2002 J1 1st 第9節
試合日時:2002年07月20日(土) 19時04分キックオフ
得点ボード
|
|
- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- 90分(延長30分)
- 45,925人
- 29.3℃ / 74%
- 晴れ / 弱風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 臼井 郁夫
- 松村 和彦
- 手塚 洋、西村 典之
- 抱山 公彦
- 遠藤 郁夫
- AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半16分[得点] | 高原 直泰 | |
前半18分[警告] | 福西 崇史 | |
前半35分[警告] | 高原 直泰 | |
福田 健二(out) → アマラオ(in) | ハーフタイム[交代] | |
加地 亮 | 後半1分[警告] | |
後半12分[交代] | 川口 信男(in) ← グラウ(out) | |
下平 隆宏(out) → 喜名 哲裕(in) | 後半18分[交代] | |
後半21分[得点] | 高原 直泰 | |
藤山 竜仁(out) → 茂庭 照幸(in) | 後半35分[交代] | |
後半35分[交代] | 河村 崇大(in) ← 大岩 剛(out) | |
後半42分[交代] | 西野 泰正(in) ← 高原 直泰(out) | |
メンバー表
|
スタメン |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
控え選手 |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原 博実 | 監 督 | 鈴木 政一 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- いよいよ梅雨明けが宣言され、日中は猛烈な暑さに見舞われた東京地方。今日のFC東京戦の会場となる調布の東京スタジアムも、6時を過ぎても強い西日がバックスタンドを照らし、かなり蒸し暑い状態になっている。そんな中でスタートするファーストステージ後半戦の第9節。5万人収容のビッグスタンドは、すでにチケットが完売しており、当日券はなし。だが、前節の埼玉スタジアムとは違い、FC東京ファンが大半を占めるというわけではなく、ワールドカップで触発されてサッカーを楽しみに来たという層が多いように見える。そんな中で「次もぜひ観に来たい」と思われるような試合をすることが、選手たちには求められる。もちろん、ジュビロ・サポーターも数多く集まり、応援ではホーム側にまったく引けをとっておらず、試合前から会場は大いに盛り上がっている。
- みどころ
- 中山、鈴木、西の3人が出場停止で苦しい状況になっているジュビロは、高原とグラウの2トップで、福西がスタメンに戻り、名波が中盤の中央に入って、藤田が右サイドを務める模様。3バックは鈴木に代わって大岩が右に入るようだ。中でも、久しぶりの先発となるグラウは、今日はブラジルの家族が応援に駆けつけてくれているらしく、非常に張り切っており、ぜひ注目してみたい。対するFC東京は、前節で広島に4-0で完勝しており、とくにその試合でハットトリックを決めたFWの戸田は、精神的にも非常に乗っており、決定力もあって恐い選手だ。ジュビロとしても、けっして楽なゲームではないが、着実に勝ち点3を取り首位の横浜にプレッシャーをかけていきたい試合。前節で見せたような熱い闘志を、ぜひ今日も見せてほしい。
- 16分まで
- ジュビロは、アウェー用の白のユニフォームに身を包み、満員のスタンドに迎えられて入場。キックオフ前の時点で、空はかなり暗くなったが、風がほとんどなく、相変わらずの蒸し暑さの中で、試合開始。ジュビロは、「みどころ」でお伝えした通りの布陣で、相手の様子を見るような立ち上がり。FC東京は、前線で福田が中央に構えて、戸田が左、石川が右に張り、3トップ気味の布陣。ケリーがトップ下で自由に動いており、かなり攻撃的なシステムだ(ディフェンスは4バック)。6分/名波のスルーパスから藤田が右サイドを抜け出し、センタリング上げようとするが、DF止められる。その後の右CK→名波がファーサイドを狙い、大岩が競るがシュートならず。8分/FC東京のカウンターで、DFラインの裏にきれいにスルーパスを通されるが、オフサイドに救われる。10分/ジュビロの左CK→藤田が蹴り、ファーに飛び込んだ大岩がボレーで折り返そうとするが、ラインを割る。11分/石川に右サイドを破られ、右からスルーパスを福田に通されるが、これはオフサイドにかける。ここまでは、初めてのコンビとなる2トップの連携がもうひとつで、しかもFC東京の速攻に非常に迫力があり、ジュビロは慎重な戦いを強いられている。16分/2列目から斜めに飛び出した藤田に金沢がスルーパス→藤田が高原にヒールで落とすが、これは通らず。残念。
- 【先制点!】
- ペナルティエリア前で名波が浮き球で裏を狙い、福西が飛び出して折り返し→混戦の中、最後は高原が決めて、リズムがつかめず苦しんでいたジュビロが、うれしい先制点!
