2006 J1第1節
試合日時:2006年03月05日(日) 14時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 静岡スタジアム エコパ
- 28,564人
- 11.6℃/42%
- 晴 、弱風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 関 正広
- 家本 政明
- 宮島 一代 / 相樂 亨
- 村上 伸次
- 北本 章
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
福西 崇史 | 前半13分[警告] | |
前半36分[得点] | 宮崎 光平 | |
後半0分[警告] | 田中 佑昌 | |
後半6分[警告] | 千代反田 充 | |
後半24分[交代] | 久藤 清一(in) ← 宮崎 光平(out) | |
名波 浩(out) → 船谷 圭祐(in) | 後半27分[交代] | |
後半28分[警告] | 中村 北斗 | |
カレン ロバート(out) → 藤井 貴(in) | 後半30分[交代] | |
後半30分[交代] | 川島 眞也(in) ← グラウシオ(out) | |
西 紀寛(out) → 太田 吉彰(in) | 後半34分[交代] | |
後半40分[交代] | 宮本 亨(in) ← 古賀 誠史(out) | |
田中 誠 | 後半41分[得点] | |
後半43分[警告] | 金古 聖司 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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山本 昌邦 | 監 督 | 松田浩 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2006Jリーグ ディビジョン1、ジュビロ磐田開幕の日がついにやってきた。サックスブルーサポーターには待ちに待った今日の日。胸に新しいスポンサー「飯田産業」が入り2006年バージョンのユニフォームで新たな戦いが始まる。
初戦の会場は静岡スタジアム・エコパ。天候は快晴で風も無い穏やかな気候。コートがもういらないほど暖かい気温となっている。芝のコンディションも良好、サポーターも応援席にびっしり入っている。バックスタンド、2階席には空席が目立つがサポーターの皆さんの意気込みは十分感じる。サックスブルーキャンペーンを実施しスタジアムの隅から隅までサックスブルーに染めようと会場を作り上げる。
試合前からイベントがあり、Jリーグ開幕を盛り上げる。選手たちも清清しい表情で会場へ到着。この日の為にキャンプからチーム作りに入り、代表選手とのコンビネーションを合わせてきた。
今日のスタメンは川口能活・田中誠・鈴木秀人・服部年宏とアトランタ五輪守備陣でまとめ、ボランチには新加入のファブリシオ、そしてゲームキャプテンに任命された福西崇史。右に西紀寛、左に村井慎二が入りトップ下が名波浩。FWにはカレン ロバートと、中山との争いに勝った西野泰正。やはり注目はストライカーの動きとファブリシオのボランチ。調子が上がっているのが西紀寛と福西崇史だろう。
今年から18人までベンチに入れるサブのメンバーにも注目したい。監督の采配も更に面白くなるだろう。今日の試合、当然勝利が最低条件だ。Jリーグ通算250勝というメモリアルを飾れるか!?相手がどうであれ、コンディションがどうであれ今日は絶対に勝ちに行く。
- 前半15分まで
- アビスパ福岡ボールのキックオフ。
ジュビロサイドからサックスブルーの大声援の中、両チームが激しく動き出す。
2分、福西からのロングフィードにカレンがディフェンスラインの裏へ突破。ペナルティーエリア内まで持って行くがシュートが打てない。
4分、福岡の縦への攻撃、勢いで前へ来る。
8分、福岡の田中が左を抜け出しシュート!川口が好セーブし防ぐが危険な展開。その後のCKも、DF金古の頭に合いゴールバー直撃。福岡のシュートシーンが多くなっている。落ち着かないジュビロはこの時間を耐えたい。
