2004 J1 2nd 第13節
試合日時:2004年11月20日(土) 14時01分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 広島ビッグアーチ
- 18,172人
- 16.6℃ / 50%
- 晴 / 無風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 松浦 敏夫
- 柏原 丈二
- 中井恒 / 金田 大吉
- 青木 隆
- 平尾 聡
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
チアゴ | 前半16分[得点] | |
ハーフタイム[交代] | 川口 信男(in) ← 藤田 俊哉(out) | |
森崎 浩司 | 後半2分[得点] | |
チアゴ(out) → 盛田 剛平(in) | 後半8分[交代] | |
リカルド | 後半11分[警告] | |
後半13分[交代] | 成岡 翔(in) ← 大井 健太郎(out) | |
後半23分[得点] | 福西 崇史 | |
森崎 浩司(out) → 李 漢宰(in) | 後半28分[交代] | |
後半30分[得点] | 成岡 翔 | |
後半35分[交代] | 西野 泰正(in) ← グラウ(out) | |
大木 勉(out) → 前田 俊介(in) | 後半36分[交代] | |
前田 俊介 | 後半38分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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小野 剛 | 監 督 | 山本 昌邦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 第13節、場所は広島ビックアーチ。サンフレッチェ広島と14:00キックオフされる。天候は曇り、時折太陽が顔を出す。少し肌寒い気温。ピッチはところどころ芝が薄くなっているところはあるが良好。スタンドには徐々にサポーターが詰め掛ける。Jリーグも大詰めということで他会場の経過も気になるがジュビロは今、ひとつの試合・ひとつのプレーに集中して新しいチームを作り上げている。山本監督のJリーグ初采配。年内はマイナーチェンジということで基盤作りがメインだがチームの雰囲気は日々上昇している。メンバーを見てみると注目はDF大井。鈴木の怪我により離脱。そして菊地が体調不良により遠征に帯同していたがメンバーに入らなかった。代わって出場するのが大井。田中のリベロの前に右、大井。左、服部が入る。ボランチには好調、河村と福西。右サイドからは太田がドリブルで突破。左からは藤田がかき回す。ゲームを作るのは名波。FWには前田とグラウが入る。ベンチの動きもみどころ。昨日の練習ではゴールへの勢いが一番あった西野に天皇杯で大活躍した川口、そして成岡に山西が並ぶ。GKの控えにも久しぶりの高原が!残り試合、来シーズンへ向け良い内容、最高の結果を残したい。山本ジュビロの基盤を作る。
- 前半15分まで
- 広島ボールのキックオフ。広島がチアゴを起点にまず前へボールを運ぶ。ジュビロは中盤でしっかりボールを繋ぎリズムを整える。5分藤田がDFラインの裏へ抜け出す。5分中盤で名波→前田→グラウでシュートを放つ。GK正面だが積極的なシーン。6分ゴール30mからのFK。ゴール前へ名波が蹴るが小村のヘディングにクリアーされる。7分太田が右サイドをドリブルで仕掛ける。9分田中のカバー、大井がクリアー、落ち着いたプレー。9分チアゴが一本のパスで裏へ抜け出すが大井がしっかりスライディングでプレス。フリーでシュートは打たせない。10分にもチアゴが大井の裏を狙ってくる。気を付けたい展開。13分福西から右の太田へクロスボール。太田が起点になるシーンが多くなる。藤田が中にポジションをとり名波が左サイドで張っている。14分広島の速攻となるところで福西が身体を使いボールを奪う。ファールになるがここで抜かれては危険な展開。
- 前半30分まで
- 16分チアゴを意識してラインを上げる。コントロールしながらボールを奪うが大井のクリアが小さくなる。森崎浩司が上手いトラップで右から崩すと中央でチアゴに戻りゴール。先制点は広島だった。その後も駒野・森崎・服部・大木と前線のコンビネーションが噛み合いシュートシーンが増えてくる。21分福西から太田へスルーパス。22分河村→太田→センタリングで中へ入れるが前田・福西が届かずGKへキャッチされる。23分前田が倒されゴール右45度30mからFK。藤田と名波がボール横に立つ。藤田のクロスに前田の頭だったがゴール右へ外れる。25分右からのクロスボールでグラウが左サイドで起点を作り名波が中へ入る。グランダーで足元へ渡ると振り向きざまのシュート!しかしGKに弾かれる。26分、左からのCKを名波が蹴り福西の頭へ合う鋭いヘディングシュートだったがGK正面。29分服部からのクロスボールに名波が2列目から飛び出すが繋がらない。広島の速攻でチアゴが起点を作る。藤田・太田・名波・福西とポジションチェンジが繰り返される。
