2004 J1 1st 第2節
試合日時:2004年03月20日(土) 15時04分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 豊田スタジアム
- 32,406人
- 9.4℃ / 67%
- 屋内 / 無風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 石崎 忠利
- 上川 徹
- 上荒 敬司、柿花 和夫
- 柳沢 和也
- 渡辺 輝久
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
マルケス | 前半10分[得点] | |
滝澤 邦彦 | 前半21分[警告] | |
前半22分[得点] | 中山 雅史 | |
角田 誠 | 前半26分[警告] | |
前半32分[得点] | グラウ | |
岩本 輝雄 | 前半38分[警告] | |
岩本 輝雄(out) → 岡山 哲也(in) | 後半14分[交代] | |
後半25分[交代] | 前田 遼一(in) ← 中山 雅史(out) | |
大森 征之 | 後半26分[警告] | |
後半27分[得点] | グラウ | |
ウェズレイ | 後半29分[警告] | |
後半30分[警告] | グラウ | |
岡山 哲也 | 後半31分[警告] | |
滝澤 邦彦(out) → 中谷 勇介(in) | 後半33分[交代] | |
大森 征之(out) → 大野 敏隆(in) | 後半33分[交代] | |
後半43分[交代] | 河村 崇大(in) ← 藤田 俊哉(out) | |
後半44分[交代] | 成岡 翔(in) ← 西 紀寛(out) | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ネルシーニョ | 監 督 | 桑原 隆 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- みどころ
- 2004Jリーグ第2節。アウェイ豊田スタジアムにて15:00キックオフ。相手は今年新戦力を大量補強した名古屋グランパウエイト。注目のカードとなった。祝日ということもあり、早くからイベントが盛りだくさん。家族や少年団のお客さんが目立つ。しかし豊田は磐田からも近いということで磐田サポーターも多く駆けつけている。天候は雨のち曇り、そこでスタジアムの屋根が閉まっている。肌寒い気温ではあるが芝の状態は良好のようだ。綺麗な緑色のグランドが広がっている。メンバーを見てみる。注目はなんと言っても中山雅史の先発。相手に鹿島から移籍してきた秋田豊もいるだけに白熱した戦いが楽しみだ。そのほかは、昨日のA代表発表のメンバーに名を連ねた藤田・福西・そして西!さらにベンチに入ったU-23組みがバックアップする。前田遼一のコンディションも良い。前節は満足いく内容で勝てなかっただけに今日は結果+内容を伴いたい。ゴンゴール!を期待して勝ち点3を奪いに行く!
- 前半15分まで
- 名古屋ボールでキックオフ。1分左サイドからのフリーキック。名波が蹴ったボールはファーサイドの中山へ、ヘディングでのファーストシュートは惜しくもゴール右。相手DFのカットで防がれる。2分山西と名波が激突、両者倒れこむ。4分名古屋のパスワークからボールがジュビロゴール前にこぼれる。しかし佐藤が判断良い飛び出しでキャッチ。立ち上がりにしては動きのある展開。秋田と中山が激しくぶつかる。空中戦はやはり見ごたえがある。6分、名古屋が左サイドからセンタリング。中で合わないが、注意したい。7分、福西→グラウ→中山と繋ごうとするが通らない。8分名古屋の右からのクロスボールにマルケスが反応するが鈴木が対応。ホーム名古屋の動きが良い。10分右に飛び出したマルケスが鈴木と1対1の勝負。抜ききらないうちにシュート!左隅に決まってしまう。先制点はグランパス。失点をしてからジュビロがペースをつかみ出す。14分福西と藤田がワンツーで突破。楢崎の飛び出しでシュートは打てないが良い展開。徐々にリズムを取り戻す。
- 前半30分まで
- 名古屋の速い展開が続くがジュビロDF陣がなんとかクリアー。18分左からマルケスのシュートが飛んでくるが佐藤がパンチング。続けて右からセンタリングが上がるが佐藤がキャッチ。3バックの背後を何度も突いてくる。19分にはマルケス→ウェズレイのワンツーで突破に入るが鈴木がカバー。右サイドで西が積極的にディフェンスそしてドリブルと仕掛ける。21分スローイングから西が受けペナルティーエリア内倒される。
