第84回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝
試合日時:2004年12月25日(土) 15時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分延長30分(V) PK
- 国立霞ヶ丘競技場
- 35,523人
- 10.3℃/39%
- 晴れ、弱風
- 全面良芝、乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 野村 六彦
- 上川 徹
- 上荒 敬司 / 江角 直樹
- 高山 啓義
- 松田 洋文
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
アルパイ | 前半5分[警告] | |
前半21分[警告] | 名波 浩 | |
後半7分[警告] | 前田 遼一 | |
後半15分[交代] | 中山 雅史(in) ← 前田 遼一(out) | |
後半22分[交代] | 藤田 俊哉(in) ← 名波 浩(out) | |
内舘 秀樹 | 後半25分[警告] | |
三都主 アレサンドロ(out) → 酒井 友之(in) | 後半25分[交代] | |
田中 達也 | 後半26分[得点] | |
後半27分[得点] | 藤田 俊哉 | |
後半33分[交代] | 川口 信男(in) ← グラウ(out) | |
後半38分[得点] | 中山 雅史 | |
堀之内 聖(out) → 岡野 雅行(in) | 後半43分[交代] | |
後半44分[警告] | 西 紀寛 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ギド・ブッフバルト | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2004天皇杯準決勝。場所は国立競技場そして相手は浦和レッズ。真っ赤に染まるスタジアムにキレイな芝と空が広がる。太陽が出ている場所は風も弱くさほど寒さを感じない。多くの観衆も集まり最高の舞台が整っている。浦和はご存知2004.2ndステージの覇者。13位のジュビロは胸を借りるつもりで戦いたい。グランドには早くも復帰したばかりの佐藤洋平が出てきた。ジュビロサポーターからは「おかえり~」の声援。しかしレッズサポーターからは大きなブーイング。緊迫感が増してくる。ジュビロのメンバーはDFラインに田中・鈴木そして菊地が入った。MFには福西・服部のボランチに右に河村・左に西、トップ下に名波。FWはグラウと前田が入る。そしてベンチが豪華だ!中山・藤田・川口・山西・岩丸。スタートの11人だけで戦うのではない、スタッフも含めた全選手・サポーター全ての力で勝負したい!90分終了したときに笑っていられる空気を作るために。レッズはエメルソン・ネネ・闘莉王がいない。この試合、絶対に負けられない今年元日に味わった喜びを2005も再現する。2004年最後に試合。ジュビロらしいサッカーを描きたい。
- 前半15分まで
- 浦和レッズボールでキックオフ。レッズがロングボールを蹴ってくる。左から田中と堀之内のワンツーは河村が身体で止める。磐田は田中・服部を中心とした守備から福西・名波の中盤でリズムを作ろうとする。3分一瞬のタイミングで抜け出した田中達也がシュートを放つが菊地がしっかりプレスに行きフリーにさせない。4分永井の頭に合ったこぼれを田中達也が飛び出しがここは鈴木がカバー。5分中盤のルーズボールに服部が出るとそこにアルパイが激しくスライディング。ファールとなりイエローカードがアルパイに出る。6分西が左サイドを強引なドリブルで突破倒されるがファールはなし。7分福西→鈴木→グラウ→河村→逆サイドの西。DFの間からシュートを狙うが跳ね返される。8分ロングボールに前田が反応しグラウに合わせようとするが繋がらない。9分スローインから前田の個人技でペナルティーエリアに入り込むしかしこれもシュートまでは行かない。11分永井が右サイドからドリブルで切り込み右足シュート!これはGK佐藤がキャッチ。12分には名波の横パスを受けた河村がミドルシュートを放つがゴール上を越える。ここまではまだ互角のリズム。
