試合日程・結果2002年 試合日程・結果2002 J1 2nd 第11節:横浜F・マリノス vs ジュビロ磐田

試合日程・結果

Jリーグ試合中継  2002 J1 2nd 第11節

試合日時:2002年10月26日(土)  15時05分キックオフ

得点ボード
横浜F・マリノス
1 0 前半 2
1 後半 1
 延長前半 
 延長後半 
3 ジュビロ磐田
5勝1分5敗 勝点13 得失点-2 (10位) 成 績 9勝0分2敗 勝点25 得失点+14 (1位)
5 シュート 10
9 ゴールキック 10
4 コーナーキック 2
21 直接FK 20
5 間接FK 1
4 オフサイド 1
0 PK 0
  • [試合時間]
  • [スタジアム]
  • [観 衆]
  • [気温 / 湿度]
  • [天候 / 風]
  • [ピッチ状態]
  • 90分(延長30分)
  • 国立霞ヶ丘競技場
  • 34,115人
  • 16.3℃ / 68%
  • 曇り / 弱風
  • 全面良芝 / 乾燥
  • [コミッショナー]
  • [主 審]
  • [副 審]
  • [第4の審判]
  • [記 録]
  • [HOME/AWAY]
  • 石崎 忠利
  • 奥谷 彰男
  • 柳沢 和也、穴沢 努
  • 濱口 和明
  • 諏訪邊 未幸
  • AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半1分[得点] 高原 直泰
前半30分[得点] 高原 直泰
前半33分[警告] 藤田 俊哉
中澤 佑二 前半41分[警告]
後半8分[警告] 河村 崇大
オウンゴール 後半13分[得点]
後半28分[警告] 山西 尊裕
後半31分[交代] 金沢 浄(in) ← 藤田 俊哉(out)
ウィル 後半32分[警告]
後半39分[得点] 中山 雅史
後半40分[交代] 前田 遼一(in) ← 中山 雅史(out)
ウィル 後半42分[累積警告/退場]
ナザ(out) → 平瀬 智行(in) 後半44分[交代]
後半44分[交代] 大岩 剛(in) ← 河村 崇大(out)
メンバー表
累積警告 ポジション 番号 選手名
  GK 1 榎本 達也
  DF 4 波戸 康広
DF 38 中澤 佑二
  DF 3 松田 直樹
DF 7 ナザ
MF 8 遠藤 彰弘
  MF 6 上野 良治
MF 2 ドゥトラ
FW 37 奥 大介
FW 11 清水 範久
FW 9 ウィル
スタメン
選手名 番号 ポジション 累積警告
山本 浩正 12 GK  
鈴木 秀人 2 DF
田中 誠 5 DF
山西 尊裕 14 DF
河村 崇大 4 MF
福西 崇史 23 MF  
服部 年宏 6 MF
藤田 俊哉 10 MF
名波 浩 7 MF
高原 直泰 32 FW  
中山 雅史 9 FW  
  GK 31 下川 健一
  DF 32 三上 和良
MF 13 永山 邦夫
MF 30 久永 辰徳
FW 18 平瀬 智行
       
