試合日程・結果2002年 試合日程・結果2002 J1 2nd 第4節:清水エスパルス vs ジュビロ磐田

試合日程・結果

Jリーグ試合中継  2002 J1 2nd 第4節

試合日時:2002年09月18日(水)  19時02分キックオフ

得点ボード
清水エスパルス
0 0 前半 1
0 後半 1
 延長前半 
 延長後半 
2 ジュビロ磐田
1勝0分3敗 勝点3 得失点-5 (14位) 成 績 3勝0分1敗 勝点9 得失点+3 (1位)
3 シュート 10
13 ゴールキック 6
1 コーナーキック 8
21 直接FK 17
3 間接FK 6
3 オフサイド 6
0 PK 0
  • [試合時間]
  • [スタジアム]
  • [観 衆]
  • [気温 / 湿度]
  • [天候 / 風]
  • [ピッチ状態]
  • 90分(延長30分)
  • 日本平スタジアム
  • 15,186人
  • 23.0℃ / 69%
  • 雨のち曇 / 無風
  • 不良 / 乾燥
  • [コミッショナー]
  • [主 審]
  • [副 審]
  • [第4の審判]
  • [記 録]
  • [HOME/AWAY]
  • 安達 貞至
  • 山西 博文
  • 唐木田 徹、中原 美智雄
  • 勝又 光司
  • 鈴木 佳英
  • AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半22分[警告] 西 紀寛
前半41分[得点] 中山 雅史
平松 康平(out) → バロン(in) ハーフタイム[交代]
後半19分[得点] 中山 雅史
後半23分[警告] 服部 年宏
古賀 琢磨(out) → 高木 純平(in) 後半28分[交代]
後半35分[交代] 河村 崇大(in) ← 西 紀寛(out)
伊東 輝悦(out) → 久保山 由清(in) 後半36分[交代]
後半40分[交代] 川口 信男(in) ← 高原 直泰(out)
後半43分[交代] 金沢 浄(in) ← 名波 浩(out)
後半44分[警告] 福西 崇史
メンバー表
累積警告 ポジション 番号 選手名
  GK 1 真田 雅則
DF 25 市川 大祐
  DF 19 池田 昇平
  DF 2 斉藤 俊秀
  DF 3 古賀 琢磨
  MF 7 伊東 輝悦
MF 5 吉田 康弘
MF 4 戸田 和幸
  MF 8 三都主 アレサンドロ
FW 10 澤登 正朗
  FW 13 平松 康平
スタメン
選手名 番号 ポジション 累積警告
山本 浩正 12 GK  
鈴木 秀人 2 DF  
田中 誠 5 DF  
山西 尊裕 14 DF  
西 紀寛 11 MF
福西 崇史 23 MF
服部 年宏 6 MF
藤田 俊哉 10 MF
名波 浩 7 MF
高原 直泰 32 FW  
中山 雅史 9 FW  
  GK 16 羽田 敬介
  DF 6 大榎 克己
  MF 30 高木 純平
  FW 9 バロン
  FW 15 久保山 由清
       
