2002 J1 1st 第13節
試合日時:2002年08月07日(水) 19時00分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 広島ビッグアーチ
- 15,222人
- 28.0℃ / 79%
- 曇 / 中風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 安達 貞至
- 柏原 丈二
- 廣嶋 禎数、池田 直寛
- 南 浩二
- 平尾 聡
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半13分[警告] | 山西 尊裕 | |
沢田 謙太郎 | 前半15分[警告] | |
トゥーリオ | 前半40分[警告] | |
久保 竜彦(out) → 高橋 泰(in) | 後半14分[交代] | |
後半22分[交代] | 西 紀寛(in) ← 福西 崇史(out) | |
大木 勉(out) → 茂木 弘人(in) | 前・後半終了後[交代] | |
延長前半9分[得点] | 高原 直泰 | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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木村 孝洋 | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- ファーストステージは今日も含めて3試合を残し、ジュビロは首位の横浜Fマリノスと勝ち点1差の2位。ジュビロが今日90分以内で勝ち、神戸と対戦する横浜が勝ち点2以下に終われば、その時点で順位が入れ替わってジュビロが首位に立つという状況だ。会場の広島ビッグアーチには、1万以上は入っていると思われるが、それでも5万人収容の大きなスタンドには空席が目立つ。天気は、昼間は晴れていたが、試合前になって雲が多くなり、さわやかな風が流れて、磐田に比べればかなり涼しいコンディションになっている。応援もジュビロ・サポーターのほうが明らかに多く、アウェーとはいえ戦いやすいコンディションと言えそうだ。いずれにしても、とにかくジュビロには勝ち点3が絶対条件。土曜日の熱戦の疲れは残っているかもしれないが、「最後は気持ちの問題」(服部)というように、優勝に向けて気力充実のジュビロ・イレブンの熱い戦いに大いに期待したい。
- みどころ
- ジュビロは、前節で不本意なイエローカードで退場になった大岩の他に出場停止はなく、右足首を痛めて心配された服部もスタメンで出場。さらに出場停止の鈴木と金沢も戻って、安定感のあるスタメンを組んだ。DFラインは、右から鈴木、田中、山西。中盤は、いつもの服部、福西のボランチに、中央が名波、右サイドが藤田、左サイドが金沢という構成になる模様。そこに4試合連続ゴールの高原と、同じく好調の中山の2トップが構える。さらに、前節Vゴールの西と、川口というスピード豊かなサブが控えており、試合終盤の攻撃にも大いに期待が持てる。対する広島は、現在3連敗中で、土曜日の仙台戦でも4失点と、調子はもうひとつ。ガジエフ監督に代わって急きょ指揮を執っている木村監督の元、4バックの布陣で試合に臨んでおり、ジュビロに対しては初めは両サイドの上がりを抑えて守備的に戦ってくることが予想される。その守りを、効率の良いパス回しで攻略して先制点を奪い、優位に試合を進めることが、勝ち点3が絶対条件のジュビロのには求められる。また、相手FWには一発の強さがある久保がおり、カウンターやセットプレーなどでの守りにも細心の注意が必要になるだろう。
- 15分まで
