2005 J1第11節
試合日時:2005年05月08日(日) 16時05分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 神戸ウイングスタジアム
- 20,282人
- 20.4℃ / 54%
- 晴 / 無風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 神谷 利郎
- 上川 徹
- 山口 博司/伊東 知哉
- 廣瀬 格
- 渡 進治
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
北本 久仁衛 | 前半17分[警告] | |
三浦 知良(out) → 和多田 充寿(in) | 後半0分[交代] | |
後半0分[交代] | 川口 信男(in) ← 中山 雅史(out) | |
播戸 竜二(out) → 薮田 光教(in) | 後半14分[交代] | |
松尾 直人 | 後半19分[警告] | |
後半32分[交代] | 茶野 隆行(in) ← 藤田 俊哉(out) | |
佐伯 直哉(out) → 丹羽 竜平(in) | 後半37分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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エメルソン レオン | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第11節はアウェイ神戸ウイングスタジアムにて16:05キックオフされる。低迷が続いているヴィッセル神戸が相手だが、油断はできない。名将エメルソン・レオンがチーム再建に指揮を執る。新しく生まれ変わろうとしているチームに勢いづかせてはいけない。試合前のピッチにはヴィッセル神戸のユニフォームを来たキッズたちが1000人ほど出てきてスタジアムを盛り上げている。ピッチの状態は上からみたところ良好。少し根の部分が柔らかかった以前に比べ格段に良くなっている。空は雲の間から太陽が出る、そして気温は春の穏やかな陽気。寒くも暑くもなく風も全くない。サッカー専用スタジアムとあってスタンドと密接してる構造から音の反響も響き雰囲気が出る。それではスターティングイレブンを見てみよう。磐田はGKに川口、そしてDFは田中が真ん中で左にゲームキャプテン服部、右に金 珍圭が戻ってきた。疲れがある茶野がベンチに入る。ボランチは名波が戻り、菊地と組む。福西はコンディションを見てベンチにも入らない。右には太田、左に西。トップ下に藤田が入りジュビロのパスサッカーを作っていく。ツートップは前田と中山。カレンは体調不良で休養。ベンチには復帰したばかりのグラウが座る。川口(信)・船谷もスタンバイし、よりジュビロらしいサッカーでしっかり勝ち点3を奪いたい。神戸の要注意人物はツートップ播戸とキングカズ。更にトップ下に入る三浦淳宏、そして元ジュビロの佐伯に気を付けたい。中断期間まで残り2試合、2連勝してチームに勢いをつけたまま折り返したい。明日誕生日の西紀寛が爆発してくれる予感。
- 前半15分まで
- ジュビロボールでキックオフ。
藤田・名波を中心にジュビロが細かいところを崩していく。田中が最終ラインをコントロールし、服部・ジンギュに指示を出す。
2分、ジンギュから前田へ縦パスが出るが流れてしまう。
5分、太田がホージュルを引っ掛け、FKを与えてしまう。左サイドから三浦淳宏が蹴るが名波がニアでクリア。
6分には神戸、左からのCK。再びニアで名波がクリア。弾いたボールを神戸DFから蹴りこまれるが田中誠中心のDFラインが押し上げオフサイドを奪う。コンパクトで良いサッカーが出来ている。
8分、右の太田からクロスボールを上げるが中山に合わない。
10分にも右のジンギュからクロスボールを上げるが中山と北本がポジション取りでやり合う。名波→藤田→西で右サイドを崩しシュートを放つ。
11分、ジンギュから縦パス、前田が起点になると太田が中に入りこむ、そのままシュートまでもって行くがDFに当たってしまう。形は良い。少しジンギュからの縦パスが簡単に取られてしまう場面が目立つ。
12分、藤田から前田に渡りドリブルを開始するがラストパスを取られてしまう。
