2005 J1第32節
試合日時:2005年11月23日(水) 15時01分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 等々力陸上競技場
- 15,430人
- 14.6℃/55%
- 晴のち曇/無風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 関 正広
- 西村 雄一
- 佐藤 秀明/伊東 知哉
- 鈴木 亮哉
- 大高 常勝
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半24分[得点] | 前田 遼一 | |
前半37分[警告] | 鈴木 秀人 | |
前半38分[警告] | 成岡 翔 | |
ハーフタイム[交代] | 名波 浩(in) ← 鈴木 秀人(out) | |
谷口 博之(out) → 久野 智昭(in) | 後半11分[交代] | |
後半24分[交代] | 船谷 圭祐(in) ← 成岡 翔(out) | |
中村 憲剛 | 後半27分[警告] | |
長橋 康弘(out) → 黒津 勝(in) | 後半35分[交代] | |
後半35分[交代] | カレン ロバート(in) ← 前田 遼一(out) | |
マルクス | 後半36分[警告] | |
後半43分[得点] | カレン ロバート | |
後半44分[警告] | 名波 浩 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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関塚 隆 | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 残り3試合となった2005年Jリーグ。現在7位の磐田は6位の川崎Fとアウェイ等々力競技場で15時キックオフする。
天候は晴れ、ピッチコンディションは短めの芝が冬を思わせる黄色へと変色している。スタンドには両チームのカラーであるサックスブルーで埋め尽くされている。気温も下がり肌寒い気温だが選手たちにとっては動きやすい温度かもしれない。
メンバーはGK不動の守護神、川口能活。DFには田中が欠場し、金が中央へ入る。右には復帰した鈴木に左が今日誕生日の茶野。ボランチには前節復帰した福西とゲームキャプテン服部。右の太田と左の村井も不動。トップ下が成岡でツートップに前田と中山でスタートする。
前節同様、相手には攻撃陣に3人のブラジル人選手がいる。ここをどう抑えるかがカギとなるだろう。そして注目がベンチのメンバー!カレン・船谷・名波・川口(信)と超攻撃的。
攻めて攻めて攻めまくりアウェイとはいえ勝ち点3を狙いに行く。絶対に負けられない戦い。一番感じているのは選手であり山本監督なのは間違いない。
とにかく先制点を、立ち上がりからのプレス・アクションがポイントとなる。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。
3分、左から村井がコーナーキックを蹴る。中央で中山と箕輪が激しく競り合う。村井が蹴ったボールは中で福西が競りに行く。GKが飛び出し接触し、ファールとなる。
4分、川崎のFK、右サイドから40mほどの位置からゴール前へ。鈴木とアウグストが接触し、シュートは打たれないが危険な場面だった。
7分にも右のCKを村井が蹴る。福西へのボールだが箕輪がクリア。
中盤の支配率は五分五分、磐田は服部・福西・成岡のトライアングルで、川崎は中村・久野・マルクスで組み立てる。川崎は我那覇に当て、ジュニーニョという形。磐田は福西が前線へ絡み成岡とパスを繋ぎ前田・中山の動きを見るという形。
10分、右からのFKを太田が蹴り、中央で金の頭へ合わせるがブロックされる。
12分、マルクスの右サイドからのFKにニアで我那覇が合わせて来る。GK川口がセーブするが危ない場面。
13分にはクロスボールにファーサイド、箕輪がGK川口の競りヘディングシュート!カバーリングに入った服部がラインギリギリでクリアーするが気を付けたい時間帯。