       
控え選手
ヴァンズワム 1 GK  
大岩 剛 3 DF  
金沢 浄 20 MF
川口 信男 13 MF  
前田 遼一 18 FW  
       
       
下條 佳明 監 督 鈴木 政一
中継レポート
  • 試合前の状況
  • セカンドステージもすでに3分の2が終了し、いよいよ残りは5試合。ジュビロは前節で首位に返り咲いたが、2位の浦和とは勝ち点1差、3位のG大阪とも勝ち点2差と僅差の争いになっており、今後の優勝争いの中で、勝ち点1の重みが非常に大きくなってくる状況だ。会場の国立競技場は、午前中から雨が降り続いていたが、午後になってやみ、気温はかなり低くなっている。芝の状態は良く、適度に水を含んだピッチは、ジュビロのほうに優位に働くはずだ。サポーターの数もジュビロのほうがやや多いぐらいで、アウェーの不利はまったくないと言えそうだ。
  • みどころ
  • ジュビロのスタメンは、2試合出場停止になっていた田中が戻り、それ以外は前節と同じ。河村もかなり右サイドに定着してきた。また、サブには久しぶりに前田遼一が入っている。対するFマリノスは、ここまで5勝4敗1分の9位とファーストステージの勢いはなく、成績不振を理由にラザロニ監督が解任されて、代わりに下條監督が指揮を取っている。だが、このところ3連勝と調子を上げてきており、今日もベストメンバーが揃って順位以上の力を持っているはずだ。また、ジュビロが2試合続けて中2日の試合になるという点も、不安材料のひとつとなる。しかし、ジュビロが前節のように高い集中力を見せて、序盤から自分たちのサッカーを展開すれば、実力では上回っているはず。乾杯したファーストステージの雪辱に大いに期待したいゲームだ。
  • 試合開始
  • 奥谷主審の笛が鳴り、Fマリノス・ボールでいよいよキックオフ。ジュビロの布陣はいつも通りで、Fマリノスは4バック+3ボランチ的な布陣。登録上は3トップだが、奥と清水が少し引いており、実質的にはウィルの1トップのような形だ。
  • 【先制点!】
  • 1分/右サイドに出たボールに河村がよく追いついてセンタリング→中山のオーバーヘッド・シュートはDFに当たったが、こぼれ球を奪った高原が右からえぐって鋭く切り返し、角度のないところから左足シュート→豪快にゴールネットを揺らして、ジュビロが立ち上がり早々の先制点!
  • 15分まで
  • 4分/中盤やや左30m以上のFK→山西が左足で直接狙い、伸びのある強烈なシュートがゴールに向かう→GK榎本もキャッチしきれずパンチングで弾く。7分/中盤からのスルーパスで奥が2列目から飛び出すが、GK山本がペナルティエリアから飛び出してクリア。幸先良く先制したジュビロは、序盤から厳しいプレスをかけて相手ボールを奪い、速い攻撃を展開している。しかし、Fマリノスも個々のキープ力があり、完全にボールを支配するところまではいけない。9分/ペナルティエリア前左遠目からのFマリノスのFK→奥が直接狙うが、GK正面で山本がキャッチ。14分/Fマリノスの右CK→奥が右足で蹴り、中央での競り合いからボールが高く上がったが、鈴木が気合のクリア。ジュビロの調子も上々だが、Fマリノスも高い位置から厳しいプレスをかけてきており、ほぼ互角の展開になっている。
  • 30分まで
  • 16分/ジュビロがダイレクトでボールをつないで、最後は中山がペナルティエリア右外からセンタリング気味のシュート→GK榎本がパンチングで逃れる。15分を過ぎて、気合の入った動きを見せているFマリノスがボールをキープする時間が長くなってきた。しかし20分過ぎからは、ジュビロが得意のパス回しでリズムを作り、再びペースを盛り返してきた。24分/Fマリノスが速攻で左サイドから早めのクロス→ゴール前にウィルに飛び込まれたが、山西が気合のスライディングでシュートを阻止。決定的な場面だったが、山西の頑張りがチームを救った。26分/Fマリノスの左CKのこぼれ球からドゥトラにボレーシュートを打たれるが、DFが身体に当てて止める。27分/藤田のロングパスで中山がオフサイドぎりぎりで抜け出し、ゴール前でオーバーヘッド気味のシュート→ジャストミートせずゴール左に外れる。残念。29分/Fマリノスの右からのFK→奥がクロスを入れ、ゴール前での競り合いから逆サイドに抜けたボールにドゥトラが飛び込むが、わずかに届かず。ここまでは両チームとも良いサッカーを見せ、非常に中身の濃いスリリングな好ゲームになっている。
  • 【2点目!】
  • 30分/中盤に上がった鈴木が右から精度の高いクロス→高原がDFラインの裏にスッと抜け出し、頭で軽くコースを変えてゴールネットを揺らす! 一瞬のスキをついたチャンスからの一発で、高原が早くも今日2点目。
  • 45分まで
  • 32分/中盤でのつぶし合いから藤田に理由のよくわからないイエローカード。前半のうちに1点でも返しておきたいFマリノスが激しく攻めてきているが、その分ジュビロのカウンター攻撃も増えている。41分/福西に危険なタックルをした中澤にイエローカード。42分/Fマリノスの右後方からのクロスで清水が飛び出し、ワンタッチでゴールを狙うが、右に外れる。コンパクトな中盤での激しいボールの奪い合いが続く中で試合が進み、気がつくとロスタイム2分の表示。45分/中盤でのぶつかり合いで鈴木が顔を打ってピッチの外に出るが、とくに問題ない様子。その後まもなく主審の笛が鳴り、中身の濃い前半が終了。内容的にはほぼ五分五分だったが、ジュビロが高原の高い決定力で2点をリードして後半に折り返した。
  • ハーフタイム監督コメント
  • 鈴木 政一監督:
    後半の立ち上がり15分集中していこう。守備では全体のバランスを考えコンパクトなかたちでプレーをしよう。攻守の切り替えを早くし追加点を奪え。

