試合日程・結果2005年 試合日程・結果2005 J1第10節:ジュビロ磐田 vs ガンバ大阪

試合日程・結果

Jリーグ試合中継  2005 J1第10節

試合日時:2005年05月04日(水)  14時05分キックオフ

得点ボード
ジュビロ磐田
2 1 前半 1
1 後半 0
1 ガンバ大阪
3勝2分4敗11得点12失点 勝点11 順位12 成 績 3勝4分2敗18得点17失点 勝点13 順位6
15 シュート 16
14 ゴールキック 8
9 コーナーキック 6
11 直接FK 8
3 間接FK 6
3 オフサイド 6
0 PK 0
  • [試合時間]
  • [スタジアム]
  • [観 衆]
  • [気温 / 湿度]
  • [天候 / 風]
  • [ピッチ状態]
  • 90分
  • ヤマハスタジアム(磐田)
  • 16,579人
  • 20.6℃/56%
  • 晴、弱風
  • 全面良芝、乾燥
  • [コミッショナー]
  • [主 審]
  • [副 審]
  • [第4の審判]
  • [記 録]
  • [HOME/AWAY]
  • 玉井 朗
  • 高山 啓義
  • 高橋 佳久/阿部 浩士
  • 唐紙 学志
  • 小林 春樹
  • HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
村井 慎二(out) → 西 紀寛(in) 前半15分[交代]
前半23分[警告] シジクレイ
前半30分[得点] アラウージョ
前田 遼一 前半33分[得点]
前田 遼一(out) → 中山 雅史(in) 後半12分[交代]
福西 崇史(out) → 金 珍圭 (in) 後半29分[交代]
後半32分[交代] 前田 雅文(in) ← アラウージョ(out)
カレン ロバート 後半33分[得点]
後半37分[交代] 松波 正信(in) ← 實好 礼忠(out)
メンバー表
累積警告 ポジション 番号 選手名
  GK 1 川口 能活
  DF 3 茶野 隆行
DF 5 田中 誠
DF 6 服部 年宏
  MF 17 太田 吉彰
MF 27 菊地 直哉
MF 23 福西 崇史
  MF 14 村井 慎二
MF 10 藤田 俊哉
FW 22 カレン ロバート
FW 18 前田 遼一
スタメン
選手名 番号 ポジション 累積警告
松代 直樹 1 GK  
山口 智 6 DF  
宮本 恒靖 5 DF  
實好 礼忠 4 DF
橋本 英郎 27 MF
シジクレイ 2 MF
遠藤 保仁 7 MF
二川 孝広 10 MF
アラウージョ 9 MF
大黒 将志 16 FW  
フェルナンジーニョ 8 FW
  GK 21 佐藤 洋平
DF 36 金 珍圭 
  MF 11 西 紀寛
  MF 13 川口 信男
FW 9 中山 雅史
       
