2005 J1第14節
試合日時:2005年07月06日(水) 19時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 熊谷スポ-ツ文化公園陸上競技場
- 7436人
- 22.9℃/83%
- 曇時々雨/無風
- 全面良芝、水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 玉井 朗
- 高山 啓義
- 中井 恒/ 鍛冶 勉
- 牧野 明久
- 上畠 健一
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
ディビッドソン 純マーカス | 前半10分[警告] | |
前半13分[得点] | 西 紀寛 | |
冨田 大介(out) → 鈴木 将太(in) | 前半23分[交代] | |
後半0分[交代] | カレン ロバート(in) ← 中山 雅史(out) | |
後半6分[得点] | カレン ロバート | |
トゥット(out) → 横山 聡(in) | 後半17分[交代] | |
久永 辰徳(out) → 斉藤 雅人(in) | 後半25分[交代] | |
後半31分[交代] | 崔 龍洙(in) ← 前田 遼一(out) | |
後半41分[交代] | 河村 崇大(in) ← 太田 吉彰(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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三浦 俊也 | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第14節アウェイで大宮アルディージャと対戦する。会場は熊谷スポ-ツ文化公園陸上競技場。イメージしていたより大きなスタジアムで、設備もピッチコンディションも良好だ。しかし天候が心配で、試合開始1時間30分前の時点で、雨が降っている。サポーターも平日とあり、出足が悪い。初めて対戦する相手に、初めて経験するスタジアム。なんだか不慣れな部分も多いが、選手たちはジュビロサッカーをすることだけに集中している。スタメンはGK川口、DF田中を真ん中に右に鈴木、左に茶野。ボランチに服部と福西が入り、サイドは右が太田、左に村井と変わらない。トップ下が西で、ツートップに中山と前田が入った。名波はコンディションを考え、この遠征に帯同していない。服部がボランチに上がり、そのDFラインに茶野が入る。そして注目は、調子を上げている中山雅史。昨日までの練習で、チームで一番シュートを打っていた!この男の勢いがあればチームが元気になる!そしてチャレンジ中の西のトップ下が機能してくれば山本監督の作り上げている動きのあるアグレッシブなサッカーが形になる。ベンチのカレン・崔・河村・金の投入するタイミングもこの試合のみどころ。とにかく今は勝利が欲しい。アウェイの雨という厳しい状況の中、良いきっかけを作りたい。皆さんの願い、今日もゴンゴールを待っていたい。
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。
2分、ファーストシュートは大宮のトゥット。立ち上がりは両者様子を見ながらの展開。
4分、大宮の右サイドから片岡がドリブル、ここは服部がうまくセーブ。ボールがタッチラインを割ると、冨田がロングスローで中へ入れてくる。田中が弾くが気を付けたいセットプレー。
5分、左サイドで村井の個人技で突破し、中で西が胸トラップしてシュート体勢にもって行くが打てない。中山が最前線で深さを作り、その周りを前田がサポート。西のプレースペースが前節より広がっている。
7分、大宮のクリスティアンがドリブル→ここは茶野がガッツリとブロックし、前へ進ませない。
9分、前田が倒されたがボールは太田へ繋がる。そのクロスボールに中山が反応し、DFの足に当たったボールを福西がフリーでトラップ、しかしスリッピーなピッチに、うまくコントロールできない。
12分、福西が中盤で個人技で突破し、ファールをもらう。ゴール正面約30mからのFKを、西紀寛が蹴る。これが直接決まり先制点は西のFK!!1-0!!大宮の壁を越え、ゴール左隅に決まった。【0-1】
14分にも西がペナルティーエリア内での浮き球をオーバーヘッド。西が前半からアグレッシブに動く。