15分、オフサイドを取ったところから切り替えの早い福西が速攻を仕掛ける。中山を経由し前田のシュートまで持って行くがDFに当たり、跳ね返りを福西がボレーするもゴール右に外れる。
- 前半30分まで
- 18分、川崎のパス回しに対応しながら中への横パスを成岡が狙う。奪うと速攻へ、中山の前のスペースへ縦パスを入れるがサポートが出来ない。
この時間帯は川崎がポゼッションを上げているが、磐田が効率良い速攻を仕掛けている。
20分、福西・服部でバランスを取り、右の太田へ繋ぐ。センタリングに中山がニアに飛び込むが繋がらない。
22分、川崎、左からのクロスボールに中がクロスし、ジュニーニョがフリーになる。対応が遅れたかに見えたが茶野・金が競りシュートは打たせない。
24分、中盤で成岡がスラディングカットすると服部がダイレクトで中山へ縦パスを入れる。ワンフェイントから前田にラストパス。GKと1対1となりしっかりゴール!【0-1】
待望の先制点を磐田が取った。
27分、中盤で村井→成岡→服部→福西→前田→福西と細かいパスが通りシュートまで持って行く。流れのある攻撃ができてきた。
29分、川崎の右からのCK、一度はクリアするがこぼれ球を再びクロスボール。ファーサイドでフリーにしてしまった箕輪が頭で合わせるがGK川口が正面でキャッチ。
- 前半45分まで
- 31分、ディフェンスラインでボールを奪い成岡へ当てると速攻へ展開。中山・前田の動きを見ながら中山へ入れる。太田がオーバーラップするがその位置にはパスが通らずシュートまでは行けない。
33分、川崎の攻撃が続くが服部・福西のバランスと攻守の連携がうまく行っている。落ち着いて守りきり安心感が出てくる。
35分、右から村井のCK。ニアで福西がすらそうとするがクリアされ再び村井がワンフェイントからセンタリング。
37分、川崎のFKをいマルクスが蹴るが鈴木・金・茶野でしっかり跳ね返す。
40分、鈴木がインターセプトで攻め上がるがプレーが止まったところで腰をおさえている。古傷だけに心配だ。
41分、川崎の左サイドからセンタリング、中央で我那覇が飛び込むが茶野がクリア。
43分、成岡から外へ展開、太田のクロスに中山が入る。成岡がサポートするがCKとなる。
44分、川崎の速攻でジュニーニョがドリブル、鈴木が対応。こぼれたボールをセンタリングされ我那覇が頭で飛び込む。ここも金が身体を寄せセーブ。
前半ロスタイムには川崎・長橋のミドルシュートが出るがGK川口の正面。前半1点リードで折り返す。
鈴木の腰が心配だ。
- 後半15分まで
- 後半スタートから再び腰を痛めた鈴木に代わり名波がピッチへ入る。
服部が左ストッパーへ下がり右に茶野が動く。福西と名波のボランチ。
1分、右のストッパーに入った茶野がオーバーラップからミドルシュートを放つ。
5分、ジュニーニョが個人技でドリブル、太田・茶野がプレスに行くが粘り強く仕掛けてくる。
6分、左コーナーからマルクスのFK、中でしっかりマーキングに付きクリアする。
7分、川崎・長橋がディフェンスラインの裏へ走ってくる。茶野・金・服部はしっかり見えていた。オフサイドトラップでチャンスは作らせないが徐々に出てきたリズムに警戒が必要だ。
9分、前田のパスカットから村井→成岡→村井と繋ぎ、前田の前のスペースへロングフィード。少しずれたが展開としては良かった。
11分、アウグスト→マルクス→我那覇で突破。服部が最後まで付きフリーにはさせない。
13分、村井のカットから成岡→前田と繋ぎ速攻!逆サイドの太田へ繋げシュートまで持って行く。
14分のCKは名波が蹴り中で福西が飛び込むがGKがパンチング。
15分、福西がひとり交わしクロスボールで中山へ。寺田が頭でクリアするがボールはゴールラインを割り、CKを得る。村井が蹴り金と福西が飛び込むがファールを取られる。
- 後半30分まで
- 17分、再び左からのCKを名波蹴る。福西が飛び込むが合わない。
18分、福西が個人技から茶野が右サイドを駆け上がる。キレイに通ったボールはゴールラインまで持って行き中の動きを見る。2列目にいた福西へマイナスボールを合わせシュートを放つがDFのブロックに当たってしまう。
その流れで今度は川崎の速攻!ジュニーニョがドリブルで仕掛けるが、服部と金で対応。名波が落ち着かせゲームを組み立てる。
