がすぐに結果に繋がるわけではないが、若きジュビロには大切な一戦。1プレー1プレーが楽しみな試合・大会がついにスタートする。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ
森下俊・船谷圭祐・菊地直哉・成岡翔がボールを触り落ち着いてゲームをスタートする。カレン ロバートが前線からプレッシャーをかけペースを掴もうと声を掛け合う。
2分、ペナルティエリアぎりぎり外の位置で西澤を倒してしまう。立ち上がり、FKを与え危ない場面、壁に入ったファブリシオが顔面でブロック。4分、セレッソは森島を起点に前線でポイントを作るが、磐田の4バックがバランス良くカバーする。
6分、菊地直哉が右サイドから大きな山なりのセンタリングを上げる、カレン ロバートが合わせて行くが空振り。左サイドに流れたボールをカレン ロバートが追いかけファウルをもらう。船谷圭祐が中に合わせ蹴っていくがシュートとはならない。
10分、カレン ロバートが追い込み成岡翔がカット、西紀寛→成岡翔→ファブリシオと中央で繋ぐが良い形は作れない。
13分、相手DFのクリアミスを拾ったカレン ロバートがミドルレンジから強引にシュートを放つ。GK正面だが積極的なプレー。
14分、左の森下俊からカレン ロバートへクロスボールが入る。GKが飛び出しキャッチされてしまう。
同じく14分、速攻から西澤→森島と繋ぐところで茶野 隆行がカバー、チャンスは作らせない。
- 前半30分まで
- 16分、セレッソの右からのCK、中でしっかり弾くが2度3度詰められる。身体を張り一度はクリアするもシュートを連続で打たれ、それでも身体を張り粘っていく最後は菊地直哉がダイビングヘッドでクリア。
そこから西紀寛に渡り速攻を仕掛ける。カレン ロバートの前にボールが出ると左足でシュートを放つ。GKのファインセーブで決まらないが両チーム決定機を作った。
チャンスを生かせるか!?先制点がカギとなるだけに選手たちも分かっている。
22分、先ほどのセレッソ連続攻撃の際、GK佐藤洋平が膝を押さえ倒れこんだ。その後、GKを蹴ったが膝を押さえ歩けない。自ら”×”を出し、急いでGK松井謙弥が準備する。
24分GK交代。佐藤洋平がタンカでピッチを後にする。心配な箇所の怪我だ。新しく入った松井謙弥にも期待が集まる。
更に若くなったチームに何とか先制点が欲しい。菊地直哉・成岡翔がチームを盛り上げる。
28分、西澤が起点を作るが金珍圭と茶野隆行がハードマーク、セレッソの右サイド・酒本が再三上がってくるが船谷圭祐がしっかり下がり身体を使いセーブしている。
30分にもセレッソが右サイドから仕掛けて来る。船谷圭祐・森下俊がケアし、中で茶野 隆行・金珍圭が弾く。ここまでのリズムは両者共に掴んではいない。チャンスは1回ずつで決めきれていない。
- 前半45分まで
- 34分、右から森島がセンタリング、茶野 隆行が弾く。
35分、左からゼ カルロスがフリーでセンタリング、中央で古橋がフリーで待ち構えているところで森下俊が素早いカバーリングを魅せる。
決定的な場面で大きな仕事をした。GK松井謙弥が手を叩き盛り上げる。
36分、ジュビロの右サイドから菊地直哉がオーバーラップ、突破したかに見えたがオフサイドの判定。カレン ロバートが足を痛そうに引きずっている。ベンチ横では西野泰正と藤井貴が身体を温める。
39分、森下俊が酒本と1対1の勝負、身体を入れて一度は防ぐがクリアが小さかった。再び酒本に渡ってしまいファウルをしてしまう。
セレッソの左サイドからゼ カルロスがFKを蹴るが鈴木秀人・金珍圭・茶野隆行が競り合い、頭でクリア。
41分、カレン ロバートがゴールラインまでボールを追い、相手DFのミスを誘う。CKを奪いチャンスとなるが、活かすことができない。
43分、磐田がパスミスをし、攻められる。しかしC大阪もパスミスをし、磐田ボールとなる。集中しなければいけない時間帯。
前半のロスタイムは2分。
若手主体のチーム構成、良い時間もあれば悪い時間帯もある。ひとつひとつが経験となっている前半だった。
- 後半15分まで
- 両チーム交代なしで後半スタート。
1分、森島が左サイドから中へ切り込み右足シュートを放つ。GK正面だがプレスを厳しくしたいところ。
4分、磐田ベンチで西野泰正が準備する。足を痛めているカレン ロバートに代わり1トップに入る。
直後、右からのCKを船谷圭祐が蹴り金珍圭の頭に合う。西野泰正も飛び込んでいただけに、ここからは高さを使った攻撃もできそうだ。
7分、左から森下俊がオーバーラップ、早いセンタリングにニアで西野泰正が飛び込む。相手にクリアされてしまうがテンポが良くなってきた。