15分、大宮のファールが多くなってきた状況を見て、山本監督がベンチを飛び出しアピールする。
- 前半30分まで
- 17分、大宮の左からのCK。これは川口が落ち着いてキャッチする。すぐにボールを福西に預ける。
19分、西と福西が身体を使いボールをキープ。大宮は、ファールでしか止められない。大宮が徐々にロングボールでのクリアが多くなるが、茶野・服部・田中・鈴木でしっかりと跳ね返す。
21分、クリスティアン・桜井のドリブルも田中がカットする。ジュビロが前線にボールを送り、前田がボールキープした際、大宮の冨田が顔面を接触。タンカで運ばれ、ドクターから×の合図がでた。冨田は、鼻を押さえ起き上がれない。
23分、その冨田に代わり鈴木将太を投入。大宮23番鈴木は右の中盤に入り、ボランチだった19番片岡が右サイドバックに下がった。
26分、右から太田がドリブルし、中山→福西と繋ぎサイドを変える。しっかりボールを取られないサッカーで、ジュビロのリズムは出来ている。
27分、左サイドで村井→服部→村井とワンツーで崩す。そのセンタリングに前田が飛び込むが、おしくも頭には当たらない。展開は非常に良い。
29分、左サイドで西と村井で崩す。西が相手の股を抜くパスで村井へ送る。その村井が、フリーでセンタリングを上げ、前田がGKとDFの間に入り込むが、GKの飛び出しにカットされてしまう。展開はおもしろい。
- 前半45分まで
- 32分、大宮FWの桜井へ縦パスが入るが、茶野がしっかりマークする。相手に自由にコントロールさせずにボールを奪う。
33分、ジュビロペースが続く。大宮の攻撃は自らのミスパスもありジュビロDFがしっかり奪えている。ジュビロは前線へのパスも繋がり、狙い通りの展開が出来てきている。
36分、右サイドからのFKを西が蹴る。中へ中山・前田が飛び込み、その後ろへ福西2列目から飛び出したところにボールが繋がるが、入りすぎてシュートが打てない。
38分、服部がスペースマーキングで相手の攻撃の芽をつぶす。
39分、桜井のドリブルvs茶野がスライディングでカットするもCKとなる。一度クリアするも、もう一度大宮のCK。今日はDFライン、そしてボランチと安定したプレーが続いている。
42分、西がDFラインの裏へ飛び出し右足でシュート!GK正面だが、積極性のあるプレー。
43分、中盤で西がフリーで持つと、DFを引き出し、前田→中山→太田と繋ぐ。センタリングがDFに当たってしまうが流れのある良い攻撃。このリズムのうちに追加点が欲しい。
ロスタイム1分。ゆっくりボールを回し、ここで前半終了。
前半は完全にジュビロペース。大宮の下がりきているフォーメーションに元気の無さを感じる。早めに追加点が欲しい、今日の試合。
- 後半15分まで
- 後半スタートから、ジュビロは中山に代わりカレンを投入。円陣を組み直し、大宮ボールで後半が始まる。
1分、早速カレンが左45度からミドルシュートを放つ。DFに当たってしまうが積極的なシーン。
2分、田中が飛び出し、茶野がカットするがコントロールしきれず相手に渡してしまう。桜井が突破するが、ここはオフサイドになる。前半より大宮が攻めて来ている。早い段階で追加点が欲しい!
5分、西がテクニックを魅せひとり交わす、太田の前へスルーパスを送り中のカレンの動きを見る。しかしDFのスライディングに当たってしまい決定機は作れない。
6分、服部のインターセプトから西のスルーパス、これにカレンが動き出し左45度から左足シュート!右ゴールネットに突き刺さり追加点!!【0-2】。
8分右からのCKを、村井が蹴りニアで競るがゴールネットには入らない。
9分、前田・西・村井・太田と中盤でボールを動かす。後半のペースを掴んでいる。
11分、福西が中盤でドリブルし、左の村井へ渡す。逆サイドの太田までロングパス。そこから再び折り返し中で前田が競る。そのこぼれを西がシュートし、DFに当たったボールをカレンがシュート。フリーだったがGKの足に当たってしまう。決定的な場面だった。
少しゲームのリズムがゆっくりになってきた。この雰囲気に気を付けたい。
- 後半30分まで
- 17分、トゥットに代わり横山聡を投入。ジュビロのゆっくりとしたペースに、西がもっと押し上げろと後ろに指示を出す。中盤で福西がボールを逆サイドへ展開。村井が西へスルーパスを出すが通らない。大宮のプレスから逃れ、中盤でボールを支配できている。まだまだゴールは狙える。
22分、福西のクロスボールに前田・西が入る。
