第83回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝
試合日時:2004年01月01日(木) 13時31分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分延長PK
- 国立霞ヶ丘競技場
- 51,167人
- 12.9℃ / 29%
- 曇一時晴 / 弱風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 田中 佳孝
- 吉田 寿光
- 廣嶋 禎数、柴田 正利
- 西村 雄一
- 松田 洋文
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
布部 陽功 | 前半11分[警告] | |
久藤 清一 | 前半14分[警告] | |
前半25分[警告] | 西 紀寛 | |
前半39分[警告] | 河村 崇大 | |
酒本 憲幸(out) → 徳重 隆明(in) | ハーフタイム[交代] | |
原 信生(out) → 西澤 明訓(in) | 後半10分[交代] | |
後半22分[交代] | 中山 雅史(in) ← 成岡 翔(out) | |
後半26分[得点] | グラウ | |
後半27分[警告] | グラウ | |
西澤 明訓 | 後半33分[警告] | |
後半35分[累積警告/退場] | グラウ→ | |
後半38分[交代] | 菊地 直哉(in) ← 前田 遼一(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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塚田 雄二 | 監 督 | 柳下 正明 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2004年最初試合。天皇杯最後の試合。そして柳下監督最終試合が国立競技場13:31キックオフされる。相手はセレッソ大阪。天候は曇り、寒さはあまり感じない。ピッチコンディションも最高のようだ。なによりサポーターがすごい!ジュビロ磐田として初めての天皇杯決勝戦。チームそしてサポーター全ての人間に気合いが入っている。チーム状態は、信じられないぐらい良い。昨日の、前日練習ではチーム全員・スタッフも入り最終調整のゲームをやった。チームがここに来て最高の仕上がりになっている。注目は、やはりベテラン。こういった大きなタイトルほど経験がものをいう。名波・服部・そして中山がゲームを作ってくれるだろう。グラウ&前田の攻撃。そして相手FW大久保を田中・鈴木・山西がどう抑えるか!2004年の幕開けを勝利で!優勝でスタートさせたい!
- 前半15分まで
- ジュビロ磐田ボールでキックオフ。開始直後、セレッソ久藤がボールを奪うと中央バロンに合わせ、そのボールをダイレクトで大久保へ。GK佐藤が飛び出しセーブするが勢いのある攻撃に少し押し込まれる。その後も中盤で激しいプレスが続く。3分右からッ酒本がドリブル突破、センタリングを西がクリアー。セレッソの激しいリズムが続く。4分名波が左サイドで粘るがセンタリングが上げられない。5分セレッソ右サイド久藤が突破、グラウが戻りファールで止める。その直後酒本が再び右から崩しセンタリング。バロンが頭で飛び込むがGK佐藤がパンチング。8分グラウがポストになり西が飛び出す。左足でのシュートはゴール右へ外れる。10分久藤から大久保へロングボールが入る。GK佐藤がカバーに入るがリズムはセレッソ。12分FK名波からゴール前にボールが上がる、前田がGKと競るがファール。13分西がボールを奪うと右のグラウへ、再び西に渡り、前田→西→グラウ→成岡と繋がるがGKにセーブされる。14分成岡がボールを奪いドリブルを仕掛けたところでセレッソ久藤にファール。イエローカードが出る。少しずつジュビロにリズムが出てきた。
- 前半30分まで