- 前半45分まで
- ベンチ裏では早くも川口がアップを開始。34分前田がポストプレーで藤田へボールを落とす、左足のシュートを放つがDFに当たってしまう。35分チアゴがミドルシュート。36分大井のトラップミスからチアゴにボールが繋がってしまう。クロスボールに大木そして森崎が絡みシュートシーンを作る。ボールポゼションは磐田だがバランスが悪くボールが連携は少ない。38分福西が身体を張ったドリブルからオーバーラップ、グラウと前田の動きを見て右のグラウへ、しかしシュートを打てない。40分チアゴがふところの深いドリブルで突破をすると大井のスライディング。ファールギリギリのプレーが連続する大井vsチアゴのところがポイントになりそうだ。ロスタイムは1分。名波の起点から右に出た福西へ、ダイレクトでセンタリング、前田が飛び込むが触れない。前半はボールポゼッションは磐田しかしリズムは広島というゲーム展開だった。
- 後半15分まで
- 後半開始から藤田に代わり川口が入る。2分服部公太からのクロスボールに森崎浩司が右足に合わせ追加点。完全に両サイドに振られての崩されての失点。川口・太田両サイドへ山本監督から指示が出る。6分左サイドに出たチアゴが起点になり折り返す田中がカットするが大木に再びボール奪われ森崎のシュート!プレスが後手になり広島の攻撃が噛み合ってしまう。8分大井→河村→太田で右サイドを崩すセンタリングはファーサイドへ川口が再び折り返すがGKにキャッチされる。広島はここでチアゴに代わり盛田を投入。ジュビロベンチは成岡へアップの指示が出る。成岡が大井と代わり入ると河村がDFに下がり、名波がボランチに下がるそして成岡がトップ下へ。2列目から飛び出し成岡が起点を作る。
- 後半30分まで
- 広島のパスワークが繋がっている。左の服部、森崎・盛田と繋がる。21分川口がドリブルで左サイドを突破、中央へ入れるが前田が触れない。グラウの詰めも無くシュートが打てない。22分左からの川口からクロスボール、福西が打点の高いヘディングシュート!福西が前線へ上がるシーンが目立ってきた。クロスボールにグラウ・前田が勝てない展開が続き名波からの展開でリズムを整える。24分太田からのクロスボールをGK下田がパンチング。高く上がったボールを福西が左足でボレーシュート!綺麗な弾道がゴールネットへ突き刺さり1点を返す。26分服部のヘディングでのバックパスが岩丸と合わずゴールへボールが転がってしまう。あわやオウンゴールというシーン。28分川口が左サイドでスピードあるドリブルからセンタリングを上げる。グラウが頭に合わせるがシュートにはならない。30分右の太田からのセンタリングにファーサイド成岡がフリーでヘディングシュート!これで2-2の同点。
- 後半45分まで
- 33分広島も前に出てくる。盛田が田中の裏へ飛び出しシュートシーンまで持っていく。ここでジュビロベンチが動く西野がユニフォームになる。35分グラウに代え西野が入る。河村が足を痛めているが守備よりも攻撃に力を入れる。36分右からのクロスボールを西野がGKの前で頭に当てる。惜しくもゴール右に外れるがおもしろい展開。広島もFWを投入。ジュビロユースもやられた前田俊介が入ってくる。38分その前田にやられた。盛田の頭を起点に左サイドの裏へ出た前田俊介が左足でゴール。残り5分で2-3という厳しい展開。42分福西が上がっていく、ボールを奪われると広島の速攻。ベットから前田へDFの裏へのスルーパス。オフサイドになるが危ないシーン。44分西野→福西→前田と頭で繋ぐ。44分、左サイドからのFK名波が蹴るがシュートに持って行けない。その後も名波が左から太田が右からクロスボール。西野と前田そして河村も飛び込むが決まらない。前線に前田・西野・福西・成岡と入って行くが……試合終了。2-3の敗戦。課題は多い。これからのチーム作りが大切。残念な結果となった。
選手、監督コメント
- 山本 昌邦監督
- ゲームとしては、そんなに悪いゲームじゃなくて、非常に楽しめたゲームだったと思います。お互いの駆け引きもすごくあって、僕自身は久しぶりにサッカーが楽しめた感じです。修正点は結果がでなかったということで、当然あるんですけど、我々としては来年につなげていくことが大事なので、2点返した姿勢と決定力というのは練習の形がいくつかみれたので、一歩前進かなと思います。
前半少しブロック作られてなかなか攻めきれなかったんですけど、後半は人もボールも動く本来のジュビロの形に近づきつつ、コンディションも含めてあげていきたい。若手を見極めたり、鍛えていくには非常にいい時間ではないかなと。やれること、やれないことを選手が感じ取って、来年に繋げて行ければ。
(オリンピックで一緒だった駒野、森崎選手と戦った感想は?)
相手になると、嫌な選手達で。あれから数ヶ月なんですけど、ほんとに疲れもとれてたくましさが出てきているので、サンフレッチェは若い選手が多いですから、力つけてきてるかなと思います。
(藤田から川口に代えたが?)
