試合日程・結果2002年 試合日程・結果2002 J1 1st 第2節:東京ヴェルディ1969 vs ジュビロ磐田

試合日程・結果

Jリーグ試合中継  2002 J1 1st 第2節

試合日時:2002年03月10日(日)  15時04分キックオフ

得点ボード
東京ヴェルディ1969
2 0 前半 0
2 後半 3
 延長前半 
 延長後半 
3 ジュビロ磐田
  成 績  
8 シュート 15
11 ゴールキック 7
7 コーナーキック 5
17 直接FK 16
3 間接FK 6
2 オフサイド 5
0 PK 1
  • [試合時間]
  • [スタジアム]
  • [観 衆]
  • [気温 / 湿度]
  • [天候 / 風]
  • [ピッチ状態]
  • 90分(延長30分)
  • 東京スタジアム
  • 23,152人
  • 19.3℃ / 20%
  • 晴れ / 弱風
  • 全面良芝 / 乾燥
  • [コミッショナー]
  • [主 審]
  • [副 審]
  • [第4の審判]
  • [記 録]
  • [HOME/AWAY]
  • 吉田 達法
  • 松崎 康弘
  • 山口 博司
  • 穴沢 努
  • 杉本 雄二
  • AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
桜井 直人 前半8分[警告]
長田 道泰 前半12分[警告]
小林 慶行 前半28分[警告]
前半44分[警告] 高原 直泰
マルキーニョス 後半11分[得点]
後半15分[交代] 川口 信男(in) ← 河村 崇大(out)
長田 道泰 後半17分[累積警告/退場]
桜井 直人(out) → 石塚 啓次(in) 後半20分[交代]
後半24分[警告] 福西 崇史
後半30分[得点] 高原 直泰
後半35分[得点] 金沢 浄
オウンゴール 後半37分[得点]
小林 慶行(out) → 富澤 清太郎(in) 後半37分[交代]
マルキーニョス 後半39分[警告]
後半39分[得点] 藤田 俊哉
後半41分[警告] ジヴコヴィッチ
メンバー表
累積警告 ポジション 番号 選手名
  GK 1 高桑 大二朗
  DF 24 川口 卓哉
  DF 4 林 健太郎
  DF 23 米山 篤志
  MF 2 山田 卓也
  MF 32 小林 慶行
  MF 5 菊池 利三
  MF 15 杉山 弘一
  MF 16 桜井 直人
  MF 19 長田 道泰
  FW 9 マルキーニョス
スタメン
選手名 番号 ポジション 累積警告
ヴァンズワム 1 GK  
鈴木 秀人 2 DF  
大岩 剛 3 DF  
山西 尊裕 14 DF  
藤田 俊哉 10 MF  
河村 崇大 4 MF  
福西 崇史 23 MF  
金沢 浄 20 MF  
ジヴコヴィッチ 15 MF  
高原 直泰 32 FW  
中山 雅史 9 FW  
  GK 21 高木 義成
  DF 14 富澤 清太郎
  MF 13 石塚 啓次
  MF 20 高木 成太
  FW 25 平本 一樹
       
       
控え選手
山本 浩正 12 GK  
上本 大海 25 DF  
金 根哲 22 MF  
前田 遼一 18 MF  
川口 信男 13 FW  
       
       
小見 幸隆 監 督 鈴木 政一
中継レポート
  • 試合前の状況
  • 雲ひとつない快晴となった東京スタジアム。ジュビロにとっては初の日曜開催となる第2節がまもなくキックオフする。開幕戦にあぶなげなく勝利したジュビロと対戦するのは、仙台に敗れて黒星発進となった東京ヴェルディ1969で、今季初のホームゲーム。しかし、ゴール裏の応援席のほうは、アウェーのジュビロのほうが圧倒的に多くのサポーターが詰め掛けており、どちらのホームかわからない状況。芝の状態も非常に良く、過ごしやすいコンディションなので、条件的にジュビロにとって不利な要素は少ない。
