2005 J1第28節
試合日時:2005年10月22日(土) 19時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 日本平スタジアム
- 16,220
- 17.1℃/55%
- 晴/弱風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 難波 邦雄
- 穴沢 努
- 相葉 忠臣/小椋 剛
- 辺見 康裕
- 小池 晃義
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
斉藤 俊秀 | 前半9分[警告] | |
前半26分[得点] | 西 紀寛 | |
前半28分[交代] | 茶野 隆行(in) ← 鈴木 秀人(out) | |
兵働 昭弘 | 後半21分[得点] | |
後半22分[交代] | 太田 吉彰(in) ← 河村 崇大(out) | |
太田 圭輔(out) → チェ テウク(in) | 後半25分[交代] | |
後半31分[交代] | 中山 雅史(in) ← 西 紀寛(out) | |
枝村 匠馬(out) → 澤登 正朗(in) | 後半32分[交代] | |
後半39分[警告] | 茶野 隆行 | |
チェ テウク(out) → 西野 泰正(in) | 後半41分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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長谷川 健太 | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第28節、アウェイ日本平スタジアムで19:04キックオフされる静岡ダービー!伝統あるこの対決に多くのサポーターが早くから集まり、多くの横断幕を張っている。低迷する清水と、上位に食い下がっている磐田の対決。オレンジ色のサポーターたちがJ1残留へ向け熱い声援を送る。磐田サポーターも順位に関係なくこの相手には負けたくない。普段のJリーグとはまた違った異様な雰囲気が流れる。ピッチコンディションは良好、しかし気温が低い。風も少し吹きこみこの時期にしては寒さを感じる。コートを着て観戦するサポーターも見えるほど温度が下がる。ナイターでの試合が久しぶりということもあり選手たちのコンディションもアップを含め立ち上がりから集中したいところ。メンバーを見てみよう。GK川口にDF田中・鈴木は不動。そして高さ(チョジェジン)対策も含め金珍圭が左ストッパーへ復活。ボランチには名波と成岡が入った。右に河村、左に村井。トップ下に船谷と前節とは少し代えてきた中盤。ツートップも西、カレンと若い勢いで清水ゴールを脅かす。ベンチの中山・太田・服部・茶野・山本と力強いバックアップも含め、今日は総力戦となりそうだ。清水もこの試合は必死。ピッチ外での激しいバトルも今日はみどころとなる。アグレッシブなスペクタル展開で内容ある激しい試合を期待する。両チーム結果が必要な緊迫した時間が流れる。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。いつも以上に気合いが入るジュビロイレブン。清水の大声援の中、立ち上がりから激しくゲームが動く。
1分、清水の右サイドからマルキーニョスがセンタリング。田中が弾くき成岡がクリアー。
2分、カレンのポストプレーから左に出た船谷へパス。ダイレクトでシュートを放つがゴール右に外れる。
3分、清水が中央から細かいパスで崩してくるが名波・成岡の両ボランチが身体を張り死守。
4分、村井が縦に勝負するがラインを割ってしまう。
5分、マルキーニョスがDFラインの裏へ飛び出すがここは鈴木がセーブ。前線でカレンと西がボールをキープするがまだ落ち着いた流れは作れない。
6分、船谷→村井→西で左サイドを崩す。しかし西のドリブルはカットされ崩しきれない。その後の速攻で清水がゴール前までもっていく。鈴木が身体を張りGK川口がキャッチ。そのプレーで鈴木が腰を抑えグラウンドを一度出る。治療をし復帰するが心配だ。
9分、金が清水の右サイド太田のドリブルをスライディングでカット。速攻に繋げ、前線の西へ渡す。このポイントで斉藤が西へバックチャージ。斉藤にイエローカードが出る。
11分、金がチョ ジェジンと交錯、続けて太田圭輔とも衝突し激しさを見せる。ここまでは清水の勢いを受ける形。