PK獲得。グラウが右サイドに蹴るが楢崎に止められる。しかしこぼれたところを中山が蹴りこみ同点!ゴンゴールが決まる!その後も西の動きが良い。27分グラウのミドルシュート!楢崎が弾き、バー直撃。こぼれを藤田が詰めるがミートせず再び楢崎セーブ。ジュビロの攻撃にリズムが出てきた。
- 前半45分まで
- 32分ジュビロ陣地で奪ったボールを西がドリブル。名波に当て、リターン。ドリブルで30mを駆け上がりラストパスをグラウへ。しっかりゴール右隅に決め。逆転。西の気迫溢れるプレーにスタジアムが沸く。35分ウェズレイへの縦パスも山西がカット。ディフェンス面を安定してきた。そうなるとジュビロの中盤でのパス回しも繋がりだす。山西→服部→福西→名波→服部→藤田。39分名古屋の左からマルケスがセンタリング、中で岩本が競りに行くが、山西が体を張りカット。40分マルケスを基点に攻めるが鈴木がタイトなマーク。41分マルケス&ウェズレイがテクニックを見せてくる。ドリブルで仕掛けファールとなる。ゴール正面20mでFK。ウェズレイが蹴るが佐藤がキャッチ。43分DFラインの裏に出たボールに中山が飛び込む。楢崎と接触。両者倒れこむ。ロスタイム2分。前半立ち上がりは名古屋の攻め込まれたがなんとか逆転し折り返す。
- ハーフタイムコメント
- 桑原 隆監督
ラインを下げないでコンパクトにして攻撃しよう。トップへもっとくさびをあてて、こぼれ球を拾っていこう。
ネルシーニョ監督
後半は中村 直志を一つ前のポジションでプレーさせる。
- 後半15分まで
- 両チーム交代なしでキックオフ。再びリズムの奪い合いがスタート。7分西が奪ったCKを名波が蹴り、ファーサイド田中が競る。8分中盤でパスを繋げ、最後は中山へ渡るがシュートが打てない。9分福西がファールをしてしまいFK。ゴール左45度から名古屋のFK。ウェズレイと岩本がボール横に立つ。ウェズレイが右足で蹴ってくるが壁がブロック。11分タッチラインを割ったボールを名古屋ベンチから鈴木に攻撃的なボールを返される。鈴木と名古屋スタッフが言い合いになる。周りがなだめるがゲームが白熱してくる。12分西が右サイドをドリブル。切り替えしからチャンスを作る。13分名古屋の攻撃、マルケスが飛び出すがオフサイド。14分再び西のドリブル。シュートまでは行かないが積極的なプレー。
- 後半30分まで
- 16分マルケスが左サイドを突破、センタリングがファーサイドに飛ぶとフリーでヘディングシュートを打たれる。しかし佐藤の正面。決定的な場面。17分グラウが左足でシュートを放つがゴール左に外れてしまう。ペースはジュビロ。20分中山がポストに入り体を張りキープする。22分マルケスが粘りウェズレイがシュート体勢までもって行くが、綺麗には打たせない、DF陣の壁を作る。24分には田中がカバーに入りセーブ。そして25分中山に代え、前田を投入。26分グラウからオーバーラップした福西へスルーパス。ペナルティーエリア内でファールを受ける。PKをグラウが決め3点目。大きな追加点が決まる。その直後、戻ってきたグラウと名古屋の選手たちで小競り合い。一時ピッチ中央で全選手が集まる。緊迫感が出てくる。
- 後半45分まで
- ファールが多くなってくる。32分名波のクロスを前田が頭で落としグラウが詰めるがシュートまでは行かない。33分相手がボールをルーズにしている隙を見逃さず西が詰める。奪うとそのままシュートまで、ゴール右のポスト直撃の惜しい場面。西の動きが今日は特に、目立つ!中盤でボールをコントロールし細かいパスを繋ぐ、リズムを掴んだところで前線が動き出す。ジュビロリズムでゲームが進んでいる。37分ウェズレイが右に飛び出し直接シュートを放つがゴール右に外れる。ジュビロDFの素早いチェックが集中力を表している。40分鈴木がマルケスを倒してしまいFK。右サイドから蹴りこんでくるがGK佐藤がキャッチ。42分前線から前田が厳しいチェックで追い込む。ここで藤田に代わり河村投入。更に西に代え成岡投入。最後の締めに入る。最後まで集中し続け、徹底した戦い方で勝ち点3をゲット。開幕2連勝となった。一戦一戦大切にジュビロサッカーで勝ち続ける。
選手、監督コメント
- 桑原 隆監督
- うちのリズムでサッカーができていたのでそのうち点が獲れるだろうと思っていました。
今日を振り返ってみてディフェンスも集中していたし、ジュビロらしいサッカーができてきたなというところですね。
非常に良いゲームでしたね。
(中山選手を先発に使いましたけども、70分戦った今回は多かったのですか?)