- 16分大久保のドリブルから森島が飛び出す。そこにラストパスが出るがここは鈴木がカット。危険な形。20分西が右サイドで突破、ひとりで2人を抜き去り、ラストパスを前田へ。ワントラップしシュートを打とうとするが打ち切れない。21分セレッソ森島・酒本が連続して右をドリブル、しかし成岡・山西がしっかりカット。22分服部→前田、右サイドから突破しコーナーキックを奪う。名波が蹴り、成岡・河村・グラウが飛び込むが触れない。24分ジュビロDFの裏にボールが出る。大久保と山西でボールを追い、山西がセーブするが大久保が後ろからファール。激しい争いが続く。25分後ろからファールをしてしまった西にイエローカード。27分フリーで西が右を上がる。グラウへのセンタリングを上げるがDFにカットされてしまう。28分セレッソ布部のロングシュート!ゴール上を超える。まだこの時間帯もルーズボールがセレッソに渡ってしまう。苦しい前半が続く。
- 前半45分まで
- 31分大久保へパスが出る。鈴木とボールの追い合いになるが大久保が勝つ。シュートが上に浮き外れる。危ない場面。32分右から西が粘りシュートまで行くがゴールへの角度がなく得点にはならない。こぼれ球はセレッソに拾われてしまう。33分左で前田が粘る。名波とワンツーを狙うが通らない。34分ゴール正面からFK、名波とグラウがボールに立つ。蹴ったのは名波。しかしゴール上を越えてしまう。37分ハーフライン付近からFK名波が大きくゴール前に上げる。河村が競るがゴールラインを割ってしまう。38分大久保がクリアーボールを拾いそのままミドルシュート!39分グラウから左の名波へセンタリングを前田が競り、こぼれ球をグラウがシュート!しかしこれはクロスバー直撃。惜しすぎる展開。40分セレッソの右からのFK。これを森島が頭で合わせシュート!ドンピシャのタイミングだったがこれを佐藤がキャッチ。42分右から酒本がドリブル。ここは服部の落ち着いた対応でセーブ。43分成岡が名波とのワンツーからミドルシュートを放つがDFに当たってしまう。ロスタイム2分。酒本が右サイドを長い距離ドリブル。しかしここも服部のカーリングでセーブ。前半は決勝らしい、緊迫感があった。内容の濃い展開が続く。
- ハーフタイムコメント
- 柳下 正明監督
落ち着いて両サイドから展開していこう。攻守の切り替えを早くしよう。
塚田 雄二監督
グラウと前田がよくサイドに流れている。必ず1人がついていき、ゴール前でのマークと逆サイドから入ってくる選手をしっかりみること。前線では大久保が両サイドで相手を引き連れてくる際、逆サイドへのチェンジも狙ってみよう。勝負はここから。苦しくなった時は、自分達の守るべき魂を思い出して、集中がきれた選手がでても互いに声を出し合う。
- 後半15分まで
- ジュビロの交代はなし。セレッソは右の酒本に代え徳重を投入。後半立ち上がり、ジュビロはセーフティーにクリアーしていく。ここからリズムを立て直す。2分成岡がドリブルで仕掛け、河村にパス。ミドルシュートを放つがゴール上。5分西が右サイドで倒される。FK、名波が直接狙うが壁に当たってしまう。6分セレッソの右からセンタリングが上げられるが佐藤がキャッチ。7分グラウが左の飛び出し、中央の前田に合わせるが届かない。両チームの攻守の切り替えが速くなってきた。一本のミスパスが致命的になる。9分セレッソ原のミドルシュートに山西がブロック!セレッソベンチが動く、原に代え西沢を投入。11分ロングボールの処理で鈴木と大久保がぶつかる。14分河村の縦パスからグラウが飛び出す。しかしシュートが打てない。
- 後半30分まで
- 17分セレッソの左からのFK。ゴール前で西沢が飛び込む、しかしGK佐藤の体を張ったプレーでなんとかクリアー。ここで中山がベンチ裏でアップを開始。ユニフォームに着替える。20分セレッソの左から徳重がドリブルシュート!ゴール右をギリギリ外れる。危ない場面。21分成岡が右で基点を作り、マイナス方向へパス。名波がジャンピングボレーを放つがゴール上を越えてしまう。ここで中山がピッチへ。成岡に代え中山投入。スタジアムが大声援に包まれる。23分中山が打点の高いヘディングで流す。グラウへ渡りセンタリング。前田がシュートするがミートしない。24分右で前田が基点を作ると中山のオーバーヘッド!惜しくもゴールならないが勢いはジュビロへ傾く。25分DF山西からのロングボールも中山が相手と競りながらシュート!26分田中がカット、そのボールを中山へ縦パス、切り替えし前田へ渡しセンタリングをグラウがひとり交わしゴール!!!待望の得点が決まる。28分大久保が突破、山西と佐藤で挟む。こぼれ球を森島がシュートするがゴール上を越える。勢いはジュビロ!
