天皇杯4回戦
試合日時:2002年12月22日(日) 13時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分→延長30分(V)→PK戦
- 鳥取バードスタジアム
- 8,172人
- 14℃ / 53%
- 曇時々雨 / 弱風
- 全面良芝 / 水含み
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 田中 賢二
- 奥谷 彰男
- 南 浩二
- 原田 昌彦
- 前田 拓哉
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
福西 崇史 | 前半14分[警告] | |
ジヴコヴィッチ | 前半15分[警告] | |
前半19分[警告] | 有村 光史 | |
福西 崇史(out) → 西 紀寛(in) | 前半33分[交代] | |
高原 直泰 | 前半35分[警告] | |
中山 雅史 | 前半37分[得点] | |
後半14分[交代] | 梅田 高志(in) ← 浦本 賢太郎(out) | |
高原 直泰(out) → 前田 遼一(in) | 後半24分[交代] | |
後半28分[交代] | 柿本 倫明(in) ← 有村 光史(out) | |
前田 遼一 | 後半30分[得点] | |
後半37分[交代] | 松橋 章太(in) ← 吉田 孝行(out) | |
後半38分[警告] | 梅田 高志 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | 小林 伸二 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 先週の3回戦で高校チャンピオンの国見高校を退けたジュビロの4回戦の相手は、J2優勝の大分トリニータ。今回はJ1王者とJ2王者の対決という意味で、注目されるゲームだ。会場の鳥取バードスタジアムは、ジュビロとしては2回目で、地元のサッカーファンもジュビロの試合を観られるということで数多く詰め掛けている。ピッチ状態は、2日間降り続いた雨が上がったばかりでかなり水を含んでおり、磐田とは違う冷たい風が吹いているが、選手たちのコンディションは問題なく、天皇杯の初制覇に向けてモチベーションが高まっている。
- みどころ
- 今日のジュビロは、ハンブルガーSV入りがほぼ決まった高原が先発に戻り、それ以外は先週と同じ。とくにケガ人もなく、あとは心体両面のコンディションしだいというところ。対する大分トリニータは、3回戦では札幌に5-0で大勝し、J1昇格を果たした勢いを見せつけたが、今日は主砲のアンドラジーニャ、10番のファビーニョ、守備の要のサンドロと3人のブラジル人選手が欠場という苦しい台所事情で、オール日本人の体勢となっている。戦力的にはジュビロが有利だが、大分もJ2ナンバー1の守備力を誇っており、そこをいかにジュビロの攻撃陣が攻め崩せるかという点が、最大の注目点となりそうだ。
- 15分まで
- 少し日差しがのぞいてきた中、アウェー用の白いユニフォームを身につけた大分のキックオフで試合開始。1分/川口が右サイドから自力でドリブル突破し、中にえぐって中央へパス→しかしGK岡中に直接キャッチされる。2分/大分の右サイドからのセンタリング→GK山本とFW高松が交錯し、こぼれ球からシュートを打たれるが、DFが身体に当てて阻止。その直後、大分の左SB有村が左サイドからえぐってセンタリング→ニアでヘディングシュートを打たれるが、バーの上に外れる。立ち上がりは、挑戦者の立場である大分が積極的な動きを見せ、鋭い出足で何度かジュビロ・ゴールに迫っている。それに対してジュビロは、スロースターターという悪い面が少し出ている印象。10分/左サイドをオーバーラップした山西にジヴコヴィッチからパスが出て、低いセンタリング→しかし直接ゴールラインを割る。13分/大分の右からのクロスがペナルティエリア前の高松に通ったが、トラップが長くなったところをGK山本が前に出て押さえる。14分/ラフなタックルで相手を止めた福西にイエローカード。時間の経過とともにジュビロが少しずつペースを握り始めているが、まだ大分の勢いを止められていない。
- 30分まで
- 15分/遅れてスライディングに入ったジヴコヴィッチにイエローカード。ここまでは各ラインがワイドになっていてサポートが遅く、ジュビロらしいパス回しがなかなか出ていない。19分/川口の突破を後ろから倒した有村にイエローカード。20分/ジュビロが細かくつないで崩し、ジヴコヴィッチが左からセンタリング→GK岡中がパンチングで弾き出す。22分/ジヴコヴィッチが左からえぐってセンタリング→DFにぶつかって浮いたボールを高原が胸で受け、そのままオーバーヘッド気味にシュート→しかしGK正面。これがジュビロの初めてのシュートらしいシュート。24分/ジュビロの右CK→ジヴコヴィッチが左足で蹴り、ニアに飛び込んだ高原が足でコースを変えたが、DFに当たってゴールならず。27分/ヘディングの競り合いで福西と若松の頭同士がぶつかり2人とも倒れる。福西が出血してピッチの外で治療を受けている。29分/大分の有村が左からえぐってセンタリング→ニアで高松がヘディングシュート→GK山本の正面。ジュビロがボールをキープする時間が少しずつ増えてきたが、いつものジュビロらしさはまだ出ていない。
- 37分まで
- 【交代】32分/福西→西。福西は深刻な状況ではないようだが、キズが少し深いらしく、自ら歩いてロッカールームに戻った。これでジヴコヴィッチがボランチに下がり、西が左サイドに入った。35分/ゴールライン際の競り合いでGKを倒した高原にイエローカード。なかなかボールが回ってこないため、モチベーションの高い高原もややイライラしている模様。
- 【先制点!】
- 37分/中盤右サイドからのジュビロのFK→ジヴコヴィッチがゴール前に入れ、GK岡中がパンチングするが、これが短くなってもう一度ハイボールの競り合い→ここでこぼれたボールを中山が拾い、素早く反転しながらシュート→これが見事に決まって、ジュビロが貴重な先制点をゲット!