  • みどころ
  • ジュビロは、昨日からの急な腰痛で西が外れた他は、開幕戦と同じスタメン。西の代わりには河村が入っているが、キャンプからずっと練習しているポジションなので、問題はないだろう。前節からの1週間のインターバルでは、アルゼンチン帰りの高原の調子がかなり上がってきており、復帰初ゴールに大いに期待したいところ。また、開幕戦でゴールを決めたジヴコヴィッチと川口も、相変わらず良い動きを見せており、こちらも楽しみだ。チーム全体としては、「戦いながら、勝ちながら、内容を良くしていきたい」(中山)という言葉通り、まだ今年の戦い方が完成してはいないが、この1週間でどれほど改善されたかが、大いに注目される。対するヴェルディは、主砲のエジムンドを欠き、北澤、永井、三浦といった主軸も不在、さらに頼れる助っ人の相馬もケガで欠場となり、かなり苦しい台所事情。開幕戦でも、J1初試合の仙台に良いところなく敗れるなど、苦しい状況だ。しかし、ジュビロに一泡吹かせ、ホーム初戦で初白星を挙げるべく、熱い闘志をたぎらせており、ジュビロがスキを見せれば、足元をすくわれる可能性も十分にある。ジュビロ・イレブンには、今日も開幕戦で見せたような高い集中力を期待したい。
  • 15分まで
  • ジュビロ・イレブンが初披露となるアウェー用の白いユニフォームに身を包み、両チームの選手たちが入場。ホームのヴェルディのキックオフでいよいよ試合開始。ジュビロは、西の位置に河村が入った以外は、前節と同じ形。ヴェルディは、3バック、マルキーニョスの1トップで、中盤を厚くした形になっており、右サイドに菊池、左サイドに杉山が張り出し、中央は4人がボックス型に配置されている。立ち上がりは、ヴェルディが中盤で早い寄せを見せており、ボールを奪った後の速い攻撃で、いくつかセットプレーのチャンスを作っている。しかし、5分過ぎから徐々にジュビロのパスの流れが良くなり、自分たちのペースを作り始めている。9分/山西のフィードから中山がうまく裏に抜け出し、ワンタッチでキーパーをかわして左から折り返すが、中央の高原にわずかに合わず。初めての大きなチャンスだったが、残念! 10分/右のFKから中山が競ったボールを福西がシュートするが、DFに当たってゴールならず。その後の2次攻撃で金沢が左からセンタリング→福西がニアでヘッドするが、ゴール左に外れる。ここまでは、両チームとも全体をコンパクトに保ち、少ない中盤のスペースの中で、厳しい攻防を見せている。
  • 30分まで
  • 15分を過ぎてからは、やや膠着した状態。ヴェルディは3バックの前の人数を厚くし、ジュビロのクサビのボールを分断。それに対してジュビロは、パスミスが多く、そこから相手に何度かカウンター攻撃を許している。とくにカウンターのときに、3バックの前のスペースを使われているのが、少し気になるところ。20分/中盤でボールを受けた高原が、ドリブルで2人をかわして突進→ペナルティエリア前で倒されるが、笛はなし。26分/カウンターからジヴコヴィッチが左に流れ、センタリング→2列目から藤田が飛び込むがシュートは打てず→こぼれ球を金沢が右足でシュートするが、大きく右に外れる。ジュビロが久しぶりに相手ゴールに迫った。ここまでは、どちからと言えば、ヴェルディの意図する展開。30分/マルキーニョスに右からドリブル突破されるが、ゴール前で金沢がクリア。
  • 45分まで
