2004 J1 2nd 第11節
試合日時:2004年10月30日(土) 19時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 味の素スタジアム
- 12,161人
- 13.6℃ / 88%
- 雨 / 弱風
- 全面良芝/水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 大野 辰巳
- 片山 義継
- 高橋 佳久 / 岡野 宇広
- 五十川 和也
- 杉本 雄二
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
米山 篤志 | 前半2分[警告] | |
平本 一樹 | 前半27分[警告] | |
前半33分[得点] | 前田 遼一 | |
前半37分[得点] | 西野 泰正 | |
平本 一樹(out) → 森本 貴幸(in) | 後半11分[交代] | |
平野 孝(out) → ウーゴ(in) | 後半16分[交代] | |
後半19分[警告] | 西野 泰正 | |
後半22分[交代] | 成岡 翔(in) ← 福西 崇史(out) | |
桜井 直人 | 後半25分[警告] | |
桜井 直人(out) → 飯尾 一慶(in) | 後半27分[交代] | |
後半34分[交代] | カレン ロバート(in) ← 前田 遼一(out) | |
相馬 崇人 | 後半39分[警告] | |
ウーゴ | 後半44分[警告] | |
森本 貴幸 | 後半44分[得点] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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アルディレス | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 冷たい雨が降り続く味の素スタジアム。気温もかなり低くなりサポーターもコートを来て雨に濡れないところで待機する。ピッチコンディションもこれだけ降り続くと心配。ボールの走り具合が気になる。両チームボールを動かすパスサッカーだけにこの影響がどっちに影響するか!?戦い方もみどころになる。メンバーは絶好調のGK岩丸にDFは累積警告での出場停止となっている田中のポジションに服部が入る。右ストッパーに鈴木、そして左ストッパーに怪我上がりの菊地が戻ってきた。ボランチにも怪我上がりの福西と調子を上げている河村。右サイドアタッカーには前節、初スタメン初ゴールを披露してくれた太田が入り、左にはベテラン藤田。そしてトップ下にゲームメーカー名波が入る。ツートップは前節退場処分となってしまったグラウの代わりに西野と前田がゴールを狙う。注目は若手の成長。菊地・河村・太田・西野・前田の活躍が新しいジュビロ磐田を作ってくれる。ベンチにもカレン・成岡、そして川口・山西・松井が入り身体を温める。東京ヴェルディー1969はチームとして調子を上げている。要注意は、桜井・平野・山田というところだろう。中盤でポゼッションをどちらが掴めるか!?ジュビロ磐田の新しい攻撃パターン!右の太田→西野の頭!!!にも期待が集まる。まだまだリーグは終わっていない。
- 前半15分まで
- ジュビロボールでキックオフ。開始早々、ヴェルディが早いパス回しから仕掛けてくる。1分平本がゴール前でフリーになるがトラップミス。2分藤田が左サイドでドリブル開始したところで倒され米山にイエローカード。ジュビロはまず大きな展開でリズムを掴む。名波・藤田・服部・福西を中心にボールを動かす。4分ヴェルディの左サイドから崩されるとシュートのこぼれを平野がつめる。ゴールポストに激突しながら飛び込むがギリギリ右に外れる。ヴェルディの勢いをジュビロが凌ぐ。7分ディフェンラインの裏を狙ってくる岩丸がカバー。9分平野が中央突破を仕掛けてくるが鈴木が対応。前半のスタートから攻守に切り替えが早い。11分太田が右サイドを仕掛けるが相手のスライディングにカットされる。12分福西からのパスで西野が相手を背負ったプレーでファールをもらう。FK、名波の蹴ったボールを福西がニアで合わせ、こぼれをまたも福西がつめる。ヘディングシュートはゴールポストに弾かれる。両チーム、ボールがよく走る。ヴェルディのドリブルvsジュビロのパス!