8分、左からのCKを金珍圭が打点の高いヘディングシュートを打つ。ゴール右に外れるがチャンスが作れるようになってきた。
9分、磐田リズムになってきたところでセレッソベンチも動き出す。ピンゴに代わり山田卓也が入った。
12分、DFラインで落ち着いてボールを回す。菊地直哉からGK松井謙弥までを使い、サイドチェンジをしながらボールを失わない。
14分、セレッソの右サイド、山田がオーバーラップ。センタリングに西澤がファーサイドでヘディングシュート!ゴールネットを外から突き刺しゴールにはならないが危険な展開。
- 後半30分まで
- 16分、再び右サイドからセレッソのクロスボール、ファーサイドでフリーな選手を作ってしまうがGK松井謙弥が飛び出しパンチング。
落ち着いた守備陣形は保っているが、徐々に動いてきたゲーム展開だけに、一瞬の隙で決まりそうな流れとなってきた。磐田は西野泰正のポストプレーから右の西紀寛が上がるパターンが多くなっている。成岡翔のサポートもあるがシュートシーンが少なくなっている。
20、分ディフェンスラインの裏に飛び出した森島がその一瞬の隙を逃さなかった。GK松井謙弥が飛び出したところをチョップキックでふわりと浮かせた。先制点はセレッソ大阪。【1-0】
24分、西紀寛が左サイドからドリブル、こぼれたボールを西野泰正が詰めるがシュートとならない。個人技で何とかこじ開けようとする気持ちが出てくるが決定機は作れない。船谷圭祐も攻撃に専念する。
27分、右サイドの鈴木秀人が厳しく森島にボールを取りに行きイエローカードを受ける。
28分、磐田ベンチで太田吉彰が準備する。
30分、太田吉彰と代わるのは成岡翔。太田吉彰が右に入り西紀寛が中央に入る。西紀寛が高い位置からゴールへの動きを繰り返す。
- 後半45分まで
- 35分、西紀寛が前線から激しくボールを追っていく。何とかしようと気持ちを前面に出し入る。
36分、セレッソの右からのCK、中の守備を固めセットプレーは跳ね返す。37分、太田吉彰が右からスピードドリブルで仕掛けるが、ゼ カルロスに防がれてしまう。
39分、ゴールから35mの位置からFKを得る。金珍圭が直接狙っているが壁に当たってしまう。
39分、鈴木秀人がハードなマークで守備陣を盛り上げる。前の若い選手たちに「前に行け!」と手で指示をする。
40分、セレッソベンチが森島を下げ徳重を投入する。
41分、金珍圭がFWの位置まで上がったまま下がってこない。ラストはパワープレーで勝負する。守備は茶野隆行が西澤を潰す。
42分、ロングボールに西野泰正が競り金珍圭が入って行く。
44分、右の太田吉彰がクロスボールを上げる。GKにパンチングされチャンスとはならない。
ロスタイムへ入ろうとするところでセレッソベンチから河村が出てきた。ロスタイムは2分。
ラストプレーでアウェイの戦いをドローへもっていきたい。
ラストチャンス、FKからゴール前に船谷圭祐が蹴る。全員で詰めるがGKがキャッチ。ここで試合終了。
アウェイの戦いに応援に来てくれたサポーターの皆さん本当にありがとうございました。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- ナビスコカップのスタートということで、メンバーがだいぶ変わってスタートしたのですが、チームのテーマとしてやっていたのは攻守の切り替えとか、西澤のストロングポイントを押さえるという、全体的な守備の部分に関してはまずまずやれた。内容はそんなに悲観する内容ではないと思いますけれど、攻めの部分で前線でタメが作り切れなく、押し上げられなくて苦しい状況になってしまう。前の選手が点を取って流れに乗れる形を早く作って行かなければならない。アクシデントが早い時間帯にでてしまった。佐藤の膝、カレンの足首、金がハムストリングをちょっとやってしまったので、今後にいくつか影響がでてしまうのかというところがあります。
最後、注意していた森島に上手く動かれて1点取られましたが、これはさすがという感じでした。
一方で我々の若手、森下、船谷、松井も突然の出番でまずまずの安定したプレーをみせましたし、茶野も存在感をみせてくれたので、この先につなげていって欲しい。チームの可能性というか安定性があるので、あとは点を取れるかどうかというところの辛抱というのがあります。セレッソさんの攻守の切り替えについてはよく踏ん張って、ストロングポイントは押さえていましたし、局面のタフさはセレッソさんはさすがだなと思います。
- 小林 伸二監督
