2002 J1 1st 第15節
試合日時:2002年08月17日(土) 19時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 柏の葉公園総合競技場
- 17,436人
- 23.6℃ / 83%
- 曇り / 弱風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 吉田 達法
- 吉田 寿光
- 南 浩二、五十川 和也
- 犬飼 一郎
- 関山 香
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半7分[得点] | 山西 尊裕 | |
前半17分[得点] | 中山 雅史 | |
田ノ上 信也(out) → 森川 拓巳(in) | 前半30分[交代] | |
前半30分[警告] | 藤田 俊哉 | |
黄 善洪(out) → 宇野沢 祐次(in) | 前半39分[交代] | |
加藤 望 | 後半6分[得点] | |
渡辺 毅 | 後半12分[得点] | |
後半23分[警告] | 西 紀寛 | |
後半28分[交代] | 川口 信男(in) ← 西 紀寛(out) | |
後半31分[交代] | ジヴコヴィッチ(in) ← 藤田 俊哉(out) | |
後半39分[得点] | 高原 直泰 | |
後半43分[警告] | 名波 浩 | |
明神 智和 | 後半44分[警告] | |
渡辺 光輝(out) → 杉山 新(in) | 後半44分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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池谷 友良 | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 先週ついにジュビロが首位に立って迎えたファーストステージ最終節。現時点で2位の横浜Fマリノスとは、勝ち点差1、得失点差4、総得点差8となっている。したがって、ジュビロが90分以内に勝てば、Fマリノスの結果に関係なく優勝。ジュビロがVゴール勝ちの場合、Fマリノスがエスパルスに5点差をつけて勝てば、勝ち点、得失点差で並ぶが、総得点の差でジュビロが優勝する可能性が高い。つまり実質的には、延長になっても勝ちさえすればほぼ大丈夫という状況だ。会場は、千葉の柏の葉公園総合競技場。日がかげってからは、ここしばらくの猛暑からは考えられないほど涼しく、選手たちにとってはかなり動きやすいコンディションになっている。ただ、台風の影響か風が強く、それがピッチ上に微妙な影響を与える可能性はある。もちろんスタンドのほうは早くから満員となり、サポーターの数や応援の声の大きさでは、アウェーのジュビロのほうが完全に上回っており、5回目のステージ優勝に向けて、心地よい緊張感がスタジアム全体に漂っている。
- みどころ
- ジュビロは、前節で3枚目のイエローカードを受けた鈴木秀人の他に出場停止はなく、3バックが右から大岩、田中、山西。中盤は、右サイドに西、左サイドに藤田が入って、それ以外は、いつもと同じメンバー構成となっている。昨日の練習でも、選手たちのコンディションが特別良いとは言えないが、精神的には非常に充実しており、こういった優勝がかかった試合の経験が豊富な選手が揃っているだけに、序盤の入り方さえ失敗しなければ問題はないだろう。対するレイソルは、現在7連敗中で、さらに左サイドの平山とFWの北嶋が出場停止で、助っ人のエジウソンもケガで帰国と、攻撃陣が苦しい状況。今日は、3バックの中心に本来はボランチのサンパイオが入る模様で、まず守備を安定させてスピードあるカウンターで得点を狙うパターンが予想される。また、FWの黄が今日はレイソルでの最後のゲームということで、体調は十分ではないが、有終の美にかける頑張りに要警戒だ。しかし、ただいま6試合連続ゴール中の高原を筆頭に、ジュビロの攻撃陣は上り調子。レイソルの堅守を突き破る先制点を決め、90分以内の勝利ですっきりと優勝を決めてほしい!
