国際親善試合
試合日時:2002年05月21日(火) 19時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 松本平広域公園総合球技場アルウィン
- 晴れ/ 弱風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
グラウ | 前半23分[得点] | |
前半37分[得点] | サンタクルス | |
前半44分[警告] | アジャラ | |
ヴァンズワム(out) → 山本 浩正(in) | ハーフタイム[交代] | |
ハーフタイム[交代] | タヴァレリ(in) ← チラヴェルト(out) | |
ハーフタイム[交代] | ボネ(in) ← ガヴィラン(out) | |
後半12分[得点] | カルドソ | |
後半15分[交代] | カセレス(in) ← アジャラ(out) | |
後半16分[交代] | カンポス(in) ← カルドソ(out) | |
西野 泰正(out) → 太田 吉彰(in) | 後半18分[交代] | |
後半24分[交代] | フランコ(in) ← モリニゴ(out) | |
河村 崇大(out) → 熊林 親吾(in) | 後半31分[交代] | |
後半31分[交代] | バエス(in) ← サンタクルス(out) | |
後半33分[交代] | クエバス(in) ← ストゥルウェイ(out) | |
川口 信男(out) → 鳴尾 直軌(in) | 後半36分[交代] | |
後半38分[交代] | サラビア(in) ← アルセ(out) | |
後半44分[得点] | クエバス | |
後半44分[交代] | サナブリア(in) ← ガマラ(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | チェザーレ・マルディーニ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 長野県松本市でキャンプを張るパラグアイ代表との調整のための親善試合。パラグアイはグループBに属しており、日本代表と対戦する可能性は両チームが決勝に進出しないかぎりはない(3位決定戦もありうる)が、GKチラベルトをチームの顔として堅い守備をベースに勝負強く戦う南米の強豪チームであり、その堅い守りをジュビロが攻め崩せるかどうかに注目したいゲームだ。会場の松本平広域公園総合球技場アルウィンは、快晴で気温も適度、芝の状態も良好で、絶好のコンディションになっている。
- みどころ
- ジュビロは、日本代表の3人が今日から招集されて、大岩と金沢が故障から出場を見送り、高原もまだ復帰していないため、上本、西野といったフレッシュなメンバーがスタメンに入っている。対するパラグアイは、日本での知名度ではチラベルトが圧倒的に高いが、その他にもガマラ、アクーニャ、サンタクルスといったヨーロッパで活躍する国際的に知名度の高い選手も多く、それをイタリア代表監督の経験もある名将マルディーニが率いる。メンバー的にはベストと言えないジュビロだが、中盤は名波と藤田がしっかりと締めており、フランス大会ベスト16の強豪パラグアイに対して、どれだけジュビロのサッカーを展開できるか、大いに注目したい。
- 15分まで
- 19時2分/予定よりやや遅れてキックオフ。立ち上がりから、いきなりパラグアイが迫力十分の攻勢を見せる。1分/サンタクルス→アクーニャのワンツーからサンタクルスがシュート→ゴール右をかすめる。パラグアイは、パワーとスピードがすごく、日頃戦っているJリーグのチームとの格の違いを見せつけている。2分/サンタクルスがドリブル突破からボールを落としてガヴィランがシュートするが、ゴールならず。4分/ジュビロの初めての攻撃→DFのバックパスをチラベルトがキャッチしてしまい、ゴールエリア付近で間接フリーキック→ちょんと横に出したボールから藤田がシュートするが、バーを直撃してゴールならず。惜しい! 最初のパラグアイの攻勢が落ち着き、ジュビロにも少しずつ攻撃の糸口が見えてきた。7分/川口がスピードを生かして左サイドを縦に突破→センタリングするが、中央で弾かれる。8分/西野が後ろからのパスを受け、自ら振り向いてシュート→ゴール上に外れたが、積極的なプレーが光った。12分/カルドソとサンタクルスに連続してシュートを打たれるが、これもジュビロ守備陣が死守。パラグアイのエースである長身のサンタクルスがレベルの高いプレーを見せている。
- 22分まで
- 18分/パラグアイのセンタリング→サンタクルスがヘディングシュートするが枠には飛ばず。20分/パラグアイがペナルティエリア周りで細かいパスを何本もつないだが、DF陣が踏ん張ってシュートを打たせず。21分/ジュビロの約30mのFK→名波がグラウンダーでグラウにパス→グラウのポストプレーから藤田が抜け出してシュートするがゴールを外れる。
- 【先制点!】
- 23分/山西が左からドリブルで上がり縦パス→西野がDFを背負いながら反転してかわし、横パス→ゴール正面のグラウがグラウンダーのパスをダイレクトで押し込んだ! 先発で入った西野の切れが非常に良く、ジュビロが堅守のパラグアイから先制点を奪った!
