2002 J1 2nd 第8節
試合日時:2002年10月12日(土) 15時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- ジュビロ磐田スタジアム
- 12,849人
- 21.0℃ / 51%
- 晴れ / 中風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 十河 正博
- 山西 博文
- 山城 大、二俣 敏明
- 間島 宗一
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半15分[得点] | 崔 龍洙 | |
田中 誠 | 前半33分[警告] | |
高原 直泰 | 前半37分[警告] | |
前半40分[警告] | 崔 龍洙 | |
中山 雅史 | 前半41分[得点] | |
鈴木 秀人 | 前半44分[警告] | |
田中 誠 | ハーフタイム[退場] | |
西 紀寛(out) → 大岩 剛(in) | ハーフタイム[交代] | |
後半0分[得点] | 崔 龍洙 | |
後半4分[警告] | 佐藤 勇人 | |
山西 尊裕(out) → 川口 信男(in) | 後半21分[交代] | |
後半23分[警告] | 羽生 直剛 | |
後半36分[退場] | 佐藤 勇人 | |
服部 年宏 | 後半37分[警告] | |
後半40分[交代] | 長谷部 茂利(in) ← 羽生 直剛(out) | |
藤田 俊哉(out) → 金沢 浄(in) | 後半41分[交代] | |
後半44分[交代] | 田畑 昭宏(in) ← 武藤 真一(out) | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | ベングロシュ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 雲ひとつない快晴、まさに秋晴れのジュビロ磐田スタジアムでの3週間ぶりのホームゲーム。今日は早くもセカンドステージ折り返し点となる第8節で、対戦相手はジェフユナイテッド市原。ジュビロは、ここまで6勝1敗の首位、ジェフは逆に1勝6敗の15位となっている。最近の対戦ではナビスコカップも含めてジュビロが7連勝しているが、ファーストステージの対戦がPK5本という荒れに荒れた試合だったように、なかなかすっきりと勝てない印象のある相手でもある。今日は、日が当たる部分はやや暑さを感じるものの、3連休の初日ということで、スタンドも早くから一杯になっており、ぜひジュビロらしいサッカーですっきりと勝ってほしい試合だ。
- みどころ
- このところ2試合連続完封と守備が安定しているジュビロは、前節ガンバ戦とまったく同じスタメン。名波、服部、福西の3人が、それぞれ足に痛みを訴えて心配されたが、全員問題なく先発に名を連ねている。対するジェフは、ケガで欠場濃厚と思われた中西がDFとして出場したが、守備の要のミリノビッチが欠場。チームがあまり勝てていない時期だけに、ジュビロに対してどのように戦ってくるか未知数の部分があり、その意味ではやりにくさもある。しかし、ジュビロが良いコンディションで試合に臨み、気を抜くことなくいつものサッカーをすることができれば、勝利は自ずと見えてくるはず。ゴン・タカ2トップのゴールにも期待しながら、ジュビロ・サッカーの躍動を楽しみに見守りたい。
- 14分まで
- 今日は鹿児島デーということもあって、鹿児島の少年サッカーチームと一緒にジュビロ・イレブンが入場。ミス鹿児島から花束を受けて、鹿児島市長の始球式の後、ジュビロ・ボールでキックオフ。0分/ジェフのカウンターで、いきなり羽生に中央をドリブル突破されそうになったが、山西がクリーンなタックルでボール奪取。2分/ジェフの右CK→村井の左足で良いボールが入ったが、GK山本がパンチングでクリア。3分/今度はジュビロのカウンターで、中山のポストプレーから福西が右サイドに鋭いパス→西が縦にえぐってセンタリングして高原が飛び込むが、DFに阻止される。残念。立ち上がりは、ジェフが予想以上に積極的な出足を見せ、押し気味にゲームを進めている。6分/ジェフの左CK→遠目のボールに山本が良く飛び出してパンチングし、こぼれ球を武藤がボレーシュートするが、これも冷静にキャッチ。