- 後半45分まで
- 32分スローインから前田が受け、西に落とす。そのままドリブルからシュートを放つがDFに当たってしまう。34分グラウが粘ってディフェンス。そこから速攻で服部→中山と繋ぎ、仕掛けに行くがシュートまでは行かない。36分グラウが相手を後ろから掴んでしまいファール。これが2枚目のイエローカードとなり退場処分となってしまう。37分、セレッソの強烈なミドルシュートがゴール右隅へ飛ぶ。決定的な場面だったがGK佐藤がファインセーブ。38分ここで前田に代え菊地を投入。守備を整える。数的不利のジュビロ、残り5分をどう戦うか!?厳しい勝負が続く。中山のワントップに名波・西がサポートする形。残りは守備の体型に入る。41分セレッソの右からのセンタリングの大久保のオーバーヘッド。43分西が前線で粘りGKに倒されるがノーファール。44分セレッソのボールがゴール前に入る、森島がヘディングで競るがシュートにはならない。ロスタイム3分。セレッソの選手が上がりだす。ロングボールに佐藤が飛び出す。前線で中山がチェックに行く。山西が体を張りクリアーする。名波が最後まで粘る。田中がクリアーしたところタイムアップ!天皇杯初のチャンピオンになった!柳下監督のところへ全選手が走った。おめでとうジュビロ磐田!
選手、監督コメント
- 柳下 正明監督
- 非常に苦しいゲームだったんですけども、選手がほんとに集中して90分間戦ってくれてわずかなチャンスで得点して、最後もみんな体を張って勝利を優勝を勝ち取ってくれてほんとにありがたく思ってます。すばらしい選手をもって幸せでした。ゲームに関しては、中盤で奪ったボールを簡単に相手に渡してしまって、リズムがつかめなかったというのもあったんですけど、スペースへでていく動きでいいゲームをやっていたので、なかなかリズムをつかめなかった。ただ、前半の終わりごろ中盤にスペースができてリズム良くボールを動かすことができた。後半に入ってもう少しいけるかなと思ったんですけど、セレッソさんが圧力をかけてきたのでなかなかリズムがつかめなかった。ゴンの投入に関しては、30分弱ぐらいでしたらできるコンディションになっていたので、彼を入れることでスペースに動き出すプレーと、チームを引っ張っていってくれることを期待して投入しました。その通りになりました。最後の最後、コンディションも精神的にも疲れているところを全力をだしてやってくれた選手にもう一度感謝したいと思います。
(中山選手の投入での意図は?)
森島の外から中に入ってくる動きに対してちょっと怖いということで、服部を移動させました。少し中盤にスペースがあったので、名波にしたらゲームをコントロールできるということでボランチに下げて、前田の運動量とボールキープを期待して。かなりたくさん動かしたんですけど、選手は迷うことなくやってくれました。
(ジュビロにとってタイトルの意味は?監督としてタイトルのこだわりは?)
昨シーズンに完全優勝したということで、回りからもサポーターからも期待されて、選手もそのことをしっかり受け止めてやってきたんですけど、リーグ戦・カップ戦でタイトルが取れなかったということで、例年ですとコンディション的にも落ちてくる中、ゲームを簡単に落としてしまうことがあったのですが、選手自信がタイトルを取りたいという気持ちが12月はじめからのトレーニングで出ていたので、今大会はやってくれるだろうという気持ちでやってました。私自信ジュビロの監督になって、少なくとも一つのタイトルとらないといけないというのは分かっていることなので。今大会はほんとに選手がよくやってくれて、監督としては楽な5試合だったと思います。選手は集中してやってくれました。
(胴上げの感想は?)
