2006 J1第16節
試合日時:2006年07月29日(土) 19時05分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 静岡スタジアム エコパ
- 24920人
- 28.0℃/65%
- 曇/無風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 﨑谷 誠一
- 松尾 一
- 柴田 正利/木島 栄
- 野田 祐樹
- 岡田 奨
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半27分[警告] | 太田 吉彰 | |
高木 純平 | 前半31分[得点] | |
ハーフタイム[交代] | 上田 康太(in) ← 服部 年宏(out) | |
ハーフタイム[交代] | 西 紀寛(in) ← 成岡 翔(out) | |
高木 純平 | 後半8分[警告] | |
枝村 匠馬 | 後半10分[得点] | |
高木 和道(out) → 久保山 由清(in) | 後半25分[交代] | |
後半27分[警告] | 金 珍圭 | |
後半31分[交代] | 船谷 圭祐(in) ← ファブリシオ(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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長谷川 健太 | 監 督 | アジウソン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- やってきた静岡ダービー!静岡スタジアム・エコパには県内から大勢のサポーターが駆けつけている。19:05キックオフのエスパルスがホームの試合。ジュビロはアウェイチームとしていつもとは逆の応援席・控え室・ベンチを使う。天候は晴れ、芝も最高の状態でゲームの会場は整った。早くから駆けつけてくれたサポーター同士の応援合戦も既に始まっている。メッセージ入り横断幕が隅から隅まで埋め尽くされ、サポーターたちの熱い気持ちが伝わっている。もちろん選手をはじめスタッフ・関係者も同じ気持ち。絶対に負けられない相手、ドローゲームにもしたくないチームが目の前にいる。チーム状況は言うまでもなく上昇中!今日のスタメンも絶好調な顔ぶれが揃った。FW前田遼一がゴールを取ることだけに集中する。MF太田吉彰・成岡翔・福西崇史、ボランチに菊地直哉とファブリシオ。DFに服部年宏・茶野隆行・金珍圭・大井健太郎。田中誠が足に違和感を感じ休みとなったが大井健太郎が成長の証を見せてくれるはず。GK川口能活は不動。注目は韓国代表対決、金珍圭vsチョジェジン。そして静岡出身の選手たちの活躍が最大のみどころ。両チーム選手の家族・親戚も多く駆けつけており、ベンチ外の選手も両チーム全員スタンドに駆けつける。11人vs11人ではないチーム同士の戦い、暑い夜に熱い戦いがエコパで動き出す。ベンチに控える西紀寛・名波浩・中山雅史・鈴木秀人に加え若手成長株の船谷圭祐・上田康太も楽しみだ。連勝中だけに結果を求めたい。アジウソンサッカーが確立し、ジュビロサッカーが進化する瞬間を見逃すな!
- 前半15分まで
- 清水ボールでキックオフ。開始前からサポーター同士のぶつかり合いもありスタジアム内に緊迫感が走る。ダービーならではの雰囲気でゲームが動き出す。ジュビロは完全に3ボランチとしてスタートした。菊地直哉が右で福西崇史が中央、そしてファブリシオが左。金珍圭がチョジェジンにマークしている姿をスタンドで韓国代表監督のピム氏が視察に来ている。中盤でのマークを厳しくし前田遼一を前に張らせるシステムでこの試合もゴールを狙っていく。両サイドバックが攻撃的なのはいつも通りだが、今日は服部年宏がいつも以上に高い位置をキープしている。
8分、金珍圭がスライディングでカットするとファブリシオが中盤で繋ぎ、福西崇史が展開する。
10分、福西崇史が身体を上手く使いボールキープをしていく。ピッチでの湿度が高く感じる。選手たちは暑さとの勝負ともしている。少し動き出しが遅く感じる。ボランチの位置まではボールを回すがその前にはロングパス1本という形が多くなる。