- 前半30分まで
- 16分永井が右サイドからドリブル突破を仕掛けるが菊地がタイトなマークでスライディングカット。18分名波から右サイドに出た河村・前田を使いセンタリングの形を作るが中が薄い。19分にはロングフィードに前田が飛び出すこれはGKが飛び出し防がれるが徐々にゲームが動いてくる。19分アルパイの意表をつくロングシュートが出るが佐藤が落ち着いて対応。20分永井・三都主・田中の前の3人が絡み崩しに来る。そして最後はアルパイのミドルシュート!21分には中盤で長谷部に名波がディフェンスしに行ったところでファールになりイエローカード。23分前田がが右に流れながらシュートを放つ。流れながらの弾道は、ゴール右をかすめる。25分右サイドCK名波がコーナーに立つと西がすかさず近くに寄っていくシュートコーナーでアクセントをつけてくるがファーサイドに上げたボールをグラウが繋ぐことができない。その後の速攻に切り替えの速いディフェンスで対応。27分三都主のドリブルからのシュートこぼれを田中達也のミドルシュート。レッズの前3人。永井・三都主・田中がやはり起点。28分永井が倒れ込み起き上がれないところで、菊地が外に出しゲームが止まる。この間に山本監督が服部へ指示。29分服部が中盤でパスをミスしてしまうとそこから速い速攻を受ける。永井のドリブルから最後は田中達也のシュート!気をつけたい展開。
- 前半45分まで
- 31分長谷部から田中達也へのスルーパスは田中誠がしっかりカバー。32分西の左サイドからのセンタリングはファーサイドでGKにキャッチされる。33分永井が右サイドでボールをキープ、菊地が対応している時間を見て西が援助に行く。強く厳しいチャージでボールを奪い攻撃へ切り替える。永井を徹底マークし警戒する。35分名波が中盤でドリブル開始すると服部・西も押し上げる。レッズの左サイド堀之内がスピードに乗った攻撃を仕掛けてくるが河村が身体を使った守備でせーブ。36分前田が右サイドからドリブルでアクセントをつけゴール前にラストパスを送るがグラウが届かない。ピッチは太陽が傾き始め気温が下がっていく。39分中盤からプレスをかけ相手がミスするとジュビロも切り替えの速い攻撃を見せる。西・名波・グラウがボールに寄せる。41分グラウから名波へ絶妙な落としでシュート体勢に入るが可能性を考え右サイドの河村に出す。センタリングのこぼれを服部・福西とゴール前の選手を見るがレッズの守備を崩せない。43分レッズ右サイドの山田がDFラインの裏へ飛び出す。ペナルティーエリアへ侵入するがここにGK佐藤が判断良い飛び出しでカバー。その後のCKも菊地・服部・福西がディフェンス。名波がクリアーする。44分福西からのスルーパスでグラウが抜け出そうとするがイメージが合わない。ロスタイム細かいパス回る。西・前田・福西・服部・名波・グラウ、最後は福西がペナルティーエリア内で倒されるがノーファール。その直後にも前田が強烈なシュートを放つがゴール右へ。ここで前半終了。
- 後半15分まで
- 選手交代はなし。1分右サイドで河村が倒されFK。名波と西が立つ。西が始めにモーションを起こし走り抜けたところに名波が出すサインプレーをしてきたがセンタリングをGKにキャッチされてしまう。4分服部が中盤でボールを奪うとグラウへ繋ぎ名波へ預ける西のオーバーラップを見てパスを出すと西がドリブルで突っかけそのまま右足シュート!流れのある良い展開だった。7分レッズの右サイド山田からクロスボールが上がるこれは菊地がカバーしクリアーするがその後のCK。三都主のセンタリングをアルパイがフリーでヘディングシュート!シュートミスでゴール右に外れるが危ないシーン。ピッチには照明が入りゲームにも動きが出てくる。10分西がアウトサイドで服部の飛び出しに合わせる。11分には田中達也に決定的な場面を作られるがこれもシュートは決めさせない。13分長谷部のクロスボールに三都主が頭で飛び込むがこれは佐藤がキャッチ。ピッチサイドには中山がスタンバイ。最初に動いたのは山本監督だった。代わるのは前田。
