2002 J1 1st 第10節
試合日時:2002年07月24日(水) 19時04分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 磐田スタジアム
- 16,752人
- 29.3℃ / 74%
- 晴れ / 中風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 福村 吉正
- 岡田 正義
- 中村 祐、森 直之
- 勝又 光司
- 花澤 秀登
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
高原 直泰 | 前半37分[得点] | |
ハーフタイム[交代] | 平松 康平(in) ← 市川 大祐(out) | |
後半21分[警告] | バロン | |
後半22分[交代] | 三都主 アレサンドロ(in) ← 古賀 琢磨(out) | |
中山 雅史 | 後半23分[得点] | |
後半35分[得点] | 森岡 隆三 | |
中山 雅史 | 後半36分[得点] | |
名波 浩(out) → 河村 崇大(in) | 後半44分[交代] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | ゼムノヴィッチ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 今年最初の静岡ダービー。現在2位のジュビロ磐田と、6位の清水エスパルスの対決がまもなく始まる。ワールドカップ以降のJリーグ人気もあって、今日もチケットは早くから完売、平日ということもあって観客の出足はゆっくりだが、試合開始までには満員となるはずだ。そして、今日からジュビロ・スタジアムにも待望の大型ディスプレイ「ネスレビジョン」が稼動し始め、さっそくウォームアップする選手たちの表情を流している。磐田周辺の天気は、近日中でもとびきりの猛暑となっているが、日が落ちて多少風が出てきており、過去2試合よりも風が流れるスタジアムの構造になっているのがせめてもの救いだ。スタンドも、サックスブルーとオレンジにきれいに染め分けられ、サポーターの熱さも夏の猛暑に負けてはいない。
- みどころ
- 今日のジュビロは、福西が警告累積で出場停止だが、中山、鈴木、西の3人が復帰。中盤と前線はレッズ戦と同じ形で、3バックは田中、大岩、鈴木といういつもの3人となっており、戦力的な不安はない。対するエスパルスは、不調の三都主がスタメンから外れ、代わりに元ジュビロの古賀が左サイドに入っており、まずは守備を重視した布陣となっている。序盤は互いに失点のリスクを避けつつ、中盤では激しいボールの奪い合いが展開されることが予想されるので、中盤でどちらが優位に立つか、またどちらが先に仕掛けていくかといった部分に注目したい。もちろん、最近の試合で2ゴールずつ決めているゴン・タカ2トップのゴールにも大いに期待したい。
- 15分まで
- ジュビロのキックオフで試合開始。立ち上がりから局面局面で激しいボールの奪い合いが始まっている。1分/エスパルスの左からのFK→澤登のクロスボールは、DFが余裕を持ってクリア。立ち上がりこそ、エスパルスが思った以上に押し込んできたものの、その後はジュビロがボールを落ち着かせて、自分たちのペースを少しずつ作ろうとしている。7分/左サイドからの攻撃で逆サイドに展開し、ペナルティエリア右から服部が左足でクロス→ファーの中山が飛び込んだが、その前でDFにクリアされる。残念。なかなかシュートまで行く場面にはならないが、内容的には両チームとも集中力が高く、質の高いボールの奪い合いが見られており、静岡ダービーらしい好ゲームになっている。13分/エスパルスの右からのクロス→中央のバロンが遠目からヘディングシュート→ヴァン ズワムが余裕を持ってキャッチ。これが両チームを通じて初めてのシュート。厳しい暑さの中、どちらの選手もペース配分を考えることなく、積極的なプレーを見せている。
- 30分まで
- 17分/高原のポストプレーから金沢が中盤をドリブルで上がり、左の中山にスルーパス→中山が勝負に行くが、シュートまでは行けず。21分/右CKからの2次攻撃で服部が左からセンタリング→競り合いからファーにこぼれたボールがフリーの中山に通るが、オフサイドの判定。残念。中山は、左右に精力的に動いて攻撃の起点になっており、2列目との連携も良くなって、中山の復帰による好影響が序盤から表われている。20分を過ぎて、ジュビロがボールをキープする時間が長くなってきた。25分/西が右サイドを深くえぐってセンタリング→ニアに高原が飛び込んだDFにクリアされる。しかし、審判の判定がゴールキックとなり、高原は納得いかない表情。26分/エスパルスの左サイドからのFK→クロスと見せかけて澤登が遠くから直接狙うが、ゴール上に外れる。27分/ペナルティエリア右25m以上のFK→名波が直接強いボールで狙うが、ゴール左に外れる。28分/後方からのボールを胸で受けた高原がそのまま反転して自らミドルシュート→ゴール上に外れるが、高原らしいプレー。展開はかなりジュビロのペースになってきている。
- 36分まで
- 34分/ジュビロのペナルティエリア前での速いパス回しから、金沢がペナルティエリア左前からスルーパス→DFに当たったボールが、中山の前にこぼれるが、わずかに届かず。ジュビロがボールを支配する時間が長くなり、エスパルスの攻撃は、ときおり見せるカウンターのみ。
- 【先制点!】
- 37分/ジュビロの左CK→藤田のキックはいったんGKに弾かれたが、こぼれ球を名波が頭で戻し、高原がつないで西が左からヘディングシュート→バーに当たって下に落ちたところを高原が頭で押し込んだ! 自分たちの流れになってきたところで、ジュビロが大きな価値のある先制点を決めた!
