2005 J1第23節
試合日時:2005年09月10日(土) 19時02分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- ヤマハスタジアム(磐田)
- 10,232人
- 26.1℃/84%
- 晴れ、無風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 三本松 正敏
- 長田 和久
- 山崎 裕彦/蒲澤 淳一
- 廣瀬 格
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
カレン ロバート | 前半14分[得点] | |
前半21分[警告] | 久永 辰徳 | |
大井 健太郎 | 前半33分[警告] | |
太田 吉彰 | 前半34分[得点] | |
前半42分[警告] | ディビッドソン 純マーカス | |
後半0分[交代] | 山下 芳輝(in) ← 横山 聡(out) | |
田中 誠 | 後半6分[警告] | |
船谷 圭祐 | 後半10分[警告] | |
福西 崇史 | 後半13分[警告] | |
後半16分[交代] | 島田 裕介(in) ← 森田 浩史(out) | |
後半23分[交代] | 斉藤 雅人(in) ← トゥット(out) | |
カレン ロバート(out) → 崔 龍洙(in) | 後半25分[交代] | |
前田 遼一(out) → 中山 雅史(in) | 後半36分[交代] | |
後半40分[警告] | 荒谷 弘樹 | |
福西 崇史(out) → 河村 崇大(in) | 後半43分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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山本 昌邦 | 監 督 | 三浦 俊也 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第23節ホーム・ヤマハスタジアムにて19時キックオフの試合。前座試合が行われている17時半にはもう日が落ち始めている。その分、昼間の暑さも柔らぎ選手・サポーターにとって試合を楽しめる環境が整ってきた。芝を含めピッチコンディションは良好。いつも通り完璧なステージが整っている。選手たちもこの環境にしっかり応えるべく最高のコンディションで挑んできている。怪我人が多い分、若手への期待がかかる今日の試合。スタメンを見ただけでどんなプレーを披露し将来に繋げてくれるか!?楽しみが膨らむ。GKは帰ってきた川口能活。そしてDF中央に疲れ知らずの田中誠。左に金、注目が右に大井が先発となった。ボランチには復帰したばかりの服部と代表帰りの福西。右の太田と左の村井は不動でトップ下に船谷が立つ。今日はここがポイントになりそうだ。安定感や経験はまだ身に付いていないとしてもポテンシャルの高さで大きな経験をしてほしい。もちろん結果を求めて勝負する。船谷のパスを受けるのが船谷と同期のFWカレンと若手のリーダー前田。ベンチの中山、更に今日誕生日の崔龍洙、ルーキーの上田とバランサー河村。GK佐藤を含め、この試合のみどころはいつも以上に多い。この試合で結果が残せれば、次節へそして将来へ繋がるはず。カレンと船谷、そして大井の動きに注目したい!恐れずチャレンジしよう!
- 前半15分まで
- 大宮ボールでキックオフ。1分いきなり大宮の右サイドからFKを蹴られる。横山に頭で合わされシュートされるがゴールマウスには飛んでこない。最終ラインの田中を中心にまずボールを落ち着かせる。3分再び大宮の右サイドから久永のFK。中で森田が競ってくるが福西が競りクリアー。4分船谷から右の太田へスルーパス。相手のオフサイドトラップを掻い潜る絶妙なタイミングだった。太田がセンタリング、そこから速攻を受けるが大井がカバー。4分には前田が積極的なミドルシュートを放つ。意表をついたシュートはゴール上をギリギリ越える。若い力が動き出す。船谷・村井・カレンと若い前線が前からチェックをしディフェンス。9分、田中から福西そして船谷へ当てスルーパスを狙う。船谷にボールが集まりリズムが出てくる。10分前田が前線でボールを持つと船谷がサポート、カレンと縦のワンツーをしシュートまで持って行く。リズムある攻撃にサポーターが「フナタニ」コールが湧き上がる。12分カレンへ速攻のボールが繋がると左の村井へ。船谷へ当て角度を付けるが崩しきれない。14分カレンと村井で左サイドを崩す。センタリングを逆サイドの太田へこれがCKとなる。そのCKを太田が蹴り、福西がヘディング。最後はカレンが詰めて先制点。大きなゴールが早い時間に決まる。