- 後半30分まで
- 福西が柔軟な対応で相手のドリブルを守備する。名波に預けるが前線との連携が合わない。17分平川から田中達也でシュートを打たれるが鈴木が対応。18分西が切れ味抜群のドリブルで左サイドを切り崩す。倒されてもまた立ち上がり切り替える。19分右から中山のセンタリングにオーバーへッドで合わせる。そのこぼれを福西が詰めるがシュートが打てない。20分にはレッズの永井が右サイドから強烈なシュート!ゴールバー直撃。攻守の切り替えの速い白熱したゲーム展開となってきた。ここで山本監督は藤田を呼ぶ。磐田の背番号10がピッチサイドに立つ。交代は名波。そのままトップ下に藤田が入る。23分西が中盤からひとりでドリブル突破!河村の上がりを見てスルーパスを出しCKを奪う。西と河村が左右入れ変わり変化をつけてくる。25分鈴木が再三相手の前で勝負する。高い位置からの守備が攻撃へ繋がっている。26分には中山がファーサイドで合わせ折り返すがオフサイド。26分しかしここで一瞬の隙をつかれる。右の永井からのセンタリングを中央で田中達也が頭で合わせゴール。先制点は浦和。その直後だった。28分河村がDFラインの裏に飛び出し身体を張り折り返すそこにいたのが藤田だった。大きな大きな同点ゴール!早い時間で追いついたこのゴールは大きい。
- 後半45分まで
- スタジアムは最高潮のテンションが作られる。河村→西がスルーしグラウ→藤田へ。CKを奪い勢いが出る。ベンチでは川口がユニフォームになり山本監督の指示を受ける。32分永井が右サイドからドリブルでペナルティーエリアへ入り込む。服部・福西・田中・鈴木がチェックに行き佐藤もカバーに入る。33分ここで川口投入。代わったのはグラウ。川口がFWのポジションに入る。35分菊地が右サイドの永井に必要に激しくマークする。35分藤田→中山→川口と代わった3人が起点となる。36分右の河村から鈴木が飛び出し、低いセンタリングここに再び藤田が入りシュートがゴールネットに突き刺さる。しかしオフサイド。37分には浦和の速攻から田中達也が飛び出した佐藤の頭を越えるシュートを放つがゴール右へ外れる。39分西が中央で個人技を見せるそしてラストパスを中山へ。豪快なシュートがネットに突き刺さり逆転。ゴンゴールにスタジアムが沸きあがる。40分田中達也がフリーで抜け出しゴールが決まるがその前にオフサイド。41分浦和ベンチは岡野を用意する。42分浦和の左サイドからのFK。中でしっかりマークしカットすると速攻!川口を走らせる。奪われても福西が拾う。切り替えの速い守備に山本監督からも指示が飛ぶ。44分再び浦和の左サイドからFK。続けてCK。全選手が下がり守備をする。ロスタイムは3分。西が前線から守備、最終ラインでは福西も身体を張り守る。川口がコーナーでボールをキープし服部が最後までボールを追う。藤田がボールをキープし中山が追いかける。西が時間を使いここで試合終了。2年連続元日決戦へ挑む。日本一へ向けそしてアジアへ向け。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- 本当に厳しいゲームでジュビロのベストパフォーマンスというわけにはいかないんですけど、結果が大事なので元旦に進めたのはよかったと思ってます。ベテラン含めて選手が本当に今年一年の意地を見せてくれたんではないかなと思います。コンディションが整わない時間があったんですけど、徐々によくなってきているので元旦も頑張りたいと思います。
右サイドの永井からの攻撃が止めようがないぐらい迫力があるんで、それどうしようかなというのがあったんですけど、後半完全に残って個人の勝負にされてきたんですけど、前半含めてやられましたけどまあまあ抑えてくれたんで。最後は4バックにしてもう少し高い位置でつかめるようにしたんですけど。
(決勝の相手は東京ヴェルディですが?)