       
控え選手
日野 優 23 GK  
児玉 新 17 MF  
松下 年宏 24 MF  
前田 雅文 28 MF  
松波 正信 11 FW  
       
       
山本 昌邦 監 督 西野 朗
中継レポート
  • みどころ
  • 第10節ホーム・ヤマハスタジアムには大観衆が集まった。ゴールデンウィーク、そして快晴の昼間とあり、早くからサポーターが集まる。特に目立つのが子供たちの姿。明日はこどもの日。スタジアム最上段になびく両チームのフラックの横には、こいのぼりが連なっている。前座試合では、こどもたちが気持ち良さそうに芝の上を走り回る。最高のピッチ、最高のサポーター、そして最高の選手が最高の試合の準備をしている。選手たちが到着するとサポーターへあいさつに来る。Jリーグ通算150ゴールを達成した中山雅史に、熱い声援が飛ぶ。藤田や福西も手を振りサポーターに応える。スタメンを見ると、GKとDFは前節と同じ。川口能活に田中・茶野・服部が入る。ボランチには菊地と福西、名波は休養をとった。右には好調太田。左に村井でベンチに西が控えている。藤田がトップ下でゲームを作り、カレンと前田が2トップ。中山はベンチから戦況を見つめる。チーム状況が上がっているだけに、どの選手が出場しても個性を出し、結果に繋がるだろう。今日は前田・カレンに期待したい!藤田がいればジュビロサッカーは形になる。ピッチの気温は上がっているが、ボールが動くサッカーが出来れば必ず勝利は見えてくる。気持ちの良いゴールを、この子供たちの前で見せたい。ジュビロ磐田のサッカーの魅力が今日も見られる。と皆で信じよう。
  • 前半15分まで
  • ゲーム開始前、Jリーグ通算150ゴールを記念して中山雅史に花束が贈呈される。プレゼンターは奥様とお子さん。初めてお披露目された3ショットに大観衆が盛りあがる。「おめでとうございます。」この勢いを試合に繋げたい。
    ガンバ大阪ボールでキックオフ。
    立ち上がり、服部→カレン→太田と繋ぎ、コーナーキックを奪う。
    1分にはアラウージョにシュートを打たれるが、GK川口の正面。
    2分、前田がDFラインの裏に抜け出し、太田がミドルシュートを放ちチームに勢いをつける。ホームとあって、大きなサポーターの後押しがある。超満員のスタンドから大声援が沸き起こる。
    6分、アラウージョがディフェンスラインの裏を狙ってくるが、田中がラインを高くしオフサイドを奪う。
    7分、大黒がドリブルで仕掛けてくるが茶野がスライディングでカット。
    8分、藤田が起点になり菊地のオーバーラップを引き出す。そのセンタリングは合わないが良い展開。
    9分、福西から藤田そして左の村井にスルーパスが出る。そこへカレンが中に入るが、DFにカットされる。
    10分、左のCKから村井が蹴り、ファーサイドの田中が打点の高いヘディングシュートを放つ、しかしファールを取られてしまう。両チームスタートから激しい展開が続く。
    11分、シジクレイから縦パスで大黒へ出る。服部と田中がケアするが危険なシーン。大黒のゴールへ向かったトラップ、スピードあるドリブルに要注意。
    12分、前田がミドルレンジからおもいきったシュートを放つ。
    12分、左から展開するガンバ大阪、最後は逆サイドの大黒へ。服部がケアし、フリーにさせないが、一瞬でも油断はできない。
    13分、村井が足を捻り、ピッチに倒れ込む。左足首を押さえる、一度ピッチを出て治療をするが、痛そうな表情。
    14分、前田が左からドリブルで仕掛け、CKを奪う。そのCKを太田が蹴るが、ファーサイドの福西には合わない。
    村井が足をつける状態ではなく、前半15分に急遽西をピッチに投入。そのまま村井のいた右サイドに入った。
  • 前半30分まで
  • 17分,、ガンバの右サイドからシュートまで持っていかれると、その後逆に太田が速攻を仕掛ける!カレン→藤田→菊地と繋いでセンタリング。ファーサイドの福西がフリーで狙い済まし、インサイドでシュートを放つ!!しかし、DFにあたりゴールならず。アグレッシブな展開が続く。両チームにチャンスがあり、展開が速いゲーム展開。
    20分、ガンバの左からのCK。ショートコーナーを使ってくるが、福西がクリアし、ガンバにシュートは打たせない。
    21分、藤田・福西が中盤でボールを持つと、両サイドの西と太田がスペースへ走り出す。太田も西も前のスペースを使おうと、積極的に動く。
    22分、西から前田にクロスが出るが、オフサイド。
    23分、中盤でシジクレイが上がってくると、福西・藤田でプレスをかけ、ボールを奪い取る。福西も良い流れでボールを奪い、そのまま攻撃へ繋げていく。
