2006 J1第12節
試合日時:2006年05月06日(土) 15時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 静岡スタジアム エコパ
- 36,376人
- 20.0℃/60%
- 曇/弱風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 吉田 達法
- 家本 政明
- 唐木田 徹/青木 隆
- 高橋 佳久
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半18分[得点] | 山口 慶 | |
ファブリシオ | 前半31分[得点] | |
後半1分[警告] | 金 正友 | |
金 珍圭 | 後半12分[警告] | |
前田 遼一 | 後半21分[得点] | |
太田 吉彰 | 後半29分[警告] | |
後半30分[交代] | 杉本 恵太(in) ← 中村 直志(out) | |
後半31分[得点] | 本田 圭佑 | |
前田 遼一(out) → 中山 雅史(in) | 後半35分[交代] | |
太田 吉彰(out) → 船谷 圭祐(in) | 後半41分[交代] | |
後半44分[交代] | 鴨川 奨(in) ← 増川 隆洋(out) | |
成岡 翔(out) → カレン ロバート(in) | 後半44分[交代] | |
後半44分[交代] | 藤田 俊哉(in) ← 山口 慶(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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山本 昌邦 | 監 督 | セフ フェルホーセン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2006年ゴールデンウィーク最後の週末。5月6日15時から静岡スタジアム・エコパにて名古屋グランパスエイトとの試合となる。晴天の風も弱い穏やかな気候に早い時間から家族連れのサポーターが集まっている。前座試合では、子供たちがプロ選手と同じ芝でボールを蹴り必死に走っている。スタンドでも大型連休を利用して家族旅行に一環として訪れてくれている姿が見られる。スタジアム横のアリーナでは、子供たちを対象にした様々なイベントが実施され、売店なども含めスタジアムの外から盛り上がっている。当然、選手たちもこうした日に気持ちよくサッカーをしたいと気持ちを入れる。昨日の練習でも多くのサポーターが練習場に駆けつけてくれ大きな期待を感じている。調子が上がってきたジュビロのメンバーはGK川口能活、DF田中誠・金珍圭・服部年宏・茶野隆行。鈴木秀人が足を痛め離脱した。MFは菊地直哉・ファブリシオ・太田吉彰・村井慎二、そして背番号10成岡翔。成岡翔の足の怪我が心配されたがしっかりスタメンに顔を揃えた。FWは前田遼一。出場停止の福西崇史以外はベストな布陣。そしてベンチも中山雅史・カレン ロバート・名波浩・船谷圭祐など豪華。相手名古屋は今シーズン苦戦しながらメンバーを変化させながら勝負している。今日のポイントは名古屋のFW玉田圭司と古賀正紘。DFの古賀正紘が高さを利用してFWで登場する。その他、中村直志・本田圭佑などにも注意したい。そしてベンチスタートだが藤田俊哉がいることも忘れてはならない。成岡翔が藤田俊哉の前でどんなサッカーを披露してくれるか!?楽しみな試合となる。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。前田遼一・成岡翔でボールを触りファブリシオに下げる。外に展開し、前を見る。名古屋はFW古賀正紘を起点に高さを使い、玉田圭司・中村直志・本田圭佑が飛び出してくる。
2分、茶野隆行と本田圭佑が激突、ノーファールでボールは磐田ゴール前に出される。GK川口能活がキャッチし相手にチャンスは作らせない。
4分、縦に飛び出した太田吉彰がペナルティエリア内で勝負するがハンドを取られる。
6分右に出た菊地直哉がセンタリング、太田吉彰がダイレクトでシュートするがDFにブロックされる。
8分服部年宏が左からドリブルでひとり交わし仕掛ける。ファールを奪いリズムを掴んでいく。名古屋はFW古賀正紘の頭を起点にする攻撃を続ける。
9分、名古屋ボールでゴールまで35mの位置からFK。ファーサイドの古賀正紘に向け蹴るが合わない。
10分、玉田圭司が左サイドからワンツーで抜け出しセンタリング。中で田中誠・金珍圭・服部年宏が対応するが玉田圭司のスピードにも気を付けたいところ。