14分、金→村井→西→村井でセンタリングまで行く。中でカレンが入るがGKにキャッチされる。
15分、成岡→船谷→村井→金、そこから河村までサイドチェンジ。ジュビロのリズムでパスが回りだす。
- 前半30分まで
- 16分、山西がミドルシュートを放つ。
18分、田中からロングボールで河村の前のスペースへ。しかしオフサイド。
19分、クロスボールにカレンが反応。DF高木のスライディングにカットされるが徐々にタイミングが合ってくる。
20分、左の村井から個人技でセンタリングまで持って行く。中のカレンには合わないが中盤で名波を中心にボールが動き展開力が見られる様になってくる。
22分、船谷と村井で左サイドを崩す。船谷が回転しながら前も向きセンタリング。DFに当たりCK。名波が蹴り一度はクリアされるが再び名波の元へボールが来る。金がひとり引きつけ最後は名波の右足シュート!しかしGK正面となる。
24分、清水の速攻。チョジェジンからマルキーニョス、そして右の太田へ渡しシュートを打たれる。GK川口の正面だったが危険な場面。磐田戦に強い清水太田の動きに気を付けたい。
26分、左の村井からセンタリング。ファーサイドでカレンが落としフリーでいた西がボレーシュート!ゴールネットを突き刺し先制点はジュビロ磐田。【1-0】
28分、腰を痛めた鈴木がやはり×のようだ。代わりに茶野が登場。そのまま右ストッパーへ入る。
30分、クリアボールに西が反応。DF市川の股を抜き中へドリブル。成岡のオーバーラップを使い、自らもゴール前に入る。カレンと西がクロスしてゴール前へ、センタリングがファーサイドに上がるが合わない。しかし良い動き。良い展開が作れる作れるようになってきた。
- 前半45分まで
- 32分、西とカレンが起点となり両サイドへボールが動く。西の運動量が多くなり船谷と成岡が攻撃的に攻められるようになってきた。村井・河村の両サイドの位置も高くなり攻める形が出来てくる。
34分、清水の左サイドからセンタリング。そこにチョジェジンが頭で合わせて来る。ゴールマウスは外れるが気を付けたいプレーヤー。
36分、清水の攻撃に磐田DFラインはしっかり守る。村井が身体を張りカットし、名波に繋げる。
37分、ボランチ名波から右の河村の前のスペースへロングフィード。
37分、清水に攻めに田中がカバーリング。名波も顔面を肘打ちされながら守備。成岡・西の運動量を含め、良い守備体勢が出来ている。
41分、田中からロングボールで西。
42分、右からクロスボールで西と常に前のスペースを見れるようになっている。
43分、金がカット。西が受けるとカレンの動いた前のスペースへパスを出す。GKが飛び出しカットされるが攻守の切り替えが早い。
44分、山西からクロスボール。マルキーニョスが入り込むが金がしっかりクリアー。
ロスタイム1分。清水の左サイドかで起点を作られるが最後まで集中した守備でゴールを許さない。アグレッシブ展開が前半から続く。まだまだ勝負は後半戦へ。
- 後半15分まで
- 両チーム交代なしで後半スタート。
1分、清水左サイドの兵働からセンタリング。ここも田中がカットしこぼれたボールを川口がキャッチ。田中のカバーリングが今日も光っている。
2分、清水のFKも中でしっかり壁を作り茶野が大きくクリアー。
3分、茶野がカットから右サイドを突破しカレンと西の動きを見ながらドリブル。ファールをもらいFKを得る。右コーナーから名波のFK。中でカレンが合わせに行くがGKにキャッチされてしまう。
5分、河村が倒してしまい左サイドからFKを与えてしまう。決定機は作られないがこの時間帯、セットプレーには気を付けたい。
6分にも田中のカバーリングで相手の攻撃の芽を潰す。
7分、カレンがバックチャージでボールを奪われ速攻を受ける。茶野と成岡で身体を張るがセンタリングまでもって行かれる。ミスに助けられるが気を付けたい。
9分、船谷が右サイドでひとり交わしセンタリング。ファーサイドの西に合わせるがシュートが右に外れていく。形は良い、あとは追加点。
10分、茶野がディフェンスの際、後ろから押されボールがゴールラインを割る。主審のノーファールの判定に田中と河村が猛抗議をする。
12分にはクロスボールにチョジェジンが入る。田中と茶野がマークしチョジェジンのファールを誘う。
13分、マルキーニョスを起点に右サイドからセンタリング。金が弾き決定機は作られないがマルキーニョスの動きに要注意!