- 45分まで
- 内容的にはかなり苦しんでいたジュビロだったが、相手のミスを見逃さずに先制点を奪い、少しプレーにも落ち着きが出てきた。38分/GK岡中が右サイドに飛び出してクリアしようとしたが短くなり、これをジュビロが拾って河村がGKのいないゴールにミドルシュート→しかし必死に戻った岡中が自らキャッチ。43分/右からの藤田のパスをペナルティエリア前で受けた西がミドルシュート→強烈なシュートが枠をとらえたが、GK岡中がパンチングでファインセーブ。ロスタイム2分の表示。46分/ジュビロのカウンターで、左から中央に展開し、藤田がミドルシュート→GK岡中が横っ飛びで弾き、こぼれ球に西が詰めてシュート→しかし、これも岡中のファインセーブに止められる。残念! その後のジュビロの左CK→中山のシュートが外れたところで主審の笛が鳴って前半終了。内容的には問題の多かった前半だが、先制点を奪った後は、ジュビロが攻勢に出て1-0のまま後半へ折り返した。
- 60分まで
- ジュビロのキックオフで後半がスタート。0分/藤田の横パスをペナルティエリア内で後ろ向きで受けた高原が、自力で反転して右足シュート→しかし、またもGK岡中のファインセーブに阻止される。いきなりのビッグチャンスだったが、残念! 3分/大分の中盤右からのFK→低いクロスボールが入って、DFの瀬戸がペナルティエリア前からヘディングシュート→ゴール左に外れる。5分/後方からの長いパスを左サイドで受けた高原が自力で突破して長い距離をドリブルし、ゴール前までえぐって中山に折り返す→しかしDFにカットされる。残念。ジュビロは前半よりも良い立ち上がりを見せているが、大分の勢いもまだ消えておらず、序盤からスリリングな攻防が多くなっている。8分/川口が右から自力でえぐってセンタリング→ファーの高原がオーバーヘッドを狙うが、その上を越える。9分/ジヴコヴィッチの左からのセンタリング→中山がDFの手前にダイブしてヘディングシュート→わずかにゴール左に外れる。残念。11分/西が接触プレーで足を痛め、ピッチの外で治療を受ける。14分/西が無事にピッチに復帰。【交代】大分15分/浦本→梅田。後半ここまではジュビロのほうがチャンスが多いが、展開は一進一退。
- 75分まで
- 16分/大分が左サイドからえぐってボールがこぼれたところを西山が左の角度のないところからシュート→GK山本が足に当ててセーブ。19分/ジュビロがしっかりとボールを回して、最後は西が左からクロス→ファーに高原が入るが、GKに直接キャッチされる。ジュビロのボール支配率が高くなってきたが、お互いにチャンスがなかなか作れず、ややこう着した展開になってきた。【交代】24分/高原→前田。後半に入って少しずつ持ち味を発揮してきた高原だったが、ここで交代。27分/ペナルティエリア前でボールを受けた藤田が落ち着いたボールキープで飛び込んでくるDFをことごとくかわして右足シュート→決定的な場面だったが、シュートはバーの上に外れる。残念! ジュビロのパス回しのリズムが良くなり、大分ゴール前に迫る場面が多くなってきた。交代で入った前田が持ち味のキープ力を生かして攻撃の起点になっている。
- 【2点目!】
- 30分/ジュビロの右CK→ジヴコヴィッチが左足で鋭いボールを入れ、ノーマークでニアに飛び込んだ前田が、見事なヘッドで待望の2点目をゲット! 前田の今季初ゴールで、流れをつかみ始めたジュビロが大分を突き放した。
- 試合終了
- 2点差をつけられた大分が反撃モードに入ってきたが、ジュビロは冷静に対処してチャンスを作らせていない。35分/きれいなパス交換から川口が右サイドをえぐってセンタリング→ファーに入った西がボレーシュート→ジャストミートできず上に外れる。【交代】大分37分/吉田→松橋。38分/ジヴコヴィッチに危険なタックルを仕掛けた梅田にイエローカード。左サイドでボールを受けた西が、ドリブルで強引に中に切れ込んでミドルシュート→ゴール右に外れる。前がかりになってきた大分に対して、ジュビロがカウンターでチャンスを作る場面が目立ってきた。40分を過ぎたあたりから大分が足が止まり、ジュビロがボールをキープしてほとんど取られなくなっている。ロスタイム2分の表示。45分/ペナルティエリア内で粘り強くキープした西が後ろに落として中山が左足シュート→右に外れたボールに藤田が飛び込んで合わせたが、これはオフサイド。藤田の左サイドからの縦パスで中山が飛び出し、ペナルティエリア内で倒されるが笛はなし。そして、そのままジュビロがボールを支配して、ほぼ2分ちょうどのロスタイムで主審の長い笛。圧倒的な力の差を見せつけたという内容ではなかったが、ジュビロが勝負どころを押さえた戦いで勢いのある大分に2-0で完勝。順当に準々決勝進出を果たした。
選手、監督コメント
- 中山雅史
- 詰めの甘い部分がかなり出てしまった。あとは立ち上がり悪かったので、もっとしっかり立ち上がりを入らないと、相手もイキがいいのでそれをしっかりと抑えられない。次の試合まで日数がないけど、そういうところを修正していきたい。トーナメントなので勝つことが第一だが、戦いながら(内容も)修正していければいいと思う。(次は中2日しかないが)そこで勝つことが本当の強さだと思うので、そういうものに挑戦していきたい。(元旦でのゲームを目指す意欲は?)やる以上は、つねに勝つことを目指してやっているので、その延長線上に国立があると思っている。今後もまだまだ熱い声援を、ジュビロと中山にお願いします。