2006 J1第6節
試合日時:2006年04月02日(日) 15時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 九州石油ドーム
- 17406人
- 21.2℃/29%
- 屋内/無風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 田中 佳孝
- 岡田 正義
- 高橋佳久/伊藤力喜雄
- 小川 直仁
- 竹中 美樹
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半28分[警告] | 名波 浩 | |
後半11分[得点] | 菊地 直哉 | |
西山 哲平(out) → 内村 圭宏(in) | 後半21分[交代] | |
福元 洋平(out) → 松橋 章太(in) | 後半24分[交代] | |
後半31分[交代] | 西野 泰正(in) ← カレン ロバート(out) | |
高松 大樹 | 後半33分[得点] | |
後半39分[警告] | ファブリシオ | |
後半41分[交代] | 成岡 翔(in) ← 名波 浩(out) | |
オズマール(out) → 増田 忠俊(in) | 後半43分[交代] | |
後半44分[得点] | 成岡 翔 | |
トゥーリオ | 前・後半終了後[警告] | |
山崎 雅人 | 前・後半終了後[警告] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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シャムスカ | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第6節はアウェイ九州石油ドームで15:04にキックオフされる。生暖かい空気に小雨が降った。一度芝が湿ったところでドームならではの屋根を閉めピッチには影響ないようにしている。芝のコンディションは良好なようだ、サポーターも雨に濡れることなく応援できる。ジュビロ磐田はここまで1勝2分2敗6得点7失点と波に乗れていない状況。キッカケを掴み勝利のリズムを作っていきたい。ベテランと若手のバランスが難しい今、どうミックスされるかがカギ。メンバーはGK日本代表で木曜日この大分で試合を行った川口能活。そして同じく日本代表のDF田中誠、右に鈴木秀人・センターに茶野隆行、そして左には先日のヤマザキナビスコ杯で先発フル出場した森下俊が入った。ボランチは菊地直哉とファブリシオ。福西崇史が日本代表で足首を痛め今回は帯同していない。右に太田吉彰、西紀寛が昨日の練習で足を痛め休んでいる。左も日本代表の村井慎二、移動の疲れがないか?コンディションはどうかが心配。トップ下は水曜日のヤマザキナビスコ杯を休んで調整した名波浩。そしてFWが怪我が心配されていたカレン ロバートが入る。今日も4-5-1というシステム、今システムとかメンバーとかが原因ではないチームのリズムが良くない。まずゴールを気持ちで奪い取り何とか強引にでも結果を作りたい。シャムスカ監督の分析力に山本昌邦監督がどう太刀打ちするか!?ベンチも含め楽しみな試合だ!そろそろFWのゴールが見たい。
- 前半15分まで
- 大分ボールでキックオフ。大分サポーターがブルーのタオルマフラーを掲げまとまった声援を送る。ジュビロサポーターはゴール裏に陣取り少ない人数だが皆で声を揃え応援をする。セカンドユニフォームの白で挑むジュビロ戦士。まずはしっかり繋ぐことを意識してボールを動かす。キャプテンマークを付けた菊地直哉が中盤をまとめる。
6分、大分のクロスボールを川口能活が弾くとそのまま太田吉彰へロングフィード、太田吉彰がドリブルで前に運び、中央の名波浩へパスを出す。少ない人数だったがシュートへの流れを作りかけたが打ち切れない。前線でカレン ロバートが運動量豊富に動く。1トップで苦労するところもあるが中盤の人数が増え、プレスを厳しくする。
9分、左で村井慎二がファールを受けFKを得る。森下俊が蹴り逆サイドへ送るが繋がらない。