14分、金正友の切り替えしから玉田圭司へラストパス。名古屋がチャンスを作ってくるがジュビロDFは落ち着いてプレスをかける。ここまでは決定的なシーンを両チーム作れていない。
15分、右からのセンタリングに前田遼一が飛び込むがシュートにはならなかった。
- 前半30分まで
- 17分、名古屋・吉村圭司がオーバーラップし左からセンタリング。中でマークがずれていたが金珍圭がスライディングでカバー、シュートまではいかせない。
18分、名古屋のゴールキックからボールは田中誠の裏へ出た。浮き球を処理できずGK川口能活が飛び出してくる。田中誠もボールに向うが後ろから山口慶が足を出し触られてしまった。ボールはゴールへ転がり先制点は名古屋。全く崩されてはいない事故的な失点。痛いゴールを失った。名古屋が喜んでいる隙にすぐにスタートさせる。すぐに切り替え磐田がリズムを取り戻しに行く。
24分、磐田の速攻、成岡翔から村井慎二に落とし、前田遼一の右に飛び出したスペースにボールを出す。ダイレクトでセンターにいた成岡翔に出しワントラップからシュート!GKが弾いたところを太田吉彰が詰めるが決めきれない。
25分、茶野隆行のミドルシュートが出るがゴール左へ外れる。
27分、前田遼一のヒールパスから村井慎二が抜け出しマイナスのボールで太田吉彰へ繋げる、右足でシュートを放つがDFに当たりゴール右に外れる。
29分、太田吉彰→茶野隆行→菊地直哉でセンタリング、成岡翔・村井慎二・前田遼一が詰めるがシュートを打ち切れない。
30分、村井慎二がテクニックあるドリブルで相手を交わしゴール正面25mの位置からFKを得る。キッカーはファブリシオ。キレイな弾道が壁を越えネットを突き刺した。同点ゴール!
- 前半45分まで
- 34分、名古屋が両サイドから連続でCKを蹴ってくる。中で田中誠と古賀正紘が激しくぶつかる。金珍圭と増川隆洋もひっぱり合いながらポジショニング争いをする。高さある名古屋のセットプレーにも要注意。
37分、金正友から玉田圭司へスルーパス。オフサイドを取るがこの動きにも注意が必要。
38分、村井慎二からのCKを田中誠がフリーでヘディングシュートするがゴール右に外れてしまう。
40分、玉田圭司が縦にドリブルで突破してくるが茶野隆行が長い距離を戻り自由にさせない。
43分、両チーム決定機をなかなか作れない。名古屋がロングボールから高さに対し、磐田は両サイドからのクロス。ペースのつかみ合いで前半もロスタイム1分のみ。ラストプレー、中村直志に右サイドからチャンスを作られるが茶野隆行がクリアーし前半終了。後半振り出しに戻り45分間の勝負が始まる。
- 後半15分まで
- 両チーム交代なしでスタート。
1分、いきなり玉田圭司がチャンスを作る。GK川口能活と1対1となりループシュートを打たれるがゴール左に外れた。
2分菊地直哉が積極的に攻撃へ参加していく。
3分名古屋のセフ フェルホーセンが主審に抗議、ベンチ前で1分ほど話し合う。
4分、太田吉彰が右コーナーキックを奪う。
5分、ロングボールを前田遼一が受け、秋田豊と1対1で勝負。右に交わしシュートを放つがゴールポスト直撃。惜しい形にサポーターが沸き上がる。
7分、服部年宏のシュートがDFに当たり左からのCK。村井慎二が蹴る中で激しいぶつかり合いが行われる。
11分、村井慎二から太田吉彰へクロスボールが上がり、ワントラップするがシュートが打てず菊地直哉へ落とす。それでもシュートが打てないため、一度外に出てセンタリング。前田遼一が飛び込み。その裏に村井慎二が入る。シュートを打ちに行くが後ろからブロックされた。
13分、名古屋の距離があるFKから中のポジショニングでまたぶつかり合う。今日は空中戦での衝突が多い。茶野隆行と古賀正紘がぶつかりファールを受ける。今日のポイントはセットプレー。
- 後半30分まで
- 18分、村井慎二から成岡翔の飛び出しを使う。左から右へ展開し後ろに下げて再び左へ。ジュビロのポゼッションが上がっている。ファブリシオ・成岡翔を起点に両サイドの太田吉彰・村井慎二が飛び出し、前田遼一に合わせる。守備陣も金珍圭・田中誠を中心にしっかりバランスがとれている。
22分、茶野隆行からの縦パスを太田吉彰がドリブルで仕掛け、茶野隆行のオーバーラップを使う。センタリングに前田遼一が飛び込み左足アウトサイドで流し込む。ついに逆転に成功。ホーム・エコパスタジアムが沸き返る。
24分、ファブリシオのパスを受けた太田吉彰がDFの股を抜きシュートまで持って行く。得意なコースでゴール右隅を狙うがGK楢﨑正剛が好セーブを見せる。惜しい展開、ジュビロにリズムが出てくる。
