2005 J1第20節
試合日時:2005年08月24日(水) 19時01分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 石川県西部緑地公園陸上競技場
- 19129人
- 26.4℃/76%
- 晴/中風
- 全面良芝 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 坂田 信久
- 扇谷 健司
- 青木 隆 /金田 大吉
- 鍛冶 勉
- 石井 孝典
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半19分[交代] | 佐藤 洋平(in) ← 川口 能活(out) | |
前半24分[得点] | 前田 遼一 | |
渡辺 光輝 | 前半35分[警告] | |
渡辺 光輝(out) → 家長 昭博(in) | 後半0分[交代] | |
後半4分[警告] | 太田 吉彰 | |
後半12分[警告] | 茶野 隆行 | |
フェルナンジーニョ | 後半21分[得点] | |
後半24分[警告] | 前田 遼一 | |
後半24分[交代] | 崔 龍洙(in) ← 成岡 翔(out) | |
橋本 英郎 | 後半27分[警告] | |
アラウージョ | 後半28分[得点] | |
後半32分[交代] | 中山 雅史(in) ← カレン ロバート(out) | |
アラウージョ | 後半39分[得点] | |
實好 礼忠(out) → 遠藤 保仁(in) | 後半41分[交代] | |
大黒 将志(out) → 吉原 宏太(in) | 後半42分[交代] | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
西野 朗 | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第20節ガンバ大阪との対戦、会場は石川県西部緑地公園陸上競技場。ガンバ大阪のホームとして行われる。磐田から車、電車共に4時間以上かかる場所。いつもとは違った環境にどんなサッカーが演出されるのか楽しみも広がる。天候は曇り、青空も覗かせるが風が少し強い。暑さは静岡に比べ涼しく感じる。ピッチコンディションも良好で、スタジアムの感じが万博記念公園競技場と似ている。ガンバにとっても不慣れなピッチ、両チーム互角に勝負ができるはず。メンバーも両チームベストな布陣が揃った。磐田は好調のツートップ、カレンと前田。そしてトップ下に未来のジュビロを支える成岡翔が今日も入る。左に村井・右に太田は不動。ボランチに福西と河村。ディフェンスラインが服部・田中・茶野そしてGK川口と安定感を増している。しかし今日の相手はJリーグトップクラスの攻撃力を持つガンバ大阪。当然、大黒・アラウージョ・フェルナンジーニョ に加え二川・橋本・遠藤からのパスを気を付けたい。シュートの打ち合いになることも予想されるが、磐田としては大味なゲームはしたくない。シジクレイ・宮本・山口のディフェンスラインをどう崩していくか!?成岡のパスコントロールから前田のテクニック、そしてカレンのスピードで勝負したい。村井・太田の両サイドをワイドに使い、勝ち点3を奪いに行く。ポイントはゲームコントロールできるかどうか!?成岡翔の活躍が必須だろう!どうにか勝ち点を。何としても勝利を。
- 前半15分まで
- ガンバ大阪ボールでキックオフ。立ち上がり、大黒の突破、続けてCKから宮本と続けてゴールを狙ってくるがここはしっかりセーブ。開始からガンバの得意な縦への動き出しが激しく行われる。ジュビロはまず、落ち着いて中盤を作りたい。3分二川からの縦パスに大黒がタイミング良く動き出す。服部が対応するがやはり大黒の動き出しには要注意。磐田は福西がボランチからボールキープ、前線のカレンと前田にボールを合わせていく。7分左の服部からクロスボールを入れるが中には合わない。磐田が攻撃すればすぐに速攻を受ける。アラウージョ・フェルナンジーニョ・大黒の3人の早い動き出しがやはり恐い。8分フェルナンジーニョがボールを持つとすぐに大黒へ、ダイレクトでシュートを放つとボールはゴール左へ外れる。9分成岡が自陣でボール奪い前田にロングボールを入れるが展開ができない。11分アラウージョが飛び出してくるが田中がオフサイドを奪う。12分アラウージョが真ん中でボールを持つと右に大黒、左にフェルナンジーニョと開く、パスコースはフェルナンジーニョへ。シュートはゴール右へ外れる。この攻撃力はさすがに凄まじい。まずは凌ぎ、チャンスを作りたい。15分ガンバの3トップの動きが止まらない。ここまではガンバ大阪のぺース。