- 前半30分まで
- 18分大井が粘りある守備で最後はスライディングで相手のサイド攻撃を防ぐ。19分には大井からキレイな弾道の縦パスが前田に渡る。守備にフィード、大井が落ち着いて出来ている。船谷やカレンなどしっかりチャレンジが出来ている。最後まで集中力が持つか!?あとは追加点とゲームの運び方がポイントになる。22分前田が前線でミスパスを出し速攻を受けるが前田自らが下がりディフェンス、ピンチにはならない。23分大宮の横山がミドルシュートを放つが枠の外。24分カレンと前田が前線で動き出し左の村井へ展開、センタリングに船谷も入り中をぶ厚くする。25分両サイドからCKが続く。2本ともゴールの匂いがする攻撃だったが最後のシュートが打ち切れない。27分右から金がセンタリングを狙いながらゴールへ鋭いボールが飛んだ。下がっている大宮のDFにロングシュートも効果的かもしれない。28分、右サイドを太田がドリブル。たまらずトゥットがファール、FKを船谷が蹴る。30分船谷へ縦パスが入ったところでバックチャージを受ける。右サイドからFK、もちろんキッカーは船谷。直接ファーサイドに狙うがGKに弾かれる。会場を沸かしてくれるプレーが続く。
- 前半45分まで
- 船谷のイマジネーション豊かなプレーから多くのチャンスが生まれる。両サイドへ展開、そして前線へのスルーパス。大宮DFは完全に船谷・カレンを掴まえきれていない。34分速攻から船谷へボールが渡ると右の太田の動き出しを見る。キレイなスルーパスが通り太田のシュートが左隅へ決まり追加点。貴重なゴール、若手の力が結果となった。まだまだジュビロの攻撃は続く。船谷中心にボールが回り個人技でもチームプレーでも崩せるようになってきた。船谷と福西が中盤を作り、村井と太田が両サイドを駆け上がる。カレンと前田が前線で動きゴールへの道が開かれていく。41分大宮のトゥットが個人技で攻撃してくるが金と太田がチェック、パスが出たところに大井がカットし攻めさせない。大宮のクロスボールにも田中がクリア。42分にはカレンに入った縦パスにディビットソン純マーカスがバックチャージしイエローカード。前半は若い選手の活躍で完全に磐田がペースを掴む。ロスタイム、大宮のミドルシュートも大きくゴールを越え、ゆっくりと川口がボールを拾う。後半に更に期待がかかる展開で前半終了。
- 後半15分まで
- 磐田の交代はなし、大宮は加入したばかりの山下が登場してきた。1分大宮の右サイドからのFK、中でトゥットが飛び込むがしっかりマークに付き全く自由にさせない。3分福西→太田→船谷→前田とパスが繋がる。リズムあるパスワークに大宮が付いてこない。後半も立ち上がりからジュビロがリズムを掴むが次の1点が大切になってくる。5分田中→前田→村井→前田で飛び出す。形は良かったがシュートが打てない。6分大宮が右サイドから攻め上がるが大井が落ち着いて対応。7分大宮の右からのCK。トゥットが蹴るが大きく逆サイドまで飛んでいく。8分には船谷の守備から速攻、前田に渡しカレンに流す、こぼれ球を太田がシュートしスピードある攻撃が出来てくる。12分大宮の攻撃にリズムが出てくる。守備の時間が多くなり、船谷・福西とイエローカードが出てしまう。14分距離のあるFKをトゥットが直接狙うがGK川口が弾く。そのCKでも頭で合わせられ、山下が詰めてくるが川口がセーブ。15分船谷からの攻撃が久しぶりに飛び出す。カレンと前田の動きを見てカレンへ繋ぐ。シュートまで行かないがこの攻撃は形になる。
- 後半30分まで
- 17分大宮が島田と投入、トゥットをFWに上げ大宮がシステムを変えてくる。動いてきた大宮ベンチ。18分ワイドに開いた山下へボールが渡る、大井と1対1になりトゥットへ横パス、シュートを打たれるが服部が足を伸ばしカット。21分福西→船谷→村井と繋ぎ勝負する。しかし村井のところへのマークがキツイ。22分船谷からの攻撃、前田とカレンが動き出し攻撃のスイッチが入る。23分トゥットが足を引きずりながらピッチを後にする。斉藤が入り再びシステムを変えてくる。大宮が動いてきたのを見て磐田は今日誕生日の崔龍洙が投入される。前線に高さと強さをアップさせる。村井からアーリークロスを上げて崔龍洙を狙ってくる。27分には船谷のドリブルから崔龍洙とゴールへの動きを増やしていく。次の1点が決まるまでまだまだ勝負はわからない。気を引き締め、ゴールを狙いたい。崔龍洙のバースデーゴールを!