10分、福西→村井で個人技で突破。センタリングに西野が頭で折り返すが繋がらない。中盤で名波を中心にショートパスでリズムを整える。福西がバランスを見て、ファブリシオが相手の攻撃の芽を摘んでいく。
12分、カレンが絶妙なトラップからディフェンスラインを切り裂く。名波が外を回りファイクとなったところで自らシュート!GKの頭を超えゴールバー直撃。
15分、グラウジオのドリブル突破から鈴木・田中の間を突破される。シュートはゴール右に外れるが川口が激しくDFラインに指示を出す。立ち上がり15分は磐田の動きがあまり良くない。様子を見る時間としているようにも見えるが、福岡は体当たりで前に来る。この勢いにやられてはならない。
- 前半30分まで
- 22分、右サイドで西がホベルトと衝突、小競り合いになるが両チーム選手が間に入りすぐに収まる。なかなか思うように出来ないジュビロの選手が少しずつストレスを感じるようになっている。福岡の4バックシステムを崩すまで行けない展開に西が中央へ入りかき回しに行く。福西が少し前に出て攻撃を組み立てようとする。福岡のボランチでキャプテンのホベルトが基点になる。西が激しくボールを奪いに行くが良い形で奪いえない。福岡は左サイドの古賀を使ってサイドから攻めていく。鈴木がカバーし今のところは防いでいるが気を付けたい。
29分、左から名波がFKを蹴る。ニアに合わせ、福西が飛び込むがカットされる。
30分、右からカレンのセンタリングに西野が飛び込めない。続けて福西のドリブル突破も倒されてしまう。この時間になってもリズムが掴めないジュビロ磐田。
- 前半45分まで
- 34分、福西のサイドチェンジから名波が右サイドでボールを受ける。カレンの動き出しを見てスルーパス。GKとの間に出たボールを足先シュートするがカバーに入ったDFにクリアされる。シュートに勢いが無かった分、決まらない。それで得たCKを名波が蹴る。ニアでカレンと福西が飛び込み粘るが決めきれない。
37分、福岡の速攻から右サイドにフリーでスルーパスを出される。宮崎にフリーで出たところをそのままシュートまで打たれ、しかもそれが服部の足に当たりコース変わってしまい、ボールがGK川口の頭を超えてゴールネットへ突き刺さってしまう。先制点は福岡、リズムの悪い磐田だったが、先にゴールを奪われてしまう。【0-1】
41分、ホベルトとグラウシオの縦の関係からポストプレーで崩しシュートまで持っていかれる。クロスバー直撃で救われるが危険な展開が続く。前半は終始福岡ペース、重そうで、はっきりしないジュビロのサッカーに後半への修正が必要だ。
ロスタイム1分、まだまだ戦いは始まったばかり、ここからがチームの見せどころ。前半が終了し、引き上げる選手たちにサポーターからブーイングが沸き起こる。
- 後半15分まで
- 選手交代なしで後半スタート。
1分、カレンが右から切り返し左足でシュートを放つ。西野が中で両手を広げ待っている。後半は気分一新、気合を入れなおし攻めて行く。
3分、西野のポストプレーからカレンがスルーして西がシュート!GK正面だったが流れのある攻撃が出来てくる。西野が起点となりカレンが動き出す、西・村井・名波・福西らが攻撃に力を入れる。
6分、村井が粘りCKを奪う。西野が飛び込むがファールとなってしまう。
8分、福岡の右サイド宮崎からセンタリング、グラウシオの頭に合わせていくが鈴木が対応。
9分、福西が高い位置で残り攻撃の起点となる。ドリブルで仕掛けるがキレがない。ボールが足に絡まり抜ききれない。
10分、左サイドで名波と服部がパスを繋ぐ、アウトサイドで逆サイドへ送り、西がフリーでシュートを放つ。しかし、GK正面。
12分、西野がDFと競り合い身体で前に押し出す。DF3人の壁を切り替えしシュートを放つがブロックされてしまう。
13分、右からのCKを西が蹴る。西野の頭に合わずクリアされてしまう。
15分、左サイドで村井が個人技を魅せる。最後はファールを奪い名波がセットする。
- 後半30分まで
- 17分、西が中央をドリブルで突破、3人のDFの間を抜けてシュート体制へ持って行く。バックチャージを受けたかにも見えたが判定はノーファウル。西が悔しそうに地面を叩く。
20分、福岡の速攻からグラウジオが前で起点を作り、最後は田中佑昌のシュート!ここは川口が外に弾くが形を作られている。