サンフレッチェの守備が攻守の切り替えも早く、しっかりブロック作って、一回戻った位置からかなりアプローチも長い距離出来るチームなので、中盤のエリアでしっかり一回起点を作らないと押し上げられなかったので、中盤のラインで中に入ってしまうと、どうしても組み立てが苦しくなっていましたので、中盤のミドルゾーンで一回外をワイドにしておくことで、我々のスキルが活きるだろうということで、後半は非常にそこを起点に厚みのある攻撃ができたと思います。
(広島については?)
楽しめたぐらいいい内容だったし、守備がきちっとした中で効率いい攻撃ができていたので、監督の狙いとする形がでたのかなと思いますけど。
- 小野 剛監督
- ゲームに関することより先に、天皇杯も落として苦しい状況の中、この試合を迎えました。そういう中でも、途中で苦しくなっても声を絶やさず応援してくれたサポーターが勝ち点3を引き込んでくれたと思っています。非常にありがたいと思って、感謝してます。
ゲームに関してはスタートの所をおされた部分はあったんですけど、徐々に自分たちのゲームにしていって、ゲームのクオリティに関しては、これぐらいやってくれればという所まで持っていってくれました。2点取って、3点目を取るチャンスの所を向こうが攻めにだいぶ出てきたので、そこを決めていかないと試合巧者になれない。もっと本当は自分たちのゲームにして優位に勧めて、おそらく優勝争うチーム、試合巧者と言われるチームっていうのは、こういう試合はもっと自分たちのペースにもってくることができるはずなので、その辺はまだまだ甘いところが出てきてしまいました。ちょっと空白になったところ、相手に得点を許してしまって、その辺は経験値が必要になってくるんですけど、一つ一つ高めなければいけない。ここまでの試合と違って、最後の最後に強い気持ちを出してくれた。こっから先、残り2試合全力でいきたいと思います。
- 服部 年宏
- (前半は?)
ボールが前で収まらなくて、グランドの(状態が悪くて)ボールがポンポン跳ねてて、なかなか上手い形ができなかった。
(スリーバックに関しては?)
今日は急遽(大井)健太郎が入ったので、ラインに関しては上げ下げが多少ずれている所があったので、そう言うところは修正しなければいけないですね。
(後半立ち上がりの失点は?)
やられちゃいけない時間帯だったんで、形はどうあれやっぱりあそこは追いかける雰囲気だったので、(失点は)よくないですね。
(2点取って、同点に追いつきましたが?)
2点追いついたことは非常にいいことだと思うんですけど、そこで止まらずにもう一つ二つ取りにもっともっと積極的にいかないと行けなかったと思います。ボールが回ってたので。
(チアゴ選手に関しては?)
盛田の方がやりずらかったけどね、休む時間が多かったけど、ヘディングとかくさび的には盛田の方がすごかったんで。チアゴの方は自分でやろうとしてたんで、狙いやすいと言えば狙いやすかったですけど。
- 大井 健太郎
- 自分が出てるときに自分のサイドを崩されて点をとられてるから、そういうのは直さなければいけないと思うし、やっぱりまだまだ力が足りないというのを感じました。今回いいプレーができなかったので、チャンスがくれば全力でやりたいと思います。
- 成岡 翔
- 今日は途中からだったんですけど、リスクを背負って行かなきゃというのはあったので、そういう中で結果がでたのはよかった。
(名波がボランチに入って、守備は任せるという意識があった?)
後ろで名波さんが組み立てることはやってくれると思ったし、飛び出せばパスがでてくると思ってたんで、とりあえず前で動き回ろうと思ってた。
(得点して嬉しそうでしたが?)
同点ゴールだったし、ここで逆転して勝てればよかったですけど。。
- 藤田 俊哉
- 2対2まで折角いったから、最後は引き分け以上で終わりたかったというのはチームの問題だと思う。個人的には後半出てないからなんとも言い難い。
(代表で体が重い?)
重くないって言ったら嘘になるけど、そういうことで休みたいと言いたくないし、なんとか自分の体をいい状態にもっていきたいと思ってるけど、なかなか追いつかないのが現状で、充電しきれないまま次がはじまっちゃって、悪い感じで続いてるかな。。そこを何とかするのが選手だから、なんとかしてみたい。
- 田中 誠
- (ディフェンスラインで)微妙なずれがありましたよね。健太郎も頑張ってましたけど、所々連携ミスがでてしまった。チームでコンパクトにやろうというベースがあって、今日も広島のカウンターにはまってしまったかなというのはありますね。どうしても(ジュビロの)ラインが高いんですけど、向こうも飛び出してくるの狙って、それプラスやっぱり全体で耐えなければいけないというのを、もっと徹底してやらなければいけないと思います。
ディフェンスラインだけじゃ、2点目もそうだし、どうしてもつききれない部分もありますので。どうしてもカウンターでやられやすいですから、うちのチームは。どうしても僕らは下がってるけど、人数が間に合わないことがありますから、そこをもっと徹底してやりたいです。