    25分、西が左からドリブルで中に入る。前田と福西も絡み、シュートを狙っていくが、打ち切れず逆にガンバの速攻を受ける。フェルナンジーニョのドリブルを、茶野がカット。そして前線へ繋げる。
    26分には大黒がキレのあるドリブルを魅せる。服部・田中でプレスをかけ、最後は川口能がしっかりとキャッチ。チームのリズムは悪くない、後はゴールが欲しい。
    28分、太田が右サイドからドリブルをすると、左の西が中に入り、横パスを受ける。その西が直接シュートを放つが、GKの正面。
    30分、川口からのロングキックを前線のカレンと前田が相手の裏を狙う。オフサイドになるが、前線から攻守共にしっかり機能している。
    しかし30分、一瞬の隙を突かれたロングパスに反応したアラウージョが、胸でワントラップし、放ったボーレーシュートがゴールネットに突き刺さってしまう。先制点はガンバ大阪。【0-1】
  • 前半45分まで
  • 33分、福西が中盤で2人を同時にケアし、スライディングでボールを奪うと前線のカレンへ、そこからCKを奪い、太田が蹴る。蹴ったボールはファーサイドに流れるが、藤田がワンフェイントで中に速いボールを入れる。そのボールに前田が頭で合わせ、1-1。同点ゴール!!藤田のキックが直接入ったかのように思われたが、前田がしっかり相手GKのポジションを確認し、頭でコースを変えていた。失点してから、わずか3分後のゴールで、良い時間に同点に追いついた!!【1-1】
    34分、西が左からドリブルで崩し、あげてセンタリングが直接ゴールの方へ飛んでいく。ファーサイドでギリギリで外れてしまうが、ゴールを予感させる攻撃が続く。
    ホーム・ヤマハスタジアムの声援が選手たちの力になっている。中盤で藤田・福西・西・太田がうまく連動し、機能している。前線のカレン・前田も運動量豊富なプレーが出来ている試合。おもしろいスピード感ある試合が展開できている。
    38分にはカレンが右から得意のドリブル突破、最後はDF宮本にカットされるが、動きがある非常に良い攻撃が出来ている。
    40分、西からのクロスボールにカレンが素晴らしいタイミングでDFラインの裏に出る。カレンが頭で前田に落とし、前田から、真ん中のスペースに上がってきた福西に繋ぎ、DF1人交わし、シュートを放つがゴール上を越えてしまう。惜しい。
    42分には右の太田からのクロスボールを前田が飛び込む。最後はカレンがシュートを放つが、GKの正面。チャンスは磐田の方が多い、内容も良い。厳しい試合だが、どうしても勝ちたいゲーム。サポーターも選手も気持ちが入っている。
    44分、右の太田からのセンタリングに、前田が頭で合わせる。しかしゴール左に外れてしまう。
    ロスタイムは1分。
    ここで見ごたえのある前半戦が終了。後半も楽しみだ。
  • 後半15分まで
  • 両チーム交代なしで後半スタート。
    1分、フェルナンジーニョが橋本とワンツーでシュートを放つ。
    3分、右からのクロスボールを大黒がシュートを放つがゴールバー直撃。そのこぼれ球を福西がしっかりとクリア。ジュビロにとって危ないシーン。そのゴール前で、服部が相手DFと競り合った際に肩を痛め、ピッチに倒れるが無事起き上がる。
    4分、フェルナンジーニョがドリブルでペナルティーエリア内まで持ち込む。最後は大黒がシュートを放つが服部がブロック。
    6分、太田が右サイドをドリブルで駆け上がり、茶野がオーバーラップ。
    7分、福西のミドルシュートを放つも、惜しくもゴール上。
    8分、右から太田のセンタリング、そのこぼれ球を福西が粘り、中につなげる。相手GKがゴールマウスを離れていたが、最後ボールを受けたカレンの放ったボレーシュートは、そのちょうどGKが戻った体にあたり、セーブされる!強烈なボレーだったが非常に惜しい。決定的場面。
    10分、フェルナンジーニョが起点になりドリブルで仕掛けてくる。そこには服部が対応し、何とかセーブ。右からのCKはシジクレイが打点の高いヘディングを見せるが田中が競り勝つ。
    11分、大黒の豪快なボレーも出るが、茶野が顔面でブロック。茶野は倒れ込むが、我慢してすぐさま立ち上がる。
    12分、ここで前田に代え中山雅史が出てくる。
    14分、太田と茶野で右サイドを崩しに行くが、このボールを奪われ速攻を受ける。
    14分、宮本が上がりアラウージョとのコンビネーションでシュートまで持って行かれる。シュートミスに救われるが危険な場面。ジュビロは川口までボールを下げ、ゲーム落ち着かせる。
  • 後半30分まで
  • 18分、中山が起点になり藤田が前線へ展開、右の太田からクロスボールがあがり、中山の頭を狙うが届かない。