21分、中盤にスペースが出来はじめ攻守の切り替えが早くなっていく。速攻から西野がペナルティーエリア内勝負するが倒されたプレーは西野のファウル。
24分、鈴木が右サイドオーバーラップしたところでファウルを受ける。この時間に福岡ベンチが動く、宮崎に代わり元ジュビロの久藤が入る。
25分、FKを名波が蹴り、ニアで西野がダイビングヘッド、触ればゴールというプレーに悔しがる西野。
26分、田中のクロスボールに再び西野がファーサイドでシュートに持って行く。しかしGKの正面。
28分に福西の突破、村井のドリブル、西の突破。この時間帯からジュビロの攻撃が噛み合う。ここで磐田ベンチは名波に代え船谷、カレンに代え藤井を投入。
のこり15分まず1点を狙う。
- 後半45分まで
- 34分、西に代え太田を投入。そのまま太田が右、船谷がトップ下、藤井が西野とツートップを組み、残り10分逆転を狙う。
37分、ファブリシオがボランチの位置から長い距離をドリブル突破、中央を切り裂きシュートを放つ。GKに弾かれるが迫力ある形となった。左からのCKを船谷が蹴る、誰にも合わずボールが流れていく。
39分、太田が右サイドで勝負、切り替えしを繰り返しながらセンタリングを狙っているが中の人間を合わせられない。
41分、船谷がミドルレンジから思いっきりの良いシュートを放つ。GKがファンブルしCKとなる。
42分、右からのCKを船谷が蹴る、一瞬の隙をついた田中がファーサイドで足で合わしシュートを放つ。綺麗にゴールネットを突き刺しゴール!残り時間4分でついに同点に追いつく。【1-1】
43分、速攻から村井がドリブル突破、アフターファールで倒されると磐田ベンチが激しく抗議。
44分、村井の絶妙なタイミングからのセンタリングがゴール前に上がったところに西野と藤井が飛び込むがシュートが打てない。
ロスタイム3分へと突入。
ラスト、福西が上がりゴール前に行くが単純なミスで奪われてしまう。逆に速攻を受けるが鈴木・田中で防ぎここで試合終了。
代表選手の疲れ、そして全選手の硬さと重さばかりが目立つゲームとなった。かろうじて勝ち点1を奪う開幕戦となった。サポーターからはブーイング。次節までに修正するところがある。シーズンは始まったばかり、皆さんと共に新しいジュビロを作っていきましょう!
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 山本昌邦監督
- 結果は追いついたという形だが、前半20分くらいからペースを握ったが、ゲームというのはこんなものだと思う。最後、よく田中誠が入れて追いついたという感じ。次につながる試合にしたいなと思う。まだまだ代表組が戻って3日で、これからだと思うので、今日出た課題を整理していくことが大事だと思う。追いつかれるよりは追いついた1点のほうが勢いがつくと思うので、これを次につなげたい。福岡さんの若さというか、勢いはすごく感じた。開幕でこういう厳しいゲームをやって、次につなげていきたい。
Q.70分過ぎに完全にジュビロペースになってから交代カードを切ったが、もう少し(同じメンバーで)ひっぱるという考え方もあったのでは?
A.疲労の問題もあるし、ある程度流れはきたが、さらにもう一段何かないと、得点が取れないかなという感じだった。船谷のロングシュートからコーナーキックになって、それが得点につながったので、それは若手の勢いが出たと思う。
Q.この試合の課題とは?
A.コンビネーションがまだまだ50-60%程度だと思うので、これを成熟させていかなければならない。それには少し時間が必要だし、お互いの特徴やコンビネーションを、まだまだ理解しあえてないところがたくさんある。あとは役割分担を徹底していかなければならない。
- アビスパ福岡 松田 浩監督
- J1最初の試合を、1-0で勝てればそれに越したことはなかったが、前半ある程度支配した中で、1点しか取れなかったことが、最終的にこういう結果になった気がする。後半は磐田が個々の力を出してきたところで、少しずつ押し込まれた。
Q.チームとして良かった点、足りなかった点は?
A.組織的な部分は、前半はよく機能したし、そのあたりが成果。課題としては、個々の力で押されたときに、組織としてのまとまりを欠いていたというか、精神的な部分で押されて、そこからほころびが出た。
Q.この勝ち点1の意味は?