- 前半30分まで
- 16分アラウージョが左サイドを突破、センタリングに大黒が反応。ファーサイドでフリーになった大黒の前で川口がキャッチ。危険な展開が続く。17分成岡がトラップからミドルシュートを放つがミートせずゴール左へ外れる。20分GK佐藤がタッチラインへ出てくる。何分か前から佐藤が急ピッチでアップしている。川口能活に何かアクシデントがあったようだ。タンカに運ばれそのままピッチを後にした、左足を押さえている。22分フェルナンジーニョが左からドリブル、河村が対応するがゴールライン際で粘られる。最後はアラウージョに合わせられシュートを打たれる。ゴールはゴールの上を越えるが危険すぎるプレー。23分ゴール正面30mから服部が直接FKを狙う。しかしゴール上を越える。24分左に出た村井から前田の左足に合う。シュートはゴール左サイドに流れ込み先制。ワンチャンスでゴールを奪った!大きな先制点が決まる。26分左からガンバのCK、ニアで大黒と茶野が競る。ボールはゴール左に外れる。茶野が頭を強打、タンカで外に運ばれる。福西が代わりに左ストッパーへ入る。2分間ほど治療し茶野がピッチへ戻る。28分太田が右サイドを得意のドリブル突破で攻め上がる。中のカレンには合わないが積極的なプレー。30分速攻から村井のドリブル、福西のオーバーラップを使い、右に出た前田へ。中へドリブルし最後は左足でシュート!DFにブロックされるが少ないチャンスを活かそうと集中した攻撃を見せる。
- 前半45分まで
- 32分福西がボランチの位置からふたりを交わす。カレンに当て、太田へ展開。少しずつジュビロのペースへ動いてくる。34分前田が中央でまたぎフェイントでシジクレイを交わしシュート体勢へ持って行く。こぼれ球を村井が拾いファーサイドのカレンへ、折り返すがシュートが打てない。ガンバ大阪の方が攻めている時間は長いが少ないチャンスを活かそうとカレンと前田が集中している。36分大黒のドリブルからのシュート!続けてフェルナンジーニョの右からの突破と連続した攻撃に服部がブロック。粘りある守備ができている。37分河村から左の村井へ展開、センタリングに前田がニアで合わせる。こぼれたボールを再び村井へ、河村へ下げ、カレンに合わせる。こぼれたボールを太田が詰めるがゴールにはならない。しかし、集中した攻撃が得点という結果を残してくれる予感はする。40分大阪のクロスボールに大黒が反応ヘディングシュートを放つがGK佐藤が弾く。41分カレンと村井がボール際でテクニックを魅せる。中央の成岡へ渡り倒されてしまう。ゴール正面20mからFKのチャンス。ボールの横には成岡と村井、壁に福西とカレンが入りGKにボールを見せないようにする。蹴ったのは成岡。ゴール左隅に飛ぶがGKに弾かれてしまう。44分フェルナンジーニョがドリブルで上がってくるが服部がスライディングカット。ジュビロDF陣も徐々にガンバの強力FWの動きに慣れてきたようだ。落ち着いた対応が出来ている。ロスタイム2分。ロスタイム、太田が右からセンタリングボールはゴールへ飛んでいくがGKが外へ弾く。前半最後は磐田が主導権を握り終了。まだまだ後半もガンバ大阪の3トップに警戒しなくてはならない。服部の守備能力が光る。
- 後半15分まで
- ガンバ大阪が選手を代えてきた。渡辺に代わり家長を投入、左に家長が入り二川が右へ行く。ジュビロ磐田の交代はなし。1分フェルナンジーニョのドリブルからアラウージョ突破しゴールネットを揺らされるがオフサイドの判定。3分太田が右サイドライン際をドリブル、3人に囲まれながら粘りマイボールのスローインとする。4分アラウージョの突破を手で止めた太田へイエローカードが出る。5分右からのセンタリングに太田がファーサイドでセーフティにゴールラインへクリア。6分中央で遠藤と大黒の連携からシュートを打たれる。大黒の放ったシュートはゴール左へ外れる。危険なシーン、何とか凌ぐ。8分家長がドリブル、太田と河村の間を抜かれるが茶野がカバー。9分クロスボールに大黒が反応するが田中がマーク。しっかり最後のところは守っている。11分ロングボールに前田がひとりで仕掛けていく。12分福西のミスパスをアラウージョにカットされる。そこに茶野がプレス、ファールとなってしまいゴール正面20mからFKを与えてしまう。蹴るのはアラウージョ。しかしゴールを大きく越えガンバサポーターから大きなため息が出る。14分カレンが突破した際顔面を強打、一度は倒れるがすぐに起き上がる。15分遠藤とアラウージョのワンツーを決められるがシュートは打たせない。再びガンバ大阪のペースが続く。
