Aグループ 第4節
試合日時:2002年05月06日(月) 15時01分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分
- 柏の葉公園総合競技場
- 12,494人
- 18.3℃ / 26%
- 晴れ/ 弱風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 二村 昭雄
- 梅本 博之
- 手塚 洋、穴沢 努
- 堀川 栄多
- 関山 香
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
大野 敏隆 | 前半7分[警告] | |
町田 忠道(out) → 宇野沢 祐次(in) | 後半33分[交代] | |
渡辺 光輝(out) → 萩村 滋則(in) | 後半34分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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ペリマン | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- ゴールデンウィーク最終日のナビスコカップ予選A組第4戦。今日から後半戦に入って、各チームとの2回目の戦いとなる。今日の相手は、3日にホーム磐田で0-0で引き分けた柏レイソル。A組は現在、ジュビロとレイソルが勝ち点5で並び、得失点差でジュビロが首位。さらに仙台が勝ち点4でその後を追うという混戦になっている。この試合が引き分けに終わり、函館の札幌×仙台戦で仙台が勝つと、首位を仙台に奪われてしまうので、ジュビロとしては、ぜひ勝っておきたいゲームだ。会場は、柏の葉公園総合競技場で、快晴の空が広がっているが、気温はあまり上がらず、風がやや強くてスタンドの影になった部分は寒さを感じるほど。ただし選手にとっては、ピッチ状態も良く、非常にやりやすいコンディションと言える。
- みどころ
- ジュビロは、前節の試合で退場になったグラウと、警告累積のジヴコヴィッチが出場停止(ナビスコカップは累積2枚で出場停止)。だが、3日の試合を風邪で欠場した鈴木が復帰し、河村がボランチに上がって、金沢が2列目の左サイドに入る模様。そして、2トップは中山、川口のコンビとなる。対するレイソルは、薩川が欠場し、渡辺光が復帰。そして、萩村の代わりに初スタメンの若い永井がボランチに入る。3日の試合では、良いバランスで良い形を何度も作りながら、ラストパスやフィニッシュの部分で精度を欠いたジュビロ。今日は、その部分で選手たちがどれだけ良い仕事をし、決めるべきところで決められるかどうかが、最大のポイントになるだろう。
- 15分まで
- ジュビロのキックオフで前半がスタート。ジュビロは、「みどころ」で書いたように金沢が左の2列目で河村が右ボランチに入り、川口がトップ、鈴木が3バックの右に入った他は、前節と同じ布陣。柏もいつも通りの3-5-2で森川が3バックの左、永井が右ボランチに入っている。両サイドは、左:平山、右:渡辺光。3分/素早いロングパスで西が右サイドを抜け出し、味方の上がりを待ってセンタリング→ファーの中山を狙うが、その前でカットされる。4分/左からの展開で、ペナルティエリア前に上がった河村が少し右めからミドルシュート→鋭いシュートだったが、GKにキャッチされる。7分/大岩が鋭いダッシュでクサビのパスをインターセプトし、そのまま上がろうとするが、大野に後ろから倒される(大野にイエローカード)。立ち上がりは比較的静かな展開だが、ジュビロがボールをキープする時間のほうがやや長い。10分/サンパイオからの抜群のタイミングのパスで左の平山に抜け出され、GKと1対1→平山のループシュートをヴァン ズワムが左手1本で弾き、決定的なピンチを救った。ジュビロは、川口が左右によく動いて基点になっているが、レイソルの中央の守りが堅く、決定的なチャンスはなかなか作れない。15分/藤田のスルーパスで川口がゴール前に抜け出すが、前に出たGK南にボールを弾かれ、シュートは打てず。残念。
- 30分まで
