試合日程・結果2002年 試合日程・結果準々決勝:ジュビロ磐田 vs 鹿島アントラーズ

試合日程・結果

ナビスコカップ試合中継  準々決勝

試合日時:2002年09月04日(水)  19時00分キックオフ

得点ボード
ジュビロ磐田
1 1 前半 1
0 後半 1
 延長前半 
 延長後半 
2 鹿島アントラーズ
  成 績  
16 シュート 12
12 ゴールキック 12
8 コーナーキック 2
14 直接FK 19
3 間接FK 5
3 オフサイド 5
0 PK 0
  • [試合時間]
  • [スタジアム]
  • [観 衆]
  • [気温 / 湿度]
  • [天候 / 風]
  • [ピッチ状態]
  • 90分(延長30分/PK戦)
  • ジュビロ磐田スタジアム
  • 10,706人
  • 27.0℃ / 76%
  • 晴れ/ 弱風
  • 全面良芝 / 乾燥
  • [コミッショナー]
  • [主 審]
  • [副 審]
  • [第4の審判]
  • [記 録]
  • [HOME/AWAY]
  • 二村 昭雄
  • 岡田 正義
  • 廣嶋 禎数、柳沢 和也
  • 二俣 敏明
  • 花澤 秀登
  • HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
中山 雅史 前半7分[得点]
前半11分[警告] 中田 浩二
前半18分[交代] 青木 剛(in) ← ファビアーノ(out)
前半22分[得点] エウレル
前半26分[警告] エウレル
田中 誠 前半30分[警告]
福西 崇史 前半32分[警告]
後半9分[交代] 内田 潤(in) ← 柳沢 敦(out)
グラウ 後半17分[警告]
後半17分[警告] 曽ヶ端 準
グラウ(out) → 川口 信男(in) 後半28分[交代]
後半29分[得点] エウレル
西 紀寛 後半30分[警告]
後半31分[交代] 熊谷 浩二(in) ← 小笠原 満男(out)
メンバー表
累積警告 ポジション 番号 選手名
  GK 1 ヴァンズワム
  DF 2 鈴木 秀人
  DF 5 田中 誠
  DF 14 山西 尊裕
  MF 11 西 紀寛
  MF 23 福西 崇史
  MF 6 服部 年宏
  MF 10 藤田 俊哉
  MF 7 名波 浩
  FW 8 グラウ
  FW 9 中山 雅史
スタメン
選手名 番号 ポジション 累積警告
曽ヶ端 準 21 GK  
名良橋 晃 2 DF  
秋田 豊 3 DF  
ファビアーノ 4 DF  
アウグスト 16 DF  
本田 泰人 6 MF  
中田 浩二 5 MF  
小笠原 満男 8 MF  
本山 雅志 10 MF  
柳沢 敦 13 FW  
エウレル 31 FW  
  GK 12 山本 浩正
  DF 3 大岩 剛
  MF 4 河村 崇大
  MF 15 ジヴコヴィッチ
  FW 13 川口 信男
       
