2005 J1第13節
試合日時:2005年07月02日(土) 19時02分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- ヤマハスタジアム(磐田)
- 11,686人
- 24.4℃/82%
- 晴れ/無風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 田中 佳孝
- 砂川 恵一
- 宮島 一代 / 南 浩二
- 小椋 剛
- 花澤 秀登
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半11分[警告] | ジュニーニョ | |
前半12分[警告] | 谷口 博之 | |
グラウ | 前半15分[警告] | |
前半29分[得点] | ジュニーニョ | |
後半25分[交代] | 原田 拓(in) ← 今野 章(out) | |
後半27分[警告] | 中村 憲剛 | |
前田 遼一(out) → 崔 龍洙(in) | 後半28分[交代] | |
後半30分[交代] | フッキ(in) ← 黒津 勝(out) | |
西 紀寛(out) → 成岡 翔(in) | 後半32分[交代] | |
後半35分[警告] | 伊藤 宏樹 | |
後半40分[得点] | フッキ | |
名波 浩 | 後半44分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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山本 昌邦 | 監 督 | 関塚 隆 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 1ヶ月半ぶりに再開する、Jリーグディビジョン1第13節。相手は川崎フロンターレ、ホーム・ヤマハスタジアムで19時キックオフで開催される。中断期間中に藤田俊哉の移籍、そこからグラムキャンプを経て新しいジュビロ磐田が作られた。A代表組みの経験とユース代表の成長、そして残ったメンバーのグアムでの進化がこの試合で試される。暑さ対策も十分してきた選手たちのコンディションは良好。ピッチコンディションも完璧でサポーターたちの我慢していた熱意も最高潮へ達している。山本ジュビロのスピードあるサッカーをここから存分に発揮したい。メンバーはGK日本の守護神・川口。DFは日本3人衆、服部・田中・鈴木と並ぶ。守備陣の4人すべてがアトランタ五輪時のコンビとあり連携は十分。お互いが理解し合い、大人になった守備を見せてくる。ボランチに世界にアピールし続ける福西と名波。右サイドが太田で左が村井とサイドのスペシャリストがスペースを埋める。トップ下が注目!西が新しいジュビロを組み立てる。西の出来が今後の磐田を占ってくれるだろう。ツートップが激戦区を突破した前田とグラウ。ベンチメンバーに入ることも難しい今のジュビロは90分間見逃せない。試合終了時にどんなメンバーでどんなゴールが生まれているか!?久しぶりのJリーグに選手・スタッフ・サポーター全てに気合いが入る。勝利こそが最高の結果。
- 前半15分まで
- 川崎フロンターレボールでキックオフ。
立ち上がりいきなり川崎が攻めてくる。ペナルティーエリア内に進入、しかしここは名波・鈴木・田中・川口でセーブ。
2分左サイドから名波のFK、中に福西が飛び込むがクリアーされる。
3分激しい中盤での争いが続く。元ジュビロの今野が細かい動きでかく乱してくる。服部・田中・鈴木の3バックでなんとか防ぐが気を付けたい。
4分福西のスルーパスに太田が突破!センタリングがGKに行ってしまうが良い展開。
6分、福西が鈴木からの横パスをチャージを受けながらブロックしシュートまでもって行く。
7分やっとここで落ち着いてボールが回りだす。
7分西から左サイドの村井へ展開、センタリングを上げるが中には合わない。
8分前田が左サイドから中にドリブル。決定機は作れないが積極的なシーン。
9分川崎の攻撃、オフサイドポジションの選手がボールに行かず裏から飛び出した今野にボールが渡り、ドリブルをされる。カバーに入った田中がカットするが危ない場面。