13分、太田が中盤で倒されFKを得ると名波が素早く蹴る。菊地が縦に流れ、中へ弾丸ライナーのセンタリングを上げる。前田が入るが届かない。
15分、田中が播戸に競り負けボールが流れるが服部がカバーし、カズには渡さない。ここまでは両者、大きな展開が多い。
- 前半30分まで
- 16分、太田が右サイドをスピードあるドリブルで突破、中へドリブルしラストパスを中山へ送る。DFと混戦になり中山が押し込もうとするが入らない。前田も詰めるがファールを取られてしまう。
18分、前田がバックチャージを受け北本にイエローカードが出る。
20分、菊地と佐伯が競り合いボールはホージェルに渡ると左45度からシュートを打たれる。ファーサイドでカズが詰めるが服部がカバー。ゴールラインギリギリでクリアする。
21分、前田が個人技でDF3人に囲まれながら打開しようとするが奪われてしまう。ゴール裏では控え選手たちが身体を温める。
23分、神戸のトップ下、三浦がドリブルするが西が戻り守備。
24分、藤田→名波→前田→中山と出るが繋がらない。
25分、カズ・播戸・ホージェルが攻め上がってくるが川口能活がしっかりキャッチ。まだ菊地のところで前を向くシーンが少ない。中盤で回せているが決定機を作れていない。
28分、前田が相手を背負いながら個人技で突破、最後は左に出た中山に出し、フリーでシュートを放つがGKにセーブされてしまう。
30分、左の西からクロスボール、ファーサイドの中山が反応するがDFに触られてしまう。それで得たCKを名波が蹴るがGKに防がれる。
- 前半45分まで
- 31分、佐伯が強烈なミドルシュートを放つがGK川口がキャッチ。
33分、藤田がペナルティエリア外でワンフェイントで相手を交わす、中山・前田が入り込むが藤田は直接狙う。ゴール左に外れてしまうが良い展開。
34分、西が左からドリブルで崩しラストパスを中山へ。
その中山がシュートを打った瞬間相手DFと衝突。足を押さえ倒れ込んでしまう。タンカに乗り一度グランドの外へ出る。心配そうなベンチスタッフ。膝にテーピングを巻き、中山は○の合図。
37分、播戸がドリブル、カズがオフサイドラインギリギリのところで飛び出してしまうと、直接シュートを放つがDFに当たり川口が正面でキャッチ。
38分、中山がピッチへ戻る。中盤の守備でバタバタしてしまい、39分にはホージュルのところから崩されそうになるがオフサイド。服部が中盤の守備について厳しく指示を出す。
40分、服部から前田へ縦パス、しかしトラップミスでシュートが打てない。
41分、藤田から前田へ自陣でボールを繋ぐと長い距離を前田がドリブル。中山に預け太田へ出す、しかし再び前田・中山に戻ってこない。太田の飛び出しから良い形をいくつも作るが、得点まであと少し。
43分、前田が右サイドからドリブルで突破するがラストパスが出ない。
44分、西が左サイドで服部・菊地・藤田と絡みながらボールを動かす、ラストパスを中山に出すがDFの足に引っかかってしまう。
前田を起点に徐々に前線でボールを動かせるようになるが、ここで前半終了。ジンギュと田中・前田が話しながら控え室に戻る。先制点が欲しい。
- 後半15分まで
- 磐田は後半スタートから中山に代え川口(信)を投入。神戸はカズに代え和多田を投入してきた。川口信を先頭に前からボールを追う。
3分、一瞬空いた中盤のスペースから佐伯にミドルシュートを打たれる。
5分、どんどん縦に来る神戸の攻撃を服部が跳ね返す。右から播戸がセンタリングするもジンギュが打点の高いヘディングでクリア。
6分、三浦のシュートを菊地がブロック。クロスボールには能活がセーブ。
8分にも佐伯が左足でフリーの状態からシュートを放つがGK能活の読みが勝った。この時間シュートまで持っていかれる場面が目立つ。
9分、田中がディフェンスラインを揃え押し上げる。クロスボールには能活が反応。耐える時間帯となっている。
10分、左で西が起点になりクロスボール、跳ね返されると再び西のミドルシュート!しかし大きくゴールマウスを越えてしまう。
12分、三浦の右からのCKは能活がパンチング。右から和多田のロングスローも能活がキャッチ。両チーム監督が前に出て指示を出す。
13分、川口信が左サイドでファールを受けFK。西と名波がボール横に立ち、西がファーサイドへ蹴る。田中が競りCKを奪う。右からのCKを名波が蹴り、ショートコーナーを使う。太田が中に上げクリアされると、西がミドルシュート!