選手が集まってきた時点でほんとにうれしく思ったし、上にあがっているときって結構怖いもんだなと思いました。
祝勝会:====================================
(優勝した瞬間は?)
考えられなかったです。ほんとに嬉しかったです。選手がベンチからバーっと来るのが分かった瞬間自然に涙がでてきて止まらなかったです。
(中山選手投入に関して?)
向こうは勢いがあって、リズムがつかめなかったんですけど、これを逆転してリズムを掴むにはゴンしかいないだろうということは分かってたんですけど、時間を考えすぎて。。30分ぐらいでもいいかなとも思ったんですけど。でも入った瞬間、選手はまた勢い出ましたし、自分達のリズムになってチャンスから得点してくれたので、非常によかったと思います。
(サポーターに一言)
今シーズン何度も悔しい思いさせて非常に選手達が苦しい時にも、熱い声援を送ってくれて申し訳なく思ってたんですけど、やっと最後の大会で優勝することができてみなさんの応援にむくいることができたと思います。2004年のシーズンJリーグチャンピオン目指して選手はやってくれると思うので、またサポーターのみなさんも熱い声援を送り続けて盛り上げていってもらいたいと思います。
(胴上げの感想は?)
意外と宙に舞ったときは怖かったです。結構高い位置に行ったんじゃないかなと思って。胴上げされたの初めてです。
(成岡選手が頭を触ったと言ってましたが?)抱きつくよりはいろんな手が飛んできましたよ。
- 塚田 雄二監督
- まず最初に、こういう決勝戦の舞台で戦えたことを非常に喜びに感じると共に、内容についても自分の中ではジュビロのすばらしいパフォーマンス、それに対抗するセレッソのパフォーマンスで非常にお互いが闘志をぶつけ合う中でのゲームができたことに感心しています。自分が指揮を執っていたことに誇りをもっていることと共に感謝の気持ちで一杯です。ゲームの内容につきましては、決勝戦という独特の雰囲気の中で攻守において当然色々な修正点はあると思いますが、ここは自分達のやることが精一杯できた。このゲームが終わって悔いは残りませんけれども、一つまた新しい闘志が自分の中にできたことが、自分の中での何かに向かってやっていけるなという力がわいてきました。
- 佐藤 洋平
- タイトルとれたことで、ジュビロ磐田で自分の名前が刻めてうれしいです。
(終了の瞬間は?)
向こうの勢いを感じていたので、できるだけ時間を使ってやっていたので、そのぶん嬉しさはありました。相手のプレスが結構きつくて、ジュビロのサッカーができなかったんですけど、最後は中山さんの気持ちっていうか、それがジュビロの強さだなとあらためて思いました。スリーバックがいいので僕は止めるだけでした。
(中山選手投入でピッチ内も変わりました?)
