2005 J1第33節
試合日時:2005年11月26日(土) 15時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 埼玉スタジアム2002
- 54,883人
- 16.5℃/34%
- 曇/無風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 臼井 郁夫
- 上川 徹
- 廣嶋 禎数/石沢 知
- 高山 啓義
- 大塚 重徳
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半21分[警告] | 服部 年宏 | |
ハーフタイム[交代] | カレン ロバート(in) ← 前田 遼一(out) | |
後半13分[警告] | 中山 雅史 | |
後半16分[警告] | 金 珍圭 | |
マリッチ | 後半17分[警告] | |
岡野 雅行(out) → 横山 拓也(in) | 後半24分[交代] | |
後半27分[退場] | 福西 崇史 | |
三都主 アレサンドロ(out) → 赤星 貴文(in) | 後半27分[交代] | |
後半29分[交代] | 川口 信男(in) ← 中山 雅史(out) | |
オウンゴール | 後半35分[得点] | |
後半36分[交代] | 船谷 圭祐(in) ← 名波 浩(out) | |
長谷部 誠 | 後半43分[警告] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ブッフバルト | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 残り2試合というところまできた2005年Jリーグ。アウェイ埼玉スタジアムには予想通り多くのレッズサポーターが詰め掛けている。真っ赤に染まるスタンドの一角にサックスブルーサポーターが3000人ほど詰め掛けている。磐田コーナー付近に「FORZA IWATA」という横断幕。各選手の物も所狭し貼り付けている。ピッチコンディションは良好、綺麗な緑色の芝が引き詰められている。天候は曇り、気温はコートを羽織るか羽織らないかほどの穏やかさ。そして気になる選手たちの表情は、このアウェイの雰囲気を楽しむように気合いの入った引き締まった表情だった。メンバーを見ると、田中・西・鈴木など怪我人の復帰はない。前節同様にGK川口にDF金がリベロ。右に茶野で左には服部が下がる。ボランチは先発から名波と福西が並ぶ。右の太田と左の村井も健在。トップ下の成岡が今日も奮闘してくれそうだ。ツートップは水曜日90分間フル出場で2アシストの中山と前田の組み合わせ。カレン・船谷・川口(信)・大井がサブとなる。レッズの布陣は酒井・永井・田中達也などが出ていない。気を付けなくてはいけないのは、初対戦となるポンテとマリッチ。そして昨年やられている長谷部などだろう。太田vs三都主の対戦もみどころとなる。今日も前半の早い時間での得点がカギとなりそうだ。絶対に先制点は許してはいけない。アウェイの戦い方で前半は抑えても、後半からはリスクを負った勝負が必要。優勝の望みがまだある浦和との厳しい戦いになるが必ず勝利という最高の結果を得て帰りたい。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。真っ赤に彩られた埼玉スタジアム2002、9割が赤いフラックを持ち、選手入場からレッズサポーターの迫力を感じさせられる。浦和の布陣はマリッチのワントップにポンテと山田の2シャドー。岡野が右で三都主が左。ゲーム開始から浦和は前へ前へと突き進む。磐田は名波を中心に中盤を組み立て、中山が前線で身体を張り起点を作る。
5分、中山が得た左CKを名波がセットする。浦和サポーター前とあり、大ブーイング!集中して一息置いて蹴った放物線は中央の福西の頭へ合う。しかしゴール上を越えてしまう。前田・成岡がボールキープし、中盤で溜めを作る。福西が身体を利用したボールへのプレスで浦和へプレッシャーをかける。
11分、ポンテと長谷部が粘りながらドリブルで仕掛けてくる。福西・前田・成岡と次々にプレスをかけるが、なかなか止まらない。
12分、相手のミスを名波が逃さなかった。前田に繋いで太田へ展開。ニアの中山の足元へセンタリングするがクリアされる。
14分、右サイドから名波がFKとCKを連続して蹴る。前田・福西と立て続けにチャンスを作るが決めきれない。
15分、ロングパスに中山が飛び出すがオフサイド。立ち上がりから集中した内容となっている。
- 前半30分まで
- 18分、福西→成岡→茶野→太田と繋ぎ縦に勝負する。三都主とライン際で争うが、ボールはタッチラインを割ってしまう。