23分、前田への縦パスにバックチャージを受けファール。
24分鈴木のディフェンスからボールを奪いその後にチャージを受けファール。
25分、ここで大宮が16番久永を下げ15番斉藤を投入。
26分前田・カレンにボールが入り両サイドが飛び出しやすくなっている。西・福西も飛び出しボールは動くが、シュートまで行っていない。
27分、横山の突破を鈴木が1対1でセーブ。危なげない守備を続ける。
29分、大宮の右サイドからのCK。ニアで太田がヘディングクリア、そのボールに村井が競りに行く。その際に相手の頭と頭が激突し、タンカが出るが問題ないようだ。
30分ベンチでは崔龍洙が準備する。
- 後半45分まで
- 32分、前田に代わり崔龍洙を投入。
35分、速攻から崔龍洙へ渡るがサポートがおらず展開できない。
36分、福西と西で中盤を作るとカレンと崔龍洙がクロスする。ファーサイドの崔龍洙へ西が出すが合わない。こういった試合で崔龍洙の得点を見たい。今後のためにFWのゴールが貴重だ。
38分、西が中盤から突破すると、ファールを受ける。ゴール30m右から崔龍洙が直接狙うが壁に当たる。
40分、ベンチで河村が準備する。
40分、崔龍洙がDFをひとり交わし振り向きざまにシュートを放つ。しかしGK正面。地面を叩きつけ悔しがる。ここで太田に代わり河村を投入。河村は、そのまま右サイドに入る。
42分、カレンが倒され得たFKを西が素早く河村の前のスペースへ。センタリングに崔龍洙が入り込み右足シュート!しかしゴールを大きく超えてしまう。
ロスタイム3分。
崔龍洙が前線でボールを受けそこから前を向こうと繰り返すがゴールへ繋がらない。
ラスト、大宮が攻め上がるが茶野・田中・鈴木で最後まで死守。終始、磐田のペースのまま2-0で試合終了。
次に繋がる1勝ができた。次節が楽しみな試合だった。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- 連戦の中の第2戦目ということで、もう少し動きが逆によくなるのかなと思いましたが、身体が重そうなゲームになりましたけど、いい時間帯に点が取れて、大宮さんの最後の粘り強さっていうのはすごくて、前半に点が取れたのはすごく大きかった。(点を)決めるべきプレーもあったのですが、若い選手がステップアップしていってくれたらいいなと思ってます。リスタートの初戦でやられたので、これで気持を切り替えて次に良い感じで入っていきたいと思います。
(Q.西選手の評価は?)
A.1ゴール1アシストだったので、少しずつコンビネーションが良くなりつつあるのかなと思います。今日は後ろの中盤と絡むのではなくて、前のトップの二人と絡む機会を多くしようということで、それが少しずつ実践されつつあるのかなと思います。まだまだ時間はかかると思うので、辛抱しながらチャンスを与えていきたい。非常にポテンシャルのある選手なので、今までとは違ったタイプのトップ下として機能してくれたらなと期待してます。
- 三浦 俊也監督
- 前半の立ち上がりは失点するまでは、非常にいい立ち上がりで、五分五分あるいはそれ以上の内容だったが、フリーキックの1点を境にチーム全体がおかしくなってしまった。まだ1点ですから特にあわてることはないのに、バランスを崩し始めたというのが前半は目につきました。なぜそんなにあわてる必要があるのか?という話をして、もう一回(前半の立ち上がりのような)同じことをやりなさいということで、良い形でセカンドハーフに入ったと思いますが、早い時間帯に点を入れられた。ジュビロというチームは先制点を取ると非常に強いチームで、先制点を取った試合は負けなしで、確か4勝1分けあるいは5勝0敗というチーム。先制点を取られたゲームで1勝4敗というような感じだったので、その通りのゲームになってしまった。ジュビロが勝っている時には相手が当然点を取りに来ると。それをいなせるだけのボールポゼッションの力はジュビロにはあるので、なかなかボールが取れない。その間にエネルギーを失ってしまうという展開になってしまった。
- 福西 崇史
- まずは、勝てたことが良かった。先に点を取れたことによって、みんなが余裕をもってプレーできた。
(代表でチームは離れていたため)コミュニケーションを上げるというトレーニングは6月中はなかなかできなかったですから、試合を重ねながらという形になると思いますけど、前節の川崎F戦の反省点が今日はできていたと思います。
(今日の勝利によって、連戦の波に乗れそうですか?)