- 後半30分まで
- 18分ガンバの左サイド家長がドリブルで仕掛けてくる。太田が対応するがセンタリングを上げられてしまう。中で服部がダイビングヘッドでクリアするが再びガンバの攻撃。最後は遠藤のミドルシュート!強烈な弾道はGK正面。コースが良ければ決められていた展開。ここは気を付けたい。21分フェルナンジーニョに服部が交わされ1対1を作られてしまう落ち着いて決められ、ついに同点にされてしまう。ここで磐田ベンチが動く、崔龍洙が準備。代わるのは成岡。前田がトップ下へ下がる。24分河村がファーサイドの前田へ繋ぐ、ペナルティエリア内で倒れるがこれが逆に前田のシュミレーションとなりイエローとなる。25分フェルナンジーニョから家長、左から崩されるが最後は茶野がクリア。耐える時間帯が続く。27分太田のクロスボールを崔龍洙へ合わせる。こぼれ球に前田がトラップ、シュート体勢へ入ったところで倒される。FKは崔龍洙が直接狙うが壁直撃。28分大黒に入ったボールをアラウージョへ、ゴール左隅に決められ逆転されてしまう。30分大黒へロングフィードが繋がる。オフサイドを取るが危険な時間帯がまだ続く。ベンチでは中山が準備する。
- 後半45分まで
- 32分ここでカレンに代わり中山が入る。スタンドから大きな歓声が沸き起こる。崔龍洙と中山雅史、ベテランツートップでまず同点ゴールを狙う。34分右サイドからガンバ大阪のFK、アラウージョが直接狙うがゴール上を越える。のこり15分、まだまだわからない。35分崔龍洙が中央を強引にドリブル突破して行くがシュートは打てない。36分ゴール前では服部が足首を押さえ倒れこむ、中央では河村が足を押さえタンカで運び出される。服部が足を引きずりながらボランチの位置に戻る。福西と河村もボランチの位置にいるため茶野と田中だけが最終ラインとなっている。39分フェルナンジーニョからアラウージョという形で3点目を許してしまう。河村がDFラインに下がりなんとか対応するが田中が引っ張りだされる形が続いてしまう。41分ガンバは遠藤に代え實好を投入。守備を固めてくる。42分大黒に代え吉原が出てくる。磐田は河村がリベロに入り田中が左ストッパー、服部が足を引きずりながら中央にいるが機能していない。交代枠を使っているためベンチは動けない。前に残る中山と崔龍洙、前田に福西が得点機を狙っているがチャンスが来ない。ロスタイムは3分。ラスト、佐藤と茶野がお見合いするシーンでフェルナジーニョにシュートを打たれるなど、締りの悪い試合。前田がディフェンスラインまで下がりボールを奪うが試合終了。山本監督が西野監督の元へ行き握手をしてこの試合が終わった。修正して土曜日のFC東京戦へ気持ちを切り替えたい。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- ハプニングというかトラブル続きで、後半は少しスタミナ切れかなという、代表選手が多いというのがあるのですが、どうしても勝ち点を拾って帰りたかった一戦だった。最後はガンバさんのフェルナンジーニョ、アラウージョの個人技の高さというか、スペースが空いてしまうと彼らの良さというのがでてしまうので、残念ですけど次に向かって切り替えていく。
前半は狙い通りの試合ができたのですが、追加点が取れなかったことと、後半しっかりと中盤をポゼッションできなくなってしまったことが敗因だと思います。これだけ選手のトラブルが続くと厳しいかなと思います。川口(能活)の怪我も突然でしたし、服部もちょっとプレーできる状況ではなかったので、3人交代した後にそういうことがおきてしまった。選手はコンディションが厳しい中で頑張ってくれているので、若い選手の勢いを次につなげる戦いをしたいと思います。
- 西野 朗監督