- 15分前後にジュビロが相手ゴール前に攻め込む場面が続いたが、その後はこう着した展開。レイソルは速攻主体で遠めからシュートを狙っているが、すべてヴァン ズワムが危なげなく処理している。20分を過ぎて、レイソルがこぼれ球を拾う場面が多くなり、流れはややレイソルへ。25分/レイソルのペナルティエリア右外からFK→ファーのサンパイオがヴァン ズワムの頭を越えるヘッド→バーの上部に当たって外へ。要警戒のセットプレーで、少しヒヤリとした場面。26分/ジュビロの速攻でペナルティエリア前から名波が浮き球の縦パス→DFの身体に当たったボールが西のところへこぼれ、反転しながらシュート→しかし大きく上に外れる。残念! 29分/ジュビロの左CK→藤田がファーの大岩を狙ったが、ボールが長すぎて直接ラインを割る。ジュビロがボールを支配できなくなり、やや押され気味の展開になっている。
- 45分まで
- 32分/中盤でボールを受けた河村が、そのまま前のスペースへドリブルで上がる→ペナルティエリア前で、カカトを踏まれて倒れたが、主審の笛はなし。河村がボランチのポジションで、生き生きと積極的なプレーを見せている。34分/名波が左サイドの後方から右の西へ大きなサイドチェンジ→正確なパスが通ったが、DFがCKに逃げる。その後の右CK→名波が、後方から入った金沢を狙ったが、DFに身体を入れられボレーシュートは打てず。38分/河村が高い位置でボールを奪い、そのまま前に上がって、名波のスルーパスを受けるが、これはオフサイド。残念。39分/ペナルティエリア前やや左から北嶋が強烈なミドルシュート→ヴァン ズワムがジャンプ一番片手で外へ弾き出す。危ないシュートだったが、またしても守護神がピンチを救った。41分/渡辺光の右からのセンタリング→町田にヘディングされるが、DFが身体を寄せてゴール左に外れる。43分/西の縦パスを右サイドで受けた川口が粘ってDFかわし、2列目から飛び込んだ藤田に折り返す→近い距離のパスだったが、コースが悪く藤田がシュートを打てず。残念! 44分/CKの2次攻撃から名波が右からクロス→ニアの中山がボレーシュート→ゴール右に外れる。惜しい。その後もジュビロが攻勢をかけたが、約2分のロスタイムで前半が終了。今日も、フィニッシュにかかる部分での精度がもうひとつで、なかなかゴールが奪えない。きっかけをつかむ1点がどうしても欲しい! 【他会場】札幌1-1仙台(終了)。
- 60分まで
- スタンドの影がピッチの半分を覆う中、レイソル・ボールで後半がキックオフ。両チームとも交代はなし。両者とも攻撃の意識は高いが、守りも堅く、なかなかチャンスは生まれない。5分/ジュビロの右CK→名波がニアを狙うが、DFにクリアされる。6分/川口と西のコンビで右サイドを突破し、西が2列目の名波に折り返し、名波がペナルティエリア内に飛び込んでゴール左を狙うが、GK南のファインセーブに阻まれる。惜しい! 8分/西の右後方からのクロス→中山が頭からゴール前に飛び込むが、南が中山と激突しながらセーブ。8分/名波が身体を張って奪ったボールから中山がドリブルで上がりミドルシュート→GK南が横っ飛びで弾いて外へ。このプレーで名波が足を押さえて倒れたが、すぐに立ち上がる。連戦の疲れが出始めたか、両チームともイージーミスが目立つようになってきた。ミスが勝敗を分ける可能性も高い。ジュビロが一時連続してチャンスを作ったが、その後はこう着し、依然無得点。
- ハーフタイム
- 鈴木政一監督:とてもいいリズムだ。ボールコントロールもいいし、ポジショニングもいい。このまま後半も続けよう。両サイドは、もっと積極的に裏を狙っていこう。
ペリマン監督:
攻撃では中盤での組立てを大切にしたい。チーム全体でゲームをコントロールしよう。守備ではボールプレスを早く。ゴール前のマークも厳しく。
- 75分まで
- 16分/金沢が左サイドを深くえぐってセンタリング→ファーに流れた中山にピタリと合って、中山がジャンピングヘッドでゴール左を狙う→しかしGK南が右手をめいっぱい伸ばしてゴールを死守。惜しい! 19分/川口のキープから金沢が飛び込んで左からセンタリング→中山が飛び込んだが、わずかにタイミングが合わず。残念。20分/藤田が右から左に流れながら左足でミドルシュート→これも南の好セーブに阻まれる。残念! 15分を過ぎて、ジュビロが激しい攻勢をかけているが、レイソルの守護神・南にことごとく阻止されている。27分/レイソルの左の平山が西を抜いてセンタリング→ヴァン ズワムがパンチングでクリア。両チームとも疲れの色が濃くなる中、必死の攻防を見せている。30分/ジュビロの速攻から川口が中央をドリブルで上がり、左の金沢へ→金沢が得意の左足でダイレクトシュート→これも南が反応良くストップ。残念!