- キックオフ
- 涼しい風がピッチを流れる中、大歓声に迎えられて両チームの選手が入場し、レイソルのキックオフでいよいよ試合開始。立ち上がりからジュビロはテンポ良くボールを回して攻める。1分/右サイドに流れた中山からセンタリング→ペナルティエリア前で高原が頭で落とし、藤田が飛び出してGKと1対1→右足でGKの左を抜いたシュートは、わずかにポストの左に外れる。いきなり決定的なチャンスとなったが、ゴールならず。惜しい!! レイソルは、登録上は5バックだが、実質的には3バックで、中央がサンパイオ、右に渡辺毅、左に薩川というベテランで固めた。そして左のアウトサイドが田ノ上で、右サイドが渡辺光となっている。4分/右の西の折り返しから福西が右足でミドルシュート→ゴール左に外れる。6分/右サイドのゴールライン際でボールを受けた高原が切れの良い動きでDFを抜き去り、中に入ってマイナスの折り返し、しかし中の選手に合わず、シュートならず。残念だったが、高原は相変わらずの好調さ。序盤からジュビロの攻撃が鋭く、完全に主導権を握っている。
- 【先制点!】
- 7分/ペナルティエリア前の右から20m強のFK→これを山西が直接狙い、矢のようなシュートがゴール左上に突き刺さる! 山西の素晴らしいFKで押せ押せのジュビロが幸先良い先制点!
- 16分まで
- 先制点を奪ったジュビロは、さらに軽快にボールを回して良いリズムを作る。11分/レイソルの右サイド渡辺光が右サイドを突破してダイレクトパスから裏に抜け出されるが、これはオフサイド。中盤でのイージーミスからレイソルのカウンターをくらう場面もやや目立ってきた。14分/右サイドでボールを受けた高原が、自ら中に切れ込んで、左足でロングシュート→矢のようなボールがゴール右に向かったが、GK南が横っ飛びではじき出す。その後の右CK→名波のキックからニアの高原がヘディングシュート→ゴール上に外れる。16分/レイソルの右からの攻撃からボールをつながれて最後はゴール正面からミドルシュート→左に外れる。ここまでは、右(ジュビロの左サイド)から崩される場面が目立ち、すかさず鈴木監督が山西を呼んで修正の指示を伝えた。
- 【2点目!】
- 17分/ジュビロの左サイドのFK→藤田がゴールに向かうピンポイントのクロスボールを入れ、カーブがかかって落ちた地点に中山がドンピシャに飛び込んで、豪快なヘッドでゴールネットを揺らす。中山の5試合ぶりのゴールで、ジュビロ・サポーターはさらに盛り上がる。
- 30分まで
- 2点をリードしたジュビロは、余裕のある試合運び。この涼しさのせいかボールがないところでの動きが良く、攻撃に厚みがある。守りでは、持たせるところはある程度相手にボールを持たせ、最終ラインをしっかり固めて攻撃を遅らせ、カウンターを狙っている。【警告】30分/相手の右からのドリブル突破を止めた藤田にイエローカード。その後の右からのFKでゴール前に良いボールが入り、ヒヤリとするが、なんとか外に逃れる。
- 45分まで
- 【交代】レイソル30分/田ノ上→森川。森川は3バックの中央に入り、サンパイオが本来のボランチに上がって、玉田が左サイドに移った。34分/西の右からのセンタリング→ファーに藤田が飛び込み、DFと競り合いながら倒されるが、笛はなし。2点をリードして安心感が出たか、ジュビロの選手たちの動きがやや落ち、流れがレイソルに少し傾いてきた。38分/サンパイオの粘り強いドリブルで左サイドを突破され、折り返しからペナルティエリア前でシュートを打たれるが、大岩が素早く前に詰めて身体に当てる。【交代】39分/黄→宇野沢。やはり黄は万全の体調ではなかったようで、早くもお疲れ様の交代。41分/レイソルの右CK→玉田が左足で蹴り、ファーサイドにサンパイオが頭ひとつ抜け出したが、ボールをその上をかすめて逆サイドに抜ける。危ない場面。ジュビロは中盤と2トップの距離が開いて、なかなか攻撃の形を作れない。45分/藤田のスルーパスで中山がペナルティエリア左に抜け出しセンタリング→ダイレクトで中に入れるが、高原にはわずかに合わず。久しぶりのチャンスだったが、残念。47分/レイソルの左からのロングシュートに対して、GKヴァン ズワムが前に出すぎてしまいキャッチできず→指先に当たったボールがころころとゴールに向かうが、ヴァン ズワムが必死に戻ってゴール直前で抑える。危なかった! そして、その直後に前半終了の笛。途中からはややペースダウンしたジュビロだが、2点を先行する理想的な展開で優勝に向かって大きく前進している。