全く考えてません。リーグでも最後の3試合しかやってないので、イメージはありません。正直なところ。これからスカウティング部隊がいるので、じっくりと対策を練りたいと思いますけど、基本的には我々のスタイルを貫きたい。
(守備の意識が高いゲームだった?)
リーグ戦3試合からやったんですけど、来年に向けて個々の若い選手のテストなり、本来のスタイルを貫いて高い位置からボールを回しながらということをやっていたんですけど、ここはカップ戦ということと、元旦の先がつながっている大会なので、勝負にこだわった戦い方をするという、1点差勝負を常にものにしていくという戦い方をしてますので、当然守備的なメンバー編成から入ってます。セカンドステージの最初の頃は前半20分までに失点してましたので、どうしてもこういうカップ戦では先制点を取られない闘い方が大事。
特に今日は福西のポジショニングがすばらしく良くて、本来もう少し攻撃に参加したいタイプの選手なんですけど、そこをぐっとこらえてバランスを良く取ってくれたと思います。
(交代選手が結果をだしましたが、90分以上の試合を考えたカードの切り方?)
90分というよりも1点差ゲームになるだろうということで、1点差をものにするということでどういう流れになるのか、考えながら、ただ最後は1点を取らなければいけないわけで、中山、藤田、川口のカードを持っていたのは大きかった。90分で決まらないかもしれないということは考えてましたので、そうなった時に広いスペースを活かせる川口の投入は考えてましたけど。
(名波と藤田を一緒に使わなかったのは?)
本来2人を並べる使うケースもこれから先でてくると思ってます。来シーズン以降にそういう形であるかもわかりませんけど、名波はゲームを作れる選手で、コーチングも含めてチームのバランスを取りながらゲームを作ってくれる選手なので、立ち上がり相手のプレッシャーが前に強いので、ボールをポゼッションしながら形を作るにはどうしても彼の力が必要だということで先発にしました。
藤田俊哉は得点感覚に優れたミッドフィルダーなので、前半から使って疲れてしまって後半の勝負所で仕事ができないよりは、最後の勝負所で得点感覚の鋭さを出してくれたら非常にいいジョーカーになるということで考えてました。
(中山選手の調子がいい?)
中山の場合は前線で起点になってくれるということと、苦しい時に動き出しが早いので後ろの選手がだしどころに困った時に、早くパスコースを見つけれるような動きをしてくれる。最近彼は非常にコンディションがすごくあがってきて、1試合通してのスタミナはあがってきてないですけど、キレという部分に関してはここ近年まれに見るぐらい調子がよくなってきてるので、非常に楽しみだし期待してます。
- ブッフバルト監督
- 準決勝まできますと、どちらも決勝にどうしても進みたいというところでリードされたくないという気持ちが強かったと思います。前半は両チームともチャンスらしいチャンスはない同レベルの試合でした。後半に入って、両チームともオープンになってきました。レッズの方が相手よりもプレッシャーをかけていって攻撃的になっていった。3回少なくともチャンスがあった。そのうち一回はポストにあたったシュートですね。あと田中選手のシュートと、色々ありました。レッズがリードしたというのは妥当な結果だった。
分岐点だったのは1-1の同点ゴールで、非常にあそこら辺での集中力の欠如は残念でした。同点になった後は慌てて2-1にしようという気持ちになって、我々にやっていたサッカーを崩してしまいました。ジュビロはそこを上手くついて逆転しました。その後も田中達也のチャンスがあって入ったと思ったが。。(判定はオフサイド)。
我々のチーム自体は今シーズン全ての大会でいい成績を残して来れたと思うのですが、ほんのわずかなところで1位になれなかったということです。来シーズン0からしっかりスタートして足りなかった部分をしっかりと伸ばしていきたい。
- 鈴木 秀人
- (今日はいい出来だった?)
失点以外は。失点は僕のミスだったんで、それさえなくせば90分間粘り強くいい守備ができていた。
(永井に関しては?)