       
控え選手
高嵜 理貴 29 GK  
内田 潤 17 DF  
熊谷 浩二 18 MF  
青木 剛 24 MF  
長谷川 祥之 11 FW  
       
       
鈴木 政一 監 督 トニーニョ・セレーゾ
中継レポート
  • 試合前の状況
  • ワールドカップ前に行なわれた予選を経て、ナビスコカップの決勝トーナメントがいよいよスタートする。予選A組で余裕の首位となったジュビロは、D組2位のアントラーズと、ホームの磐田スタジアムで対戦。今年の試合方式は、ホーム&アウェーではなく一発勝負のため、今日は90分で決着がつかなければ前後半15分ずつの延長戦、それでも決着がつかなければ、PK戦によって準決勝進出チームを決定するというレギュレーションになっている。磐田周辺は今日も厳しい残暑の1日となったが、夕方になってからはかなり涼しくなり、準々決勝いちばんの好カードだけに注目度も高く、平日のナイターながらスタンドの出足はなかなか好調だ。もちろんジュビロ・サポーターは、ナビスコカップだけでなく、セカンドステージの優勝争いにも大きく影響する一戦だけに、かなり気合の入った応援を繰り広げている。
  • みどころ
  • 土曜日の神戸戦で途中交代した高原は、右太ももの張りがとれず、今日は大事をとって欠場。代わりにグラウがファーストステージ第9節以来の先発となり、中山・グラウの2トップ。また3バックの左には、大岩に代わって山西が入っており、それ以外は神戸戦と同じメンバーになっている。対するアントラーズは、点取り屋のエウレルがケガから復帰し、熊谷はまだ万全ではないが、ほぼベストメンバーが揃っている。このところ2年連続セカンドステージ優勝を果たし、後期に強いという印象を与えている通り、土曜日の開幕戦でもアウェーで仙台に勝って順調なスタートを切っている。そうした背景の中で、史上初の完全優勝を目指すジュビロと、3年連続Jリーグ王者を狙うアントラーズが、今日と次の土曜(セカンドステージ第2節)で2連戦することは、全国のサッカーファンの中で大きな注目の的になっている。もちろん、今日負ければナビスコカップのタイトルは消えるわけで、1戦目だから慎重にという考えは、両チームともないはずだ。両者とも気合入りまくりのライバル対決を楽しみながら、ジュビロが自分たちの力を出し切って快勝してくれることを期待したい。
  • 6分まで
  • 試合開始が近づいて風がパタッと止み、蒸し暑さが増す中、鹿島のエウレルによるいきなりのキックオフ・シュートをヴァン ズワムがキャッチして試合開始。2分/右に開いた中山が、縦のドリブルから鋭いセンタリング→素晴らしいボールにグラウが飛び込んだが、GK曽ケ端に先にキャッチされる。立ち上がりからジュビロが素早いパス回しを見せ、良いスタートを切っている。3分/アウグストの左からのクロス→DFに当たってコースが変わったボールを柳沢がつないで、本山がミドルシュート→ゴール左に外れるが、ややヒヤリとした場面。立ち上がりからスリリングな攻防となる中、両チームとも徐々に守備の組織を整え、早くも緊迫感のある好内容のゲームになっている。
  • 【先制点!】
  • 7分/右サイドでボールを受けた西が、鮮やかな切り返しでアウグストをかわし、右足のアウトサイドで絶妙のセンタリング→ファーサイドに逃げてフリーになった中山が倒れこみながらボレーシュート→ゴール左隅にきれいに決まる! 絵に描いたような美しいゴールで、ジュビロが早くも先制点!
  • 21分まで
  • 先制点を決めた後も、ジュビロが良いリズムを作り、早い段階で相手ボールを奪って速攻を仕掛けている。11分/相手ボランチの中田にボールが入ったところをうまく狙ってグラウがボール奪取→これを中田が後ろから引き倒してイエローカード。13分/名波がボールカットから右サイドにタイミングの良い縦パス→西がフリーで抜け出し、ペナルティエリア前でアウグストをかわして左足シュート→ゴール右隅を狙ったが、GK曽ケ端にキャッチされる。残念! ここまでは、アントラーズにゴール前までボールを運ばせず、ジュビロのペースで試合が進んでいる。17分/左からの藤田のセンタリング→DFが処理をミスしたところを中山が奪って左からシュート→素晴らしいシュートだったが、GK曽ケ端が手で弾き出す。18分/ファビーニョ→青木。故障でピッチ外に出ていたファビーニョに代わって、U-21代表の青木が入りボランチへ。センターバックには中田が下がった。21分/ペナルティエリア前で名波のパスを受けたグラウが、自ら強烈なミドルシュート→DFに当たって外へ→その後の右CK→ニアの競り合いででコースが変わったところに福西が飛び込んだが、ジャストミートできずゴール上に外れる。
  • 【同点】
  • 22分/アントラーズのセンターライン付近からのロングパス→エウレルがDFと競り合いながら頭でそらしたボールがゴール左隅に飛び、ヴァン ズワムも届かずに、そのままゴールネットを揺らす。信じられないような形での失点で、試合は振り出しに戻った。
  • 30分まで
  • 思わぬ失点で、同点となってからはアントラーズがやや勢いづき、中盤でのボールカットからの速攻でチャンスを作っている。28分/早いリスタートから一瞬のスキをついて柳沢にゴール前に抜け出され、ヴァン ズワムの前でシュートを打たれるが、ゴール左に外れて助かる。ジュビロのDF陣はオフサイドではないかと猛抗議するが、受け入れられず。その後も、オフサイドに対する納得のいかない判定から田中がラインズマンに抗議し、イエローカードを受ける。ジュビロのリズムがやや崩れてきた。
  • 45分まで
  • 審判に対する不満もつのり、ジュビロの選手たちがやや熱くなっている。34分/中山が藤田のスルーパスを受けて左から反転しながら左足シュート→GK曽ケ端にキャッチされる。かなり劣勢になってきたが、中山の好調さが頼もしい。34分/後方からのパスでエウレルに抜けだされ、左からシュートを打たれるが、ヴァン ズワムがなんとかストップ。その後も右から名良橋にミドルシュートを打たれるが、これもヴァン ズワムがキャッチ。40分過ぎから再びジュビロのパスのリズムが良くなり、良い形を作り始めている。42分/名波の右CK→DFにクリアされたボールを藤田が再び名波につなぐが、オフサイドをとられる。44分/スローインから服部が左からクロス→中山がファーに飛び込んだが、その前でGKにキャッチされる。46分/左に流れたグラウがアーリークロス→中山がGKの前に飛び込むが、曽ケ端にクリアされる。その後の左CKを曽ケ端がパンチングしたところで、前半終了の笛。序盤は完全なジュビロ・ペースだったが、思わぬ失点を喫したところから流れが変わり、1-1の同点のまま後半へと折り返した。
  • ハーフタイムコメント
  • 鈴木 政一監督:
    前半の立ち上がりのように攻守の切り替えを早く。スターティングポジションを全体的にコンパクトに。足を止めないで最後まで戦え。