20分には中山・成岡と立て続けでペナルティエリアへ侵入、両者倒されるがファールはなし。
ゲームは動き出している。
22分、ペナルティエリア内でジュニーニョがフリーでシュートするも金がシュートコースに入りブロック。
23分、ベンチでは船谷が準備をする。交代するのは成岡。そのままのポジションに入る。
25分、GK川口がキャッチするとそのまま太田の前へロングスロー、太田のドリブルから一度前田に当てセンタリング。中山の前へ合うがDFとGKが必死で止めてくる。
あとひと山越えれば、という決定機だった。
28分、川崎が押し込んで来る。右からのクロスボールが逆サイドでフリーの選手へ合ってしまうが太田が戻り頭でクリア。
30分、福西が金と話しディフェンスラインの修正をしてくる。
- 後半45分まで
- 31分、右の太田がアグウストを交わし中央の前田とワンツーで中に入ってくる。シュートをブロックされるがリズムある攻撃に川崎DFが翻弄する。
34分、両ベンチが動く、磐田はカレンが呼ばれる。
川崎は黒津。両FWが登場し最後の勝負へ両監督が手を打つ。
カレンと代わるのは前田。カレンはそのまま前線へ。
37分、黒津のミドルシュート!無回転の揺れるボールに川口が戸惑うが片手でセーブ。こぼれ球にジュニーニョが詰めるが川口が飛び出しボールを抑える。
磐田の攻める時間もあるが取られた後、山本監督が必死で守備の指示を出す。
40分、川崎が狭いスペースを攻撃、二列目がフリーになったところでミドルシュートを打たれるしかしここは名波がスライディング。
41分、速攻からカレンがドリブル、ペナルティエリア内で倒されるがノーファール。そのまま逆に速攻を受ける。
42分、右サイドから飛び出した我那覇に川口がセーブ、こぼれたボールにジュニーニョがフリーでシュートするがゴール上へ外す。
43分、ロングボールを中山が身体を張りこぼれたところにカレンが右足でシュート!ゴール左へ決まり追加点。【0-2】
44分、名波が中盤で身体を張りディフェンス、イエローをもらうが素晴らしい守備。
ロスタイム3分。
福西が身体を使い時間をかける。ラスト、得意のパス回しを始める。我那覇に右サイドからシュートを打たれるが最後まで落ち着いたDF陣が守り切り、ゲーム終了。
久しぶりの勝ち点3に素直に嬉しい。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- 攻守に集中して先制点が取れたことが大きかったですし、バランスが良く攻守に渡っていいプレーができたのではないかと思う。川崎さんの前線でのインターセプト力が強いので、立ち上がりはサイドのスペースへボールを入れて、後ろへディフェンスラインを走らせたいという所で、中山や前田が良く裏を突いてくれて中盤に余裕を持ってボールを回せたのではないかと思います。
若い選手2人が点を取ってくれて嬉しかったのですが、やはり日本人が7人後ろで守って、前の3人が外人で点を取るような攻撃をしていては、日本のストライカーは育たないと思っているので、中山、高原(直泰)に続く次のストライカーを育てるんだということを選手に伝え、結果を出してくれという所で、日本人で攻撃をしっかりと組み立て結果を出してくれるチーム作りを目指して今は我慢をする時間は必要ですが、そういう中で若い二人が点を取ってくれたので嬉しく思います。
残り2試合あるので、さらに上を目指して行きたいと思います。
- 関塚 隆監督
- 前節もチャンスがありながら無得点で敗戦した。それを引きずらないよう、今日はホームで勝ちに行こうということで臨んだが、一瞬のミスを相手に突かれてそこからの失点だった。場数を踏んでいるジュビロはその辺を逃さずに得点に結びつけて来て、我々はそこから追いかける形になったのですが、前節と同じように相手にリードされてから、まだ時間がある中での落ち着いたプレーをするというのが課題。そこをしっかりと自分たちのリズムでサッカーを展開し、点を奪い、追いついていくという点を課題として、次の試合はもう少しメンタル面のコントロールをする必要がある。
選手達は最後までゴールへ向かって行ってくれたのですが、もう少し落ち着いたプレーがあれば、多くのチャンスをゲットできる。
Q.後半に黒津選手を投入した際の指示は?