- 35分まで
- 25分/パラグアイの右サイドからのFK→GKヴァン ズワムがサンタクルスと激しくぶつかりながらクリア。27分/相手DFから縦のロングパス→サンタクルスが流してガヴィランがセンタリング→しかし中央で弾き返す。29分/名波が自陣からアウトサイドでロングパス→川口が左から抜け出してドリブルからシュート→バー直撃。惜しい! ジュビロも堂々と自分たちのペースを作っている。パラグアイはサイド攻撃が多く、中央のサンタクルスに早めに合わせてくる形が効果的で、どちらも点が入りそうな雰囲気が十分にある。34分/アクーニャがセンタリング→サンタクルスがダイビングヘッド→GKヴァン ズワムが弾いてポストを直撃。危ない場面だったが、ヴァン ズワムがファインセーブ。
- 【失点】
- 36分/ポストに入ったモリニゴがダイレクトで斜め前に流して、サンタクルスが抜け出してGKと1対1→ヴァン ズワムを左にかわして冷静にゴールに流し込む。これで1-1の同点。
- 45分まで
- 38分/サンタクルスがドリブルで中央突破してシュート→強烈なキックがゴール右をかすめる。40分/上本が相手ボールを奪いながらスライディングのパス→これを受けた西が中央をドリブルで上がり、左の川口へ→川口が中央の藤田とグラウに合わせようとするが、DFにカットされる。42分/河村がセンターサークル付近から右足のアウトサイドでロングパス→西が右サイドを抜け出したが、ペナルティエリアを飛び出したGKチラベルトにクリアされる。44分/ジュビロの左からのFK→名波が左足でセンタリングを入れるが、DFに弾かれる。そして1-1のまま前半が終了。途中からはジュビロも中盤でボールをつないで、堂々とパラグアイと渡り合い、お互いにいくつも惜しいチャンスを作った前半戦だった。ジュビロでは、西野を筆頭に、西、河村、上本らの若手が伸び伸びとプレーし、良い働きを見せている。
- 56分まで
- 【ハーフタイムの交代】ヴァン ズワム→山本(GK)。チラベルト→タヴァレリ(GK)、ガヴィラン→ボネ。後半の立ち上がりは、やや落ち着いた展開になり、10分までは互いにチャンスらしいチャンスはなし。10分/サンタクルスがサイドに流れ、上本がスライディングに行ったところをかわされてセンタリング→中の選手には合わず。サンタクルスが前半よりも大きく動いて、上本が外に引き出される場面が目立ってきた。
- 【失点】
- 12分/サンタクルスがサイドに流れて上本と一緒につぶれ、こぼれを拾ったカルドソが中央をドリブル突破→DFを抜ききらない時点で、うまくタイミングを外してチョンとシュート→GK山本の脇を抜けたボールがゴールに転がり込んだ。カルドソの技ありシュートで、パラグアイが逆転。
- 75分まで
- 【交代】18分/西野→太田。太田は右サイドに入って、西が左に移り、川口がトップに上がった。19分/ロングパスからサンタクルスが右に流れて突破→GKと1対1になりかけたが、鈴木が追いついてシュート体勢のところをスライディングで阻止→こぼれ球をGK山本がキャッチ。鈴木らしい気合のディフェンス。21分/河村がパスカットからそのままドリブルで上がりシュート→DFにブロックされる。26分/太田が右から仕掛けてドリブル突破を図り、CKを得る。名波のCKが2本続いたが、チャンスは作れず。28分/ボネが右サイドを突破して、山西をかわしてセンタリング→シュートまでいかず。試合の流れはパラグアイのペースで、サンタクルスがサイドに動いてできたスペースを、他の選手がうまく使っている。
- 88分まで