- 50分まで
- ジュビロの選手たちがゆっくりとピッチに戻って、いよいよ優勝のかかった後半がキックオフ。開始16秒で藤田がペナルティエリア前左で倒され、良い位置からのFK→これを藤田が自ら直接狙うが、壁に当たる。4分/高原と西の見事なパス交換で右サイドを崩すが、西から高原へのラストパスがDFにカットされる。残念。5分/服部の左からのクロスをペナルティエリア内で中山が受けたが、DFに詰められシュートは打てず。ハーフタイムの修正で、ジュビロが再び攻勢に出ている。
- ハーフタイムコメント
- 鈴木 政一監督:
守備では相手カウンター攻撃に注意しよう。全体のバランスを考えてポジションを取ろう。攻撃では早めに追加点をねらいたい。
池谷 友良監督:
落ち着いてプレーしなさい。攻撃はサイドをフルに使ってすること。
- 【失点】
- 6分/レイソルの右からのクロス→ニアサイドにフリーで飛び込んだ加藤がゴール右に鮮やかなヘディングシュートを決める。これで1点差となり、予断を許さない状況になった。
- 57分まで
- 9分/ジュビロのカウンターで、服部が左サイドをドリブルで上がり、ニアに走りこんだ高原にアーリークロス→しかしボールが流れて、直接GKに向かう。ジュビロが攻めに出ているが、中盤にスペースが空いてレイソルの反撃も許している。
- 【同点】
- 12分/レイソルの右からのFK→大野がゴールに向かうボールを入れ、GKの前で渡辺毅がヘディング→ヴァン ズワムが手に当てて止めたかに見えたが、キャッチしきれずゴールラインを割ってしまう。これで試合は振り出しに戻った。
- 75分まで
- 13分/ペナルティエリア右外からのFK→名波が蹴り、ファーサイドに飛び込んだ大岩が折り返しを狙ったが、返しきれず。15分/ペナルティエリア左でボールを受けた高原が自ら反転して右足シュート→ゴール上に外れる。19分/レイソルの左サイドのリスタートからサンパイオがミドルシュート→矢のようなボールがゴール右を通過して、少しヒヤリ。中盤でもレイソルが優位に立っており、ジュビロがなかなかチャンスを作れない状況が続いている。また風の影響で、ロングボールに対する目測を誤る場面が目立つ。23分/ペナルティエリア左角付近からのレイソルのFK→大野が直接狙い、左のサイドネットに当たる。26分/レイソルの右からのクロス→ゴール前に良いボールが入ったが、大岩が頭で外に逃れる。その後の左CKもヒヤリとしながらなんとか防ぐ。【交代】28分/西→川口。川口はそのまま右サイドに入った。29分/川口が元気なドリブルで右サイドを粘り強く突破し、マイナスの折り返し→中山が頭で中に流すが、DFに当たる。レイソルのペースで展開が変わらないまま、残り15分に。
- 38分まで
- 【交代】31分/藤田→ジヴコヴィッチ。ジヴコヴィッチは藤田と同じ左サイドに。相変わらず中盤でのこぼれ球の多くをレイソルに拾われ、苦しい展開が続く。しかし、35分前後から、ジュビロが最後の力を振り絞って、攻勢に出始めた。37分/名波のスルーパスで中山がペナルティエリア内右に抜け出し、ダイレクトで折り返し→高原がニアに飛び込み、DFと接触して倒れるが、主審の笛はなし。ジュビロ・サポーターからは大ブーイング。
- 【3点目!】
- 39分/川口が右サイドからペナルティエリア内に入りセンタリング→DFの足に当たったボールがループシュートのようになり、GKの頭上を越える→そこに高原が頭から飛び込み、ダイビングヘッドで3点目を決める! 高原の7試合連続ゴールで、ついにジュビロが再びリード!
- 優勝決定!!
- 44分/中山がペナルティエリア右外で倒されFK→中にボールを入れずに、高原に預けてキープし、福西も加わって時間を稼ぐ。【交代】45分/渡辺光→杉山。レイソルがロングボールを入れて最後の反撃に出るが、ジュビロDF陣が身体を張って阻止。そして約3分半のロスタイムで主審の長い笛が鳴る! 後半は非常に苦しい戦いとなったが、最後は勝負強さを見せつけたジュビロが3-2で競り勝ち、13勝1敗1分でファーストステージ2連覇を果たした!