    トニーニョ・セレーゾ監督:
    相手ボールの時、一発でとびこむな。ボールの前に立てばよい。クリアーのあとボールを拾うこと。リスタートに注意すること。シュートの後は必ずつめること。
  • 60分まで
  • ジュビロのキックオフで後半がスタート。両チームとも交代はなし。立ち上がりから両者とも激しくぶつかり合い、わずかなミスが命取りになる緊迫した展開が続く。シュートシーンは少ないが、観ていて非常におもしろいゲームになっている。5分/ジュビロのCKからのカウンターで、数的不利のピンチになるが、エウレルのドリブルを山西が粘り強く止めてピンチを逃れる。6分/セットプレーの2次攻撃から福西が左からセンタリング→グラウが胸で受けてシュートを狙うが、DFにクリアされる。その後の左CK→藤田のボールを鈴木がファーから折り返し、DFがバンザイで止めたが、岡田主審の笛はなし。ゴール裏のジュビロ・サポーターからは大ブーイング。【交代】9分/柳沢→内田。内田は左SBに入り、アウグストが中盤の左に上がって、本山がトップへ。11分/ペナルティエリア前でキープする名波が倒され、良い位置からのFK→ペナルティエリア前右から名波が左足でゴール右上を狙うが、GK曽ケ端のファインセーブに阻まれる。残念! 12分/名波が右サイドからえぐってセンタリング→ファーでフリーになった中山がワントラップしてシュート→当たり損ねて大きくふかしてしまう。惜しい! 14分/西がペナルティエリア前で名良橋を倒し、ペナルティエリア右角付近からFK→小笠原のクロスボールを壁の藤田が頭でクリア。その後の右CK→小笠原が蹴って中央の秋田がヘディング→ゴール上に外れる。一進一退のスリリングな展開のまま、残り時間は30分に。
  • 73分まで
  • 16分/藤田が良い位置でボールを奪い、そのままグラウにスルーパス→しかしグラウのスタートが遅れてわずかに届かず。残念。ボール支配率では、ジュビロがやや上回っているが、アントラーズのカウンターが非常に鋭く、緊迫した展開が続く。ジュビロは、悪いボールの奪われ方が目立つ点もやや気になる。先に集中が切れたほうがやられるという雰囲気になってきた。23分/アントラーズの右サイドからのFK→小笠原が低いボールで後方に合わせ、エウレルが飛び込んでボレーシュート→ゴール上に外れる。24分/右から折り返されたボールから福西が左足でミドルシュート→鋭いキックだったが、わずかにゴール上に外れる。26分/アントラーズが速いつなぎから左の本山に出し、本山がオーバーヘッドシュート→大きく右に外れる。27分/中山が左に流れて服部のパスを受け、センタリング→ニアのグラウを抜けて、ファーに飛び込んだ西が胸で落としてシュート体勢に入ろうとするが、DF陣が必死に阻止。27分/中山がオフサイドぎりぎりでボールを受けて、左からシュート→GKの正面。【交代】28分/グラウ→川口。ついに切り札の川口が登場。
  • 【失点】
  • 28分/一瞬のスキをついた小笠原のパスで、エウレルに裏に抜け出され、前に出たヴァン ズワムもかわされて左から決められる。これで1-2となり、ジュビロは追う立場に。
  • 試合終了
  • 【交代】31分/小笠原→熊谷。これで鹿島は1トップの3ボランチにシフトチェンジ。33分/DFラインからのロングパスで、中山がDFと競り合いながら頭でコースを変える→ゴール左に外れる。残念。34分/鋭い縦パスで川口が左からえぐりセンタリング→中央の中山には合わず、ファーに抜ける→そのこぼれ球を西が拾って折り返し→中山が身体をひねりながら頭で叩きつけるが、GK曽ケ端にキャッチされる。惜しい! ジュビロの気迫が、徐々に相手ゴール前にボールを運び始めた。38分/右スローインから西がセンタリング→ニアに入った中山がボレーシュート→DFに当たる。その後の2次攻撃で服部が左からえぐってセンタリング→またも中山が飛び込むが、DF中田に阻止される。