- 【交代】31分/河村→熊林。【交代】36分/川口→鳴尾。これでジュビロはベンチのメンバーも全員出場。38分/グラウからのクサビのパスを藤田がダイレクトで振り向きざまシュート→バーの上。40分/鈴木がオーバーラップで右から駆け上がり、グラウにパス→グラウが粘ってCKを得る。その後の名波の右からのCK→藤田がGK前でヘディング→GKの手に当たって真上に上がったボールを、もう一度藤田がオーバーヘッド・キック→相手が頭でクリアに来たため、ファウルをとられる。
- 【失点】
- 44分/クエバスが右サイドからドリブル突破してミドルシュート→ゴール右隅に強烈に決まる。パラグアイの3点目。
- 試合終了
- ロスタイム2分の表示。そして、その後は互いに大きなチャンスなく試合終了。先制点を決めたジュビロだったが、最後にはワールドカップ出場チームとの地力の違いを見せられ、1-3で敗退。しかし、若手にとっては貴重な経験の場となり、今後に向けて大きな手応えをつかんだ選手も多かったはずだ。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- うちの選手にとって非常にいい経験ができたゲームだったと思う。とくにディフェンス面でもパラグアイの強さやテクニックを肌で感じてくれて、終わった後で選手たちと話した中でも、次への大きな目標になったゲームだと感じられた。前半はだいぶやらせてくれたが、後半はああいうゲーム展開になって、とくに攻撃面での状況判断、いいときは仕掛けていく、悪いときはシンプルにということで、私自身勉強になった。また、スタジアムもピッチ状態も非常に良く、パラグアイにはこういう環境の中でいい準備をして、いい結果を出すことを期待している。
- 藤田 俊哉
- パラグアイは技術がすごく高くて、独特の間合いでサッカーをしてきたし、さすがワールドカップの常連国だと思った。僕らはナビスコカップが終わって休んだ後で、またこの後休みに入るというゲームで、向こうは上り調子で、ベストは尽くしたけど、少し差が出てしまった。相手は、強さ的にも高さ的にも強かったし、Jリーグでは通るパスも通らなかったり、世界のトップレベルの代表チームを肌で感じることができたのは、すごく良かったと思う。
- 西 紀寛
- 前半は点も取れて、両方ともチャンスがあったけど、後半になると実力の差が出てきた。パラグアイのほうがピッチを広く使っていたし、いいサッカーをしていると思った。選手たちもうまかった。
- 川口 信男
- うちのチーム自体も、ケガ人もいたし、ベストのメンバーではなかったけど、前半はまあまあ良かったと思う。相手もこれから調整という感じなので、何とも言えないけど、トップレベルの選手たちとやれて、いい経験ができたと思う。シュートも何本か打てたけど、ゴールを決めないといけなかった。相手は、個人個人がすごくキープ力があるし、試合の流れをみんな知っているというか、最後のほうはうまく回されたという感じもあった。
- 河村 崇大
- (パラグアイは)パス回しがうまく、簡単にはボールが取れないと思った。前半は比較的よくできたと思うけど、後半になって向こうのペースになったときに、まだまだ課題があるなと思った。
- 熊林 親吾
- (パラグアイは)今日はみんな本気ではなかったと思うけど、ワールドカップでは頑張ってほしいと思う。(自分としては)とくに何もできていないので、あのピッチに立てたことが良かった。15分でミスが2、3本あったし、最後のシュートも枠に飛ばさないといけないと思う。これからまた頑張りたい。