選手、監督コメント
- 祝勝会での松崎社長のあいさつ
- みなさま方の温かいご支援のおかげで、2002年のファーストステージを優勝させていただくことができました。本当にありがとうございました。この勝利は、ここに並んでいる選手・スタッフが一丸となって勝ち取ったものだと思っています。私自身も感激がひとしおです。とくに今年は、ワールドカップ再開後の大変厳しいスケジュールの中で、選手は勝つことへの、あるいはゴールへの意識を大変高く持ったゲームをしてくれたと思っています。その意味では、勝つことのむずかしさということも十分に味わいましたが、また勝つことの喜びも十分に味わわせていただくことができたと思っています。この優勝を本当に誇りに感じますし、みなさま方とともに、選手とともに、この喜びを分かち合いたいと思っております。今後も、ありがたいことにワールドカップによってサッカーファンも増えた中で、みなさまに感動を与えるようなゲームを、またジュビロ磐田らしいゲームをみなさま方にお見せしていきたいと思っています。
- 鈴木 政一監督
- この優勝という結果を勝ち取れたのも、ここにおいでのみなさんや、今日応援してくれたサポーターも含めたすべてのみなさんのおかげだと深く感謝しています。本当にありがとうございました。このファーストステージは、代表選手のメンタルやフィジカルの部分でのコンディションを保つことがむずかしい状況もありましたし、また不本意なジャッジで3試合連続で数的不利になったという状況もありましたが、その中で勝ち点が取れて優勝につなげられたといいうことは、いちだんと選手たちがたくましさを増したということの表われではなかったかと思います。ただ、われわれの目標はあくまで年間チャンピオンです。残されたセカンドステージ、ナビスコカップ、天皇杯とありますが、1戦1戦ファーストステージと同様に全員で頑張っていきたいと思いますので、今後も応援よろしくお願いします。
- 中山 雅史
- (苦しい試合で)喜びもひとしおだったけど、2-0から追いつかれたところに悔しさが残る。そこを自分たちの力ですんなりと勝ちたかったけど、同点にされてからの苦しい時間をしのげたというのも、自分たちの力だと思う。あと今日は、とにかく勝ったということに対して、喜びに浸りたいという気持ちがあるし、ホッとしたという気持ちもある。余裕がない中で、よくここまで辛抱してこれたなというのもあるし、それは自分たちの力になってくれると思う。試合内容がもうひとつという部分もあったけど、粘り強さやしぶとさというのは、粘っていこうとか、気合入れていこうって言っただけでできるものではないし、1人1人の意識の高さがなければできないと思うし、より強く、より速くという気持ちをつねに持っていなければできないと思う。そういうことが、各ポジションの選手にあることが、優勝という結果につながったのではないかと思う。今回は、今日の試合にしてもガンバ戦にしても、接戦で観ている側はおもしろいと思う試合が多かったけど、僕らはもっと楽に勝ちたいし、セカンドではもっと安定した戦いが必要になると思う。これからは、もっと自分たちにもおもしろいサッカーをしていきたい。
- 服部 年宏
- 今回は、なかなか簡単には優勝できないなということを強く感じた。ただ、前半戦が終わってから、残り8試合をとにかく勝ちまくれば優勝できるんじゃないかということは信じていた。(優勝できると思ったのは)前節で首位に立ってから。ただ、1敗しかしていないし、勝率的には良かったと思う。もちろん、その中でも少しずつのミスはあるし、取れなかった勝ち点もあるし、まだまだ詰めるところはある。もっとプレスに行きたかったけど、疲れて足が止まってしまって、ラインが下がってしまった場面も多かった。だけど、それでも何とか我慢できて、今日も最終的に3点目が取れたというのは大きかった。(ポイントになった試合は)ホームのガンバ戦で負けなかったというのが大きかったと思う。あそこで優勝してもいいという流れが来たのかなと思う。(成長点は)交代で入った選手がどういう仕事をすればいいというのもはっきりわかっているし、初めからいる選手もそれをどう使えばいいかということをわかっているので、そういう意思の疎通ができていたと思う。(次の目標は)セカンドステージも当然狙っていくので、この2週間でコンディションを整えていきたい。優勝するということは、チームにとってもサポーターにとってもうれしいことなので、また優勝できるようにセカンドも頑張りたい。