- 30分まで
- 21分/服部のサイドチェンジで金沢が左サイドを抜け出しセンタリング→逆サイドのグラウを狙うが、ボールが大きすぎて通らず。先制ゴールを奪ったジュビロに落ち着きが出て、徐々に自分たちのペースを作り始めている。23分/ジュビロの左からのFK→名波がカーブをかけて中に入れ、跳ね返されたボールを藤田が左足でダイレクト・シュート→ジャストミートせず、ゴールならず。26分/ジュビロの左CK→藤田が蹴り、ニアに福西が飛び込んだが、わずかに高さがあわず、上に外れる。残念。28分/グラウが前線で相手ボールを奪って、左の高原にパス→ライン際で追いついた高原がそのまま中にドリブルで切れ込み、DFをかわして右足シュート→GK土肥の好セーブに阻まれる。惜しい! リードはしているものの、まだまだ予断を許さない展開が続く。
- 45分まで
- 34分/後方からのパスを高原が頭で後方に流し、グラウが裏に抜け出す→GKとの1対1からシュートするが、GKに止められる。そのこぼれを高原が拾って、自力で突破を図り、ペナルティエリア内で倒されるが、松村主審はシミュレーションと判定。高原にイエローカードが出される。36分/縦パス1本で右から石川に抜け出され、GKと1対1→シュートがヴァン ズワムの左を抜けるが、わずかにポスト左に外れ、失点を免れる。危なかった! 38分/左サイドでボールを受けた金沢が、1対1でDFをかわして右足シュート→GKにキャッチされるが、積極性のあるプレー。39分/高原が中盤右でボールを受けて、自らドリブルで前に進む→右からオーバーラップした藤田にスルーパスを出すが、ボールが長すぎて藤田は届かず。残念。40分/服部のボール奪取からグラウにボールが出て、相手DFと3対3→グラウがドリブルで強引に突破を図るが、DFにボールを奪われる。43分/ジュビロの右サイド深い位置からのFK→藤田が蹴り、ファーの大岩がボレーシュートを狙うが、わずかに届かず。残念。ロスタイム1分の表示。46分/ジュビロの左からのFK→名波がGKに向かうボールを入れたが、ニアに飛び込む選手がなく、DFにクリアされる。そして、そのままタイムアップの笛。内容的には苦しい展開だったが、ワンチャンスを生かして先制点を奪ったジュビロが、1点をリードしたまま後半へ折り返した。
- ハーフタイムコメント
- 鈴木 政一監督
守備ではDFラインとボランチのコンビネーションを考えよう。攻撃ではFWが相手DFの背後をねらえ。両サイドオープンも使っていきたい。
原 博実監督
前からのプレッシャーが中途半端。相手がボールをまわしやすくなるのでもっとはっきりいこう。行くときは行く。後半はアマラオが入るのでどんどん使えるように。アマラオ、ケリーにくさびをしっかり入れるように。前半はボールを持ちすぎ。もっとシンプルにテンポ良く、ボールを動かしていこう。チャンスがあったら、シュートを積極的に打っていこう。
- 60分まで
- ジュビロ・ボールで後半がキックオフ。【ハーフタイムの交代】FC東京/福田→アマラオ。ジュビロは交代なし。開始早々、FC東京の戸田が左からセンタリング→ヴァン ズワムが高いジャンプでキャッチ。2分/右スローインから藤田がサイドで粘ってセンタリング→中央でジャンプしたグラウがわずかに届かず。その後の2次攻撃からグラウがもう一度シュート→ゴール左に外れる。4分/大岩が接触プレーで足を痛め、いったん外に出るが、すぐに復帰。後半も、立ち上がりから両者とも積極的なサッカーを見せている。6分/名波のパスから金沢が左サイドを上がってセンタリング→狙いを外れたボールがゴールに向かうが、ポストの右。