    下條 佳明監督:
    マーキングをしっかりしていこう。サイドチェンジをもっと使っていけ。最後まで諦めるな。アグレッシブにプレーしてこい。
  • 57分まで
  • 気温16度と冷え込む中、ジュビロのキックオフで後半がスタート。立ち上がりから両チームとも激しく動き、厳しいボールの奪い合いとスピーディーな攻撃を見せている。5分/Fマリノスの右FK→奥が鋭いボールを入れたが、山本が前に出てパンチング。6分/Fマリノスが左からの攻撃のこぼれ球から清水が低く鋭いミドルシュート→GK山本がキャッチ。Fマリノスの攻撃が迫力を増してきている。8分/鈴木の右後方からのロングフィード→中山が裏に飛び出して、ペナルティエリア内で倒れるが、笛はなし。10分/右スローインから河村が相手の股間を抜いてかわしセンタリング→これは跳ね返されたが、高原がこぼれ球を拾って自力で相手をかわし、左足でシュート→しかしGK正面。残念。
  • 【失点】
  • 13分/Fマリノスがきれいに左に展開してドゥトラが左足でクロス→ファーサイドで山西がクリアしようとしたが当たり損ねて、ゴール内に転がり込む。痛恨のオウンゴールで2-1に。
  • 75分まで
  • 1点差にされたジュビロは、相手の攻撃に受けて立つだけでなく、再び積極的な攻撃モードに。16分/中山がドリブルで右からペナルティエリア内に飛び出しセンタリング→2列目から飛び込む選手には合わず、逆サイドで高原が受けたがDFに詰められシュートは打てず。17分/河村が右から鮮やかなダイレクトパスでペナルティエリア内の中山に合わせたが、中山がやや処理をもたつき、シュートは打てず。残念。19分/ジュビロのカウンターで右の河村にフリーでボールが出て、河村がそのままミドルシュート→ゴール右に外れる。21分/福西が鋭い出足でボールをカットし、そのまま右からドリブルで突破するが、ラインズマンに進路を邪魔されてストップ。福西は激怒し、サポーターからも大ブーイング。22分/名波のペナルティエリア前での浮き球のパス→中山が振り向きざまにボレーシュート→GK榎本にキャッチされる。惜しい! 25分/ジュビロの中盤左からのFK→クロスボールの折り返しが左に流れて、福西が再び中へ、河村が詰めるが、GK榎本がキャッチ。27分/Fマリノスの左CK→ドゥトラが左足で蹴り、ファーサイドでヘディングされるが、DF陣が身体を張ってストップ。互いに多くのチャンスをつくり、一進一退の緊迫した展開になっている。
  • 83分まで
  • 【交代】31分/藤田→金沢。金沢はそのまま左サイドに。32分/ウィルがボールを取りに行った高原を弾き飛ばし、ラフプレーでイエローカードを受ける。残り15分を切っても、両者の動きは衰えず、激しく、しかもレベルの高い展開が続いている。36分/左のナザからのクロスをゴール前で胸で受けたウィルが、振り向きざま左足でシュート→しかし鈴木がしっかり身体を寄せて、シュートはGK正面。
  • 【3点目!】
  • 39分/中盤で奪ったボールから素早く高原にボールが出て、高原はダイレクトで右の中山へはたく→中山が完全にフリーで抜け出し、GKの動きをよく見ながら豪快に右足でゴール左に決める! 素晴らしいゴンゴールで、食い下がるFマリノスを突き放した。
  • 試合終了
  • 40分/中山→前田。見事な3点目を決めた中山が大歓声で迎えられ、ケガから復帰した前田は、セカンドステージ初出場。【退場】42分/ウィルに2回目のイエローカードが出て退場。44分/Fマリノスが右から突破して強烈なシュート→わずかにゴール左に外れる。【交代】44分/ナザ→平瀬。【交代】45分/河村→大岩。これで鈴木が右サイドに移動した。47分/前田がポストプレーから裏に飛び出す名波にスルーパス→しかし名波がわずかに届かず。残念。最後は、福西が右サイドでボールをキープして時間を稼ぎ、約3分半のロスタイムで主審の長い笛。非常に中身の濃い好ゲームの中、ジュビロの2トップが3点を決めて粘るFマリノスを突き放し、大きな勝ち点3をつかみ取ると同時に、サポーターにも大きな満足感をプレゼントした。
選手、監督コメント
  • 鈴木 政一監督 
  • 今日の試合は、どちらのチームも我慢強く最後までプレーしたほうが目標を達成できると話していた。前後半を通して本当に選手たちはよく頑張ってくれた。ここでちょっと休みに入るが、この3連戦がわれわれにとって大きなポイントになるだろうとスタートしたが、素晴らしい結果を得ることができた。ファーストでFマリノスに負けているので、選手たちは同じ相手には絶対に負けたくないという強い気持ちでやってくれた。(前田の投入は)押され気味の時間帯にFWと中盤の間が空きすぎている部分があったので、前田のキープ力を生かして時間を作って、押し上げを待って攻撃を続けたいという狙いだった。その交代しようとしていた矢先にゴンが点を取ってくれて、チームとしては本当にあの3点目が大きかった。