11分中盤でジュニーニョが福西にプレス、イエローカードが出る。
12分西へ谷口がアフターでファール。またまたイエローカード。ここで磐田は熱くなってはいけない。
14分川崎の左サイド、アウグストがポイントになる。磐田の右、太田との攻め合いは見もの。
15分ゴールライン際でグラウがバックチャージに行きイエローカード。今日は、荒れそうな予感。
- 前半30分まで
- 17分磐田左からのCK。太田が蹴り、ニアで福西が飛び込むがファールを取られてしまう。
19分左に出た中村のセンタリングに黒津がダイビングヘッド!決定的だったがここは川口能活がスーパーセーブ。中村の左足にも要注意。
22分、川崎の速攻から中村の左足でのスルーパス、そこにジュニーニョが走り込む。鈴木が付き、田中がカバー、川口が飛び出しセーブするが一瞬も隙は与えられない。
26分前田が下がりながらボール受け何とかチャンスを作ろうとアグレッシブに動く。福西が中盤で身体を使ったボールキープでボールを動かす。
29分川崎の攻撃、ボールを取るとすぐに前線のジュニーニョへ。そのまま長い距離をドリブルし、鈴木が懸命に追いかけるも振り切られ、田中がシュートコースを消すも、ゴール右隅へとシュートを打たれてしまい先制点を奪われる。【0-1】
- 前半45分まで
- 33分磐田の速攻から西→太田と出るが合わない。前半から荒れた展開。ジュニーニョに起点を作られ磐田のリズムが掴めない。川崎ベンチ関塚監督が熱くなる。
35分太田のファール・グラウのファールなど激しい展開にベンチからも激しい指示が飛ぶ。前半からハイスピードな展開。
36分西が中盤でボールを奪われるとそのまま中村がドリブル、中央からミドルシュートを打たれる。ゴール左に外れるが注意が必要。
37分村井が中盤から個人技でドリブル、逆サイドに展開し前田→太田でセンタリングとなるが中に合わない。
39分西がドリブル突破、グラウが粘り、福西が展開、太田が仕掛けるがどうにもシュートが打てない。
40分名波→前田→グラウと中央で細かいパスが繋がるが崩しきれない。川崎の速攻を田中がカバーするが川崎は切り替えを早く、次から次と攻めの準備をする。
42分アウグストが高い位置で仕掛けてくる。
43分前線から川崎が激しくプレスにくる。ファールギリギリのプレーに次々と倒されるがノーファール。
44分には福西がドリブルで突破しラストDFと勝負するが抜き切れない。
ロスタイム1分。
動きのある前半。川崎の勢いに1点をやられたが後半はわからない。磐田のペースが必ず来る。主審の判定にも要注意!
- 後半15分まで
- 後半メンバー交代ないでキックオフ。
前田の足元にボールが入る。トラップでひとり交わしドリブルするが倒される。
3分服部→村井→西→前田とダイレクト繋ぐ。こぼれたボールを村井が切り込みシュートを打つがゴール右へ外れてしまう。
4分太田から外に出た福西に渡しペナルティエリア内で勝負するがシュートが打てない。後半立ち上がり村井が積極的に勝負するシーンが続く。
7分太田→西からクロスボール、グラウがダイビングヘッドで飛び込むが届かない。
8分前線に飛び出した福西が倒されたように見えたが主審はノーファールの判定。
グラウがなんとか粘り切り替えしからシュート体勢に入るが打てない。川崎の速攻からジュニーニョ・黒津・今野と攻め上がるが田中・鈴木・服部でなんとかセーブ。
10分ジュニーニョとアウグストが起点を作り磐田ゴールを脅かす。
11分中盤で福西が身体を上手く使いファールを誘う。
12分左サイド村井が引っ張られFK。西が蹴りGKに防がれる。
13分太田のクロスに田中がファーサイドで飛び込む。
再びCK。グラウがショートを使い村井へ。グラウへ戻しクロスボールしかしシュートが打てない。まだ川崎のリズムでゲームが進む。
- 後半30分まで
- 17分太田が得意の長距離フリーランを見せる。ゴールラインまでドリブルしセンタリングを上げるがニアでクリアされてしまう。
18分福西からグラウへスルーパス。箕輪のブロックでシュートへは行けない。
20分タッチラインを割ったボールをグラウが拾いに行く。相手ボールの為渡しにいくが、ボールを受け取らず時間かせぎをしてるとアピールするが認められない。