    19分、福西が上がった後、相手の速攻を受けると田中が素早くカット、そのまま速攻に転じると残っていた福西がオーバーラップし、右の太田から福西へ、そしてフリーの田中に渡り、田中がシュートを打つが、トラップで足元に入ってしまいGKにセーブされる。
    22分、服部のカットから福西に渡し、カレンへ繋ぐ。カレンがドリブルで右に流れ、そのまま直接ゴールを狙う。角度のないところから強烈なシュートがニアに飛ぶが、GKのファインセーブに遇う。
    23分、右からのCKをアラウージョが直接狙って来るが、川口が落ち着いて対応する。
    24分、ガンバのホットライン二川→大黒とパスが出るが、服部が対応し、アラウージョには茶野が付き、フェルナンジーニョには菊地がマークする。
    26分、ガンバの左からのCK。遠藤が蹴りファーサイドの宮本が競る。しかしフリーでシュートは打たせない。
    27分、左サイドで西→福西そして中にセンタリングが入れ、カレンが詰める。触ればゴールだったが届かない。
    28分、福西が自ら交代を要求し、ジンギュが準備する。ジンギュが左ストッパーに入り服部がボランチに上がる。
  • 後半45分まで
  • 31分、藤田→中山→藤田と、小さくパスを繋ぎ、ペナルティーエリア内で勝負するがシュートが打てない。
    32分、太田からのセンタリングに中山が入るが合わない。
    32分、ガンバはアラウージョに代わり前田雅文を投入する。
    33分、中山がペナルティーエリア左から縦に勝負し、GKを引きつけ、中央にフリーで入ったカレンにマイナスのボールをおくる。そのカレンが落ち着いて右足でゴールに流し込み、待望の勝ち越し点はジュビロ!!逆転に成功する。【2-1】
    ここからの10分、まだゲームは動く。
    35分にはジンギュから中山の縦パスで飛び出すがオフサイド。攻守の切り替えが速くなってきた、中盤が開き、スペースができ、両チームの攻撃が繋がってくる。厳しい時間帯。
    38分、ガンバはDF實好に代えFW松波を投入。
    残り7分、ガンバが勝負に来る。
    39分、右サイドのスペースに出た中山から中央のカレンへ流す、そのカレンはゴールへ向かいドリブルし、最後は右にいた西がフリーでシュート!狙い済ました西のシュートが、ゴール左隅に飛ぶが、ゴールポストスレスレで外れてしまう。決めたかった展開。
    41分、右サイドからフェルナンジーニョが切り返してシュートを放つ。
    42分、フェルナンジーニョのドリブルでジュビロディフェンダーが掻き乱される。
    43分、カレンが宮本と競り合う、ドリブルで中に入りCKを奪い、西と太田で右サイドを崩す。
    ロスタイムは2分。
    この時間になっても中山もカレンも、前線から守備をする。菊地が足を痛めながら身体を張ったプレーを見せる。
    茶野が松波に引っ掛けられFKを獲る。川口が大きく蹴り、前で起点を作り、ディフェンスラインを上げ、田中がコントロールすると、ここで2-1で試合終了。
    今季初のリーグ戦2連勝!!スタジアムがサックスブルーの歓喜に包まれる。ヒーローインタビューはカレン・ロバート。今日の試合は本当に気持ちが入っていた。素晴らしい試合、素晴らしい勝利。素晴らしいスタジアムでの時間が過ごせた。ホーム初勝利+連勝で新しいジュビロサッカーがまたここから始まる。
選手、監督コメント
  • ジュビロ磐田 山本昌邦監督 
  • 苦しい日程の中で、選手が最後までよく切らさずに動いてくれたと思います。素晴らしいファイティングスピリット、運動量もそうですけど、集中力を特に切らさずに最後までやってくれました。そういう意味では、13連戦の終盤を迎えて、こういう状態でチームが上に上がってこられたのは、選手一人一人があきらめずに戦ってきた成果なのかなと思います。いろんな選手が点が取れるようになってきているので、この形をさらに突き詰めていくことが大事なのかなと思います。2時のゲームですし、そういう意味では選手のがんばりに頭が下がります。ベテラン勢も連戦の選手がいますが、その中でよく動いてくれて、コンディションもすごく上がってきているんで、この勢いを次に大事にしていきたいと思います。やっと明るい兆しというか、まだまだのところもあるんですが、チームが一つになって戦うという方向性が見えてきたので、さらに精度を上げながら、レベルアップを図りたいと思います。今日はたくさんのサポーターの方にスタンドを埋めていただいたので、それもこの厳しい日程の中では、すごく我々の力になったと思います。厳しい状況の中で、そういうサポーターの声というのは、我々にとっては本当に心強いと思います。たくさんの子供さんも来られていたので、またジュビロを応援してもらえるようにがんばっていきたいと思います。