15分、神戸は播戸に代わり薮田を入れてくる。神戸が勝負に出る。右から朴のクロスにファーサイドで和多田がフリーでヘディングシュート。太田が何とかコースに入りブロック。危ない場面だった。
- 後半30分まで
- 中盤でボールを奪われると速攻を受ける。菊地が戻り足に当てるがバランスが崩れている。攻守の切り替えが速まり中盤の無い攻守が続く。
19分、川口信が左サイドペナルティエリア外で倒されFKを得る。名波が蹴り、前田に合わせる。そのこぼれ球をジンギュがボレーシュートするが、その前にファールの判定。
20分、三浦が中盤の距離があるところから独特のパワーのあるシュートを放ってくる。そろそろ得点が動きそうな展開。
23分、自陣で太田がボールをカットするとそのままドリブルで速攻を仕掛ける。最後は前田が中に入り込みシュートを放つがゴールマウスへ飛ばない。
24分には右の太田からセンタリングに西がファーサイドで反応するがトラップミス。西→名波→菊地と中盤でボールを繋ぎ、ジンギュから前線の前田へ。太田と藤田がサポートするが繋がらない。
25分には川口信が左から中へドリブルしたところで再びひっかけられる。距離はあるがジンギュが直接狙いそうだ。しかし壁に当たる。
26分、再び同じ位置からFK。もう一度、ジンギュの弾丸シュートが出る。しかし再び壁直撃。
28分、ホージュルが切り込んでくるが太田・田中でブロック、最後は川口がキャッチ。
29分には三浦のクロスボールから中で混戦になるが再び能活キャッチ。
残り15分の勝負。
- 後半45分まで
- 31分、磐田は藤田に代え茶野を投入。服部をボランチに上げ、名波をトップ下にもって行く。川口信と前田がクロスしながらゴール前に入ってくる。
36分、神戸、右からのCKを三浦が蹴りホージュルのヘディングと繋ぐがゴール左に外れる。田中のカバー、そして茶野とジンギュのマークで自由にさせていない。
38分、神戸は佐伯に代え、丹羽を入れてくる。
39分、名波も戻り、守備をする。ボールを奪うと前田のポストプレーで全員が前に上がる。両サイドの太田・西がポジションをとるが、繋がらない。
40分、神戸が右サイドからワンツーで繋ぎ、和多田のシュート!ゴール左に外れるが危ないシーン。
42分名波を中心に前田・川口信・太田・西・菊地と動き出すが良い形が作れない。
43分、ジンギュから前田へ。ペナルティエリア内でボールをキープするがシュートが打てない。
44分には前田から太田へクロスボールが入るが繋がらない。
ロスタイム2分。
前田が戻りディフェンス。和多田のジャンピングボレーがバー直撃。そして三浦の強烈なミドルシュート、和多田のシュートと立て続けにピンチを招く。
ラスト、集中してDFがコースに入りブロック。ゴールを許さない。
そしてここで試合終了。0-0スコアレスドローで終わった。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- 連戦の中のタフなゲームで、ピッチ状態も含めて選手達は非常に厳しい中で良く戦ったと思う。前半の我々サイドのいい時間帯に点を決めきれなかったというのが、一試合とおして痛かった。神戸のチームとして戦う姿勢とか、一人一人のがんばりとか前節のビデオとか見ているんですけど、苦しいゲームになるんだろうなと、タフでラフなゲームになるんだろうなというところが、後半は少し苦しめられた。怪我人が多い中で、選手は良くやってると思います。今日はまた怪我人が一人でてしまったので、来週もう一週間辛抱しながらがんばっていきたいと思います。
Q.中山選手の怪我の状態は?
ハーフタイムに力が全く入らないということで、膝の内側やっているので、明日検査に行かせます。
Q.茶野の交代に関しては?