21分には村井のセンタリングにグラウがワントラップで突破、足をかけられるがノーファール。ジュビロの選手たちに少しずつ苛立ちが感じられる。
22分速攻からジュニーニョ→今野→黒津と渡し最後はジュニーニョのミスパスに助けられたが気を付けたい川崎の速攻。
26分川崎が今野に代え原田を投入。
27分には前田に代えチェヨンスを投入。
28分右サイドからのFKを名波が蹴り中で競り合うが再びCKとなる。名波が蹴りニアでヨンスが競るがゴールマウスには飛ばない。
30分黒津に代えフッキを投入。両ベンチが動きここからが勝負どころ。
- 後半45分まで
- 31分西に代わり成岡が入る。ポジションはそのまま、しかし福西のポジションも高くしている。
33分右サイドで成岡が倒されFK。そのまま成岡が蹴るが中には合わない。
36分福西が前線に残り成岡とポジションチェンジをしながら起点を作る。
38分ベンチから「福西上がれ!」の指示。FWにグラウ・ヨンス・福西と3トップが残る。中盤は名波と成岡が組み立て、村井・太田がサイドから駆け上がる。ベンチからは中に絞れと指示。最終ラインの田中からロングボールで福西の頭を狙う。打点の高いヘディングの後をグラウとヨンスが狙うがシュートが打てない。
40分フッキが右サイドから個人技でドリブル。ニアサイドの角度のないところから直接打ち。ゴールネットが揺れてしまう。【0-2】
追加点を決められた瞬間、会場のお客さんたちが帰りだす。
41分右の太田のセンタリングをニアでグラウが飛び込み、こぼれ球をヨンスが強烈な左足でシュートを放つがゴール上を越えてしまう。
残り時間の少ない展開に少し焦りが出始める。
44分福西が2度倒され熱くなる。ゴール正面からのFK。
ここでロスタイム突入。2分の表示。
ボール横には名波と成岡が立つ。名波が直接決め1点を返す。【1-2】
残り1分。ラスト、田中からロングボールでヨンスの頭、そしてグラウが拾うがシュートが打てず試合終了。痛い敗戦。
まだチームが進化の過程にあることがこの試合で浮き彫りになった。しかしこんなことでは諦めたくない。次節へ向け出発する。
選手、監督コメント
- ジュビロ磐田 山本 昌邦監督のコメント
- 再開最初のゲームということで、残念な結果。キレイにやりすぎたというか、大胆さが足りなくて、守備はまあまあだと思うんですが、後半もジュニーニョに対する修正は、田中中心に良くできていて、やはり攻撃の課題が浮き彫りになったという試合だったと思います。連戦になるので、ここから切り替えてやっていきたいと思っています。なかなかキレイなサッカーだけでは勝てないということ。もう少し大胆に、ゴール前にボールを運ぶような、ディフェンスラインの背後にボールを運ぶようなプレーができれば、技術の高さももう少し生きてきたのかなと。公式戦から離れていたので、その辺の勝つために必要なことが、少し球際の部分だとか、その辺の勝つために必要なことが、少し足りない部分があったかなと思います。向こうの外人の二人が素晴らしい活躍をして、レフリーにも多少あちら(フロンターレ)が助けられたということではないでしょうか。
(大胆さが足りないというのは、バイタルエリアでフォワードが勝負してないということか?)
キレイにパスはつないでいくが、相手の怖いところ、DFラインの背後だとか、ペナルティエリア内に思い切ってボールを入れるようなプレーもうまく織り交ぜながらやれたら、よかったと感じました。どちらかというと、前田の持ち味であるディフェンスラインの背後に走っていく動きが、今日はひいてきて受ける仕事が増えてしまっていたし、その辺の修正をしないと、前へ前へ早くという、中断前にできていたことができなかったことが、非常に残念ではあります。ちょっとしたところなので、この2日で修正したいと思っています。
(西のトップ下のプレーは?)
今日のゲームで評価するのは可哀相。いいところもたくさんあったし、我慢しながら経験を積んでいくことが、彼にとって重要だと思います。可能性というか、いいところ、課題も当然あるので、整理しながら、あわてずに階段を上がっていくことが必要だと思っています。
(オフサイドのルール改正は影響したか?)