- Jリーグリスタートの前節を落として、上を狙うには今日は絶対に落とせないゲームという中で、一つ賭けをしたゲームだったと思います。最終ライン3人を入れ替えた、ポジション、キャスティングの中で最終ラインを崩した。元に戻したということなんですけど、前節とは入れ替えた。そういう中で、不安視するところも持ってはいたんですけど、ポジティブにチャレンジをしてほしい。そのチャレンジが良い形で出ていた。
90分間ほぼ完璧にゲームをコントロールできたと考えてます。失点のシーンを除いては、パーフェクトにゲームをコントロールしていた。
後半に入って、追いつければ必ずひっくり返せるという流れを感じていたので、早く追いつかないかなという感じでしたね。追いつけばという気持でいたので、それを全員で15分までに達成しようというハーフタイムの中で、意識の中でバランスを崩さずしっかり戦えていたと思います。
色んな意味で大事な一戦で、対ジュビロというのもあるのですが、ガンバにとってもこれからを占う一戦。大事なゲームを勝ち取れたので、次にもっと精度を上げて積み上げていきたい。選手はタフになったと思います。こういうゲームの中で自分たちのスタイルを貫けたというのは、また一つ大きくなったなと感じます。
- 前田 遼一
- 最初から最後まで相手がうまかったですね。
Q.立ち上がり積極的にシュートを打っていましたが?
すごい相手に攻められていたので、積極的にシュートで終えようという意識でいました。
Q.前半に1点とって、良い形でハーフタイムに入りましたが。
そう思っていたのですが、後半ちょっと相手の流れになってしまいました。
Q.マリノスに勝った勢いで入った試合でしたが?
負けてしまったものはしょうがないので、次に切り替えていきたいです。
- 田中 誠
- 後半うちが足が止まってしまったかなというところです。
Q.修正点は?
ガンバのような3トップぎみで、FWのフェルナンジーニョ、アラウージョが2列目に落ちる時は、うちのゾーンではマークしきれないという部分が多少でてくるので、そういう意味ではなかなかマークが付ききれなかった。全体的にバランスを崩してしまった部分もあるし、そういうところを次はもう1回修正して、相手の出方を見極めて、1人1人が責任持って対応することを徹底したいと思います。負けたことに変わりはないので、次は勝てるように切り替えていきたいです。
最後ハット(服部)がダメで、事実上10人という形になってしまって、能活交代というアクシデントもあって、仕方ない部分もあるのですが、それにしてもやっぱりここで勝っておけば大きかったし、ここで勝ちきれないという部分が、チームとして力がないことだと思います。まだ安定した戦いができていないし、ミスも多いし、良いとき良い、悪い時は悪いと、はっきりしているので、そこをもう少し1人1人が注意しながらやれれば、もっとチームとして成長できると思う。
- カレン ロバート
- この試合を勝っていれば、上位に行けたし、他会場の結果見ても、上位の鹿島・広島はちゃんと勝っているので、ここで負けたのは痛いと思います。
- 川口 能活
- Q.交代について。
千葉戦の時の打撲の影響で、ずっと痛みはあったのですが、今日のアップの時に少し痛めて、試合できるかなぁと思ったのですが、試合始まって、まわらなくなったので、ちょっと無理だなとベンチにサイン出しました。
- 成岡 翔
- 後半頭からそうだったんですけど、ディフェンスの時に特に遠藤(保仁)さんからフリーでボールが供給されていたので、僕も含めてボランチとそこにプレッシャーをかけないと、どうしてもフリーで前でもたれてしまうので、後半は相手のチャンスは多かったと思います。
Q.やっててきつかった?
A.きついこともなかったんですけど、フォワードと僕の3人が前に行き過ぎて、一発で攻守を変えられた時に次の対応ができなくなってしまう状況があったので、もうちょっと僕からフォワードへ指示を出すときにいいポジションからディフェンスしないとやられてしまうので、そこをやらないといけない。
Q.攻撃面に関しては?
A.前半は積極的に前にしかけていったのがよかったのですが、後半は中盤で収まらなかったので何もできなかったので後ろのサポートもなく、フォワードが孤立してしまった部分があったので、中盤で溜めを作らないといけないと思います。
Q.マリノスに勝った勢いで入った試合でしたが?
A.こういう戦い方をしていると優勝も遠のくと思うし、上位の相手に勝っていかないとこれから厳しくなる。