- 45分まで
- 先制されたエスパルスが、前半のうちに追いつきたいと反撃を試みるが、中盤ではジュビロが優位に立っており、流れは変わらず。42分/こぼれ球を斉藤と高原が競り合い、高原が相手の足を弾き飛ばすように頭からつっこむ。先制ゴールを決めた高原の気迫あふれるプレー。そのまま流れは変わることなく、1分のロスタイムで前半が終了。ここ3試合でもっとも良い内容のサッカーを見せ、左サイドからの攻撃が冴えたジュビロが1-0でリードして後半へ折り返した。
- ハーフタイムコメント
- 鈴木 政一監督:
守備では前線からのチェックを忘れずに。攻撃では2トップがオープンスペースに流れて積極的にボールを受けよう。チーム全体でゲームをコントロールするように。
ゼムノヴィッチ監督:
悪くない。失点したことは忘れて、しっかり切り替えよう。自信を持って得点を狙っていこう。最後まで集中してあきらめずにプレーしよう。
- 60分まで
- エスパルスのキックオフで後半がスタート。【ハーフタイムの交代】市川→平松。ジュビロは交代なし。平松は、市川と同じ右サイドに入っている。0分/中盤でボールを受けた森岡がロングシュート→右上に外れる。2分/右後方からのボールを中山が頭で後ろに落とし、高原が拾って強引にミドルシュート→相手に当たってCKを得る。このCKを右から名波が蹴り、こぼれ球を藤田がつないで、服部が右足でミドルシュート→不得意な足のキックが大きく外れ、蹴った服部も苦笑い。6分/ジュビロの波状攻撃から最後は中山が右からセンタリング→ニアに高原が飛び込んだが、DFにカットされる。エスパルスは、前半よりも全体を押し上げて攻撃的な姿勢を見せているが、ジュビロが落ち着いて対処し、危ない形は作られていない。10分/エスパルスの左CK→澤登がニアを狙うが、中山と田中でしっかりと防ぐ。序盤のエスパルスの攻撃も一段落し、徐々にまた前半と同じ流れになってきている。
- 67分まで
- 15分/後方からのパスで中山が裏に飛び出すが、わずかに早く飛び出したGK真田にクリアされる。残念。17分/ペナルティエリア前での競り合いからこぼれたボールを藤田が拾って右からミドルシュート→矢のようなシュートがニアサイドのバーに当たって跳ね返る。惜しい! そのこぼれ球を高原がつないで、最後は金沢が左足でミドルシュート→ゴール右に外れる。19分/後方からのボールを森岡に競り勝った中山が左からペナルティエリア内に侵入するが、森岡に奪い返される。残念。21分/中盤での高原とバロンの激しいボールの奪い合いから、バロンの蹴りが高原に入ってイエローカード。【交代】22分/古賀→三都主。22分/右から中に切れ込んだ西が、名波のリターンパスを受けて、ペナルティエリアに侵入するが、DFに阻まれCK。
- 【2点目!】
- 23分/その後の左CK→またも藤田が素晴らしいボールを入れ、ファーサイドの大岩が頭で折り返して、逆サイドのポスト付近から中山が頭で叩きつける! まさに狙い通りのセットプレーで、ゴン・タカのアベック・ゴールが実現し、待望の追加点!