- 連勝できたということ、カップ戦にいい入り方ができたということ、失点0で押さえたということはすごくよかったし、次につながるゲームでした。守備についてはワイドの中に入っている、西、船谷、成岡を上手く押さえられたと思います。逆に中盤のサイドを基点にというのが、前半の途中からできた。西澤の背後をもう少し上手く使えれば、ジュビロさんのバックラインがもう少し崩れたのではないか。得点シーンはそういう形でした。森島が西澤の裏を走ったというところに、山田のボールが入った。前節に続いて、ピンゴと山田のスイッチというところもチームが安定し、酒本もずいぶん活動量がでてきた。クロスなのかドリブルなのかという判断をもう少し、上手くするとクロスもよくなったり、一対一も抜けるのではないかと思います。それは(酒本)個人的に改善していけばいい。全体的に守備の玉際が厳しくなってきているので、よくなったなと思ってます。ボールを奪った後に、もう少し丁寧につなぐことができれば、スムーズにボールが回る場面があったのではないかと思います。ここで2連勝したということで、次のホームの甲府戦に持って行きたいと思います。
- カレン ロバート選手
- セレッソもそこまで調子がよかったというわけではないと思う。最初のチャンスで決めていればもっといい流れになったと思いました。
最初の方に得点が決まれば、どんどん前に行けると思うのですが、入ってこなくなると不安にもなると思うし、個人的にも不安になるし、本当に早めの得点が欲しかった。
ナビスコの予選はあと5試合あるしまだまだ上に行けるのでそこはいいこと。Jリーグでも順位をあげていければいい。
- 松井 謙弥選手
- Q.突然の出場でしたが?
A.自信はあったので、一回ボールをさわってから落ち着いてできました。
結果は負けたということで失点はよくないのですが、個人的には手応えは感じてます。次はチームに貢献できたらいいと思います。
サポーターの声が大きかったので、指示の声が通らないし、練習とは全然違った難しさは感じました。
- 成岡 翔選手
- 無駄走りを上手く利用できてないと思います。いい動きだしはしていても、スペースの使い方とかできていないので、ボールの出し手もそうだし受け手もそうだと思うのですが、多少ずれがあると思います。
いつもよりは勢いはあったと思うのですが、冷静さは失ってはいけない。冷静になって、前に出た後も周りをみながら上手く使うことも大事。
- 森下 俊
- 絶対に勝とうと思ってゲームに入りました。攻め上がるタイミングが駄目だったし、失点に絡んだというのは一番最悪でした。守備から入ろうと思っていましたし、行けるときは行こうと思ってました。
- 菊地 直哉選手
- Q.なかなかパスの出し所が無く、後ろに戻す場面が目立つように感じましたが?
A.動かないし、自分もそうだし。だからもっとそういう姿勢を見せた方が良いと思うし、上の選手が一生懸命やっている中で、僕たちは淡々とやるのではなくて、姿勢を見せないと、チームというのは良くならないと思う。せっかくのチャンスをもらった選手が、自分も含めてたくさんいるのに、全力を出したのかどうかというのがわからない試合でした。
Q.それは、慎重にやろうとしてですか?
A.それは一人一人違うと思うし、そういう物を出さないとチームというのは強くならないし、良い方向へ向かないので、自分も含めて、ヒデさん(鈴木選手)や茶野さんがしっかりやっている中で、もっとアピールしないと試合には出られないはずだから、もっともっとアピールする必要があると思います。
Q.今日はボランチでしたが、一番気を付けていたことは?
A.サイドバックがサイドの選手にいけるように、僕は3トップの選手に少しマークするような感じで、少し低い位置でやれてたので、そういうバランスは良かったと思います。そういう問題より、姿勢であったり、もっと動いたり、もちろん動きの質というのもありますけど、もっともっとやらないといけないと思います。
- 鈴木 秀人選手
- ボールをもらおうとする意志のある人が少ないから、ボールが回らないし、一人だけ動いてもそこを結局狙われてしまうという感じで、連動性が無く、結局ボールが回らなかったですね。
Q.メンバーが代わったというせいもありますか?
A.それはボールを繋ごうという個人の意識や、サポートしようという意識の問題ではないでしょうか。
Q.アグレッシブさが足りないと、鈴木選手も感じましたか?
A.今日の試合で一番思ったのが、若手選手らしくないな、という感じだったので、そういう部分がこれからのジュビロになっていくと思うので、何とか若い選手にもっとアグレッシブにやって欲しいですね。(慎重にやろうとした部分も)あると思いますけど、もっともっと、失敗しても良いので、思いっきりやってくれればいいかなと思います。