- 藤田 俊哉
- やっぱり優勝はうれしい。何回優勝しても、そのときそのときで違うので、その味というのは違ったものだから。次はチャンピオンシップに勝つか、チャンピオンシップがない状況になったときに、また喜びが増すんじゃないかと思う。今日は、会場の流れは思い切りレイソルに行ってしまったけど、そこで踏ん張って3点目を取るチャンスをうかがいながら、よく辛抱したなと思う。経験がある選手が多いので、こういうときはどうすればいいか、それぞれわかっているでしょという感じでやっていた。やっぱりああいう状況では焦りはあったけど、焦った時にどうやってプレーするかというのは、また別の問題。多少慌ててしまった中でも、自分たちがやるべきことをやれるかやれないかというのが経験だと思う。でも、今日は3-0で勝たなければいけない試合。強いチームならあんなふうに2-2にはならないから、それは反省しないといけない。ここまでは、まずファーストステージで優勝したいという気持ちでみんなでやってきたので、ゆっくり考えて次に向けて良い準備をして、ひとつひとつ試合をしていく結果として、セカンドステージもいい成績が残せたらいいと思う。
- 名波 浩
- (優勝のうれしさは)普通だよ、普通。オレはあんまりはしゃいだことはないしね(笑)。今日は2-0から追いつかれたのが非常にふがいなかったけど、その後でレイソルに勢いが出て15分ぐらいずっと押し込まれた中で、みんなよく我慢できていたと思うし、そのことが、またこっちに流れを持ってくるという意味で勝因になったと思う。3点目は、信男が入ればああいうサッカーになることはわかっていたことだし、それがはまるとああいう形になる。そういう役割をあいつもわかっているし、チームもあいつが入ったらああなるとわかっているし。それで守備に負担がかかっても、それは周りがオートマチックにカバーするということはできている。(優勝争いは)自分たちが負けないことがFマリノスに相当なプレッシャーをかけることになっていたと思うから、再開後に一度も負けていないというのは、非常に良い結果だったと思う。ただ、向こうもいいメンバーが揃って、いい指導者もいるし、今後も切磋琢磨していくライバルとして、アントラーズに次ぐ、Fマリノスというチームが出てきたと感じる。(個人的には)ここ何試合かは波がなくて、最高のパフォーマンスではないけど、ぼちぼちのプレーができているんで、こういうゲームを続けて、ジュビロというチームをコントロールしていきたいと思う。(チームとしても)苦しい中でもゲームコントロールがある程度できたステージだった思う。ただ、相手が2点3点取れるなら、うちはそれよりも1点2点多く取れるだろうという、ちょっと大雑把な言い方かもしれないけど、今回のファーストステージはそういうサッカーだったと思う。失点をなくすとか、中盤のプレスを90分間の中でもっと続けるとか、そういういろいろな課題も出てきたから、セカンドステージでは徐々に涼しくなる中で、そのへんに集中していけると思う。
- 高原 直泰
- Fマリノスがずっと上にいたんで、とにかく自分たちが食いついて離されないように。そうすれば、かならず自分たちにもチャンスが来るだろうと思ってやっていた。(チームの勝負強さは)そういう場面は前々から見せていると思うし、今回特別に逆転が多かったというよりも、優勝しているときは以前からそういうことが何度もあったし、そういうプレーを続けていられることがジュビロの強さだと思う。そういうことを選手1人1人が理解して行動できているということだと思う。(ジュビロは)つねに優勝を狙っていけるチームだと思うし、そうしなければいけないと思う。僕自身はチャンピオンシップをやるつもりはないし、今は自分たちがセカンドステージをどうやって戦っていくか、どうやっておもしろいサッカーを見せて勝っていけるかということを考えていきたい。(得点王は)自分自身はとにかくチームのために点が取れればいいと思っているし、それが結果として得点王につながればいいと思うし、今は別に気にしていない。
- 田中 誠