今日も山本の積極的な飛び出しが、DFラインを助けている。9分/崔に右サイドからドリブルで突破され、センタリングを入れられたが、DF陣が何とかクリア。ここまでは、ジェフの厳しいプレッシャーを受けて、ジュビロが中盤でボールを奪われる場面が目立っている。11分/ジュビロの初のCK→名波が右から蹴って、ファーの中山がヘディングするが、ボールが浮いてGKにキャッチされる。12分/中盤でのジェフの素早いリスタート→DFラインの裏に飛び出した崔にピタリと通ってボレーシュート→しかしGK山本が反応良くストップ。1点ものの場面だったが、山本のファンセーブがチームを救った。
- 【失点】
- 15分/ジェフの速攻で村井が左サイドに飛び出し、深い位置から左足でセンタリング→ニアサイドに崔龍洙が飛び込んでダイビングヘッドでジュビロのゴールネットを揺らす。序盤から勝負をかけてきたジェフの狙い通り、先制点を奪われてしまった。
- 30分まで
- 失点後も、ボールに対する出足でジェフが勝り、ジュビロ自慢の2トップも徹底したマンマークにあって、ほとんど良い形でボールを受けられていない。ジェフのほうが完全に勢いで勝っている。20分を過ぎて、ジュビロがボールをキープする時間が少しずつ長くなってきたが、シュートらしいシュートはここまで1本も打てていない。26分/相手GK立石がボールを手で持ったままペナルティエリアのラインを越えてしまい、ペナルティエリア直前右からのFK→名波が左足で直接狙うが、わずかに曲がりきらずゴール左角をかすめて外れる。惜しい! 相変わらずジェフのペースのまま30分が経過。
- 40分まで
- 中盤に下がってボールを受けた高原が、遠目から左足シュート→味方に当たってゴールならず。33分/中盤で相手に厳しいプレッシャーをかけた田中にイエローカード。これでカードは厳しいよという判定にサポーターもブーイング。35分/ジェフが左から右サイドに展開し、最後はボランチの佐藤が右からシュート→ゴール左に外れる。ジェフも久しぶりのシュート。37分/右サイドでの相手との競り合いで手を使ったとして高原にイエローカード。むしろ相手の吉田のほうが手で高原を押さえていたが、まったく納得のいかない判定に場内は大ブーイング。高原はこれで累積3枚となり、次節の出場停止が決定。ジェフ戦では、なぜか審判に苦しめられるジュビロ。
- 前半終了
- 44分/ペナルティアークのすぐ外からのジュビロのFK→ほぼ正面から名波が狙うが、ゴール上に外れる。ロスタイム1分の表示。45分/相手の左サイドからの突破を後ろから止めた鈴木秀人にイエローカード。これも納得いかない判定で、ジュビロの選手たちが審判に詰め寄る。その後のジェフのリスタートから崔がわざとらしいダイビングで倒れたところで前半終了の笛。その直後、ジュビロの選手たちが崔に対してシミュレーションをとらなかったことに怒り、一斉に山西主審に詰め寄り、そのもみ合いの中で田中にレッドカードが出される。ジュビロが何とか同点に追いついたが、非常に後味の悪い形で前半が終了。
- 後半開始
- 退場となった田中に代わって大岩が久しぶりにリベロとして出場。西がアウト。主審に対して西がもっとも怒りを顕にしていただけに、鈴木監督の賢明な判断か。そしてジェフのキックオフで後半がスタート。
- 【失点】
- 0分/ジェフの左からのFK→いったん短くつないで村井が左足でクロスを入れ、ファーサイドに飛び込んだ、崔が押し込む。開始早々でジュビロの守りが整う前に、いきなり手痛い失点を喫してしまった。
- ハーフタイムコメント
- 鈴木 政一監督:
まずは冷静に戦え。プレーはアグレッシブに。みんな力で勝とう。
ベングロシュ監督:
自信をもっていこう。前半のプレスを続けてやっていくように。パスをつなぐところしっかりつないでいく。自分達のゲームをやろう。後半は数的優位になるから積極的に勝負していこう。守備面であわてずに1対1で対処しよう。
- 60分まで
