2002 J1 1st 第3節
試合日時:2002年03月17日(日) 15時03分キックオフ
得点ボード
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- [試合時間]
- [スタジアム]
- [観 衆]
- [気温 / 湿度]
- [天候 / 風]
- [ピッチ状態]
- 90分(延長30分)
- ジュビロ磐田スタジアム
- 13,268人
- 18.3℃ / 48%
- 晴れ / 弱風
- 全面良芝 / 乾燥
- [コミッショナー]
- [主 審]
- [副 審]
- [第4の審判]
- [記 録]
- [HOME/AWAY]
- 二村 昭雄
- 吉田 寿光
- 手塚 洋、五十川 和也
- 野田 祐樹
- 小林 春樹
- HOME
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
藤田 俊哉 | 前半19分[得点] | |
前半19分[警告] | ビジュ | |
前半24分[警告] | ロブソン | |
後半3分[累積警告/退場] | ロブソン→ | |
後半6分[警告] | 小倉 隆史 | |
後半15分[警告] | マクサンドロ | |
後半16分[交代] | 平間 智和(in) ← 酒井 直樹(out) | |
藤田 俊哉 | 後半17分[得点] | |
前田 遼一(out) → 川口 信男(in) | 後半23分[交代] | |
後半25分[交代] | 和波 智広(in) ← 大森 健作(out) | |
中山 雅史 | 後半27分[得点] | |
高原 直泰(out) → グラウ(in) | 後半30分[交代] | |
後半31分[交代] | 堀井 岳也(in) ← 小倉 隆史(out) | |
グラウ | 後半38分[得点] | |
グラウ | 後半38分[警告] | |
中山 雅史 | 後半41分[警告] | |
メンバー表
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スタメン |
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控え選手 |
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鈴木 政一 | 監 督 | 柱谷 哲二 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
中継レポート
- 試合前の状況
- 雲ひとつない青空となったジュビロスタジアム。本拠地磐田での今年の初ゲーム、しかも初めての日曜日開催となった第3節は、3月とは思えない暖かさで、スタンドの出足も抜群。春一番の延長か風はやや強いが、絶好のサッカー日和となっている。この日を楽しみにしていた新ユニフォームに身を包んだサポーターが目立ち、早くから大きな歓声が上がっている。
- みどころ
- 今日勝てば開幕3連勝となるジュビロは、先発の布陣を前節後半でも見せたような昨年型に変えて、この試合に臨む。中盤の構成は、ボランチに福西と金沢、2列目が右から前田、藤田、ジヴコヴィッチと並ぶ模様で、これにより過去2試合で見られたFWへのサポートの遅れは、かなり解消されるだろう。2トップとDFラインは、これまでと変わらない。注目の選手としては、まず今年初出場となる前田。右サイドだが、得意とする中盤のポジションで、どれだけ持ち味を発揮できるか、大きなみどころとなる。その他にも、高原、ジヴコヴィッチ、金沢と好調な選手がおり、楽しみだ。また、ベンチには新外国人のグラウが初めて入り、コンディションもかなり上がっているため、状況によっては出番がくる可能性も十分にある。対するコンサドーレ札幌は、開幕2連敗で内容的にもまだ本調子が出ていないが、遠く札幌から数多くのサポーターが詰め掛けており、気合も十分。FWのロブソンも、昨年のロシアリーグ得点王ということで、油断は禁物だ。ジュビロ・イレブンには、ホームでスキのない戦いを見せ、内容も伴なった勝利を期待したい!
- 15分まで
- 風下に陣を取ったジュビロのキックオフで試合開始。ジュビロの中盤は、みどころでお伝えした通りで、前田とジヴコヴィッチが両サイドの高い位置にポジションをとっている。1分/ジュビロほ左サイドからのFK→藤田がボールを入れるが、ニアでクリアされる。立ち上がりからジュビロが攻勢に出ている。3分/大岩が鋭いボールカットからバックスピンをかけた縦のフィード→中山が飛び出しシュートするが、GKにキャッチされる。4分/コンサドーレ森下がオーバーラップして右からセンタリング→ニアで酒井がヘッド→ゴール右に外れる。コンサドーレ初めのての鋭い攻撃。5分を過ぎてからは、コンサドーレがしっかりと守備の陣形を保って、手堅い守りからカウンターを狙っている。9分/鈴木のロングフィードが前線の高原にきれいに通り、DFと競り合いながらシュートを狙うが、先にGKに抑えられる。ここまでは、ジュビロがボールを支配しているというより、コンサドーレがかなり守備的に戦っているという印象。
- 【先制点!】
- 17分/素早いリスタートから福西が相手の一瞬のスキをついた縦のスルーパス→ペナルティエリア内で中山が受けて、DFに引き倒されPK。藤田がこれをゴール中央に決めてジュビロが早くも先制!