10分、高松を起点に大分が攻撃してくるが、田中誠がディフェンスラインを調整しながらしっぱりマークを付ける。
11分、ダイレクトパスが続く、菊地直哉→鈴木秀人→太田吉彰→菊地直哉。崩しきれないがテンポ良くプレスからボールを奪い展開できている。
14分、大分の右サイドからクロスボールが上がる。高松が打点の高いヘディングでシュートを放つ。やはり高松の高さは武器だ。オズマールとのコンビネーションも気を付けたい。
15分、右コーナーから名波浩がFKを蹴る。中に合わせるがGK西川にパンチングで弾かれる。大分の右サイドからのクロスに中の高さを気を付けたい。
- 前半30分まで
- 17分、左CKを名波浩が蹴る。ニアに茶野隆行が入るが頭に当たらない。
18分、ファブリシオから名波浩そして左の森下俊へ展開される。アーリークロスが上がりカレン ロバートが飛び込む。可能性を感じるプレー。
20分、大分の西山と森下俊が1対1で勝負、落ち着いた対応でしっかりブロック。
21分、左サイドで村井慎二が数的不利な状況からボールを奪う。速攻となり太田吉彰とカレン ロバートが前に飛び出す。カレン ロバートへ渡し、ペナルティーエリアの外からミドルシュートを放った。DFに当たりゴール右に外れるが良いプレーが続く。
23分、ファブリシオからカレン ロバートへ縦パス、振り向いて太田吉彰へラストパスを送るがシュートは打てない。
25分、左サイドからFK、名波浩が蹴り中央の菊地直哉の頭に合う。ヘディングシュートがゴールバーを直撃。決定的なシーンとなるがその流れで速攻を受ける。今日の試合、お互い取られ方が良くない。速攻を受けるケースが多いため気を付けたいところ。
27分、名波浩が顔面を強打し倒れている間に選手たちがベンチ前に集まり水分補給をしながら話し合う。
29分、太田吉彰が右サイドをドリブルで仕掛けCKを奪う。キッカーは名波浩。サインプレーでニアの菊地直哉に合わせるがGK西川がパンチング。前半、1点が欲しい展開。
- 前半45分まで
- 33分、名波浩がカレン ロバートと近い距離でサポート、カレン ロバートのスペースへパスを出しチャンスを演出する。大分が高松を中央に置き、オズマールと西山が飛び出す。シュートの直前で磐田DFが壁を作りブロックするがこの時間帯は大分のリズム。ここは何とか凌ぎたいところ。
35分、カレン ロバートが前線でショルダーチャージ!相手が倒れると相手サポーターから大ブーイング。
38分、茶野隆行がインターセプトするとそのままの勢いでドリブルで仕掛けていく。中央を突破しラストパスをカレン ロバートを送るが少しずれてしまう。
40分、大分の右サイドから梅田がクロスボール、高松とオズマールの頭を超えて根本が詰める。菊地直哉がカバーしシュートとはならないが注意したい攻撃。
41分、カレン ロバートが起点となると左の村井慎二へ展開する。中にカレン ロバート・名波浩・ファブリシオが入るがDFにクリアされる。43分左で村井慎二がディフェンスで粘り名波浩へ預ける。菊地直哉が展開しようとするがミス。
43分、高松が下がってボールを受ける、田中誠が行くが一緒に潰れてしまう。こぼれ球をオズマールが拾いシュートとなるがオフサイド。やはりこの2人のコンビネーションが要注意。
ロスタイム2分と表示。根本が強烈なミドルを打つ。菊地直哉がコースに入り身体に当てるがしっかりプレスをかけたい。前半、攻守共にまずまずな内容。大分の右サイド・エジミウソンからのクロスに高松・オズマールというところを気を付けたい。
- 後半15分まで
- 選手交代なしで後半スタート、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けていく。カレン ロバート→名波浩→菊地直哉→カレン ロバートとリズム良くパスが回る。太田吉彰も中に入りカレン ロバートからスルーパスをもらう動きを見せゴールへの執念を見せる。先制点がどうしても欲しいところ。