茶野は連戦続きで、本当は前節も休ませたい膝の状態だった。疲労から来る膝の水がたまるような状況が続いていたので、どっかで一回抜かなければ行けなかったんですけど、こういうタイミングになった。本来であれば、その前に休ませなければいけない状況があったんですけど、頑張ってもらっていたので。
後半の最後はパワープレーがあるというのがわかっていたので、高さのある金(珍圭)の方がいいというバランスの問題です。
- エメルソン レオン監督
- 前回みなさまに、チームは良くなっていると伝えましたが、今日それをまたもう一度みなさんの前で証明できたと思っています。対戦相手は非常にいいチームで、今日の試合に関しては五分五分の試合をしていたと思います。我々のチームは一日一日良くなってきて、勝利に近づいてきていると思います。前回の試合でPKではなかったのですか?と、抗議をしましたが、今日は試合の最後にボールがポストに当たったことに抗議したいと思います。ボールがポストに当たったということは、相手ゴールの近い所で常にプレーをしていたということです。普通であれば後半に入れば、チームの運動量が減るということがありますが、私たちのチームは後半に入ってリズムというものが上がっていきました。最後にいい試合だったと感じています。きっと彼らも満足して家に帰ることでしょう。
Q.後半の播戸選手から薮田選手への交代は?
A.あの状況ではスピードのある選手を必要としていました。最後の25分というものは、試合を決定づける時間帯です。だからこそ、私たちはツートップを変えてスピードのある選手を入れました。チャンスは確実に増えたと思います。
Q.和多田選手を試合の最初から使うというプランはなかったのか?
A.全てのシステムで色々な形でゲームの最初からやるというのはあります。その場によって、変えていく。今日に関しては、一番あったポジショニングというものをしました。私に関しては全ての選手を起用しようと思っているから、彼らは常にいい準備をしなければいけないと思います。
Q.次の試合で勝つために一番の課題は?
A.みなさんに質問なんですが、このチームは変わってきたということに対して、あなた達(記者)はどう思いますか?
私たちには次の試合まで1週間という期間があります。長い期間があるということは、長い練習があります。チームの戦術の質をあげると共に、コンディションを良くすることを考えている。もちろん疲労がたまっている選手の体力の回復であったり、怪我をしている選手の治療の期間でもあります。私たちのチームは3人の外国人を使える枠があるのですが、残念ながら一人しか試合にでていませんが、上を目指していきたい。
- 前田 遼一
- Q.連戦による疲れから勝ち点1で良しとするか?
A.悔しいですけど、勝ち点1取れたことをプラス思考で考えて行きたい。
Q.個人的な調子は?
A.調子は悪くないです。
Q.大分戦に向けては?
A.まず、出れるようにしたい。出れたら点を取りたい。
- 中山 雅史
- 相手も来てましたけどシュートした時に、挟まれて上にのられたような感じになりました。なんとか早く良い状態にして、また早く復帰できるように頑張ります。
- 服部 年宏
- 負けなくてよかったけど、リーグ戦も中断まであと1試合あるので、けが人が多いけど、そこ(大分戦)が終われば仕切直せるのであともう少し頑張ります。
- 名波 浩
- チームの意志の疎通的にも、俺も含めてだれてしまったかなと思います。大きく蹴ってしまって、それを相手に跳ね返されて、そのこぼれ球が拾えなかったので、後半それで苦しんだかなと思います。
- 川口 能活
- 今日は間延びしてしまって、セカンドボールが拾えなかった。少し疲れもあって、前半の勢いを失って、なかなかチャンスを作れない時間帯が続いたんですけど、(リーグ戦の)先はまだ長いので、選手はベストを尽くすというのに変わりはないです。
- 田中 誠
- こぼれ球が拾えなくて、良い攻撃に繋げられなかったのが反省点ですね。
後半体力的にきつくて、勝利はできなかったですけど、勝ち点1はとりあえず取れたので、次は勝ち点3取れるように頑張りたいです。
- 太田 吉彰
- 全体的に間延びしてしまったので、後半きつくなって、こぼれ球も結構拾われてしまって、なかなか(相手の)裏に出づらくなって、出てもボールがこなかった時があって、後半間延びしてしまったのが、相手に押し込まれた原因だと思います。