- 前半30分まで
- ヴェルディはFW桜井の動きが良い。17分にも緩急をつけたドリブルで仕掛けてくるがリベロに入っている服部がカット。20分福西→前田へスルーパスが出る。DFと1対1になった前田がゴールへ向かい勝負する。ペナルティエリア内で倒されるがノーファール。惜しいシュート。21分桜井が右サイドからドリブルで仕掛ける。菊地がギリギリのラインでセーブ。最後の最後で足が出る。23分ヴェルディの左サイドからクロスボール、これも服部がヘディングでクリアー。桜井のドリブル、平野のミドルシュートと来るがジュビロDFがしっかり対応している。ヴェルディの勢いはあるがジュビロもリズムは崩していない。25分前田→名波→藤田と繋ぎクロスボールが上がるが繋がらない。27分小林慶行のミドルシュートがゴールバーを直撃こぼれ球を平本がつめるも岩丸がセーブ。30分藤田→前田で中央の狭いところを崩しに行くがシュートが打てない。
- 前半45分まで
- 31分河村が左コーナーでCKを奪う。キッカーは名波。ファーサイドに上げるがGKにパンチングされそこから速攻を受けてしまう。服部が対応し外にクリアーするが速攻には気を付けたい。33分右の太田からのクロスをファーサイドで前田がワントラップしシュート!ゴール右に突き刺さり先制。36分前田がボールを受けるシーンが増えてくる。37分太田が右サイドで相手のミスを奪うとそのままセンタリングまで持っていく、西野がニアに入り右足で合わせる。追加点は西野!Jリーグ初ゴールが決まりチームメイトも喜ぶ。服部が最終ラインでまとめ、福西がボランチでコントロールし名波がボールを配給する。藤田・太田が両サイドから崩し前田&西野がゴールを狙う。バランスが良いゲーム展開が続く。ロスタイム1分、河村右サイドからオーバーラップ、太田からボール出るとセンタリング、西野がタイミング良く入るがシュートは決まらない。ここで前半終了。良いリズム、良い流れで後半へ向かう。
- 後半15分まで
- 両チーム交代なしで後半スタート。ヴェルディは立ち上がりから積極的にシュートを打ってくる。ジュビロは落ち着いた立ち上がり。まずボールを落ち着かせる。4分西野が右サイドでボールをキープし相手を背負った状態から股抜きで勝負するラストパスを前田に出すがオフサイド。7分河村から受けたボールを福西がミドルシュート!ミートせず力ないシュートになるが流れはジュビロ。8分桜井がしぶといボールキープから起点を作るがジュビロDFは落ち着いている。10分左サイドの藤田から中央の前田へ横パス、反転して前田がシュートを放つが相手に当たりゴール上を越える。11分ヴェルディは平本に代え森本を投入。桜井のドリブルも福西、鈴木、服部でセーブ。
- 後半30分まで
- 16分福西から藤田へスルーパス出るがオフサイド。16分ヴェルディベンチが再び動く平野に代えウーゴを投入。後半ここまでヴェルディのボールポゼッションが上がっている。なかなか攻撃にならないジュビロだがこの時間は服部と鈴木が中心になり凌ぐ。21分右サイドでウーゴが突破!センタリングに森本が飛び込むが岩丸がキャッチ。ヴェルディのパス回し長い時間続く。22分疲れが見える福西に代え成岡が入る。成岡そのままボランチに入る。24分太田が積極的なドリブルで仕掛ける。25分ボランチの成岡へ桜井が激しいチャージ。桜井にイエローカードが出る。服部がラインをコントロールしながらチェックに行くところはしっかり行き、ボールを奪うとラインを上げる。中盤でチェックがかかるように最終ラインからしっかりコントロールしている。
- 後半45分まで
- 34分前田に代わりカレンを投入。サポーターからは「マエダ」コールが湧き上がる。カレンと西野の2トップで残り10分もう1点狙いに行く。37分突破を仕掛けた太田、相手を背にした西野がファールを受ける。ヴェルディのチェックが激しくなっていく。38分カレンが右サイドで勝負する。39分名波がアフターチャージを受け倒れる。40分ヴェルディのCK岩丸を中心に指示を徹底。ゴール前のマークを厳しくする。ヴェルディの怒涛の攻撃。左サイドからウーゴの上げたセンタリングをニアで桜井が合わせるが服部・鈴木が身体を投げ出しセーブ。クロスボールには岩丸がパンチングでクリアー。ジュビロディフェンス陣の集中力が途切れない。44分森本のヘディングシュートも菊地がしっかり競り自由にさせない。ロスタイム3分、鈴木がクリアーした後でウーゴが足へスライディング。イエローカードが出る。鈴木はタンカで運び出される。ラストプレー、大きくクリアーしたボールに西野が追いかける。しかし最後ゴール前の混戦、こぼれたボールを森本に決められ試合終了。最後失点は許したが内容は確実に良くなっている。若手の活躍が未来のジュビロへ繋がっていく!