- 後半45分まで
- 32分船谷がスライディングでボールをカット。前田へ繋ぎ、ドリブルで仕掛ける、ラストパスを崔龍洙に出し右足で強烈なシュートとなるがGKにファインセーブされてしまう。34分金がミドルレンジでフリーでボールを持つと直接狙ってくる。強烈な弾道だったがボールはゴール上。35分、左サイドから大宮に崩され連続したシュートチャンスを与えてしまうが田中が身体を張り、最後は川口がボールを抑える。35分、船谷のテクニックあるドリブルから崔龍洙が強烈なミドルシュート!ゴール左ポストを直撃。36分、前田に代え中山を投入。最後、締めに入って行く。崔龍洙との連携からゴールを狙う。37分ゴール左45度30mからFK。船谷と金がボールの横に立つ。距離が少しある位置、金が鋭い弾道で直接狙っていく。ゴール右スレスレを外れスタジアムが盛り上がる。39分中山と縦のワンツーから太田がドリブルで右サイドを駆け上がる。40分船谷のスルーパスから崔龍洙がドリブル、GKとDFに挟まれ倒される。主審の判定はPK!キッカーは誕生日の崔龍洙。しかしボールはゴール上を越えてしまう。42分、再び船谷から崔龍洙へのスルーパス。キレイに通り左足でシュートを放つがゴール右に外れてしまう。残り時間がないところで河村が登場。福西と交代となる。44分ロングボールから崔龍洙が頭で流し中山が走る。前線のふたり、この時間帯でのこの動きは相手も嫌がってくる。ロスタイム、河村のディフェンスから崔龍洙へのラストパス、センタリングに船谷が詰めるがシュートにはならない。内容ある結果でしっかり勝ち点3を奪った。次節に繋げたい。
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 山本 昌邦 監督
- 早い時間に点を取ろうというゲームプランを立てて、ここ数週間練習してきたリスタートで点が取れたので、流れとしては理想的な、狙いどおりの試合運びができた。追加点が取れなかったのは残念だが、前半で勝負を握りたいと。(大宮は)粘られると難しい相手なので。前半2-0と言っていたが、その通りの展開になった。若い選手が、よく闘ってくれたと思う。90分間足も止まらずに、攻守の切り替えも含めて、守備でもかなり貢献してくれたので、この辺が少しずつ自信になってくると、チームがまた大きくなれるかなと思う。いずれにしても、次が大事なので、トーナメントのつもりで、勝ち点3を取りに行かなければならない状況なので、このムードを次につなげていきたい。
Q.復帰した川口能活選手は後半ナイスセーブがあったが、彼の出来は?
A.あまり守備機会がなかったので、、、。ケガは復調しているので、こういう形でゼロで終わるというのが大事。実際にプレーしただけでなく、DFラインの背後の仕事、コーチングの仕事はケガに関係なく、高いレベルで経験しているので、チームの安定感につながっている。あまり休まずゲームに戻れたので、ゲーム勘を失わずにスッと入れたのがよかった。
Q.船谷選手を90分使い続けたのは自信を持たせるためか?
A.出来も急に後半落ち込むわけでもなく、いいプレーをしていたので、そういう苦しい時間を自分で乗り越えていくことが大事。出来るだけ若い選手はこういう中で、チャンスと時間を与えていきたい。この90分というのは、彼にとっては大きな自信になると思うので、次はアウェイのどんな環境に行ってもそれが出せるように、育てていきたい。素晴らしいパスだったし、ああいう才能があるので。今日一番感心したのは、かなりタックルでもボールを取っていたし、取られた後も一生懸命追って、プレスバックして囲い込んで、グループでの守備にも参加しているし、チームの中でやらなければならない仕事をした上で、自分の個性が出せている。今日はたまたま「これからの中盤の選手は、デコやネドベドみたいに、戦術的に巧かったり、技術があるだけでは世界では通用しないから、タフにハードワークしながら、ボールを触る回数を増やすんだ。」と話した。まだまだ足りないが、そういう意識でやってくれたのが、非常にうれしかった。
- 大宮アルディージャ 三浦 俊也 監督
- まずは前半の立ち上がりが課題としてあった中で、特に守備に関して、いい入り方ができた前半だった。2点取られて言うのもおかしいかもしれないが、全体的には組織的によく守っていたし、残念ながら2点取られたところは、個々のクオリティの高さ、1本のCKで1点決めるというクオリティの高さを感じた。2点目の、1本の決定機で一点決める、その差を感じた。後半は、磐田もややいなしながら、というゲームだったが、次の1点取れてなんとか、という形だったが、残念ながら取れなかったゲームだった。
Q.今日のゲームプランは?