19分、ポンテ→マリッチとスルーパスが出るが、オフサイドを取る。
20分、名波の左CK。福西と金が競るが、届かない。
21分、ポンテへ服部がバックチャージでイエローカード。切り替えの早い迫力ある展開が続く。
22分、ポンテがフリーでドリブルしてくるが、服部・金・茶野が落ち着いてラインを整える。
23分、中山が粘り、村井が左サイドで起点を作る。中に入った名波に折り返すが山田のディフェンスに引っかかり速攻を受ける。
25分、クロスボールから中山が頭で飛び込みファーサイドの前田に合わせようとするが、カットされる。すると再び速攻を受ける。山田がフリーでドリブル、金がラインをコントロールしながらスペースを与えず、福西の戻りを待つ。
27分、右からポンテのCK、中で闘莉王とマリッチが飛ぶ。ファーサイドにボールがこぼれるが、GK川口がキャッチしに行く。
28分、浦和の攻撃も3バックの前に福西が立つ形で安定した守りを続ける。服部と茶野がプレスし、金がカバー。ここまではアウェイの守りがしっかり出来ている。
30分、右の太田から中へ切り込み、中山へスルーパス。坪井と勝負するが両者倒れ、中山のファウルとなる。
- 前半45分まで
- 32分、前田が左コーナーで相手を引きつけ、村井へ落とす。中を見てセンタリングを上げる。ファーサイドで中山が闘莉王と競りボールは上に上がる。GKにキャッチされるが、動き出しは良かった。
33分、相手のミスを逃さなかった成岡が自分で仕掛ける。左に交わしシュートを放つが、DFのプレスにコースがずれてしまう。
37分、右の岡野、左の三都主とサイドを走らせる。しかし村井・太田もディフェンスへ戻り自由にさせない。スターティングポジションを後ろから取っているためバランス良く守備が出来ている。攻撃で成岡が溜めを作り福西・両サイド・前田が飛び出す形を作るが、まだ決定機は作れていない。
42分、前田のポストプレーと闘莉王がやり合う。アテネ五輪のメンバー同士の戦い。ワンプレーごとに見所がある。
43分、前田が左サイドからクロスボールを上げる。中山がタイミング良く飛び出すが坪井が戻り頭で競り合う。
44分、長谷部から右の岡野へパス。服部と勝負するが、スライディングでカットしここで前半終了。熱い戦いが45分終わった。やはり先制点が大きなポイントとなる。
- 後半15分まで
- 後半スタートから前田に代えカレン・ロバートを投入!浦和の交代はなし。前半からそうだが、このスタジアムの芝は深い。時折パスが短くなるシーンがある。強めのパス、はっきりしたボールを意識したい。
2分、中山が右サイドでファールを誘い、FKを奪う。名波がショートで太田に出し、中に入りながらシュートを放つが、DFにブロックされる。
3分、服部の縦パスに中山とカレンが重なりながら反応。カレンが前を向き、ドリブルで勝負する。逆サイドの太田へ合わせ。福西がサポートしたところでファールを受ける。
4分、名波が右サイドからFKを蹴る。ふんわり浮かしたパスに成岡が頭で飛び込むがミートしない。
5分、山田がドリブルでペナルティエリア内で仕掛けてくる。金がタイミング良くカバーリング。
6分、磐田はカレンが闘莉王とドリブル勝負。浦和は三都主が茶野と勝負。お互い一度は交わすが、その後決定的なパスが出せない。
7分、マリッチが服部を背負いながら反転してシュート!これは川口がキャッチ。
8分、右の太田が三都主を交わしセンタリング。カレンが右足で合わせシュートするがゴール左へ外れる。ここまでで一番惜しかったプレー。
9分、浦和のCKから速攻を仕掛ける。前に出た中山がドリブルで押し上げるがオーバーラップした金へのパスから展開できずシュートが打てない。
11分、岡野のドリブルをペナルティエリア内まで許すが、服部がスライディングでカットすると逆に速攻でチャンスを作る。右の太田が三都主と勝負。CKを奪う。名波が蹴り、一度は跳ね返されるが村井が拾い、再び名波へ。しかし中で弾かれる。
13分、右の太田からセンタリングに中山がニアに足で飛び込む。堀之内と衝突しイエローカードとなってしまう。
15分、村井が左サイドで個人技披露し、CKを奪う。キッカーは名波、サインプレーから福西の頭に合ったかに見えたが、届かない。
- 後半30分まで
- 18分、左サイドから名波のFK、右サイドから名波のCKと連続して行う。蹴ったボールはGKも出れない弾道で中央へ、金が飛び込むが、一瞬先に触られる。
19分、左からのCKも名波が蹴るが、シュートを打ち切ることができない。
19分、右サイドからポンテが起点を作り、センタリング。岡野がフリーで受けるがオフサイド。
22分、右で太田が起点を作り、サポートに入った福西へ、そこからカレンの頭へ浮き球でパス。跳ね返りを成岡がひとり交わしたところでファールを受ける。