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- ボールに対してプレスをかけるというジュビロらしいサッカーということで、スタートした。前半は悪いところもある中で、2-0という結果で、後半は立ち上がりでもう一点取ろうということで始めた。後半は押し込まれた部分もあったが、基本的には全体の前でプレーして、サイドへだしてる分には焦るなと。ただ、ボールに対して数的同員になった時にしっかりプレスをかけろという部分では、右サイドで機能しなかったので、成岡を入れたんですけど、もう少し攻撃に後半もいけなきゃいけないし、守備でボールを奪ってから繋ぎに対して、オフザボールのプレーヤーの動き出しで、(ボールを)取ってから取られる局面が多すぎた。勝ち点3を取った中で気持ちを前向きに課題をもってトレーニングできるんじゃないかな。選手全員が最後まで粘り強くプレーしてくれた結果。
(右サイドの守備が機能しなかったとは?)
(ヴェルディの)トップ下が2枚来た時に、トップ下のプレーヤーが捕まえ切れてなかったので、鈴木と太田に負担がかかっていたので、修正しなければいけないということで(成岡に)代えた。
- アルディレス監督
- 今日はスペクタクルを見せた両チームを讃えたい。非常に難しいコンディションで両チームがそれを見せました。雨がたくさん降っていてピッチが濡れていました。チームのパフォーマンスに関しては満足しています。出来ることは全てやったと思います。ただ、それが少し足りなかったということですね。試合の流れを決定づけたのは、1点目だったと思います。そこまではほぼ互角。もしかしたら我々の方がボールキープやチャンスが多かったかもしれません。失点してから、前半が終了するまでは、ヴェルディのコントロールが乱れてしまって、相手が上回っていたと思います。こっちがコントロールを失うことで、相手にカウンターのチャンスを与えてしまっていました。しかし、ハーフタイムでその話をして、後半はさらに前からプレッシャーをかけるという指示をだしました。もちろん危険なカウンターを持っているジュビロですから、その危険も承知していました。全員がその指示に従って、ベストを尽くしたと思います。試合終了間際、後5秒というところで決めても同点にはできません。しかし、あの状況でも走り続けて諦めなかったからこそ決まった点だと思います。負けましたけれど、敗戦に値する試合ではありません。ジュビロは非常にタフなチームで、タイトルを取ったのは偶然ではありません。ヴェルディの方に多くカードがでたのは、ジュビロの試合運びがよかったからで、時間の使い方も上手いですね。今年のこれまでは若手の成長が非常に大きいので、その点は満足しています。
- 服部 年宏
- 勝ったのはよかったし、最後の1点さえなければもっとよかったけど。(ボールを)回されているというイメージで、できたのかわからないけど、もともと上手いのはわかっていたので、下手に飛び込んだらやられるのわかっていたので、とにかく粘り強く、最後は真ん中にあわせてくるんで、上手く止めればと思ってたので。前に大きい選手がいないので、低い速い球の方が多くなるだろうという、くさびに関しても。その辺はよかったと思います。最後大事な所はみんな体張って、守備していたのでそういう所は問題なかった。まだまだ駄目な所もあるけど、あそこまで0で行ったということは大きなことだと思います。疲れてきて後半15分、20分ぐらいの苦しい時間帯の時に、もっともっと大事にボールをつないで、途中から入ってきた選手がもっといい攻撃にからんだり、ボールを大事にしてもらわないとね、後ろがきつくなるので。
(太田選手がやってくれましたが?)