       
控え選手
ヴァンズワム 1 GK  
大岩 剛 3 DF  
河村 崇大 4 MF
金沢 浄 20 MF  
川口 信男 13 FW  
       
       
ゼムノヴィッチ 監 督 鈴木 政一
中継レポート
  • 試合前の状況
  • セカンドステージ第4節で早くも訪れた静岡ダービー。ファーストステージはホームで3-1の快勝を果たしたジュビロが、今度はアウェーの日本平に乗り込み、清水エスパルスと戦う。前節、完全な自滅でレッズに敗れたジュビロは、現在2勝1敗で首位に勝ち点1差の5位。対するエスパルスは、1勝2敗の12位とスタートでつまづいているが、ダービーになれば、そうした順位やデータは関係ない。どちらも前節に敗れていて、連敗は絶対に避けたいという思いが強いこともあり、両チームの選手とも非常に引き締まった表情を見せている。会場の日本平スタジアムは、夕方強いにわか雨が降ったが、現在は雨の心配はなさそうで、秋風と言っても良さそうな涼しい空気が流れている。平日のナイターといっても、どちらもサポーターの気合は十分で、試合が近づくにつれてダービー独特の緊張感が高まっている。
  • みどころ
  • ジュビロは、前節敗れたとはいえ、内容的な問題ではないため、スタメンはまったく変わらず、サブには川口と大岩が復帰している。対するエスパルスは、このところ4-4-2の布陣を組んでおり、三都主が中盤の高い位置に入り、元ジュビロの古賀が左サイドバックを務めている。2トップには、バロンを外して澤登と平松が入っているが、2人とも中盤もできる選手なので、三都主との流動的なポジションチェンジがありそうだ。そのあたりでマークのズレが起こらないように、ジュビロのボランチと3バックの連携が求められる。あとは、前節で出た課題がそのまま今日のテーマにもなる。つまり、集中力を高めてミスによる失点をなくし、決めるべきところで決めるということだ。また、芝の状態が非常に荒れていることも、試合に微妙な影響を及ぼす可能性がある。ウォームアップを見ても、ボールがイレギュラーな転がり方をしており、ジュビロのリズムを崩す恐れがあるが、そうした条件を克服する強さがジュビロにはあるはず。思い切りガチンコの勝負になる中で、ジュビロらしい勝利への執念を見せてほしい。
  • 15分まで
  • キックオフ前までにはスタンドもかなり埋まって、ジュビロのキックオフでいよいよ試合開始。0分/中盤でボールを受けた高原が、強引に前を向いてロングシュート→大きく上に外れたが、開始早々気合の入ったところを見せている。エスパルスは、4バックの前に左から戸田、吉田、伊東と3人のボランチが並び、トップ下の中央に三都主という布陣になっている。2分/ペナルティエリア前で相手のパスミスをカットした藤田が、高原に預けてリターンのパスからゴール前に詰めるが、GK真田が前に出てキャッチ。序盤からどちたも高い集中力を見せており、中盤の競り合いはかなり激しい。エスパルスは芝の状態を考えてか、それほどショートパスをつながず、シンプルな攻撃を見せている。9分/市川が右サイドをオーバーラップして抜け出し、センタリング→ゴール前で鈴木が頭でクリア。12分/澤登の右からの突破を山西が倒して、ペナルティエリア右角付近からエスパルスのFK→アレックスが絶妙のクロスボールを入れ、ファーサイドに入った平松に身体で押し込まれるが、これはオフサイドの判定に救われる。危なかった! 14分/山西の左後方からのFKを中山が頭で落とし、藤田が飛び出すが、先にGKにキャッチされる。残念。ここまで、エスパルスがひとつ大きなチャンスを作ったが、展開としては一進一退の五分といったところ。
  • 30分まで
  • 16分/中山が左サイドでボールを受けて、うまいキープから左足でセンタリング→しかし、高原の前でDFにクリアされる。その後の左CK→藤田が直接ゴールに向かうボールを蹴ったが、GK真田にはじき出される。荒れた芝の影響か、ジュビロのパスのリズムはもうひとつ。逆にエスパルスは、鋭いプレスでボールを奪ってからの速攻で、効率良くゴール近くにボールを運んでいる。流れは徐々にエスパルスに傾いてきた。23分/藤田の左後方からの絶妙なロングフィード→中山がDFラインの裏に抜けて受けたが、トラップがわずかに長くなって、GK真田にキャッチされる。惜しい! 24分/名波の右後方からのFK→ニアに入った中山が後ろに流し、高原がGKの前に飛び込んだが、これも真田に押さえられる。残念。25分/ジュビロの左CK→藤田がファーを狙ったが、田中が前にかぶって返しきれず。ジュビロがセットプレーから、続けてチャンスを作っている。27分/市川が右サイドを失踪して、切り返して左足でセンタリング→ゴール前に平松に飛び込まれたが、オフサイド。28分/浦和戦で名波が直接決めた位置とほとんど同じ場所からのFK→名波がファーの中山に合わせるが、ボールを押さえきれず上に外れる。ジュビロが短くつなぐことによるリスクを避けて、ロングパスや早めのクロスを使った攻撃を多くしてきた。
  • 40分まで
  • 互いにロングパスを多用しているためか、中盤がややワイドになって、カウンターの応酬が目立ってきた。34分/平松が左サイドをえぐってセンタリング→ファーに良いボールが入ったが、服部が身体を張ってクリア。38分/高原の粘り強いキープから名波が縦に抜け出し、中央にスルーパス→中山が良いタイミングで反応したが、シュートは打てず。残念! 中盤は相変わらずワイドだが、ジュビロのほうがポジショニングのバランスが良いためか、こぼれ球を相手よりも多く拾い、押し気味の展開になってきた。
  • 【先制点!】
  • 41分/鈴木の右後方からのクロスで藤田がゴール前に飛び出して冷静なキープからシュート→DFにボールが当たってこぼれたボールを中山が反応良く押し込む! 流れをつかんできたジュビロが良い時間に大きな先制点をゲット!
  • 45分まで
  • 1点リードした後は、ジュビロが少し余裕を持った試合運び。45分/エスパルスの速攻からペナルティエリア前の平松に良いボールが出るが、足がもつれてシュートは打てず→後方に下げたボールから市川がミドルシュートを打つが、右に外れる。そして約1分のロスタイムで前半が終了。ショートパスをつなぎにくいピッチコンディションに苦しんだジュビロだったが、うまく戦い方を修正し、良い時間にゴンゴールも決まって、1-0で後半へ折り返した。
  • ハーフタイム
  • 鈴木 政一監督:
    前半と同じようにFWから積極的にプレスをかけたい。アクションサッカーで自分達のペースで戦っていこう。シュートも積極的に打っていこう。