23分、ゴール25mの位置からFK。ボール横には名波と金が立つ。蹴ったのは名波、一瞬時間が止まった。GKもDFも全ての人間が動けなくなった次の瞬間、ボールはゴールポストを直撃する。磐田サポーターから大きなため息。
24分、浦和ベンチが動く。岡野に代えFW横山を投入。右サイドに移った山田が村井へドリブルで仕掛けていく。浦和の攻撃陣が動き出す。
27分、ここでアクシデント。ポンテに対しチェックに行った福西へレッドカード。退場となってしまう。ここで浦和ベンチが更に動く三都主に代え赤星を投入。
29分ひとり少なくなった磐田ベンチはワントップとなってしまった中山に代え、川口信男を投入する。前線から運動量でカバーする。残り15分。ここからの厳しい戦い、何とかモノにしたい。
- 後半45分まで
- 32分、浦和が両サイドから仕掛けてくる。
33分、横山が2回連続して打点の高いヘディングシュートを放つ。GK川口能活を中心に落ち着いた守備が出来ているが厳しい形が続く。
35分、右の山田からのクロスボールを最終ラインの金が痛恨のキックミス。何とオウンゴールで先制点を食らってしまう。ひとり少ない状況で厳しい状況。選手たちの疲労も倍増してしまう。山本監督はワンボランチの名波に代え船谷を入れた。カレンと川口が再び前線からボールを追いかける。何とかゴールを!同点にしたいとチャレンジする。
39分、中盤で少ない人数でプレスをかけて行く。船谷がマリッチへスライディングもファール。
40分、スペースの空いた中盤から赤星のミドルシュート!ゴール上を越えるが危ないプレー。
41分、マリッチの突破をカットした茶野もボールを出すところがない。成岡がボールを持ってもパスが相手に渡ってしまう。
42分、川口がDFラインの裏を狙い何度か走り出すがボール渡らない。
43分、船谷がテクニックと気持ちでボールを前に運ぶ。ラストパスを右の太田へ出すが長くなってしまう。ロスタイムの表示は2分。レッズがボールを回し時間を使う。ラストチャンス、左サイドからのFKを船谷が蹴る。ゴール前に上げる、こぼれたボールを村井が突破し決定的なシュートを放つがゴール左にはずれ試合終了。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- 非常に緊迫した状況の中で、リーグの終盤とあってお互いケガ人も多い中で、浦和さんにとっては非常に重要な試合ということでいいゲームができと思います。内容的には、重たくて価値のある試合だったと思います。ハーフタイムにはリスタートの1点で決まるようなゲームになるからと言って選手たちを送りだしました。ああいう結果にはなりましたが、若い選手なのでこれから先、また繋げていってもらうことがすごく大事だと思っていると今も伝えてきたところなんですけど。こういう緊迫感の中の一戦の重みというのを特に若い選手が多いので、その辺を感じとってくれたらなぁと思います。結果的には、その1点ということになりましたけれど、やはり一人少なくなってどうしても押し込まれる時間が増えてボックスの中にボールを供給された中でのああいった失点なので、残念ですけども浦和さんのどうしても上につなげたいという気持ちがああいう点になったのではないかと思います。他の結果はわからないんですけども、浦和さんに可能性があるのなら是非頑張ってほしいと思います。
Q.オウンゴールは別にして、田中選手の代わりにリベロに入った金選手については?
A.存在感もあるし、3バックのサイドでやってもらってりしてるんですけれども、将来的にはリベロでと考えているので、随所で安定感のある高さを生かしたプレーをしてくれているので、後はコミュニケーションの問題、言葉の問題になるんですけれども、ジュビロのビルドアップにこれからもっとなじんでいくことができれば、素晴らしい選手になるんじゃないかと期待しています。
Q.優勝争いが混戦になったことをいちサッカー人としてどう思われますか?
A.最初アントラーズが走って、ガンバが走って、これじゃいけないと他のチームが頑張った結果がこのようになっていると思いますので、素晴らしいことだと思います。これにちょっと絡めなかったことが私としては残念です。いくつかそれに絡めるタイミングがあったのですが、長い1シーズンを戦ってきて、我々で言うとACLや、ナビスコの決勝に行ったチームがリズムを崩したり、いろんなことがあって、本当に長いなと感じています。5チームが最終節まで優勝を争うことは、非常に喜ばしいことであると思いますし、これによって、優勝の可能性のあるチーム・地域が盛り上がっていけばいいと思っています。
Q.1人退場になった時点で、何か具体的な指示はおくられましたか?