- 1人少なくなったジュビロには、非常に痛いビハインド。西を外したジュビロは、名波がひとつ下がって左から服部、名波、福西という3ボランチ的な中盤。2トップは変わらず、トップ下に藤田が入っている。3バックは左から山西、大岩、鈴木という並び。4分/中盤での高原のドリブルを後ろから足をかけて倒した佐藤にイエローカード。後半はジュビロが怒りをバネに積極的に戦い、数的不利を感じさせない。9分/福西がペナルティエリア前右から強烈なミドルシュート→ゴール左に外れる。13分/ペナルティエリア前で中山が名波に落とし、名波が冷静なキープから左足シュート→当たりがもうひとつでGKにキャッチされるが、ジュビロのパス回しが前半に比べてかなり良くなってきた。1人少ないジュビロがペースを握りながら15分が経過。
- 75分まで
- 15分/藤田のパスで中山が右サイドを飛び出してセンタリング→高原の手前でGKにキャッチされる。19分/相手のカウンターをスピードダウンさせ、手づまったところから佐藤がミドルシュート→ゴール左に外れる。【交代】21分/山西→川口。服部がDFラインに下がって、川口は中盤の左サイドに入った。あくまで逆転を狙う鈴木監督の強気の采配。22分/川口が左サイドで粘ってキープして後方に戻し、服部が縦にスルーパス→藤田がゴール前に飛び出して倒されるが、笛はなし。しかし、さっそく交代策が効果を発揮。23分/福西が中盤からドリブルで中央突破し、ペナルティエリア前で倒される。このプレーで羽生にイエローカード。この後のペナルティエリア前やや右からのFK→藤田が直接狙うが、わずかに左ポストの上に外れる。惜しい! 26分/高原のパスで川口が左サイドを突破し、左足でセンタリング→中山が頭で落として藤田が飛び込むが、DFにカットされる。きれいな攻撃だったが、残念! 28分/ジュビロの右サイドからのFK→藤田がクロスを入れ、中山が相手とからんでつぶれた後ろから大岩が飛び込むが、わずかに届かず。残念。29分/川口が左から2度続けてセンタリングを入れるが、いずれもボールが低く、ニアでカットされる。ジュビロが多くのチャンスを作っているが、なかなか同点ゴールが奪えない。
- 試合終了
- 31分/川口の突破からFKを得て、左から名波がクロスボールを入れる→ファーサイドの中山がヘディングシュートするが、GKにキャッチされる。残念! 32分/大柴に右サイドからドリブルで突破され角度のないところからシュート気味のセンタリング→大岩が足に当てたボールがゴールをかすめて外へ。ややヒヤリとした場面。35分/ジュビロの右CK→いったん弾かれたが、右サイドでボールをつないで名波が再びセンタリング→中山と大岩がファーサイドに飛び込むが、GKにキャッチされる。36分/ジェフのボランチ佐藤が、セットプレーの妨害でイエローカードを受け、今日2枚目で退場。これで10対10の数的同数に。川口はその後、右サイドにポジションを変えている。38分/川口の右サイドからのセンタリング→ゴール前に飛び込んだ福西がうまくボールを抑えてゴールに押し込んだが、その前にファウルがあったのかハンドがあったのか、主審の笛でゴールは取り消される。残念! 【交代】40分/羽生→長谷部。【交代】41分/藤田→金沢。これで名波が少し前に上がり、川口と金沢が両サイドに開いた形に。43分/鈴木が右から長いドリブルで攻め上がったがペナルティエリア前でボールを奪われる。ロスタイム3分の表示。ジュビロが1点リードされたままロスタイムに突入。46分/中盤左からのジュビロのFK→服部がゴール前に入れ、中山が飛び込むがわずかに届かず。【交代】48分/武藤→田畑。その後ジュビロの相手陣内からの最後のFK→名波がフワリとしたボールを縦に入れたがシュートは打てず、相手DFにクリアされたところで主審が試合終了を告げる笛。主審の判定にリズムを狂わされたジュビロが、積極的に戦ったジェフに対して非常に痛い2敗目を喫した。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- 前半の立ち上がりは良くなかった。以前からスタートのところで時間がかかる部分があるが、ミーティングでも早く自分たちのリズムでサッカーができるようにしようと話していたが、組み立てや展開のところで1人がボールを持っている時間が長すぎた。もう少しリズム良く、速くボールを展開すべきだった。ただ、冷静な判断でなおかつプレーはアグレッシブにという部分を、いろんな面で絶たれてしまって、修正がむずかしかった。やはりルールにのっとったものが……。お互いに選手をいちばん良い状態でプレーさせることを考えないといけないと思う。川口を左に入れたのは、右よりも左サイドのほうがチャンスができるから。彼は左サイドをやっている経験もあるので、彼のスピードで左から崩したかった。最終的には両サイドから速いボールをということで金沢を投入した。あとは次に切り換えて、次に向かっていくだけ。