8分/FC東京の速いつなぎから、右の石川がクロス→ゴール前で数的同数になったが、ヴァン ズワムが高いジャンプでキャッチ。9分/名波が左からドリブルで突破を図り、ゴールライン直前で中の高原に折り返そうとするが、ラインを割る。【交代】12分/グラウ→川口。非常に積極的なプレーを見せたグラウだったが、ゴールは決められないままベンチに下り、残念そうな表情を見せた。13分/服部の縦パスから川口が裏に抜け出すが、わずかに届かずラインを割る。14分/服部のスルーパスで右から抜け出した川口が自ら中に切れ込んで、左足シュート→当たり損ねてゴール右に大きく外れる。残念。
- 66分まで
- 17分/右サイドをオーバーラップした福西が、見事なドリブルで相手をかわして近い距離からセンタリング→しかし飛び出したGK土肥にキャッチされる。残念。【交代】18分/下平→喜名。FC東京の前線からプレッシャーが後半になっても衰えず、ジュビロが完全には主導権を握れない状態が続く。21分/服部のパスで川口が左から裏に抜け出し、中に入ってGKと1対1→やや迷いながらシュートを打ってGKに止められる。残念。
- 【2点目】
- 21分/その後の藤田の左CK→ニアでジャンプした高原が完全に頭ひとつ競り勝ってコースを変え、逆サイドのネットを揺らす! 高原の今日2点目で、ジュビロがようやく追加点を奪った。
- 75分まで
- 攻めるしかない状況になった東京が、さらに積極的に前からプレッシャーをかけ、押され気味の展開になっている。27分/左サイドで大岩がケリーにボールを奪われ、そのままケリーがドリブルで深く切れ込んでセンタリング→ヴァン ズワムの手をかすめてボールが中央に通るが、詰めた選手にわずかに合わず、大きなピンチを免れた。28分/東京の左サイドの戸田からのセンタリング→ゴール前のアマラオにピタリと合うが、ヘディングシュートはわずかに左に外れる。これも決定的な場面。29分/縦のフィードで高原が左から抜け出し、逆サイドに勢い良く飛び込んだ川口にセンタリング→川口がわずかに届かず。残念。FC東京の怒涛の攻撃に対してジュビロがカウンターを狙う形になっている。
- 試合終了
- 【交代】35分/藤山→茂庭(FC東京)、大岩→河村。36分/高原のサイドチェンジから藤田が右サイドでボールを受け、中央に飛び込んだ川口にパス→川口が自ら反転して左足シュート→GKにキャッチされる。惜しい! FC東京は石川が左サイドに回り、戸田がトップに上がって、全体に前に人数をかけてさらに攻撃的になっている。だが、ジュビロの守備陣も冷静さと集中力を保ち、危ない場面を未然に防いでいる。41分/前線に上がったジャーンにパスが出て、裏に抜け出されるが、これは完全なオフサイド。【交代】42分/高原→西野。西野はリーグ戦初出場。44分/石川が左から中に自ら切り込んで強烈なミドルシュート→バーの上に外れる。ロスタイムの表示は4分と長め。47分/FC東京の右後方からのパスが逆サイドに抜け、石川に至近距離からシュートを打たれるが、ヴァン ズワムが良いポジショニングで弾きだす。47分/前線でボールを受けた川口が自力でドリブル突破し、後方から上がった西野にパス→西野が右から右足で初シュート→枠はとらえられず。FC東京が最後の反撃を見せるが、ジュビロも落ち着いて対応して、2-0のままタイムアップ。気温が高く、内容的にはかなり苦しい戦いだったが、その中でもきっちり無失点で勝ったジュビロ。勝負強さを見せつけて、勝ち点3を手にした。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- 試合前のミーティングで、今日はどうしても優勝するために90分間の勝利を目指して、みんなでひとつになって戦おうという話をしたが、勝ち点3が取れたことは非常に大きい。修正点は、細かい部分であるものの、無失点で切り抜けられたことも大きかった。DFラインやGKとの連携も含めた部分でプラスにしていきたい。この暑さの中で、アウェーで、メンバー的にも苦しい状況で、0点に抑えて勝てたということは本当に大きい。気分的にも次のゲームに対して良い方向でいけると思う。選手には「ご苦労さん」と言いたい。