  • 下條 佳明監督 
  • 首位を走る磐田にまっこうから勝負を挑んだが、立ち上がりでミスから失点して、2点目も非常に磐田らしいゴールを決められた。しかし、その後は選手も立ち直って、後半はうちのペースで進んだ時間帯もあったと思う。そこで崩しきれなかったのも敗因のひとつだが、試合としてはまっこうから戦って玉砕したという感じだった。ただ、最後にウィルに残念なプレーがあって、そちらのほうが悔いが残ってる。
  • 高原 直泰 
  • (ヘディングゴールの場面は)後ろから飛び込んでいったつもりなんで、ボールを蹴った瞬間はまだディフェンスの手前にいて、ボールが出たところで裏に抜け出れた。中山さんがディフェンスをひっぱってくれてたのでいい形で点がとれた。(3点目のアシストは)中山さんがフリーだったので、名波さんからボールがきた時点で、ダイレクトで出せばゴールまでいけるなと感じてた。非常に苦しい状況の中で点がとれて良かった。
  • 中山 雅史 
  • 毎試合点を取れてるので次の試合気分良く迎えられていて今日は1点だったんですけど、それ以外にチャンスがあって自分の判断ミスや周りを見れていない部分をもっとしっかりと反省しなければならない。交代間際に一仕事できたので、サポーターから声援も受けていましたしその期待に応えられてよかった。(得点シーンは?)名波が持った時点でタカに行った方がいいと思っていて、自分が開くことによってタカもフリーになれると思っていて自分のことをよくみていてくれたのでありがたいパスでしたね。
  • 名波 浩 
  • 同じ相手に年間2回負けるのは恥ずかしいからね。マリノスもやっぱりいいチームだから、後ろからどんどん上がってきて非常に守備に追われる時間が長かったけど、よく我慢したし、決定的なのはほとんどなかったと思う。中盤の攻防になるのはわかってたけど、互角以上にやれたんじゃないかと思う。タカは前回の広島戦は休み明けで調子悪かったから、馬じゃないけど2走目のほうがやっぱりいいレースするよ(笑)。2走ボケっていうのもあるけどね(笑)。
  • 鈴木 秀人 
  • 1点返されて、そこでまた集中力が出てきた。いい薬になったと思うし、そんなに崩された場面はなかった。相手の前の3人が引いたときについて行きすぎるとスペースができてしまうので、つかず離れずということを意識していた。受け渡しをしっかりやって、スペースを与えないようにした。(2点目のアシストのセンタリングは)まぐれです。10年に一度あるかないかぐらいに狙った通りのところに蹴れた(笑)。中山さんが動いた時点でスペースができて、タカもいい感じで走りこんでいたのが見えていた。ここ最近だらだらした入り方をしてたので、今日は非常にいい入り方ができて良かった。このまま行けばいい結果が出ると思う。
  • 福西 崇史 
  • 試合的にはおもしろい試合だったと思うけど、自分たちは身体が重いし、しんどかった。(最後までよく走っていたが)こういうのも慣れているといえば慣れているし、Fマリノスも取らなあかんという焦りもあったと思うし、それで疲れも出てきたと思う。ただ、相手が後半怒涛の攻めに来たときに、ある程度押されるのは仕方なかったが、もっと落ち着かせたかったという気持ちはある。同じリズムになってしまい、苦しんだ部分があった。1点返されてからきつい時間が少しあったけど、中山さんの3点目が決まってホッとした。
  • 服部 年宏 
  • ボールが走ってたので、面白いサッカーができた。ただ、相手のペースの時に、もっと自分達の時間を作れるようにもってこれれば、もっといいサッカーができると思う。マリノスの攻撃は、センタリングだと中に大きい選手はいないし、2列目からの大介の飛び出しのほうが怖いので、そこはきっちりみようと思った。これで一段落してちょっと間が空くので、コンディションをちゃんと整えて、残り4つきっちり勝てるようにまた集中していきたい。
  • 山本 浩正 
  • 今日は最初から最後までみんな集中力が高かったと思う。とくに前後半とも初めの15分は、みんな集中してやっていたので、締まった試合になった。DFの人たちが頑張ってくれて、そんなに危ない場面はなかったし、結果が出たのは良かった。
  • 前田 遼一 
  • (久しぶりのピッチは?)ほんと短かったので、どうですかね? 悪くはなかったと思うけど。監督からは前線で動き回ってうまく受けろっていわれた。僕の入る前で1点入ったので、気が楽になった。残り4試合では1試合でも多く出れるように頑張りたい。まだ右からスライディングが来ると恐怖心あるけど、今日は大丈夫だった。