- ベングロシュ監督
- すごく良いゲームを観れたと思う。闘争心や質の高いパスが両チームともにあった。われわれもゴールチャンスをたくさん作ることができ、それを決めることができたことをうれしく思う。ここまでも良いゲームをしていたが、なかなか結果が出せず、今日はJリーグでも1、2位を争う強いチームに勝てたことを非常にうれしく思うし、選手たちに感謝している。自分たちには良い選手が揃っているし、質の高いパスを持っているし、とくに今日は強いハートを出し、勝つ意思を持ってやれたと思う。強いジュビロに対して、自分たちはチャレンジャーとして本当にチャレンジし、プロフェッショナリズムを見せたと思う。
- 中山 雅史
- 言いたいことは山ほどあるけど、それはJリーグのほうで考えてくれればいいことで、自分たちは、後半あれだけの猛攻を見せたので、それをゴールにつなげるようにしていきたい。立ち上がりは後手後手になっていた部分もあるし、自分たちのミスから相手にやられた感もあったし、その意味では、もっと自分たちからアグレッシブに仕掛けていかなければいけなかった。あとは、後半しょっぱなのいちばん集中しなければいけないところでマークを外してしまった。いろんなもめごとがあった中でも、強さを持って集中しなければいけないと思う。(ジャッジに関してイライラが募った?)それをへとも思わないような精神力が必要なのかなとは思うけど、あまりにもひどかったので、カッカときてしまった。ただ、ハーフタイムで何とか落ち着かせようと努力して、後半は守備のリスクを冒すのは覚悟してやっていたし、その中でも何とか抑えてくれたということと、攻撃も多少の形はできていたと思うので、それを次の試合につなげていけたらいいと思う。連敗は避けなければいけないので、次に気持ちを切り換えていきたい。
- 服部 年宏
- 言いたいことは山ほどあるけど、自分たちの悪いところがはっきり出たので、今日は内容的にも自分たちとしてはひどい試合だったので、レフェリングはともかく、負けたのでしょうがない。立ち上がりは、こちらの出足が非常に悪くて、動き出しが遅くてボールが動かなくて悪かった。さぼっている選手が多くて切り替えが遅く、立ち上がりの集中力がなかった。優勝ラインは2敗ぐらいと思っていたけど、もう貯金を使い果たしてしまったので、今後は全部勝つつもりでいきたい。今後はスケジュールもタイトになるので、考える暇もなくなると思うので、集中してできると思います。
- 高原 直泰
- 言いたいことはたくさんあるけど、終わったことなので…
- 大岩 剛
- みんな(ジャッジに関して)集中を欠いたり、イライラしていた部分があったと思うので、そこは反省しなければいけないと思う。(後半から急に入って)バランスをとることと、崔を前でつぶすことを考えて入った。崔を前で前でつぶすことはできていたと思う。守りのリスクを冒しながらだったけど、後半はこっちがずっと試合を支配していたので、何とか点がほしかった。(今日の敗戦の影響は)ないでしょう。反省しなければいけない部分はたくさんあると思うけど、それを修正できる時間はあると思うので、そういう意識でいきたい。
- 鈴木 秀人
- 審判にメチャクチャにされた試合だった。あそこで崔がダイブしたのをシミュレーションをとっていれば、マコも退場することなかったし、逆に相手が1人少なくなっていたかもしれない(崔は前半40分にイエローカードを1枚受けていた)。
- 山西 尊裕
- もったいない試合だったというのが正直な気持ち。レフェリーがいろいろあったけど、それに気を取られすぎたかもしれない。相手も思ったよりも手強かったけど、早い時間に先制されてしまったのが良くなかった。前半の最後に追いついたけど、1人少なくなって、後半の立ち上がりで失点と、自分たちでむずかしい流れにしてしまった。負けたことは悔しいけど、それを素直に認めて、次の試合に良いほうに向くように持っていきたい。