- 80分まで
- 2点をリードされたエスパルスが、必死の反撃に出るが、ジュビロDF陣も余裕を持って対応している。26分/ジュビロのゴール前での接触プレーから大岩が倒れ、その中断の間にゴール裏から投げ込まれたと思われる空き缶が名波に当たり、一時騒然となるが、無事に試合続行。残り15分を切っても、両チームの選手たちの動きは大きく落ちることなく、引き締まった内容のゲームが続く。32分/右からのサイドチェンジで三都主にフリーでボールが渡るが、鈴木がすぐに対応してピンチを未然に防ぐ。35分/三都主が左サイドでボールを受けて、西と勝負→西が良く対応したがCKとなる。
- 【失点】
- 35分/その後のエスパルスの左CK→澤登が蹴って、ニアサイドに入った森岡の後頭部に当たったボールがゴールイン。残念ながら課題のセットプレーからまたも失点。
- 【3点目!】
- 36分/ドリブルで上がった鈴木の右後方からのスルーパスでペナルティエリア内に抜け出した中山が、ダイレクトで右足シュート→角度のあまりない位置からGKの肩口を抜く見事なシュートでゴールネットを揺らした。失点からわずか1分後に中山の見事な2点目が決まって再び2点差。
- 試合終了
- 40分/中山と高原で左から崩し、ペナルティエリア内で藤田が受けてDFをかわしシュートを打とうとするが、飛び出したGK真田にストップされる。疲労の色は、エスパルスの選手のほうが目立ち、ジュビロは余裕を持って戦っている。42分/右から中に切れ込んだ西がペナルティエリア前で左足シュート→わずかにゴール右に外れる。残念。流れは最後までジュビロがつかんだまま試合が進む。ロスタイム3分の表示。【交代】46分/名波→河村。その後も相手にまったくチャンスを与えないままタイムアップ。ジュビロが素晴らしい内容とゴールシーンで静岡ダービーに完勝し、きっちりと勝ち点3を奪い取った!
- ゼムノヴィッチ監督
- 困難な試合だった。セットプレーを注意するように言ったが、それでも藤田のファーへのボールで大岩が競り、失点してしまった。選手は全力で戦った。切り替えで次の試合に勝利するだけだ。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- 勝ちたいという気持ちが通じた。今日は2トップがよく、2本中2本がセットプレーで当たっていたね。中山はDFの後ろに飛び出ることに集中できたし。服部、名波に市川が出た時はケアするように言っていた。藤田がよく我慢した。
- 中山 雅史
- (2点目のゴールは)1点取られて少しイヤな空気が漂ったので、それを吹っ切る意味では良かったと思う。ヒデがよく自分の動きを見ていてくれたので感謝したい。より熱い試合をグラウンドで展開することが、サッカー人気を維持していくことにつながると思うので、また頑張っていきたい。ダービーというのは、両チームの成績に関係なく燃える試合なので、そういう試合に勝てたこと、またホームで応援に来てくれたサポーターに勝ちを贈れたことが何よりだと思う。とにかく自分たちの目の前の試合にひとつひとつ勝っていくことが優勝への道だと思うので、また次の試合をしっかりと見据えていきたい。
- 高原 直泰
- ダービーだからとくに何をしなければいけないということもないし、僕自身は普通の試合と変わらず、とにかく勝つことだけを意識してやった。(チームとして)徐々にやることがはっきりしてきたし、1人1人が何をやりたいかということが明確になってきたので、チームとして攻撃できるようになってきたと思う。次もゴールを目指して頑張りたい。
- 金沢 浄
- 前半の最初は探り合いという部分もあった。この暑さの中で、後半でバテて動けなくなるというのは避けたかった。自分が上がりすぎて後ろのスペースを空けるのではなく、まずはそこを相手に使わせないようにして、逆に相手の裏はFWやトシヤさんが使うという指示があったので、その狙いがうまくいったと思う。次も連戦でみんな疲れていると思うけど、その中でも勝つために全力を尽くして戦いたい。
- 大岩 剛
- ダービーということで雰囲気も盛り上がるし、その中で先制点を絶対に与えないことを意識した。とくに前半は絶対に失点しないで、できれば1点取りたいという思惑通りにいったので、いい流れでゲーム運びができた。(守備の安定は)メンバーもそれほど入れ替わっていないし、ふだん通りの守備ができていると思う。レッズ戦は別にして、この2試合は先に点を取られていないし、暑い中で最後まで集中を切らさないことができていると思うし、全体の90分の流れを考えたときに、どういうふうに流れをつかむかという意味では、この2試合はジュビロのサッカーができていると思う。今日は風がかなり回っていたので、ロングボールに対しての読みがむずかしかった。とにかく、このまま勝ち続けて、Fマリノスの尻をつついていきたい。