14分、清水のサイドからの展開が続きセンタリングでゴール前勝負という形が続く。
15分、清水右からのCK。茶野・金・田中が身体を張り速攻へ繋げる。船谷からカレンで1対1の勝負。しかしシュートが打てない。
- 後半30分まで
- 17分、ゴール左45度30mからFK。金が直接狙う!ボールは壁に当たりゴール右へ外れる。続けて名波からのCK。ニアの金へ合わせるが前に立ったチョジェジンにカットされる。
19分、名波からカレンに当て、右の河村へ。しかしその後が遅かった。カレンそして成岡の動きに合わずオフサイドポジションとなり動きが止まってしまう。
22分、清水の右からのクロスに左に出たマルキーニョスがフリーになってしまう。一度は川口がセーブするも兵働に再び打たれゴールが決まってしまう。1-1と同点にされたところで太田吉彰を投入。河村に代わりそのまま右サイドに入る。【1-1】
25分、清水ベンチも動く。太田圭輔に代えチェテウクが入る。ここからゲームが更に動きそうだ。
28分、山西のロングスローからチョジェジンの頭とパワープレーも使い、両チーム追加点を狙う。
29分、チェテウクと太田の走り合い。一度太田がカットするがその後マルキーニョスにボールが渡ってしまう。
残り15分。勝負はここから。熱いゲームで観衆も盛り上がる。
- 後半45分まで
- 31分、西に代わり中山登場!
32分、枝村に代わり澤登が登場。両チーム大ベテラン、チームの柱を投入しゲームに勝負を付けに来た。サポーターが盛り上がり残り10分となる。ロングボールが多くなるジュビロ。清水は沢登にボールを集めゲームを作り直す。この時間になっても田中の守備は完璧だ。
37分、太田が右から高速ドリブル。船谷に当て、外に出た中山へ。センタリングが逆サイドまで流れ村井がフリーでミドルシュートを放つがDFに当たってしまう。
39分、清水の速攻に茶野が対応。カットした後チェテウクに拾われるがファールで止める。
40分、マルキーニョスの動き出しに田中がつく。オフサイドラインを見ながらコントロール。このプレーでチェテウクはタンカで運ばれ立てない。代わりに入ってきたのはレンタル移籍中の西野泰正。左に入った西野にエスパルスサポーターから声援が送られる。
42分、村井がシュートしたボールが跳ね返り、中山の足元へこぼれる。ダイレクトでシュートを放つがGKのスーパーセーブに阻まれる。両チームラスト、ワンチャンスに賭ける。
44分、船谷からの速攻に右サイドオーバーラップした成岡へ。センタリングにカレンと中山が詰める。こぼれを船谷がミドルシュート!しかしDFに当たってしまう。
ロスタイム3分。最後の最後まで両者一歩も譲らずドロー。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- ダービーということで、気持の入った素晴らしくいいゲームだったと思います。最後まで厳しいファイトしたエスパルスの頑張りを称えたいと思います。ここ3試合内容はまずまずですが、勝ち点が二つずつ足りない試合が続いているということで、何か少し足りないモノがあるのかなという気はしてます。
若手がこういう中で、才能と自信を少しずつ掴めてこの先につながっていければと思ってます。
今日は素晴らしいダービーの雰囲気の中で、盛り上げてくれた両サポーターに感謝したいと思います。
アウェイに来て戦うんだなという雰囲気がありましたし、お互いの選手が90分間集中してファイトしたのは、この雰囲気があったからこそだと思いますし、サポーターに感謝したい。
来年もこういう形でダービーマッチが出来るようにしていけたらいいなと、健太(長谷川監督)にはすごく頑張ってもらいたいです。(J1に)残ってもらえることを信じているので、来年またこういう戦いをぜひみなさんの力で盛り上げていただけたらと思います。
- 長谷川 健太監督
- 日本平で3連敗中ということで、ダービーということでもあり負けられない試合で、前半非常にナーバスになったなと。特にクロスボールの対応という部分で、見方同士が重なってしまって、連携のミスからの失点。今までであれば、そこで選手達がシュンとしてしまって、なかなか前を向くということができなかったんですけど、今週1週間、色々とミーティングして、こういう部分をしっかりと見直していこうと、スタートして色んな部分を確認して、最後の最後までボールに対して寄せるとか、切り替えで最後歯を食いしばってがんばると。ベーシックな所ですけど、サッカーの原点という部分で選手達はよくやってくれたんじゃないかなと思います。