- 30分まで
- 先制された後、コンサドーレがやや攻撃的になってきた。21分/ジュビロのカウンターから右サイドの前田にボールが出て、前田が右からセンタリング→GKがこれを弾いたこぼれ球からジヴコヴィッチが右足シュート→しかし、GK佐藤のファインセーブに阻まれる。惜しい! 23分/コンサドーレの左センタリングからのこぼれ球→ビジュが強烈なミドルシュート→大きく上に外れる。28分/相手セットプレーからのカウンターで、高原が左のジレに出し、ジレが中山に見事なスルーパス→中山がゴール前ダイレクトで狙うが、ゴール右に外してしまう。惜しい! ジュビロのパスの流れが、徐々にリズム良くなってきている。
- 45分まで
- 33分/ペナルティエリア前でボールを受けた高原が、反転しながら中山にスルーパス。残念ながらDFにクリアされたが、今日は高原の好パスが目立つ。34分/ジュビロの右CK→ジヴコヴィッチが蹴り、ニアで福西がヘッド→DFに当たってゴールならず。39分/中盤のパスミスからのカウンターで、コンサドーレに右からセンタリングを上げられるが、ヴァン ズワムがキャッチ。その後も展開はジュビロのペースだが、なかなかゴールチャンスは生まれない。しかし、ゴン・タカの2トップのコンビや、中盤のサポートは確実に良くなっている。ロスタイム2分の表示。そのまま大きな見せ場なく、前半終了の笛。早めに先制点を奪ったジュビロが自分たちのリズムで試合を進めている。後半のゴール量産に期待したい。
- 60分まで
- コンサドーレのキックオフで後半がスタート。両チームとも交代はなし。後半はジュビロが風上に立っている。0分/コンサドーレの酒井が右からセンタリング→ニアに大森に飛び込まれるが、DFが身体を張ってシュートを阻止。いきなり決定的な形を作られ、ヒヤリとした場面。コンサドーレが前半よりも高い位置からプレッシャーをかけている。【退場】3分/ロブソンが味方のパスを手で落として止め、イエローカード→これが今日2枚目で退場処分。5分/右斜めからのジュビロのFK→ジヴコヴィッチが左足で蹴り、ファーの中山が抜け出してヘッド→しかし、右ポストに当たって無情にも跳ね返る。惜しい! 8分/カウンターからのジヴコヴィッチのロングフィード→中山が飛び出してGKと競るが、佐藤にキャッチされる。11分/ジヴコヴィッチの左CK→こぼれ球から金沢がつなぎ、大岩が巧みにDFをかわしてシュートするが、DFに当たって外へ。1人多くなったジュビロが圧倒的に攻めているが、コンサドーレも分厚く守り、なかなか決定機を作れない状況が続く。
- ハーフタイムのコメント
- ジュビロ磐田/鈴木政一監督:2トップに対してのマークをはっきりしたい。攻撃に関してはパスの精度、タイミングを考えて展開したい。後半立ち上がり追加点がほしい。
コンサドーレ札幌/柱谷哲司:ボールを奪った後、シンプルにいこう。クリアしたあとのフォローをしっかりしよう。ほとんどやられていない。落ち着いて勝負していこう。
- 【2点目】
- 17分/高原がペナルティエリア外から強引なシュート→DFに当たったこぼれ球を藤田がダイレクトで左足シュート→これが抜群のコントロールでゴール右隅に転がり込み、ジュビロがようやく追加点を奪った。
- 73分まで
- 18分/カウンターで中山のパスから高原が抜け出し、GKもかわしてゴール前に入り、後ろから倒されるが、主審の笛はなし。サポーターからは大ブーイング。【交代】23分/前田→川口。【交代】コンサドーレ25分/大森→和波。26分/高原が右サイドのゴールライン際で粘りのドリブル→強引に2人をかわしてセンタリング→中山が飛び込むが、DFとGKがぶつかり合いながら阻止。残念。
- 【3点目】
- 27分/ジヴコヴィッチの左からのCK→中央に飛び込んだ中山が、一際高いジャンプから頭でゴール左に叩き込んだ! 中山が今日は3度目の正直で、今季初ゴンゴールを決め、サポーターも大喜び!