センタリング上げさせてもいいという作戦で、なかさえしっかり守ってれば。後半になって途中できつくなったんですけど、なんとか粘り強く守れたかな。
(チームの力が上がってきた?)
途中からでたトスくん(藤田)とか中山さんとかそういう人達の頑張りが目に付くので、こっちも奮起するし、そういった意味ではチームがいい感じでチームが進んでるかな。
(オフサイドでしたが、上がって藤田選手へいいクロスをあげましたが)
微妙かなと思って、一応だしてみたんで(笑)
勢いのつく勝ち方だと思うので。決勝は粘り強く頑張りたいです。
- 名波 浩
- ゲーム自体はお互いがいいところを出そうと、いいゲームだったと思うし、個人的には体力的な問題は多少あったけど、出てた時間帯はゲームコントロールできてたんで、先に点を取られたけどそんなに焦ってなかったし、切り札を順番に投入されていたので、期待通りの仕事をしてくれたと思います。
永井のシュートがバーにあたった時のプレーが俺が取られてそのままカウンター喰らったので、あの辺が潮時だなという判断じゃないですか?
(浦和に対する攻略は?)
永井の右サイドと中盤ボランチと最終ラインの間に入ってくる田中 達也のポストプレーとターンして入ってくるドリブル。そこの二つが大きなポイントだったと思うし、中盤のつぶし合いでは間違いなくうちが勝ってたと思うので。後半僕が交代する10分前ぐらいから1点取られるまでちょっとひどくなって、体力的にみんなきつくなって、あそこをもうちょっと乗り切れればもうちょっと違った闘いもできた。
去年から勝ち上がり方が苦しみながら勝ってきてるので、価値のあるゲームが続いていると思うし、雰囲気も非常にいいので、一日も頑張りたいと思います。
(佐藤選手が後ろから見ていて感動したという表現をしていましたが?)
そんな洋平もいいプレーをたくさんしてくれましたし、今は11人という小さい枠ではなく、磐田で残って練習している人達も含めて一丸となっていると思うし、松崎社長はもうすぐ退任されるので、今年の元旦はヤンツー(柳下正明 元監督)さんの為にというのがあったんですけど、来年の元旦は社長を胴上げしたいなとみんな思っていると思います。
(次はベルディーですが?)
戦い方はリーグ戦で選手もわかっているので、後はチーム全体としてコンディション調整してベストで一日のゲームに臨みたいと思います。
(2年連続でみんなで大晦日というのは?)
それもいいし、ロイヤルボックスに立つ喜びというのは決勝で勝つチームしか味わえないので、それをもう一回味わいたいと思います。
- 服部 年宏
- 勝って良かったね。(前半は)ある程度裏を狙っていたので。多少向こうの勢いを殺すという形で裏、裏と狙ってたので、それがもうちょっと上手く繋がればもっといい展開になったと思うんですけど。でも戦い方としては、気持ちがみんな出てたのでそれはよかったと思います。
(中山選手の得点は?)
あのおっさんが決めるとスタジアムの雰囲気が良くなるからね(笑)。そういう存在感がやっぱりあるし、勇気づけられるところがありますね。
(元旦ですが?)
ここまで来たからには勝ちたいですね。決勝で負けた一年のスタートは嫌なので頑張りたいと思います。
(チームとしては?)
雰囲気も良くなって、明確な交代というか、出てきた選手がいい仕事してくれるので。交代した3人ともいい仕事してくれたので助かりました。こういうのがあると、強いっていうものが戻ってくると思います。
(後半の左サイドは?)
永井があそこまで残って張ってると、やはりあそこに一枚つけるわけにはいかないので、その辺は菊地の所は早くだしてあげてもよかったという判断の悪い所はありますね。
(ベルディーに関しては?)
向こうも上手いし、ボール回されると思うので、奪った時にどれだけ速い攻撃ができるかだと思います。ボール追わされて疲れすぎないように気をつけないといけないと思います。
(リーグ戦の結果からここまで来ると思ってました?)