    ゼムノビッチ監督:
    攻撃的にいけてるし悪くない。1対1の局面で絶対に負けないように。バロンを中心にコンビネーション良く攻めていこう。
  • 60分まで
  • エスパルスのキックオフで後半開始。【交代】平松→バロン。ジュビロは交代なし。立ち上がりはやや落ち着いた展開。ジュビロが前半よりも中盤をコンパクトにして主導権を握っている。3分/エスパルスのセンターライン付近右からのFK→前線のバロンに入ったボールをGK山本が飛び出してキャッチ→激しい激突でボールがこぼれるが、バロンのファウルの判定。6分/エスパルスの右からのクロス→バロンに向かったボールをGK山本がまた積極的に前に出てキャッチ。エスパルスもバランスを整え、バロンをターゲットにした展開から反撃に出ている。13分/名波が中盤での相手との接触で左足を押さえて倒れるが、無事立ち上がる。両チームともなかなかチャンスを作れず、ややこう着した状態が続いている。
  • 63分まで
  • 17分/エスパルスのロングパスから三都主に裏に抜け出されかけるが、田中が冷静に対応してクリア。18分/ペナルティエリア右角付近からのエスパルスのFK→三都主が直接狙うと見せかけて、横にパス→伊東がダイレクトでミドルシュート→ゴール上に外れる。
  • 【2点目】
  • 19分/GK山本のゴールキックを高原が頭で後方に流し、中山が絶妙のタイミングで裏に抜け出してフリーでGKと1対1→冷静にGK真田の右を抜いて、2点目のゴンゴール!
  • 75分まで
  • 21分/ペナルティエリア前やや右、約20mのエスパルスのFK→三都主が直接狙うが、壁に当たる。22分/後方からのパスをペナルティエリア内で受けた高原が中山に落とし、中山が2列目から飛び込んだ藤田にパス→しかし、DFに阻まれシュートを打てず。残念。24分/左からの名波のクロスを中山が落として藤田が左からシュート→左ポストに当たって跳ね返る→戻ってきたボールをもう一度ダイレクトで打つが、ゴール右に外れる。惜しかった! 26分/中山が右サイドで粘ってキープし、左足でセンタリング→中央に藤田が飛びコントロールでヘディングシュート→GK真田にストップされる。エスパルスが必死に反撃を試みるが、ボールはジュビロが支配して続けざまに惜しいチャンスを作っている。
  • 試合終了
  • エスパルスが最後の反撃モードに入っているが、ジュビロ守備陣は余裕を持って対処し、カウンターのチャンスを狙っている。39分/カウンターから高原のサイドチェンジを中山が受けて、後ろから走りこんだ高原に戻す→高原が左から右足で狙いすましたダイレクト・シュート→わずかにゴール右に外れる。残念! 【交代】35分/西→河村。【交代】清水36分/伊東→久保山。ジュビロがやや引き気味になり、エスパルスが厚みのある攻撃を仕掛けているが、守備陣の集中力は高く、決定的なチャンスは作られていない。【交代】40分/高原→川口。42分/川口が右からドリブルで勝負→相手と当たってこぼれたボールが中山への縦パスとなって、中山が右からダイレクトシュート→DFに当たって外へ。【交代】43分/名波→金沢。金沢が左サイドに入って、藤田が中へ。ジュビロは藤田と福西のコンビで右サイドでボールをキープし、時間を稼ぐ。エスパルスの選手の当たりが激しくなって、やや両チームの選手とも熱くなる場面もある中でロスタイムに突入。47分/カウンターで川口がドリブルで突進→巧みなフェイントで2人をかわして左足シュート→決定的なチャンスだったが、GK真田のファインセーブにストップされる。惜しい! その後も、相手の反撃をDF陣が身体を張ってしのぎ、約3分半のロスタイムでタイムアップの笛。ジュビロが最後まで集中を切らさず、3試合ぶりの完封でライバル清水に完勝し、セカンドステージ3勝目を挙げた。
選手、監督コメント
  • 鈴木 政一監督 