回りで見ている人も分かると思うんですけど、ピッチの中でも動きが倍増するっていうか、あまり一緒にやったことがなかったので、あらためてこの大観衆の中ですごさっていうのが僕自身感じました。
(柳下監督へメッセージを)
もっと長くやりたかったですけど、札幌に行くということで入れ違いみたいになった形ですけど、僕も頑張るし、監督も頑張ってください。
- 西 紀寛
- 何が悪かったのか良かったのか分からないし、こういう試合もあるっていうことをふまえて、それでも勝って行かなければいけない。10人になったからこそちゃんとやらないと。うちのチームは10人になってから頑張れちゃうタイプなので、もともとスロースターターだし。あぶなかったなぁ前半しょっぱなのあれ。記録作られちゃうかもしれなかったよね。
ボール全然触れてなくて、後半でてきてないでしょ?あんまり。別に抑えられたっというふうには思ってないんだけど。なんでそういう状況になってるのかもっと詳しく(監督に)言って欲しかった。ルーズボールを拾っていけとか、バロンに当たったボールで2人ぐらいあたってつぶせたと思うんですけど、あきらかにバロンの裏1人走って、森島さんか大久保くんが前へコボレ玉狙っていて、西澤さんが入ってからも同じような局面でよくディフェンスが頑張ってくれたと思う。中盤開きすぎてルーズボールを拾われるし、苦しかったです。パスが回せなかった。完全に相手のプレスにはまってた。
- 山西 尊裕
- チームにとっても初めてだし、自分にとっても初めてだし、何よりも僕にとってはヤンツーさんに最後タイトルをつけて送り出したいというのがすごいあって、今日も前みたいなミス、危ないところがあったんですけど、神様があれに2度チャンスをくれて、その2度目をものにできたというのはほんとうによかったなと思います。天皇杯入ってから、前の方がかなり調子よくて、それによってディフェンスもいい守備ができるようになっていたので、それが全てだと思います。決勝ということもあったし、セレッソの前の方からのディフェンスがかなりいいディフェンスされて苦しい展開でしたけど、そこを耐えて1点取ればいけるなというのがあって、それが形になって勝てた。
- 鈴木 秀人
- タイトルも欲しいんですけど、ヤンツーさんにタイトルを取らせてあげたいという気持ちの方が強かった。ほんとみんな心の底からヤンツーさんを応援したいというのがあったと思うので。去年1年間の悔しさも晴らしたし、ミスしたのも最後守りきれたというのもでかいと思うし、これを糧に頑張ろうと言う気持ちにもなる。
(大久保選手は?)
このあいだ2点とって調子よかったんですけど、向こうのやりたいことこっちもわかってたんで、なるべくいい所を消してやるようにしてましたけど。
(10人になってからも慌てなかった?)
もういっぱいいっぱいの所で、なんとか。
- 河村 崇大
- すごく嬉しいです。前半はすごく向こうのチームも勢いがあって、でも我慢していつかチャンスがくると思ってたので、焦らずできたと思いますけど。
フォワードに長いボールからこぼれ玉を拾われるというシーンが何度もあったので、ちょっと苦しかった。
(天皇杯で優勝して?)
コンスタントに試合にでて、少しでも優勝に貢献できたと思います。
- 田中 誠
- 立ち上がり向こうの早いプレスに引っ掛かって、決定的チャンスを作られてしまいましたけど、向こうもチャンスを活かせず、こちらがチャンスを活かしたということで、こういう結果になってよかったですね。
(天皇杯では2失点でしたが?)
ディフェンスライン、チーム全体がいい集中力をもって試合に望めたと思います。
(点取った直後が危なかった?)
空中戦から2つ目のボールっていうのが、ちょっと危ない場面がありましたけど、あれはいつもならやられているところなんだけど、そこをやられないということは運があるかなぁと。うん。まあ今年一年まず始めに優勝経験できて、今シーズンにつながるゲームだったと思います。
(胴上げは?)
僕は周りでみんなが胴上げやっているところを見守ってました。中(ロッカールーム)でハッピーバースデーを歌おうということで、ヤンツーさんの誕生日を祝いました。
(卵はなかったんですか?)
卵はなかったですね。ロドが水をかけてましたけど(笑)。さすがに卵になっちゃうと落とすのが大変なので。
- 成岡 翔
- (監督へ一言)
一年目から結構起用してくれたんで、すごいいい経験させてもらったので、来年またいい結果がでれるように、結果を大事にしてつなげていきたいと思います。
- 服部 年宏
- 予想以上にプレスが早かったので、どうしても中盤の前を向くところで狙われてたんで、もう少し上手く自分達で打破できればリズムが出たんだと思いますけど、その辺が上手くいかなかったということですね。
(中山選手が入って雰囲気が変わりましたが?)
そういうのも含めてサブとして期待していたんで、非常にありがたいし、ほんとにホームになったみたいになってやりやすくなりますよね。当然ボールも追ってくれるんで、ヘディングも勝ってくれるし、入って楽になりますよね。
(終盤はどんどん蹴りだしていた?)