A.いろんな考え方ができるが、アウェイで勝ち点1というのは悪くないが、先制点をとった試合の流れ的には、勝ち点3がほしかった。ただ、この1試合で決まるわけではないし、J1なのでこれから楽はできない。いままでどおりやれば大丈夫だという感触もつかめたが、そう上手くはいかないということもわかったので、それを次に生かしたい。
- ファブリシオ選手
- 前半は少し福西選手との距離が空いてしまって機能しなかった部分がありましたが、後半は修正してしっかりと短い距離を保ってやったので上手くいきました。
後半はチーム全体をコンパクトにできたことと、プレッシャーをしっかりかけることができた。全体的に攻撃だけに集中することができた。
- 福西 崇史選手
- 立ち上がりから上手くボールを回せれば相手をいなせる感じもあったかもしれませんけど、そのままぶつかりあってしまったが、向こうのほうが勢いがあった。
- 服部 年宏選手
- 福岡が最初の15分飛ばしてくるというのはわかっていましたし、アレックスがあそこまでドリブルで来るとは思ってなかったので、その辺の対応に遅れた感はありましたけど、後半は修正できてまずまずだったと思います。
こちらからも積極性があってもよかったと思いますが、試合の入り方は相談していきたいと思います。
ある程度フィニッシュまでいけてる部分はあったので、そういう部分をもっと増やして、コンビネーション的なものはもう少し試合をやらないと、特にボランチのあたりは増えてこないのでこれからですね。
- 鈴木 秀人選手
- 前半のできは最悪でそれが全てだった。体も動いてなかったし、玉際もほぼ負けていたし、立ち上がりが悪いというのは去年から続いているので、それを改善しなければいけないかなと思います。ボールの取られ方も前半はよくなかったし、シュートで終われるシーンもあまりなかったので、最初から自分たちのペースで進めていければもっともっと楽な展開になるのではないかと思います。
- 川口 能活選手
- 全部が全部綺麗にやる必要はないので、時にはドリブルで突破してそこで打開した方がいいし、西やファブリシオが何度かドリブル突破をしたのですが、ああいうことも必要ですし、全部が全部パスサッカーでやろうとする必要は全くないので、その辺は一人一人のアイディアなのでそれは活用すべき。
- 田中 誠選手
- Q.カウンターからの失点でしたが?
A.どうしてもあそこを狙われやすいのが僕たちのシステムの弱点でもありますので、どうしても拾われてしまう時はあるのですが、カウンターをどれだけ遅らせて対応できるのかというのが、これからプレスの問題やポジショニングなど話し合っていきたい。
チャンスは作れていたのですが、なかなかゴールを奪えなかったので、ゴールを奪って同点に追いついたということは次につながると思いますし、次は浦和レッズ戦ですけど、今日みたいなサッカーをしたら負けてしまうと思うので、気持を引き締めて選手間の連携を修正してコンディション整えて次に備えたい。
- 村井 慎二選手
- 最後追いついたが1点取られてから火がつくようでは駄目だし、開始直後からどん欲にいきたかったと思います。プレスも機能的にかけにいけなかったし、ロングボールのこぼれ球も普通に拾われていた部分もあったので、ボールをどん欲に追いかけたかった。
- 名波 浩選手
- 福岡は前半は特にセカンドボールを拾ってから前にボールを送るのが早いので、その辺が対処できなかったというコンビネーション的な問題があるし、年間通してこういうサッカーをやってくるチームは多いので、対応するのが課題。
ツートップなのに、ワントップぎみで真ん中にどっしり構えていて、楔を受けて前向いたら速いし、流れを止めずにオープン攻撃を促すし、そういった上手さでグラウシオ一人を起点としたサッカーをやられた。
セットプレーが去年の課題だったので、点が取れてよかった。決定的な場面というのが、プレシーズンや練習試合含めてあまりなかったので、今日はたくさん作れたと思う。
- 西野 泰正選手
- 出場できたのはいいことですけど、勝ち点3もとれずに個人的にも結果をだせなかったので、それはすごく残念です。個人的にも固さが出て運動量も少しすくなかったかなというところはありましたが、何本かいい形は作ってましたけど、もう少しツートップでコンビで動き出してなかったかなというところはあります。
福岡は最初プレッシャーをかけてきましたし、それはわかっていたことで、その中でキープするところは上手くキープする、楔を受けるという動きも大事だったのですが、前半はほとんど楔を受けることができなかった。そういうところがチームのリズムが出なかった要因でもあります。
後半はこぼれ球を上手くヘディングでそらしてマイボールにしたことで、2次攻撃、3次攻撃が結構できたのがよかった。その後はいい感じでシュートまで持って行けた所もありますし、セットプレーもあったので、点を決めるというのが課題だと思います。