  • 31分/ヴェルディのCKの2次攻撃で、右からのクロス→頭で落としたボールがマルキーニョスにつながるが、これはオフサイド。33分/ヴェルディの左からのセンタリング→中央の長田がヘディングするが、大きく上に外れる。35分/ジヴコヴィッチの右からのクロス→ファーの高原に通るが、角度がなくゴールを狙えず。38分/カウンターから中山が左からセンタリング→しかし、DFに当たってコースが変わり、中央のジヴコヴィッチと高原には通らず。39分/ジヴコヴィッチのパスで高原が裏に抜け出し、GKにわずかに競り勝つが、ボールは上に外れる。徐々にジュビロがこぼれ球を拾うケースが増えてきた。42分/中央をワンツーで突破されかけるが、鈴木が身体を張って阻止→腕を打ってタンカで運び出される。しかし無事に復帰。ロスタイム2分の表示。ジュビロはかなり落ち着きを取り戻し、自分たちの流れをつかみかけているが、そのままタイムアップ。0-0のまま勝負は後半に持ち越された。後半の修正と、迫力ある攻撃に期待したい。
  • 【2点目】
  • 31分/ゴール正面20mちょっとのFK→名波と奥がボールの前に立ち、奥が右足で蹴って、カーブのかかったボールがゴール左に見事に決まる。奥の2点目にスタジアムは大変な盛り上がり。
  • 55分まで
  • ジュビロのキックオフで後半がスタート。1分/福西がパスカットからそのまま上がり、左の高原に渡してセンタリング→しかしうまく中に合わず、シュートならず。2分/左からのクロス中央の中山が胸で落とし、高原が後方からシュート→GKにキャッチされるが、ゴン・タカのコンビは鮮やか。立ち上がりは、ジュビロが全体を押し上げてしっかりとボールを支配し、攻勢を続けている。4分/セットプレー崩れからのカウンターで、数的不利の大ピンチ→しかし河村らがよく戻ってマルキーニョスのシュートを阻止。5分/その後のヴェルディの左CK→混戦から危ないシュートを2度打たれるが、どちらもヴァン ズワムがファインセーブでピンチを救った。7分/ペナルティエリア右外からのFK→ジヴコヴィッチが中に入れ、ゴール前で大岩と高原が重なりながらヘディングシュート→しかしわずかにゴール右に外れる。惜しい!
  • 【失点】
  • 11分/最終ラインでのバックパスから大岩がマルキーニョスにボールを奪われ、そのまま独走されてゴールを決められる。恐れていたミスからの失点で、相手に先制点を許してしまった。
  • 75分まで
  • 13分/ジュビロの右からのクロス→中央の混戦からシュートチャンスが生まれるが、ファウルの判定。【交代】15分/河村→川口。川口はそのまま右サイドに入り、高めの位置にポジションをとっている。【退場】17分/福西を手で止めた長田が、この日2枚目のイエローカードを受けて退場。【交代】20分/桜井→石塚。23分/マルキーニョスの巧みなドリブルで完全にDFラインを突破され、GKと1対1で右からシュートを打たれるが、右サイドネットに突き刺さり、2点目を免れる。危なかった! 10人になったヴェルディだが、守りの人数はこれまで変わらず、ジュビロは数的優位を生かせておらず、ミスもやや目立つ。
  • 【同点】
  • 30分/中山のポストプレーから藤田が右から低いセンタリング→ファーに抜けたが、これをジヴコヴィッチが折り返し、ニアに飛び込んだ高原が見事に相手ゴールに押し込んだ! 待望の高原の復帰初ゴールでジュビロが同点に追いついた!
  • 80分まで
  • 同点に追いついてジュビロが勢いを増し、攻撃の厚みが出てきた。33分/福西の浮き球のスルーパスで中山がゴール前に抜け出すが、GK高桑に飛び出され、ゴールならず。残念。
  • 【逆転】
  • 35分/高原が中央をドリブルで強引に進み、フォローした藤田がシュート→DFに当たってコースが変わったが、これを鋭い出足で拾った金沢が右足で冷静に高桑の左を抜き、鮮やかな逆転ゴール!