試合前のミーティングでも言ったんですが、その辺の基準というのがこれからゲームによって差がすごく出てくると思うので、それはこれから整理していかなければならないと思いますが、基本的には笛がなるまでプレーするというのが大事。今日の場合は、オフサイド以前の問題。こういう試合もあるので、気持ちを切り替えてやりたいと思います。
- 川崎フロンターレ 関塚 隆監督のコメント
- 選手が集中して、中断後の一戦、アウェイということで、ジュビロという強豪を相手に、最後まで集中を切らさず戦ってくれて。選手に感謝したいと思います。試合の方は、非常にジュビロさんがコンパクトなサッカーをやってくるので、中盤でパスをまわすというのは、立ち上がりは難しいかなと思ったんですが、ボールの奪い方さえよければ、そこから早い攻めをしていこうということで、前半それでうまくジュニーニョが先制点をとれて、うちのリズムがつかめたかなと思います。後半は、ジュビロさんも前がかりでゴールに向かってきたんですが、ディフェンスライン中心に、最後まで身体を良く張って、しのいでくれたと思います。磐田まで多くのサポーターが詰め掛けてくれて、それも最後まで選手を走らせてくれた原動力かなと思います。
- 名波 浩
- 怪我の選手を抱えているのは、ウチのチームだけではないし、コンディションの良い選手を使っていくということを、監督も名言していたので、選手それぞれが自覚を持ってやらなければならないし、この負けを引きずらないように、まだまだ連戦は続くので頑張っていきたいです。
- 前田遼一
- 相手が裏をケアしていたので、中盤からどんどん動いてもらおうとして、ボールはうまくまわっているかなと思ったんですけど、もっと裏への動きを相手が警戒していても、増やさないといけないと思いました。
- 川口能活
- 後半は非常に良い形で攻めれていて、ただ最後のところで決めきれなかった。今日の試合で、今のチームの良いところと悪いところがはっきりと出たと思う。プレシーズンマッチと公式戦とはまったく違うので、今日の悪い部分は修正して、良いところは伸ばしていけばいいと思う。(再開後の)初戦は確かに大事だけど、この試合ですべてが決まる訳ではないし、シーズンは長いので、気持ちの切り替えて次の試合に気持ちを切り替えていくことが大事。
- 福西崇史
- サイドも深くまで何回も攻めれなかったし、コンビプレーも少し相手についていかれていたので、パスを貰う方の動きがないと、プレーが遅れるから、相手に読まれてしまう。みんなでやらなければいけなかったことが、できなかったと思う。
(相手のDFラインの背後に抜ける動きが少なかったのでは?)
動き出しによってスペースができたりするので、パスを出す方も、受ける方もみんなの問題だと思う。みんながスムーズに動けば、十分ジュビロのサッカーはできると思う。連戦はどのチームもわかっていることなので、そこをどう勝ちきるかが問題。
- 鈴木秀人
- 攻守において、チームとしてほとんど機能できていなかった。個々の能力で攻めて、個々の能力で守って、チームのやりたいことが今日はできなかった。
(前半の相手の激しいプレッシャーは?)
だいたい、相手がくるのはわかっていたけど、その後もずっと相手にペースを握られていた感じだったので、前半でミスも多かったし、そこが問題だと思う。良い時間帯に点を取れなかったのも原因だと思う。
(今季初のリーグ戦でしたが?)
グラウンドには、チームの代表として立っているので、自分の復帰というより、チームが勝利できるようにもっともっと頑張らないといけない。
今日はチームの出来が悪かったので、修正して、次に向けてしっかり頑張りたい。
- 田中誠
- 試合の出足が、少しかまえ切れなかった部分があるし、DFラインとボランチの間で相手にボールをたくさん受けさせてしまった。そこをもう少しボランチとの関係を締めないといけない。選手の距離をもっと考えないといけないです。
(個々の対応としては、勝っていたのでは?)
後半は、はっきり僕が行くという形をとって、早め早めに相手に対応できたので良かったと思う。
(代表から帰ってきての体調は?)
思った以上に動けていますね。
(トップでボールが収まらなかった改善点は?)
相手が体をはって、なかなか楽にプレーさせてもらえなかったので、もう少し工夫して、1人1人のボールを持つ時間が長かったので、もう少し簡単にプレーして、空いているサイドにはたきながら攻めればよかったと後ろから見ていて思いました。
(相手が攻め疲れている時間帯があったが?)
前半勢いよくきて、後半攻め疲れていた時間帯があったので、後半は僕らのペースになったけど、相手のうまい1人1人のパワープレーにうちが耐え切れなかった部分が、攻めきれなかった原因だと思う。あの時間帯に1点が欲しかった。また次も続くので切り替えてやるしかないですね。次は勝てるように頑張ります。
- 成岡翔
- (交代する時の監督の指示は?)
負けていたので前への飛び出しと、福さん(福西)が上がったあとの後ろのカバーをして、バランスをとるということです。
(試合の流れにのれましたか?)
時間帯と得点差が問題で、ヨンスさんも入って、長いボールが僕を越すことが多かったので、うまくその間に入れなかった。
(前半ベンチから見てチームに感じたことは?)
どこで、どういうボールのもらい方をするかという判断で、サイドからか、真ん中からなのかというところで、多少ズレがあった。今までグアムキャンプでもやってきた、ワンタッチでFWにつけたり、リズムを変えることがなかなかできていなかったので、もう少しコミュニケーションをとらないといけない。
(1.5列目でどういうプレーを心がけたか?)
まわりの選手が疲れていたので、ボールを持った選手に自分が顔を出すことと、裏に出たらキープしながらうまくタメが作れたらと思いました。