残念。40分/西が右からクロス→中山が大きなジャンプでヘディングシュート→しかし、これもGK曽ケ端に弾き出される。残念! 残り5分を切り、ジュビロは福西が前線に残ってパワープレーの体制に入っている。44分/本田のミスをついて中山がボールを奪い、カウンター→左から駆け上がる川口にスルーパスを送るが、タイミングが合わずGKにキャッチされる。ロスタイム3分の表示。最後はジュビロが必死のパワープレーで攻め、アントラーズが懸命に守る中、時間が刻々と過ぎ、3分少々のロスタイムで岡田主審の長い笛。内容的には息詰まる好ゲームだったが、フィニッシュの部分でのわずかな差が出て1-2のまま試合終了。ジュビロの2度目のナビスコカップ優勝の夢は、ここでついえた。
選手、監督コメント
  • 鈴木 政一監督 
  • 悔しい! 負けたことが。ただ、内容的には、スタートの部分でも非常にいい形でサッカーがやれたと思っている。途中からスターティングポジションがワイドになった部分があり、ちょっとリズムが狂ってしまった。後半も攻め続けたが、決定力のところでの差が出た。それと、選手が文句を言うと、警告をくらって退場になりかねないので、レフェリーにもう少ししっかりとしたジャッジをやってもらいたい。土曜日の試合に向けての修正点もはっきりしているし、ボール支配率も上回ったし、あとはフィニッシュの部分でもっと積極的に仕掛けられるようにしたい。高原は今のところ、土曜日は先発でいく予定。
  • 中山 雅史 
  • (身体の切れは)まずまずだと思うけど、負けてしまったのではしょうがない。一瞬のスキで点を取られているわけだけど、それで試合が決まるのだから、それはなくしていかないといけない。チャンスもあったし、それをものにできなかった。何を言っても「たられば」になってしまうので、次にそうならないように何らかの動きを見せていくしかない。次にどう戦うべきかということをしっかり考えて、悔しさを晴らせるように準備していきたい。
  • 田中 誠 
  • 1点目もオフサイドだと思うけど、そこで躊躇して止まってはいけないので、反省しなければいけない。チームとして流れが良かっただけに、あそこでそれを止めてしまった。後ろの人間がもっと身体を張らないといけない。審判が絶対というのはわかるが、明らかにおかしいジャッジもいっぱいあるし、そのへんはJリーグ側がもっと改善してほしい。(土曜日の試合は)今日も本当に僅差の勝負だったと思うし、チャンスも作れていたし、向こうのチャンスをつぶして、こちらのチャンスを決めれば勝てると思う。あとはバランスの良いサッカーを目指して頑張りたい。
  • 藤田 俊哉 
  • 立ち上がりはうまく入れたけど、こういう試合もある。真ん中からあんなに簡単に2回もやられたのは、もったいない。とにかく勝ちたかったので、本当に残念。内容よりも結果を残したい。だって、負けるのは悔しいから。内容を求めるのは勝ってからのこと。次はとにかく勝ちたい。
  • 山西 尊裕 
  • 1点目は、オフサイドと思って一瞬止まってしまった。オフサイドと思っても最後まで対応していれば防げたかもしれないし、大いに反省して、修正したい。あそこでチームの流れが良かったのが、変わってしまった。2点目も、あそこでもう少し粘って防げれば状況は変わってきたと思うので、これからの課題としていきたい。
  • 鈴木 秀人 
  • チームの流れも良くて、いい感じで攻撃できていたので、あそこであんな形で点を取られてしまったことで(1点目)、流れが変わってしまった。DFの反省点だと思う。
  • 福西 崇史 
  • 開幕戦よりは、いいサッカーをしていたし、やられた感じはしていない。あとは気持ちを切り換えてリーグ戦に向けて頑張るだけ。最後の時間は、点を取るために前線に残ったが、なかなかチャンスに絡めなかった。