- 高原 直泰
- 1点目はプレゼントしてもらったようなゴールだった。自分にとってうれしかった。2点目は俊哉さんからのボールが良かったし、うまく相手のディフェンスを外せて後は合わせるだけだった。
- 藤田 俊哉
- もっと内容も求めていきたいけど、今日は先に失点はしたくないという気持ちが強かった。そういう意味では、早い時間に点が取れて、後半に追加点も取れて、ゲームの運び方という意味では良かった。最後は危なかったけど、0点に抑えられたことは自信になるし、次につながると思う。DFラインが0で抑えてくれているという信頼が、また攻撃につながっていくと思うので良かった。だけど今日も本当に暑かった。今日は勝てたから良かったけど、負けたらどっと疲れが出るゲーム。これから連戦になるから、なおさら負けられないと思う。
- 大岩 剛
- 相手が変則3トップだったので、数的同数になることが多かったから、カバーリングやコーチングの意識は強く持っていた。暑さで大変な部分はあったけど、0点に抑えられたことは、次にもつながるし、自信にもなると思う。ベストメンバーではない中で、勝つ意味は大きかったし、それによってこれから戦う相手に対してプレッシャーをかけることもできる。そういう意味でも勝つことがすごく大事なゲームだった。
- グラウ
- 今日は、家族がブラジルからはるばる来てくれたので、こういうゲームが見せられて良かった。それにわれわれはファーストステージの優勝を狙っているので、そういう意味でも本当に大きな1勝だったと思う。(交代は)あの場面で、自分たちはカウンターを狙って速い攻撃を仕掛けなければいけなかったけど、自分には少し疲れがあったので、チームのために戦術的な部分で仕方ないと思う。だけど、大事なことはチームが勝つことだったので、自分たちにおめでとうと言いたい。(日本の蒸し暑さは)こういう暑さは初めての経験だけど、徐々に慣れていくと思う。こういうコンディションの中でもチームが勝てたのが何よりだった。
- 西野 泰正
- 自信を持ってやることと、ミスを恐れないでやろうということを第一に考えてピッチに入りました。自分が入って点を取られなかったことと、ボールを見失うことがなかったのは良かった。チャンスがあったので決めれればもっと楽になると思う。今後の課題にしたい。
- 服部 年宏
- 本当に暑かったけど、コンディション的には今日の方が良かったので、これからまた良くなると思う。次のジュビロスタジアムでは、地元で勝てれば盛り上がれると思うので、頑張りたい。お客さんもたくさん入ってくれると思うので、いいサッカーをやって勝ちたい。
- 福西 崇史
- 個人的には早めにバテてしまった。よく走るのが相手の特徴なので、その裏はケアしていた。相手のペースの時には苦しんだけど、最終的にゴールを取るか取られるかなので、結果的には良かった。先制点を取れたことで、気持ち的に多少余裕が持てた。個人的には早めにバテてしまった。よく走るのが相手の特徴なので、その裏はケアしていた。相手のペースの時には苦しんだけど、最終的にゴールを取るか取られるかなので、結果的には良かった。先制点を取れたことで、気持ち的に多少余裕が持てた。