でも2本だけで、守備はボロボロだったからね。まだまだです(笑)
- 名波 浩
- 前節もそうだったけど、若干若さがでたかなと。その辺はまだまだ修正する点もあるし。後半の粘り強い守備というのは、FC東京戦が関係していると思うし、ボールがなかなかまわせなくて、向こうが完全に前から来てたので、難しかったですけど、我慢強い45分だったと思います。
前半は相手のプレッシャーを上手くかわして遠いサイドから崩せたので、それが1点目につながったし、2点目も前からのプレッシャーで相手のミスを誘って、ヨシ(太田)がいいタイミングでボールを奪って、センタリングもよかったし、西野の飛び込みもよかったし。(若手の活躍に)チーム全体が刺激を受けるし、出てない選手も刺激になってると思うし。こういうゲームを続けて、賞金圏内まで(入りたい)。(記者より:今9位です。)9位?9位も15位も一緒だから。
- 鈴木 秀人
- 完封できるんじゃないかとみんな思った所のちょっとした隙で1点とられてしまったんですけど、ボール回されつつも、ほんとに粘り強く守備ができた。得点も期待どおり、ツートップの2人が取ってくれて、ヨシ(太田)もいい仕事してくれたので、チームとしてはいい状態じゃないかなと。
危ない場面も結構あったんですけど、ああいう粘り強い守備というのが、FC東京戦のあたりからでてきたので、いい方向には向かってると思います。
(DF3人で気をつけたことは?)
ラインの上げ下げをしっかりやって、(ヴェルディは)ボールを繋ぐので向こうがパスしたときは、しっかり高いラインを保ってコンパクトに守備しようという。なんとか出来ていたかな。
若い選手もいい仕事してるんで、僕たちも負けられないし、チーム内で競争が激しくなっていい方向に進んでいると思うので、これをずーっと継続できるように、残りの試合全部勝てるように頑張りたいです。
- 河村 崇大
- 色々数的有利で攻めた時も、カウンターで攻めたときも、攻め方をもうちょっと工夫しなければいけないと思います。勝ったのはいいですけど、また課題がでたので、それを修正できればもっといいチームになると思います。
- 西野 泰正
- (24試合にして初ゴールでしたが?)
やっと入ってよかったです。いつもメンバー表を見るたびに、何試合分の0と書いてあるので(出場/得点)早く1にしたいなと思っていたのですけど、これからもっと決めていかなければいけないと思います。
(太田からのクロスは?)
1本目も1人がニアに行って、1人がファーに行って、結局点が入ったし、そうやって誰かがニアに行くのが大事なことだと思うし、それが2点目に繋がったのがよかったと思います。
(どういうプレーを意識しました?)
自分がゴールしたいという気持ちは常にあるんですけど、チームが良くなってきている状況だったので、その流れを壊さないようにというか、チームの勝利を第1に考えてやってました。
(90分を通してのプレーは?)
前半は何度かくさびを受けたりとか、前線でタメを作ったりというプレーがあったんですけど、後半はあんまりよくなかったと思います。
(後半は守備する時間が長くなった原因は?)
中盤でボールを取ったときに、前線の選手が一回スペースでボールを受けるだとか、くさびを受けて、もう一回はたいて、一番選手がいい状態で前向きにボールを持つことができなかったので、それはFWの責任でもあるし、中盤の選手のタイミングもあると思うんですけど、そこは修正して次に繋げたい。
(山本監督になりますが?)
ニュースでみたんですけど、競争のあるチームにしたいと言っていたので、すごくいいことだと思うし、ゼロからのスタートなので、自分にもチャンスがあると思うし、監督が代わったら気持ちを切り替えてやりたいと思います。
- 太田 吉彰
- ただ、裏に走った所にいいパスを出してくれるんで。2点目は自分で取ったあれですけど。中の入り方が上手かったので、中がしっかり決めてくれてよかったです。
前節は途中で足がつって、交代したというのがあるので、今日は90分できるように、それでも最初から全力でということを心がけていきました。左サイドの俊哉さんが中に入ってくるので、自分は出来るだけ右の方にいて重ならないように心がけてやってます。
(後半守る時間が多くなりましたが?)
ボール奪った後の、両サイドハーフの裏への飛び出しが少なかったので、そこの部分でどんどん相手に押し込まれていったと思います。