天皇杯準々決勝
試合日時:2002年12月25日(水) 18時30分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分→延長30分(V)→PK戦
- 香川県立丸亀競技場
- 9,052人
- 7.0度/58%
- 曇ときどき雨/中風
- 全面良芝/水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 菊地 秀夫
- 松村 和彦
- 名木利幸/池田直寛
- 越智 新次
- 梶原 伸治
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半40分[得点] | 増田 忠俊 | |
川口 信男(out) → 西 紀寛(in) | 後半7分[交代] | |
後半22分[交代] | 中西 永輔(in) ← 増田 忠俊(out) | |
藤田 俊哉(out) → 前田 遼一(in) | 後半28分[交代] | |
後半31分[警告] | 中西 永輔 | |
後半33分[警告] | 武藤 真一 | |
後半41分[交代] | 林 丈統(in) ← 羽生 直剛(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | ベングローシュ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 天皇杯では2年ぶりの準々決勝進出を果たしたジュビロの相手は、Jリーグの対戦チームの中で今年唯一勝ち星のないジェフユナイテッド市原。ここまで高校王者、J2王者を退けて勝ち上がってきたジュビロだが、今日も興味深い対戦カードとなった。完全優勝という言葉に重みを増すためにも、今日は力の差をはっきりと見せた完勝を実現したいところだ。会場の香川県立丸亀競技場は、収容人数も充実しており、きれいなスタジアム。ジュビロとしては初めての香川県でのゲームだが、ヤマハ時代は香川で勝ったことがないというデータも残っている。天候のほうは、瀬戸大橋の電車が止まるほど風が強く、冷たい小雨が横なぐりに降るという悪いコンディションだが、ジュビロ側の応援席はほぼ満席で、四国に来ても暖かいサポートを受けている。
- みどころ
- ジュビロのスタメンは、4回戦の大分戦とまったく同じ。ハンブルガーSVとの契約が済んだ高原も、天皇杯が終わるまではジュビロのゲームに出るようだ。また、大分戦で額を切った福西は、絆創膏を貼りながらの出場だが、会場が彼の出身地新居浜に近く、地元のヒーローを応援するために家族や親戚も含めて数多くの人が応援に駆けつけており、今日もっとも期待したい選手と言えそうだ。対するジェフは、3回戦で水戸に4-0で快勝し、4回戦では仙台を2-1で下して勝ち上がってきた。その2試合でエースの崔が3得点を決めて乗っており、要注意の存在だ。また今年のリーグ戦2試合は、どちらも主審のジャッジに大きく影響を受けたゲームだったので、その意味では、今日の試合の笛を吹く松村主審の手腕も注目される。4回戦から中2日で、この後も決勝まで進めば中2日、中3日というハードスケジュールとなるが、ジュビロとしての天皇杯初制覇に向けて、今日も全力を尽くしてジェフを倒してほしい。
- 15分まで
- 気温約10度、強い風の影響でさらに寒さが増す中、ジェフのキックオフで試合開始。立ち上がりは静かな展開だが、ジェフの布陣はジュビロと同じ3-5-2で、ジュビロから見た右サイドで、川口と坂本の激しいマッチアップが早くも始まっている。また、寒さは厳しいが、芝の状態が非常に良くボールの転がりがスムーズなので、ジュビロとしてはパスを回しやすそうだ。10分/ジュビロの左CK→ファーの田中にボールがこぼれて、戻したボールから河村がミドルシュートするが、相手に当たる。11分/ゴールほぼ正面30m弱のジュビロのFK→山西が強いシュートで直接狙い、追い風に乗ってゴールを襲ったが、GK櫛野がパンチングで弾き出す。風上に立つジュビロが徐々に押し気味になってきたが、両者ともまだ大きなチャンスを作れていない。
- 30分まで