どうしても1人少なくなってからは間違いなく苦しい時間帯があったんでどうしようもないんですけど、1点取ってからもっと回せていたらよかったんですけど。あそこで退場はちょっと計算外だったんで、痛かったんですけど、その分後ろがまとまって、ゴールを奪われないっていう強い意識があったと思います。
(形もこだわってられないという感じですか?)
当然勝てばいいとこですからね。あそこ5分守ればいいんで、形は綺麗にやっても汚くやっても勝ちは勝ちなので、そういうところで泥臭さはだしたと思いますけど。
(個人的には?)
鼻やってから両方から鼻血がでてたんで、呼吸ができなくて酸素が全然まわらなくてあんまり試合も覚えてないです。口の中が血で一杯になって気持ち悪くなって、前半は特に。後半は片方(鼻血止めの詰物が)とれたんだけど、カウンターぎみにまたボールをくらって、昨日格闘技観といてよかったな。カウントが聞こえたんで、10(カウント)前までには立ってたので。(格闘技は)一通り観ました昨日は(笑)
今日は個人的に全然駄目でした。チームが勝ってくれてよかった。
(監督へ一言)
お誕生日おめでとう。いい結果で送り出せてこちらとしては精一杯やったんで、次行っても向こうで頑張って欲しいですね。って、偉そうな立場じゃないんですけど。
- 前田 遼一
- (得点シーンは)中山さんがいいパス落としてくれたんで、強いパスを入れようと思って、ロドが上手かった。強いパスだそうと思ったら、ロドが上手くトラップしてくれたのでよかったです。
(なかなかチャンスが回ってこない試合だった?)
なかなかリズムが上手くつかめなかったですけど、前半は。そういう時は常にあるんで、そういう時いかに我慢するかと思ってましたけど。
(フォワードとしての動きは?)
今日は中山さんが入って、すごい雰囲気が変わったのでやっぱりああいうところを見習いたいなと思います。
(中山選手が入って前田選手のポジションは?)
ちょっと下がってハーフのポジションに入った。監督の指示で。
(運動量豊富に動き回るので下がり目の方がやりやすい?)
自分のやることはわかりやすかったので、はい。それはあります。
- 中山 雅史
- シーズン中はリハビリで抜けてましたし、一つでも多く試合に参加したいという気持ちがありましたから、そういった意味では決勝まで残りたいと思ってましたし、やる以上は勝ちたいという気持ちもありましたし、チーム事情で監督もいなくなるということで、それに対する気持ち、思い入れというものは僕に限らずチームみんなが思っていたことですしね。それが最後にいい形で終われたということはすごくよかったと思います。
(決勝点のシーンは?)
上手くタイミングが取れたし、それに対する出してのパス、スピード、タイミングがすごくよかったので、そこから起点になれて多少なりとも、得点に絡めたっていうことに対してはよかったなと思いますし、あとは劣勢になった場面でもっと力強くボールがキープできたらよかった。
(シーズンを振り返って)
とりあえずは勝ててよかった部分はありますけど、自分自身まだまだやりたりない部分はありますし、ただそれは自分の故障からそういうことになったわけですから、もっともっと強い自分を作りたいと思いますし、そういうものをまた、思い知らされた1年だったと思います。次の年に向けていい状態に保てるよう強化できるようにしていけたらいいと思います。
(監督へ一言)
熱い監督ですし、次のチームも決まってますけど、やはりジュビロの最後を優勝で終わらせてあげたかったという気持ちがすごく強かったですし、ナビスコにしてもリーグにしても、もう少しの所でタイトル取れなかったので、タイトルを取ることができて、一緒に喜ぶことができてよかったです。
(グラウ選手と同じ色に(カラースプレーで髪を青色に)しなかった?)