- 試合終了
- チャンスの数では圧倒的にジュビロが上回っているが、なかなかゴールが決まらない。【交代】レイソル33分/町田→宇野沢。34分/永井→萩村。38分/レイソルの右CK→ニアの山西が頭でクリアし、これを拾った西がドリブルで上がって川口にパス→しかし、これはオフサイド。ジュビロが思うように攻め崩せない状態のまま残り5分を切る。41分/ジュビロの右CK→名波が蹴って中山らが飛び込むが、レイソルは高さには強い。こう着した展開のまま、じりじりと時間だけが過ぎる。ロスタイム2分の表示。ジュビロが残った力を振り絞って最後の攻撃。中央からつないで左の金沢がセンタリング→ファーの藤田がなんとか折り返すが、中央の競り合いからシュートは打てず→その後のレイソルのカウンターを大岩がカットし、自らドリブルで上がって右へスルーパス→西が反応できなかったところで、主審の長い笛。前節よりも惜しい場面は多かったが、GK南が好セーブを連発して最後までレイソル・ゴールを破ることができず、これでジュビロとしては不名誉な3試合連続のスコアレスドロー。だが、札幌×仙台戦も引き分けだったため、順位は変わらずジュビロが得失点差で首位を守っている。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- 今日のゲームでは点を取ろうという強い気持ちをもって望んだ中、90分間前向きに点を取りにいった部分は、次に向けて大きなプラスになる。ナビスコカップが始まった時期よりは思い切り良くシュートするというゴールに対する意識は強くなってきている。ただ、ラストパスを出す場所、タイミング、精度を上げていかないと点を取れないと思う。前半は、途中で中盤がなくなってしまった時間があった。後半は、両サイドで落ち着いてボールをフリーで持った瞬間に川口がオープンスペースにタイミング良く走りこんで、中山はできるだけゴール前で仕事をするように、また、川口、西がチャンスを作って逆サイドの金沢、藤田が積極的に中に入るようハーフタイムで指示した。後半の最後に、DFの押し上げが遅くなって、間延びして中盤を拾われてカウンターをくらった場面もあったが、DFラインが落ち着いて処理してくれた。前節で熱による欠場した鈴木秀人が復帰してアグレッシブにやってくれた。大岩、アルノ、山西なども、相手の高さに対して集中力高め、失点することなくよくやってくれた。
- ペリマン監督
- レイソルのパフォーマンスは前半のほうが良く、後半に入ってジュビロの経験などによってゲームをコントロールされてしまった。チームとしてリズム、流れができない中で、南がいいセーブを繰り返して助けてもらった。このゲームを戦うにあたって、疲れや怪我の状況によって薩川のかわりに森川、萩村の変わりに永井にスタメンを変えたが、2人ともよくやってくれた。レイソルはグループの中でベストなチームとすでに2回ずつ当たっているので、今後他チームより有利に進めていけるのではないか。
- 中山 雅史
- (引き分けという結果は)そんなに悲観的には考えていない。もちろん勝ちを目指したが、相手の守りも強固で、それを崩せなかったのは悔しい。ただ、もうひとつの試合の結果を踏まえて考えれば、負けなかったことは良かった。DF陣が踏ん張って0点に抑えて負けなかったことは収穫だし、点は取れなかったけど、いろいろな攻めの形を作れたという面もあった。(ゴールは)コースとかタイミングとか細かい部分での詰めの問題だと思う。今日は、相手のGKも1本2本止めているうちに乗ってしまったかなという部分もあった。でも、それでも決めるだけの技術をつけていきたい。
- 大岩 剛
- 僕らとしては、0点で押さえることが第一条件だし、そうすれば負けることはないわけで、守備意識はみんな高かった。ただ、その分なかなか前線にいい形でボールが入っていかなかった。そこを攻守の切り換えなんかを速くしていくのが課題だと思う。
- 西 紀寛
- (ゴールは)もうちょいの場面が多かった。入るか入らないかは、ちょっとした部分だと思う。次はホームだし、できるだけ早い時間で点を取りたい。
- 河村 崇大
- いつも意識していることだけど、今日もいい入り方ができて良かった。名波さんがバランスをとってくれるので、前にスペースがあったときは自由に上がらせてもらった。逆に名波さんが上がったときは、自分がバランスをとることを心がけていた。