  • グラウンド・コンディションがベストな状態でない中で、お互いに戦ったわけだが、われわれはこの前のゲームの反省を生かして、しっかり選手が意識を持ってやり通したことが、この勝利につながったと思う。ピッチ状態が悪い中で、いかに前線からボールに対してプレスをかけるかということで、マンマーキングの状態の中で、前に押し出してプレスをかけ、ある程度ジュビロのリズムでサッカーができたと思う。(ピッチ状態が悪くて)前半の立ち上がりで短い距離のパスが相手のチェックにはまっていたし、何度かバックパスも狙われていたので、選手たちがその辺を感じ取って、少し長めのパスを使うように修正した。
  • 中山 雅史 
  • チームとして連敗は絶対に避けたかったので、各個人がそれを自覚して、しっかりとプレーの中で表せていたと思う。(グラウンド状態は)砂も多いし、足元もボコボコでやりにくい状態だったけど、相手も同じ条件なので、そこでプレッシャーをかけて相手のミスを誘うということも考えながらやっていた。グラウンド状態や相手に合わせたプレーをいちはやく感じて、次のプレーに移せたのが勝利につながったと思う。(ダービーでの2ゴールは)連敗を阻止するための2ゴールであったことがうれしかった。ただ、それ以外にもチャンスがあったけど、決め切れなかったことが悔しいので、そういうところを確実に入れられるようにしていきたい。
  • 藤田 俊哉 
  • 浦和戦の二の舞は踏まないように、みんな集中してプレーできた。最初は(ボールを)つなごうと思ったけど、やってるうちにすぐこれはつなげないと判断したので、フリーでもらったら早めに裏に出そうと思った。芝の状態にはビックリした。最近これぐらい悪いピッチでやることないんで、ある意味新しい刺激?(笑)色んな状況の中でも、サッカーをする。サッカーってそういうもんだと思うから。セリエAでもこういうグランドは見るし、色んなことを考えながらプレーした。
  • 服部 年宏 
  • 今日はとにかく負けたくなかったんで、きっちり勝って良かった。(後半はペースをつかめた?)中盤がところどころフリーになってたので、そこをうまく使えた。相手が4バックだと、狙いどころの中山、高原にボールがよく通ってうまく突けたんじゃないかな。ゴンちゃんがちゃんと決めてくれたというのが良かった。2点目を決めてくれたのも大きい。もうあと1,2点入りそうだったけど、とりあえず良かった。
  • 福西 崇史 
  • ピッチ状態が悪いので、無理にショートパスを使わないようにした。そういう部分がみんんな徹底していたのが良かったと思う。そのへんは、外国にいけばああいうグラウンドもあるし、うちのほうが経験を積んでいるからできたと思う。相手の攻撃が単発だったので、守りでは恐くはなかった。でも、またイエローカードをもらったのが痛かった。
  • 鈴木 秀人 
  • 今日は、後ろの3人がすごく集中していたので、いい感じでできたと思う。前回の2失点が両方ともDFのミスだったので、名誉挽回したかった。ラインを高く保つということと、ピッチが悪くて何が起こるかわからないので、相手のロングボールに対して1人が競ったら、残りの2人がカバーリングするということを徹底した。
  • 山西 尊裕 
  • この前の試合で、ああいう形で失点をしたので、いい薬になった。今日は守りに関して良い意味で集中できたと思う。グラウンドが悪かったのもあって、簡単にやることは簡単にやるというふうに徹底して、逆に集中しやすかったという部分もあったと思う。
  • 名波 浩 
  • 戦術的には100%プラン通りにはいかなかったけど、相手よりもうちのほうがプラン通りやれていたと思う。
  • 川口 信男 
  • (芝が荒れてやり辛かった?)それは相手も一緒だし、そんな中でも中山さんがいい感じで点を取ったのでよかった。(ドリブルしづらい状況でも突破してたが?)相手も前がかりになって最終ラインが空いてるような感じだったので、そこを突くことができた。もうちょっと長い時間やりたかったというのはあるけど、また次に向けて頑張りたい。