スーツに着替えてしまっていたので、スーツに青色がかかるとクリーニング代がかかるので(笑)やめましたけど。まだシャワー浴びてる段階だったらやったかもしれないですけど。
祝勝会:選手代表挨拶====================================
明けましておめでとうございます。藤枝東が一回戦で敗れ、大変ショックな中での試合でしたがなんとか勝つことができて良かったと思います。勝ってヤンツーさんを送り出せたことが一番だと思います。ここまで来たことに対しては、色々なシーズンを通してまだまだ成長過程の段階もあると思います。2004年もっともっと各自が鍛えて強いジュビロにしていきたいと思います。どうもありがとうございました。
- グラウ
- 天皇杯というのは5試合という短い中で、勝ち抜いていかなければいけない中で、例え勝ったとしてもすぐに切り替えて次のゲームを考えていた。集中を切らさないように自分で努めていたので、ちょっと充分にコメントできなかったことがあって、申し訳なかった。ただ、みなさんの協力もあって、いい結果が得られたと思います。
ジュビロっていうのは、色々なタレントがいる。ベンチの選手を使ったとしても、色々なパターンがある。長らくそういう選手達と一緒に練習の中で毎日やっているので、お互いを知り尽くしている。だから誰が入ってきてもまた新たなパターンが生まれてできる。ジュビロはオフェンシブで前に前にいくチームだと思う。この結果に満足することなく、集中力をもってゆっくり休んで来シーズンに備えたいと思います。
(監督へ一言)
柳下監督は自分を助けてくれて、アドバイスをたくさんくれた。コンサドーレに行ってもご活躍をお祈りしてます。またいつの日か同じユニフォームを着て一緒にやれればと期待をもっています。
(サックスブルーに染めた髪は?)
この髪型というのはブラジルのカーニバルの時によくブラジル人が使うもので、今日は年の初めにこういう大事なタイトルが取れまして、ジュビロのサポーターのみなさんに感謝したいと、みんなと祝いたいという気持ちでこの髪型にしました。
(髪を染めたスプレーは?)
ブラジルから今日のためにもって来ました。水性なので洗ったら取れます。
- 名波 浩
- 中山さんとも話したんですけど、初めての決勝進出だったし初めてのタイトルだし感無量という言葉が適切かなと思います。
(残り10分ロスタイム3分は長かった?)
ロドが退場してからはドタバタして、時間はあまり気にならなかったですけどポジション修正なり戦術が多少変わったので、あたふたした。
(空回りしないように気おつけた?)
セレッソは一番いいサッカーやってたと思うし、コーチ陣がジュビロ出身なのでちょっと聞きましたけど、後半20分までは150%以上の力でやっていたと言ってましたから、多少苦しんだし、そういう生みの苦しさからの優勝も価値があっていいんじゃないかな。
(監督を胴上げしようと宣言して本当にしましたが?)
有言実行できたのは評価できると思うし、コーチ・スタッフ陣も含めてフロントも含めて一丸となった優勝かなと思います。この大会が終わるとリセットされてしまうので、そのリセットする前にいいゲーム、いい立ち上がり方というのができたと思うので、リセットするのがもったいないかなと思います。
入団してから最悪の年だったかなと思うので、2003年度としてはいい締めくくりができたかなと思います。
(最後1人でサポーターに挨拶に行ったのは理由が?)
多少個人的にも興奮してたし、サポーターもいつもしないことをするのが好きみたいで、自分が興奮してるのを楽しんでたと思うんで、そういった意味ではちょっと離れてたんですけど。
(ステージ優勝してもあまり喜ぶタイプではないと思うのですが、今回の優勝は別?)
毎回もちろん勝つに越したことはないんですけど、僕は優勝というかタイトルにあまり固執してないし、とにかくジュビロが日本で一番いいサッカーをやるというのを目標にしているので、その結果タイトルが取れれば最高かなという考え方なので。ただ今回はああいった監督の問題があったりして、個人的には非常に残念だなという大会に入る前だったので、この大会で優勝して胴上げをするというのがチームの一つの目標が達成できたからよかった。
(名波選手自信が責任感を背負いすぎてたのではないですか?)