3分、右サイドで太田吉彰と鈴木秀人がコンビネーションで崩す。一度カレン ロバートに当て、その裏に走りこんだ菊地直哉へ鈴木秀人が合わせようとするがズレてしまう。
6分、田中誠が飛び出したところでキックミス、高松に左サイドからフリーでドリブルされるがカバーリングもしっかりしていた。大分のCKが続く、茶野隆行が頭でクリアそして川口能活がパンチング。
9分、名波浩が必死で戻りながらディフェンスした際に後ろから押してしまいファールとなる。そのFKからロングボールを蹴られ高松の頭に合わせるが森下俊がカバー。
11分、菊地直哉が中盤でドリブル、右の太田吉彰へ出すとカレン ロバートの動きを見てセンタリング。カレン ロバートが触れないがその後ろに菊地直哉が上がっていた。左足で合わせゴール。貴重な先制点はゲームキャプテン菊地直哉の活躍で生まれた。【0-1】
- 後半30分まで
- 17分、右サイドバックの鈴木秀人が終始集中力を切らせない。身体を張り粘り強くディフェンス、チームを盛り上げていく。
19分、茶野隆行が左サイドで相手を押してしまいファールを取られる。梅田からのFK、ゴールへ向っていくボールを蹴るがゴールラインを割っていく。GK川口能活も落ち着いてボールを見送る。磐田リズムで動くゲーム展開にシャムスカ監督が動いてきた。内村を投入、西山を下げる。
21分、村井慎二が自陣でもたつく間に大分が攻撃を仕掛けて来る。左サイドで2人フリーになりシュートを打たれるが田中誠がスライディングでブロック。大きな声で田中誠が指示を出す。ここで失点を許すわけには行かない。
24分、大分がボールをキープするシーンが増えている。ここで2人目の交代。DFの福元を下げ、FWの松橋を入れてきた。大分ベンチがここで勝負に来る。大分のフォーメーションが変わっている。山本昌邦監督が鈴木秀人に指示を出す。
26分、ゴール正面35mから大分のFK。オズマールが直接狙ってくるが壁がしっかりブロック。29分早いリスタートから大分が中央突破、スルーパスが出るが田中誠がカバー。
30分、左サイドで村井慎二が持ち、中央の名波浩に出す。オーバーラップしてきた菊地直哉に流しドリブル。右からのセンタリングにカレン ロバートが足を出すがGKにキャッチされる。
- 後半45分まで
- 残り15分となりカレン ロバートに代え西野泰正を投入する。前線での運動量と高さを強化する。
34分、しかし大分の攻撃が形になってしまう。代わって入った内村から高松の動き出し、ワンフェイントから右を足を振りぬきゴールネットを揺らされてしまう。【1-1】
35分、続けて大分の右サイドを突破されるとファーサイドに流れた高松の頭にあってしまう。鈴木秀人が身体を寄せゴールマウスに打たせないが危険な形。
36分、右の鈴木秀人からセンタリング、西野泰正がゴール前に動くがキックミスでゴールラインを割ってしまう。
38分、再び磐田のリズム、左からのCKとなる。名波浩が蹴るがニアで弾かれる。クリアボールを拾い名波浩から菊地直哉へ繋ぐ。シュートはブロックされるが粘りを見せる。
39分、ファブリシオが相手の速攻を防ぎイエローカードを受ける。
41分、ここで名波浩を下げ成岡翔を投入。最後の勝負へ出る。
42分、左で村井慎二が粘り中の西野泰正へセンタリング。しかし頭を超えていく。鈴木秀人から西野泰正へ縦パスが出ると太田吉彰が横をサポート、トラップがでかくなるが形は良かった。
43分、大分がロングスローで仕掛けて来る、高松の頭を目掛けスロー、磐田DFが2人で挟みクリアする。
44分、左の村井慎二から太田吉彰の頭、シュートはゴール右へ外れる。
ロスタイム4分、ロングボールに西野泰正が胸トラップし強引にシュートへ行くがハンドの判定。ラスト、右で鈴木秀人が粘りCKを奪う。そのCKを村井慎二が蹴り中で粘り下げたボールを菊地直哉が強烈なシュート。GKが弾いたところに成岡翔が詰めゴール!!!【1-2】