A.右の前でプレーしろと言いました。
Q.川崎の良さがでなかった原因は?
A.前回の対戦では川崎が勝利してますが、磐田は2敗はできないというプライドで来たのではないかと思う。我々の縦へのスピードを潰しながら守備を作ってきた。その中で、我々も縦へ縦へと急ぐのではなく、しっかりと繋ぎながら必ず我々の攻撃ができるからということでやって、何度かチャンスを作れた。
- 服部 年宏
- 危ない場面もあったが、無失点に抑えたのはよかった。
今日は勝てばいいと思っていた。3-2でも4-2でも、最近は勝ち星がなかったので勝ちたかったというのが強かった。今日は福西がよく頑張ってくれていた。
Q.カウンターに対する対策は?
A.逆にポゼッション率を上げさせて、ブロックを作ったほうが形にははまりやすかった。
- 太田 吉彰
- アウグスト選手が上がってきた所をカウンター気味に狙っていけば絶対にチャンスがあると思ったので、上手く周りの選手も狙ってくれてよかったです。久しぶりに走った感じがします(笑)。前の試合も何にも出来てなかったし、疲れることもなかったので、これで勢いに乗っていけたらいい。
- 金 珍圭
- 前半はパスミスが多くて、攻撃の面ではあまり力が発揮できなかったと思うのですが、ディフェンスはしっかりできたと思います。カウンターも何回かありましたが、ディフェンスが速く戻ってブロックを作っていたので大丈夫でした。
- 前田 遼一
- 相手は前に強いディフェンスだったので、相手の裏を狙うことを意識して、それによって相手のディフェンスラインが下がれば、自分が引いてボールを受けようということを意識して今日の試合に臨みました。
リーグ戦残り2試合、両方勝てるように頑張ります。
- カレン ロバート
- 終盤のヘディング争いも全部自分が勝っていたので、負けないと思っていました。
そうしたら見事に得点に繋がって、前節同様、運が良かったです。決勝点だと思ったので、いつも以上にうれしかったです。
- 福西 崇史
- 点差はありますけど、内容はまだまだで、もっとジュビロの余裕を持ったサッカーができるんじゃないかと思います。もっと攻撃をして、それができたら更に楽しいと思います。
- 茶野 隆行
- 内容がどうというより、今日は結果が出て良い日になってよかったです。(自身11/23誕生日)
前半から今日はすごい集中していたので、相手にやられる気もしなかったし、伸び伸びプレーできたと思います。
こういう試合をモノにしていくことで、次に繋がっていくと思います。
- 村井 慎二
- とりあえず勝ててよかったです。
今日はとにかく負けないことを試合前から意識していました。
また次の試合に集中して、気持ちを持ってプレーしたいと思います。
- 中山 雅史
- 相手にかなり押し込まれて、跳ね返されている部分があったので、ディフェンスラインにしんどい仕事をさせてしまったと思いますけど、ただ前線に張らないことにはどうしようもないので、そこをディフェンスラインが踏ん張ってくれたので良かったです。
Q.前田選手が「中山さんが高い位置をキープしてくれたから」と言っていましたが。
A.僕が後ろで受けるより、前で受けた方が良いと思っていましたし、前田は攻守に渡って運動量多く動いてくれたので、助かりました。
こういう厳しい試合を経験していくというのは非常に大事ですし、慌てずに対処できたことは大きいと思いますけど、ただ欲を言えば、もっともっとボールを支配していきたいですし、失点しなかったというのは大きな自信になると思いますが、相手に攻め込まれてもクリア、クリアと逃げずになんとか繋げていければ良いなと思います。
最近勝ちから見放されていましたので、それぞれが今日の試合に臨む強い気持ちを持っていたと思いますし、今日に関しては結果が欲しかったので、この勝利を次へのステップとして良いものに変えていきたいです。