13分、自陣でボール奪うとファブリシオからロングボールで太田吉彰を走らせる。山西尊裕と競り合いになるがファールとなってしまう。
15分、清水の左サイドからクロスボールを上げられる。ニアサイドでの競り合い、大井健太郎と金珍圭が2人でディフェンスに入る。身体を張った守備でシュートはさせないが気をつけなければならない。
- 前半30分まで
- 19分、3ボランチを中心に中盤の少し後ろでボールを回すシーンが増えている。
20分、中盤でサイドチェンジを繰り返しながら最後はファブリシオから服部年宏へスルーパス。しかし長くなりタッチラインを出てしまう。
21分、左サイドの服部年宏からピンポイントのセンタリングが上がる。ニアサイドの前田遼一の頭を超えて中央にいた成岡翔の頭にピタリと合う。しかしシュートがゴール右にずれてしまう。決定的な場面だけに決めておきたかったところ。
23分、激しくなってきたゴール前での競り合い。マルキーニョス に対し金珍圭がポジション取りに行った際、肘が顔面に入りマルキーニョス倒れこむ。ファールにはならなかったが無駄なカードはもらいたくない。
26分、マルキーニョスには大井健太郎が、そしてチョジェジンには金珍圭がマンマークするが、一瞬の隙でチョジェジンにシュートを打たれる。ゴールマウスには飛ばないが徹底したい部分。
27分、オフサイドになった太田吉彰が相手のリスタートを邪魔したとしイエローカードとなる。
28分、マルキーニョス にペナルティエリア内にフリーで進入されるが大井健太郎がカバー。ゆっくりした中盤から両チーム少ないチャンスで生かそうと前半は少し運動量が少なく見える。
30分、福西崇史がインターセプトから攻撃参加していくが倒され有効にならない。アジウソン監督がピッチサイドまで行き大声で指示を出し続ける。
- 前半45分まで
- 31分、兵働昭弘が右サイドでボールをキープするとその裏を市川大祐が長い距離走り、突破。センタリングをファーサイドに上げ、チョジェジンの頭に合わせる。シュートはゴールポストに直撃し跳ね返りを高木純平に押し込まれる。先制点は清水。【1-0】
35分、ゴール左45度の位置で福西崇史が倒されFKを得る。セットし蹴ったのはファブリシオ、しかしゴール上を超えてしまう。
37分、清水の右CKも中央でチョジェジンが飛び込む。頭一つ飛び出すが身体を寄せゴールは許さない。
39分、速攻からDFとボランチの間のスペースを使われる。数的不利となるが最後は金珍圭がパスコースとボールを両方潰しブロックする。流れは完全に清水にある。
43分、菊地直哉がオーバラップし右サイドを駆け上がるが相手を引っ張りファールを取られてしまう。
44分、マルキーニョスを中心にショートパスを回されゴール前まで運ばれる。シュートをブロックをしゴールは許していないが内容的に良いとは言えない。
ここで前半終了。控え室に戻る選手たちが不満の色を隠せない。控えにいる選手たちもアドバイスをしていく。名波浩が若手を捕まえポジショニングの指導をする姿も見られた。後半どう立て直すか!?みどころとなる。
- 後半15分まで
- 後半スタートから上田康太と西紀寛を投入していく。上田康太を左サイドに入れ、西紀寛を前線に持っていく。システムは変わらないが左サイドに攻撃的な選手を入れ起点を作っていく。
1分、空中戦でチョジェジンが顔面を強打、顔を押さえピッチに倒れこむ。
3分、ピッチに戻ったチョジェジンが左サイドから中に切り込みシュートを放つ。茶野隆行がブロックしていくが危険プレー。
5分、左に開いた金珍圭がボールを受けるとチョジェジンがプレスに行く。この試合、DFラインがボールを持ったときになかなかパスコースがない。
6分、西紀寛と上田康太のコンビネーションで左サイドを崩す。上田康太のセンタリングを前田遼一がワントラップするがシュートが打てない。
7分、西紀寛のスルーパスに太田吉彰が右サイドを駆け上がる。ラインギリギリからのセンタリング。前田遼一が頭で飛び込むがDFが前でカット。形はできてきた。西紀寛が入り少し中盤に動きが出てくる。
10分、中盤で上田康太が不用意なドリブルをしてしまう。ひとつのミスで枝村匠馬に突破を許してしまう。シュートがブロックに行った大井健太郎の足をかすめ、川口能活の右を通り過ぎてしまう。2失点目、痛い追加点を許してしまう。【2-0】