29分、速攻から太田吉彰がスピードあるドリブルで数的不利の中駆け上がる。
30分、ゴール正面25mの位置から名古屋のFKとなる。この時間を使い、名古屋が選手交代。中村直志に代え杉本恵太を入れる。直後、名古屋のFKを本田圭佑が左足で直接決めてくる。これで2対2の同点。残り15分。
- 後半45分まで
- 34分、田中誠が上がり、こぼれ球を金珍圭がロングシュート。ここからが勝負、全選手が攻撃へ力を入れる。
35分、前田遼一に代わり中山雅史を投入。前線から激しくボールを追い気持ちでゴールを奪いいに行く。
36分、茶野隆行のクロスを中山雅史がDFを引きつれ裏のスペースを空ける。村井慎二が飛び込むがシュートはGK正面。
37分、中山雅史が絶妙なタイミングで飛び出し、シュートを放つがGK楢﨑正剛の正面。両チーム動きが出てきたゲーム展開に磐田ベンチが動いてくる。船谷圭祐がジャージを脱ぎユニフォームで準備する。代わるのは太田吉彰。そのまま船谷圭祐が右に入る。
43分、中山雅史が増川隆洋と空中戦で衝突。増川隆洋がタンカで外に運び出される。この間に古賀正紘がDFラインに下がっている。
44分、増川隆洋に代わり鴨川奨が投入された。そして磐田もロスタイム3分という表示が出てから成岡翔に代わりカレン ロバートが入る。カレン ロバートと中山雅史の2トップとしてラスト1点を奪いに行く。ラスト1分というところで名古屋が藤田俊哉を投入。ファブリシオ・菊地直哉・船谷圭祐らが攻め上がるがタイムアップ。2-2の同点で勝ち点1となった。これでJリーグは一時中断する。W杯期間中の進化を目指す。若い力が成長し期待できるようになってきたが、まだまだ勝ちきれないゲームもある。課題も多い。
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 山本 昌邦 監督
- 結果を言えば、勝ち点2を失ったような試合なので、非常に残念な結果。特に前半(ゲームに)いい入りができなくて、名古屋の気迫に少し押されたところがあったが、1-1で終わって、後半、多少立て直しができて、リードしたまでは良かった。全体的なパフォーマンスは、後半は良くなってきた。我々の形はある程度作れたと思う。最後なので、勝ちたかったが、、、いい感じで(チームの調子が)上がってきたとは思っている。(失点が)ミスとリスタートだったので、一番警戒していたリスタートでやられてしまったのはちょっと残念だったが、全体的な改善は、開幕からここまで、立ち上がり苦しんだが、徐々に(チームの調子が)上がってきたので、これを(W杯)ブレイク後につなげていくのと、あとカップ戦があるので、カップ戦の中で、若い選手がチャンスを生かしてくれればと思う。
Q.名古屋が前半コンパクトに戦ってきたが、(名古屋)DFの背後を突くという戦術だったのか?
A.(名古屋DFの)背後を突きたかったが、最初、パスが少しショートして、前に引っかかっていたケースが多かったが、前半の中くらいから、大きく3バックのサイドにボールが入るようになって、そこを起点に攻撃の形ができていた。1点入れられて眼が覚めてそれから行く、という感じで、そこはあまり入り方が上手くいかなかった。ダイアゴナルな(対角線の)パスと、そのスペースを活用した攻撃というのは、徐々に修正できたと思う。
- 名古屋グランパスエイト フェルフォーセン監督
- 特に前半はよかった。ポゼッションもキッチリできていたし、選手たちもよく動けていた。ロングボール、コンビネーションのバリエーションも、しっかり使い分けていた。守備面でも安定した戦いができていたと思う。チャンスも多く作っていたので、前半1点以上入れることができたはず。後半は、マリノス戦の3日後なので、疲れが出てきて難しいゲームになると予想はしていた。後半は、ジュビロの方がボールキープがよくできていた。2つのチームが勝ち点3を狙いに行った、いい勝負ができた。オープンな試合だった。どちらのチームも全力を尽くして戦っていたので、スペースも大きくできていたし、テンポも速くなっていた。特に後半は、どちらにも勝つチャンスがあったし、どちらも決定機を作っていた。グランパスは素晴らしいメンタリティーを持って戦ってくれた。特に2-1からよく追いついてくれた。ただ勝ち点1というのは大きな前進をするには物足りない気もする。ただ全力を尽くしたので、一人の選手を責めるようなことはしたくない。
- ファブリシオ選手
- 同点とされた名古屋のフリーキックからの得点も素晴らしかったですが、我々の方が決定的なチャンスを多く作っていたので勝てた試合だった。