    (山本監督にとっては、リーグ戦、ホーム初勝利ですね?)
    そうですね。ありがとうございます。本当に今日は選手がよくがんばってくれて、ホームだとどうしても力が入り過ぎてしまったり、よそゆきのサッカーであまりいい結果が出なかったんですが、ここで厳しいゲームをものにしたというのは大きいと思います。そういう意味ではホーム初勝利なので、正直サポーターの皆さんにやっと勝利のプレゼントができて、僕の立場としてはホッとしているというのが率直な心境です。選手は、ずっと勝ち続けてきた選手達なので、そのへんはそんなに感じてないと思いますけど。

    (守備に関しては、逆に危ないシーンもありましたが、どうですか?)
    全体的には開幕当初に比べれば安定感が出てきていると思います。コミュニケーションの部分では、新しいメンバーが入ってきて、徐々に上がってきていると。失点の数は極端に多いわけではないので、その辺はこれから上げていくところです。我々は攻撃を趣向していますので。アクションをおこして行った後の切り替えの部分で、バランスよく守るという時間ができない時もあるんですが、これは引いて守るチームが多い中で、我々は、見ている方が楽しくて、結果が出せるサッカーを目指しているので、そこのバランスは整える必要があると思いますが、方向性は変えるつもりは全くありません。

    (ガンバの攻撃の3人について、守備に関してどのような指示を出したのか?)
    強烈ですね、あの3人は。試合前のミーティングで、彼らの特徴とかを。実際には二川、遠藤から前の3人を動かすパスが供給されますし、前の3人のトライアングルの形がうまくギャップを作りながらでてきますので、本来は我々の形を崩して相手に合わせていくこともできますが、それをするつもりは全くありません。我々は我々のスタイルの中で、相手が1トップであろうが、3トップ気味であろうが、その中でボランチをうまく活用して守って、自分達のスタイルを崩さないというやり方でやっています。1点はしょうがない。いいシュートがあれば入ってしまうことがありますから。それよりも自分達の形を崩さずに、常にアクションでボールを動かして攻めていくことを考えていますので。反省材料は一つ一つ積み重ねていけばあると思いますが、その辺はラインコントロールも含めて、やっていますので。特にアラウージョと大黒と(フェルナンジーニョの)前の3人プラス両サイドを含めて、あの破壊力は、ガンバの攻撃に関しては、リーグトップクラスだと思います。すごく破壊力があるチームなので。実際に1試合2点のペースで取ってますし、それは得点だけで行くと優勝ラインですよね。そういうチームを1点に抑えたっていうのは、守備陣を評価しています。

    (大黒とマッチアップした服部選手の出来は?)
    すごく体がキレてきて、今絶好調っていうくらいの体のキレがあります。大黒の特徴は、我々の左サイド、彼の右サイドの方へフルアウェイ(膨らみながらボールから逃げる動き)しながら、遠藤や二川からスルーパスを受けてっていう形。ガンバはサイドからの崩しというよりも、ほとんどからのドリブルからのスルーパスとか3人のコンビネーションで、ディフェンスの背後へパスをつないでくるサッカーなんですね、今は。そういう意味では、大黒のその動きを警戒していたんですが、服部がそれをうまく対応してくれました。最後松波が出てきて、高さが出てきたんですが、怪我の功名で、珍圭が中に入っていたことで、かなり助かりました。
  • ガンバ大阪 西野 朗監督 
  • ゲーム内容は拮抗していて、いい時間帯、悪い時間帯、その中で追加点を取りに行くという狙いが少し足りなかったかなと。ジュビロ相手に無失点というわけにはと思っていたので。追加点が取れれば完全に主導権は握れたと感じています。ああいう流れの中で、後半もかなり押し込んでいたとは思うんですが、まあ残念なミスだったと思うんですが、取れなければああいう形になると思います。ゲーム内容で、追加点がポイントだと思います。
  • カレン ロバート 
  • 一回チャンスがあったんですけど外してしまって、そこからもう一回チャンスが来ると信じていて、中山さんが二人も引きつけてくれて、あとは誰でも決めれるような(笑)。
    まだミスとかちっちゃいのはありますけど、そういうのを修正していきたいと思います。