あの状況からみたらここまで来るとは思ってなかったけど、組み合わせがJ1がこけて来ていたのでだんだん調整というわけではないですけど、いい感じでレベルアップしてきたので。
(セカンドのロスタイムでやられたレッズ戦が思い浮かびますが?)
特にリードしてから残り5分はみんな気持ちが入って、全員で戦っていたので評価できるし、次に繋がると思います。
- 河村 崇大
- (同点シーンで決定的なラストパスを送りましたが?)
フクさんが見ていてくれたんで、動き出して上手く入れ違えたんだと思うんですけど。
(試合後の控え室での雰囲気は?)
また元旦来ちゃったねみたいな(笑)。そういう感じですけど。
(決勝の相手はベルディですが?)
左サイドの選手がJリーグで対戦したときにキレもあるし、ドリブルも上手かったのでそこを抑えられたらいいなと思います。
(ベルディは)今調子も良さそうですし、パスとか個々の技術は高いと思うので。自分たちのサッカーさえすれば大丈夫だと思いますけど。
(元旦に向けて?)
ここまで来たので優勝したいと思います。
- 中山 雅史
- どうしても90分以内で決めたかった。上手くボールを引き込めたと思います。前の試合でも決定的なものをはずしていましたし、なんとか今日は一つ決めたいなということと、途中出場ですし、監督が使ってくれてるのでなんらかのアクション、あるいは成果を起こさなければいけないと思っていました。
(試合後のインタビューで表情と声が本当に嬉しそうでしたが?)
ちょっとうわずっていたかもしれないですけど(笑)。もう一個あるので落ち着けよという感じですけどね。
(今日の試合を振り返って?)
前半は監督から0-0でいいという指示もでてましたし、しっかりとディフェンスラインが踏ん張ってくれたと思いますし、前半はよかったと思います。後半は途中から点を取るという意識の元で僕自身も投入されたと思いますし、それを意識してやったつもりですけど、先に点を取られたのでどうなることやらと思いましたけど、すぐ点を返せたのが大きかったです。
(レッズに対しては?)
相手の長所、短所をミーティングの中で話し合ってましたし、今日までの練習の中で監督がああしろこうしろということは言ってましたし、それにしても怖さありましたし、勢いありましたし、やはりセカンドステージ優勝したチームだなと思いました。
(今日の試合内容は?)
満足しなければいけない部分もあるのかもしれないですけど、もっともっと修正しなければいけない点は多いだろうし、一点取られたあの場面もそうだし、1点取られないけど危ない場面も色々ありましたから。それをしっかりと修正していかなければやはり勝ちは近づいてこないと思いますし、そういうことを考えながら1週間過ごしていかなければいけないと思います。
(ロッカールームの雰囲気は?)
どうでしょうね。選手それぞれがタイトルを欲していますし、選手だけでなくスタッフ、マネージャーも色んなげん担ぎがありますし、げん担ぎでがんじがらめです(笑)
(試合後サポーターの所へ行って喜んでましたが、サポーターに取っては大きなクリスマスプレゼントでしたが、次はお正月ですね?)
クリスマスプレゼントやったんだからお年玉はいいだろうとは思いがちになりがちですけどね(笑)。渡すうんぬんよりも、僕がもらったようなものですし、声援に応えてあそこでパフォーマンスできたのも皆さんが応援してくれたからだと思いますし。僕の方がもらっている方が多いのかなと思いますし、それをしっかりと自分の中に蓄えて1月1日のピッチの上に立てればいいなとは思います。
- 佐藤 洋平
- 細かい動きとかまだまだですけど、この雰囲気の中でできたというのは楽しかった。強さを見せたというか、そういう試合だったので、後ろから見てても感動したし、みんなパワーがみなぎっているなというそういうゲームでした。
(交代して入った選手が活躍しましたが?)
俊哉さんが素晴らしい動きで、中山さんは気持ちで引っ張ってくれてるし、入るとチームが動きだすというかそんな感じがしました。
(ジュビロの守備に関しては?)