- 柏原主審の笛で、広島ボールのキックオフ。立ち上がりは比較的静かな展開だが、高い位置からの広島のプレッシャーが厳しくなり、なかなかボールを前に運べない状況が続いている。序盤は、やや広島ペース。5分/高原の浮き球のパスから中山が裏に走りこんだが、前に出たGKに先にキャッチされる。5分/高原のポストプレーからの落としを受けて2列目から藤田が飛び出したが、DFとGKにはさまれてシュートは打てず。残念。速攻でいくつかチャンスを作った後は、徐々に流れはジュビロ。後方から丁寧にパスをつないで、リズムを作ろうとしている。9分/広島の左サイド服部からのアーリークロス→裏に飛び出した大木がヘディングシュート→決定的な場面だったが、GKヴァン ズワムが素晴らしいセーブでピンチを救う。10分/金沢が左サイドでボールを受けてセンタリング→ファーに高原が飛び込んでヘディング→枠には飛ばせずゴールラインを割る。11分/ジュビロの初CK→左から藤田がファーを狙い、中山が頭で折り返すが、直接ラインを割る。13分/相手の中盤でのパス回しに翻弄され、藤本を後ろから倒した山西にイエローカード。ジュビロの中盤でのプレスがもうひとつはまらず、相手につけいるスキを与える場面も目立つ。一進一退の流れのまま、15分が経過。
- 30分まで
- 20分/広島の右からのFK→服部がゴール前にクロスボールを入れるが、ヴァン ズワムが前に出てパンチング。21分/ジュビロのカウンターから名波が左のスペースにパス→金沢が長い距離を走って左から折り返しを入れるが、DFに当たって外へ。その後のジュビロの左CK→藤田が蹴り、田中がファーから折り返し、DFのクリアが短くなったところを名波がシュート→ゴール右に外れる。24分/中盤でのパスカットから名波が右のスペースに出す→中山が必死に走って中に折り返すが、ゴールラインを割る。25分/広島の速攻で服部公太が左からクロス→ニアで久保に飛び出されるが、わずかに合わず逆サイドに抜ける。久保の飛び出しに対してDFがつききれず、危ない形になった。26分/左サイドでボールを受けた金沢が中に持ち込んで右足シュート→ゴール左に外れる。ジュビロのほうがカウンター気味の攻撃でチャンスを作っているが、ボールをキープする時間は、あまり長くなっていない。
- 45分まで
- 31分/ペナルティエリア前で右後方からパスを受けた高原がダイレクトでシュート→DFに当たるが、ゴールへの貪欲さが表われたシュート。32分/藤本のスルーパスで左から上がった服部公にフリーで飛び出されるが、これはオフサイド。しかし、服部へのマークがあいまいになっていた。34分/福西の右からのループパス→GKの前に中山が飛び出してコースを変えようとするが、わずかに届かず。36分/高原が右サイドで粘り強くキープしてCKを得る→このCKを左から名波が蹴るが、GK下田に直接キャッチされる。38分/ゴールほぼ正面、約25mの広島のFK→松下が直接狙うが、ゴール上に外れる。39分/久保が右サイドを飛び出して、マイナスの折り返しから森崎がシュート→DFの足に当たったボールをヴァン ズワムがキャッチ。40分/高原のポストプレーから飛び出そうとした藤田をトゥーリオが倒してイエローカード。この後のFK→ペナルティエリア前やや左から名波がクロスを入れて、福西が飛び込むがDFにクリアされる。かなりジュビロの流れになりつつあるが、決定的なチャンスには至らない。ロスタイム1分の表示。44分/スルーパスから右に飛び出した藤本が山西をかわして左足でセンタリング→ファーに大木が飛び込むが、頭の上をかすめて外へ。46分/福西が右サイドに出て1人かわし、中に切れ込んで折り返し→ゴール前で藤田が左足で合わせるが、当たりが弱く、DFにクリアされる。残念。そして、その直後に前半終了の笛。かなり慎重に戦いながら少しずつ流れを引き寄せてきたジュビロだったが、相手の最終ラインを崩すまでには至らず、0-0のまま後半へ折り返した。
- 60分まで
- 【他会場の経過】横浜1-0神戸。キックオフしてからも続々と観客が入場し、スタンドもかなり埋まってきた中、ジュビロのキックオフで後半がスタート。両チームとも交代はなし。後半の立ち上がりも互いに慎重で、まだ勝負に出るという雰囲気はない。しかし、中盤でのルーズボールの奪い合いではジュビロが優位に立ち、ボールを支配する時間が長くなってきた。5分/ペナルティエリア前でのボール回しから金沢が左足でミドルシュート→ゴール上に外れる。7分/藤田のスルーパスで中山がペナルティエリア内に入り、ヒールで落としたところに藤田が飛び込むが、DFに阻まれシュートは打てず。10分/広島の久保がスルーパスから左に出て中にセンタリング→ファーにこぼれたところを松下にフリーでシュートされるが、服部が身体に当てて止める。その後のこぼれ球から服部公に中央から突破されるが、最後のところで田中がスライディングでクリア。やはり疲れがあるのか、相手の攻撃に対してDFがつききれない場面が目立つ。【交代】広島14分/久保→高橋。ジュビロが相手の守りを崩しきれないまま、残り時間は30分に。