12分、ロングパスから太田吉彰ば右サイドを長い距離突破する。山西尊裕と競り合いながらニアサイドにシュートを打つがGKに防がれる。その後のCKも前田遼一が競り、福西崇史が拾うがシュートは打てない。14分、清水の速攻からチョジェジンがファーサイドで頭で折り返しマルキーニョスという形を作るがオフサイドとする。
15分、ジュビロの波状攻撃も福西崇史・菊地直哉を押し上げるがシュートが打てない。
- 後半30分まで
- 18分、右に出た太田吉彰が何度も山西尊裕と勝負する。
19分、福西崇史のポジショニングが高くなってくる。縦パスに反応する福西崇史が前田遼一とワンツーを狙っていくが通らない。西紀寛・太田吉彰も前がかりとなる。
20分、左から金珍圭のクロスボールに前田遼一がダイレクトでヘディングシュートを放つがゴール上を超える。
22分、西紀寛の横パスを受けた上田康太がペナルティエリア外からシュートを放つ。DFに当たり、ボールはGKの頭上を越えたかに見えたがパンチング。
23分には太田吉彰の右からのセンタリングを前田遼一が頭で強烈なヘディングシュート!しかしGKにセーブされてしまう。
24分、菊地直哉とファブリシオ間でのパスがずれてしまう。自らのミスでピンチを作ってしまう。最後は大井健太郎がスライディングで足を伸ばしセーブするが決定機を作られてしまう。
27分、茶野隆行が奪い速攻、最後は西紀寛のドリブルで勝負するが逆に清水の速攻となる。金珍圭が身体を押さえにいったところでイエローカードとなってしまう。
28分、茶野隆行がオフサイドトラップをかけていくが後ろに大井健太郎が残っていた。ディフェンスラインも少しズレ、中盤も無くなっていく。この時間から両チーム、厳しい状態になるが逆にここからが正念場。得点のチャンスも増えていく。ベンチでは船谷圭祐を準備させる。代えるのはファブリシオ。
- 後半45分まで
- 残り15分、3バックにして戦う。金珍圭・茶野隆行・大井健太郎の3バックに船谷圭祐・上田康太・菊地直哉と中盤の低い位置をとる。そして前気味に西紀寛・福西崇史・太田吉彰と出て、FWに前田遼一。
35分、マルキーニョスにボールが入ると大井健太郎が厳しくプレスをかけていく。しかし、個人技についていけない場面も出始める。
36分、マルキーニョス が突破から起点を作り、シュートまで持っていかれる。
37分、左サイドから上田康太がアーリークロス、ニアに西紀寛そしてファーサイドに前田遼一と入るが繋がらない。
38分、福西崇史と菊地直哉がコンビネーションを使っていくがオフサイド。
39分、前田遼一のポストにボールを入れるが潰される。
40分、福西崇史が中盤で前を向きドリブル。前田遼一の動き出しを見てスルーパスを出すが一歩後ろで繋がらない。
41分、船谷圭祐が守備に回る機会が増えていく。上田康太・菊地直哉と球際を厳しくプレス。菊地直哉がボールへスライディングしにいったがファールの判定。
43分、右から太田吉彰がセンタリング、CKを奪う。すぐにセットし中に蹴りこむ。中央で菊地直哉が頭で合わせるがゴール上を超える。
ロスタイム3分。福西崇史・前田遼一・西紀寛らが前線で追い込んでいく。上田康太・菊地直哉が中盤でカバーリングをしていく。金珍圭・大井健太郎が最終ラインから強引に仕掛けていくがどうにもならない。最後、福西崇史の突破もオフサイドとなり試合終了。前半から通して、どうも上手くいかないゲームが90分続いてしまった。気持ちを切り替えよう。
選手、監督コメント
- アジウソン監督
- 前半はビルドアップに問題があって、清水の方がそれを上手く利用したと思います。後半は攻撃を3枚に増やして、守備も上手くできたと思いますけど、ゴールキックで我々の不注意から失点がありまして、できるだけリスクをかけてやろうと思ったのですが、今回の試合は運もなく残念ですが負けてしまいました。
Q.田中 誠選手の怪我によって、スリーバックにしたのか?
A.前に練習もしましたし、守備としてはよかったと思います。ただ、ビルドアップに問題がありました。ロングボールの回数が多かったと思います。
Q.上田 康太選手を入れた意図は?