90分でもよかったんですが、疲れもあのころ出始めたしちょっとボールキープができなくなったかなという印象があったので前田選手も前線でキープできるんで、もうちょっとボールをキープしてほしいなということで変えました。
中山選手についてはもっともっとやれると思うんで、45分以上やったこと自体初めてなので今日としては、良くあそこまで動いてくれたなという感じですね。
(全体的に開幕したばかりということもあるのですが、運動量が少ない気がするのですが?)
そうですか?それはあなたがそう思うのであってわたしは満足しています。
(先制点を獲られてからリズムが良くなってきたように思えたのですが特別な指示を与えたのですが?)
本来の中盤からもっと大事につなごうと前節の反省もありまして、あまり勝負を急ぎ過ぎないでボールを動かそうと今日に望んだんですけどその通りに選手がやってくれたし、動きながらボールも動いたということで、あれが本来のうちのやろうとしているサッカーに近づいてきたなという感じですね。
- ネルシーニョ監督
- 前半スタート時20分~25分までは良い試合をしたと思います。まとまりがあって守備もバランスも良かった。
さらにこの時間帯にマルケス選手のゴールもうまれました。われわれのリズムでプレーをできたと思います。
しかし、PKで失点してしまいチームが動揺してしまいました。しかもPKの前の相手のスリーインに関して我々はこの週、気をつけるようにと指示をしていたのにも関わらずスローインから中に切り込まれPKを与えることになってしまった。
しかし、途中から頭を切り替えて互角のプレーを続けましたが、これも練習の段階から早いタイミングで相手を止めるようにと練習したにも関わらず誰も相手の選手を止めようとせずカウンターで失点してしまいました。
悪い流れで失点したことが後半響いたと思っています。
後半なんとか中盤の大森選手、中村選手、岩本選手の中盤の守備での修正を試みましたがパスミスが多く相手に流れがいってしまいました。そのうちにまたしてもPKを与えることになって3点めを獲られることになりました。
ジュビロはやはり経験豊な選手が多く、最後まで自分たちのリズムでプレーすることができなかったのが我々の敗因だと思います。
- 服部 年宏
- 向こうが勢いがあったというのもあったし、点をとっていたから多少落ち着いてできた。リードしていると前からもいけるし、あの一失点はともかくあとはだいたいリズム通りいけたと思いますけど。
(先制されたが?)事故みたいなシュートだからね。あそこで誰もあてずにまず1点という形で戦ったので全然問題ない。
(開幕2連勝ですが?)スタートとしては最高のもの。ここからまたひとつずつ勝っていくだけ。
- 中山 雅史
- スーパーゴールもらった後だったんでね。早めに追いつけたことが良かったですね。
(あの場面はグラウ選手が蹴る瞬間に想定していたのですが?)
いつでもこぼれは狙おうと思っていましたし、ロド(グラウ選手)のタイミングをしっかり見計らって、ロドが蹴る前に入らないような注意はしていたつもりですけど。
相手がかなり前にきていてかなり厳しいディフェンスをしていたので、その裏を狙えればという気持ちでやっていたんですけど。スーパーゴールで相手に勢いづかせるのはちょっと厳しいなと思っていたんですけど、その中で追いつけたということでチームとしては落ち着けたと思うんですけどね。
(出場時間については?)
まぁまぁじゃないですか。でも、前半入ってやってる分には途中から入るよりも楽かなと思いました。
自分でしっかりウォーミングアップができたので良かったです。
ただ、どういう使われ方をされようともその中で自分の精一杯を出したいと思いますし、その方法は色々あると思います。
そういうところを見極めながらやっていきたいと思います。
(開幕2連勝ですね。)
結果が一番だと思いますしもっと続くように、まずは次の一戦ですね。それでまた、チームとしても個人としても高められていければとよいと思います。
(90分フルでいける感じはありましたか?)