    Q.喜べるゴールでした?
    今までゴール決めたけど勝ってなかったので、(ゴールした)3点の中で引き分けも負けも勝ちも全部やったので、やっぱり勝ちが一番うれしいです。

    Q.チームとして勝っていく雰囲気になりました?
    柏レイソル戦で4-0という大勝ですごい内容もよくて、ガンバ戦で自分がでて流れを止めちゃったらやばいなとずっと思っていて、それでも終わってみれば勝ったので本当によかったと思います。
  • 太田 吉彰 
  • 負けたら次はないという気持ちでやっているので、絶対勝ちたかったので最後まで一生懸命走りましたけど。
    (後半は)結構押し込まれていたんで、(サイドを)上がって、下がっての繰り返しだったのでそういう部分ではきつかったですけど、そういう試合もなれているので最後までしっかりできました。

    Q.リードしても攻めていましたが?
    前の方でキープして時間を稼ごうというのが狙いだったので、どんどん裏にでろと監督に言われていた。

    Q.守備面では?
    別にやりにくくもなかったですし、後ろから茶野さんとか菊地が声をだして言ってくれていたので、非常に上手くできたと思います。このまま勝ち続けていってずっと出場したい。

    Q.コーナーキックも蹴っていましたが?
    コーナーキックの精度が悪かったので申し訳なかったですけど、これから少しずつ練習していきたい。
  • 茶野 隆行 
  • Q.攻撃参加も積極的でしたが?
    左サイドの時は前が村井だったので、村井は前に行かせてボールをあげていたので、右サイドは前がヨシ(太田 吉彰)とのコンビネーションからいい形が何回かできたと思います。

    Q.ガンバのフォワードに関しては?
    スリートップぎみの変則の相手だったので、(マークの)受け渡しという部分でスムーズに行かなかったので、その辺は徐々に修正していって、1失点はしましたけど、なんとか耐えたのでよかったと思います。
  • 田中 誠 
  • 中断になるまであと2戦あるので、勝ってそれで中断に入りたいと思ってます。今は立ち上がりから勢いに乗っていって点を取ろうとやっているので、今日は失点してしまったのですがそのあと追いつくことができたので、それが逆にいい流れになったと思います。
    チーム全体がレッズ戦からですけど、ちょっとずつ上向きなので、守りもそうだし、攻撃の面でもコンビネーションという部分でどんどん良くなっているし、バランスも良くなっていると思う。ジュビロの強い時のような感覚をちょっとずつ取り戻してきたと感じます。

    Q.ガンバの攻撃に関しては?
    大黒が逃げたスペースにアラウージョ、フェルナンジーニョが入ってくるので怖かったんですけど、押し上げてポジションを修正し、集中してディフェンスラインができた。中盤を活かすためには下がってしまうとどんどんパスをつながれてしまうので、後半はちょっと全体的に疲れがでてきてしまったのでああいうゲームになってしまったんですけど。
  • 服部 年宏 
  • まだまだ決めれるところで決めれば、もっと楽な試合になったかもしれませんね。
    最終的なシュートが真ん中からが多いので、中を閉めるという感じでやった。センタリングからのシュートっていうのは一発はなかったので、背があったのは大黒ぐらいだったし、中で集中してシュートコースに体を入れた。いくつかやられそうな所もありましたけど、後半は菊地も含めて良くできたと思います。
  • 川口 能活 
  • 一人一人が一生懸命やっていたので、良くなかった時でもそういう真剣に取り組んでいた結果が少しずつ少しずついい方向にいってるんじゃないかなと思います。