A.1人少なくなって中盤の福西だったので、成岡を1つ下げて、カレンが少し引きぎみで、中山が1人トップに残るようになり、我々のビルドアップをしながら前へ行くという力が出せなくなるので、カウンターでスピードのあるカレンと、川口信男でいくという切り替えでした。
Q.ハーフタイムの交代・前田→カレンの意図は?
A.前田は病み上がりで、また少しオーバーワークになっているので、さらに長い時間休まれるようなことになると行けないというのと、前節90分間出場した疲労を考慮して交代させました。あと、スペースが空いてくれば、カレンが1人で切り裂いていくだけの力があるのでカレンを投入しました。
- ブッフバルト監督
- 前回のアンラッキーなジェフ戦の敗戦から3日後にあったのですが、逆に言うと早くあの敗戦を忘れられてよかったと思います。
今日の試合は非常に重要なゲームでしたので、最初からしっかり飛ばしていこうと選手たちには伝えました。今シーズン最後のホームゲームでしたので、大切なサポーターの前でしっかりとした勝利をつかみたいという気持ちがありました。
ジュビロは非常に強い相手でしたし、今日はジュビロの方も点をとろうと非常に攻撃的にきました。そういう部分で、見ていて非常にワクワクする試合というものが行われたと思います。今日の試合は福西選手のレッドカードでほぼ決まったと言えると思います。福西選手が退場した後、さらに相手にプレッシャーをかけることができ、サイド攻撃ができるようになりました。オウンゴールという形での勝ちでしたけれども、今日の勝利はオウンゴールを導き出したということもあったのでよかったと思います。
選手達全員を褒めたいと思います。3連戦の最後の試合。しかもこの長いシーズンの終盤戦になっても絶対勝つんだ、という強い気持ちをだしてくれましたし、気迫のこもったプレーができたと思います。今シーズン非常にけが人が多かった中でも、あれだけのプレーを見せてくれた選手には本当に頭が下がります。
あと優勝争いについてですが、最終節を残して5チームが優勝するチャンスが残ってるという状況で、レッズがその中の1チームです。
我々にできることは、とにかく集中して次の新潟戦、これをしっかり戦うことです。そして、他の結果を待つ。あとは「神のみぞ知る」ということになると思います。
Q.最近の試合ではフィニッシュにかかるところまでは良いが、その後のシュートが少ないように思われるのですが、そのあたりの原因はどのようにお考えでしょうか?
A.まず基本的なことなんですけど、1試合に13本のシュートだったとしたらレッズにしては少ないだろうと言われるかもしれません。他のチームからすれば、2桁もシュートを打てば、今日は打ったなとなるかもしれませんが、確かにレッズにしては少ないかなと思われるかもしれません。
今の状況では、日本代表にもなりました田中達也や永井がケガでいない。あるいはラストパスを出す、受ける選手が今いない。攻撃陣が欠けています。それを忘れてはいけないと思います。千葉戦の前までは多くの点をとっているわけですし、どうしてそういう質問がくるか、わからないです。
確かにJリーグの中ではガンバが一番得点力が高いです。その次がレッズです。失点が一番少ないのはレッズです。得失点差で一番なのはレッズなんです。ガンバのは大黒、アラウージョという素晴らしい選手たちがそろっています。ガンバにこの二人を除いてプレーをさせたら、どれだけ得点が入るか?ということも考えていただいても結構だと思います。
Q.福西選手の退場によって、逆にやりにくかったのでは?
A.今、レッズのサッカーがサイド攻撃をたくさん使っていますので、相手が1人少なくなることによって、スペースがより生まれるということがありました。サイドをつく選手がいますし、そのサイドに供給する選手もでてきてますので、1人少なくなることによってスペースをもっと使えると思いました。
福西選手はジュビロにとって非常に価値の高い選手ですし、そういう選手がいなくなるということは我々にとってアドバンテージが高くなったのではないかと思います。
Q.優勝争いの中で、心理的な面から言えば、レッズが一番有利なのではないですか?