- 川口 能活選手
- 立ち上がりは名古屋のスローな入り方にペースを合わせてしまった。ここ何試合か、ジュビロが先手を取ってやってきたのですが、先手を取って主導権を握るということが必要だった。その後はなんとかひっくり返したのですが、一発にやられた。
- 成岡 翔選手
- 前半は中盤のプレッシャーが甘く、前線も名古屋のボランチから上手く展開されていたというイメージがありました。前半の途中からはいい形で前でプレッシャーがかかってきて、名古屋もロングボールが多くなってきたので、そこでセカンドボールを拾えてなかったことから名古屋のボール支配率が高かった。
- 太田 吉彰選手
- 僕が決めていれば勝っていたので悔いが残るゲームでした。最初はスリーバックと言われていたのですが、フォーバックだったのであれっ?という感じでスタート入ったのですが、上手く試合に入れなかった。後半のスタートからは上手く入れたのですが、前半もっとしっかりアグレッシブにいってリードしていれば勝ったような試合だったので残念です。
- 田中 誠選手
- もう1点とれればいいですけれど、そう簡単にはとれないので、そこを1点やらない、守りきるというのも必要だと思うので、これからまた修正していきたいと思います。
(名古屋に対して苦手という)意識は無いですが、去年負けているし、何とか今年は勝ちたいという気持ちでしたが。名古屋も良いときと悪いときがハッキリしているし、(今日は)悪くはないと思うのですが、それにやられてしまったと思います。中盤をからめて前線、と、やることがハッキリしているので、それが上手く名古屋は機能して、ジュビロも混乱してしまったと思います。
(名古屋は今季あまり調子が良くないが)もともと力のある選手も多いし、どこのチームにもそう簡単には勝てないと思っているので、やはり僕らもそれ以上にやらなければいけないなと思います。
(無失点試合が途切れて)残念ですけど、とりあえず今日は勝ちたかったので、残念ですけどまた次があるので、中断してJリーグに集中するときが来るので、その時にはまたしっかりと立て直して、みんなで勝点3がとれる試合をやりたいなと思います。
- 前田 遼一選手
- 得点をとれたのは良かったですけど、それ以外のプレーでミスが多かったので、そういうところをもう少し修正していきたいです。(最初に失点してしまったけれど)まだまだ全然いけると思っていました。でもまだミスが多いので、減らしていきたいです。
(名古屋に対して苦手意識は?)そういうのは無かったですが、勝ちたかったです。
(中断中に)全ての精度を上げて、こういう試合でも勝ちきれるようにもっと練習したいと思います。
- 村井 慎二選手
- やりにくさというのは無かったと思いますけど、ロングボールに対しては向こうに強みがあり、そいういうところのこぼれ球を、しっかり相手が拾ってきたので、そういういところが、ジュビロが後手後手になってしまったのが前半だと思う。
(ここ最近の試合で)最後の方、良かったと思いますけど、もっとつないでつないでしっかりと崩せるように、形はできてきたので、もっとプレスをかけられても繋げるように、中盤でこだわりを持ちたいなと思います。
今日は僕もファウルを与えてはいけない所で与えてしまったので、そういう小さな事ですけど、注意していたにもかかわらず出てしまったので、もう少し冷静にしないといけない。
まだこの順位なので、はっきりとした手応えは無いですけど、やっていこうとする道はできてきたので、それをもっと精度を上げていければいいんじゃないかなと思います。まだこの順位なので、全然満足はできないですけどね。
- 菊地 直哉選手
- あまりセカンドボールが拾えなかったし、後半もっともっと動けたら良かったです。僕のところでボールが落ち着けば、もっと違う展開になったんじゃないかなと思います。 セカンドボールが拾えていないし、マコさん(田中選手)と珍圭(金選手)で上手く跳ね返せていましたが、もっと攻撃に工夫があった方がいいかなと思います。
もっとボランチでボールが収まらないと、行って来いの感じになってしまうので、もっともっと起点を作る勉強をしたいです。もっと個人的な能力を上げないといけないなと、今日の試合は思いました。
相手の中盤もFWのラインまで入ってくる展開も多かったし、難しかったですが、(セカンドボールは)もっと拾えたと思います。
(中断前の)最後を、もっと良い試合にしたかったし、もっと自分の能力を上げて、ゲームを作る能力とか、もっとボールを触って、自分を経由しての攻撃を学びたい。