    Q.自身のプレーに関しては?
    精神的にも肉体的にもいい状態でここまで来ていますし、自分のやれることをしっかりやって、そのプレーがチームの勝利につながればいい。いくら自分がいいプレーをしていても、負けたり引き分けたりしているとなかなか調子があがらないと思います。
  • 中山 雅史 
  • (中山→カレン→西と繋いだシーンについて)
    もう1回、(自分に)くるかなぁとは思いましたけど、西がボール持った時点で、あそこはシュートだろうなと思ってましたし、もうちょっと熱く外れてくれれば気が済んだかなと(笑)。本当に惜しい、ギリギリの所で外れたので。基本は逆サイドに打つということを、西もしてくれたんですけど、どうしてもあのボールに間に合うとすると、オフサイドになってしまうので、そこをもう少し賢く詰めれたら良かったかなと思います。(ボールが)来そうな雰囲気はしたんですけど、決めていればもっと楽な展開になりましたけど、あの展開事態は、悪くないと思います。カレンが引きつけて、西がフリーになってという形が、誠(田中)の所にもいったんですけど、誠はああいいう場面には慣れてなくて、致し方ないと思いました。(笑)

    (ここ2試合を振り返って)
    取られても、取り返すだけの力がでてきたというのもありますし、その後しっかりと守って、今日も3バックはしっかりと安定してたと思いますし、そのDFラインにいくまでにどう守りやすい形を前線からプレスしていくか、といのも1つの課題だと思います。
    やはり、終盤運動量が落ちて、前線とDFの間が空いてしまって、相手に自由にドリブルされて、パスを繋がれた場面があって、辛うじて最終ラインが押さえてくれましたけど、あのスペースをどう埋めていくか、どう相手を自由にさせないか、というのが、また1つの課題としてあがってくると思います。

    (交代時に監督からの指示は?)
    ちょっと押され込まれている時間帯になってましたので、どうにか前線でキープして、ためを作ってほしいということと、もう1つは、相手DFの裏に、なるべくボールを配給してもらって、そこで押し上げられたらということですね。
    前へ前へという気持ちも必要ですけど、いく前にひとつ落ち着けば、相手が引くからもっとフリーになれる、ということを伝えようと思ったんですけど、なかなかみんなも疲れ切っていて、体力消耗していたので。あとは、自分自身が相手に対してプレスをかける必要があるのかなと思いましたけど、ズルズル引いてしまって、そのハーフウェーラインより前までこられて、パスを出されるとつらいですから、それよりもう少し前でプレスかけると、相手は蹴ってくれますから、そのボールをディフェンスで跳ね返してくれればと思ってました。
    チームはここまで連戦で疲れている中、途中から出ていく訳ですから、自分自身も、もっと頑張らないといけないと思いましたけど。

    (若い2トップについては?)
    前田もカレンも良く走っていると思いますよ。あとは、2人でどうプレスしていき、それをどう攻撃に繋げるかだと思います。
  • 藤田 俊哉 
  • とにかくホームで勝てたというのが、1番うれしいです。どんな形でも90分以内で勝つというのは、みんなに自信をつけさせるし、見に来てくれたお客さんも、すごいそれを待ち望んでいるから、今日は良かったです。連勝すると、チームに勢いもでてきますし、自分たちにとっては、良い流れになってきていると思います。また次の試合を目指していけばいいと思います。

    (チームがどう良くなっているのか?)
    ボールが動くと同時に、選手もタイミング良く動けている。それが結果となって、前節勝てたことが、選手も自信になったと思うし、それぞれの選手がいろんな危機感を持ってやっているし、このまままでは終われない、とみんな思っているだろうし、そういうみんなの意識の問題だと思います。

    連戦で、相手もキツそうだなというのがわかって、後半は少しテンポがゆっくりのサッカーになったけど、あえてそのゆっくりなった時にどうやって戦おうかということを考えながらサッカーしてました。速攻と遅攻を、ゲームの中で分けられれば、もっと安定した力が出せると思います。