永井くんの方をフリーにしすぎて、後半ああいう失点を喰らったんですけど、ある程度は理想的にできたと思います。監督からの指示で永井の所は自由にやらせて中を固めるという感じだったんですけど、後半ちょっとやられすぎたんで、みんなで話し合って、ちょっと永井に菊地をつけてみんなで考えてやった。
- 藤田 俊哉
- あの辺にいないと僕じゃないと思うので。ゴールはさわれば入るシュートだから、かっこいいゴールとは言えないですね。ただどんな形でも枠に入ればいいというのがあるので、一つゴールが取れてよかったと思います。
河村のゴールでもいいんじゃないかと思います。
(途中からの出場でしたが?)
途中からより、やっぱり全部でてゲームの流れの中で色んなものを感じてプレーしていきたいという気持ちが強いので、複雑ですね。でもチームとしてこの試合に勝ったというのは大きいことだと思います。
(投入される時の指示は?)
1点勝負になるからタメを作って攻撃に出ていけという。時間もないので簡単な言葉だけでしたけど。今日は寒かったので、体あったまるのに時間がかかってなかなか難しかったですけどね。
(3点目はオフサイドでしたが?)
あれの方が気持ちいいゴールでしたけど、でもやっぱオフサイドかな。
(前の試合もゴール前に飛び出すプレーがありましたが?)
あの時間帯に出ていって、ゴール前にいかないんじゃ何しにでてきたの?となると思うので、僕の場合には。
(リードしてからは追加点を狙った?)
時間がなかったので、ボールをキープしてタイミングをあったらノブ(川口)の前にボールを送ろうと。それだけでいいかな。ポジションをあまり崩さず前にボールを供給できれば、後はもうグループでボールを回して時間を稼げばいいかなと思いました。
- 菊地 直哉
- 前半はいい形でハットさんと西くんが上手い距離感でやってくれたけど、後半は開いちゃって距離が保てず、ばらばらになってしまった感があったんですけど。でも、後半の途中から4バックぎみにして、俺が(永井に)マンマークでついたので、そこからはバランス良くなって点も入ったので、自分たちで修正できたのが大きいと思います。
(永井選手は後半はドリブルで中に入ってきましたが?)
相手選手はすごい上手いので、もっともっと右足であげさせなければよかったと思うんですけど、切り返しさせればいいかなと思って。何回かやられた部分があるので、今度修正したい。
(攻撃を耐え切れたのは?)
あのレッズに失点を少なくしようとみんなで言ってたし、こういうお客さんがたくさんの前で、うちが勝って相手サポーターを黙らせるぐらいの勢いでやっていたので、そういう意味では勝てて逆転という形でよかった。前半0-0がよかった。
うちらがACL出ることについて色々言われているし、成績が悪いチームが出るというのがなかなかね。とにかく結果を残したかったですね。
(リードしてからも浦和の攻撃の怖さがあった?)
2-1になってからちょっと守ろうという気持ちもでたけど、跳ね返すという気持ちも強かったしマコさんヒデさんフクさんが真ん中で跳ね返してくれてたんですごい楽でした。
(永井選手の印象は?)
かなり速い選手ですし、ドリブルも上手いですしクロスも上手なんで、もっともっと対等にできるようにしたいですね。
(失点の場面は簡単にやられましたが?)
外に誰がいくかちょっと迷ったんで、遅れたんですけど、あそこ切り替えさせれば遅れるかと思いますので右足であげさせたくないですね。
(次はベルディですが?)
ここまでこれたんですけど、決勝勝たないと意味がないと思うので、是非勝って連覇したいですね。
- 福西 崇史
- (久しぶりに充実感がある試合でした?)
面白い試合だったんじゃないですか。
(勝てば連覇になりますが?)
連覇は別に。俺はいなかったし去年。せっかく元旦に国立にいるんですから勝たなくてはつまらない正月になりますから。