A.そういうことは言えるかもしれませんが、ガンバの中にも経験豊富な選手や外国人選手もいます。
決してうちが気楽にできるかといえば、そういうわけではありません。外部からいろんなことを言うのは簡単だが、選手がいかに集中して自分たちの力を出せるかどうかそこにかかってくると思うんです。無駄な雑音を入れないようにして、とにかく集中して、自分たちができることは何なのか、他の人に影響されないように、とにかく次の新潟戦に勝つことだけに集中してやっていくしかないと思います。
- 川口 能活
- (失点シーンで)予想外のコースにボールが来てしまって非常に残念ですね。僕も失点に絡むミスは何度もしてますし、直後は落ち込むのは仕方がないのですが、顔を上げて絶対に下を向くなとジンギュ(金 珍圭)には言ったのですが。まだ若いですからこれを糧にもっといい選手になってほしい。
前半は攻めさせて相手の隙を突いたカウンター狙いというアウェーの戦い方はできていたと思うし、守備もブロックを作ってからカウンター攻撃などいい形ができていたのですが。
- 金 珍圭
- 前半は上手くいっていたと思いますが、後半の最後にああいう形(オウンゴール)になってしまったので辛いです。足の上に当たったのですが、ボールの回転が強かったのか、はじききれなかった。
チームメイトはがんばれと言ってくれましたが、まだ辛い気持です。
- 福西 崇史
- 後半は、相手の運動量が減ったこともあって、少しずつ前にいける部分があって、ブロックごと上がれるようになりましたが、結局は先制点が取れなかったことが問題で、それはいつものことですけど、僕にもチャンスがありましたから、反省すべき点は多いです。
- 服部 年宏
- 今年1年を象徴しているような試合でした。
たらればになりますけど、先制していれば勝てた試合だったと思うし、相手の速い攻撃は止めていたし、多少ボールを回されても、最後のブロックをしっかりして、その辺りは問題なく前半は戦えていましたけど、こちらが10人になってからは、攻め手がなくなって、チャンスも決められずに残念です。
最後の勝負のスルーパスの正確性がもう少し上がらないと、やはりフィニッシュまで至らないので、その辺りの差はあると思います。
次節はホームで最終節なので、順位は関係なく、しっかり勝って終わりたいです。
- 茶野 隆行
- 前節と同じくらいの気持ちで、みんな体を張って守って集中できていたし、結果は残念だけど、それは最終戦にぶつけて行きたいです。
アウェイは逆に気持ちよくて、負かしてやろうと思いましたし、内容は良い試合できたし、満足しないで、またレベルアップしてやっていかないといけないし、諦めずに応援してくれたサポーターの声援も受け止めて、最後は良い結果を出したいですね。
- 成岡 翔
- 後半の初めは距離間とかだいぶ修正できて、自分のところを経由してチャンスを作れたのでよかったのですが、退場が予想外で、少しキツかったです。攻めてがなくなって、少し下がって守るだけになってしまいました。
そこで仕事ができなかったのが、自分の力不足だと思います。
- 太田 吉彰
- 自分でシュート打つふりをして中に上げたら、軸足に当たってダフってしまったのが少し悔いが残りますけど、前半からもっと積極的に行けばよかったと思います。守備の意識もついてきて、守備から攻撃の切り替えをだんだん速くすることによって、カウンターぎみで前節からうまくいけているので、今日もその意識でやろうと思っていました。
Q.三都主選手とのマッチアップもありましたが。
ボールを持たせたら怖かったので、やはり日本代表だなと思いましたけど、僕の方が体力があると思うので、自分も積極的にどんどん前にいくことができたと思います。
- 中山 雅史
- 相手のカウンターにも良く対処していましたし、退場によって10人になったのが非常にもったいないです。余分なプレーですね。
最終ラインとボランチの関係も悪くなかったですし、相手の攻撃を高い位置でボールを奪えば、こちらのカウンターになってチャンスも作れていましたし、欲を言えばそのチャンスで点をとれなかったから、最後にズルズルきたかなというのも言えますけどね。
悔しいですけど現実として受け止めないといけないですし、そこからどう感じて、どう変化していくかは、個人個人が考えながらやっていかないといけないし、確かに監督・コーチに言われることなのかもしれないですけど、自分自身で感じて、今どうしなきゃいけないというのを、考えなければ進歩はないと思います。
ここで次節まで1週間空きますから、良い準備をして、次の試合に臨めれば良いと思います。
ホームで最後を飾って終わりたいですし、そこから勢いをつけて天皇杯に臨みたいですから、しっかりと自分たちの戦いを見せないといけないです。
個人的には、足の張りをうまくほぐして、もちろんピッチに立ちたいと思いますし、先発に立てればベストですし、自分自身も勝ちに貢献できるように、ゴールを積極的に狙って、シュートを打てるようにしたいです。
今日も前回も、つぶれ役にはなってますけど、なかなかシュートまで行けてないですから、怖さを持たせるためにもチャンスに顔を出せるようにしたいですね。
Q.今季は決定力の差が大きいですが。
1人1人がそれを感じて、最終局面は個人の技術ですし、個人のメンタリティーによるものが、その技術に影響するのかもしれないですし、充実した気持ちで、落ち着ける状態があれば、外さない簡単なボールなのかもしれないですし、そういうところも鍛えないといけないと思います。
個人個人が感じたものを次に活かさないといけない。