そういう気持の結果が兵藤の同点ゴールの結果になったと思いますし、その後は一進一退の攻防が続いたんですけど、引き分けという結果に終わってしまいましたが、今のうちにとっては非常に大きな勝ち点1だと思ってますし、連敗をまず止めたということは、一歩前に進むことができたと思いますし、これでもう一度仕切り直して来週のグランパス戦に向けてきっちり準備をしていきたいと思います。
- 中山 雅史
- 3試合連続引き分けですけど、その中から見つかった課題をまた修正していければ良いと思います。
自分自身もコンディションを整えて、1試合1試合ベストな状況で迎えられるようにしたいです。
Q.中山選手の投入によって、チームのムードも変わりましたが。
そういう役割も兼ねてますし、僕自身が元気がなかったら、何の取り柄もないですから、とにかく掻き回せたらと思っていました。
- 名波 浩
- 選手は良く頑張ったし、サッカーの質自体は、非常に良かったと思うし、内容は良かった。
やろうとしているサッカーの意志の疎通は、非常に高いレベルでできたと思うし、得点も大きく相手を揺さぶってから取れたし、ただ、1-0で勝ちきるチームじゃないので、もちろん能活は良く頑張っていたけど、2点目を決めれていれば、このゲームは決まっていたと思う。
- 成岡 翔
- 後半は良い形で、前にボールを当てることができずに、攻撃する時に、相手に取られて逆襲を食らうというパターンがほとんどだったので、後半はちょっときつかったです。
Q.ボランチでの出場でしたが。
攻撃の時は、どんどん前に出てくれということは言われていました。だいぶ名波さんが前線で絡んでくれていたので、前半はリズムがとれて、僕は後ろの方で、良いポジションを取りながらパスを裁く方をやっていましたけど、後半は仕掛ける時に、もう少し前に出ていった方がよかったかもしれないですね。
- 太田 吉彰
- Q.3分ほどの兄弟対決でしたが?
A.これでラストのチャンスではないので、またこれから兄弟対決の夢に向かってしっかりやっていけたらいいと思います。
Q.チョ ジェジンとの激走勝負に関しては?
A.ああいう所で持ち味を発揮するしかないと思うので。。点に絡みたかったのですが、非常に残念です。
- 金 珍圭
- 守備的にプレーするわけではなかったんですが、後半は2点目を入れるために攻撃的な布陣でいったんですけど、向こうの攻撃やカウンターで清水の方が攻撃的で、しょうがなくディフェンシブになってしまった。
Q.3試合連続引き分けですが?
A.今は1試合、1試合が大事な試合で、常に勝ち点3を取らなければいけないが、引き分け続きで惜しいと思っています。次からは勝たなければ上が見えてこないので、勝ち点3を目指して戦いたい。
- 村井 慎二
- 攻撃面でもうちょっと工夫が欲しかったし、チャンスを確実にものにできなかったのが残念でした。もちろん2点目を取りに行こうという姿勢がちょっと遅かったと思うし、攻撃に人数をかけられなかった。攻め自体は悪くはなかったですけど、もうすこしリスクを活かして行きたかった。
Q.静岡ダービーについての感想は?
A.ジュビロがホームのダービーよりも怖かった。
- 川口 能活
- Q.初めての静岡ダービーの感想は?
A.普通のダービーと変わらないし、アウェイのダービーではありましたけど、清水も熱狂的な応援をしてくれてましたし、ゲームも盛り上がったと思いますけど、決してジュビロはよくはなかった。セカンドボールは全部拾われて、清水の方が気迫がありましたね。試合数が少なくなっているので、1試合1試合強い気持でやるべきだし、きれい事はなしで、戦う気持を全面にだしてゲームに向かうべきだと思います。
- 田中 誠
- お互いの意地がぶつかって、なかなか簡単にやらせてもらえなかくて、磐田としては残念な試合でした。
相手の残留したいという必死な気持ちが、こちらより上回ったと思うし、ジュビロにもチャンスはあったけど、それを決めきれなかったという弱さでもあるし、守りきれないという弱さが出た。
また修正してみんなで頑張りたい。
- 茶野 隆行
- ダービーは試合前にサポーターのブーイングとか、普段と違ったムードを楽しめた部分もあったけど、後は結果ですね。今度はヤマハスタジアムで、ダービーをやってみたいです。
勝ち点3をしっかり取れるように、諦めずに次の試合も戦っていきたいです。
- カレン ロバート
- 試合の入り方は良かったですけど、後半が課題ですね。1点決めた後、ちょっと落ちたかなと個人的には思います。