- 今回は、粘り勝ちでしょ。あと、再開後は運もあったと思う。負け試合と言ってもいいような試合で、勝ち点を取れたことが大きかった。(運を引きつけた要因は?)やっぱりみんなの勝ちたいという気持ちだと思う。なんとしても勝ちたいという気持ちがチーム全体にあったし、あとはFマリノスにもプレッシャーがかかって、だんだんこっちにいい風が吹いてきたと思う。(失点が多かったが)今年に入ってから、攻撃重視ということもあったし、暑さで中盤のプレスが十分に効かない中で、DFとしては苦しい状況が続いたし、結果としてけっこう失点も多くなってしまったので、セカンドステージでは修正していきたい。(終わった瞬間の気持ちは)とりあえず優勝できて良かったなと。少なくともチャンピオンシップには出たいし、セカンドも勝って完全優勝したいという欲もあるし、年間王者になったところでもっと弾けたいと思う。
- 大岩 剛
- (優勝のうれしさは)うれしさというよりホッとしたというのが正直な気持ち。本当にうれしいのは、年間チャンピオンになったときだと思うし、そこで2年分の喜びを味わいたい。だからセカンドステージも勝って完全制覇したい。今年はチームコンセプトとして攻撃的にいこうという部分もあったけど、やっぱりこれだけ失点しちゃうと、DFとしてはなかなか満足することはできないし、悔しさもあるし、改善する余地はあると思う。とくに夏場に入ってからは、連戦もあったし、延長もあったりして苦しかったけど、その中で勝ち続けることができたのは大きかったと思う。(個人的には)ファーストステージ前半は真ん中もやったし、再開後は右もやったし、ポジションが定まらない中で、ケガもあってなかなかな満足することはできなかったけど、試合に出続けたという意味では収穫があったと思う。それにこういう中で優勝できたという部分では、満足感もあるし、納得いかない部分は、セカンドに向けていきたい。
- 福西 崇史
- (ファーストステージを振り返って)長かったですねー(笑)。今回はホッとしたというのが大きいので、すごい感動というよりは安堵感のほうが強い。今日の試合は、後半の最初で相手に(攻めに)来られたときに、慌てる場面があったと思う。それで勢いに乗られてしまった。(前半で2点リードして)次の1点だと思っていたけど、相手に先に取られた分、相手の動きも軽くなって、出足で負けてしまっていた。次の目標としては、完全制覇をやりたいし、すぐにセカンドが始まるので、切り換えないといけない。ただ、そのためにも一つ一つ勝っていかないとできないので、そのために頑張っていきたい。
- 川口 信男
- (決勝点のアシストは?)センタリングだったんだけど、DFの足に当たってコースが変わった。みんなには(ゴールに)入っていたと言われたけど、記録は高原のゴールなんで。ただ、どっちにしても結果的にチームの勝利につながったので良かった。テレビの解説かなんかで入っていたって言ってくれないですかね(笑)。(ピッチに入ったときは)とにかく勝ちにいかないといけなかったので、強引に行くということだけ考えて。あと守りでは相手の28番(玉田)を見ろということだけ言われて、それ以外は攻撃に集中していた。
- 山西 尊裕
- (先制のFKは)あそこは僕が蹴ると決まっていたけど、根気良く我慢強く蹴らせてもらったおかげだと思うので、監督やみんなに感謝している。広島戦でも、2本蹴って2本とも壁に当たったのに、こういう大事な試合でも蹴らせてもらって、結果を出して貢献できたので良かった。FKを蹴ったときは、笛で蹴らされたり、周りに惑わされたりしないで、自分の間合い、入り方で蹴ることができたのが良かったと思う。イメージ通りのボールを蹴ることができた。これまで自分のミスで失点している場面もあったので、最後に入ってくれてありがとうという感じ。優勝はやっぱり何度してもいいもの。どんなチームであっても、そう簡単にできるものではないものだから。
- 金沢 浄
- 広島戦のときから体調が悪くなってしまったので、最後は試合に出られなくて残念だった。ただ(終わった瞬間は)素直にうれしかった。出ていたら最高だったけど、とりあえずファーストステージに優勝して一区切りついてホッとした。ただ、セカンドも勝ちたいという気持ちが強いので、始まる前までに体調を戻して、そこから勝負していきたい。(今回は貢献度も高かったが)試合に出ているという意味ではそうだけど、あんまり自分としてはそういう気持ちはなくて、納得してない。もっとできたかどうかはわからないけど、これで満足していたら良くないと思うので、もっと質を上げていきたい。