A.やはり点の取り合いでは苦しいかなと。個々の得点ランキングも、あちらは10点、9点取っている選手、プラス崔龍洙、中山選手がいるので、しっかり守って、少ないチャンスを決めて、活路を見出したいというゲームだった。
Q.トゥットを左で使ったのは?
A.どちらかというと、クロスが上がる確立が高いのは村井選手の方だと思ったので、久永と西村で二人でつぶせればと。どちらかというと、太田選手は前へガンガンいくので、トゥットが追いかけるよりも、一対一の局面でなんとかつぶして欲しいという感じだった。
- 崔 龍洙
- チームにとっては勝ち点3が大事なので、よかったと思います。あとは練習も頑張っているし、シュートを決めるだけですね。(PKを外したのは)4,5年前の広島戦だったかと思います。
- カレン ロバート
- (ゴールシーンで、ボールが)どこに当たったのか分からなかったです。福さん(福西崇史)のゴールだと思います。キーパーの前に行くというのは、練習している形だった。
Q.リーグで2桁得点を達成しましたが?
A.ちゃんと決めないと個人的には実感がないので、そういうことに関しては何も言えないです。
- 船谷 圭祐
- Q.2点目のラストパスに関しては?
A.ヨシ君(太田 吉彰)は、自分がボールを持ったら走るからと言ってくれていたので、走ってくれてましたね。高校から一緒にやっているので、やりやすいです。
Q.2得点に絡めましたが、攻撃の手応えは?
A.点に絡めてよかったと思います。あとは、シュートですね。枠に飛ばなかったので。守備の面では、後ろからの指示があるので、やりやすいですね。完封できたのはよかったです。
Q.マンオブザマッチでしたが?
A.ラッキーですね(笑)。
- 川口 能活
- 今日は前線が若い選手で、積極的に動いてくれて先手を取れたので、後半の運動量が少ない部分というのは後ろの選手達でフォローできたし、しっかり勝つことが第一だったのでよかった。
Q.後半はチームとして追加点を狙った?
A.前半からの流れで3点目を取れるチャンスはあったが、取れなくてその辺が課題。前半でつかんだ流れを継続することが大事だし、後半もある程度攻められてもゲームはコントロールしないといけないし、これから上位のチームと戦っていくうえでの課題だと思います。
- 服部 年宏
- 今いるメンバーでやるしかないし、これまでもやってきたので、それほど気にせずに出場した選手が頑張ってくれると思う。
Q.後半攻め込まれた場面がありましたが?
無失点で終われたことがよかったし、最後の場面で体張って足伸ばして、健太郎(大井)もよかったし、多少ミスもあったけど、DFは最終的に失点0で終わったのでよかったと思います。
Q.足の具合は?
大丈夫です。あまり調子よくなかったので、次から頑張ります。状態はあまりよくなかったですが、自分の中で思ったよりはできたのでよかったです。
Q.若手の選手も前線で頑張っていましたが?
積極的にいっていたし、ゴールに向かう姿勢が非常によかったし、あとは結果がもう少し良い形で出てくれれば尚良い、ということでまだまだですね。
- 村井 慎二
- Q.肩大丈夫でしたか?
一瞬抜けて、すぐ入ったという感じでした。その後のプレーが消極的になってしまいましたけど。。
若い選手が出場した中で完封勝利は大きいですね。
圭祐(船谷)も健太郎(大井)もすごい頑張ってプレーしていたので、また競争もでてくるし、チームの結束が高まると思います。大分戦から連勝したかったし、9月の試合は絶対落とせないので、勝ってよかったです。
- 金 珍圭
- Q.完封試合を振り返って
とりあえず今日は失点が0なので、すごくうれしいことだと思う。次の試合も0失点で終われるようにしたい。
Q.大井選手との連係で気をつけたところは?
サテライトや練習で一緒にプレーしているので、特に気にすることはなかったです。