磐田ベンチ全員が飛び出し喜ぶ。そしてここで試合終了。アウェイの地で貴重な勝ち点3をゲットする。菊地直哉・成岡翔らが喜びを大きく表現する。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- 非常にハードなゲームで、最後に勝ち点を拾えたのはすごく大きな結果だったと思います。1試合通してディフェンスラインが大分のツートップを抑えたのが大きいと思います。そこで起点を作られて2列目からボールを拾われるというのが一番怖かった。交代の成岡がいい所で得点を決めてくれて、次につながる大きな勝利だと思います。中盤が間延びした時にロングボールが入ってくるので、大分の2列目の選手に拾われるのですが、それをうちの中盤がしっかりと拾ったことが勝因だと思います。本当にタフなゲームだったと思うのですが、こういう勝ちを次につなげていけるようにしたいと思います。今まで積み上げてきた成果が、間違っていなかったという確信を選手ももったと思います。
- シャムスカ監督
- 今日の試合はもちろん最初から勝負のことを考えると、勝利を狙ってました。相手は強いチームだということもわかってましたし、ジュビロがディフェンスの面でも9人入ってくるということもわかってました。そういうことも含めてカウンターも色々と備えていました。しかし、カウンターでやられてしまった。試合の方も終了間際で勝負をかけたのですが、相手チームからのコーナーからの得点で、残念ながらやられてしまいました。1試合を通して、攻撃を最後までやり続けた選手達にお疲れ様といいたいです。今週は次回の試合に向けて一生懸命トレーニングをして、次回は是非勝ち点3を狙っていきたい。
- 田中 誠選手
- 今までの試合の反省点を上手く修正できた結果が、勝ち越しゴールを決めれたという結果につながったかなと思います。
Q.代表から戻ってきてチームの雰囲気はどうでしたか?
A.セレッソ戦も負けてるし、流れはよくないな、元気がないなっていうのもあったんですけど、でもなんとか勝って勢いつけたいという意地とかプライドもあるし、そこで今日はみんな90分必死でがんばりましたね。大きな一勝にしたいですね。連勝してないし、ナビスコを挟んでJリーグもあるし、次の大宮も勝っていい状態にしたいです。やっぱりなんとしても勝ちたいです。それを目指してがんばりたいです。
- 太田 吉彰選手
- Q.随分運動量も豊富でしたが。
A.疲れました。でもそれをすることによってチームに勢いが出ると思いますし、それが与えられた仕事だと思っているので、しっかりアシストも出来ましたし、結果的に勝てたので非常によかったと思います。勝ったので、これでようやくいいスタートを切ってここから一気に勢いに乗って行けたらいいと思います。
- 菊地 直哉選手
- Q.先制点は狙い通りですか?
A.アップの時からヨシ君(太田吉彰選手)とは僕がファーに入って彼がニアに入るからという話はしていて、そういう形がちょうどあったので、ヨシ君が意識的に狙ったとは思うんですけど、言った通りの形が出来てよかったです。
Q.途中追いつかれて嫌な形になりましたけど。
A.追いつかれるというのはよくない部分があると思うし、点が入るとまたサッカーが変わってしまうので、最後得点が入ってよかったのですが、そのまま終わる確率が高いので、あのまま終わっていれば負けみたいなものだったし、反省すべき点はたくさんあると思います。
- 名波 浩選手
- 問題は、点取ってからだね。相手がシステムを4-4-2に変えてからこぼれ球を拾えなくて、前にボールが入ることも少なくて、サポートの距離が徐々に遠くなっていた。後ろはいいライン保っていたんだろうけど、菊地、ファブリシオより前に原因がある。俺たちが反省しなければいけないなと。
勝って次の試合が問題だと思うし、今、2点取る力を作っている段階で2点取る力はそんなにないから、1-0で勝てるゲームプランというのも考えなきゃいけないと思うし、後半のいい時間帯で点を取った後、30分前後の時間をどういう戦い方をするかを考えなきゃいけない。
Q.菊地選手がだいぶ気持ちが入っていましたが。
A.気持ちもそうだし、持っているものも高いからね。あいつは一回外に出て(新潟へレンタル移籍)、危機感とかいろんなものを見てきて、キャプテンマークも含めて、やらなきゃっていう気持ちが高くなっているのかもしれない。