どうでしょうね。あのまま続けていればどこまでいけてたのかわからないですけど。
自分で感じているのと外から見ているのとでは違うと思いますし、ここで変えた方が良いと思っていたからそうなたったんだと思うし、そうならないように自分自身プレーの精度を、やはり苦しいときにしっかりとキープしないといけないですし、そういうところを安易に捉えた部分がありました。そういう部分がまだまだ足りない部分だと思います。
- 西 紀寛
- (いい動きだったが?)全然。後半は集中してなかった。スローインは一番狙うところ狙えて。(2点目は)俊哉さんがいて上手くつないでくれた。理想をいえばセンターリングとかでひっぱりたかったなという気持ちはある。勝ってたし。開幕の勝ちを無駄にしないで良かったと思います。(代表に選ばれたが?)思いっきりやるだけなんで、向こうにいったら。遊びにいくわけじゃないし。出られればどこでもやる。そんな大きなこといえないけど。
- 藤田 俊哉
- 少しづつ自分達で意識しながらボール回しを組み立ててしていくようにしているので、もう少し精度を高めていく必要があると思います。相手もよかったのというのもあるし、僕らがいけなかったのかもしれないが、失点に関しては相手のシュートがきれいにあたってコースがかったというのもあるので、やむおえない。ただシュートを打たせてしまったというのは次の反省になると思います。事故みたいな失点。(FWが点を取ったが?)しかも先制点は中山さんが取ったし、中山さんも久々の先発で得点欲しかったと思うし。いい流れになって、また中断して一試合カップ戦をはさんでの臨めるので、また調整し直せるかな。
- グラウ
- スペースをみて蹴ったがやり直しを命じられた。しかし次も上手くいった。普段の練習で心がけているので、上手くいったと思う。(運動量が豊富だったが?)自分が前に怪我した時に4週間くらいかかると言われたが2・3週間でカムバックしたということで、戻ってきた時はまだまだ足が完璧じゃないし、自分の足に100%自身をもってプレーが出来なかったことがあって、ただ試合に出ることによって、少しづつ自分らしい自信を回復しているというのもあって、ごく普通の流れだと思う。まだ動きの中で痛むことがある。(決めて欲しいと思われてるが?)その通りだと思うが、ジュビロというのはひとつのファミリーみたいなもので、お互いがお互いを助けあって、強いチームができている。それを続けていきたいし、その力をもってぜひ1stを取りたいと思う。実際自分のミスだったが、カムバックしたばかりの中山さんが決めてくれた。
それがチームの勝利につながった。チームとしてジュビロが勝っていた。それが何よりです。
- 名波 浩
- 中盤は全然よくなってると思う。シュート数はまだ10本ぐらいだと思うけど、シュート数が少ないというのはフィニッシュまでの形が少ないと思うからね。崩しがよくてもそこにまだ至ってないので、そこはまだ修正することかと思います。だいぶ前に前に行くようになったし、西野にしても中山さんにしても前田にしても、前でキープという時と、裏に流れるというメリハリができてるんで、あとは、ロドがおいしいとこをもっていく準備さえしていれば、カウンターなり速攻なり、スピードに乗ってゴール前まで行けると思うんですけど。それが、去年はできてなかったが今年はできてるんで。あとは時間をかける時にイージーミスをしない。開幕戦はイージーミスが多かったんで。それに比べれば今日は中盤では完全に勝っていたと思うし。
(中山さんのゴールは)おいしいところにこぼれてくるのはあの人はそういう星のもとに生まれてるんだと思うし、まだまだ最前戦でやってもらって、もちろん90分がんばれとはいわないけど、いけるとこまでいってもらって、あとはバックアップするメンバーはたくさんいるし、数多くのチャンスをこれからも作ってくれると思います。
(FWについて)俺が決めることじゃないから。監督が決めることなので。動き出しがみんな早いし、出しがいがあるし、俺が決めてやろうという気持ちをみんなもってるから、たとえ強引にいって味方がいても、個性をどんどんだしっていってくれれば、いずれは得点にからめると思う。今年のFW陣には期待している、不安要素は怪我以外はない。手ごたえは天皇杯からあったから、そのままの流れでたいした変化もなくきてるし、あとはくだらない失点はしないとか、今日みたいな事故みたいなのは仕方ないけど、中盤のイージーミスとか、あとはセットプレーでもっと点を取りたいのでゴール前の今日みたいなPKみたいなのはどんどん増やしていきたいと思います。