- 75分まで
- ジュビロの選手たちの足が止まっている場面が目立ち、流れは広島に傾いてきた。20分/左に流れた中山に高原のパスが出て、左足でセンタリング→ファーで受けた名波が後ろに戻し、福西がシュート→GKにキャッチされる。残念。【交代】22分/福西→西。やや疲れが目立つ福西が外れて、金沢が左のボランチに下がり、藤田が左に移動して、西は右サイドへ。25分を過ぎたあたりから、互いに中盤のスペースが目立ち始め、行ったり来たりが多くなってきた。28分/ペナルティエリア前やや右25m弱のFK→山西が直接狙うが、相手の壁に当たり、跳ね返ってきたボールからもう一度右足でシュートするが、ゴール上に外れる。29分/高原が左に流れて起点になり、名波が後ろに戻して金沢が右足シュート→大きく右に外れる。こう着状態が続き、ジュビロがなかなか活路を見出せないでいる。
- 90分まで
- 33分/広島の右からのセンタリング→ゴール前で高橋が受けて反転しながら左足シュート→ゴール左に外れて助かる。危ない場面。35分/藤田の左サイドからのセンタリング→ニアで中山が競り、こぼれ球が高原の前にこぼれて左足シュート→DFに当たって右に外れる。37分/広島の松下が右からセンタリング→ニアの競り合いでこぼれたボールから駒野がシュート→ゴール左に外れる。これも、ややヒヤリとした場面。38分/広島の右からのセンタリング→ファーで高橋にヘディングされるが、ヴァン ズワムが余裕を持ってキャッチ。39分/ゴールほぼ正面20m強のFK→高原が直接狙うが、壁に当たって外へ。その後も右CKの2次攻撃から田中が左から右足シュート→ゴール上に外れる。残りは5分を切ったが、ジュビロの選手たちの動きが重く、攻撃に迫力を欠いている。42分/名波の右CK→ニアに良いボールが入ったが、DFにクリアされる。44分/ペナルティエリア前遠目から藤田がパスと見せかけて右足シュート→ゴール右に外れる。ロスタイム2分の表示。45分/広島の左サイドからの攻撃で後方に落としたボールを服部公がシュート→ゴール上に外れる。46分/ペナルティエリア前での中山の落しから高原がシュート→DFの足に当たったボールがGKの前に転がり、藤田が飛び込むが届かず。残念。そして、その後の広島の攻撃をしのいだところで主審の笛。コンディション的に苦しい状態で苦戦を強いられているジュビロは、無得点のまま3試合連続の延長戦に突入した。
- 【他会場の結果】
- 横浜3-0神戸(終了)
- 98分まで
- 延長前半がキックオフ。【交代】広島/大木→茂木。立ち上がりは広島が攻勢。広島の選手のほうが、動きでは上回っている。2分/高原が頭で後方に落として中山が左からセンタリング→高原が相手に倒されて逆サイドに抜けるが、主審の笛はなし。ジュビロも最後の力を振り絞って攻めるが、なかなか攻撃をスピードアップできない。7分/ペナルティエリア前に上がった服部のスルーパスで藤田がGKの前に飛び出し、コースを変えるシュート→しかし素早く前に出たGK下田の好セーブに阻まれる。惜しい!
- 【Vゴール!!】
- 9分/高原が中盤からの強引な縦のドリブルでペナルティエリアへ→一瞬相手DFに止められたが、こぼれたボールを西が前につなぎ、そのまま飛び出して胸で受けた高原が、GKの直前でシュートしてゴールを右に決める!! 非常に苦しい戦いの中で、今日も最後の執念を見せたジュビロがVゴール勝ちで勝ち点2をゲット。横浜との勝ち点差は2に開いたが、何とか優勝争いに踏みとどまった。
選手、監督コメント
- 高原 直泰
- 試合内容が中途半端というか、ボーっとしたまま90分が終わってしまったというようなゲームだった。自分たちのペースでやればいいのに、相手に合わせてしまった。(疲れは?)ここまで来たら、優勝争いをしているわけだし、疲れとか言ってられない。とにかく90分以内に勝ちたかった。(勝ち点2は)負けるよりは良かったけど、自分自身もそうだし、ふがいない試合だった。(次のゲームは)勝つしかない。こんなゲームをしていたら、お客さんにも申し訳ないし、それができるのがジュビロだと思うで、90分以内に勝てるように、いいサッカーができるように、もう1回みんなで話し合っていきたい。