連勝しないとやっぱり自信にもならないと思うので、次の試合に勝てればもっと自信をつけることができると思うので頑張ります。
- 茶野 隆行
- コンディションが上がってきていて、今日の試合で感覚も結構つかめたので、それで良い結果が出たというのは、自分でもすごくプラスになるし、チームにもプラスになると思います。再開の1戦目では、良い結果が出なかったですけど、2戦目でこうして結果が出るということは、切り替えがうまくできている状態なので、次のセレッソ戦にも繋げていかなければいけないし、負けられない試合なので、気持ちを強く持って戦っていきたいです。
- 中山 雅史
- 何本かチャンスはありましたし、そのチャンスの数を増やしていけばいいと思いますし、中央突破だけでなく、サイドから攻撃をすることで、相手も掴みづらくなりますので、攻撃の形というのを多く作れればいいと思います。今日に関しては、前田との距離をしっかりとることを考えていました。何本かパス交換もできてましたし、もっともっと多くなればと思います。
(西選手のトップ下は?)
前節の試合は、外に外にいきすぎていて、今日の相手は引いていたので、サイドよりも2トップに近い位置でボールを貰えればいいと思いますし、2トップの間に飛び出して、少しずつ良い形になってくれればと思います
1つ勝ち星を取ったので、次もとれるように、1つ1つ大事に戦っていきたいです。
- 村井 慎二
- 湿度が高かったですけど、運動量はそんなに落ちなかったし、合宿の成果がでてるのかなと思います。
Q.西選手とのコンビネーションが合わなかった部分もあったようですが?
A.2点取った後だったので、試そうとしたという所が何個かあったと思うんですけど、そういう所もバリエーションで出して行けたらいいと思います。西くんと絡むと得点に直結出来るようなプレーができると思うし、やってて楽しいし良い関係でいたいですね。
Q.途中で監督から受けた指示は?
A.前回の試合でやろうと言われていたことなんですけど、ボールがでなかったらもう一回戻ってから出て行くということで、ポジションの確認です。
Q.前回の試合(川崎戦)との違いは?
A.西くんのフリーキックでしょう。あの一点で相手も多少(前に)出ざるえなかったと思う。この後の試合も続けて勝ちたいです。勝たなければいけないと思います。
- 鈴木 秀人
- 最初は(攻撃を)受けるというより、みんなで行こう行こうと言っていたのですが、いまいち行けずに向こうのペースになった。西くんがいい所で1点取ってくれたので、あれで随分流れが変わった。今日はディフェンス3枚とボランチの連携が出来た。
欲を言うなら2点取った後に、もっとしっかり動いていれば、チャンスを作れてもっと楽な試合展開になったと思う。今日はいい感じで出来てたので、次につながる試合だと思います。
- 田中 誠
- 今日は、全体的に集中して試合に入れたし、みんなの勝ちたいという気持ちが全面に出た試合だと思います。
(今日の勝利によって、連戦の波に乗れそうですか?)
自分たちの気持ちの入り方だと思うので、その部分でスキを作らないように集中してやれればいいと思います。あとは、みんなで助けあって、チーム一丸となって攻守の切り替えを速くやっていきたいです。
(チームの底上げというのは感じますか?)
もともと1人1人技術の高い選手だし、1人1人が気持ちをだして、キャンプで暑い場所でやっていたということもありますし、コンディションは悪くはないので、みんなが噛み合えば強いジュビロがまたくると思う。
全部が全部良いとは言えないので、反省するところは反省し、弱いところは修正して、強いところはどんどん伸ばしていきたいです。
- カレン ロバート
- 内容が良くなかった。ミスも多かったし、周りに迷惑かけた。今日はみんなにボコボコ言われたので、そういう言われる回数を減らしたい。(得点シーンは)思いっきり打っただけです。パスが良かったから思いっきり蹴って、入るか入らないかの世界なので。雨で滑ってたので、その勢いで蹴った方が入るかなと思ってたし、ボールが収まってなかったので、シンプルにやった。(ユースから戻って)とりあえずコンディションを戻すことしか考えてないので、もっと動けるようにしなければならないし、トラップの質も、コンビネーションも意識していかなければいけないので、まだまだやらなければいけないことが多い。