  • 【同点】
  • 36分/ヴェルディのカウンターで左からのセンタリング→マルキーニョスがフリーでヘディングシュート→GKヴァン ズワムが素晴らしい反応でストップするが、弾いたボールが大岩に当たってしまいゴールイン。不運なオウンゴールで再度同点となってしまった。
  • 【3点目】
  • 38分/カウンターで金沢が左サイドからドリブルでペナルティエリアに進入→飛び込んだ川口に丁寧に横パス→これをDFが手で止めてPK。これを藤田が冷静にゴール右に決め、ジュビロが再びリードを奪った!(39分)
  • 試合終了
  • ここまでは、川口を投入した後、ジヴコヴィッチをボランチに下げ、金沢を左の高い位置に置いた鈴木監督の采配が功を奏している。46分/後方からのロングパスで中山が右サイドに流れ、ドリブルでDFかわして中央の高原に横パス→高原がダイレクトでシュートを打つが、GKにキャッチされる。残念。そして、4分という長めのロスタイムの後、主審の長い笛。非常に苦しい戦いだったが、最後はジュビロが底力を見せた形となり、鮮やかな逆転勝利で開幕2連勝を飾った! また、インタビューの後、復帰ゴールの高原がサポーターに感謝のあいさつに行き、サポーターから大歓声で迎えられた。
選手、監督コメント
  • 試合後のコメント/鈴木監督 
  • 今日のゲームは、勝ち点3を取れたということだけ。内容的には、アクションの部分でのミスというよりは、リアクション的なミスのほうが圧倒的に多く、非常に反省している。前半はとくにボールがないプレイヤーの動きが足りなかった。後半は多少いいリズムが出てきたが、ミスから失点してしまった。
  • 高原 直泰 
  • (ゴールは)うまく左右の動きが連動していたし、ジレがいいボールをくれたんで自分は当てるだけで良かった。決まった瞬間は、本当にうれしかった。自分の中でモヤモヤしていたものが吹っ切れた思いがした。だけど、点を取るまではチームも悪かったし、自分も簡単なトラップミスもあったし、情けないプレーがあった。とくに前半は、FWがボールを受けたときに、その落としを真ん中でもらえる選手がいない状況が続いたので、それを何とかしないと攻撃にならないと、ハーフタイムで話し合った。今日は勝てたことだけが収穫。修正することはたくさんあるし、これからだと思う。個人的には、今日ようやく1点取れたんで、これを弾みにしてステップアップしていければいいと思う。
  • 藤田 俊哉 
  • こういう悪い試合で流れを変えていくのが中盤のゲームメークだと思うけど、その流れを作る選手が少なかった。僕やフクやジレあたりで、いろんなリズムの変化を加えて、流れを変えていかなといけないと思うけど、自分のイメージ通りにはいかなかった。もっと、ミスを少なくして、リズム良くテンポ良くサイドチェンジして、空いているスペースを使って攻めていくという攻撃をしていかないといけない。
  • 金沢 浄 
  • (シュートは)決まって良かった。その前のロングシュートは力みすぎていたけど、右足は力まなくてかえって良かったかも。ただ、内容的にはまだまだの部分が多かった。展開が遅くて、サイドチェンジにも時間がかかって、攻撃に時間をかけてしまう場面が多かった。守りでも、DFラインの前でフリーで受けられて、前を向かれてドリブルされるという場面が多くて、それに対してDFがつくのか、ボランチがつくのか、はっきりしない部分が今日はあった。
  • 中山 雅史 
  • 先制されてからあわてた部分があったけど、それが早い時間帯だったので、修正することができて良かった。ただ、その後もロングボールが多くて偶然性を狙った形が多かったので、それでは勝っていけないと思う。しっかりボールをつないで、意図した形がプレーに出てこないと、確実に勝てない。それが最後のほうには多少うまくいったので、良かったけど、やばい試合だった。前半はとくに止まってボールを受けようとすることが多かったし、意思の疎通が足りなかったので、展開がうまくいかなかった。
  • 河村 崇大 
  • チーム全体として自分たちのミスでリズムを崩していた部分があったし、僕自身もミスが多くてリズムを崩していた。それでカウンターが恐くて、積極的な攻めができなくなって悪循環になっていたと思うので、反省したい。ただ、勝ち点3を取れたことは大きかったと思う。次はみんなに迷惑をかけないようにミスを減らして、もっと思い切ってやりたい。