A.システムをかえて、西選手を開いた状態で、前田選手と太田選手を前に上げて3人アタッカーにして、福西選手が伊東選手(輝悦)を見る形にして、上田選手がサイドバックで上がってくる選手を見る。
上田選手は上手くいったと思います。途中で船谷選手を入れて左サイドバックにして、上田選手が中盤ボランチでやりました。上田選手は将来性があるいい選手だと思います。
- 長谷川 健太監督
- 特に今日は何も言うことがない。選手達が良くやってくれたと思ってます。立ち上がり3-4-3のような形でフォワードにマンツーマンにつけてきて、相手のシステムが違っても試合の中で選手達がバランスを取りながらいい時間帯に得点を取ることができたと思いますし、後半の頭に追加点を取ることができたということで、本当にタイトな日程の中、最後まで集中を切らさずに戦ってくれたと思います。
- 福西 崇史選手
- 結果がでないことには自信にもならないし、雰囲気が全然違うし。練習をやらなければいけない。
- 服部 年宏選手
- サイドバックを見ろということになって、難しいバランスだった。市川選手が上がって来たら、成岡はマークにつかないという指示で、自分かファブリシオが見なくてはいけなくて、だけど裏のスペースに走られた。中を切って縦に切らせなければいけない、そういう約束事でしたから。
今日は人と人の距離が広すぎて、ボールが全然回らなかった。特に後ろの3人でビルドアップというのは難しかったので、それは改善しなければいけない。
- 金 珍圭選手
- 2点決められて負けてしまいましたが、選手も一生懸命やりましたのでしょうがないと思います。今日は運がなかったとも言えますし、選手同士のコンビネーションも合わなかった部分もあるし、チャンスもありましたがツキがなかった。
- 菊地 直哉選手
- 一人一人の距離が遠いですね。ビルドアップの時もみんな広がってやっているので、いい時もあるんですけど今日みたいに孤立してしまうと、ロングボールに始まって守備の時も広がっている状態からスタートなので。。
ボランチにボールが入らないと駄目ですね。
- 大井 健太郎選手
- フォーメーションは3-4-1-2という感じですかね。僕がマルキーニョスについて、後の二人がどちらかがリベロとストッパーという感じです。最後の方は点を取りに行かなければいけないということで、ディフェンス以外はあがれという感じでしたから、攻められても最後のシュートする場面で止めて、結果的にゴールは決められていないので、それはしょうがないし、そういうことをやるしかない状況だった。
後半は3-5-2でしたが、ヨシくん(太田 吉彰)が右サイドウィングに張って3-4-3になる感じでした。
- 成岡 翔選手
- どっからどう攻めるのかというのが、特に後半は微妙に迷いながら連動性がなかった。ボールに絡む2人より他の3人、4人が絡める流れがなかった。
ポジションは中に残っていろという形でした。基本的には輝さん(伊東 輝悦)だけを見ていて、前半は自分か福さん(福西 崇史)のどちらかが絶対フリーになっていて、縦パスが入らなかったのが一番痛かった。サイドチェンジの意識が強かったというのもあるし、ボランチの二人がほんのちょっと見てくれれば、一本縦パス入れば崩せる状況を、サイドチェンジで一つ遅れて自分の所に入ってきて潰されるというタイミングの問題。自分もボールを保持している時にミスが多かったので、たぶんボールを入れづらかったのかと思いますが、欲を言えば、もう一本早く縦パスが入っていればもっともっと前の3人はプレーできたと思います。
後半のスリートップはやったことがないと言ったらそれでおしまいですけど、どういう風に攻めたらいいのかというのが見えなかった。
ジュビロという連動性というのは今日は全くなかったと思います。
- 上田 康太選手
- やってはいけないことをやってしまいました。落ち着いて効果的なパスをだせなかった。
交代で入る時はボールをつなげてなかったので、起点になれればと思いました。
- 太田 吉彰選手
- 前半はサイドの方に居て、一対一を仕掛けろと言われていて、それを意識しすぎてやっていて、後半もそんなに変わりがなかったのですが、上手くボールが回っていたので何回かチャンスがでたと思いますけど、今日はちょっと難しくて、上手くボールがもらえなかった。
守備の負担は無かったですけど、守備しない分あまり下がらないのでスペースがなかった。
突破してライン際からあげられればよかったですけど、アーリークロスはなかなかゴールにつなげるのが難しいので、僕が突破してゴールライン際から上げられるようしっかりやっていきたい。
- 川口 能活選手
- 次の試合まで間が空くので、気持ちを切り替えてやるしかない。ロングボールが多くなってしまって、パスサッカーができなくなってしまった。勝つための戦い方をチームみんなで考えて、形にしていきたい。