- 83分まで
- 【交代】30分/高原→グラウ。期待のグラウが初めてジュビロスタジアムのピッチに立ち、中山と2トップを組んだ。33分/グラウが中盤でのポストプレーから右サイドの川口にサイドチェンジのパス→これがきれいに通ってサポーターから大きな歓声。3点目が入ってからは、ジュビロの猛攻もひと段落。コンサドーレが反撃を試み、前から必死にボールを追いかけている。
- 【4点目】
- 38分/クサビのボールを中山がスルーして、これが見事にグラウに通り、ワンタッチで裏に抜け出してGKと1対1→これをグラウが冷静にゴール右に転がし、初出場から8分で初ゴール! グラウは喜びのあまり看板を越えてサポーターと歓喜を分かち合ったが、主審からはイエローカード。
- 試合終了
- 44分/山西のロングフィードから中山が頭で落とし、グラウが右につないで川口が左足シュート→大きくゴール上に外れる。しかし、グラウは中山に対して良いサポートを見せ、コンビネーションも問題なし。ロスタイム3分の表示。45分/コンサドーレの山瀬が右からペナルティエリア内にドリブルで切れ込みシュート→ヴァン ズワムが腕を目いっぱい伸ばしてキャッチ。ロスタイムにあぶない場面。その後もジュビロがボールをキープして攻め続け、ロスタイム3分半を経過したところで試合終了の笛。内容的にも進化を見せたジュビロがホームで4-0の大勝。開幕3連勝を果たし、得失点差で単独首位に立った。
選手、監督コメント
- 鈴木 政一監督
- やろうとするサッカーができた。チームとしてお互いのプレーの精度をもっと高めていきたい。グラウについては思っていたとおり、テクニックと相手をかわすスピードが優れていた。中山とのコンビネーションがもっと良くなればいい。
- 柱谷 哲二監督
- 前半、前掛かりでボールを取りにいけて、いい状態だった。PKの1点目が悔やまれる。ジュビロの早いリスタートに気をつけろと言っていたが、そのミスを取り返せなかった。勝負運が無いので、耐えなければならない。システムをもう一度修正しなければならない。
- 中山 雅史
- (豪快なゴールが決まって)ああいうゴールは気持ちいい。今日は、後ろからのサポートも良くて、厚い攻めができたと思う。グラウも、こちらの動きを良く見ていてくれたので、コンビネーションももっと良くなっていくと思う。
- グラウ
- 素晴らしいサポーターの前で試合に出ることができ、ゴールも決められて、本当に幸せだった。ゴールの後は、本当に感激して、ああいうルール(看板を越えてはいけない)が日本にあることを知らなくて、イエローカードをもらってしまった。
- 藤田 俊哉
- 今日はこれまでの2試合に比べれば気持ち良くやれたけど、もっともっと気持ち良くサッカーをやれると思う。まだ半分ぐらいというのは正直なところ。勝ったのは良かったけど、まだ満足はない。まだたった3試合だから。勝っていれば、多少内容が悪くてもだんだん良くなってくると思う。
- ジヴコヴィッチ
- 今日はチーム全体として出来が良かったと思う。魅力的なサッカーでファンを喜ばせることができた。みんな期待通りのプレーをしたと思う。個人的にも良い調子をキープできていると思う。(中山のゴールにつながったCKは)普段ならトシヤが蹴るけど、自分のほうが近くにいたので、トシヤと相談してキックをすることにした。なかなかいいキックができたし、中山もいいところに入ってくれた。
- 福西 崇史
- 今日は、システム上あまり攻めに行く必要がなかったけど、個人的には出来が悪かった。(PKをとったスルーパスは)、うまく狙ったとおり中山さんに通った。相手は、前半は絶対に0点で抑えようというやり方だったので、そこで先制点が取れたのは大きかった。それで、相手も攻めてくるようになって、自分たちの攻撃も生きた。
- 前田 遼一
- 今日は、途中で集中力が切れてそのまま終わってしまった。あまりチャンスも作れていないので、内容的には満足はいかない。もっと積極的にいって、どんどんチャンスを作ることが課題だと思う。ポジションはどこでもいいので、しっかり練習してもっといいプレーができるようにしたい。
- 鈴木 秀人
- 後半は守備機会が少なかったけど、その中でも集中して無失点に抑えられて良かった。(良いパスも出せて)今日はボールフィーリングが良かった。ホームの芝は、やっぱりやりやすかった。
- 金沢 浄
- システムを変更して、今までよりはパス回しもうまくいったし、自分たちのペースでサッカーができた。これを機に良くなっていけばいいと思う。(課題は)もっと簡単に外から攻めるということを意識していかないといけないと思う。