- 19分/川口が右サイドを縦に疾走し、センタリングを上げるが、よくついてきた坂本が足に当てて阻止。22分/川口が中央へのドルブルから左のスペースに出し、高原が飛び出してキープし、角度のないところからDFをかわして右足シュート→DFに当たって外へ。その後の左CK→今日は左からもジヴコヴィッチが蹴っているが、風の影響もあるのか、なかなか良い形にならない。24分/藤田が左から持ち込んで、高原にパス→DFにカットされたこぼれ球からジヴコヴィッチが左足でミドルシュート→アウトにかかってわずかにゴール左に外れる。28分/ペナルティエリア右前でこぼれ球を拾った崔が右足で強烈なミドルシュート→ゴール右に外れる。ここまではジュビロのほうがボール支配率が高いが、中盤でのパスミスからヒヤリとするような場面も何度かあり、内容はもうひとつ。両者とも、決定的なチャンスはまだない。
- 39分まで
- 33分/ジュビロの右CK→今度は藤田が右足で蹴り、こぼれ球から中山がシュートを打とうとするが、阿部の素早いクリアに阻止される。35分/ジヴコヴィッチのスルーパスから川口が右に飛び出しダイレクトでセンタリング→中山と高原が合わせようとするが、どちらもわずかに届かず。
- 【失点】
- 39分/ジェフの右CK→阿部が右足で低く速いボールを入れ、ニアに入った増田が頭でコースを変えて、逆サイドのゴールネットを揺らす。なかなか調子の出ないジュビロが、手痛い先制点を奪われた。
- 45分まで
- 40分/山西が上がって左からセンタリング→中山がきれいに頭で合わせるが、シュートはバーに当たって跳ね返る。惜しい! 43分/高原とのワンツーで川口が右からゴール前に飛び出し、滑り込みながらシュートするが、前に出たGK櫛野が激突しながら阻止。残念。先制された後は、ジュビロの攻撃がスピードアップし、少しずつ試合が動き始めた。ロスタイム1分の表示。その後、大きな動きがないまま主審の長い笛。終了間際になってようやくエンジンがかかってきた前半だが、0-1でリードされたまま終了。後半の巻き返しに期待したい。
- 60分まで
- 風下に回ったジュビロのキックオフで後半開始。両チームとも交代はない。3分/高原のパスから川口が右をえぐってセンタリング→高く上がったボールを中山がうまくキープして横につなぎ、高原がシュート→DFが足を出してゴール右に外れる。4分/中盤に下がってボールを受けた高原が強引なドリブルで縦に突破するが、ペナルティエリア前でDFに囲まれて止められる。ジュビロは前半に比べれば積極的な戦いを見せているが、相手をあわてさせるほどの迫力はまだない。【交代】8分/川口→西。西はそのまま右サイドに入った。10分/ジュビロの左CK→GKのパンチングが弱くなり、後方から飛び込んだ河村がシュート→大きく上に外れる。残念。ここまでは完全にジュビロが押しているが、ジェフの守備陣の戻りが早く、なかなか攻め崩せない。
- 75分まで
- 15分/藤田のパスをペナルティエリア内左で受けた西が、DFをかわして右足シュート→GK櫛野のファインセーブに阻まれる。惜しい! 16分/ジェフのカウンターで増田が右からえぐってセンタリング→低いボールがファーサイドに抜けたところから大柴がシュート→ゴール右に外れる。17分/ジヴコヴィッチが左で粘ってセンタリング→高原がゴール前で左足のボレーシュート→DFに当たってコースが変わりゴール左に外れる。惜しい! 18分/オフサイドをぎりぎりでくぐり抜けて羽生に裏に抜け出され、GKと1対1の場面になるが、GKをかわそうとしてもたつきシュートは打てず。22分/左サイドでボールを受けた西が、素早い判断で早めのクロス→中山が裏に飛び出すが、わずかにオフサイド。【交代】ジェフ22分/増田→中西。27分/高原とのパス交換から中山が右に出てセンタリング→ゴール前で藤田がフリーでヘディングシュート→しかしGK正面。残念! 【交代】27分/藤田→前田。前田はそのまま藤田のポジションに入った。30分/ジヴコヴィッチの左からのクロスに飛び込んだ中山がDFと絡んで倒れるが、主審の笛はなし。ジュビロがゴールに近づく場面がかなり増えてきたが、ジェフの守りも厚く、なかなかゴールが生まれない。
- 試合終了
- 45分/鈴木が右から上がって倒され、ペナルティエリア右外からセンタリング→ジヴコヴィッチがゴール前にボールを入れ、高原がGKとぶつかりながら飛び込み、こぼれ球から混戦になるが、わずかなところで押し込めず。残念! 残り時間わずかとなってジュビロがどんどんゴール前にボールを入れて攻めるが、ジェフのゴール前の壁が厚い。43分/前田が左からクロス→GKのパンチングが外に出てCK→素早くショートコーナーでリスタートし、西のセンタリングが弾かれたところで、ついに主審の笛。後半は必死に攻めたジュビロだったが、最後まで攻めきれず0-1のままジェフに敗れ、天皇杯制覇の夢はついえた。これでジュビロの2002シーズンが終了し、高原もドイツ移籍前のラストゲームとなってしまった。
選手、監督コメント