ヤンツーさんにも言われたんですけど、ちょっとストイックになりすぎてた部分もあるし、遊び心というものが多少は心情だと思うんですけど、それがだせる状況にないセカンドステージだったと思うんで。その辺は反省もするし、そういうスタイルも多少はありかなとも思うし。
(今回の大会ではそうとう気迫が感じられましたが?)
いい方に今回はでましたけど、悪い方にでないように個人的にも注意したいと思うし、みんなにもそういったサポートは言わなくてもわかると思うので、してほしいなと思います。
(周りの選手に一丸となってやろうと口にだして言う?)
僕は言わないし、プレーを見て感じとってくれたらいいと思うし。
- 菊地 直哉
- 前半最初からセレッソがいい勢いで来てたので、でも前半0-0で耐えれたということは後半ペースは落ちてくるだろうっていうことは分かっていたので、前半0-0で乗り切れたのが勝った要因だと思います。
(交代時の監督からの指示は?)
中盤のセカンドボールをまず拾って、2次攻撃にならないようにっていうことで、あそこで上手く潰せれば。ディフェンスラインに吸収された部分もあったんですけど、あのまま守りきれればいいかなと思っていた。
(入団していきなり初タイトルですが?)
みんな元旦にサッカーやったことないというし、そういうことを一年目で経験できるというのはこれからにもいい経験になったと思う。ヤンツーさんの為にこうやって決勝で勝ったということは、良かったと思います。
(準決勝試合後に自信喪失なコメントがありましたが、今日はピッチに立ちたいという思いは強かった?)
この前の準決勝の後に、みんなの信頼っていうのを上手く回復できるかっていうのもすごい重要だと思うので、早めに(チームメートからの自信を)回復することによって、来年に持ち越さないでよかった。
清水戦と比べることはすごく難しいんですけど、今日は上手く試合の流れにも乗れたと思うし、途中交代という意味では、いいアップもしたし、いい準備ができていいプレーができたと思います。
(サポーターへ一言)
今年はアジアもあるし、Jリーグは去年優勝してないので、是非優勝してタイトルを取りたいと思います。応援よろしくお願いします。
- 菅野フィジカルコーチ
- (号泣でしたよね?)
すいません。。胴上げしてもらえるとは思えなかったので。普通は監督しか胴上げなんてしないと思うんですけど、胴上げしてもらって涙がでてきてしまいましたね。
(サポーターへ一言)
このチームに入って12年間。選手達、サポーター達といろんな大会を戦ってきましたけど、12年間長いようで短かったというか、本当にいい思い出をたくさん作らせてもらった。これからチームは離れますけど、違うところでまた自分が色んな努力をして、また力をつけていつの日かこのチームに恩返しに帰ってきたいなと思ってますし、今後ともこのチームあるいは私の方に暖かいご声援をしていただければと思います。
(ジュビロというチームとは?)
家族ですね。この決勝にくるまで、一日一日結束間すごく固まってくるんですよ。普通だったらみんなOFFに入りたいじゃないですか。それがヤンツーさんのためだとか、もちろん今まで取ったことがない天皇杯を一回は正月元旦に勝ちたいね!なんていう気持ちをみんなで話しながら、コンディションも非常にいい形でここまでこれたというのは選手達の気持ちとヤンツーさんのリーダーシップというか、その中で一つにまとまる。それが一つの家族にしてくれたっていう風に思ってます。ほんとにいい選手達に囲まれて戦えて幸せでした。ありがとうございました。
(菅野さんがいなくなってチームにとっては損失だと思いますが?)
僕がいなくなっても次の人がやってくれますし、色んな人が変わってチームも進化していくと思うんですね。いつまでも僕がずーっと同じことをやっていても、それから先は飛躍的な進歩はなかなかないと思うんで、ジュビロに負けないぐらいの力をつけて帰ってきたいと思うので、ジュビロとこれから私が行くところ、その両方が頑張っていけば間違いなくいい結果が生まれると思いますので、是非継続して応援していただきたいと思います。